17 吸血鬼の城
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人
狼
墓
少
霊
全
ランタン職人 ヴェスパタイン は 詩人 ユリシーズ に投票した。
記者 イアン は 詩人 ユリシーズ に投票した。
花売り メアリー は 詩人 ユリシーズ に投票した。
薬屋 サイラス は 詩人 ユリシーズ に投票した。
奏者 セシル は 詩人 ユリシーズ に投票した。
詩人 ユリシーズ は 本屋 ベネット に投票した。(ランダム投票)
水商売 ローズマリー は 詩人 ユリシーズ に投票した。
執事見習い ロビン は 詩人 ユリシーズ に投票した。
墓荒らし へクター は 詩人 ユリシーズ に投票した。
長老の孫 マーゴ は 詩人 ユリシーズ に投票した。
小悪党 ドナルド は 詩人 ユリシーズ に投票した。
本屋 ベネット は 詩人 ユリシーズ に投票した。
靴磨き トニー は 詩人 ユリシーズ に投票した。
牧人 リンダ は 詩人 ユリシーズ に投票した。
良家の娘 グロリア は 詩人 ユリシーズ に投票した。
詩人 ユリシーズ は村人の手により処刑された。
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薬屋 サイラス! 今日がお前の命日だ!
2010/06/21(Mon) 23時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ランタン職人 ヴェスパタイン、記者 イアン、花売り メアリー、薬屋 サイラス、奏者 セシル、水商売 ローズマリー、執事見習い ロビン、墓荒らし へクター、長老の孫 マーゴ、小悪党 ドナルド、本屋 ベネット、靴磨き トニー、牧人 リンダ、良家の娘 グロリアの14名。
>>2:#1参照
襲撃が重複したので、襲撃先のみ振り直します。
□本日の血の洗礼(襲撃先)に選ばれたのは<<墓荒らし へクター>>です。
(#0) 2010/06/21(Mon) 23時頃
ランダム神…
三度目の正直。
□本日の血の洗礼(襲撃先)に選ばれたのは<<奏者 セシル>>です!!!
(#1) 2010/06/21(Mon) 23時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
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―食事の間―
[引き寄せた詩人の腕から滲む鮮血。 薄い笑みを浮かべた詩人へ、残酷な一言を向け]
朝露などと可憐なものか。
……お前の血は吸い尽くされ 干からびた身体はうち捨てられるのだから。
[首筋へと顔を埋める。 流れる銀糸が一瞬彼の視界を埋め尽くした]
(0) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
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ええ……、ころさない。 貴方は私と同じになるの。
[サイラスに再度囁かれる言葉は同じ響き。 鼓膜を震わす男の囀りが心地好くうっとりと目を細め]
私の力を貴方にあげる。 だから貴方の血を少しだけ私に分けて頂戴。
ねぇ……、私を愉しませて……?
[男の首筋に触れる女の唇。 その舌先がちろりと肌を擽り―― やがて女の牙が男の血の筋につぷりと埋まる。 その行為が齎すは苦痛ではなく快楽。 血を得るその牙から魔性の血を薬屋に与えてゆく]
(1) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
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―ユリシーズの客室前―
[ぎり。歯を噛む音がする。 どんどんと勢いよく扉を叩く。やはり返事はない]
……畜生ッ!
[どうして、こんな―― 誰か知る人はいないか。誰か。焦りと苛立ちと自身への怒りが、ともすれば混乱を招きそうで]
どこに居るんだ、詩人さん!
[無意味な叫びを、廊下の薄闇に響かせる]
(2) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
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>>2:351 [前方が騒がしい。扉を叩く女性と――]
あ、イアンさん! 探してたんですけど――えっと。 何かあったんですか……?
[あわただしい雰囲気に不安そうに問う]
(3) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時頃
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―食事の間―
[扉を開けると、城主が男の肉体に爪を立てているのが見える。 男はそれを、羨望と嫉妬に塗れた視線で見つめる。表面上は、あくまで「護衛」として。]
……どうぞ、私めのことなどお気になさらず。
[恭しく一礼すると、扉を微かに開けたまま、部屋の外で立つことにした。万が一窓からの侵入者が来た時のために、扉を完全には閉めないようにしているのだが、どうにも奇妙な声が漏れるのがいただけないのが欠点だ。]
[腰のあたりに控えているダガーに、右手を差し伸べる。 武器は今、ここにある。]
(4) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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― グロリアの客間 ―
[殺気染みた気配と共にロビンが姿を消せば(>>2:345)、静かに扉が開く]
やはり、いない。
[優れた獣であれば、足音など何の頼りになろうか。まるで照準の合わない直感だけが、彼女の原動力]
お風呂に、入りたいわ。
[ふらりふらりと浴室へ、着替えを抱えて歩いていく。律儀に猟銃は油紙に再び包まれて部屋の隅に転がっていた]
(5) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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>>1 ――……んあッ……
[囁きとともに、ローズの唇だけが脳裏を過ぎり、 いつしか、聴こえてた唄も聴こえなくなった時…。>>2:353 それは、痛みなはずなのに、痛みに感じず、 歪めた表情は、やがて融けて、眠たげなものに変わる。]
――…あ…あ…んあ……
[その身体はやがて小刻みに痙攣を繰り返し、やがて崩れ落ちた。
だが、次にその乱れた髪が動いた時、 手は口端から垂れた唾液を拭い取って……。]
――…はぁ はぁ ……む……
[見上げた眸は、紅に。]
(6) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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―食事の間― [甘いにおいは、部屋に飾られた薔薇のものか 其れとも毀れたワインが香るのか。 まだ血の通う首筋に、冷たい唇が触れる。 音を立てた口付け 戯れに与えた其れは、可笑しなほど耳に届いた]
……ン……っ
[ぷつ、と皮膚を牙が突き抜ける音 じわりと広がる血の味は、ローズマリーと交わしたものより幾らか濃く苦い]
嗚呼……ロビン
[遣いを寄越して間も無く。やってきた従者>>4に熱を帯びた声をかける。まるで彼に施しを与えているかのような呼びかけは、戯れ半分]
(7) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[血を与えるのは女にとって初めてのこと。 兄と同じように、と。 兄の行為を思い出しながら牙を突きたてた。
サイラスの身に纏わる薬の気配を感じながら 女は血の甘さに酔う]
(*0) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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……ベネット! この人の知り合いの人が、どこに居るか分からないんだ。ほら、城主に皆が集められた時――覚えているだろう?城主に詰め寄られていた人だ。詩人の……
[そうですよね、とリンダの方を一度振り向く]
知らないか?
[縋るように問いかける]
(8) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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― 風呂場 ―
[手早く服を脱いで、肩の傷の様子を見る。 ガーゼを変えた方がよさそうだ。バスタブには浸からず 湯をかけていれば、何やら外から騒がしい声が。
嫌な予感がしてとりあえず急がなくてはと、軽く 頭を全身を洗うだけに留めた。しかしそれでも多少の時間は喰う。
濡れた髪にタオルをかぶせて廊下に出てきた時には どこで何が起こっていたのだろうか。
とりあえず>>5貴族の女と浴槽で鉢合わせという 甘い展開にはならなかった事は確実なものとして。]
― →廊下 ―
(9) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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― 客室の廊下 ―
[ふわりとした足取りで、サイラスの姿を探して客室のある廊下を歩んでいく。 部屋に戻っただろうか。 それとも、まだあちらの部屋にいるのだろうか。
そう、考えたとき。 サイモンの部屋で見た光景が思い出されて、 すこし、浮ついた心が冷えた。]
(10) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[革の上着を脱いで、トーニャに差し出す。]
湯冷めすっから着とけ。
[部屋に戻ろうと促す。]
(11) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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良家の娘 グロリアは、小悪党 ドナルドの姿を見ても、他人のような関心ですれ違った。
2010/06/21(Mon) 23時半頃
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―廊下―
[新しく来た人影に振り向く。 どうやらイアンの知り合いらしい。]
ええ、そうです。
[イアンの問にこくりと頷き。]
あの、本当に些細なことでもいいのです。 何か知りませんか……?
[同じように、縋るような視線を向けた。]
(12) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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―空き部屋―
[戸口の前に立つ、その姿は静かに眼差しを伏せて]
――………あぁ、
[ただ息遣いと時折の声だけが、耳に響く。 それはあの悦びを湧き上がらせ――深いため息が零れる。
甘く柔らかな、けれど冷たい唇が、 首の皮膚に触れる瞬間を思い起こせば、自ずと指は首筋へ]
(13) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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く……ッ
[それは、めくるめく一瞬だった。 淫らに表情を人前で緩めるなど、以前のその男には考えられぬことで……。
襲い掛かるのは、羞恥と人でなくなったという絶望。だけど、それよりも、痺れた脳髄は、]
渇いた……。
[そう、すぐに求め始めるのは、赤い、血液……。]
(*1) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[サイラスの啼き声が酷く心地好く とろりと蕩けた翡翠が僅かに潤む]
――…本当に好い声。 もっと啼かせてしまいたくなるわね。
[崩れ落ちた男の前にそっと膝を折り 紅い眸に翡翠を絡めて]
気分は如何かしら。
[甘く囁く声には敵意の欠片もなかった]
(14) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、奏者 セシルを、紅い眼で凝視した。
2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[戸を開けたままの従者に咎める声はかけない。 彼に覗かせる心算で呼んだのだから]
幾ら口で拒んでも――…ふふ もう力が抜けてしまったのか?
[吸い尽くすまでには未だ時間がかかる。 食事を愉しむ城主はことさら、獲物をいたぶりながら喰らうのだ。 力の抜けた詩人の身体を担ぎ、食事のテーブルへと押し付ける。 被さるように、再び首筋に顔を埋めながら耳元で囁いた]
そら……心地良いと、素直に認めてしまえばいいのだ お前が今まで経験してきたものと、どちらが良い?
(15) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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>>14
[そして、ローズの声を聴けば、紅い眼は、すうっと細まる。 その甘い囁き声とは対照的に、男の声は、すぐには出ず……ただ、荒い息をついた。
そして、渇望するのは、
人の血。
視線は、出口付近にいる白薔薇に向く。]
(16) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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――…ふ。
[目の前の男の聲に思わず笑みが漏れる]
うまくいったのは良いのだけれど ちょっと効き過ぎてしまっているかしら。
[白薔薇へと紅い双眸が向かうのを認め 困ったように首を傾いだ]
(*2) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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――廊下――
――……うん、ありがと。
[湯冷めするからと渡された上着を羽織り、 部屋に戻ろうとの促しに頷く]
――?
廊下の向こうから、狼狽するような声や扉を叩く音が、立て続けに聞こえた気がした]
ねぇ、ヘクター……。 今、何か聞こえなかった?
(17) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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>>8 ううんと…… [困ったような顔で何処と何処へ行ったか思い出しつつ] 僕、イアンを探してたら迷子になっちゃって…… あっちこっち行ってたんだけど、その人は見かけなかったな。 えーっと、あと覚えてるところで行ってないのは……食事の間、だっけ? [名前もうろ覚えで合っているのかはわからないけれど。確かそんな感じではなかったか]
(18) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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―食事の間>>7―
[己の名を呼ぶ声を聞き、ぴくりと右肩を動かした。]
……私はここに居ります。
[城主の声が上ずっている様子が、耳の奥を容赦無く突き刺す。筋肉がぎしりと動き、今にも暴発しそうな血を抑えんと必死に堪える。]
今の所は、不穏な動きはございません。
[事務的な言葉の奥で、黒薔薇は己の人差し指をダガーの刃にそっと押し当てた。]
(――痛みは、ここにある。 これは現実で、私は未だ喰われては居ない。 私はいまだに人間のままだ。
悦楽の痛みはまだ、己の肉体に廻る順にはない。
――…堪えろ。)
(19) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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― 客室の廊下 ―
[ふわりふわりと歩いていた廊下で、 ふと聞こえてくるのは扉を叩く音と、怒鳴るような声。>>2
そおっと覗いてみると、 3人ほどの男女が扉の前で、なにか話し合っていた。]
――…、… みなさま、おそろいで、どうなさいましたの? ……詩人様が、なにか――?
(20) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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! うおっ。って……あれ。
[地下牢で出会った貴族の女、発狂したかのように 飛び出ていってしまった相手を見て身構えるが 女がごく普通に、それこそ誰もいないかのように通り過ぎてしまい 流石に男も首を捻る。
騒ぎの発端が貴族の女でないとすれば誰なのか。 想像も出来ず、何かしらの情報を求めて歩き出す。
道の先にヘクター>>11とトーニャ>>17を見ればのんきな声をかけ]
なーんか騒がしいけど、何かあったのか?
(21) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[何年ぶりだろう、 聲が増えた]
目覚めた……か
[離れた場所の同胞に、 満足そうな声音を向ける]
(*3) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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[甘やかな主の声で、我に返る]
ああ、終わったのですね。 ――……無事に「済んだ」ようで、なにより。
[穏やかに微笑みをむければ、その先で。 紅の双眸が己を捉え、欲っしてることに気づく]
―――……、
[静謐をたたえた青はただそれを見返して、微笑う]
(22) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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|
は、俺を探して?
[用向きが気になったが、――それは後で良いだろう。 食事の間。結局立ち入らなかった所だ]
……そうか。わかった。ありがとう。食事の間か…… ――行ってみますか?
[どうする、とリンダに問いかける]
(23) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
|
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あ、ドナルド、さん……。
[食堂での一件で苦手意識が出来てしまったが、先方はそんなことは気にもしていないのだろう、どうにも暢気な風だ]
……あの、向こうから。
[おずおずと廊下の先を指差して]
何か、変な騒ぐような音が聞こえてきて、それで、どうしようかって……。
(24) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/21(Mon) 23時半頃
|
――…目の前にいる私よりも セシルを欲するなんて……悪い子ね。
[矜持が傷付けられたとでも言いたげに 力を与えた男・サイラスに向けて呟き]
無事に「済んだ」と思って良いのよね。 初めてだから如何も加減が分からないわ。
[女に疲れた素振りはない。 白薔薇に邪気なく囀り微かに微笑む]
(25) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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ぐぅ……
[頭に声が響くことにも慣れておらず、 また頭を振る。
そして、それが城主の声だとわかると、肩で息をしながらも、思案をし…やがて…]
――……渇く……
[搾り出すはやはり本能の呟き。]
(*4) 2010/06/21(Mon) 23時半頃
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>>24
[小さい相手を自然と見下ろす風になる。 方向を指さされればそちらを見るが― 首を伸ばせどもはっきり見える事は無く]
あー、向こうだったか。 ふー…ん。行ってみるだけ行ってみるかな。 数刻あってねぇ友人がまきこまれてたら事だし。
…行くなら一緒に来るか? [少しトーンを落として喋るようになるのは食堂の件を思い出してから。]
(26) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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―廊下―
食事の間、ですか……?
[新しく来た青年の言う事を反芻する。]
……行って、みましょうか……。
[ごくり、と唾を飲み込む。 詩人が無事ならば良いが、もしも手遅れだった場合、そこに広がっているであろう凄惨な光景を想像し、体が震える。]
(27) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
[城主は詩人に問い掛けながらも、答えを求める風ではない。 傍らにある血臭と、>>19開けた扉の傍から流れてくる僅かなにおいと。人間の苦悩と葛藤を間近に感じ、胸が満たされていく]
人間ながら、よく出来た従者だ……そう思うだろう。
[詩人の瞳の力が弱まっていくのを酷く満足げに見つめ 渇きを満たす為に、再び彼の首筋へ牙を立てた。 カチカチと、規則正しい音は時計の秒針 段々と音を失う詩人の身体が完全に止まったのは、 数えて幾つめだったか、直ぐに忘れてしまった]
牙を立てた首筋から血が抜かれる感覚。 人の身では味わえぬ愉悦 其れを持ってしても、快楽に落ちなかったと言えるのか?
[唯一その問い掛けに答えることの出来る彼の唇からは、最早なんの詩も生まれては来ない*]
(28) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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小悪党 ドナルドは、墓荒らし へクターにも来るか、と聞こうと彼の顔を見る
2010/06/22(Tue) 00時頃
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わかってら! 海より深く反省してる!
[ドナルドの呼びかけに怒鳴ってから]
あ…おれがトーニャ泣かせた件じゃないのかよ。
ん、なんか騒ぎか? 群れるのはそんなに好きじゃねぇが、気になるか。
[ギザームの刃を危なくないように立てて持ち、発生源に行ってみてもいいぞと示す。]
(29) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
[もしかしたら廊下の先に、城主がいるかも知れない。 そう思うと胸の奥が締め付けられるような感覚がしたが、ヘクターがドナルドに同行の意を示したのを見て]
……行きます。
[こくりと二人に頷いた]
(30) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
― 客室の廊下 ―
…食事の間……?
[漏れ聞こえてくる言葉に、少し首を傾げる。 それは、食堂とは違うものなのかと、暫しの思考。
今は、サイラスを探したい気もしながら、 彼らの話も気になって、立ち去れずにいた。]
(31) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
―廊下―
[新しく現れた人影。>>20 騒ぎが大きくなっている事を自覚するが、詩人の安否の方が気になった]
行ってみましょう。 ――ありがとう、ベネット。すまない、ちょっと確かめてくるだけだから!
[そして、振り返らず走る。向かうは食事の間]
― →食事の間 付近―
(32) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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|
―食事の間の前―
[吸血――ただその行為だけならば、何の変哲も無い「食事風景」に過ぎない。だが彼の背中で起こっていることは、食う側にも食われる側にも類稀なる悦楽を生むという。]
どうぞ。ごゆっくりとお楽しみください。
[と、そこで何やら足音が聞こえてくるのを察知し、執事の男はその手をダガーの柄にそっと動かす。どうやら、ダガー本来の使い方をする気になったらしい。]
(33) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 00時頃
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く……くく
[加減もせずに力を注いだのだろう。 吸血の本能に襲われているらしい薬屋の聲 城主は事も無げに言ってみせる]
渇くなら、満たせばいい。 血が 欲しいのだろう?
[一時ならワインで誤魔化す事も出来るだろうが 其れを教える心算は、己には無い]
この城に招いた人間はまだ幾らも居る。 其処の従者は、お前の従者でもあるのだ 好きに使うが良い。
(*5) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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|
――………。
[ツキン、と。 また胸が痛む。
柳眉を寄せてふるりと小さく首を振るった]
(*6) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
─客室─
[兄の遺体から離れ、仮初の静謐が支配する客間の一室。 喧騒が届くのも未だ、物言わぬ影の用意したらしい紅茶を口にしながら、ぼんやりと古びたペンを手元で弄んでおりました。]
………、っふ…。
[ペンを見れば、思い起こされるのは遠い思い出。 軽やかな銀の羽根と交換に兄が手にした古びたペンは、ところどころ柄の塗りが剥げるほど
──兄が常に、身につけていたものでした。]
(34) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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|
……。
[はたり。 流れ落ちるものを拭うことなく、思い起こすのは翡翠の瞳、兄の最後の姿、天上の青、案ずるように掛けられた薬屋の青年の声。>>2:223
どれほどの時、そうしていたでしょう。 やがて顔を上げ、流れ落ちたものを丁寧に拭き取りました。 そうして真紅のドレスの胸元に、似つかわしくない男物のペンを差したのです。]
(35) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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泣くのは──、これが最後。
……見守っていてね、お兄さま。
[きゅ。と、ペンを右の手でロザリオのように握ります。 そうして瞳に強い色を浮かべて、仮の自室を後にしました。]
(36) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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>>22>>25
[白薔薇の微笑みと、ローズマリーの諌める声。 きっと薬売り特有の敏感な鼻が、より、人間の血を選別し、紅い眸は白薔薇に向いた。
いや、もしかすると、人間の血というだけではなく、そのフロレスクの血の匂い、より、清廉された血を嗅ぎ分けたのかもしれない。]
――……渇いた。
[呟く言葉、そして、やはり、視線は白薔薇を捉えるが…。]
(37) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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>>29
[瞬間おくれて耳を塞いだ、はずなのに何故かしっかり鼓膜が痛くなっている。]
…っってええ! うるせーぞ、おっさん! しかもトーニャ泣かせてるみたいだしよ、 [保護者失格じゃねーか。とは心の中で付け足して。 馬鹿デカイ刃物に一瞥くれて、しかしほっといた >>30ちびっこの承諾も得たので]
おう、じゃあ行くか。
[そう言って進むのは廊下の先、男女のグループがいる場所へ。
そしてその先にあるのは食事の間―まさに吸血鬼の食事が行われていた場所]
(38) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
―食事の間― [物言わぬ屍となった詩人の身体をテーブルに置いたまま 城主は戸口を振り返った。 詩人を取り押さえた時に乱れたローブは、前が肌蹴け 毀れた血が象牙色の肌を彩っている]
……ふ、ふふ
[上機嫌な笑みを浮かべ 職務に忠実な従者を眺める。 食事の後の血臭を嗅ぎながら、舌なめずりをする城主は 益々妖しさを増して、ただそれだけの仕草すら淫らに見えた]
黒薔薇……お前は、
ひとにしておくには、惜しいが 簡単に堕としてしまうのも、惜しいな。
(39) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
――……従者、
ああ、従者ならば、
良い?
[吸血本能に理性を失っている今、 制止がなければ、手は白薔薇を摘み取ろうと動き始める。]
(*7) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
>>25 ……お嬢様は初めて、でいらっしゃいましたか。
[向けられた微笑に疲れた素振りは見られずとも、 声音は優しくいたわる様に]
ええ――…「壊れて」はいないようですし、 何より、この「渇いて」おられるご様子。
ああ、でも眸の色が変わってしまわれましたね… 深い水のような青、でしたのに。
[>>37 再びそれを見やれば、惜しむように言葉を綴り。 発せられた言葉に ふるり と、身を振るわせた]
(40) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
>>32 え、あ。ちょとまって!僕も行くよ!
[走り出すイアンの後を追いかける。なにかただならぬことが起こっているのは感じた。まさか、いや、きっと――]
―廊下→食事の間前―
(41) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
奏者 セシルは、ゆるり、とした足取りで、2人の傍らに歩み寄る
2010/06/22(Tue) 00時頃
|
[純白を纏う女はすっと立ち上がる。 血に飢えた魔性となった男からセシルへと視線を移し]
――…セシル
[いたわる声にただ胸が詰まり言葉が出ない。 一度だけ名を呼んで、次の瞬間その姿は闇に溶ける。 女の貌は靡く亜麻色に隠れその表情ははかれない]
(42) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
[廊下で、詩人がいないと皆が騒いでいるのを聞く]
それがどうした。
出てったにせよ、食われたにせよ、そいつになんかしてやれることがあるのか?
見つければ助けてやれるってんなら、こんなところでグズってる暇ねぇだろう。
あぁ? 食事の間を探してないから、そこにいるかもって?
[それは、さっき、城主が歩いて行った方向だな、頭の中で図面をひく]
(43) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
――お兄様が良いと仰られるなら 私はただ、其れを受け入れるのみ。
[女は俯き小さく聲を響かせた]
(*8) 2010/06/22(Tue) 00時頃
|
|
サイラス。
[人であるときの名を呼び、男を止める]
……血の吸い方は、知っているか? 間違えるな あれは、未だ殺してはならん。
(*9) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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―食事の間の前>>39―
私めの血も肉も命も、全て旦那様の為に捧げるものでございます。
私の命の行く末は、全て貴方様のもの。 私はただその指示に従うまでにございます。
[澱み、揺らぐ、芳香に鼻を鳴らし、目を細めて後ろを振り返る。 舌なめずりをする主人の仕草が異常なまでに緩慢な動作にも見え、下賤な執事は思わずごくりと唾を飲み込んだ。
喉仏の動きに合わせて、銀の首輪がシャラリと音を鳴らす。]
(44) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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[かかる城主の声には、微かに反応する。]
殺しては……いけ ない
[ぼんやりと虚ろにそれは理解しただろう。]
(*10) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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─廊下─
[廊下に歩み出ますと、ざわざわと落ち着かぬ人の声が響いています。 時折聞こえてくる大きな声、あれは怒声でしょうか。>>29
迷い、歩みが変えぬままに廊下を進んだのです。 その先に、幾人かの気配がざわめいています。]
…マーゴットさまですの?
