157 南十字四丁目
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― 帰り道 ―
[本屋で麻由実に注文し、取りあえず持って帰れる分の漫画を持つと帰途に着いた。 南の島でも冬の夜は冷え込んでくる。 ...は足早に、診療所へと戻っていった]
(@0) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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――コンビニ――
[ガタッ、ガタガタっ]
うわ、揺れてる……?
[地震――…しかも大きい 最初は一過性の地震でそう騒ぎ立てることもないかと思ったが、揺れは鎮まるどころか大きくなっていく]
う、うわ、どうしよ と、とりあえず鈴さん、加藤さん、棚の近く危ないから こっちに!カウンターの方に来て!!
お父さん、お母さん、地震だよ、大丈夫!!?
(@1) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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― 災厄の刻 ―
『ドン――ッ』
[診療所の前に着いて鍵を開けようとした時、腹の底に響くような重厚な轟音が鳴り響いた]
えッ!? えッ!? なんですカ!?
[次にやってきたのは足元の揺れだった。 揺れる、揺れる。 大地がうねりをあげて動いている]
わッ、ワワワワ!! なんですカ、これハ!?
[...は地震とは縁がなかった。 慌てふためき、揺れに足をとられて数歩下がり尻もちを着いた。 結果としてはそれが幸いした。 診療所の屋根瓦が目の前に落ちたのだ。 それだけではない。 傾き、バキバキ、ボキボキと音を立てながら砂煙と共に崩れ落ちていった]
(@2) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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うわあ、あああ
[棚という棚から、商品が落ちていく。 自分の命は自分で守らなければ。 咄嗟に店の外に出た瞬間、 遠くに、大きな津波が、見えた。]
―――嘘
(@3) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[津波が見えたと思えば、すぐそばの老朽化した建物が大きな揺れに耐え切れず崩壊する。]
待っ、て、お母さん!!お父さん!!! はや!く!! 鈴さんと加藤さんも店の中いたら潰されちゃう!!
[あの津波がどこまでこの村を襲うかわからないが 屋内の方が危険だと、そう感じた。]
(@4) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[大地の唸りは止まらない。 低く鳴り響くおどろおどろしい音は止まらない。 長く長く、永劫揺れ続けるような感覚に襲われる]
あ……あ……
[祖母との微かな思い出の地が一瞬で瓦礫となった。
遠くから、近くから、次々に悲鳴や怒声が聞こえてくる。 何処かでは火の手が上がったようだった。 何処かでは山崩れが起きたようだった。
そんな中でも...は動けずにいた。 揺れる、揺れる、視界が揺れる。 一瞬で失くしてしまった数少ない思い出の場所に呆然と。 揺れる、揺れる――視界が、歪む]
(@5) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[―――しかし、呼んだ人々が出てくる気配は、なく そもそもコンビニの中で誰ひとりとして 完全に視認したわけではなかった。]
ど、ゆこと
[田舎だから広い道に出れば少しは安全だと思った。 しかしそれも浅慮で。 震度を増していく地震が、申し訳程度に舗装された地面を罅割れさせてゆき、足元が覚束無い。 この状況で自分の判断で動くのは危険だろうか、ある程度の安全を確保する頃には避難誘導の放送も流れるはずだと―――]
(@6) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[そして―――激しい崩壊音に振り向けば、 頭が真っ白になる。
呆然と瓦礫と化したコンビニだった建物を見つめて]
……お、とうさ、ん おかあさ―――
(@7) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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『クリスちゃん!』
[...の名前を呼ぶのは近くに住んでいるお婆ちゃんだった。 齢80にもなってまだ杖も突かずにカクシャクとした患者さん。 いつもお喋りに来てくれている人――]
あ……う……っ――
[いつの間にか揺れは治まっていたようだった。 どれくらいの間呆然としていたのか分からない。 零れ落ちた涙は喉元に深い滲みを作っていた。 滲みはまだまだ広くなる。 雫を隠すことなく、振り返る]
(@8) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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――!!
