1 とある結社の手記:6
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『ママ。ここ、お花がいっぱい咲いてるー』
きれいだね。これね、ママやママのお友だちが植えたんだよ? あそこの木にも、花が咲いているでしょう?
[墓石に飽きたのか、幼子の興味は墓場に咲き乱れる花に移る。 指差された梨の花が、風に揺られて白い花びらをひとひら、散らした。
…と、そこへ。子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてきた。 村の子だろうか。男の子はそわそわとし始めた。]
…遊びに行きたい?行ってきてもいいよ。
[うん!と元気に頷いて、声の聞こえる方へと男の子は駆け出した。]
(141) mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時頃
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『わ、ヘビさん??』
こら、そんなの振り回してたら女の子に嫌われるよ!
[子ども達が冬眠から目覚めたばかりのヘビを連れていた。 マムシではないかと焦って近づくが、 どうやらそうではないらしいと知ると、胸を撫で下ろす。]
毒はないみたいだね…もう…びっくりした。 でも手を出したら噛まれるかもしれないよ。逃がしてあげなさい。
[はーい、と元気よく答える子どもたちに、やれやれと肩を竦め。 再び墓石の前へと戻る。]
(142) mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時頃
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[子どもらの遊ぶ姿を遠目に眺め、母親は穏やかに目を細めた。 吹いてくる風にやや長めの髪が靡き、片手で押さえる。 風はまだ、少し冷たいけれど。緑の木々や花々が春の訪れを告げている。
もう一度、墓石の方を眺め、]
……うん、私たちは相変わらず元気でやってるよ。 元気すぎて困るくらいだよ。あはは。
…ばっちゃん。
あんまり来る事は出来ないだろうけど… 私たちを見守ってて。またきっと、来るから。
[その時、背後から声をかけられ、女は立ち上がり、振り向いた。 女が笑みを向けたのは、昔から変わらず、最も愛している…**]
(143) mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時頃
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小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時頃
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―同日・夕刻まで―
[車椅子から離れた女は、確かに地に足をつけていた。 立っている感覚はない。けれど、瞳の高さは生前のよりも高く。
林檎の樹を見上げながら、何を思うか。 それは、泣き崩れる親友と、その傍らで天を仰ぐ青年。 二人の姿は見て居られずに、立ち去るまで背を向けていた。
病状が悪化して以降、何度も病院に足を運んでくれた二人。 時に村の様子を、時に人の様子を、極鮮色と花と共に。 深さを正確に知ることはできないけれど、きっとあの時自身が負った傷と同じだったのではないだろうか。] ありがとう…―――ベネット、マーゴ。 [頬に一筋の光が走る。 陽が空高く昇り、そして沈みかけるまで、ただ呆然と林檎の樹を眺めていた。]
(144) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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―同日・夕刻― [青い空が茜色を差しても、女は場所を変えない。 何処に行けば逢えるのだろうと思いながら。 目の前の林檎の樹から離れなかったのは、出逢える場所が分からなかったわけではない。] フィリップ、 [再会する場所は此処しかないと、思っていたからだった。 やっぱり、と聞こえてきた声>>128に振り返り、名を音にする。 今すぐ駆け寄りたい衝動に駆られるも、女の影法師が男の足元まで伸びているせいか、目の前の男の存在がそれを阻んだ。]
(145) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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[動くのは、男をみつめる黒檀だけ。 仕草一つ一つに揺れ続ける。 しかし、何を、どう伝えていいのか分からなくて、溢れんばかりの思いすら時が止まったように、張り詰めている。 影法師を辿るように距離は少しずつ縮まる。 けれど、やはり動くことはできなくて…… 浮かべた色は、無色。] わたし、も…―――っ、 [時が動いたのは、二つの影が完全に重なった時。 包まれる力に応えるように、細い腕に力を込める。 互いの震えの意味は違っていた。 フィリップの視界から外れた女の頬には、何筋もの光が走っていた。*]
(146) hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時頃
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―春・自宅―
[コツコツと窓を叩く音。 その音に視線を向ければ、極鮮色の鸚鵡がここを開けてくれとねだるように窓を叩いていた。]
アーチ、どうしたの?
