26 Fairy Tales Ep.4
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―森の中の墓場―
――――――っ!!!!!!!
[思わず目を背けてしまいます。 けれど手元に転がってきた大きな杖に顔を上げます。]
―――おねっ、
[そのまま広がるのは赤い色。 お姉さんはこちらを向かず前を見ていたように見えました。]
―――――〜っ!!
[もう間に合わない。 伸ばした手は届かなかった、本当にわたし何やってんだろ…。 こんな風に見てるだけじゃなくて。 何かをするために、ここに戻ってきたはずなのに。 悔しくって、土をぎゅっと握り締めました。]
(8) 2010/08/13(Fri) 18時半頃
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[目の前にいた白い狼は、人間へと突然戻りました。]
――――…オパール……? 何の……話…してるの…?
[自分の背丈と変わらない、ううん、もしかするともっと大きな杖をぎゅっと握り締めます。 よく見たら、木の枝を何かで繋ぎ合わせているような。 そんな不思議な感じの杖。 お兄さんは1人で歩き出していきました。 追わないといけないって思ったけど、足を痛めていて。]
―――――っ!!
[その場でもう1度こけると、持っていた空き瓶が転がりました。 首の傷の血はもう止まっているようだけど、薬塗った方がいいような気がします。]
(9) 2010/08/13(Fri) 18時半頃
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――――――〜っ!!
[痛みをこらえてもう1度立ち上がります。 杖を支えにして深呼吸した後。 落とした空き瓶と、それから少し離れているところにあるサイモンさんの本を拾います。 お兄さんの姿はもう見えなくなっていました。]
……どうしよう…村に…戻れるかな…。 お兄さんについて来ただけだから…分かんないや…。
[杖におでこをくっつけて目を伏せます。 そういえば昨日寝てなかったし、ちょっと眠い。 目を閉じて開くと、そこには闇がまた広がっていました。]
(10) 2010/08/13(Fri) 19時頃
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[闇の中でまた声だけが聞こえてきます。 誰の声だかやっぱりそこまでは分からないけど。 聞こえてきた声を1つ1つ確かめるようにして。]
『ニンゲン』は自分の為なら、必ず誰かを裏切る。 『ニンゲン』は結局自分が大事な、『アワレナイキモノ』。
[必ず、なのかな? わたしは裏切りたくない、けど、誰かを裏切ってるの。 裏切るってことは…その人を信用してるから裏切られるんだよね…。]
わたし………、ちゃんと答えなきゃ……。
[もう1度目を伏せる。]
(11) 2010/08/13(Fri) 19時頃
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……キライとか言っちゃダメだ。 きっと、それは――――――、
[目を開いて、お墓を見ました。 レグルス様って人と、カストルって人のお墓。 あのポルクスって人にとって大事な人。]
……この人たちも望んでないんじゃないかな…。 うん、これもきれいごと、って言われるんだろうけど…。
[ばしっ、と両頬をたたきました。 傷がちょっと痛かったけど、目が覚めたようなそんな気がします。]
よしっ、がんばるっ!とりあえず、追いかけないと…追いつくかなぁー…。
[お兄さんの行った方向へ、歩き出しました。]
(12) 2010/08/13(Fri) 19時半頃
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ああっ!ちょっと、待った。
[少し歩き出したところで少し戻ります。]
………あ、えっと、ポーチュラカですっ、こんにちは!
[お墓の前でそう言ってお祈りした後。 ああ、でもわたしも憎まれてるのかな。]
わたしも…オルグイユだもんね…。 でも、仲良くしたいんだもん…。 よしっ、じゃあ、行こうっ!!
[お墓にちゃんと挨拶もして、今度こそお兄さんの後を追いました。]
(13) 2010/08/13(Fri) 19時半頃
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あぅ……。
[大きな杖を突きながら足跡を頼りに戻ってきたはずだけれど。 なんだか、同じところをぐるぐるしているような気がします。 これってどう考えても迷子のような気がしますが、迷ったのではなくこれは道が分からなくなっただけ、と自分に言い聞かせます。]
………後でソフィアお姉さん…見つけられるように…目印つけてたけど…意味なかったかなぁ…。
[杖の先っぽで土を引っ掻きながら歩いたけど。 その目印が迷っているなら意味がないな、ってすごく思いました。 土で汚れた手で涙を拭います。]
………………。
[殺す、殺さない―――、言うのは簡単だけれど。 それを実現するにはどうしたらいいんだろう。]
(31) 2010/08/13(Fri) 22時頃
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――――っ!