[コンビニだった場所の瓦礫の間から 人間の、一部が見えた。 母の手だと、すぐにわかった。]
お母さん!! 今助ける!!!! こんっっの―――!!!!!
[積み重なった固い瓦礫は、自分の力ではとても持ち上がりそうになく、それでも母を助けたい一心で、持ち上げようと石壁に手をかけ]
『君!!はやく逃げなさい!! 向こうの公民館が避難場所だ!!』
[背後から掛かったのは消防隊員の声。 目にいっぱいに涙を溜めて、首をぶんぶんと横に振る]
お母さんが、生き埋めになって!! 助けて、お母さんを助けて!!
(@9) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[わかっていた、触れた瞬間に母の手は 何の反応も示さなかったのだ。 ただ、まだ残る温もりがあったから だから死んでいないって、そう信じたかった。
消防隊員は瓦礫から覗く母の手に触れ、]
『……もうだめだ。 君だけでも助かるんだ。』
[絶望的な言葉を言い放つ。 隊員は自分の小柄な身体を抱え、でこぼこになった道を駆ける。]
(@10) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[お婆ちゃんは言う。 >>@3>>@4もうすぐ津波が来るのだと]
なん、ですカ……それハ――
[お婆ちゃんは告げる。 この辺りは平気かもしれないが、山の方へ避難しておくべきだと]
だ、駄目でス……困ってる人、いっぱい居るはずでス 私、助けに行かないト――
[頬に痛みが走った。 お婆ちゃんに、打たれたのだった。 叱られるのは久しぶりのことだった]
(@11) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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私、ドクターなのでス……ドクター、なのですヨ……
[お婆ちゃんに腕を引かれる。 重たいコンビニの袋を二つ持ったまま、腕を引かれる。 お婆ちゃんの力は強くは強かった。 とても、強かった――]
離、しテ……くださイ!
[泣き喚く。 子どものように駄々をこね、後ろを振り返り――言葉を失った。
診療所の周辺は所謂古い家が多かった。 それらが全て、潰れていた。火の手が上がっていた。 呻き声が聞こえる。 助けを呼ぶ声が聞こえる。
その向こうに――大きな壁が、見えた]
(@12) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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『応答せよ、公民館の避難は――津波ィ!? 予想到達時刻は!? ……くっそ、時間がねぇ!!』
[消防隊員は自分を抱えたまま、トランシーバーで同僚と連絡をとる。呆然とした状態でも、平地にある公民館が避難所として機能しなくなるのはすぐにわかった]
『山の方の体育館か――了解!』
お母さんは……お父さんは……
[ここは海と山の中間にある。公民館は平地で、その先に体育館があるが――体育館までの範囲に、どれくらいの人が暮らしているか。]
(@13) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[...はただ腕を引かれるしかなかった。 子どものように腕を引かれ、山を登る。
周囲には人が少しずつ、増えていった。 辛うじて難を逃れた人たちが、集まっていた。
しかし、その数は、とても少なかった]
(@14) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[山の麓まで来て隊員が自分を下ろすと、 すぐに彼は踵を返した]
え?待って、待ってよ、そっちは津波が――
[人命救助に命をかけた人。 彼は少し寂しそうに笑って]
『私は大丈夫だ!君ははやく山を登りなさい!』
[そう軽く手を挙げて、まだ避難できていない人たちの救助に向かう。 目の前で、命を――見捨てているような感覚で もしあの隊員が死んだら――。]
あたしのせいだ……
[きゅ、と唇を噛んで、山を登る。 一歩一歩、重い足を引きずるように。 やがて>>@14クリスの姿が見えたなら駆け寄って]
(@15) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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先生、せんせぇ こんなのってないよ……
[溜まっていた涙が、ぼろぼろとこぼれ落ちる。 クリスはこの村で数少ない医師免許を持つ者だろうから、けが人の手当などで忙しくなるだろう。ただ起こって間もない今の時点で、ここまで登ってこれているごく僅かな人は自力で歩ける程度に健常な人。]
……あと、何人 ここまで来れるだろう。
[本土からの救援が来るのにも最新鋭のヘリコプターを使ったとしてもすぐというわけじゃない。 しかし災害は、目の前で、刻一刻と被害を広げていた]
(@16) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[>>@16 笑美の声にぴくりと肩を震わせる。 ...の眼からはまだまだ雫が零れ落ちていた]
私は、ドクター……なので、ス……
[小さく、本当に小さな声で呟きコートの袖で涙を拭った。
振り返れば自分の様に涙を零す笑美の姿。 彼女も何かを無くしたのだろか。 掛けられる言葉もなく、ただ頭を撫でようと手を伸ばした]
(@17) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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わかりませン…… でも、でも、無事な人は私ガ……
[碌な設備も、道具もない今何が出来るのだろうか。 そこまで口にして周囲を見回す]
おじさんと、おばさん、は……? はぐれたのですカ?