[黒髪の少女の背に声をかけます。 漆黒のドレスは変わらぬまま、けれどヴェールは白い顔を覆ってはいないようでありました。]
(45) 2010/06/22(Tue) 00時頃
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――……お嬢様、……?
[姿の掻き消えたその闇に、手を伸ばして―― けれどその指先は何も掴めない。 表情は伺えなかったけれど、纏う白の美しさが視界に残る。
嗚呼、ドレスを褒めて差し上げればよかった、と、 ―――場違いにも、そんなことを思う]
(46) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[廊下を進んだ先に誰がいたにしろ― 城主がいる食事の間へと歩むたび息苦しく、 刺青がじくりと疼く心地がした。 それは城主が食事をして魔力を強めたせいなのか、 それとも男の体が魔力に慣れ過敏に察知するようになってきたのか。]
…悪ぃ、やっぱ俺やめるわ。 あんたらだけで行ってくれ。
[どうやら詩人を探しているよう。 あいつならさっき食事の間に五体満足でいた。 その安心感も手伝って、もう行きたくないと壁にずって座る。 ひらりと手を振って、食事の間へ向かう人を送り出そうと]
(47) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[コントじみた遣り取り>>29>>38に目をぱちぱちと瞬かせ。 二人について向かうは食事の間]
……良かった、ベネットさんは、無事だったんだね。
[騒然とする面々に顔見知りを見つけヘクターを見遣る。彼の表情からベネットはまだ人間のようだと分かり、少女はほっとした表情を浮かべる。 だが、もう一人の顔見知り――グロリアの姿は見つからず眉が下がる]
詩人さん?
[行方不明になったのは最初のスピーチの時に城主と一悶着あった、あの人らしい]
(48) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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小悪党 ドナルドは、城主がすれ違って、詩人のいる部屋に入って行った事を覚えておらず
2010/06/22(Tue) 00時半頃
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―食事の間前―
[どれだけの足音がついてきたのか。それを確認する前に、青年の視界は一つの人影を捕える。>>44]
あれは、サイモンの部屋で……
[理不尽な死を、自身に突きつけた男。 振り返った先には誰が居るのだろう。視線の先に、知らず声を上げる]
――おい……
(49) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[>>40
歩み寄った白薔薇に手を伸ばした時、 ローズマリーは、闇に消えていく。>>42
その表情はもちろんわかるはずもない。 従者を呼んだ声も、彼に聴こえていないのと同じで。
ただ、頭に直接響いてくる城主の声。 従者の血を吸うことを許可する響きに、生まれたばかりの魔物は頷いて…]
嗚呼……
[そのフロレスクの血を求め、白薔薇を強引に抱き寄せようと…。]
(50) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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そうだ――…その輪を嵌めたときより お前の全てはわたしのもの
[銀の輪がたてる音は、城主の耳にまで届く。 艶めいた笑みを浮かべたまま、横たえた詩人の身体を傍に 此方へと向かう気配を捉えた]
間も無く客人がやってくる。 ……退屈しているのだろう、彼らの相手を頼むぞ。
(51) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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…浮き足立ってやがる。 トーニャ、巻き込まれんなよ。 集団暴走ってのはタチが悪ィ。
[集まった顔ぶれを見回す。]
客で欠けてんのは、「詩人」と「薬売り」と「行かず後家」か。
(52) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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そう、殺すな。 ……アレの血を吸っても構わぬが 殺してはならぬ。
[幾度となく我等に血を捧げてきた 白薔薇ならば構わないと城主は告げ けれど、殺すまでは吸うなと念を押した]
――…私のローズ お前が嫌だと言うならば 私は其れを止める事もする。
お前の望みは、何処にある?
(*11) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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−食事の間 >>49−
……いかがなされましたか?お客様。
[ダガーの柄に指を這わせつつも、瞼をそっと閉じ、小さく黙礼する。]
(53) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 00時半頃
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― 廊下 ―
[食事の間に行く、と言って数人が駆けていく。 それを見送って。]
――あ…
[かけられた声に、振り返った。]
メアリー様 …
[可憐な赤いドレス姿を目にすれば、 思い出すのは、眠る前の光景。 ふ…と、額を曇らせる。]
―― さきほどは…… …。
[続く言葉が見あたらなくて。 口を、閉ざす。]
(54) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[此方へと伸ばされた手。 心地好い呼び声が聞こえたけれど留まる事は出来なかった。
あの場に留まってはいけないと本能が囁く]
――…嗚呼。
[これが本当に幸せ。 何処かで問う声が聞こえた。 遠い所ヘ――、そう願った女が辿りついたのは中庭。 女にとってこれが限界なのだ。 城の外を知らず出る事も叶わない。]
(55) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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花売り メアリーは、小悪党 ドナルドの姿を壁際に認めて一度瞬く。
2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[>>50 別のことを考えていたせいか、 魔となった男の動きには注視していなかった]
―――……ッ、
[冷たい腕が己の身を捉える、 そのひやりとした冷たさに―― 齎されるものを想像して、温度からではない震えが過ぎる]
―――…ご気分は、いかがです?
[白薔薇は今はまだ熱を秘めて、微笑む]
(56) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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>>52 [座ったままだが、おっちゃんの情報に足して] この場にいねーので、貴族の黒い服着た女なら風呂場の前で擦れ違ったぞ。 詩人も食事の間で会った。つか酒飲んだ。
…ああ。城主サマといれ違いで出てきたから そのあと詩人どこいったのかわからねー。
(57) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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――…お兄様。
[城主の聲に頼りない聲が返される]
私、は………
[望みを問われ心の軋む音。 聲無く頭を振りうずくまる]
(*12) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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小悪党 ドナルドは、花売り メアリーの視線に気づけば、手をヒラリと。
2010/06/22(Tue) 00時半頃
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―食事の間 前―
……詩人さんを探しているんだ。 御存知、ないかな。
[見えるはダガーの柄。こちらは丸腰だ。 何でもない事のように、目礼する従者に声をかける。
集団暴走。
その言葉をかけた男の方を、ちらと向いた。>>52]
(58) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[一部の肌も見せぬ衣装 唯一つ、覗く肌は青い脈の透ける薄い首筋のみ]
……救いがたいでしょう?
[差し出すように、指先で触れて]
(59) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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ドナルドさん……。大丈夫ですか。
[壁に寄りかかり、座り込む姿に心配そうな視線を送る。
ヘクターの声が厳しくなり、自分に忠告するのには>>52 真剣な表情で頷いた]
(60) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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>>56 [そして、白薔薇の微笑みに、また頭がくらりとしたか。 その首筋に貌を寄せる。 そのまま、本能のまま、枷のない部分、耳の下につぷりと牙をたてた。]
(61) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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私のローズ……お前は何も我慢する必要は無い。 お前の望むままに あれはお前が作った眷族だろう?
[彼女の心の内を知ってか知らずか。 心もとない聲へ、城主は優しく語り掛ける。 まるでひとの兄妹を錯覚させるような]
(*13) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[イアンの視線を受けて顎をこする。]
暴走ってのは云い方が悪かったな、許せよ、取材者。
ただ、前にも見たことあるのさ、おれは。
(62) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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─廊下─
[バタバタと駆け去る音が聞こえます。 そうして、それを見送る幾人かの姿もまた。]
マーゴットさま。 ああ…。
[彼女の表情に、先程の出来事が知られていたのだと知るのです。 はしばみ色の瞳を伏せ、胸元のペンを一度指で触れました。>>54]
──…お気遣い、感謝致しますわ。
[けれどもそれ以上感情を乱すことはせず、まっすぐに黒い瞳を見つめて、僅かに哀しく微笑みました。 そうして、その場の見慣れぬ面々へも視線を巡らせたのです。]
(63) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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−食事の間 >>58−
ええ。詩人様の所在は存じております。 ですが、お話戴くことは「難く」お断りしなければなりません。
とはいえ、お話をすることは、私にも不可能なのですけれども、ね。
[平坦なトーンの声、薄青色の視線。 それらが、まるで値踏みするように、記者の肉体をまさぐる。]
(64) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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>>59 [そう、露出のない白薔薇の、唯一見せる肌の部分に、その変化した牙が食い込んでいく。
その手は獲物が暴れぬようにと身体を縛るように抱く。
殺さぬように…
そう指示されたのを思い出すのは数十秒後か。 血を飲み込めば、紅の眸がまた暗い泉の青色に戻っていく……。]
(65) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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― 中庭 ―
[女は力なくその場にうずくまる。 今日の為にと選んだ純白のドレスが地につくのも厭わず 微かに肩を震わすその様は何処か頼りない]
――…私は何をしているの? 私は何を望んだの……?
[自問する女の声は苦しげで]
…………。
[声なく呼ぶ名が何であったか 誰の記憶にもとまらず霧に溶けた]
(66) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[血を飲み込めば、渇きは満たされるだろう。
代わりに戻ってくるのは、 人としての理性。
眸の色は、青色に戻って……]
(*14) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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>>60 [トーニャに心配げな顔で見られれば、いつもの人の悪い笑みを浮かべ その頭を撫でようと手を伸ばし。 伸ばしかけたところで、やはり静かに下ろす。]
おう、あんがとな。嬢ちゃんこそ気ぃつけろよ。
[>>58少し遠くにいる友人も、その奥にいるらしい従者の様子も 見る事は難しい。 何が起こるのか、何故そんなに急いでいるのか判らずただ状況が良くなることを祈る]
(67) 2010/06/22(Tue) 00時半頃
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[>>64
声を聞き、この従者が黒薔薇と呼ばれていたことを思い出す。 ロビンが本名で、黒薔薇が…字か。 何か引っかかる二つの単語は、しかし、この状況で リンクすることはなく。]
(68) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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我慢、なんて………
[滲む聲は兄の言葉を否定出来なかった。 けれど如何して良いのか分からずに ただ途方にくれてしまう]
お兄様…… 私は此処に居ても良いのでしょうか。
[優しい兄の聲に縋るように甘く頼りない囁き。 女は居場所を無くしてしまうのが怖かった]
(*15) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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ごきげんよう。
…お加減でも優れませんの?
[壁に凭れるように座り込むドナルドの様子に、僅かに小首を傾ぎます。>>47 どこか痛みを堪えるようにも見えたのは、光の齎す錯覚でしょうか。
細い眉根を寄せ、片手をひらりと上げる隻眼の男性の顔を少し覗いたのです。]
(69) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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―食事の間― [屍骸となった詩人の衣服に手をかける。 毀れた血は其処にも滲んでいた]
……心無き骸ならば 辱めようと、構うまい?
[ひとりごちる。 扉の向こう側では、記者と従者の会話がある。 人は益々増えるだろう 其の前にこれを片付けねばと思えども 思う様に血を啜った直後とあれば、今だ治まりきらぬ熱が 体中を渦巻いている]
(70) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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はあ、うう。
[もっと普段から体力をつけておくべきだったか。やや遅れて食事の間の前に到着する。]
……?
[食事の間の前に誰か立ちふさがるようにして立っている。――首輪をつけている。どうやら従者のようだ。]
ここでわざと道をふさいでいるっていうことは。 この中で、何か起こってるの……?
(71) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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いい湯でしたわ。
[城内の全ての事柄――数刻前の自分自身でさえも他人事のまま、若しくは忘れ去ったまま]
あら? どうかなさいましたか。御具合でも?
[身に纏う不快感を洗い流すべく湯に浸り身体を洗い、火照った身体を覚まそうと中庭に出れば蹲る白いドレスの人物を見つけ(>>66)、声を掛けて近寄った]
(72) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[吐息は耳朶を掠めれば、 零れる飴色の髪を後ろ手にそっと押さえた]
―――…ぁ、
[埋め込まれる牙の齎す一瞬の痛み、 けれど、それが霧散すれば――湧き上がるは恍惚。
呼吸はすぐに乱れはじめて、 血を失っているというのに昂揚に耳朶は赤く色づいた]
………ああ、
[身を拘束する腕は冷たい、その冷たさは熱い体に心地よく。 このまま全ての血が失われてしまえば、どれほどの悦楽であろう。
眸が滲み始めれば、思考は徐々に惚けていった。 ――ただ、全身を巡る悦びだけに満たされて、 その躯は力を失い、散るが如くに、崩れ落ちていく]
(73) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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―食事の間 前―
前にも見た事がある……?
[男の言い様>>62に、眉が自然に潜められる。 見える刺青と言い、何だか――]
お断り? 話が出来ない? まさか、また――
[薄い視線が向けられる。言葉が向けられる。 従者の向こうに何があるのか、――嫌な予感しか、今はしない]
(74) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[ドナルドの手が此方に伸ばされれば、反射的にびくりと首を竦める。そんな反応の所為か、彼の手は届くことなく静かに下ろされた。 彼を不快にさせてしまったかもと、そっと顔色を覗えば、浮かぶのは人の悪そうな笑み]
――……はい。
[気をつけろ、というドナルドの言葉に小さく答えて、ヘクターの背を追った]
(75) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[ドナルドの情報にはひとつ頷き、トーニャに声をかけている様子に、ニマリ]
おまえさん、ロクデナシかも知れねぇが、ヒトデナシじゃあなさそうだ。 安心したぜ。
(76) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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―食事の間 >>71―
[何があったのかと問う、緑色のシャツを着た青年の方をちらりと見る。]
お客様。 失礼ながら、人間の想像力は、使う為にあるものですよ。
「詩人のお客様はここに居られる」 「お目通りは可能でも、語ることは難い」
そして、ここの間の「名」は……
(77) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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― 廊下 ―
[メアリーの、哀しくも真っ直ぐな表情に 心が、つきりと痛む。]
…… あなた様と、あのお方に、 平安が訪れますよう――
[小さな声で祈りの言葉を呟いてから、 ドレスの胸にある、古びたペンに視線を留め、 もう一度、頭を垂れる。
それから、メアリーの視線を追って、 その場にいる人々の方を見た。]
(78) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[>>69]
ごきげんよう嬢ちゃん。 ああ、ちょいとね、風邪でも引いちまったのかもしんねー。 嬢ちゃんが看病してくれるならすぐにでも治りそうだけどよ。
[いつものように軽口を付け加えるも、息苦しさのせいで 中途半端な笑みしか作れずに。
よっこいせ、とばかりに立ちあがり>>76ヘクターには 「ロクデナシでもなくてイケメンだっつの」と応じて。
なにやら黒薔薇の従者と友人の間に剣呑な空気が生まれつつあるよう。]
(79) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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私のローズ お前が此処以外に何処へ行くのだ?
[可笑しな事を言う そんな風に笑い]
……お前は、わたしのもの。 そうだろう?
(*16) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[不意に掛けられたのは女の声>>72 近付くグロリアの気配に緩慢に顔を上げた。 翡翠の眸は潤むのみで涙は流れていない。]
――…グロリア。 貴女こそこんな所に……如何したの?
私は――…ええ、少し気分が優れなくて。
[ゆるゆると立ち上がった女は 痛む胸を庇うように両の手を其処に重ねた]
(80) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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>>73 [セシルの身体が崩れ落ちる時、代わりに渇きを癒した吸血鬼は、その身体を抱きとめる。
眸の色は、渇きが癒され、青色に戻るが…。 その興奮はまだ身体の中に渦巻いて……。
また大きく大きく息を吐いた。]
(嗚呼……自分は、
人ではなくなった)
[ぼんやり思う。 思っているのに、それがぼんやりなのは、その飲んだ血が、また身体に火照りを与えるから。 そう、血の持ち主の恍惚とした表情に、頭が融ける。]
(81) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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─廊下─
……。マーゴットさま。貴女にも。
[祈りの声に、小さく膝を折って礼を返します。 痛々しいほどに儚げな白い顔に、毒の痕跡はありません。
けれども、尚もその唇と爪の先に散った鮮やかなまでの薄紫色が、奇妙に目を引くのです。
──平穏を祈る言葉は、胸の中にもうひとつ。 祈りを呟くように、胸元のペンを握り締めたのです。 今は何処にあるかも分からぬ、翡翠の君に。]
(82) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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――…嗚呼。 そうね……、私は此処以外の場所を知らない。 お兄様の傍以外では生きられない。
[ゆるく目を伏せる。 言い聞かせるように繰り返される言葉]
私はお兄様のもの。 そうよね……、お兄様。
[聲には未だ覇気がなく頼りなさばかりが目立つ]
(*17) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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[ぷつ、と衣服を留める釦を外し 詩人の首にかかる懐中時計をつまはじく]
……時を止めた主と共に 朽ちるが良い
[己の牙で指先を食む。 鮮血がぽたりと銀に落ちると 其処からじわじわと錆色が広がっていった]
――…外が、騒々しいな。 興が削がれてしまったではないか。
[けれど溜息は熱い。 食事の間からは抑えきれぬ血のにおいが広がっている]
(83) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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>>77 ――食事の間……
[従者の言葉に頭をよぎるのは、昨日のこと、そして姉を喰ったと言ったあの銀糸の吸血鬼のこと。]
……っ。
[もう、遅いのか?それともまだ間に合うのか。]
(84) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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−食事の間−
……ですが、この場をお通しするわけにはまいりません。 旦那様は、未だ詩人様にご用件があるとのこと。お入りになりたいのならば、それ相応の「儀式」をせねばなりません。
貴方がたは、「事情」をお確かめになられた。 それ以上を、御所望ですか?
(85) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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えっ。
[声を掛けた目の前の女性から名を呼ばれた事に少し動揺したが、すぐに笑顔を取り戻した。]
『こういうことは、よくあるもの』
[こんな所と言われれば、確かに随分と荒れ果てた中庭だったと気が付いた。殺風景にも程があるが――]
気分が……それはいけないわね。胸が苦しいのかしら?
[...は無防備に近づいて、胸を押さえたまま立ち上がる彼女の背に手を伸ばし摩った]
(86) 2010/06/22(Tue) 01時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 01時頃
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お風邪…ですの?
[ドナルドの言葉に、ことりと小さく首を傾げます。>>79 冗談のように軽い口調、けれども真実息苦しくはあるようでした。]
あっ…、無理をしては。
[立ち上がる様子に慌てて声をかけかけ、その視線の先につられたように目を遣ります。 廊下の先、ここまで声は届かぬものの、不穏な空気は伝わってくるようでした。]
(87) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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執事見習い ロビンは、食事の間から漂う熱がほんの少しだけ覚めたのを、耳たぶで感じた。
2010/06/22(Tue) 01時頃
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それとも何か持病でも? ここに、お医者様はいなかったかしら。呼びに行きましょうか?
[何故か、以前こうした光景があったことを思い出す。あの時、鞄を背負った薬師が声を掛けてきてくれたような――はて、それは何時の事だったか]
薬屋さん、いましたっけ?
[その問いは、背を摩るローズマリーに向けられたものではなく、自分の中への問い。無論、中なる自分からの答えなどある筈も無い]
(88) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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|
[黒薔薇の恬淡とした口ぶりに、唇を歪める。]
かの詩人は桂冠詩人に任命されたってワケじゃなさそうだ。 そしたら「どうぞお入りください、お食い初めに」ってコトになりそうだからな。
…吸血鬼になってねぇなら用はない。 トーニャ、部屋に戻るか。
(89) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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そうだ、 お前は私のもの。 そして 新たに生み出した眷属は、おまえのもの。
[力関係を改めて教え込むような淀みない聲 熱を帯びているのは、食事の後ならば致し方ないもの]
憂いを帯びた貌も美しいが ……お前にそのような揺らぎを与えるものは 相応の罰が必要だ。
どうしたい、私のローズ お前の望みを言ってみろ。
(*18) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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本屋 ベネットは、食事の間から漂ってきた血の臭いにうっ、と息をつまらせる。
2010/06/22(Tue) 01時頃
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>>81 [崩れる体が留められても、 一度惜しんだ男の眸の色が戻ったことになど、気づかない]
―――は、 ぁ…… ……ッ、
[甘美な恍惚に、身を駆け巡る多幸感、 過ぎた快楽の苦痛と紙一重であること―― 白薔薇の口唇は喘ぎのために閉じられることはなく、苦しげに眉根は寄せられる。 潤んだ青は濡れた眦に、滴を溜めて]
――………ん、
[そして人の身なればこそ、 もたらされる悦楽に反応を示す体が酷く、甘苦しい]
(90) 2010/06/22(Tue) 01時頃
|
|
[グロリアの反応に微かに首を傾げた]
貴女こそ如何かしたの……?
[問い掛ける声は何処か心配そうな響き。 背を擦る女の手のあたたかさに思わず大粒の涙が零れた]
――…ありがとう。 貴女の御蔭で少し楽になったみたい。
[少なくともこうして案じてくれる者がいる。 そのことが嬉しくて眦の涙を指の背で拭う]
(91) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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――お前達……!
[目の前の従者もまた、化け物なのか。 人なのか。もしも人ならば――何故、こんな。
抑えきれない血の匂い。リンダはどうしているだろう]
……どうやっても、通しはしないと……
[自分には武器はない。ダガーの柄が、視界の端にちらつく。 結局、何もできないのだ。理不尽に怒るだけで、何も]
――残念だよ。取材に来たのに、肝心な所は全く見せてもらえないんだから。
[混乱した頭では、そう吐き捨てることしかできず]
(92) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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−食事の間 >>89−
……素晴らしい推理です。 素早いご判断といい、その肉体はただ見せる為だけに作り上げた訳ではない……「具体的な目的があってのこと」といったご様子ですね。
ただ、「何故、吸血鬼に執着なさるか」の一点について気になるのですが、……伺ってもお答え戴けぬ気がします。
が、いかがでしょう?お答えは。
(93) 2010/06/22(Tue) 01時頃
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|
[ヘクターの忠告>>52に従い、皆から少し離れて食事の間の様子を覗う。扉の前に一人立ちはだかるように立つ黒薔薇に、直接視線を受けた訳でもないのに気圧され、足が竦んだ]
……そうだね。
[だからヘクターに部屋に戻ろうと言われ、力なく頷く。 元より、詩人がどんな酷い目に遭わされていたとしても、自分に出来る事など何もないのだから]
(94) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
|
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−食事の間 >>92−
いいえ。私もそこまで了見は狭くありませんよ。何が何でも通したくないという程、私は子どもではございません。
よもや、私の役割を、お忘れではありますまい?
ああ。それから。 もし仮に私を振り払って中に入ったとしても、命の保証はできないやもしれません。
二重の意味で。
(95) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
|
|
私はお兄様のもの。
[僅かに頷く気配が伝う]
新たな眷属は――…私の………。
[その言葉は最後まで続かずにふるふると首を振るう]
いいえ、全てはお兄様のもの。 私はお兄様が喜んで下さればそれで……
[殊勝な言葉を口にして儚い笑みを湛えた]
(*19) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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苦しい…の?