[なんだかすごく大きな声が気がしてそっちを見ました。 男の人の声――――? その後は、笑い声が聞こえた気がする。]
あっち―――?! 急がなっ、あわあっ!
[反対方向に駆け出そうとして、杖に足をひっかけて転びました。 さすがに痛かったです、でも、痛いのはわたしなんかじゃないから。]
………ゼッタイ、あきらめないもんっ!! お姉さん、見ててね…っ。
[杖をぎゅっと握り締めてもう1度走り出しました。 かなり遅いけどそれでも走ります。]
(33) 2010/08/13(Fri) 22時頃
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[声はこちらのほうから聞こえてきていた。]
―――――っ、お兄ちゃんの声?!
[まだもうちょっと距離があるかもしれないけど。 はっきり聞こえた。 でも、なんだろう、急いだほうがいいような気しかしない。]
…………っ、龍の神様、力かしてくださいっ。
[胸飾りに祈った後、また歩き出す。]
(49) 2010/08/13(Fri) 23時頃
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[こっち、こっち! 急がないと、急がないと。]
―――――っ!!
[人影が見えた。 けど、何がどうなってるのかよく分からないけど。 ソフィアお姉さんの姿をした誰かと、ポルクスお兄さんと、それからお兄ちゃんの姿。
なんで、ソフィアお姉さんの姿した人が襲ってるの?]
お兄ちゃん――――っ!!!
[大きな声で、呼びました。 なんだか怖い顔してるから気付いてもらえるのか分からないけど。]
(52) 2010/08/13(Fri) 23時頃
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お兄ちゃん――っ!
[茶色い狼がお兄ちゃんへ爪を突き立てます。 逸れたみたいだったけど、ここからじゃケガしたのかどうかは見えませんでした。]
お兄ちゃん大丈夫?!
[近寄ろうとしたけど茶色い狼がすぐ隣に来たから動けませんでした。 その姿はソフィアお姉さんのものへと戻っていきます。 あれ…でも首元のあれ、ってさっきあった。]
……あれ…?もしかして今度はポルクスお兄さんが入れ替わった感じなの…?
[茶色い狼だから、人違いなのかもしれないけど。]
(54) 2010/08/13(Fri) 23時半頃
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…………、身体の調子…。
[そう言って地面に寝転がってる元お兄さんの方を見ました。 今、あれは誰なんだろう。 わたしの会ったことある人なんだろうか。]
質問、まだ答えてくれるよねっ! あの人誰なの、あの人っ?!
[元々お兄さんだった身体を指差して尋ねます。 わたしが聞いた声は3人の人。 1人はこのポルクスで、もう1人はあの色黒の人狼のおばさん。 じゃあ、残る1人はきっとこの人な気がしてます。]
(57) 2010/08/14(Sat) 00時半頃
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[お兄ちゃんのほうをチラッと見ます。 ケガしてるなら早く薬渡してあげないといけません。 雑貨屋に行けばお薬もあるし。]
ねぇ、お兄ちゃん。 ちゃんと話すればゼッタイ大丈夫だから!
[お兄ちゃんがこっちに弓を構えてる。 でも、この人だって苦しんでるんだからなんとかしないと。]
ほら、サイモンさんの本にこの人の『証』についても書いてるよ! 一緒だよ、ね!
[自分が怪我してることはいつのまにか忘れてました。 今はただ必死に必死に、なんとかしなきゃって想いだけ。**]
(58) 2010/08/14(Sat) 00時半頃
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[オスカー兄さんだった前は誰なのか。 ずーっと辿っていくと、お姉ちゃんだ、って言われた、あの診療所にいたお姉さん…。 宿屋の部屋に来たあのお姉さんだってことになるけど。 それより前に誰か別の人だったこともあるだろうし。]
…………?
[言っている意味が最初分かりませんでした。 でも、お父さんも誰かに殺されたってことなのかな。]
……………。
[人間なんか嫌い―――。 ポルクスお兄さんがそう言った言葉が胸に突き刺さったような気がします。 お兄ちゃんのほうを見ました。 怒っていただけの顔がどんどんと優しくなってきたように見えます。]
(84) 2010/08/14(Sat) 23時頃
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[お兄ちゃんが語る『勇気』。 それは胸に温かいものが広がっていくようでした。
ふと、顔を上げます。 1羽の光の蝶が、空へ昇っていくのが見えました。 何かに満足したのでしょうか。 分からないけれど。
空に気をとられていたら狼の唸り声が聞こえて慌てました。]
お兄さんっ!!!!! 待って、待ってってば!!!
