24 明日の夜明け
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――伝説の樹――
[あれほど、現実に夢を語ろうが。 生きるのだと。帰るのだと。明日の話をしようが] [現実は非情で。 ――また、目の前で緑色のナニカへと化して、溶けていくテッドは、 現実以外のなにものでもなくて] テッ……ド。
[驚愕は、……なかった]
俺こそお前を一発殴らせろって……言いそびれちまったなァ……
[ただただ、寂しそうに。その様子を、メアリーはどう思うだろうか。 メアリーはどんな表情をしていただろうか] [――そんな自分は、カルヴィナの最後の姿を、まだ、*知ってはいない*]
(2) 2010/08/12(Thu) 00時半頃
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[きっと、テッドが緑色のナニカに変わった、その直後だったろうか? 貯水塔を見上げたメアリーは、声をあげただろうか。 走り出そうとしただろうか。 その視線を追いかけて、狼が咥えたものも、きっと理解できてしまっただろう]
……カルヴィナ。
[頭だけになった、カルヴィナの姿]
[信頼していた。こんなとき、彼女ならなんだかんだで生き延びるだろうと。 だが、現実に見えたのは、その無残な姿で]
はじめて……かもなあ
[その呟きは、フィリップの元へ向かおうとするメアリーに聞こえていたかどうか]
(12) 2010/08/12(Thu) 13時頃
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[はじめてだった。 必死で隠していることをバラそうとしてみたりと、意地悪をしてくることもあるけれど、 参入して初のライヴの時だって、なんだって。 本当に大事なときは、一度だって彼女は、信頼を裏切ったことはなかった] 今回だって、カールだから……カルヴィナだから大丈夫だって、 ……はは。
[忘れてはいけなかった。彼女だって、一つ年上なだけの、ただの少女に過ぎなかったのだと。 ……悔やんでも、既に遅い]
(19) 2010/08/12(Thu) 20時頃
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アイツは……まだ、生きてるのかね。
[メアリーは、きっとフィリップの元へと向かったのだろうか。 無事ならばいい、と。そう思う。メアリーのためにも] [ひとり、伝説の樹にもたれるようにして、下から命の実を見上げる]
間に合ってくれれば、いいんだけどな……
[あとどれくらいの期間が必要なのか。見ても、わからなかった]
(21) 2010/08/12(Thu) 21時頃
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――伝説の樹――
[『 こんな時まで、ギターさんとして振舞わなくたっていーんだよ?』 聞きたかった人の声が、耳元でささやいたような気がした。 ……ついさっきも聞こえた気がした、その言葉] 無理、だよ。 無理だよ、ソフィア……俺は、俺じゃないと
[泣き叫びたい。身近に近寄ってくる死の恐怖に、押し震えるだけの自分。 もう、こうして『センス・オブ・チェリーブロッサムのズリエル』になりきるしか、 この異常な空間で、自分を保つすべはなかったから]
(22) 2010/08/12(Thu) 21時頃
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始末屋 ズリエルは、『助かりたいなあ……』ポツリと、呟いた。{5}
2010/08/12(Thu) 21時頃
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ハハッ……
[小さく、笑って。 この聞こえてくる『幻たち』の声の、なんと優しく、甘やかに聞こえることだろうか。 消えてしまった、溶けてしまったはずの彼らの声が。 世界を隔てて、それでも、こちらを見てくれている彼らはなんと、優しいのだろうか――] 馬ァ鹿。 ……最後の瞬間まで、足掻いてみせるさ。
それで、もし、もう一度、逢えたら――
[その時は、きっと。 心配そうにこちらを見てくる幻の『兄妹』を見ながら動かした唇は、その続きは言葉にはならなかった]
(25) 2010/08/12(Thu) 21時半頃
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まだ身体は、動く。 腕だって足だって、どこも欠けちゃいねェ。 俺は……俺は、やれる。
……帰ってみせるさ。 メアリーと、……あいつと、俺と。 三人で、――おまえたちのところに帰ってみせるさ。
だから……待っててくれよな
[伝説の樹に、その言葉を彼らに伝えてくれと――祈るようにして、呟いた]
(26) 2010/08/12(Thu) 21時半頃
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[突然、周囲が白に染まった。近くにいたはずのメアリーも、何も見えなくなる、白い霧]
[蝉の音が聞こえる。待望していた騒音――人の声が近づいてくるのが、わかった]
(29) 2010/08/12(Thu) 22時頃
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『はにゃ、ギターくん、こんなところで何してるの?』
[下から見上げるようにして、満面の笑みを浮かべているのは、センス・オブ・チェリーブロッサムの大ファンで、 ……溶けてしまったはずのクラスメイト] ……ソフィア?