[自分への不思議そうな声よりも、涙を零す彼女に、形の整った眉を少し歪めて一層心配そうな顔をしてみせた]
身体が冷えてしまっているわ。 もし歩けるようだったら、室内に戻った方が……
[無論、彼女の体の冷たさは外気のせいではないのだが、...は気付くことなく背を撫でながら、そう誘ってみせた]
(96) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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執事見習い ロビンは、微かに開いた扉の中を、横目でちらりと見た。
2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[詩人は、どうやら死んだようだ。 先ほどまで言葉を交わしたのに。
あのとき、城主がすれ違った時に止めていたら詩人は死ななかったのだろうか。男は少し考える。すぐ後に地下牢での城主の振る舞いを思い出して無理だったろう事を認識するが。
>>87 気遣ってくれているらしいお嬢さんが廊下の先に目をやったのを確認すると]
…あまり良くない事が起こっているようだ。 あちらには行かずに他のところに行った方が良さそうだぜ? どっかいくなら送ってくけど。 [人の悪い笑みを浮かべるが「送り狼にゃあなる気はねーから安心しな」と付け加え]
(97) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[黒薔薇の問いかけに足を止め]
「伺ってもお答え戴けぬ気がします。」とは、おれと違って謙虚だな、使用人。
あんたが何を求めて吸血鬼に従っているんだか知らないが、基本的に、人間は強いものに憧れるモンだろう。
おれも例外じゃないってコトだ。 フクザツな男心ってヤツよ。
(98) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[ぴちゃ、と指を舐るおと。 片手が血の抜けた肉をなぞっている。 屍骸を辱める筈が、其の先へ続ける気は萎んでいった]
……所詮、抗えぬものだ。 素直に身を任せれば、もっと――…楽に逝けたものを。
[満ち足りた後に襲う空虚感。 今宵は一段と強い。 ロビンが此方へ目を配る仕草に気付き、城主はひとつ頷いた。 通しても構わないと許可の合図]
(99) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[躯の紋様が疼く。 闇が濃くなっているのを伝えてくる。
誰かが、堕ちたのではないかと感じたのに、詩人は違うという。]
ところで、 …あいつは、セシルか妹君と一緒か?
誰にも心配されてない可哀想な「薬売り」のコトだよ。
[黒薔薇に問いかける]
(100) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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……ええ。 如何してかしら、胸が苦しくて……
[この痛みの理由を女は説明できない。 宿る感情さえ女は理解など出来ていない。 柳眉を寄せるグロリアに儚く微笑み]
大丈夫、歩けるわ。 けれど……良ければ、一緒に戻って呉れる? 今は……独りになりたくないの。
[誘いにこくと頷きグロリアに手を差し伸べる]
(101) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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−食事の間 >>98−
ええ。私めがここに居るのも、「複雑な男心」に衝き動かされたが故のこと。
……どうやら、貴方様と私は「同類」らしい様子。 ご縁があれば、よしなに。
[去り行こうとするヘクターの横顔を、湿気を帯びた視線で見つめた。]
(102) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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お前は、わたしのもの。 お前の物は、わたしのもの。
[くすくすと、吐息交じりの笑み。 虚しさが混じるのに気付かれても、答えはしない]
私の悦びか、そうだな ――…其処の人間だったものに、客人を襲わせてみたい。 共に閉じ込められたはずの人間が 同じ立場の人間を襲う――…
良い見世物だと、思わないか?
(*20) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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よくない、こと…。
[ドナルドの言葉に、咄嗟に兄の面影が脳裏を過ぎります。>>97 僅かに顔が青ざめ、そうして小さく首を振りました。 胸元のペンを護符のように握り締めます。]
イアンは…サイラスさまは、ご無事でしょうか。 お2人に、用があったのです。
──…けど。
[廊下の先、黒薔薇の従者に対する背は記者のものでしょう。 案ずるように視線が再び向かい、やがて聞こえた軽口にくすりと笑みが零れました。]
送り狼は、ご自分のことを送り狼だなんて言いませんわね。
(103) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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― 廊下 ―
[眼帯をした男性に話しかけるメアリーと、 粗末な衣服を纏った少年――?を連れて去る 長物を持った男性と。 彼らの挙動を見てから、そっと食事の間を窺った。
扉の前で、従者とにらみ合う者たちがいる。 その向こう、薄く開いた扉から なにか、底冷えするような空気が流れてきていた。]
(104) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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>>90 [見れば、快楽に打ち震える白薔薇が腕の中にあって、 それは、誰が見ても、淫靡で美しいものだっただろう。
戻りかけた理性の頭。されど、もう人でなくなった事実とあいまって、
その身体をそっと、部屋のベッドに下ろすと……。]
――………
[その蒼穹の眼に溜まった雫を舐めとり、彼の高まった性を静めようと、手と唇を伸ばした。
やがて、服を乱した白薔薇が甘く咲くとともに、彼の嬌声が部屋には響くだろう。]
(105) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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……お客様。
[なめ回すような視線で、イアンを見つめる。]
ただ今、旦那様より、入室の許可が下りました。 取材なり歓談なり、お好きなように。 くれぐれも、旦那様に失礼の無い範囲でお願いいたします。
(106) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[薬売り、について問いかける男性の顔を見て。>>100]
―― わたくしも、それはお聞きしたい…です。
[黒薔薇の従者を見る。]
(107) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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愛しいお兄様。
[そう紡ぐことでしか心を支えられない 兄の聲に宿る感情に気づきはしても 感化され虚しさを共有してしまうのみ]
それは愉しい余興となりましょう。 お兄様のお望みのままに――…
(*21) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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ええ、勿論。
[独りになりたくないと言う彼女(>>101)に対し、躊躇うことなく即答した]
もし歩き辛ければ、肩でも腰でも手を廻して構いませんよ。
[全ての事柄の一切に深入りすることもなく、ただ辛そうなローズマリーを助ける事だけに心を砕く。差し伸ばされた手を取って、そっと身体を寄せた]
お風呂上りですから――少し湿っているかも知れませんよ。
[本人は冗談のつもりで、笑顔を向けた]
(108) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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[戸口からは離れた場所。 此方の様子が何処まで見えるかは判らない。
行儀悪くテーブルに腰掛けた城主は ローブの前が肌蹴け、毀れた朱に飾られた肌を晒したまま 片手が長い髪をかきあげる。 気だるげな所作も、纏う香も 虚無を見つめる瞳の色に染まっていた。
ざわりと影が、詩人の骸を取り囲む]
(109) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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>>100 生憎私は、お嬢様の言付けも戴いておりませんし、「城の全てを見通す目」を持ってはおりませんので、確実な情報は提供できませんが。
……もしかしたら、お嬢様が食事をされた可能性があるやもしれません。一度お会いになってはいかがでしょう?
もしくは、白薔薇……旦那様はもちろん、お嬢様のご寵愛を一身に受ける彼ならば、知らぬとは申しますまい。
(110) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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――え?
[中に入る事は許されたらしい。 少々の驚きと共に、従者を見返した]
別に城主様に危害を加えようなんて思ってないよ。 俺は丸腰だ。刃の一本も持ってない。
[両手を上にして、告げる。 一度ベネットの方を振り返って、それから中へと踏み出した。 血の匂いの先には、おそらく――]
(111) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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……血の、臭いが……
[嗅ぎなれない鉄錆の臭いに口を押さえ。 おろおろと食事の間とイアンを交互に見て許可の下りた食事の間へ踏み入るべきか迷っている。許可が下りたということは――おそらく、もう手遅れだということ。 手遅れということは――自分はそれを見る勇気が、無い]
(112) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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――…サイラス。
[男は何処まで見ているのか。 タイミングを見計らったかのように名を呼ぶ]
聞こえてはいるだろう? 私の聲が。
従者で遊ぶのは、程ほどにしておくことだ。 お前にはしてもらいたい事があるのでな。
満ち足りてしまっては、困る。
(*22) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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ありがとう、グロリア。 貴女は優しいひとね。
[彼女の親切が身に染みる。 そういえば―― サイモンも彼女のように心配してくれていた。 けれど彼の命を奪ったのは自分。 その妹へと意識を向けかけてふ、と哀しげな表情を過らせる]
貴女はあたたかいわ。 それに良い香りがする。
[繋がれた手も寄せられる身体も心地好く 飢えはないが心の隙間を埋める為に欲しそうになるのを 心の奥底で堪えながら彼女と共に城の中へと戻りゆく]
(113) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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(――ヘクターも、赤い目に捕まっちゃった、の……?)
[黒薔薇の問いへの答えに「セシルは負けた」と自分に告げたときの言葉に滲んだ苦さを思い出し、嫌な予感にずきりと胸が痛む。 だが、そう思ったのと同時に慇懃な言葉>>102が聞こえたから]
……ヘクターが、魔物の従者なんかと同類なわけない。
[不吉な考えを打ち消すように、吐き捨てるように呟いた]
(114) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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或いは。 この城の全てを見渡せる旦那様ならば、サイラス様の状況をご存知かもしれません。
どうぞ、お好きな方へ。
(115) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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私のローズ。 ……新たな同胞は気に入らなかったのか?
[血を分け与えた後の 彼女の心の揺らぎ 幾らか案じる風な響きを持った聲をかける]
ならば、次はお前が選ぶと良い。 お前の気に入った人間を 眷属に――
(*23) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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記者 イアンは、執事見習い ロビンには、未だ警戒心を抱き続けている。
2010/06/22(Tue) 01時半頃
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>>103
[お下げの女が、青ざめた顔でペンをそれこそこの世で一つのお守りだと言いたげに握りしめるのを男は片目の世界で見ていた。 そして視線の先を追いかけて]
イアンなら、あいつならあっちにいるぜ。 残念ながらサイラスは見ていないけど。
[漸く女が笑ったように思えて男も笑みをこぼす。 それはいつもの何か企んでるような笑みではなくて。] おう、真実は試してみるまで判らねーままだな。 嬢ちゃんに試す勇気が出るまで、俺は送れないってことかな? そいつぁ残念だ。
っと。 [そうして廊下の先、食事の間が解放された事を肌で、息苦しさの増大として感じる。] 嬢ちゃん、悪いが俺ぁ行くぜ。どうも廊下の奥が、な。 [そう言って、送れなくて悪いなとおさげ頭をぽんと撫でて、歩き出す]
(116) 2010/06/22(Tue) 01時半頃
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――……
[城主の声に反応する。]
はい
[眸の色は青色だが、 どこか気が抜けた感じになっている。が…]
満ち足りてはいません。 むしろ……
[しかし、その複雑な心境が表現できない。]
(*24) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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香り――臭い? あ、御免なさい。 (フト思考が飛んでしまうのが私の良くない癖――)
[実際、臭いに関して何らかの会話がつい最近行われていたことがあった訳だが、今は意識の外]
"マリーさん"も、お風呂に入るといいですよ。 こんな日ぐらい、長湯も悪くないと思いますわ。
[自然な笑顔のまま、相手の名前を、全く気付かず呼んでいた]
(117) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>114 さようですか。 ……ええ。或い意味、ヘクター様と私は「異なる」者でございましょう。 少なくとも、ヘクター様は旦那様に忠誠を誓ってはおられません。
[明らかに友好的でない少年(らしき人物)に応える。]
私が申し上げたのは、別の類の話。 いずれお見せするやもしれませんね。 その時を、どうぞお楽しみに。
(118) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>109
[血の匂い。 テーブルの上に、人影と骸の影。
――ああ、間に合わなかった]
……お尋ねして、宜しいでしょうか。 どうしてこのような事を、なさるのですかと。
[発した声は意外にも平坦に。 蠢く影の向こうの城主に、距離を詰めながら問いかける]
(119) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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まあ…消去法だな。 ありがとさん。
ご縁は――必要になったら造るさ。
[黒薔薇に手を振る]
(120) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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執事見習い ロビンは、記者 イアンに微笑むと、右手で扉を開け放った。その背後に見えるのは……
2010/06/22(Tue) 02時頃
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白薔薇の――セシルさん…
[ロビンの言葉を聞いて、しばし逡巡する。 目の前の部屋にいる城主に聞くのが、 言われたとおり、もっとも早い方法なのだろう。
けれども、部屋から漂ってくる鉄の臭いは、 そうする事をためらわせて。]
……わたくし、サイラス様を探して参ります。
[ロビンと、長物を持つ男性に小さく頭を下げて、 食事の間とは反対の方向へ歩き出した。]
(121) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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お兄様――…だって…… 私に目もくれずあの子に手を出したのよ。 失礼だとは思わない?
[兄と自分だけが啼かせて良いはずだった存在を取られ 更には女としての矜持さえ傷付けられて 好ましいと思える心境にはない。 言い訳染みた言葉をぽつぽつと紡ぐ。
優しく愛でてくれる兄ならその様な事はなかっただろう。 心酔する兄に対してだからこそそれを言葉に出来た]
――…次?
[兄の提案に女の表情から翳りが薄くなり 僅かに嬉しそうな気配だけが意識を通して伝う]
(*25) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>105
―――……、
[躯は寝台の上、霞がかった視界に、近づく気配。 つめたくやわらかく、濡れた感触が眼球を這った]
……ッ な、
[なにを、続く言葉は音にならない。 ただその冷たい手には、抗うことが出来ないのだ。 睨むことも出来ずに、罪深い躯から熱が奪われていく] なんて、救い……がた い…… ッ
[上ずる声は喘ぎに混ざった、ただ欲情のままに慰みを施され、 ――解放されれば、青の眸は男から目をそらす]
(122) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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ふ……
[城主には其の瞳の変化も、”視えている”。 薄く笑い]
メアリー・トレメイン 覚えていよう? 後は、お前が毒華にしてしまった あの葬列の娘
二人には是非、新たな姿を見せてやる事だ。
[襲え、とは言わず 彼女たちに其の姿を見せろと告げるだけ]
(*26) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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よし、トーニャ。 待たせたな、行こう。
[支援の言葉には微笑んで耳打ちする。]
まあ、おれは人間としても規格外だからな。
(123) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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奏者 セシルは、視界の先、扉が風に軋みながら隙間を開くのを見る
2010/06/22(Tue) 02時頃
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[やがて、白薔薇を残し、部屋を立ち去る。 その眼は青色だったが、前よりも一層澱んで……。
ただ、ふらふらと自室に戻っていく。]
[部屋にたどり着けば、マーゴがいないことには気づき、しばし、部屋を見回すが、 部屋の外に出ることはなく、ただベッドに座り込み、思案に耽るが、やがて、ゆっくり眼は閉じていることだろう。**]
(124) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>120 消去法しか提示できぬことをお許しくださいませ、ヘクター様。 この城に在りながらもそれしか告げられぬ、私めの「憂き身」をお察しくだされば幸甚にございます。
[扉の脇に立ち、手を振るヘクターに恭しく一礼した。]
(125) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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執事見習い ロビンは、ランタン職人 ヴェスパタインの血が滾る気配を感じ、薄笑みを浮かべた。
2010/06/22(Tue) 02時頃
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ほら、石鹸のかおりが……
[何かに思いをめぐらすグロリアにそう言い添えて]
そうね、たまには長湯も良いかもしれない。 けれど一人で入っていると話し相手もいないし 少しだけ詰まらないの。
[呼び名に緩く目を細め他愛ない話に興じる]
グロリア、……此処で何か不自由はない? もしあるのなら……出来る限りの事はするわ。
[それは彼女の優しさに対する言葉。 客人というだけならばそのような気遣いはしない]
(126) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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―食事の間―
ふ……
[吐息を洩らす。 >>119記者の問い掛けに、億劫そうに首を傾いだ。 流れる銀糸が、燭台の灯りで紫に染まっている。 骸はざわめく影が暖炉から続く暗い穴へ、引きずっていく所だった]
記者としての質問か? ……可笑しなことを問う。
食事をするのに理由が必要か。
(127) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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――………わかりました。
[そう、城主の言葉に逆らえない自分に、気づいている。]
メアリートルメリン、マーゴットキャンベル 両名を……。
[眼を閉じる。]
(*27) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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――…嗚呼。
[人の優しさに触れて閉ざしていた魔性の目が 意に添わぬ光景を映し女は悩ましげな音を紡いだ]
(*28) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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─廊下─
──、そう。 イアンは、きっと…無事ですわね。
[廊下の先を眺め遣る、それは勘。>>116 兄の死を目の当たりにしての、吸血鬼の流儀に対する朧な理解。]
っ、そんなわけでは…。
[言いかけ、本気の言葉ではないことに気付きます。 隻眼が思いのほか優しく笑うのにつられて、同じように笑みを返しました。]
…わたくしはメアリー、ですわ。どうぞお気をつけて。
[名を名乗り、歩み去る後姿をそっと見送ります。 そうして「食事」の間へと向かおうとはせず、静かにドレスの裾を返したのです。**]
(128) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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[昨日よりは具合のよさそうなマーゴに]
薬なら、後でもらってきてやってもいいぞ。
…キャンベルの人間が無茶するのは、止めねぇけどな。
(129) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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嗚呼……確かに、其の通りだ。 血を与えすぎたか? 欲に忠実に向かった先が白薔薇とは――…
[漸く紡ぎだした、恐らくは彼女の本心を聞き 城主は同意を向ける]
それでは、薬屋への仕置きは私が。 お前にはもう一度機会をやろう。
分け与える血の量は、違えぬようにな。
(*29) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>118 [自分の呟きに言葉が投げられるとは思わず、目を瞠る]
……別の類の話? よく、分からないけど、……そんなの見ることはないと思います。 だって、ヘクターは負けないから。そう約束したから、
[口を閉ざし、連れの顔を見上げる。 耳打ち>>123には微笑が浮かぶが]
……行こう、ヘクター。
[あの人の傍にいたくない――そう囁いて、逞しい腕を引っ張った。 黒薔薇は城主とは別の意味で禍々しく、恐ろしかった]
(130) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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此処で――?
[彼女はこの城の関係者なのだろうか。ふと挨拶を交わした記憶が脳裏に蘇る。誰か他に男の人がいたような――とまで考えたところで思考を遮断した]
不自由は……不自由は……ええ、と。
[獣を探している――その事を告げるべきではないと思うと殊更思いつかなかった]
有難う、マリー。 今は特に何も無いわ。 それよりも、本当に身体の方、労わってね。 もし退屈だったのなら、いつでも話し相手ぐらいにはなるから。
[此処にいる間ぐらいは――という意味を自分の中で添えて、そんな言葉を添えて彼女を見舞った。安請け合いというよりは目先だけの思考。彼女の脳裏に未来というものは存在しなかった]
(131) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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―食事の間―
[暖炉へと引きずられていく記者の骸。 胸の中で十字を切る。サイモンの胸に薔薇を手向けた、柔らかな声の従者は居ないのだ]
食事をなさるだけなら、分かります。 しかし、それなら今までやってこられたように、一人ずつ浚って喰らえば良い事でしょう。 わざわざ――『宴』と称して、多くの人間を一度に閉じ込める意味が分からないのです。
どうして、こんな事を?
(132) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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そう、其の2人の娘に変わり果てた姿を晒すが良い。
[>>*27サイラスへ、冷たい声音が降り注ぐ]
ただし どれほど渇き、疼こうとも 其の二人の血は吸わせぬ。
私のローズを、軽んじた罰だ。
[反動が何処へ飛び火するか、其れもまた見物。 内心で思いながら、新たな同族に告げた]
(*30) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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[繰り返される事実に拗ねるような気配。 けれど目の前に甘えられる相手などいない。 小さく唸り唇を尖らせた]
――…血を与えすぎたなら私の不手際。 けれど私がお兄様に与えられた量よりも うんと少なかったのに……
[新たな眷属から牙が向けられようと 兄も自分も害されはしない。 内に宿る力の違いは感じ取っている]
ありがとう、お兄様。 今度は間違いが起こらぬように致します。
(*31) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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[散々迷った挙句、食事の間に入って……影が詩人だったものを運んでいくところと、先ほどより濃い血の臭いにやはり入らなければよかったかと後悔する。]
う……
[吐き気がする。血の臭いの所為か、人が死んだという事実の所為か。「食事」を終えたらしい城主をじっと見る。]
(133) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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―― 客室 ――
[あてがわれた部屋へ戻ると、器用に火を起こして暖炉に薪をくべ、洗面ボウルを近くに寄せた。 尻ポケットに入れておいたスキットルの中身もボウルに空ける。]
裸にして、おまえが風邪ひくとよくないからな。 少し、部屋と虫除け聖水が暖まるまで待て。
[レモングラスを揺すって、香りをたたせる。]
こいつはお肌にもイイと、どっかの女将が云ってたぞ。 おれは甘ったるい香水は嫌いだが、こういう爽やかな香りはいいな。
(134) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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『ブッシュミルズ』が欲しい。
[部屋が暖まるのを待つ間に、影に銘柄指定でウィスキーを持ってこさせ、空になったスキットルに注ぐ。 だが、作業にかかる今は、口にはしない。]
(135) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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―空き部屋―
――……“薬”のつもりでしょうか。
[服の乱れも碌に直せぬまま、扉の軋む音を聞く。 冷たい肌に捕らわれる前は、――そう
宴の恐怖の中で、身を寄せ合うようにして、 ただ眠れることが何よりも心地よかったのに。
堕ちきれぬ身の醜さに、唇を噛む。 ――死せる幸いが訪れぬのなら、 闇に心を浸してしまえれば、どれほど――]
(136) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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―食事の間― ……ふむ
[距離を詰めた記者>>132を、吐き気を催したらしい青年を>>133ひらり手招く。 ただ其れだけの事だと言うのに、座るテーブルが寝台に見えるような、淫猥な仕草]
今までも、幾度か宴は開いてきたが ……理由か
食事も毎日同じでは、飽きるだろう たまには趣向を凝らすべきだと、そう思ってな。
何より此処には娯楽が少ない。 先に言わなかったか? 私を愉しませてくれと。
(137) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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>>*30
[閉じた眸、だが、城主の声は響く。 それには、まだ青色の眼だったせいか頷いた。]
――……わかりました。 彼女らにそれであることを見せ、 されど、手出しはしません。
[それがどれほどの苦しみか、今は考えず、 深い眠りに入る。]
(*32) 2010/06/22(Tue) 02時頃
|
|
[長物を持った男性の言葉に、ほんの少し首を傾げる。>>129 キャンベルの家に、なにかこだわりがあるのだろうか、と 少しだけ疑問に思って。
しかし、言葉にしてはなにも言わず もう一度、頭を下げて、その場から*歩み去った*]
(138) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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― 階段 ― [1階から2階へと上がる階段、その一番下の段に男は座っていた。 ここまで来ればもう、食事の間から滲み出るような吸血鬼の雰囲気も 息苦しさも追いかけてはこない。 手近な影に酒を持ってきてほしいと頼む。 そしてまたボトルの口から直接飲んだ。
>>128 お下げの女の元を離れる時、名前を告げられたことを思い出す。 自分も名乗ってそしてここまで歩いてきた。 やはり送るべきだったか。
紳士であることなどもう求められていないかもしれないが それでも、男はそう思った。]
…死ぬんだなぁ。 [なんとなく口から出た言葉は男にも意味のわからない言葉だった**]
(139) 2010/06/22(Tue) 02時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 02時頃
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――…如何かしたの?
[ことりと首を傾ぐ。 異変があったことは知っていたが 目の前にいるグロリアは初めて会った時と変わらぬ風情に見え]
ありがとうと言わなきゃいけないのは私の方よ。 声をかけてくれてありがとう。 またお話できると嬉しいわ。
[グロリアが常のままならばこのままで良い。 夢をみる彼女に更なる夢を与える必要はない。 そう自らに言い聞かせ湧き上がる衝動を消した]
――…貴女も自愛してね。
[玄関を潜り廊下に出るとグロリアに微笑を向けて]
私は広間に行こうと思うけれど 貴女は――…?