[お兄ちゃんへと飛び掛るその後を追います。]
(86) 2010/08/14(Sat) 23時頃
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…………。
[お兄ちゃんが踏ん張ってるのを見て止めようと茶色い毛を引っ張るけど。 力なんて全然及ばなくてその場に尻餅をつきます。 身の丈だかなんだか、ってそういえばお兄ちゃんに言われた気がします。]
………ええっ…と…、アイリスさん…でいいのかな…。 貴方の声、聞こえてたよ。 貴方と貴方の主は……もう満足?
[血をかて?とかなんとか言ってた気がするけど。 難しくてってよく分からなかった。]
(90) 2010/08/14(Sat) 23時頃
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首輪っ!! いいのかなっ…?!
[ちょっと悩んで、どうしようとかなって。]
い、いいけど、お兄さん怒らないかな! ちゃんと、いいよ、って言われてからじゃないと!
[やっぱり、人間だって。 言われるのはもうヤダったから。
もう、そんなこと言われたくない。]
(91) 2010/08/14(Sat) 23時頃
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う、うんっ!! お兄ちゃん約束だからねっ! ちゃんと、ごめんなさい、するんだから!
[お兄ちゃんの大きな背中にそう言いました。]
……お兄さん。 ………あのね…わたしもね…。 ずっと……ずっと、家族がいないって寂しかったよ…。 わたしは友達とか…大好きな人がいたから生きてこれた。 お兄さんにも…そんな人本当はいたんじゃないかな…。
わたしも生きたいって『欲望』しかなかったよ。 でも、それは『希望』でもあったんだ。
[お兄さんの隣に来て茶色い毛並みをそっと撫でました。 それから、大きな声で。]
(94) 2010/08/14(Sat) 23時半頃
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じゃー、ちょこっと失礼しまーすっ!! あれ、これどうやって外すのかなー??
[ごそごそごそごそ、とのんびり首輪を外す作業に入ります。 怒られて殺されちゃうかな、それはヤダからそんときは逃げちゃえ。 首をぶんぶん振る姿を見て目を一瞬、ぱちくりさせました。]
ヤダっていってもダメー! 後で謝るから、今はちょっとだけ待ってねー。
[勝手な理屈だな、ってちょっと思ったけど。 それでも、お兄ちゃんが謝ってくれるから構いません。]
(95) 2010/08/14(Sat) 23時半頃
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あれ?こっちでいいのかなー? おにーちゃーんっ!!これちょっとかたいよー!
[一生懸命ごそごそと外す。 触ったとき、一瞬熱かったけど、お兄さん大丈夫かな。 お兄ちゃんの口からソフィアお姉さんの名前が出て。 いろんな人のこと思い出してたら涙が出てきました。]
………わたし、お兄さんと…もっといろんなお話したいんだよ…。
[そう言ったところおで首輪が取れました。]
あ、取れた、取れた!! お、怒らないでね!お兄ちゃんが謝るから!
[オパールのチョーカーを握り締めました。]
(99) 2010/08/14(Sat) 23時半頃
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――――っ!!!
[オパールのチョーカーはわたしの手の中でひびが入って。 そのまま割れてしまいました。 怒られる、って思ってお兄さんのほうを見て。
ちょっと様子がおかしい気がして追いかけます。]
お、お兄さん待って、待ってってば!!!
[走ったところでもちろん追いつきはしないんだけれど。 それでも、ソフィアお姉さんの杖も頼りに追いかけていきます。]
(100) 2010/08/14(Sat) 23時半頃
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―森― [お兄さんを追いかけてきたけど。 やっぱり見失いました、狼って足早いです。 どうしようかと思ってきょろきょろして足元を見ました。 さっき、自分で杖でつけた痕が残っています。]
……もしかして、お墓の方かなぁ…。
[なんとなくだけど、うん、そんな感じがします。 ここまで来たらとことん追いかけるんです。 足とかちょっと痛いし、首も痛いし。 痛いところいっぱいだけど。
やっぱり、わたしなんかよりも一杯痛い、って人いるはずだから。 こんなところで弱音なんてはけません。]
よしっ、頑張るっ!
