52 薔薇恋獄
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[ 彼らの予想は、当たっている ] [ 否、予想ではなく天性の力か ]
[ じきに、一行が辿り着く別荘 ] [ その屋根の上に、座り黙す女 ]
[ 今は唯、口を閉ざし無表情で ] [ *新たな客人を、見下ろすのみ* ]
(*3) 2011/05/16(Mon) 07時半頃
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[ *ただ、そこにいるだけの存在* ]
(43) 2011/05/16(Mon) 07時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/16(Mon) 08時頃
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[ 蛍紫と視線が合おうと ] [ 女は表情一つ変えない ]
[ 楓馬を見ても同じこと ]
[ まだ女は新たな来客を ] [ *ただ、見ているだけだ* ]
(*13) 2011/05/16(Mon) 23時半頃
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[ 明確に自分に向けて発せられた声に、振り返る ]
『…………』
[ 苦言に眉を下げ、差し出された菓子を見つめる ] [ それから蛍紫の顔を見て、再び菓子を見つめて ]
『……ありがとう』
[ 頭を下げて、小さな声で、蛍紫にお礼を言った ]
(*21) 2011/05/17(Tue) 01時頃
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『あなたの言う通り、わたしは幽霊』 『変わった、人。わたしの姿を見て逃げなかったのは、あなたが初めて』 『ううん、もう一人、いたかしら。さっきわたしを下から見ていた』
[ 女はたどたどしく話す ]
『……ごめんなさい、人とお話したの久しぶりで上手く話せない』
[ 不器用な言葉を止めて ]
『わたしは、日向(ひなた)』 『――あなたは?』
[ *蛍紫に名前を、尋ねた* ]
(*22) 2011/05/17(Tue) 01時頃
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[ やってきた調音に軽く視線を向ける ]
[ この人は、見えない ]
[ それだけ判れば十分と視線を外して ]
『……それ、くれるのは嬉しいけれど』 『あなたが変な人と思われる』
『持って帰って自分で食べて』 『お供え物って、そういうものだから』
[ *気持ちだけで、十分* ]
(*23) 2011/05/17(Tue) 01時半頃
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[ また、自分に向けて掛けられる声 ] [ 今度は、下。手を振る楓馬を見る ]
『ふうま。変わった名前』 『わたしは、日向』
『……幽霊に暑いも寒いもないわ』 『あなたのほうこそ、寒そうよ』 『わたし、使用人だったけど。もう浴巾(タオル)一枚出してあげられないから』
[ 足りない言葉と、遠回りな気遣い ] [ 見えなくなる姿に、忙しない人と ] [ 溜息を吐いた頃に、楓馬は2階に ]
(*26) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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『あなた、昔から幽霊慣れしてるのかしら』
[ 手を伸ばす楓馬の手を握り返さないまま ]
『でも、あまり安易に触れようと思わないほうがいいわ』 『あぶないから』
[ 女は目を細める。根負けしたようだった ]
『そこまで言うなら入るわ』 『でも、助けは無用よ』
[ だけど手は拒む。決して掴むことはない ] [ 女の姿は一度雨に溶けて、二人の後ろへ ]
(*27) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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[ 女の視線は蛍紫と楓馬の近い距離に ]
『……あなたたちは仲良し?』 『仲が良いのは、素敵なことね』
『どうか、その絆を見失わないで』 『わたしみたいに、ならないように』
[ もし、二人に引き止められなければ ] [ *廊下の水滴に溶けて、女は姿を消す* ]
(*28) 2011/05/17(Tue) 08時半頃
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[ 蛍紫の名乗りを聞いて ] [ 少し困ったように言う ]
『……わたし、読み書きできないの』 『生まれた時からずっと、ここで働いていたから』
[ 学校には行ってないと ] [ 漢字は覚えられないと ]
『でも、それで合っているわ』 『"ひにむかう"と書くと……教えてもらったから』
[ 誰からとは口にしない ] [ その記憶は棘のように ] [ 女自身を苦しめるから ]
(*35) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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『――怪談』 『わたしの正体を、知っているの』
[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ] [ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]
『…………』 『…………』
[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ] [ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]
『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』 『変な人たち』
[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]
(*36) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]
[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]
[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]
[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]
[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]
[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]
[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]
(*40) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]
『…………』 『…………』
[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]
『……薔薇は、どんな具合かしら』 『今日も綺麗に咲いているかシら』
[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]
(*41) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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『――暁様』
(*42) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ] [ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]
『暁様、暁様……!』
[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ] [ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ] [ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]
『暁様、わたしです、日向です……!』
[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ] [ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]
(*43) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ だから、呼ぶ。なのに、何も、伝わらない ]
(*44) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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『ううっ…………!』
[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ] [ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]
『うう、ううう……』 『……う、ウウ……』
[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]
『……う……ぅ……』
(*45) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ] [ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]
[ そして ]
[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ] [ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]
[ *変わる* ]
(*46) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]
(*47) 2011/05/17(Tue) 23時頃
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