(140) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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吸血の欲は、思ったよりも強いもの。 与えすぎては其れまでの全てが消え去ってしまう。 心せよ。
[>>*31ローズマリーへ向ける城主の言葉には、彼女が記憶をなくした理由がある 幾度も与え続ける事でより 闇の住人へと変わってゆくはずだった。 それでも、人のこころ、感情と言うものは 中々消え去るものではないようだが]
――…あの詩人は、しかし 惜しかったな
[喰らった後で、そう呟く]
どうせなら、無理矢理に血を与えてやればよかったか。 抗われてつい我を忘れた――…私もまだ、青い
(*33) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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何度か――
[言葉に詰まる。 大量失踪の原因は――そういうことだったのか。ということは、つまり。 己の後からついてきて、呻いたベネットを心配そうに見やった]
こうやって、一人ずつ『消して』行くのですか。 そして、俺達が恐怖すればいいと。絶望すればいいと。
[ともすれば惹きこまれそうになる。いや、もう惹きこまれている? ひらり招く手の動きに、足がふらり、踏み出された]
(141) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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――…良い子だ。
[>>*32城主に従う彼の言葉 思わず笑みが毀れる。
其の先にある彼女たちの、彼自身の 苦しみを思って]
(*34) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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執事見習い ロビンは、扉の側に控え、城主の命令があれば動く*心算でいる*
2010/06/22(Tue) 02時半頃
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――食事の間 前――
[黒髪の女性は体調が優れなさそうで、ふらつきながもサイラスを捜しに向かう後姿に案ずるような眼差しを向けるが、ヘクターの言葉>>129に顔色が青褪める]
……キャンベルの人間?……じゃあ、この人……。
[彼女は、流民だから――それだけの理由で"外つ民"を追い詰め、遂には街を追放した領主の血族]
――……。
[少女の黒髪の淑女の背を見送る視線が、一瞬のうちに冷ややかなモノと変わったことに、誰か気付いただろうか]
(142) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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――客室――
[ヘクターに上着を返し、ショールを外しチュニックとズボン姿で準備が整うのを待つ。これから行なわれることを想像すれば、心臓がときときと早鐘のように鳴り、頬が上気する。 掛けられる言葉に答える声も、どこか上の空で] そっか、お肌にいいんだ。
あは、……やっぱ、緊張するね。
(143) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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ううん、特には。 あ、もしお医者さんがいれば念の為看て貰った方がいいわ。
[広間に戻ると言うローズマリーの様子を見て、ここで別れても問題ないと判断する。自分に向けられた感情にはどこか鈍感なものは未だ残ったまま、笑顔でやり過ごしたのみだった]
私は部屋がちょっと散らかったままだから、一度戻るわ。 私こそ、有難う。お話できて楽しかったわ。
[貴族風のお辞儀ではなく、気楽な身分の様な素振りで軽く会釈をして別れた]
(144) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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[静々と兄に了承の意を告げる。 自分の時は如何だったのだろう。 一瞬過る疑問に眉を顰めた。
知らない。 分からないままでいい。 思い出してはいけない。
何処かで声がする。
けれどもう一人の自分が思い出してと叫んでいる]
――…残念、でしたね。
[詩人に想い馳せる兄に対してそう呟くのは 兄が詩人に少なからず興味を抱いて居ることを知っていたから]
(*35) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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悪さはしねぇ。 指切りしてもいい。
[そればかりは真顔で云って、ベッドをポンポンと叩く。]
まず、背中からいくか。
(145) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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黒薔薇。 ……武器を持った人間が、増えたのは気づいているな? 猟銃の女だけでなく、客人に等しく目を配れ。
何かあればお前の判断で動いて構わぬ。
[控えている従者へそう告げて、再び視線は目前の人間達へ]
(146) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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いや……こうやって、『喰らう』のだ。 ただ、消すだけでは無いぞ? 私に従うなら この力を授け、新たに生まれ変わらせてやる事も出来る。
[>>141消すと言うのにゆるく首を振った。 流れる銀糸がローブの間から肌に毀れる。 鬱陶しそうに払い]
恐怖と絶望から逃れたいなら 私に身を任せ、深き闇へ堕ちるが良い。
[其の手を取れと言う風に差し出す]
(147) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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――…お医者さん。 ええ、そうね。
[医者と言う言葉に連想してしまうのは薬屋の男。 強張りかけた表情を必死に取り繕う。 部屋に戻るというグロリアに一度頷き]
分かったわ。 またね、グロリア。
[会釈を返し別れた彼女の背に紡ぐ言葉は 城の中にあるというのに、 気をつけて、という妙な言葉]
(148) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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嗚呼……本当に、残念だ。 生まれ変わる時の、絶望の産声が聞きたかった。
[心底惜しいと呟く。 彼女の心のうちで叫ぶ声までは、聞こえない]
だが まだ人間は幾らも居る。
……次の余興を考えるのもまた、愉しいものだ。
(*36) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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―――……、
[――やがて寝台より立ち上がる。 呆けていても仕方がないが、このまま人前に出られようはずもなく。 気だるさの残る身を清めるべく、脚は浴場へと向かった。
廊下ですれ違う客人があれば、 常のように礼はすれど、言葉をかけることはない]
(149) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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……うん。分かってる。 ヘクターは大丈夫だって、信じるよ。 [じっと黒紫の瞳を見つめるが、やがて]
だって、ヘクターは胸とかお尻とか大きい方が良いんだもんね。
[冗談めかして付け加える。 勢い良く服を脱いでベッドにうつ伏せに横たわり、華奢な背中を晒した]
(150) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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|
>>137 [魔力でも篭っているのだろうか。ひらりと動かされた手に、これ以上近づくことは止そうと思っていたのに勝手に体が動く]
……あ……
[はっと我に返ったときにはあと数歩前に出れば銀糸に手が届きそうな距離で]
(151) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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絶望の産声………
[単純な思考の女には兄の高尚な趣向はよく分からず]
全てが全て絶望するのかしら。
[ぽつ、と零されるのはこれから眷属に迎えようと 思う者に対しての思案。 自分もまた絶望したのだろうかという不安。 そんなことはない、と否定の言葉を欲し問う]
この享楽の宴はお兄様のためのもの。 お兄様が愉しめることを私は望みます。
(*37) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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|
消えるのと同じですよ。 城の外では、彼等は失踪者として扱われるんです。葬られる事すら無く。
[縋らなければならない現実。 忘れてはならない現実。言い聞かせる。自分に]
――力を授け、新たに? この上、俺達を化け物にしよう、と――……
[何故か言い淀んだ。 化け物。だが、彼等は捕食者だった。自分たちに対しての、絶対的な強者]
あなたは、深い闇の底で何を見ているというのです。 何を見る事を望むんです――
[絞り出すように、縋るように。理解が出来ない。外の世界とは、あまりにも違いすぎる。ミッシェルも、こうやって呑まれていったのか。こうやって―― 白い手が、とてもはっきりと映って。 気がついたら、そちらに手を伸ばしていた]
(152) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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おめぇはいい子だよ。
[トーニャがベッドに上がれば、自分も膝を突いて、その躯をまたぐ形になる。
腰を浮かせて体重はかけないまま、左掌をトーニャの脊髄に沿わせると、順次、下ろしてゆく。 呼吸をあわせ、時折、確かめるようにプッシュした。 尻の手前まで来ると、今度は躯の脇たどり、再び、上へ。
その手が「天使の翼の名残」――肩甲骨のあたりでしばし止まる。]
…ほう、こいつはカワイイな。
[“視得た”モノに破顔する。]
トーニャのトーテム(守護獣)はスナネズミか。
(153) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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此処、何処だったかしら……
[緊張感が剥げ落ちた思考のまま、この身を心配してくれる視線(>>148)にも気づかず]
あら、嫌だ。 また私、爪を噛んでたわ。何時の間に。 恥ずかしい……。
[いつしか噛んだ親指の爪に気付いて、羞恥の色を見せた]
――さんに、笑われちゃうわ。
[クスっと笑ったその時だけ、先程の笑いとは異なり、今までの狂気の混ざった口元に*なっていた。*]
(154) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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良家の娘 グロリアは、墓荒らし へクター達の事を不意に思い出した。
2010/06/22(Tue) 03時頃
良家の娘 グロリアは、水商売 ローズマリーと親しげに話せた事を嬉しく思った。
2010/06/22(Tue) 03時頃
良家の娘 グロリアは、自分の部屋に戻り、記憶を掻き集めつつ衣服を畳み直す。**
2010/06/22(Tue) 03時頃
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[広間へと続く廊下を歩きながら女はじっと自らの手を見る。 グロリアのぬくもりは冷えた肌にはもう残ってはいない。 それが少しだけ寂しくて女の貌には憂いが宿る]
――…貴女の幸せはなぁに?
[既に其処にない彼女に問う言葉。 答えが返ることなど期待してはいなかった]
(155) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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どうした……ベネット お前も此処へ来るが良い。
[擽るような声音で名を呼び、首を傾ぐ。 伸ばされたイアンの手を握り、くいと引きながら あいた片側の手を、白い指先をつと伸ばす]
――…化け物は、ひとを喰らう私か? 其れとも、醜い心を持つお前たちか?
私が望むのは、お前たちが私の下で踊る姿。
[微笑を浮かべ、肌を汚す血と同じ色の瞳を細めた]
(156) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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……ひゃっ。
[ヘクターの掌が背中に触れるのを感じて、上がりかけた悲鳴を飲み込む。 背中を辿る手が尻の方に降りれば、緊張で身体に力が籠りそうになるのを辛うじて堪えて]
――んー、可愛いって何だよ。
[肩甲骨のあたりで手を止めたヘクターに、照れ隠しにぶっきらぼうな口調で問えば、自分のトーテムはスナネズミだと告げられ]
へぇ……そういうのも、分かるんだ……。 でも、どうせなら、もっと強そうなトーテムが良かったな。 ……狼とか鷲とか。
(157) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 03時頃
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自分の心が、醜くないと――?
[銀糸。赤い瞳。引かれる腕。 全てが遠い。血の匂い。骸。
ベネットの無事を祈りつつ、意識はただ呆然と――**]
(158) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 03時頃
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スナネズミにだって、立派な牙と爪としっぽがあるだろう。 おれのトーテムなんかヤマアラシだ。
――ちょっとひやっとするぞ。
[警告してから、ハーブウォーターを指先につけて、トーニャの陽光に灼けた小麦色の肌に見えない護符を描いてゆく。
こんな風に気を読むのを許している相手ならぱ、経絡に沿って官能を呼び覚ましてやることも可能なのだけれど。]
スナネズミ、スナネズミ――…
[そう唱えれば、欲を伴わない愛しさだけが笑みになる。]
(159) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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背中は終わりだ。 仰向けになれ。
[タオルを投げて、なんなら顔を覆ってろと示唆する。]
(160) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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>>152 ……!イアンさんっ!
[のばされた手をとろうとする姉の友の名を叫ぶ]
>>156 ……っ。
[伸ばされた白い手しか見えない。いや、手以外を見ることができないのだ。]
……貴方は、貴方にとっては人間なんてとるに足らないものなんでしょう?ただの餌なんでしょう? ならただ喰らえばいいじゃないか。力を与えるだなんて、……なんでそんなこと。
[にらむも虚勢をはっているのは明らかで]
……。
[化け物は吸血鬼か人間か。その問いには答えられずうつむく]
(161) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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|
[見えすぎてしまう魔性の目が少しだけ疎ましい。 見なくて良いものも見えてしまった。 女の魔力の量は城主ほどではないけれど 長い時を掛けて与えられたそれは侮れぬ量に膨らんでいる]
――……私は、
[きゅ、と自らの手を握り締める。 何も掴めぬその手は虚しさだけを女に与える]
(162) 2010/06/22(Tue) 03時頃
|
|
―浴場― [とさり、と、指先からシャツが落ちる。 纏うものが無くなろうとも、首には銀の首輪が残った。
すらり、と一厘の立ち姿には、傷ひとつない、 耳の後ろの噛み痕は、髪が乱れなければ人目に触れることもなく。
流れる水を目で追う、 身をうつ冷たさは心地よくて、目蓋を閉ざせば――]
――……、
……大食漢なのはどちらですか。
[かすかな眩暈に小さな悪態。 壁に手をつきながら浴場を出れば、その姿は常の白薔薇のもの。 ―――ただ二つの噛み傷を除いて]
(163) 2010/06/22(Tue) 03時頃
|
|
お前たちが言う化け物に 心があるとでも?
[>>158テーブルに座った状態では、引き寄せた相手を見上げる視線。 腕に顔を摺り寄せて、切なげに返す言葉。 >>161俯いた青年に伸ばした指先は 彼の袖を引くだけに留めた]
ただ喰らうだけでは……
力を与え、同族を増やしたいと思うのは 私が 誰より孤独だから、かもしれぬ。
[心が無いと言った其の口が孤独を呟き、 其れから自嘲気味に笑みを浮かべた]
(164) 2010/06/22(Tue) 03時頃
|
|
……いいじゃん。ヤマアラシって強そうだし。 [そう言って、口を尖らせる。
ひやっとするぞ、と警告されればぎゅっと目を瞑じて、その瞬間を待てば、指先が流れるように蠢き、素肌に複雑な紋様を描いていくのを感じる]
もう、からかわないでよ――。
[スナネズミと繰り返し唱えるヘクターの裡は知らず。 ただ、信じて施術が終わるのを待つ]
(165) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
[仰向けになるよう指示されれば]
……ちょっと、後ろ向いてて。
[大きく呼吸をして、心を落ち着かせようとする。 そんなことをしても緊張は解れず、心臓の音がうるさくて仕方がないが]
いいよ……。
[タオルで顔を覆い、消え入りそうな声で呼びかける]
(166) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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|
[湿り気の残る髪をゆるとふれば]
――……ああ、 お嬢様に紅茶をお出しせねば、なりませんね。
ドレスも褒めて差し上げませんと。
[さて何処へ、と呟いて。 その体に、いささか己が身の厭わしさは残ったが――
かつり 一歩を踏み出した]
(167) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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――……、……。
[兄の深い孤独を想えばツキンと胸が痛む。 埋まらぬ孤独に想いを馳せ女は緩く目蓋を閉じた]
(*38) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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|
―廊下―
[食事の間へと向かう廊下の途中。 女は、壁に手をつき、必死に呼吸を整えていた。 先に走り出したイアン達はどうしているのだろうか。]
……はっ……はっ……。
[覚悟、していたつもりだった。 けれど、イアンの背を追い、走っている間、これから向かう先で起きているであろう惨劇を想像するだけで、脚は鉛のように重くなり、体が前に進まなくなった。]
……どうして、ですか……。
[震え、息を吐きながら、自らに問う。 答えは返ってこない。代わりに、首から下げたロザリオが揺れて音をたてる。]
(168) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
……あの詩人は、頑なに快楽を拒んでいたからな。
[全てが全てかと>>*37言うのには そうではないだろうと否定の言葉を送る。 ただ、其れまでに幾らかの間があった]
私は充分、愉しんでいる。 お前も――…お前は……愉しめているか?
[虚無が襲う。 食あたりかと笑い飛ばすには、少し重い]
(*39) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
>>164 ……。
[目を合わせてしまえば手を取ってしまいそうで、床から顔を上げることができない。だまされるな、と。こいつは姉を喰ったバケモノなのだと、心の中で何度も繰り返す。]
……貴方には妹君も、従者の方たちもいるじゃないですか。
[孤独がどれくらい怖いものかは分かっているから]
――僕には姉しか居なかったのに。 ……その姉を貴方は喰らったんだ……
[もう何年も前にかすかな希望を残して消えてしまった怒りを、敵討ちを捨てて――手をとれば楽になるのだろうけれど]
(169) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
[初で可愛いな、おい…
そんな感想は口には出せず、背中と同じように気の流れを確かめてゆき、指が膨らみきらない胸をよぎる段になれば、トーニャの緊張をほぐしてやろうと話しかける。]
そうそう、もうひとつの魔物探知の方法ってのだが――
魔物ってのは、たいてい驚異的な治癒能力をもっている。 斬りつけて、その傷があっさり塞がれば、そいつは魔物とみていい。 乱暴なやり方だがな。
…人間だったときの謝罪も面倒だ。
[幾度か経験がある、と云わんばかりの口調。]
(170) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
武器といっちゃあ難だが、おまえにやった「人狼の牙」、あれは充分にミニマムナイフの代わりになる。 ほとんど相手とゼロ距離だから、危険といっちゃあ危険な方法だが。
スナネズミに不意打ちで噛まれれば、獅子も逃げるっていうしな。
(171) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
―廊下―
[揺れるロザリオを見つめる。 それと同時に、詩人の浮かべた寂しげな表情がフラッシュバックする。]
――……!
[ぐっ、と脚に力をこめ、歩き出す。 向かう先は、食事の間。]
―→食事の間―
(172) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
[不意に閉じられた翡翠。 広間はもう直ぐだというのに足が動かない。 女の耳朶に、今は囁く聲もなく。 ぎゅ、と胸の前で己が手を握り締めた。]
セシル……
[思わず名を紡いでしまうのは 人ならぬ耳が白い執事の声を拾ってしまうから。 遮断しきれぬ意識は無粋なだけで ただ困ったように吐息を零した]
(173) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
詩人の血は、悪酔いするものなのか。
[肩を竦め、イアンの腕を解放する。 テーブルから居り 姉しかいなかったと訴える青年の前へ立つ]
嗚呼……此処十数年の話だな。 随分と賑やかになった。
私が生きてきた何百年の時は、お前にはわからぬもの。 お前が無くした肉親の痛みは、私にはわからぬもの。 ――…ミッシェル、だったか 食事を一々覚えてはいないが どうせ喰らうならお前の目の前で喰らってやればよかったな。
[覚えていないと言う姉の名を口に出し、残酷な笑みを浮べなおす。二人の間を通り抜け、背を向け歩き出しながら]
(174) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
イアン、お前がくすねた帳面 あの詩人の名も列ねておけ。
[記者へそんな言葉を投げ、食事の間を出る。 入り口に、>>172少女の姿を見止め その胸に揺れるロザリオに手を伸ばした]
魔よけの心算か?
(175) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
――…そう。
[兄の返事に思わず安堵が漏れた。 彼の置いた間に気づく余裕さえなく]
………、……。
[問い掛けに短くはない間が生じる]
愉しみたいのに…… お兄様から離れていると虚しさばかり……
[魔性となった自分を受け入れてくれるのはこの兄だけ。 そんな思いから呟かれた聲は微かな音色]
(*40) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
―食事の間―
ぅ……。
[咽返るような血の匂いに、幾度も吐き出しそうになるのをこらえて、室内へと入る。 城主が自分に気づいたのか、こちらへと寄り、胸のロザリオへと手を伸ばす。]
い、嫌っ!
[弾かれたように、その手を撥ねのけると、数歩離れる。]
(176) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
|
|
[薄闇に佇む白い花、甘やかな夜の気配。 そのか細く響いた声音が紡ぐ音、すぐに吐息にまぎれたけれど。 それは不確かながら、己の名にも聞こえた]
――…お嬢様、 私の名をお呼びになられましたか?
いえ、少々手間取りまして……、 すぐに姿を見せられず申し訳ございません。
[深く頭を下げれば、 その噛み傷はゆれた髪の下に覗く、それはほんの僅かの間]
(177) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
何もせぬうちから……随分と嫌われたものだ。
[血のにおいが己の魔力よりも勝ったのかどうか。 力の増した城主の手を跳ね除けた娘に、薄い笑みをむける]
そのロザリオの持ち主を、探しに来たのなら
[指差した先、イアンやベネットの向こうに暖炉がある。 蠢く影が片付けた屍骸はそこから続く深い穴の中へ。 錆た懐中時計はどうなっただろう、城主は其処まで気には留めず]
あそこだ。
[居場所を告げると、其のまま彼女の横を通り過ぎ やがて霧と変じて消えた**]
(178) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
>>174 [テーブルを離れ近づいてくる気配にびくりと顔をあげる。]
……此処数十年。
[自分にとってはながくとも、きっとこの城主にしてみればつい最近のことなのだろう。それまではずっと一人だったのだろうか]
……っ。 ……きっと目の前で喰われていたら……そのときだったら何も考えず飛び掛っていたでしょうけれども。
[自分もドナルドにあう前は、孤独がとても怖かったから。怒りがあの頃の――独りだったころの記憶で塗りつぶされていく。]
……。
[敵を討とうと思っていた気持ちはしぼんでしまった。]
……どうすればいいかわからないや……
[出て行く後姿をただ*見送る*]
(179) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
可愛いことを言う。 この狭い城のなか、離れている距離が寂しいか。
[柔かな声音で囁く]
――…私を求めるなら、名を呼ぶが良い。 何時でも傍に向かおう**
(*41) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
[裸であることを意識しないようにするほど、 自分の息遣いがおかしくなっているような気がしてならない。 だから、ヘクターの話に耳を傾けようと意識を集中する]
……魔物に切りつける、ねぇ。 本当に乱暴なやり方だなぁ……。 そんなんじゃ、生命がいくつあっても足りないよ。
[しかも、人間と魔物を間違えたことがあるような口ぶりに呆れた声音になるが、お守り代わりに渡された牙の意外な使い途を知らされ]
……あの人狼の牙で、魔物にも傷を付けられるってこと? [牙としては大きいけれど、武器としては小振りで心もとない。これを構えて城主や黒薔薇と対峙することは考えたくもない]
……なーんか、その場で獅子にがぶりってやられそうな気がするなぁ。
[タオルの下で、苦笑を浮かべられる程度には緊張が解れてきたようだ]
(180) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
― 廊下 ―
[セシルの声に女はゆるゆると顔を上げた。 じ、と見詰める翡翠に眷族とした者が施した痕が見える。 微かに柳眉を寄せて――]
……ええ、呼んだわ。 貴方を呼んでいたの。
[肯定の言葉を紡ぐけれど女はどんな顔をしてあえば分からず ツキ、と痛む胸に拳が強く握られて手の内には爪あと]
――…ご苦労様。 疲れたでしょう……?
[労りの言葉は本心からなのに、声が震える]
暫く休んでいても大丈夫よ。
(181) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 04時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 04時頃
|
[トーニャの安心したような笑い声を耳に心地良く聞く。
ただ、すべてを委ねたトーニャの健気な意志、拒むことなく捧げられたその躯に、記憶がフラッシュバックして、
まさに、この部屋、この寝台――…
忌まわしい記憶を振り切るように、パン、と手を叩く]
よし、済んだ。 服着ていいぞ。
[ベッドの端に腰をおろし、背を向けてやる。]
(182) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
そいつの使い方だが、 魔物の気配を感じると、まず左手から色がつくようになってるから、そこ見とけばいい。 たまに魔力のある品物とかにも反応しちまうのが難だが。
防御効果の方は、自動じゃ発動しねぇ。 これはヤバい、と思ったときに紋様のことを思い出せ。 気合い次第だ。
あと、前にも云ったが、その紋様は水には弱いからな。 風呂に入ったらまた描き直しだ。
(183) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
ヤツが今回の「宴」をいつまで続ける気かわからんが――…
それにあわせるこたぁない。
[小さく呟き、寝台を軋ませて仰向けに転がる。]
少し、寝る。
[1分後には深い寝息を*たてていた*。]
(184) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
―廊下―
それは……誠に申し訳ございません。 主様方ほど、聞こえのよい耳ではなくて――
[冗談めかして微笑むけれど、 それは今は余り冗談にはならぬことには気づかない。 ただ彼女の握られたその拳の強く、力の篭っていることが気にかかり]
いえ、そのように お気遣いいただくほどのことでは――…
ですが、休ませていただけるのでしたら、 ……しばらく、お茶にお付き合い願えますか、お嬢様。
[きつく握られたその淡雪のような手に、 白手袋の手をそっと差し出す]
(185) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
――…お兄様の姿が見えないと寂しいわ。 気配を感じてはいても触れられないのが寂しい。
[女が求めるのは確かな存在。 夢や幻で満たされる事は無く。 続く囁きに灯るのは喜び]
お兄様……。
[感謝の気持ちをのせ小さく囁いた]
(*42) 2010/06/22(Tue) 04時頃
|
|
―食事の間―
[城主の指差した先を見て、絶望の色を顔に浮かべる。]
そんな……まさか……!