『もうすぐ授業はじまっちゃうよー? ロレンツォせんせー、怒らせると怖いし、早く行こうよ?』
[いつのまにか、周囲には喧騒が戻っていた。グラウンドではサッカーを楽しむ生徒がいて。 あの、暗い夜の世界のことがまるで冗談だったかのような――日常の、光景]
あ、……ああ。行くよ……
[空を見ても、そこに月は出ていなかった]
(30) 2010/08/12(Thu) 22時頃
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『この公式は、連立式の左辺がこの形であるときのみ成立する特殊なもので――』
[いつもどおりの光景。 隣では、理数系が得意なソフィアが熱心にノートを取っていて。 斜め前を見ればサイモンが教科書を盾にするようにして、隠れて音楽を聴いている] [眠気を誘う、ロレンツォ先生のこの語りですら、いつも通り]
[何かがおかしい。そんな気が一瞬したが、授業の終了を告げるチャイムが鳴れば、かき消されてしまって]
『ふむ……では今日はこれまで。ちゃんと予習はしておくように』
[授業が終わっても、混乱した思考をまとめきれずに、座ったままだった]
なんだよ……これ。 戻って、これた……のかね。
[ぼうっと、周囲を眺めていた自分を覗き込んできたのは、やはり彼女で]
(33) 2010/08/12(Thu) 22時頃
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『話したいことがあるんだ。ちょっと、ついてきてもらってもいーかな?』
[にっこりと微笑んで、彼女はそう言った。 ソフィアに手を引っ張られるようにして四階への階段を登り、そのまま屋上へ。 途中、つながれた手を誰かが囃せば、彼女は嬉しそうに、『いいでしょー?』と、笑って] [夢のような出来事。願っていた光景、その、予感]
[心のなか、どこかで警鐘が鳴り続けていても]
[誰かが、必死に止める声が聞こえたような気がしても]
[信じてしまいたかった。……溺れてしまいたかった]
(35) 2010/08/12(Thu) 22時頃
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――屋上?――
[重い扉を押し開けてみれば、先客は誰もいなかった。 入ってきたのを確認すると、彼女は鍵を取り出して――また先生から借りたのだろうか――施錠する] ソフィア? なんで鍵なんかかける必要が、あるんだ?
[きっと、ここで気づくべきだったのだろう]
『えへへ。ギターくんとの、大事な話。ほかの誰にも聞かれたくないから……ね?』
[あどけなく笑って。『ソフィア』は、ゆっくりと歩み寄りながら、口を開いた]
(40) 2010/08/12(Thu) 22時半頃
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『まずはギターくん、サマーフェスタ成功おめでとー! メジャーデビューももうすぐだね!』
ああ……そうだな。カールが卒業したら、きっとそのころにはデビューできるかもな。
[一歩ずつ、だが確実に。『ソフィア』は歩み寄ってくる。右手を、背中に隠すようにして]
『このままだと、ギターくんはきっと、わたしの手の届かない、とおいところに行っちゃうから。 そのまえに、言おうと思ったんだ』 [叶うはずなんてない、と、そう思っていた、夢。視線は彼女にはりついたようで、 手も足も動くことすらなくて]
[彼女はぎゅっと、背中に手を回すようにして、抱きついてきて。 潤んだ瞳で見上げながら、彼女はささやく]
『ねえ、ギターくん。わたし、ギターくんのこと――
(41) 2010/08/12(Thu) 22時半頃
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始末屋 ズリエルは、{6}(1-6) 心のなか、どこかで望んでいた光景に、抵抗を忘れてしまっていた――
2010/08/12(Thu) 22時半頃
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――ずっと、殺したいほど邪魔だと思ってたんだよ
[背中を、灼熱が灼いた。脇を見れば、深々とナイフが埋まっていて。 それを握っているのは、――抱きついてきた、少女] 『いい夢は見れた? ……テッドお兄ちゃんがいるのに、あんたなんかにそんなこと言うはず、ないじゃない』
[突き放すようにすれば、それだけで血が散った。 想い人にそっくりの外見を持つ少女は、しかし彼女が一度も見せたことのない悪意に満ちた嘲笑を浮かべていた]
(44) 2010/08/12(Thu) 22時半頃
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ハハ……馬鹿だ。 馬鹿だ、ほんとに……足掻くって、帰るって約束したのによ……