[いつものように迎え入れ、足につけられた手紙を読んだ時……そのままぺたりと座り込んでしまった。]
キャサリン…。
[それは、いつもの彼女が書く文字ではなく、少し歪んだような文字。その内容が意味するものは。
それは…一番来て欲しくなかった時が来てしまったというもので。
手紙を抱きしめ、泣き出してしまった。親友の名を呼びながら、溢れる涙を拭うこともせずに泣く。 最後のお願いをきく時に、泣かなくても良いように。]
(147) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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―春・病室―
[約束の通り、早朝こっそりと病室に忍び込む。 親友は少し苦しそうな様子だったが、それでも待ちわびていたように、弱弱しくも微笑んで迎えてくれた。]
ちょっとだけ、我慢できる? ……せっかく、再会するんだから。
[時間がないとはわかっていながらも、そう告げて、香染の髪を丁寧に梳かし――自身が一番気に入っている髪留めをつけてやる。 そうして――親友が愛する人の墓へと向かった。]
(148) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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―春・林檎の丘―
[振動が伝わらないように、それでも出来るだけの早足で車椅子を押す。 段々弱くなっていくキャサリンの呼吸に、前が滲んで見えなくなりそうになりながらも、それでも涙は零さないように唇を噛み締めた。]
ほら、キャサリン見える?…フィリップが待ってるよ。
[林檎の木の下にある墓が見えたとき、そう声をかければ瞳をゆっくりと開き。 咲き誇る花の中にある、彼の墓を嬉しそうに見つめていた。]
(149) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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[車椅子から降り、愛しい人の墓に寄り添う親友は、とても幸せそうで。 もう見られないかもしれないと思っていたその表情に、泣かないと決めていたのに、涙が溢れ止められなかった。]
(150) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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[泣き虫な自分を、いつも励まして、支えてくれた、優しい友人。
初めての、大事な、大事な親友。]
(151) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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キャサリン…大好、き、だよ。
私こそ、友達に、なってくれて、ありがとう。
いつも、一緒に、いてくれて、ありが、とぉ…。
(152) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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[最後は言葉にならずに、親友の手を握り締めた。
そして。 涙でぐちゃぐちゃになりながらも――最後は、笑顔で。]
――フィリップと、仲良くね。
[その言葉に、親友は微笑んだだろうか。]
(153) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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[そして――いつも優しかった黒檀が閉じられた時。 何とか浮かべていた笑顔は、いつもの泣き顔へと。]
キャサリン…キャサリン…やだよぉ…やっぱり、やだぁ…。 私の、花嫁姿見るって言ってたのに…キャサリン、逝かないで…目を開けてよぉ…。
[困らせたくなくて、我慢していた想いを口にするが、それは叶う事はなかった。]
(154) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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[――暫くして。 漸く両肩から伝わる優しい温もりに、顔を上げれば自身と同じ色の瞳は天を見つめていた。 それにつられるように自身も空に視線を向ければ、柔らかく注ぐ、春の陽差しの中を飛ぶ、鸚鵡の姿。]
……きっと、逢えたよね…。
[その問いに、応えはあっただろうか。 応えがなかったとしても…そう、信じて。 温かい陽射しの中、そっと目を閉じた。*]
(155) okomekome 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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あれ、あいつは?
ああ、あっちか。まったく、しょうがないやつだな。
[ 子供達の声が聞こえる向こうを眺めて。]
婆ちゃん、ただいま。 つっても、またすぐに戻っちまうけど。
……心配ばっか掛けたけどさ、今はもう、大丈夫だから。 元気でやってるよ。ピッパも俺も。俺たちの子供も……
そのうち、また来るからさ。 そん時も元気な姿を見せに来るよ。
さて……
[ そう言って、立ち上がる。]
よし、あいつらんとこにも行こうぜ。
(156) tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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おーい、レナード! こっちこい! 行くぞー! だあ、言う事聞けっての、早く来い! まったく、誰に似たんだか。
[ そう言って、傍らの女に笑みを向け。 何と返ってくるかは分かっているのだけど。
そして、男は女の手を取って。 何となく、照れたような笑みを浮かべて歩き出す。 大切な温もり。最愛の、何よりも大切な。
三つの影は、あの丘へと向かう。 花吹雪く道を。]**
(157) tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
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病人 キャサリンは、掃除夫 ラルフに「次の村も期待しておくよ」と耳元で囁いた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時半頃
漂白工 ピッパは、小悪党 ドナルドにむぎゅうした。
mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時半頃
病人 キャサリンは、メモを貼った。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパにむぎゅうを返した。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、厭世家 サイモンを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、本屋 ベネットを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、さすらい人 ヤニクを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、花売り メアリーを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、小僧 カルヴィンを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、掃除夫 ラルフを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
本屋 ベネットは、小悪党 ドナルドにニヤリと笑って肩を叩いた。
dia 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、薬屋 サイラスを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、病人 キャサリンを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、鳥使い フィリップを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、長老の孫 マーゴを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、郵便屋 ウェーズリーを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 03時半頃