[問おうと振り返ると、そこに最早城主の姿は無く。 ただ、霧が空気に溶け込んでいくだけだった。]
そんな……。 そんな……!
[慌てて暖炉へ駆け寄ると、深く続く穴の縁に、鈍く光る懐中時計を見つける。]
嫌ぁ……。 いやぁぁぁぁぁぁぁ!
[その懐中時計を胸に抱いた女の慟哭が部屋に響いた――**]
(186) 2010/06/22(Tue) 04時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 04時頃
|
――客間――
んー。終わりかぁ……。
[もそもそと起き上がり、自分の身体を確認する。 描かれた紋様は見えないけれど、体内でこれまで意識しなかった回路がつながったような、そんな感覚を覚えた。
服を着ながら、背を向けたヘクターの説明に耳を傾ける]
(187) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
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……うん。分かった。 気合が大事なのと、水に気をつければいいんだね。
[気合の方は兎も角、目に見えない紋様だ。 水で流れてしまっても少女には分からないだろう。 最悪書き直す手はあるけれど、こんな恥ずかしい思いを何度もしたくはない]
(――用心しないとね)
(188) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
|
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――…そうね。 でも耳が良すぎるのも困り物よ。
[セシルの微笑みに淡く微笑み冗談めかして答える。 大丈夫、うまく笑えているはず。 そう自分に言い聞かせ何事もない振りをする]
私には貴方を案じることさえ許しては呉れないの?
[問う声はゆるく淡く儚くあり。 誘う声に幾つか問いたい言葉はあれど それは口にしないまま差し出された白に己が手を重ねる]
セシルの淹れた紅茶がのみたいわ。
[僅かな甘えを乗せて向かうは広間]
(189) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
|
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……そうだね。 あんな怖い人達にいつまでも、付き合ってられないよね。
[城主が満足したとき、集められた面々のうち、どれだけの人が酷い目に遭わされるのだろうと想像して怖気を振るう。
寝る――そう宣言するや否や眠りについた、ヘクターのベッドに静かに腰掛ける。 森の中を彷徨い、城主と対峙した上に、あの複雑な紋様を描く施術をしたのだ。きっとヘクターは疲れ果ててしまったのだろう]
――おやすみ。
[こつりと額を合わせて彼に感謝をする。 それから少女も自分のベッドに潜り込む。
此処は魔物の城で今は恐怖に晒されているけれど、今夜は悪夢を見ない――何故かそんな確信があった**]
(190) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 04時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 04時半頃
|
[微笑みの淡さ、よりも、言葉の内容で思い当たる。 聞く気などなくとも、聞こえてしまうものなのだろうか、と。 なんとなく主らの耳は、意識せねばただの雑音に過ぎないのではないか、という思い込みめいたものがあった]
――いえ、嗚呼…… 無粋なものをお聞かせしておりましたら、申し訳ございません。
[わずかに過ぎる揺らぎは、けれど面には現れず。
重なる手の冷たさを感じながら その歩みを導けば白薔薇の香る広間へ]
許すなどと、何を仰られますか。 ――…勿体無い、と申し上げているのですよ。
[主が為に椅子を引きながら、受け答えはゆっくりと]
(191) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
|
|
[そして白薔薇の手で手際よく淹れられるのは 花にも似た甘い芳香の香るウバ、注がれた紅の水面の淵には金色の輪の浮かぶ]
香りを楽しむのでしたら、そのままで。 私はミルクを淹れる方が、好みですけれど。
[そして己も席につけば、問う言葉は―― そのにじみ出る様子の常と異なること**]
――…まだ、ご気分が優れませんか?お嬢様
(192) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
|
|
[白薔薇の執事の謝罪に自分の失言に気づいた。 ふるりと首をふれば亜麻色が揺れる]
……気にしないで。
[ぽつと零されたのはぎこちない言葉。 如何してこんなに心が落ち着かないのか分からず 不安ばかりが色濃くあらわれる]
勿体無くなどないわ。 勿体無いのは………
[貴方をあの眷属に与えた事。 その言葉を紡げばまた余計に軋んでしまうから 女はそれを言わず曖昧な笑みを浮かべた。]
(193) 2010/06/22(Tue) 05時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 05時頃
|
― 白薔薇香る広間 ―
[執事に促されるまま席につき器用な男の手元に見惚れる。 漂う香りにふっと表情が和らいだ]
今日はミルクで頂きましょう。 セシルのおすすめ、なのでしょう?
[緩く首を傾げ強請る仕草は 白の葡萄酒を強請ったあの時にも似て]
――…如何して、そんな事を聞くの?
[問われた事にぴく、と指が小さく跳ねた。 そんなにうろたえていたのだろうか。 心乱したその時の事を思い出せば また、ツキリと胸が痛んで 不安げな表情を隠せぬまま焦がれる天国の青を見詰めた**]
(194) 2010/06/22(Tue) 05時頃
|
水商売 ローズマリーは、靴磨き トニーに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 05時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 07時頃
|
―サイラスの部屋―
[目を開けた時、少しだけ、気分は落ち着いていた。 ただ、自分の身体の変化はまざまざと感じることができる。
ただ、それを、青色の眼は嘆きと受け取るしかなかった。 自身が襲われることは、あるとは思っていた。 だが、魔にされるとは、思ってもいなかった。
頭を振ると、髪が乱れる。 効くかどうかはわからないが、薬鞄から安定効果のある薬瓶を取り出し、そのまま飲み干した。ふうっと息をつき、またしばらく目を閉じる。
そう、魔は時間とともに自分の身体をどんどん侵食していく。 考えが、投げやりになり、自虐的になり、
そんな姿を見られたくなくて、と考えた時、 とくに誰に?など、反芻しているうちに……。]
クククク…ハハハハ……
(195) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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薬屋 サイラスは、狂ったように笑い続ける。
2010/06/22(Tue) 07時半頃
|
[決して自分はいい人間ではない。 それでも、薬師を選んだ理由を考えた。
そう、それは、今は眩しくてみれない。 純粋な心。
だけど、それは、魔の血によって塗り潰されていく。
いや、とっくになかったのかもしれない。 毒を処方する薬師になった瞬間に。]
(*43) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
|
|
[その眼はまだ青色だったけど、狂った笑いは、その表情を狂気に染めてから…。
ふと、何か悟ったように、冷静なものに戻る。]
――………。
[見えない影の従者たちが寄るのがわかる。 最後に金色の髪を自分でぐしゃりぐしゃりとまた乱したあと……。]
ああ、相応しくするといい。
[そう告げると影が蠢く。湯が用意され、薬師だった服を脱ぎ捨てると、身体の汚れを影が拭き取る。]
(196) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
|
|
[そして、影がその身を包んだあと、 そこには、もう、薬師だった姿はない。
黒のスラックス、そして黒の天鵞絨のシャツの腕に、アメジストのカフスを留める。 髪も綺麗に撫で付けられ、
何より、商売人特有の姿勢でできた猫背がすっと伸びた。 思ったより長身であったことに会う人物は驚くだろう。]
――………。
[そして、影が退室しきったあと、そこで元薬師は一人、窓の外を眺め腰掛けていた。*]
(197) 2010/06/22(Tue) 07時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 08時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 08時半頃
|
― サイラスの部屋前 ―
[そろそろ部屋に戻っている頃合いだろうか。 そう思いながら、サイラスの部屋へと向かう。 黒薔薇の言葉が気に掛かりつつも、 彼は大丈夫だ、と心のどこかで思っていた。
ほとりほとり、と扉を叩く]
サイラス様、いらっしゃいますか? マーゴットです。
[そおっと、声をかけた。]
(198) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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薬屋 サイラスは、ノックの音に気だるく振り向いた。そして、立ち上がってドアまで・・・。
2010/06/22(Tue) 08時半頃
|
>>198 [ノック音に反応し、ゆるりと立ち上がって、ドアに向かった。 そして、しばしの躊躇のあと、ゆっくりと開ける。
おそらくは予想していた貌がそこにあった。 そう、最後に見たときより、顔色はぐっとよくなっているだろう。頬の赤みも、眸も輝いたものに戻っているように見えた。]
マーゴ……。
[その姿を見るとともに、頭の中に城主からの命令が繰り返される。 それを思い出すと、視線はその棒より床に落ちた。]
(199) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
|
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[部屋の中で、人の動く気配がする。 それに気付けば、ふわりと、微笑んで。]
ああ、サイラス様。ご無事だったのですね。
[扉が開くと同時にそんな声をかけ―― そして、きょとりと目を丸くした。]
――お召し物を、変えられたのですか…?
[それだけではなく、なにか… 包む雰囲気が変わっているような気がして。
首を傾げて、薬売りを見上げる。]
(200) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
|
|
ああ、そうでした。お礼を…と。
[一瞬の躊躇よりも、嬉しさを伝えたい気持ちの方が勝っていた。]
サイラス様に頂いたお薬のおかげで、ずいぶん楽になりました。 こんな気持ち――初めて、です。
[微笑んだ頬が、僅かにさくらのいろに染まる。]
(201) 2010/06/22(Tue) 08時半頃
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>>200>>201 [その貌がきょとりとするのは、自分の変化にだろう。わかっている。]
――……ああ
[服は変えた旨つげ、見上げてくる目は合わせられない。だが、体調のことを報告されると、視線は戻り、本当に微かだが、笑んだ。
その桜色の頬が、本当に貌によく似合っている。 ただ、その指先にはまだスミレが咲き誇る。 それはきっと、消えることはないが…。]
――……中に、どうぞ。薬また、差し上げましょう。
[そして、身体を開け、中に促した。]
――……気分がよくなられてよかった。
[そう、偽善だった。変貌した己を隠すように。
だから、その扉もストッパーをかけて、開いたままにしておいた。]
(202) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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|
[サイラスの表情が、ほんのすこし和らいだのを見て、 嬉しそうに微笑む。 その表情は、毒薬に苛まれていた頃には見せなかっただろう、心からのもので。
促されるまま、部屋の中へと入る。]
―― サイラス様のお薬は、本当に良く効くのですね。 わたくしったら、ついはしゃいでしまって…。
これで私も、きちんとお勤めを果たせそうです。
[部屋の中ほどに立って、 ありがとうございましたと、深く頭を下げる。]
(203) 2010/06/22(Tue) 09時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 09時頃
|
――…嗚呼、聞こえている 愛しい 私のローズ
[>>*42小さな囁きも、全て 霧の包む城の中ならば城主の耳に届く。 娘の慟哭を後ろに 霧が留まるのは白薔薇の香に包まれた広間]
あの蒼天は、確かに 手にして留めておきたいものだが 元は人であるからか 執着の強いことだ
[呟く二人へ向けた声音は、微かな嘲笑を含む。 姿は今だ表さぬまま、気配を暫く残していた*]
(*44) 2010/06/22(Tue) 09時頃
|
|
[どこか虚ろな気分だった。 腕を掴みながら、己の孤独を語る城主。先程までの自分ならば、怒りも湧いたろうに]
帳面―― 気付いていらしたのですか。
[書庫を検分されたのか。呆然と、呟き城主を見送る。 部屋に入るリンダの悲鳴。立ち竦むベネット。 自身もまた、虚ろなままそこに立つのみ――**]
(204) 2010/06/22(Tue) 09時頃
|
|
[そうして、最初に来たときと同じようにベッドに腰掛け ふと、置きっぱなしにしていた帽子を目に留めて 恥ずかしげに俯いた。]
―― ああ、わたくしったら。 本当に、浮ついてしまっていて… ヴェールも被らずに部屋の外を歩いていただなんて―― 父に知られたら、怒られてしまいますわ。
[ころころ、と笑い声を立てるのも、今までになかったことで。 どこか沈んだ様子のサイラスを元気づけたい、と 嬉しさを言葉にしつづける。]
身体が軽くなると、心まで軽くなるのですね。 先程、本当に久しぶりに、大きな声で歌ってしまいましたの。 お城の中に御堂があって 立派なパイプオルガンもあったのですよ。
(205) 2010/06/22(Tue) 09時半頃
|
|
[そうして話しながら サイラスが薬を用意するのを待つ。
普段よりも饒舌なのは、心が浮き立っていたから。 それと、自分でも気付かないほどの不安が 気持ちの底に、染みのように黒く落ちていたから――]
(206) 2010/06/22(Tue) 09時半頃
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|
―白薔薇の香る広間―
[茶器を置けばかすかな振動に、器を満たす濃紅色が揺らぐ。首をゆるく傾ぐ仕草に、その眼差しを和らげて]
いえ、本来この茶葉でしたら、 おすすめすべきは香りを生かす為にストレートなのです。
――ミルクは、ただ私がそれを好む、というだけですから、 おすすめをとのことでしたら、そのままで、どうぞ。
[問い返される言葉にふと過ぎる名、サイモン・トレイメインと言ったか。その者に心乱されたときの様子とも、また少し異なる彼女の姿。
少年の時分から傍らにあったが、不安の色も、曖昧な笑みも見慣れぬもの。――けれど、それが己に起因するかもしれぬことには、気づけない。だが、翡翠の双眸がひたを己を見詰める姿は、どこか悼ましくも思えて]
ご様子が、常と異なられるように感じまして、 ―――……案じる程度は、お許し下さいますか。
[彼女と同じ言葉を紡げば、小さく微笑んだ**]
(207) 2010/06/22(Tue) 10時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 11時頃
|
―― 客室 ――
[短く深い眠りから覚めると、狩りをする獣のように静かに起き上がる。 隣室を覗き、トーニャの寝顔を見やった。]
ありがと、な。
(208) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
|
|
ここのヤバさを充分、承知でやって来たおれと違い、おまえには、どうしていいかわからないことだらけだろう。
おれが、ここへ来た目的や算段も打ち明けてやれればいいんだが…
[この城内で口にした言葉が城主に知れているらしいことは過去の経験からわかっている。だから。]
誤解されちまっても、了見するぜ。 こいつは、おれの我が侭だ。
(209) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
|
|
人間は強いものに憧れる、って云ったよな。
憧れてるダケじゃ、済まねぇんだよ。おれの場合。
越えてやりてぇのさ。 だから――
[後はただ、眼差しに込めて]
(210) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
|
|
( おれは――吸血鬼になる。
奴らの力を手に入れる。
吸血鬼の力をもった魔物狩人だ。 )
(211) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
|
|
――やってのけるさ。
(血の飢えになど負けはしない。 自分の意志でねじ伏せてみせる。
お れ が 食 ら う の は、吸 血 鬼 だ け だ。)
そのために、この「宴」、利用させてもらう。
(212) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
|
|
[トーニャの枕にそっと唇を落として、よい朝が来ることを祈る。]
常に自分を見失うな。 自分を信じてやれ。
[ギザームを掴むと、身を翻した。]
(213) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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|
―― 廊下 ――
[感覚を研ぎすまして、魔の気配を探る。 標的は、「薬売り」
まだ、吸血鬼になって間もないだろう彼ならば、狩りやすい。
自分はその理由のために、“誰かが犠牲になるのを待っていた”のだから]
良識派には叱られちまいそうだが。
――懺悔はしねぇ。
(214) 2010/06/22(Tue) 12時頃
|
|
[躯を床なり寝台なりに串刺しにしてやれば、殺せずとも動きは封じられる。 その動脈を切り開いて、血を飲む。
人間を不死の魔物に変えるという、吸血鬼の血を。]
(215) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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[串刺し目的のためには、ギザームはいささか使い勝手が悪い。
ヘクターは武器庫に寄ると、均整のとれたジャベリン(投擲槍)を掴んだ。]
こいつも借りてゆくぜ。
(216) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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…いっそのことヤツからもらった薬、使ってやるか。 進んで躯、開いてくれるかも。
[悪ガキじみた苦笑いとともに、*歩き出す*。]
(217) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 12時頃
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−少し前のこと:「食事の間」>>146−
畏まりました。旦那様。 万が一、「傷つけてはならぬ方」に私が刃を向けていたとしたら、その時はなんなりとお申しつけくださいませ。
[静かに一礼し、部屋の中を観察するかのように佇む。詩人の肉が影に運搬されてゆく音を耳にし、目を細めて見つめた。
悲鳴を上げるほど、血の匂いや死体に不慣れではない。それはロビンが執事となる前から、ずっと。だから、ベネットやリンダがその顔に絶望や恐怖の色を乗せているのには、淡々と視線で礼をするのみだった。
そして主人の「孤独」の話に及ぶと、「黒薔薇」は表情ひとつ変えず、音ひとつたてず、置物と生物の中間点のような質感を持って、その場に佇むのみであった。]
(218) 2010/06/22(Tue) 12時半頃
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−執事控室−
[霧となった主人を礼で見送ると、「黒薔薇」もまた「食事の間」から退出した。その場に客がいても、自分はもてなすどころか神経を逆なでする可能性すらあったからだ。]
[執事の控室に戻り、影が持ってきたダガーをじっくりと査定した。]
アンティークとしては価値がありそうだが、研がねばそれだけ……といったところか。
……成る程、この城はひどく瀟洒なつくりをしている。
[影に砥石を運ばせ、刃渡り30cmはあろうかという2本のダガーを丁寧に研ぎ始める。ほどなくして、年代物の美しいダガー達は、充分な殺傷能力を持った「兵器」へと変身した。]
相手の中には、長物を使う者も居る。間合いとしても、制する武器としても、これだけでは不十分だ。かといって、銃は使えない。
さて……どうしたものかな。
[再び腰にダガーを装備すると、「黒薔薇」は武器を探すために部屋を出て行った**]
(219) 2010/06/22(Tue) 13時頃
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[白薔薇の芳香に加え広間には紅茶の香りが漂う。 花にも似た甘い香りは好ましいもの。 茶器の縁に浮かび上がるゴールデンリングが 微かな振動に揺らいでみえる。 和らいだセシルの眼差しに僅かに過ぎるは安堵]
――…セシルと同じが良いの。
[そのままで、と紡ぐ執事に緩く首を振り]
ミルクはどれくらい入れれば美味しいの?
[訊ねて彼と同じ飲み方を希望する。 同じものを口にしても同じ事を感じられるとは限らない。 彼と自分の違いを感じながらも同じを望んで――]
(220) 2010/06/22(Tue) 14時頃
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[天国の青を見詰めながら想うのは
そのままであって欲しいという願いと 自分と同じであって欲しいという希求。
相反する心に気付き視線を落した]
嗚呼……、 貴方には情けない所ばかりみせているわね。 案じて呉れてありがとう。 ――…少し、苦しかっただけなの。
[何がとは言わず、 視線を戻した先にある彼の笑みに瞬き一つ。 女はこの人の微笑みが好きだった。 失いたくないのだと自覚すればまたツキリと胸が痛む]
(221) 2010/06/22(Tue) 14時半頃
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水商売 ローズマリーは、墓荒らし へクターに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 14時半頃
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[城主は広間の片隅に佇んでいる。 気配を薄く、霧に混ぜて]
難儀な。
[思いはすれど、想いは無い 彼等と同じ言葉を口にしたところで 心は常に冷えたまま]
(222) 2010/06/22(Tue) 14時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 14時半頃
長老の孫 マーゴは、薬屋 サイラスを、ふうわりと見上げた。
2010/06/22(Tue) 14時半頃
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愛しいお兄様……。
[城主の聲に返すのは何時もと同じ言葉。 蒼空と紡がれれば思考は其方に向かう]
留めておきたい。けれど彼は逃げなかった。
[これからも逃げずにいてくれるだろうかという期待と 離れていってしまうかもしれないという不安が交錯する]
………これが、執着?
[全ては執着ゆえのことだろうか。 兄が言うならそうなのかもしれない。 女から反論の聲はあがらなかった]
(*45) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[不意に滲む気配に女の睫毛が微かに震えた]
(*46) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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>>203 [促せば素直に部屋に入り、その中央で立ち止まり振り返る娘。 ことりと頭を下げるその姿は、形良く生けた花のように美しく可憐だった。
毒華でもあるというのに…。] >>205 ――…ああ、帽子をお忘れでしたか、気づかず申し訳ない。
[黒いシャツの腕のカフスを外し、袖を捲る。 テーブルに薬瓶を並べる手つきはそれまでと変わらない。
だけど、沈んだ気持ちになるのは、自分でも気づかないうちに絶望という病に罹ってしまっているのだと、 まだ、気づけない。 彼は自分は強いつもりでもいたから。]
(223) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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――…でも、貴女は貌を隠す必要はない かと。 とても可愛らしくあらせますし……。
[父に怒られる、にそのように答え、続くはしゃいだ声も頷いて聴いている。 大きな声で歌ってしまった…と聴いたときは、
ぼんやりと、空(くう)を見た。
確か、あの時、唄が聴こえていたのに、聴こえなくなって…。]
(224) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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ガチャン
[そして、唐突に薬瓶を一つ取り落とす。]
――……あ、
[ローズに噛まれたこと、鮮明に思い出せば、苦しげに息を吐き、 眸はずんずんと澱む。
眼は閉じ、目頭を押さえた。]
す、すみません。ちょっと疲れて……。
[頭に城主の声がフラッシュバックする。 マーゴとメアリー、彼女らに自分が魔になったことを見せよと。 そんな命。]
(225) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[霧に混ざる気配はいくら薄かろうと間違うはずのない。 女に計り知れぬ影響を与え この城で誰よりも圧倒的な力を持つ者。 その気配を察し、女の睫毛が微かに震える。
ゆるく視線をめぐらせれば 広間の片隅に佇む兄の姿が翡翠に映りこむ]
お兄様……?
[呼び掛ける声は何処か不思議そうな音色]
(226) 2010/06/22(Tue) 15時頃
|
|
[新たな眷属の立てた音>>225が鼓膜を震わす。 す、と細まる眸は僅かに愉しげな色を湛え]
――…サイラス。 お兄様の命をしかと成し遂げて
お兄様が喜んで下さるように――…
[囀る聲には常と同じ甘い響き]
(*47) 2010/06/22(Tue) 15時頃
|
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― サイラスの部屋 ―
そんな――… わたくしにはもったいないお言葉です。
[可愛い、なんて言葉を初めて言われて。 ほんのりと頬を染める。 今まで、ほとんど人前に出た事のない身は、 そんな称賛とは無縁だった。
そのとき、耳に甲高い音が聞こえ。 薬瓶が床に砕けるのを見る。]
あっ……!
―― 大丈夫ですか? お怪我は……?