[ナイフを、抜いた。傷口を触れば、手は朱に染まる――脚が、濡れていく]
[冷静に考えれば、疑う余地はあった。 ソフィアはギター「くん」などと呼ばない。 そもそも、なんで今、授業なんてやっているんだ。 すべては、――もう遅すぎる]
(48) 2010/08/12(Thu) 23時頃
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[『ソフィア』は、哂う。 見慣れた顔で、聞き慣れた声で、悪魔のように、裁きを下す閻魔のように]
『もし百歩譲って、お兄ちゃんがいなかったとして。 どうして、わたしがあんたを好きになると思えるの? 本当の自分を隠してるあんたを。嘘しかないあんたを。偽者同士でも、ごめんだわ』 [呵呵と笑う少女を尻目に、ドアノブを捻る。 『ソフィア』によって施錠されたドアが、開くはずもない] 耳が痛ェよ……
『ほら、この期に及んでその口調。あの人に言われてしかたなく? センス・オブ・チェリーブロッサムのイメージを壊さないため? 嘘。あんたは怖かっただけ。人に傷つけられるくらいなら、自分から遠ざければいいって、強がって』
(50) 2010/08/12(Thu) 23時頃
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よわむし。よわむしらしく、絶望しながら死になさいな!
[ドアノブが、ぬめった。 ナイフを拾った『ソフィア』が、振り返りざまに入り込んできて――今度は、腹] [避けずに――彼女の懐から、鍵の束を抜き取って、……優しく、突き飛ばす。 たとえ偽者であるとわかっていても、殴れはしなかった。 ……鍵を開けて、彼女を閉めだして――下へと、向かう]
[階段は、もう降りるというよりは滑り落ちるようなものだった。 足の力が、抜けていく] [いろいろと、わかったような気がしていた。 カルヴィナのあの言葉、溶けていった人たち。だけど、きっと、……すべて、メアリーが。 ここで死ぬのなら、……最後に、一言だけでも、伝えておきたかった]
(51) 2010/08/12(Thu) 23時半頃
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始末屋 ズリエルは、花売り メアリーに話の続きを促した。
2010/08/12(Thu) 23時半頃
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だれかの一番になりたい、……誰かの
[ひとりになったあの日から、ずっと願っていたこと。 そのくせ、樹に願うことは、どうしてもできなかった。 性格を変えてくれるように願って、僕が僕でなくなるのが怖かった。 だれかの一番にしてくれと願って、誰かの心を歪めるのも違うと思った。 自分で自分に言い訳をして。 せめて、曲でだけでも。 一部分だけでも一番になれればいいんだなんて、強がって] だれの一番にもなれない、 だれにも必要とされない、 ひとりのままで……
[あるいは、『ソフィア』が言ったように。 勇気を出して、本当の自分を見せていたら――違う結末が、あったのだろうか] [目がかすみはじめた。今、自分がどこにいるのか。 それすらも、もう、よくわからなくなってきていた。 半ば這いずるようにして、メアリーを探していた]
(57) 2010/08/12(Thu) 23時半頃
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[寒い。重い。……暗い。 暗闇のなかで、探していた少女の声が聞こえたような気がした。 もしかしたら、偽者なのかもしれない。けれどもう、それを確認するほどの力もなくて] そこに、いるか……ねェ? もう、いなくても、いいか。
実は、間に合ったの……かねェ……間に合ってれば、いいねェ……
もし、――
[遺されてしまうのなら、せめて、待っているから、などと。 言おうとした言葉が、伝えようと思ったあまりに不吉だと、そう気づいて] ……は、はっ。 まだ、君の友達でいて、……いいのか、ねェ……
[土の冷たさが、気持ちよくて――いつまでも眠れそうな気が、した]
(62) 2010/08/13(Fri) 00時頃
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[もう、何も聞こえない。 小さく、誰かのぬくもりが伝わったような気がして。 最後の息を吐き出すようにして、口を動かす] ……ありが、と……
[誰かの祈りに支えられるようにして、細々と―― ちゃんと伝えられただろうか? もう、確認することはできない]
(67) 2010/08/13(Fri) 00時半頃
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