[姿の見えぬ二人。 混乱の最中にはぐれたのだろう。 そうであって欲しいという願望から、二人の行方を尋ねた]
(@18) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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[クリスも、泣いていた。 ここにいる、みんな、みんな、辛い顔をしていた。]
っ、……くっそー!!!
[可愛い泣き方なんて知らない。 だからむしろ怒りが表に出る。 何もできない、自分に対する怒りが。]
くそぉ、くそぉっぉ!! あたし、誰も救えない、あたし――
先生、あたし、先生のこと手伝うからさ 先生……だから っぅう……元の村に、戻らないのかなぁっ
[理想論であり、それが叶わないと知っていても、言葉にしてしまう。 頭を撫でる手に、情けなさと、家族を失った悲しみで涙が止まらなくなって、少しだけ先生の胸を借りて泣きたかった。ごめん、と繰り返しながら、クリスに抱きつけば声を出してわんわんと泣く。]
(@19) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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お父さんはわかんない お母さんは……お、かあさん、は
―――……たぶん、しにまし、た。
[しゃくりを上げながら、それだけを言葉にして。 人間の体温ってこんなにあったかいんだって。 知りたくなかった。触れた母の手は、こんなにあたたかく、なかったんだ。]
(@20) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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[抱きついてきた笑美の頭を胸元に抱き、そっと撫でる。 今の...にはただそうしていることしかできなかった。 日本人と比して豊満とも言えるそこは小さな子どもをあやす時には便利だった。 笑美も同じように泣きやんでくれるだろうか。
頭を挙げて、海の壁を見る。 少しずつ近づいてくる破滅は先ほどよりも確実に大きくなっていた]
わかりませン……今は、出来ることヲ……
[続く笑美の言葉に、...は小さく唸り声を漏らした]
ごめン、なさイ……
[いつも顔を合わせていたおじさんとおばさんは今日は見ていなかった。 前は何を話ただろう――せめて、おじさんだけでも生きていてくれたら……]
(@21) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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[クリスが優しく包んでくれる、それはまるで子どもの頃に母がしてくれたことようで、懐かしくて、母を思い出して、まだ涙が湧いてくるけれど]
だめ、だめだめ! あたしが今から泣いてどーすんだ!!!
[クリスからそっと離れ、ぺしぺしと自分の頬を叩く]
クリスせんせ、ありがと。 治療……できるんかな。わかんないけど 手伝う!!だから……。 ――あたしみたいに 家族を失う子どもとか、そんなのやなんだ。 人が死んで行くなんて、……見れられないんだ。
[治療器具などが届くのはまだ先になるのだろう。 津波が村を侵食していくのを、見ていることしか今はできない。せめて食べ物でも一緒に持ってきてたらなぁ。本当に役に立たないコンビニ店員だ。]
(@22) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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あたしたち、若いから。 だから、みんな救うために頑張ろ!
――だけど クリス先生だってつらいんすよね?
お医者さんはいっぱいいっぱい色んな病気や悩みを一緒に抱えてあげるお仕事だから大変だって聞いた。 あたしでよければさ、クリス先生が背負ってるもん、一緒に背負うからさ。
だから一緒に―――生きていこうぜ!