[慌てて立ち上がり、手巾を取り出しながら サイラスの手に触れようと、指を伸ばす。]
(227) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[迷いを許さないといったローズマリーの声が
嬉しげに響く。]
(*48) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
|
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――……はい
[小さく答える。]
(*49) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
|
|
>>227
[手に触れてくるマーゴの指にピクリと身体は震えた。]
――…いえ、大丈夫です
から。
[だけど、その開いた眸の色は、紅へと変化している。]
――……くッ
[同時に凄まじい渇きが身体の奥から涌き出て……。 自分でも自分が信じられないといった表情を見せてから、貌を伏せた。]
(228) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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そう、其れは執着。
[>>*45想いの無い吸血鬼には 彼女の心情は真に理解出来るものでなく]
愛しいだろう 傍に置きたいのだろう
お前達の望むままに――愉しむといい
(*50) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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――さあ 本性を隠す必要は無い 曝け出し、欲望のままに踊れ。 嗚呼 けれど、サイラス お前は暫くひとを喰らうな。
あれの血を、蒼天を一時でも味わったのだからな
(*51) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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[新たに迎え入れた眷属の小さな返事]
――…そう。 いいこね、サイラス。
[愉悦の滲む聲には くすくすと愉しげな音が混じった]
(*52) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
|
|
私のローズ
[呼びかけに、薄く笑みを浮かべて名を紡ぐ。 食事の後の、乱れた衣服は其のままに 姿を現し深紅の瞳で同胞を、従者を見遣り]
……逸脱したと感じれば、私が直接手を下すだけ。
[>>218一礼した黒薔薇に向けた言葉をまた 彼等にも向ける]
望むままに生きるが良い、私の薔薇達。 どの道、誰も私の元からは逃れられぬ。
(229) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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[心酔する城主の言葉に異論を唱えることはない。 生ずる感情の名さえ女には思い出せていないのだから]
愛しい……
[兄の言葉を繰り返せばまたツキンと痛みがはしる]
――…嗚呼。
[切ない吐息を聲にのせ女は心を揺らす]
(*53) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
|
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― サイラスの部屋 ―
―――…、…!
[ つ、と。 触れた手は、常よりも冷たく。 思わず貌を見上げて。 紅に染まった 瞳を、見て。
叫び声の形に、口が、大きく 開かれた ]
―――― ぁ…、……ぁぁ…
[しかし結局、喉の奥から零れたのは、掠れた声だけで。 サイラスを見つめたまま、ふらり、蹌踉めいて。 一歩 あとじさる。]
(230) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
|
|
[――私の、と。 城主にそう呼ばれる事は女にとって当然の事。 サイモンに呼ばれた時とは違い取り乱す事などない]
お兄様……?
[逸脱とは何をさしているのだろう。 女は不思議そうに首を傾げ薄い笑みを刷く兄を見詰める。 薔薇達、と兄は言う。 其れは私を含めての事だろう]
私は――… お兄様から逃れようなんて思わないのに。
(231) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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[渇きに、また苦しそうな息遣いになった。]
――……ッ
[しかし、城主の、食らうな、の命に唇は震える。 そして、震えてなお、小さく小さく、やはり、はい、と返事をした。]
(*54) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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─廊下─
もう…、これ以上は。
[血腥い食事の間に背を向け、ドナルドと別れて薔薇の仄かに香る廊下を歩きます。 食事の間、そこで起きたことの──犠牲になった者の気にならぬわけではなく、ただその惨劇はまだあまりに生々しいものでありました。]
(232) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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無事で…いてください。
[いつかの言葉。>>2:120 呟いた言葉は、記者へと向けた遠い返答。
そうして、もう一人。 同じような言葉をくれた人がありました。]
───あなたも。
[捜し求めたのは、静かな気遣いをくれた薬屋の姿。>>2:223]
(233) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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……私のローズ、それでもお前は――
[逃れる気は無いと言うその口が ひとであった頃城主に何を言ったのか 思い出す事を止め、緩く首を振った]
湯浴みを 着替えてくる。 流石に……食事の後の姿では 客人に失礼だろうからな。
白薔薇、黒には客人の監視を任せている。 お前には其れと合わせてローズの護衛を。 万が一があれば、解っていような……?
[手放す気は無いのだ。 館に漸く咲いた薔薇]
(234) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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>>230
[マーゴと瞬時目があった。 それから、彼女の口がぽかりと開いて、
その貌たるや、驚愕の形に……自分が以前の自分でないことを知られたこと、理解する。]
――……マーゴ……。
[それでも、思わず呼びかけた言葉は、想像以上に弱弱しく、己にも聞こえた。]
――……ッ
[後ずさる姿に、眉を寄せ、己の喉に片手を当てる。もう片手はテーブルを押す。]
――……自分は、もう……
[その紡いだ言葉、先は言わずとも伝わるだろうと思った。]
(235) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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花売り メアリーは、長老の孫 マーゴの声は未だ聞こえず。
2010/06/22(Tue) 16時頃
花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの面影を脳裏に描いて、ふ…と、目を伏せました。
2010/06/22(Tue) 16時頃
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─廊下─
……っ…、あれは。
[咄嗟に、廊下の角に身を滑らせます。 物陰からそうっと見遣った先に見えたのは、酷く物騒なその姿。>>216]
何をするつもりなの…?
[口元に手を当て、呟きます。 彼が向かう先──あちらは、客室の並ぶ方ではないでしょうか。]
(236) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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…、まさか。
[絶望に囚われた人間の行く先を、誰が知り得ましょう。 けれども行いの想像するには易く、慌てたように廊下の一角で真紅のスカートが翻ります。]
殺し合いなんて…っ。
[想像は足を速めさせます。回り込んで、先へ。 やがて客室の見えて来たとき、先程の男性の姿はまだ見えていないようでありました。]
(237) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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― サイラスの部屋 ―
……… ――…ん、な ―― !
[喉が、乾いて。 言葉が、うまく出ない。]
な……ぜ …――
[へたりと、膝が崩れて。 ベッドの脇に座り込んで、サイラスを見上げる。 見開いた眸に浮かぶのは。
――強い混乱と、 恐怖 ]
(238) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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お兄様……
[兄の言葉の先が気に掛かる。 何を思うのか女には分からない]
私はお兄様の傍に居ても良いのですよね……?
[いつか訊ねた問い掛けを向けるのは 在りし日の記憶がないから。 確認することで此処に居るという返事に代えた]
――…失礼とは思わないけれど お客様の目には毒かもしれませんね。
[強すぎるその色香は人間の身には毒ともなろう]
(239) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 16時頃
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――…行ってらっしゃいませ、お兄様。
私は……大丈夫ですから……。 ちゃんと大人しくお兄様のお帰りをお待ちしています。 だから、如何かごゆるりと……
[柔らかな微笑を城主へと向けて静々と頭を下げた]
(240) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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>>238
[へたりと座り込むマーゴをチラと見やり、また目を伏せる。 城主の声が裡に響く。]
(お前は暫くひとを喰らうな。)
[その制止の命令を心内に繰り返す。 繰り返し繰り返し、
だが、それを耐えようとするほどに、眸の紅は増すのだが……。 それでも、己の首をぐっと己で絞めるように掴み、首を振って……。]
――……逃げるんだ。
[そう、告げる。]
(241) 2010/06/22(Tue) 16時頃
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|
─廊下─
はっ……あ…。
[廊下を走り、息が切れます。 どくり、どくりと心臓が脈を打ち熱い血を巡らせるのです。
───彼らにはもうない、赤い血を。]
……。
[髪を整え、真紅のドレスへと手をやります。 廊下で身なりを整えて顔をあげますと、ひっつの部屋の扉が開いているのが分かりました。]
(242) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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[肌蹴た衣、流れる朱 まるで情事の後のような、気だるい仕草 人の目にはどう映るのか]
勿論――…お前は私の傍に。 何時でも 名を呼べば良い。
[直ぐに行くからと安堵させるように笑み 亜麻色の髪が揺れるのを見ながら その場から掻き消えた]
(243) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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|
― サイラスの部屋 ―
…、……――
[逃げろと。 その言葉に、身体がふるりと震え。
ベッドや、壁に取りすがるようにして ようやく立ち上がる。]
…、――で、も…
[変貌してしまったそのひとは。 それでも、ひどく苦しそうで。
でも。それは、自分がいるから、かもしれず。
伸ばしかけた腕を、自分で掴んで、引き寄せた。]
(244) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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|
[俯いて。 唇を噛んで。
ふらりと蹌踉めいて。 扉へと、一歩 一歩 歩き出す。 ]
……… …。
[サイラスの横を通るとき。 その変わってしまった瞳を、じっと見つめた。]
(245) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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あの…サイラスさま。いらっしゃいまして?
[こんこん。
来訪を知らせるべく、扉の横の壁を叩きます。 あまり良い音は出ませんでしたから、そのまま思い切って声をかけたのですが、]
────…?マーゴットさま?
[その場の様子に、ぱちりと瞬きます。
見れば見慣れた薬屋の姿はそこになく、黒い天鵞絨に紫水晶を止めた背の高い男性の姿が、ひとつ。丁度顔は見えなかったのですけれども、彼に対するようにしてベッドの脇に座り込んだマーゴットの姿は、良く廊下からも見えたのでした。]
(246) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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>>245
[マーゴが伸ばしてきた手を自分で制止するのが見える。それでいい、と思った。 その貌が怯えに染まるのは、悲しい。なぜかそう思った。 なれば、消えてほしい。
それは、反するけど、願いでもあった。
そのとき、ノック音がして、またそちらに無防備に紅の眸を晒す。 メアリーの姿を見止めると、また、瞬時見開いて、何か言おうとして、押し黙った。]
(247) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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――……
[そう、きっと、何も言わずとも、彼女らは逃げるだろう。 そう判断して、視線は薬瓶に戻す。
中から一つ、薄紫の粉が入ったものを取り出すと……。 マーゴとメアリーのほうを向いて、しゃがみこむと、それを二人に向かって転がす。]
――……薬です。 朝と眠る前に、一つまみずつ
飲むといいでしょう。
[姿は見ずに…。]
(248) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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― サイラスの部屋 ―
[壁を叩く微かな音と、 自分の名を呼ぶ声に。
はっとして扉の外に視線を移せば、赤い花のような人。]
…、――! いけません、メアリー様…!
[なぜか。 サイラスの姿を見せたくなくて。 制止の言葉が口をついて出た。]
(249) 2010/06/22(Tue) 16時半頃
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………っ!!
[鮮やかな紅玉の瞳を向けられた瞬間。>>247 思わずハッと息を呑み、はしばみ色の瞳が大きく見開かれました。
押し黙るその姿、身に纏う衣服も──何よりも、その気配を変えたサイラスの前に、思わず呆然と立ちつくしたのです。]
な──…。
[ゆるり。視線を巡らせますと、マーゴットの蒼褪めた白い顔が見えていました。]
(250) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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花売り メアリーは、薬屋 サイラスの転がした薬に「あ…」と声を上げてしゃがみこみ、
2010/06/22(Tue) 17時頃
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―最上階/浴室― [私室から繋がる浴室で、バスタブの湯に浸かり 影に身を委ねている。 蠢く影は、新たな眷属の様子を伝えてくる。 彼女たちの反応、葛藤 其れでも己に従う彼の揺らぎを感じ、城主は愉しげに哂った]
そう、誰も私には逆らえぬ。 ……恐怖に怯え、平伏し 外聞も無く乞うが良い
醜い欲に塗れた人間の姿は……何より私の愉しみ
[バスルームには暫し水音と、低く甘い溜息が*響く*]
(251) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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…、サイラスさま。
[手の中に転がり込んできたのは、淡い菫の色の粉薬。 それをそっと握りしめ、そうしてもう一人の娘の顔を見返しました。]
マーゴットさま…、……。
[鋭い制止の前に部屋に足を踏み入れてしまったことが申し訳ないのか、この場に行きあってしまったこと気掛かりなのか、もはや自分でも判然としない心もちで、ただ情けない顔をマーゴットへと向けたのです。]
(252) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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―食事の間→廊下―
[どれだけそこに立ちつくしていた事だろう。 やがで顔を上げると、のろのろと歩き出す]
……ごめん。 ちょっと一人にさせてくれないか。
[少し前に、『一人で居ては危ない』と声をかけたその口で、一人になりたいと言う。 自虐的な笑みしか浮かばない。
廊下の窓。いつまでも変わらぬ黄昏の光の中に映るのは、情けない青年の顔。 あまりにも無力で。そして、言葉だけはいつも傲慢で。
なんだか、とてつもなく嫌になり、屑折れるように窓に背を預けた]
(253) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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― サイラスの部屋 ―
……メアリー…、さま――
[泣きそうな、眸で。 足をもつれさせながら、戸口に寄る。
メアリーが拾い上げた薬瓶と、 視線を向けようとしないサイラスと。 こちらを見るメアリーの顔と。
交互に見比べてから、よろりとメアリーの方に倒れかかった。]
(254) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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―白薔薇の香る広間― >>220>>221 [手元に伏せた眼差しが、一度 瞬いて]
―――……、
では、そのように。 ミルクも、私がお入れ致しましょう。
[感じたのは稚さ、いつの間にか追い越した年輪のせいか。 いや、まだ自分が少年とも少女ともつかなかったようなその頃から、彼女はどこか少女めいていて。 ――そんな幻想が、彼女の言葉に潜む望みを見失わせる。]
折角、今宵のお召しものは、よくお似合いですのに。 そのようにお顔が曇られていては――。
案じるは、当然のことでございましょう。
[当然という言葉の示すは、その立場であったのかは知れず。ただ、少しでも彼女の心を慰めたいとの献身は、如何程の効果があろうか。ミルクの混ざる紅茶からはその本質たる香気は失せて、けれど口当たりだけはまろやかで優しい]
(255) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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>>226>>229 [ その呼びかけの声に主が気配を知れば 、即座に立ち上がり深く頭をたれる。
主が言葉の示す意味は、深くは知れず ――ただその姿の壮絶なまでの艶やかさに、 皮膚がざわつくような感覚を覚えるだけ。]
――……逃れる。
[そんな言葉を言ったのはもう遠い昔、 胸ポケットに収まるものを思い出す。
あれは、何故「戻って」来てしまったのか ――…己の為になどと、そんな幻想はない、けれど]
(256) 2010/06/22(Tue) 17時頃
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記者 イアンは、花売り メアリーは無事だろうかと、ふと思った。**
2010/06/22(Tue) 17時頃
|
>>234 [言葉に思考が引き戻される。 主の思考が己と同じく、過去を彷徨っていたことは知らない]
――行ってらっしゃいませ、旦那様。
お嬢様の護衛、でございますか、 畏まりました、ご命令とあらば――。
[久しく刃など手にしていない、用意があるはミセリコルディア程度。 死に切れぬ状態のまま「処分」を求められた客人に慈悲をもたらす留めの短剣]
――お嬢様、少し用意を整えてまいります。 なにかありましたら、すぐにおよび下さいね。
[白薔薇は城主が命に従うべく、その場を辞す]
(257) 2010/06/22(Tue) 17時頃
|
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[ゆるゆると顔を上げた。 妹の目にさえ今の兄の姿は婀娜なるものを感じさせる。 トクリと跳ねる鼓動。 けれど甘やかすような兄のその調べに満ちるのは安堵]
――…はい、お兄様。
[人ならざる者となり 記憶も失った女には他に身を寄せる場所など無く。 同胞である兄の傍以外に自分の場所は無いのだと思い 彼に対してのみ己が居場所を求める]
(258) 2010/06/22(Tue) 17時頃
|
奏者 セシルは、ランタン職人 ヴェスパタインの言葉に想いを馳せる――**
2010/06/22(Tue) 17時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 17時頃
|
─サイラスの部屋─
あ…っ…
[ふわり。と、華奢な身体が揺らぎます。>>254 それへと両手を差し伸べ、とん。と、共に縺れるように壁へと背をつきました。
縋るように倒れ掛かった彼女の、肩口に感じるのは僅かな震え。 泣き崩れるのを堪えているのだろうかと思われるのは、先に兄を失った自らにその姿を重ねる所為。]
…大丈夫。だいじょうぶ、ですわ…。
[ひどく空虚な慰めの言葉を呟き、その身体を抱きしめます。
……いいえ。 支えを、温もりを必要としたのは、自分自身であったのかも知れません。]
(259) 2010/06/22(Tue) 17時頃
|
|
……、サイラスさま。
[無言のうちに、退室を促す黒い背中。 けれども、その姿がひどくもの寂しげに見えましたので──
片手に薬を握りこみ、震える声で問い掛けたのです。]
あなたは、……。
[口にしかけたのは残酷な問い。 その問いの向こうにある現実の冷たさに口を噤み、逡巡するように沈黙が落ちます。]
(260) 2010/06/22(Tue) 17時頃
|
|
[城主の気配が霧に紛れ遠ざかる。 セシルへと向き直れば城主の命を受け辞すところ。 何の用意なのかと問う事はせず]
――…ええ。 何かあったら貴方を呼ぶわ。
……いってらっしゃい。
[見送る言葉のみを向ける。 執事たる男の姿が見えなくなれば 白く濁る紅茶へと視線を落した]
嗚呼、似合うと言って貰えたのに ありがとうも言えなかったわ。
[仮令お世辞であったとしても 立場からの言葉であったとしても嬉しかったのに。 そっと口に含んだ紅茶は優しく甘く―― 淹れてくれたその人を想わせる**]
(261) 2010/06/22(Tue) 17時頃
|
|
出て行ってくれ……。
[マーゴがメアリーに抱きとめられるのが視界の隅に見える。 薬も、メアリーの手にある、
それを見止めると、
>>260 何か言いかけたメアリーの言葉の続きをさえぎるように、そう重く言い放った。]
(262) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
薬屋 サイラスは、マーゴとメアリーに背中を向ける。**
2010/06/22(Tue) 17時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
─────…。
[拒絶の言葉に、その先が続けられることはありませんでした。 きゅ。と握った掌の中、渡された薬だけがひやりとその存在を伝えるのです。]
…、…わたくしは「諦めません」わ。
マリーねえさまも…あなたも。
(263) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
|
――ごめん…なさ、ぃ……。
[囁くほどの声で。謝罪の言葉を紡ぎ。 メアリーの肩に縋って、嗚咽を、こらえる。]
わたくし…わたくし、どう…したら、いいのか――
[身体を抱くメアリーの手は温かく。 それが安堵と、裏腹の嘆きを、共にもたらす。]
(264) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
|
[ひくり、と。サイラスの言葉を背中で受け止めて。 身体を震わせる。
その言葉は、なにか、 大切な物を断ち切ってしまうように聞こえて――
……おそるおそる振り返った後。
ぎゅっと瞼を閉じて、顔を背けた。]
(265) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
|
…、…マーゴットさま…。
[涙声にくぐもる彼女の声を聞き、一度瞳を僅かに伏せます。 小刻みに感じる震えは、彼女のもの、そうして「あの時」の自らのもの──
今は震えを押さえ、蒼褪めた顔を上げて変わり果てた青年の姿を、強いて目を逸らさずに見つめ続けておりました。]
……、行きましょう?
[問いに返す答えはなく、ただ静かな声で促したのです。]
(266) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
|
お薬──…
…ありがとうございます。
[ただ、それだけを薬屋の青年の背へと投げかけました。]
(267) 2010/06/22(Tue) 17時半頃
|
|
…――。
[こくり、と。メアリーに頷いて。 口元を片手で覆って、歩き出す。
廊下に出てしまえば こらえかねたように、再び、へたりと床にしゃがみ込んだ。]
(268) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
|
― 廊下 ―
確か、こちらに――
[城内のあちこちで城主を楽しませるだけの宴が続いている。愚昧を身に纏わせる事で崩れ落ちた自分を支えてきた婦人は、ただ思いつくがままに、思い出すがままに、意志を落とす]
大丈夫ですか?
[それでもその際、視界に入るものがあれば気に止めずに入られない関心を持つだけの思考は備え持っている。薬屋の部屋から出た二人組の一人が、床に座り込んだのを見れば思わず声を掛けていた]
(269) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
|
─廊下─
あ…っ
[マーゴットがへたりこむのにつられて、同じく廊下にしゃがみ込みます。
ふらりとひらいたのは、真紅と黒の花2輪。 薄く重ねられた絹が、かすかな衣擦れの音を響かせました。]
──…、マーゴットさま…。
[詳しくは知らずとも、きっと大切に思うお方であったのでしょう。 声に気遣いの色を乗せ、彼女の白い顔を覗き込みました。]
(270) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
花売り メアリーは、良家の娘 グロリアの声に振り返り──
2010/06/22(Tue) 18時頃
|
…まあ、バイルシュミットさま。
[その姿は、宴の始まりを告げる白薔薇の広間で見かけた女性のもの。 すこし驚いたようにはしばみの瞳を瞬き、そうして困ったように眉を下げました。]
大丈夫、だいじょうぶですわ…ただ。
ただ… すこしだけ、驚いただけ。
[泣き笑いに似た表情を向けたのです。]
(271) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
|
[寄り添うようにしゃがんだメアリーを、 潤み溢れそうな眸で見上げ――]
……わたくしにも、「諦めない」、ことは――
[できるでしょうか、と、問いかけようとしたそのとき、 不意に聞こえた声に顔をあげた。>>269]
(272) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
|
[近づいてくるのがグロリアだと見留めると、 表情の選択に迷ったような顔をして――
結局、こらえきれずに 涙が一粒、頬を伝う。]
…、――…だいじょうぶ…です……
[口に出した言葉は、信じてもらえるとも思えなかったけれども。]
(273) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
|
深い事情は判りませんけど……
[メアリーまでもがしゃがみ込むのを見れば、慌てるものの二人の表情を覗き見れば、安易な言葉は思いつかず]
此処はあまり空気が良くないみたいね。
[メアリーの言葉(>>271)を聞けば、一層口を結んだまま、彼女らの傍に佇む]
(274) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
良家の娘 グロリアは、長老の孫 マーゴにレースのハンカチーフをそっと差し出した。「宜しければこれを…」
2010/06/22(Tue) 18時頃
|
────…。
……、兄の。
[潤む瞳で細い声を押し出すマーゴットの前で、そっと、ドレスには不似合いな古びたペンを胸の前で握ったのです。]
兄の──望み、でしたの。
[彼が求めたのは、黄昏の城に活けられた一輪の薔薇。 遠い記憶をよすがに、自らの命を賭けて望んだただひとつの花。
問いに一度目を伏せ、自らに言い聞かせるように口にします。>>272]
(275) 2010/06/22(Tue) 18時頃
|
長老の孫 マーゴは、良家の娘 グロリアに礼を言って、ハンカチーフを受け取った。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
…ええ、本当に。
ほんとうに「ここ」は、空気が良くありませんわ。
[ハンカチーフを差し出す彼女の面影に、噂に聞く気狂いの影は見当たりません。 案ずる様子で声をかけてくれた彼女に、ほんの僅かに微笑みました。]
バイルシュミットさまは…いかが、なさいまして?
[騒ぎを離れ、ひとり歩く彼女へと首を傾けました。]
(276) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
薬屋 サイラスは、マーゴとメアリーが出て行った後、扉をきっちり閉めた。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
[うけとったハンカチーフで、そっと涙を拭い。 メアリーが握りしめた古びたペンに、視線を注ぐ。>>275
それは、きっと。あの時見た、男性の――。
あの人は、死んでしまって。
あの人は――変えられてしまって。
誰がそれを選び。 誰がそれを決めているのか。]
―――― …、…。
[細く、長く、溜息をつく。]
(277) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
[...はメアリーの瞳を見て、その言葉(>>275)を聞いて、心の奥で深く頷いた。彼女達ならば、と安心も込めて]
少し、不思議な場所に行ってみようかと、ね。
[話題が変われば、素直に応じる]
どうも此処には 殺意を隠そうとなさらない困った方がいるみたいですけど、 くれぐれも巻き込まれぬよう、お気をつけ下さいませ。
[結局、言えたのは自分が読み取れた確かなもの――殺気のみ。 それもとうに昔のロビンのものであり、とっくに流れ去った感覚であるのにも関わらず、だ。 正常な時間の感覚を持たない...はそんな注意を二人に与える。その滑稽さに彼女自身は無論気付く筈も無い]
(278) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
薬屋 サイラスは、長老の孫 マーゴがまた忘れていった帽子を眺める。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
薬屋 サイラスは、奏者 セシルはどうしたろうかと思った。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
[扉が閉まる音を背後に聞いて、びくりと背を竦ませた後 グロリアとメアリーの顔を見た。]
――…すこし、場所を変えませんか…?