[一生懸命走って、お墓を目指します。]
(103) 2010/08/15(Sun) 00時頃
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―森のお墓― [やっと見えてきました。 ここには、ソフィアお姉さん…身体的にはオスカーさんのだけれど遺体もあるから、ちゃんと後で埋葬してあげないといけません。 けど、今はもう少し待ってほしい。 ソフィアお姉さんの想いもちゃんと届けるから。]
あ、いたっー!! お兄さーんっ!!やっと見つけたー。
[そのまま警戒もなしに近寄ります。 手にあるチョーカーが杖にかちって当たってよく考えたら怒られそうだけど。 それでも、お兄さんの隣に行ってそのまま腰を降ろしました。]
(104) 2010/08/15(Sun) 00時頃
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……大丈夫…?
[じゃないんだろうけど。 そうとしか聞けなくって、首を傾げました。]
(105) 2010/08/15(Sun) 00時頃
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え、ヤダ。
[あっち行け、って言われてちょっと拗ねます。 なんだか弱々しい感じがすごく心配になりました。 こんな時、なんて声かけたらいいんだろう。
お兄ちゃんならなんて言うのかな。 お姉ちゃんならなんて言うのかな。
考えたけど、やっぱり分からないから。 わたしなりに言うしかないな、って思いました。]
…………あ、あの…ごめんなさい…、チョーカー…。
[まずは、チョーカーのこと謝ります。]
(108) 2010/08/15(Sun) 00時頃
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……お兄さんが殺したいなら仕方ないよね…。 わたし殺すのはゾーイちゃんだ、って約束してたんだけど。
[ゾーイちゃんのこと思い出して苦笑い。 死んだらお兄ちゃん悲しんでくれるかな。 家族ってそういうものなんだ、って分かった気がする。]
…………うん、ごめんなさい。
[憎しみまで―――。 その言葉になんて返事したらいいのか分からなくって。 謝ることしかできませんでした。]
(112) 2010/08/15(Sun) 00時半頃
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………お兄さんの願いがそれなら。 わたしだけ、ヤダ、なんて言えない。 でも、ヤダは、ヤダだよ。 わたしが頑張ってお兄さんが殺さないって思うようには頑張るよ。
[証を差し出してお兄さんの片手へと乗せました。 ひび割れた証に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。]
大事なものだったんだよね…。 ごめんね…。 カストルさんとの思い出なの?
[首をまた傾げます。]
(114) 2010/08/15(Sun) 01時頃
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それでも、わたしはお兄さん殺したくないもん。 時々、お兄さんすごく優しい目してるから。
[お兄さんが何を望んでいるのかなんて分からない。 だって、言ってくれないんだもん。 でも、生きたい、ってただそれだけは分かる。]
あ、そっか!ルシエドさんからもらったものだっけ! そういえばわたしのコレはどうしたんだろ…。 おじいちゃまにもらったような気がするけど、いつから持ってたっけ…?
[首を傾げて胸飾りを握ったあと、お兄さんのほうを見ました。]
(116) 2010/08/15(Sun) 01時半頃
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わたしはお兄さん殺したらきっと後悔する。
分かったことがあるの。 ゾーイちゃんと友達だって言ってたのに人狼が怖かった。 怖くないって必死で言い聞かせてたの。 怖いって思ったら、ゾーイちゃんと友達じゃなくなる、って。
[赤いリボンを外して手に取りました。 その手をよく見たら血だらけで泥だらです。]
人狼が怖くないなんて嘘。 でもね、ゾーイちゃんは不思議と怖くないんだ。 それは友達だ、ってわたし信じられるから。 だから、今お兄さんがそんな怖い顔しても怖くない。
[赤いリボンを握り締めます。]
(117) 2010/08/15(Sun) 01時半頃
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わたしは諦めない。
違うからこそ、わたしたちは友達になれる。 違ったからこそ、痛みに気付けたんだって。
わたしは貴方を助けたい、って思った全ての優しさを裏切りたくない。
[村の人たちのいろんな顔を思い出す。 涙が出そうになったけど、今は泣くときじゃない。]
わたしにとっての『希望』は優しさで。 大好きだって気持ちで。 笑顔で笑っていよう、っていう未来。 だから、諦めたくない、全部。
[お兄さんの目から視線は逸らさず見据えます。 胸元の証が仄かに光を灯していたことに、わたしは気付いてませんでした。**]
(118) 2010/08/15(Sun) 01時半頃
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