[自分を奮い立たせるために、強い口調で言い放つ。 鼓舞させる。自分が非力じゃないと証明したい。 そうでもしないと、――気が狂ってしまいそうだ**]
(@23) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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[離れ、強気な口調で宣言する笑美に小さく笑みを向けた]
私は大丈夫でス……ドクターですかラ
[この島に来て、医は仁の術だと祖母が教えてくれた。 今の自分の道を作ってくれた。 だから、今の自分が此処に在る]
えエ、助けましょウ 笑美さんが手伝ってくれるなら百人力でス! でも――
[離れた笑美の肩に手を伸ばし、抱くとまた胸元へと誘った]
無理をしてはいけませン 笑美さン……一人で背負うのは辛いでス
[育ててくれたのは祖母とこの村の人たち。 それを少しでも返したかった]
(@24) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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― 津波の襲来 ―
[地響きとは異なる、重たい音。 水が落ち、岩に当たって跳ねるような澄んだ音ではない。 水が水に押しやられ、流され、蠢く音。
水の壁は海岸を楽々と駆け昇り、沿岸部を一瞬で呑みこんだ。 彼の爪は建物を一瞬で引き裂き、彼の牙は建物を一瞬で噛み砕いていった。
逃げ遅れ、建物の高いところへと逃れた者は丸のみにされて喉の奥へと消えていく。 逃げている者はべとりと舌で舐められ、絡まれ、消えていく。
水の壁はどこまで駆けあがるのか――]
(@25) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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[どれくらいの間、笑美を抱きしめていただろうか。 彼女を離した後、ここに連れてきてくれたお婆ちゃんのところへと向かった]
お婆ちゃン、山火事にならないように火を起こしてくださイ あと、これを分けておいてくださイ お菓子は子どもにあげてくださいネ
[簡単に指示を出すとまずは周囲の人を診察し始めた。 無傷、緑、緑、緑――札がないので失礼ながら手の甲に文字を書かせてもらう]
歩けますカ? ……呼吸ハ、大丈夫そウ、ですネ
[呼吸数OK、脈拍OK]
この手を握ってくださイ
[掴めた――黄。 自力か介助付きで逃げてきただけあって軽傷の方が多かった。 あとは別のところに居る人たち――]
(@26) 2013/12/21(Sat) 17時半頃
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[クリスから抱き寄せられて、やはり涙が溢れた。 悲しみを簡単に殺すことはできない。 一頻り泣いて、やがて落ち着いた頃 彼女を見上げて、ありがとう、と告げた。]
…――
つ、なみ……
[怪獣みたいな水の塊が、村を呑み込んでいく。 見ていられなかった。 育った村が、一瞬にしてズタズタに傷つけられる様から、目を逸らすように眉根を寄せて目を瞑る。]
(@27) 2013/12/21(Sat) 23時半頃
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んン、ここは痛いですカ?
[黄と記した患者を視て骨折だと診断する。 大腿部の骨なので出血が心配だが、現状できることは少なかった]
痛いところを冷やしテ、横になっていてくださイ 熱が出るかもしれないので無理はしないようニ 水分もしっかりと摂ってくださイ
[島の水源は湧き水だった。 地震の影響かその出がとても悪くなっており、浄水施設も機能していないようだった。 明日の朝、本土から救援が着てくれることを祈るしかない]
(@28) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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― 回想・少し前>>27 ―
[笑美の言葉に小さく首を横に振る]
いいのでス 笑美さんは普段通り元気でいてくれた方が嬉しいのでス
[コンビニで聞こえる笑美の小気味良い声。 先ほどの威勢の良い声はそれと比べるととても儚く聞こえた。
津波が襲来すると、...は診療所のある方へと視線を送った。 津波は診療所も押し流してしまうだろうか……。 胸元に手をあてると、拳を強く握りしめた]
(@29) 2013/12/22(Sun) 00時半頃
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