[グロリアの言葉の通り>>274 ここは、あまり"よくない"気がしたから。]
(279) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
長老の孫 マーゴは、良家の娘 グロリアの、殺意を隠さない方、という言葉に、額を曇らせた。
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
あら?
[扉が閉まる音を聞くと、少し驚いたよな声を上げて、二人が出て行ったばかりの扉を見た。嘗て此処で戯れのまじない言葉を向けたことなど、無論忘却の彼方。それでいて、今向かおうとしていた先は――]
そうね。 もし執事さんか誰かに頼んで軽く、お茶でも致しませんか?
[マーゴの言葉(>>279)で目的を切り替えて、そう殊更気軽な声を出して、二人を誘った]
(280) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
|
不思議な場所…、ですの?
[グロリアの言葉に、ことり。と、首を傾けます。>>278
彼女の中の言動のおかしさ、その内実に気付くとなく、ただ忠告を忠告と受け取って、ひとつ素直に頷きました。]
─…バイルシュミットさまも、どうぞ、どうぞお気をつけて。 わたくしは…、もう……
見たくは、ございませんわ。
[何を、とまでは口にせず、ただじっと視線を合わせたのです。 傍らでマーゴットが長い溜息を落としますのに、痛ましく眉を曇らせました。]
(281) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
良家の娘 グロリアは、二人の答えを受ければ、ふらりふらりと歩き出していった。**
2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
ええ、そう――しましょうか。
[ほんのりと形だけ微笑んで。 グロリアの誘いに応じて、立ち上がる。>>280]
少し、気持ちを――変えないと…。
(282) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
|
[かたり。
扉が閉まる音に、同じく視線を巡らせます。 みますと、この先を拒絶するかのようにサイラスの部屋の扉がきっちり閉じられておりました。]
…ええ、そうですわね。
[胸元に大切にペンを差し、淡い菫色の薬を掌の中に握りしめて立ち上がります。]
───…。
[気遣わしげな視線をマーゴットに向け、そうしてグロリアの提案に頷き…最後に少し、首を傾けました。]
(283) 2010/06/22(Tue) 18時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 19時頃
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[見たくはない。 メアリーのその言葉に、そっと頷いて。>>281
ゆっくりと立ち上がって、メアリーに手を差し出した。]
いてくださって、ありがとう――
[今度は、もう少し自然に微笑んで。 小さく、*頭を下げた*]
(284) 2010/06/22(Tue) 19時頃
|
|
執事さん…?
[ぱちりと瞬いたのは、執事という言葉と人物像が繋がらなかった所為。かの「従者」と得心すれば、僅かに顔が曇ります。
あの時目にした白薔薇の顔。 疲れたように見えた顔を思い返し、密かに息を落とすのでした。]
そうですわね、それに─…。
[言葉の最後は、ごく小さく消えました。
2人にしたがって、足を踏み出します。 お茶の席、出来ることなら「吸血鬼」を「戻す」術を問い掛けてみる、その*つもりで*]
(285) 2010/06/22(Tue) 19時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 19時頃
|
──…いいえ。
[囁くような声に>>284、ふわりと柔らかく微笑みます。 差し伸べられた手に、そっと淡い菫色の薬を握らせました。]
… これを。
[咄嗟に振り仰いだ彼女の顔は、丁度光の影になって見えませんでした。 ですから、結局彼女がどのような表情でかの薬を手にしたのかは、見えないままであったのでございます──**]
(286) 2010/06/22(Tue) 19時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 19時頃
|
[一人、部屋に残り、息をつく。]
[渇きを癒したくて、水差しから水を注いで飲み干すけれど]
[もちろん、そんな渇きではないのだから、効果はない。]
(*55) 2010/06/22(Tue) 19時頃
|
|
―サイラスの部屋―
[とうとう真紅まで染まる眸の色。 そして、渇きも強くなり、我が身を抱いて、膝をついた。
両手を喉に宛がい、蹲り、苦しさに荒い息を吐く。
ふと、何か思いついたように、薬鞄からナイフをとると、自分の指先にその刃を当てて、ぷつりと切れた皮膚から出でる血を舐めたが…]
――……ぐぅ…ッ
[あまりの不味さに唾ごと吐き出した。
そして、また絶望の表情とともに、ベッドに座ると、そのまま横に倒れ、呻き声をあげる。*]
(287) 2010/06/22(Tue) 19時半頃
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本屋 ベネットは、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時頃
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―執事控室― [それは客人が招かれる前には、必ず用意するもの。 薔薇と十字の印章の掘り込まれた、 慈悲の短剣ミセリコルディア。
刃渡りはそれほど長くない、 上着の内側に隠れるほど。 その名の示す用途を成すには足りるが、 護衛というには心もとない]
――…ないよりはまし、 といった程度ですけれど。 [慣れることのない冷器を身に着ければ、室内より廊下へ]
(288) 2010/06/22(Tue) 20時頃
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牧人 リンダは、良家の娘 グロリアに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
牧人 リンダは、花売り メアリーに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
記者 イアンは、執事見習い ロビンに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
|
―廊下―
……は……っ
[ともすれば、笑いとも嗚咽ともつかないものがこぼれてきてしまいそうで。 くすねた名簿の事も、ばれていた。 そして城主は、霧となって消え去った。
――どうやって逃れれば良い? 何もかもが常識を超えている。外の世界と今青年の在る世界は全く別物なのだと、思い知らされてしまう。そしてこの世界に置いて、自分は無力だ]
(289) 2010/06/22(Tue) 20時半頃
|
|
―廊下― [3人の女性の背を視界に止めた。 己の名が語られているとは知らず、 ただその中に――深紅のドレスの少女を見る。 主があの者を眷属にした理由が、それだったかと思い出す]
――…吸われては、 いないのでしょうか。
[渇きのままに己を欲したあの者が]
今更、救われるとでも?
[くすぶるものに客室方面へ足を向ければ、 途中、青年の姿を見る。――かける声はけれど穏やかなもの]
――何かお悩み事ですか?
[そんな言葉は場違いであろうことは、知っている]
(290) 2010/06/22(Tue) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
小悪党 ドナルドは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
小悪党 ドナルドは、水商売 ローズマリーに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
小悪党 ドナルドは、薬屋 サイラスに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 20時半頃
|
―食事の間―
[どれほどの間、そこに蹲っていだのか。 やがて、我にかえり、力なく立ち上がると、何も言わずに廊下へと出て行った。]
―→廊下―
(291) 2010/06/22(Tue) 20時半頃
|
|
―私室― [新しい夜着に袖を通す。 闇色の生地は柔らかく血の気の無い肌を包む]
……さて、何時まで我慢が続くだろうな。 血の渇きは私ですら そう長い間抑えきれるものではない 暴走した時がまた、見物だ。
[サイラスの様子を思い、嬉しそうに微笑みを浮かべる]
私のローズを軽んじた罰、としては軽過ぎたか
[身なりを整え食事の痕跡を消すと、城内を其の足で見てまわる事にした]
(292) 2010/06/22(Tue) 20時半頃
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―廊下―
……悩み事?
[顔をゆっくりと上げて、現れた人影を見やる。 柔らかな声の方の従者だった]
今更、話すような悩みでも無いですよ。 ……悩んですらいないのかもしれない。
[ぽつり呻く]
あなたは、人間ですか?
[ぼんやりとした問いが、廊下の薄闇に溶けた]
(293) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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―客室― ――……。
[銀の翼のを握り締めて考えているのは昨日のこと瞼を閉じて深く息を吐く。やがて何か決意したように目を開いて]
……ここから逃げ出すことができる可能性が薄くたって…… 僕は喰われたくない。友人や知人を喰わせるのも嫌だ。
……だから……まだどうすればいいかわからないけど。
……やれるだけのことはやらなきゃ。
[鞄を引っ掻き回して探し出したのは小さめの装飾が施された銀のナイフ。よく見ればその装飾は中途半端なもの。 あの日、姉が居なくなった日。姉はこのナイフの塚に装飾を施していた。誰も気がつかぬ間に装飾が途中のナイフをのこして消えていたけれど]
……姉さん。 此処から抜け出すためにどうか……力をかして……
[ナイフをそっとハンカチにくるんで、ベルトにつけた小さなポーチに押し込むと部屋から出る]
(294) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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―廊下―
……悩むことをやめるのは、 それは人たることを手放すことですよ?
[呻くような声には、 柔らかな悟すような声音のふる]
黄泉の石榴はお嫌いなのでしょう?
[からかうような言葉を添えて、微笑み 問われる言葉には、返すは一言、一礼を残す]
ええ、悩み多き人間ですよ……いまだ。
[問いの消えた薄闇の先に、白薔薇の背もまた消える。 その背が目指す、一部屋は――]
(295) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
奏者 セシルは、ゆったりとした歩みをすすめれば、その扉にノックをふたつ
2010/06/22(Tue) 21時頃
奏者 セシルは、薬屋 サイラスが客室の中にまで、フロレスクたる血の香気は漂う
2010/06/22(Tue) 21時頃
|
―サイラスの部屋― [そして、ぐるぐると回る様々な苦しさ。 苦しみを別の痛さでごまかそうとして、またそれになお、苦しみを思い出して消すことを考える。
それがまた元にもどり、回転を何度しただろうか。
やがて、考えることは、 いかに死ぬかということになっていた。
ただ、血が吸えないからといって、吸血鬼が餓死するのだろうか、とか、 いわゆる、普通の武具で死ねるのだろうか、など。
自らの薬鞄にある毒のことも考えて、
でも、毒を考えると、マーゴのことを思い出し、 また、酷い苦しみに苛まれる。]
――……ッ
(296) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
牧人 リンダは、アテもなく、ただふらふらと廊下をさまよっている。
2010/06/22(Tue) 21時頃
|
―― サイラスの部屋へ ――
[ドアの前に立つ。 肌を焼く魔気がドアの向うから漏れてくるのを感じる。]
…居る。
[来訪を告げるのはノックではなく、ドアを蹴破る一撃。]
(297) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 21時頃
|
―廊下―
……それは、そうですけど。
[諭すような声音。 目を瞬かせて、従者の方を見やった]
どうしてあなたが、それを……?
[窓から身を起こして問いなおした時には、彼の姿は薄闇の向こうに消えているか。 小さな混乱と小さな疑問が沸き起こり、虚ろな思考が僅かながら揺らいだ気がした]
そりゃ、嫌いだけどさ…… 食べずに立ち去れないから困ってるんじゃないか。
[やれやれ、首を振り。 従者の去った方とは反対の方角に足を向ける。
結局自分にできる事と言ったら、何かを記すことぐらいなのだろう。何か――己の目で見た『何か』を]
(298) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
|
― 廊下 >>286 ―
[差し出した手は、握られることはなく。 メアリーの手から、冷たい硝子を持たされる。 サイラスが渡してくれた、淡いすみれ色の粉薬。]
―――…。
[目を丸くして、なにか言おうとして。 結局言えなくて、ほのりと笑む。
そうして、先へゆくグロリアの背中を追って、歩き出した。]
(299) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 21時頃
|
――……!
[最初に香ったのは確かにフロレスクの血だった。 軽やかになるノックの音に薄目を開けたのだ。]
――……君は……
[ドアから現れたのは、白薔薇、 その匂いが、また餓えを助長させる。
出て行け、といおうとしたが、彼がその入り、そのドアを閉めた瞬間…。]
[聴こえたのは、ドアが、その役目を放棄する音。 破壊音にさすがに貌をあげる。]
――…あ…
[目を丸くする。紅の眸を。]
(300) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
|
[室内にいるのは、黒い天鵞絨の仕立てをまとった貴族然とした男。 そして、いつもよりさらに血の気を失して見える白づくめのセシル。]
(301) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
|
[呼びかけも躊躇もしない。
踏み込むと同時に、サイラスを柱に縫い付けるべく、渾身の力でジャベリンを叩きつける。]
(302) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
|
――サイラスの部屋――
[招き入れられて、口を開こうとした瞬間―― 背後の轟音、盛大に蹴り飛ばされたドアの衝撃にふきとばされて]
―――…ッ、――!
[サイラスにもたれるような形になった]
(303) 2010/06/22(Tue) 21時頃
|
|
[扉が壊れる音。 其の城の持ち主には聞こえ]
……馬鹿なことを。 宴を利用して 私を殺めに来たのでは、無かったのか
[低く呻く声で呟くと、先の扉へと向かう事にした。 夜着の黒が霧に紛れ 次に現れるは、件の部屋――壊れた戸口の前へ]
(304) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
― 廊下 ―
[ふと。 どこからか激しい物音が聞こえた気がして、立ち止まる。 聞こえてきたのは、歩いてきた方角。
不意に胸騒ぎに襲われて、くるりと身を翻す。]
あの、ごめんなさい。 わたくし、すこし――
[メアリーとグロリアに声をかけ 一礼して、元来た方角へと小走りに歩き出す。 二人が、ついてくるかどうか、確認する余裕はなかった。]
(305) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
―廊下―
[アテもなくさまよっていると、どこからか聞こえてきた大きな物音。]
また……何か起きるのですか……? また……誰かが死ぬのですか……?
[憔悴した声で呟くと、ふらふらとした足取りのまま、物音のした方へと歩いていった。]
―→サイラスの部屋―
(306) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
ヘクター?!
[ドアを蹴破り現れたのは、ヘクターだった。 彼の手には、大降りの槍が握られて……]
セシル?!
[と、同時に、吹き飛ばされたセシルを>>303受け止める。]
――……待て!
[急いでヘクターに制止を呼びかけるが、>>302 彼は躊躇わず、その槍を振りかざし、まっすぐとこちらに突き進んでくる。
思わず、彼を抱きとめてから、庇うように後ろ向きになった。
もちろん、そこに、槍は襲いかかる。]
(307) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
―サイラスの部屋、扉前―
[扉の前へ、出口を塞ぐ形で現れる。 部屋の中を窺うには、城主を超えねばならぬ]
……
[倒れこむセシルと、庇うサイラス 襲い掛かる槍の先を、血の色をした瞳が睨みつける。 切先をずらす為に]
(308) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
>>307
――……な、
[人の知覚では瞬時に起こったことが理解できず、 庇われたことを知ったのは、サイラスの背を槍が襲った後]
………ヘクター、 あなた なにを――…
[体勢はそのまま、動けずに。 襲撃者の姿を捉えて、呟く]
(309) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
― 廊下 ―
あら…
[遠くからの騒音(>>297)、そして振り返れば駆け戻るマーゴの背(>>305)を目にする]
そちらは――危険ですのに。
[少し哀しげな顔をして、...もマーゴの後を追う。駆けることなく、緩やかな足取りで先程までいた場所へと]
(310) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
― 廊下 ―
[サイラスの部屋へと急ぐ、その先に。 ふらふらと歩む女性の姿が見える。>>306]
――だい、じょうぶ…ですか……
[その頼りない様子に、思わずその女性に駆け寄り、 自分のことを棚に上げて声をかけた。 女性の隣まで来て、荒い息を何回かつく。]
(311) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
――……ぐ……
[躊躇しない槍の切っ先は背中を貫こうとしただろう。 だが、魔物に変化した身体は貫通するまでにはいたらず……。さらに>>308軌道が微妙に変わったそれは、肩を掠め、そこから鮮血が飛ぶ。]
(312) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
――ちぃーっと、嫉妬に狂った男みてぇな登場になっちまったか?
[背後に突如として現れた濃密な闇の気配に、紋章が黒く染まってゆく。]
…あんたもだがな。 早すぎンのは嫌われんぞ。
[横に飛び退りつつ、サイラスの肩に突きたった槍の柄を掴んでサイラスの躯ごと引き寄せ、羽交い締めにすべく首に腕を回す。]
(313) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
―廊下―
[不意にかけられた声に、ビクリと振り向く。]
あ……、いえ、大丈夫、です。
[隣で荒い息をつく女性に答える声は、警戒の色を含み、固い。]
(314) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
薬屋 サイラスは、奏者 セシルの無事がわかればその身を離し、ヘクターに振り返る。
2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
白薔薇……此方へ お前の身で、其処に居ては危険だ。
[背後に人が近づく気配。 面倒な、と舌打ちをひとつ。 庇われた従者へ白い手を伸ばす]
早すぎる……嗚呼、確かに私がお前と向き合うには早いが ヘクター、気が違ったか 其の薬売りはお前と共に招いた客人だろうに。
(315) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
へっ!?
[部屋をでたところに大きな音。何があったのかと思わずそちらへと進めば大きな音のした原因らしい、ドアの壊れた部屋の前に居るのは昨日叫んでいた女性、それからどこか見覚えのある黒の女の子]
(316) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
>>313 [槍は肉を抉り、ヘクターの力がかかると、身体のバランスは崩れ、
結果、ヘクターに後ろから羽交い絞めにされる形になる。]
――…お前、なに、 する……。
[絞めにかかる腕に手をかけ、切れ切れにその行為の答えをきいた。]
(317) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
|
|
― 廊下 ―
あ……――。
[しばらく息を整えて、ようやく落ち着いて女性を見る。 と、そこに警戒の色を見留めて、口元に手を置いた。]
ごめんなさい。わたくし、ぶしつけなことを…… マーゴット・キャンベルと申します。 …宴のために、こちらに……
[そこまで言ってから、向かう先へと視線をやって、 不安げに眉を寄せた。]
(318) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[セシルに]
何をって?
――「革命」だよ。 あるいは、「下克上」かな?
[ヴェスパタインに]
おれが狂っているとしたら――その原因はおまえだろうに。
[云いつつ、サイラスの背に掌を当てて、発剄。 自分の「気」をあてて、相手の「気」を乱す技。 まだ不死者になりきっていないならば効くはず、と。]
おとなしくしてろ。 痛いのはちょっとダケだ。
[リングカッターを首筋に沿わせる。]
(319) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[鮮血に白薔薇は紅く濡れて、 サイラスの呻く声に我に返る]
私のことなど捨て置けばよいものを…!
[そしてサイラスの身を引き寄せようとする、 ヘクターを一度見て、眉根を寄せる]
――おかしな冗談はやめて下さい。
[言葉のことの他きつくなる、跳ねる鼓動を押さえつけ、 躊躇いながらも、招きよせる白い手に従う。]
(320) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
おれの稼業、知ってるか? 「魔物狩人」って呼ばれてる。
吸血鬼を屠る。 それもいい。 だが、順序ってものがある。
――おれは吸血鬼となって、その力を手に入れる。 吸血鬼の力をもった魔物狩人だ。
ああ、せいぜいあんたの「宴」を利用させてもらうぜ。
(321) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
―廊下―
[何かが響いた気がしたが、青年の居る場所まで騒ぎは届かなかった。 黄昏の薄闇が支配する廊下を歩く。窓の外は――霧か]
この城が、せめて……せめて、俺の居た街と同じ大地の上に建っていてくれれば……
[それは祈り。 仮定でも推理でも予想でも無く、ただの祈り]
(322) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
―廊下―
[女性の言葉を聞いて、女は訝しげな表情を作る。]
マーゴットさん……。 貴女は……「宴」の事を知りながらこちらへ来たのですか……?
[と、そこでマーゴットが視線を送る先へ、自らもつられて視線を送った。]
……いえ、今はそれどころではないですね……。 急がなくては……。
[言って、また歩き出した。]
(323) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
奏者 セシルは、墓荒らし へクターのあの時の言葉の意味を知る
2010/06/22(Tue) 22時頃
|
私が狂わせた……そうか。
[ヘクターの返答を聞くと、城主は満足そうな笑みを浮かべる]
……宴を利用…… 我が僕となれば力など分けてやろうものを あくまで抗うなら、好きにすれば良い。 其れもまた、一つの見世物。
[招きよせたセシルを黒の夜着で包み、 ふわりと、塞いだ扉の前から黒檀の窓辺へと身を移した]
精々、試してみるといい。 人間が我等にかなうかどうか――
(324) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
>>319
[そして、背にヘクターの掌が宛がわれれば、そこから、重苦しくも激しい気の弾が、衝撃を一点から身体全体に伝えた。]
ぐあ……ッ……
[紅の眸が一瞬どす黒く変化した。 そのあと、色が失せ、眸の色が青色へ戻っていく……。]
魔物…狩人……。
[だが、気を失うまではぎりぎりなく、 ヘクターの言葉を聴いて、項垂れる。]
(325) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
――そう、 吸血鬼になれば理由を教える、と言うのは、 つまりは私を屠るという意味だったのですね……
[かつて残した少年の心が、どこか痛みを覚える]
(326) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
― 廊下 ―
―― あなたは、……知らないで…?
[女性の言葉に目を見開き す、と顔を伏せてから、歩き出すその背中に視線を注ぐ。]
―― わたくしは、終わらせるために、ここに。
[小さな呟きは、先を行く背中に届いたかどうか。 自分も歩き出そうとしたとき、別の声を聞いて、振り向いた>>316]
……あなたは…ベネット――さん?
[もう一度、目を丸くする。]
(327) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[どうやら、刀には、慈悲深きものとそうでないものがあるらしい。
今、血飛沫の宴の間には、慈悲深き刀だけがある。]
[そして、無慈悲な刀は……まるで引き付けられるように同じ場所へと向かっている。]
(328) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
随分と賑やかです事。
[冷ややかな声色と共に、 侮蔑の色を隠そうともせず、 マーゴとリンダ、ベネットらの横を通り過ぎて サイラスの部屋の前に立つと]
御機嫌よう、お初にお目にかかります。 私、グロリア・バイルシュミットと申します。 今宵は素敵な宴にお招き頂き、有難う御座います。
[室内の様子が明らかになれば、意識を室内に向けていた城主(>>324)に対し、初対面のような挨拶をした]
(329) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
どうした、サイラス……?
[城主は薄く哂う]
力が足りぬと言うのなら 我が身に流れる純血を――ひとたび分けてやらなくも無いが。
(*56) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
― 広間 ―
[――カタ、と茶器が置かれる。 器の中身は既に飲み干され空となっていた。 影から何かが女に伝わる。 女の表情がふ、と曇った]
――…お兄様が其方にいらっしゃるなら 私が行かずとも問題はないでしょう。
荒事は――…苦手だわ。
[女の呟きに偽りはない。 女の身体能力は客人の女性と殆ど変わらない。 兄にも執事にも大丈夫といってみせたのは けれどそれを補う余りある魔力の存在と 無闇に危険には近付かぬように心掛けていたから]
(330) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
ああ。 セシル、そんなフラフラの躯で前に出るんじゃねぇよ。
おれは変わった、か? まあ、見てくれだけはな。
だが、十年前にここに来た前と、ここを出た時の違いほどには変わってないさ。
あれからずっと―― おれは考えてきたのさ。
どうすれば、救えるかと。 いや、救われるか、かもな。
(331) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[お前は暫くひとを喰らうな。
その禁忌が、頭の中で繰り返されている。]
(*57) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
――客室――
[>>213獲物を握り締め、部屋を去る男を見送るのは、部屋の隅に控える影の召使のみ。
眠りの園に安らぐ少女にヘクターの決意を知る術はなく。 あどけない寝顔に向けられた言葉をついに聞くこともなかった]
(332) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
――…お兄様はお優しい。
[遠く囀る聲に他意はなく ただ女の思った儘が紡がれている]
(*58) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
さすがに城主様はここまで好き勝手な愛撫はさせてくれねぇだろうからな。
このサイラスの血をいただく。 吸血鬼の力の元を、な。
[指輪に仕込んだ薄い刃を引く。]
(333) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
旦那様――…
[宵闇に包まれるは、この時ばかりは安堵を齎す。 この柔らかな身の恨めしいこと。
赤く染まる白薔薇は、その鮮血の主を見た。 ――その双眸が、魔性の色を失っていくのを]
サイラス……
[何故庇ったと、睨むように青は一度それを見つめて]
(334) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[少女は幸せな眠りから解き放たれて。ふわ、と小さく欠伸をして、まだ眠たげな瞼を擦りながらベッドを抜け出た]
……ヘクター、……起きてる?