漂白工 ピッパは、小悪党 ドナルドの唇を奪った。
mikanseijin 2010/03/02(Tue) 03時半頃
小悪党 ドナルドは、水商売 ローズマリーを抱きしめた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 04時頃
小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパを抱き寄せて……額に口付けた。
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 04時頃
小悪党 ドナルドは、漂白工 ピッパの瞳を見つめ……唇を重ねた。**
tarkn1999 2010/03/02(Tue) 04時頃
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―同日・夜―
[丘の上を夜風が走る――林檎の木落す深い闇の中に居る事に気付いたのは何時だったか。 抱き上げるのとは異なる、お互い抱き締める感触に酔い時を忘れていた事に気付く。]
……なあ、キャサリン。
[顔をくすぐる香染から離れるのは名残惜しい。 それでも、と顔を上げた。
闇が深いほど、星は輝く。 黒檀もまた闇の中で鮮明に、生涯忘れられない光を灯していた。
――伝えられない言葉があった。 自らの心にあるそれを刃物で切り離そうとした。 隠し、潰し、押し殺してきた。 だが、どれだけ捨てようと足掻いても、それは決して心から離れることはなかった――眼前で輝く黒檀のように。
伝えよう。この言葉は、今この時の為にある。]
(158) beyer 2010/03/02(Tue) 04時頃
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――お前を愛している。昔も、今も。……これからも。
[風の音に紛れて、はるか頭上、羽ばたきが聞こえた。*]
(159) beyer 2010/03/02(Tue) 04時頃
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[ とある結社の地下にある、資料倉庫――…、
そこには沢山の報告書や資料などが並べられている。]
(#0) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
水商売 ローズマリーは、ぱら。と、手に取ったひとつの報告書を開く。
miseki 2010/03/02(Tue) 04時半頃
■一日目:
占い師だと宣言した者:William=Westmeadow
占い師だと宣言した者:Cyrus Robson
・Pippa=Curtisが、占い対象へ立候補。
・Bennett Barclayより、Mary Barclayの調査を希望あり。
但し調査内容が危険を伴なう場合には、自分の調査を希望。
(#1) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
■二日目:
結社員Simonが襲撃される。
William=Westmeadowが、Pippa=Curtisを人間だと判定。
Cyrus Robsonが、Mary Barclayを人間だと判定。
・Pippa=CurtisからYanickへの調査希望。但し伝聞
・Catharine・Fowlerから、Pippa=Curtisの、
Cyrus RobsonへのYanickへの調査希望へ同調
同時にWilliam=Westmeadowへの調査対象立候補
・William=Westmeadowが、Bennett Barclayの調査を宣言
(#2) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
■三日目:
本日は人狼の襲撃は無かった。
村人の投票によりYanickを処刑。
William=Westmeadowが、Bennett=Barclayを人間だと判定。
Cyrus Robsonが、Calvin・Clementsを人間だと判定。
また、Catharine・Fowlerが、自身を霊能者であると申告。
Yanickが人狼であったと判定。
(#3) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
■四日目:朝
村人の投票により、Cyrus Robsonを処刑。
Phillip・Birkelundが人狼の手により死亡。
Catharine・Fowlerが、Cyrus Robsonを人狼であると判定。
結社は人狼がこの村で増えたと判断。処刑を続行することを決定。
William=Westmeadowからの判定は本日はなかった。
(#4) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
■四日目:夜
Calvin・Clementsが、自身が人狼であると告白。
──William=Westmeadowが、猟銃により彼を処刑。
(#5) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
集会場班の生存者は、
── Pippa=Curtis
── Donald Rockenfield
── Bennett Barclay
── Mary Barclay
── Mago Kreutzer
── Catharine・Fowler
── Ralph=Burton
── William=Westmeadow
─── 以上、八名 。
結社員、Rosemary Pellが聞き覚える集会場の顛末をここに纏める。
(#6) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
[ それは、その報告書の中の一つの出来事。
とある村が人狼の被害に遭った時の一部始終。
けれど、その、―――ほんの一部。
なぜなら、結社員の女がまとめたそれには、
村人達の細やかな想いの機微は、書き記されていない。]
(#7) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
[けれど。
報告書から纏められたこの手記に、
貴方が馳せる思いは―― どのようなものになるのだろう?*]
(#8) 2010/03/02(Tue) 04時半頃
水商売 ローズマリーは、ぱたん。と、その手にあった報告書を、*閉じた*
miseki 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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―同日・夜―
[春とはいえ、夜風はまだ冷たい。 けれど、互いの髪を絡ませる風が温かく感じるのは、心が溶け合ったからだろう。 あの時とは違う、触れ合い。耳に、想いの鼓動が響く。
名を呼ばれ、青緑を見上げる。 生前とは違うその距離。 触れようと思えばいつでも触れられるそれに、黒檀を捧げて。] わたしも、―――愛してるよ。 [満天の星空の下で、いつしかとは違う言葉を響かせる。 逆らってきた二つの運命。 結局、一つは流れのままに任せてしまったけれど、もう一つは今、完全に新たな運命と形を変えて。 もう一度、今度は少し背を伸ばして腕を回せば、耳に響くは願いを叶えてくれた極鮮色の音。]
(160) hiiragi 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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……ねぇ、フィリップ、 お父さんに、何て言おうか。 [吐息が掛かる距離で問いを一つ。その答えはきっと――――*]
(161) hiiragi 2010/03/02(Tue) 04時半頃
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病人 キャサリンは、みんなを抱きしめた。 ありがとう。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップを抱きしめた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、長老の孫 マーゴを抱きしめた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップの耳元で囁いた。
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
病人 キャサリンは、鳥使い フィリップを心から愛している―――と。*
hiiragi 2010/03/02(Tue) 05時頃
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