[遠慮がちに声を掛けながら、隣室の扉を開けるが ベッドは既にもぬけの空で、部屋には人の気配はない] ヘクター……。いないの? どうしたんだろ、一人で探索に行っちゃったのかなぁ……。
……起こしてくれれば良かったのに、って……ん?
(335) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
|
[じくりと左腕を何かが通り過ぎる感覚がした。 おそるおそる視線を遣れば、左手の甲に薄らと色づく紋様が浮かんでいた]
これって、魔物の気配を知らせてるってことだよね……?
[ヘクターの言葉を思い出し、黒い瞳が不安に揺れた。 ときり、ときりと心臓が高鳴り、嫌な予感が胸をぎゅうと締め付ける]
ヘクター! いないの? ……返事してよ!!
(336) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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――…喰らってしまいなさい。 咽喉が渇いて仕方ないのでしょう? 血が、欲しいのでしょう?
お兄様に刃向かう者には死を――…
当然の事でしょう……?
[新たな眷属となった男に甘く囁き誘う]
(*59) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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[聴こえてくるローズマリーの声に、ぼんやり
ああ、いいのか、と思う。思った。]
(*60) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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――…私は、 私はここを出た時のあなたを知りません。
[そう、それは生きてはいまいと思っていたのだから。 己の身を呈しても救うこともできず、 浅ましく生きる我が身を恥じていたのだから]
……魔性になって、 何が救えるというのです?
あなたとて、闇の深さは知っているでしょうに。
[血に濡れた薔薇は、眸は天の色の青のまま―― その暗く変じたかつての葡萄色を見る]
(337) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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安堵せよ、白薔薇 お前は私が選び此処へ置いた、大事な従者 其の命、奪わせる気は無い。
[細腕の何処に力があるのか。 従者を傍らに抱え、音を立てて開いた窓辺に腰掛ける]
サイラス……その者ならば、許す。 お前の血、その人間にくれてやる事まかりならん。
[彼に命じていた罰を解く。 傍観を決め込みながら、グロリアの声に顔を上げた]
(338) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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[ヘクターの目的を聞き、 ローズマリーの囁きを受け、城主もまた許可を下す]
……其の男を、喰らえ。 二度と其の槍持てぬように
(*61) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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[そして、眸が暗い泉の青色にすっかり変わってしまう瞬間、
何かが聴こえたのか、また、その色が変化しはじめる。]
――……
[>>333 薄い刃が引かれる時、そのヘクターの薄刃をもった腕の一点を彼は握りしめていた。
それはきっと激しい腕の痺れを起こす。]
――……
[そして、眸の色がまた紅に戻る。]
(339) 2010/06/22(Tue) 22時頃
|
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―廊下―
[マーゴットの言葉に、女は歩みを止める。]
終わらせる……? どのように、ですか?
[くるりと振り向き、まっすぐな視線で問う。]
(340) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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−サイラスの部屋−
[血の気配と、男が何かを語るのを聞く。]
……成る程。 確かにそれは合理的な考えではありますが。
目的がいただけませんね。
(341) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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―窓辺―
……グロリア 会うのは何度目か、数えているわけではないが 名を聞くのはこれで二度目だ。
[>>329初対面と似た挨拶を受け、 城主は一度血の色をした瞳を戸口へ向ける]
宴の出し物を、見て行くか?
[二人が対峙する様子を、止めず そんな風に告げて薄く笑みを浮かべた]
(342) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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――…問題ありませんよね、お兄様?
[緩く首を傾げ問う仕草。 女はこの城主のために在り 女はこの城主のために動くのが当然と思っている。 兄の聲に微かな安堵を過らせ]
手が足りぬ時は私もお使い下さい。 私は、お兄様のために在るのですから……。
(*62) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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――………はい
>>338 [そして、城主の赦しの声が聞こえれば、 返事を返す。
そして、ヘクターの腕をさらに締め付け、腕の呪縛を解くと、振り返り、そのまま、ヘクターの首にもう片腕を伸ばす。]
(343) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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何が救えるか?
人間も、魔物も、一度は考えたことがあるだろう。 人と魔の境界は越えられるのかと。
――おれが、やってみようじゃねぇか。
(344) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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執事見習い ロビンは、「入口に立っていてはお邪魔でしたか?」と言い、サイラスの部屋の中に入る。
2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
>>327 [この少女を宴以外で、どこかで見かけたような気がするのだが。今はそんなことをしている場合ではないようだ。思い出すのは今でなくてもできる]
……また、血の臭いが……
[昨日のことを思い出す。また、誰かが殺されようとしているのか?昨日と同じように扉の前に立ちふさがっているのは昨日とは違い、銀糸の城主で]
……今日は、彼が食事をしているわけでは、ない……?
[ならばこの血の臭いはなんなのだと疑問がうかぶ]
(345) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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― 階段→廊下 ― [一体いつまでそこに座っていたのか。 酒を飲むでもなく、男はただそこにいた。 客室の方から大きな物音が聞こえてきたが―]
[――そちらに行きたくはなかった。 男は自分の有り様を、望むものをいまだ理解できずにいた。 この城から逃げ出すべくは理解しているが、何かが男を引き留める。 それはあの吸血鬼と対峙したときに湧きあがった思い。 うすうす、その正体に勘づけど男には未だ信じられぬ思い。]
…っし!このドナルド様に、うじうじするなんて似合わねー。 考えるより前に行動、それにつきらぁ。 [物音が起こったと思われる方向へ、小走りで。 ふと気付けば視線の先に宴の開幕以来会っていない友の姿>>322。] おい、イアン! お前無事だったか。
(346) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[紅の眸、より真紅に近づけば、
その力も、より強固になる。]
(347) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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― 廊下 ―
[どうやって、宴を終わらせるのか。 その問いに、視線は先を見つめる。 身体の芯が震えるような気配が漂ってくる、窓辺を。]
――あのお方を、お止めします。
[十字を切って。 固く、指を組む。]
(348) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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嗚呼、問題無い。
……愛しいローズ 狼藉者を相手にさせたくは無いが……
滅多に見れぬ見世物かもしれぬ。 ……来るか?
(*63) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[サイラスに腕を極められ、苦痛に唇を歪める。]
さすがだせ。 だてに医者のまねごとしてたわけじゃねぇな。
[サイラスの躯に魔の力が戻ったのを察せば、首に回した腕を外し、肩に刺さったままの槍の柄をねじるように抜く。 そこから溢れる血を飲むべく。]
(349) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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……そういうことですか。 サイラス様が、私めの「主人」となった……と。
そしてヘクター様が「主人」を殺そうとしているわけですね。
旦那様。 場合によっては「単独で」動くことをお許しくださいませ。
[腰に提げたダガーに手を掛ける。]
(350) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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|
[もしかして、ヘクターはドナルドやサイラスの部屋を訪れているのだろうか。一刻も早く魔物の気配を知らせなければいけないのに、行方が分からないなんて――]
(どうしよう――、どうすれば良い?――……)
[焦りの表情を浮かべながら、室内をぐるぐると歩きまわり。
もしかしたら――と思いついて、 部屋の暗がり、影の吹き溜まる場所に声をかける]
あのさ……。 ヘクターのいるところ、分かる? 分かるなら、すぐに案内して。
[尋ねる声に応えて、影が動き出した。 少女はその後をもどかしげに追って部屋を出た]
――客室→ ――
(351) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 22時半頃
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血を、
与えてはならぬ…。
(*64) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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このようなもの――ここでなくても見られますわ。
[宴の出し物(>>342)と称した、ものをまるで街の喧嘩の延長程度のことかのように、あっさり言ってのけた]
ただ―― どうやら狩りを趣味としているのは、私ではなかったようですわね。
[...はかつて初めて挨拶をした記憶(>>1:67)を、今の挨拶の記憶(>>329)に摩り替えながら、どこか悪戯っぽく笑い、挨拶だけを目的としたかのように満足気な顔のまま頭を下げて。ロビンの気配を感じればそこから身を引いた]
(352) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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―部屋内・窓辺―
人と魔の境界――…
[>>344人の口から飛び出た言葉に、 緩く首を振る。 黒薔薇が部屋へと足を踏み入れるを見遣り]
構わぬ、黒薔薇 手助けを許す。
[>>350許しを請う彼に一つ頷いた]
(353) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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なぜ戻った――…!
[それはもはや理由など問うてはいない、ただの慟哭]
―――境界を越えるなどと、 何をたやすくおろかなことを言うのです……
[主が声が聞こえる、安堵を導いたそれは、 けれど次の瞬間にはその命令を降す――]
ああ……
(354) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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―廊下―
……ドナルド?
[久しく聞いていなかった声に振り返る]
ああ。俺は……俺は、無事だよ。 ドナルドこそ、何もなかったか?
[そのうち、何か起こってしまうのだろうけれど。 どこか諦めを含んだ声音で、彼の無事を問うた]
(355) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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―廊下―
[マーゴットの言葉に、驚きの表情を作る。]
止める……? あの吸血鬼を……ですか?
[ふるふると首を振る。]
そんな! そんなの、無理に決まっています!
[珍しく声を荒らげて女は叫ぶ。]
(356) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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――…良かった。
滅多に見れぬ見世物……? それは、愉しそうね。
お兄様が呼んで下さるのなら 私は何処にでも参りましょう。
(*65) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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>>349
[槍が引き抜かれる様は、茫然と見た。 だが、その血を求めようとするヘクターの仕草を見れば、紅の眸は、冷たく光り、
その巨体をそのまま掴み、振り上げて打ち下ろす。
そう、まるで、棒切れを振り回しているように。]
――…血を与えてはならない…
(357) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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>>353 ……畏まりました。
[血を飲むことを許すだの許さないだのという話はひとまず脇に置きつつ、黒薔薇は無慈悲な方の刀を構える。]
(358) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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最早此処にしか存在せぬ吸血鬼と 魔物狩人の対峙を、か?
[此処でなくても見れると言う女に ふ、と哂う]
……無粋な銃は好かんが 刃物が煌く様は、良いな。
[身を引くグロリアへ、それ以上視線をくべる事無く 目前で起こっている出し物へとまた意識を向ける。 部屋の外で十字を切る娘も、いまは興味の対象外]
(359) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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良家の娘 グロリアは、ランタン職人 ヴェスパタインのロビンへの命令に「ふぅん、ここで猟犬を放つの」と苦笑。
2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
― 廊下 ―
[大きな声を出されて、びくりと背筋は固まり。 それから、ゆるゆると女性の方を見る。]
――わたくしは、そのお役目のために生まれてきたのです。
[細い声ながら、はっきりと、そう口にする。]
(360) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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|
まるで獣の様ですね、サイラス様は。 先程までの冷静な立ち居振る舞いが嘘のようです。
覚醒したばかりの「主人」を初めて目の当たりにしたからかもしれませんが。
白薔薇は、このような「主人」は見慣れているのでしょう?
(361) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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長老の孫 マーゴは、部屋の中から聞こえてくる物音に、ぎゅ、と目を閉じる。
2010/06/22(Tue) 22時半頃
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狩人が死ぬのは、嫌か……? 其れでは、薬師が消されるのは、どうだ?
[>>354腕に抱いた従者へ、問い掛け]
そう、境界を越えるなど愚かな事
[同意を示し、薄笑いを敷いた]
ひとは人でしかなく 魔と変じた人間は最早、人ではない。 静かに、見ているといい。 この哀れな舞台の結末を。
(362) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
[人の膂力を越えた力で叩きつけられ、肉体の砕ける音がする。]
――血を寄越せ!
[床に溢れたサイラスの血、自分のそれと混じり合ったそれを、狼のように啜る。]
(363) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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|
ご存知ありません? 世界は、思ったより広いみたいですわ。 少なくても、世間知らずの小娘が多少の見聞を広める程度には、ね。
[...はロビンが刀を構えたあたりでサイラスの部屋からは背を向けて、争う者、見守る者、戸惑う者、祈る者、全てを置いて、その場を一人後にする]
(364) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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>>355
[思わず立ち止まる。 それほど友の声は、宴の開幕前、事件を暴くことへの熱意にあふれた声は沈んだものに変わっているように思えて。]
…無事ってようにゃあ見えねーんだけど。 年のいったほうの執事と、食事の間の前で対峙してたのは知ってる。 そっから……何かあったのか?
[忘れたように、俺は平気。と付け足して。 それから地下牢で城主と対面し知った事実を思い出す。 ミッシェルの死の真相を、イアンは知っているのだろうか。] な、お前、ミッシェルのこと――
[先に続く言葉に詰まって困ったように頭を掻いた]
(365) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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>>348>>360 ……止める……って。あの、吸血鬼の城主を?
[少女のどこにそんな力があるのかと首をかしげる]
どういうこと……?
(366) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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―廊下―
[びくりと固まるマーゴットの様子に、声のトーンを落とし、]
お役目……? どういうことですか……?
[と尋ねる。 声は細かったが、その口調はハッキリしていた。 もしかしたら、自分たちが助かる見込みがあるのかもしれないという希望を抱きながら。]
(367) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[女は静かに立ち上がる。 影に茶器を片付けるよう指示を出し 白いドレスの裾を翻した]
――…私も参りましょう。 お兄様の許へ……。
[その姿はす、と闇に溶けて――。 次の瞬間には城主の居る部屋の窓辺。 兄の傍に控えるように佇む]
(368) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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|
――世界、か? 幾百年と独り渡り歩いた私に愚かな問い掛けだ。
数年の月日しか生きぬ小娘の知では 私の足元にも及ぶまいに。
[背を向けたグロリアを見遣る事なく声を落とす。 聞こえずとも、気にした素振りは無い]
(369) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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|
>>363
[床にたたきつけたヘクターが床の血を啜ろうとすれば、また冷徹に見下ろした。]
貴様は、まだ、人間だ。
[そして、その背中を踏みつける。 もちろん、人を超えた力で……。
やがて、その背骨が砕ける音が響く。]
(370) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
おいで、私のローズ。 ……白薔薇が少し、心散らされている。
[心を持たぬ城主には 彼を静める術が無い。 音も無く傍らに現れたローズマリーへ 城主は僅かに眉を寄せた微笑みを向けた]
(*66) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
薬屋 サイラスは、ヘクターを踏みつけながら、ダガーを持った黒薔薇を見やった。
2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
[この十二年――。 目覚めた頃よりこれまで同胞となった者を女は知らない。
だから、新たな眷属として迎えた者に 多少なりとも興味を覚えていた。
血の濃さは違えど同じ血が流れている。 淡い微笑を浮かべ血を流す眷族を見詰めた]
(371) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
[長い廊下を少女は、懸命に走る]
ヘクター! どこ! ……どこにいるの? 返事してよ!! ねぇ!
[自分が気付く位だ、とっくにヘクターは魔物の気配に気付いているだろう。 荒事に向かない自分が駆けつけたところで、役に立たないどころか足手まといになりかねない]
(372) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
― 廊下 ―
それは……。
――わたくしが、そうなるようにと、 つくられた者…ですから。
[既に、城主が毒について知っているとは思いもよらず。 子細を口にすることもできず、曖昧な言葉を返す。]
(373) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
[ほんのひとしずく。 泥にまみれた不死者の冷たい血液が喉をおりてゆくと同時に、躯を突き抜け、駆け巡る昏い螺旋。
肉体より先に、知覚がとてつもなく深く鋭くなり、形を変えていた。]
(374) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
世界が “視得る” ってのは、こういうもんか。
[そして、これまで吸血鬼たちが受け継いできた知識と記憶の奔流がなだれ込んでくる。]
(375) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
|
|
Dans la plaine Nait un bruit. C'est l'haleine De la nuit.
[...は廊下を一人、歩きながら適当な唄を口ずさむ]
(376) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 23時頃
|
[床に毀れた血を啜るヘクターを 其の背を踏みつけるサイラスを 見つめる城主の瞳は深紅]
私のローズ
[傍らに現れたローズマリーは、城主の表情に何を見たか。 闇で包む白薔薇を、其の髪を戯れに食みながら 黒薔薇の持つ鋭い刃に視線を流す。 煌く刃は足止めとなるか、止めの一撃となるか]
(377) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/22(Tue) 23時頃
|
[そんなことは分かっているけれど]
(――ヘクターは私を怖いものから守ってくれる。 傍に居て、優しくしてくれるから。信じさせてくれるから)
[だから、少女は懸命に彼の背中を追うのだ]
何? 今の――?
[遠くで破滅的な音が聞こえ、そして左腕の紋様が燃えるように熱を持つ]
―― →サイラスの部屋の前 ――
(378) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
――…っ、
……おまえらは、ずっと、こんな… ……
[魂の片鱗に触れたとき、いまだ生まれ変わらぬ躯が圧し潰される。]
(379) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[>>361 黒薔薇が問う声には、 力なく頭を首に振り飴色は乱れ、枷が鳴る]
―――……、いえ、 我らが主は、お2人のみで……
[どうにか答えようとすれば、囁くような主の声。 >>362 けれど、舌は問いに答えるべく言葉を紡げない、 乱れる心の小波だけを、双眸に宿す]
―――……、結末……
[押さえる胸元にある、ロザリオとイアリング ――そして慈悲深き者、ミセリコルディア]
(380) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
――…そう。 困ったものね……。
お兄様と私以外に、心乱されるなんて……
[サイラスを見ていた翡翠が城主へと向けられる。 見上げた眸には城主の貌だけが映り込んだ]
(*67) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
――…ヘクター
[世界が視得る。 其れは、先刻の女が見てきた世界など 片隅程にしか思えぬ程の莫大な量。 知識、記憶、深い闇と――]
お前が知るには、重すぎるだろう
[>>379未だ人間である彼へ、城主は低く呟いた]
(381) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
―廊下―
[マーゴットの言葉に首を傾げる。]
つくられ……た?
[まるで、誰かに無理矢理にそうされているような言葉。 深く追及したいと思ったが、何らかの理由でマーゴットが言葉を濁したことに気づき、口を噤む。]
(382) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
あ……そうか、知ってるのか。
[結構な騒ぎになったから、どこかで見られていたのかもしれない。何があったのかと問われ――こくり頷いて、ぽつりぽつり語る]
……吸血鬼に、遭ったよ。 俺は――多分、城主達がが『吸血鬼』じゃなくて、『殺人鬼』であるように祈ってたんだろうな。殺人鬼なら、まだ人間だ。俺達が知っている常識を超えた事は出来ないし……
[霧のように掻き消えた城主の姿を思い出す。 そして、どうしようもないくらいに惹きつけられてしまった事も]
分かってるさ。ミッシェルはもう死んでるって事くらい。 犠牲者の名簿みたいなもんを見つけたんだが、そん中にしっかり名前が入ってたよ。
でも、死体は永遠に出てこないんだろうな。骨の一欠けらすら。
[ひょっとしたら、一番に絶望してしまったのは『そこ』だったのかもしれない。 影によって犠牲者の遺体がどこかに持ち去られてしまった、あの光景――]
(383) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[ヘクターの肌の色が微かに変わるのを、「黒薔薇」は見逃さなかった。
瀟洒(しょうしゃ)な城に棲まう「黒薔薇」ではなく、 鉄火場で血飛沫を浴びて舞っていた「黒薔薇」が。]
[もう1本のダガーを抜き、軽やかに床を蹴り上げる。]
(384) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
― 廊下 ―
あなた、お待ちなさい!
[導かれるようにトーニャがサイラスの部屋に向かう(>>378)のを見て止める言葉を投げたが、その耳に届いたかどうか]
(385) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
――…お兄様。 そんな貌なさらないで。
[常とは少しばかり違う城主の表情に 女は心配そうな声をあげた。 たおやかな指先が城主の端整な頬を撫でる]
(386) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[膨大な知識、記憶、
そして、深い深い終わらない闇の世界。]
真紅の眸は虚ろに…だが、その足は、彼を押し潰して……。
(387) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
ヘクタァァーーーーーーーッッ!!
[目の前に誰が立ち塞がるならば、突き飛ばしてでも先へ進み、サイラスの部屋に飛び込もうと]
(388) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[>>380白薔薇の呟きが傍にある。 城主は、吐息を洩らし首を振った]
物事には必ず結末があるものだ。 ……大人しく、見ているが良い。 ひとの……お前の手では止められぬ。
[暗く翳りを帯びた貌は少しの間俯く]
(389) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
ああ――
慈悲を…祈るぜ。
…おまえら の ために
(390) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[白く閃く2本の刃が、ヘクターの身体めがけて振り下ろされる。]
おやすみなさい、ヘクター様。
「良い夢を」
(391) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
[>>377 主が声音で、ようやく彼女の存在に気づく。 その主が、己の柔い髪を戯ぶのにも、また]
―――……、
[鈍い音、呻き声、天国の青はそれを見つめる。 主の命があればこそか、わからない――わからない]
(392) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
私のローズ
[頬に触れる細い指に気付き、 そっと包むように手を這わせた]
少し、この場のにおいに酔っただけだ。 何も心配はいらぬ。
[終わらない、永遠の闇の果てにあるもの。 たどり着くには未だ、彼等には時が足りない]
(393) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
――…其れは貴方にとって其れは“毒”よ。
[魔性の血を取り込んだ狩人に紡ぐ女の声は哀しげ。 つい先ほどまでは敵視したというのに――]
……………。
[慈悲を、と狩人の男は言う。 女は僅かに柳眉を寄せてその男を見た]
(394) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
─廊下:少し前─
え…、マーゴさま…っ!?
[遠く響いた物音に、くるりとマーゴットが踵を返します。>>305
───危険。 傍らで零されたグロリアの呟きに、胸が騒ぎました。>>310
ふと脳裏を過ぎるのは──、]
(395) 2010/06/22(Tue) 23時頃
|
|
だ…め……
[物言わぬ、兄の姿。 ふるり、と首を振って僅かに後ずさります。
今はまだ、この手に何の力も持ってはいない。 わたくしは踵を返し、別の方向へと歩き始めたのです。]
(396) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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薬屋 サイラスは、ヘクターに2本のダガーが刺さる様を、ただ、見下ろす。
2010/06/22(Tue) 23時頃
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>>373 作られたって、そんな、物みたいな……
[ふるふると首を横に振る。]
……貴女は人間だ。物じゃない……
(397) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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|
[凍てついた青は、獣に蹂躙される男をじっとみつめている。]
………。
[その口許は、どこか歪んでいるようにも見えた。]
(398) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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[黒い薔薇の白い刃が貫き、大きな躯がひとつ跳ねた。
トーニャの叫びが届き、閉じかけた瞼を上げる。
血に咽せ、かすかに指先を動かして、手話で伝えた。]
「 命ハ 巡ル。マタ 会エル 」
(399) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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慈悲など……
[煌く刃。 残された言葉。
目は、逸らせない]
(400) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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― 廊下 ―
[小さき背中に声をかけるも、予感を確信に変えた彼女の足は止まる事も無く(>>388)、絶望的な音と共に――]
さよなら。 ヘクター・マッカーシー。
[彼の名乗り(>>1:99)を脳裏に蘇られながら、一言だけ心を漏らした]
(401) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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― 廊下 ―
[様々な物音が、叫びが、耳の奥にこだまする。 目を閉じて。固く、固く指を組む。]
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
[唇からこぼれるは、死者のために救いを求める言葉。
その指先や、紡ぐ唇は、鮮やかなまでのすみれ色で――]
(402) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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