人狼議事


240 なんかさ、全員が左を目指す村

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【赤】 親方 ダン

[力ない罵倒も、最初からただの睦言だ。>>*36
罵倒と同時に聞こえていた、愛して欲しいに塗り替えられて。]

 それだけ必死なんだ。
 愚か者だと、吾郎だけが嗤ってくれていい。

[首筋に腕が回ると腰を引き寄せ、密着を深めて口付けを受け。
恥ずかしがり屋の声なき声に、合わせた唇の端が持ち上がる。
唇が離れても鼻先を擦り付け、犬のように甘えながら。]

 吾郎……ディーと、呼んでくれ。

[乞うのは、一族の名。
生涯を共にしたいと願った相手にだけ、許す呼称。

至近距離で見つめ合い、唇を甘く啄み、唆して。
その音が紡がれた瞬間の顔は吾郎だけに見せる表情だ。*]

(*43) 鯖 2015/11/14(Sat) 22時頃

【赤】 親方 ダン

[─── が、悪魔の名を持つ男は、やはり悪魔。]


 吾郎、……吾郎。俺の可愛い、吾郎。


[硬く閉ざされた門が開いても尚、執拗なまでに愛撫を重ね、
早くしろ、と吾郎が泣き喚くまでそれは続き。

部屋の外まで響きそうな野太い嬌声で声帯に激務を課し、
関節に悲鳴を上げさせ、羞恥で精神までを侵していく。

重ねた掌は離れず、指をしっかりと組んだまま。
蟀谷から垂れた汗ですら、その敏感な体を苛んでやまず。

可愛いとだらしなく頬を緩ませて弾けさせた熱の数は、
これから産まれてくる子が物語っている。**]

(*44) 鯖 2015/11/14(Sat) 22時頃

【人】 親方 ダン

 ─ 欲望の果てに ─

[我ながら、がっつき過ぎた。

吾郎に対する溢れる情が故にと後悔はなくとも、
こうして寝台に沈み、虚ろな彼を見ていると、見ていると。]

 …………やばいな。

[また勃起した、と。
汗で張り付いた髪を指先で払い、低く独り言ちる。

若かりし過去ですら、打ち止めになる回数をこなした直後に
元気を取り戻すのだから、つくづく愛情とは怖いものだ。

双子や三つ子、四つ子五つ子だって嬉しいし望むところだが、
初産で体に負担を掛けすぎるのも如何なものか。
煩悩の炎をすぐひしゃげると評判の鋼の精神で押し込め、
頬に一度二度、キスを贈ってから体を離し。]

(1) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃

【人】 親方 ダン

[スラックスだけを履き、向かった先はオープンリビング。
酷使した喉に飲み物をと冷蔵庫を探す前に、
優秀なサーヴァントは冷えた桃色果汁を手渡してくれた。

催淫効果付きとは知らずにつるりと丸みを帯びた頭部を撫で、]

 ありがとう、きっと吾郎も喜ぶ。

[笑みを浮かべ、冷たいコップ片手に部屋へと踵を返し、
ふんふんと奏でる鼻唄は魔王の歌曲。

ぐったりと未だにベッドと親交を深める吾郎に、
夫らしく甲斐甲斐しい世話をしてやろうとノブを回して。]

(2) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃

【赤】 親方 ダン

[開いたのは情人眠るダルヴァザではなく、
黄泉比良坂だったらしく。
咄嗟に逸らした視線の先の肌色は、ひとつは遠戚の物で。]


 …………よぅ、励んでるか。


               すまんな、部屋を間違えた。


[再び繰り返される、天丼行為。>>0:47
親子丼を食わされないだけマシだと解釈してくれればいいが。*]

(*60) 鯖 2015/11/14(Sat) 23時半頃

【赤】 親方 ダン

[バレリーナも裸足で逃げる華麗なバックステップをかまし、
閉めた扉に書かれている名前を凝視して。
何故、名前が書かれているのに間違えたのかと自問自答。

気が緩み過ぎだと眉間の皺を親指と人差し指で伸ばし、
溜め息を吐き、ぺたぺたとリビングを闊歩。改めて扉を開き。]


 ………………………。


[無言で閉じた。そう、また間違えたのである。
Danrick Duncan Dantalian.
悪魔の名を持つ男は齢34にして、方向音痴を自覚した。*]

(*61) 鯖 2015/11/15(Sun) 00時頃

【赤】 親方 ダン

[最終的に、自室であることを38回確認し、
吾郎の名前を同じ回数指でなぞってから部屋へと入った。

苦労の甲斐あって、ようやく戻れた楽園。]

 吾郎、飲み物を貰ってきた。
 存外旨いぞ、お前も呑むと良い。

[渇いた喉を潤そうとコップのドリンクを一口飲み、>>0:1
口に含んだネクターXを甲斐甲斐しく吾郎に運ぶ。


結果、潤した筈の喉の渇きを更に加速させ、
引っ掻き傷やらを増やし、ベッドに沈む屍が一体追加。
――― 風呂場で体を清めてやるのはもう少し、先らしい。*]

(*62) 鯖 2015/11/15(Sun) 00時半頃

【赤】 親方 ダン

[うっかりと黄泉の門を開いた結果、
聞こえてくるのは亡者染みた低音の呪詛。>>*66
どちらが抱かれた側かは見なくとも分かるというか、
想像と逆だったら当惑の末、現実を受け入れられなさそうで。

視線を外したまま、空を切る鮮やかさで掌を見せ、
悪意も害意も敵意もないことを示してやろう。
一方で雄の余裕を見せる遠戚は、
いつの間にこちらの名を知ったのだろう。>>*70]

 ……クリストファー・クリステル・クリストフ。

[口にした名は、約束された血族に羨望の色を滲ませる。
兄に勝てる弟はいないという格言が蔓延る通り、
Cに連なるDは別たれた今も、社会的にも圧倒的な差を生んだ。]

(*94) 鯖 2015/11/15(Sun) 17時頃

【赤】 親方 ダン

[隙間から滑り込んで来た寛容的な声に、
再び扉を数センチだけ開いて言い残すのは贅沢な欲求。]

 育児休暇と育児手当金も割増しで頼む。
 上司部下の好で弾んでくれるなら、
 うちのカフェを託児所風に改装してやっても良い。

[お高く留まりやがって、と恨み節を口にした父も、
無理に子孫繁栄をして何になる、と嘆いた祖父も。
いつだって、液晶画面や情報誌に載るCの遠戚に向ける目は
手から離れてしまった眩い物を見る色をしていた。

あの男が吾郎の上司だったというのは、因果律の捩じれに
リビングを歩きながら苦笑が零れてやまない。*]

(*95) 鯖 2015/11/15(Sun) 17時頃

【赤】 親方 ダン

[抱かせてやらねぇよ、と恥じらうように許諾した彼を、
散々抱き潰してしまったことに後悔がない訳ではない。>>*78

ディー、と紡がれた名は極上の甘さを鼓膜に届け。>>*79
ブラックコーヒー色の彼は、チャイよりも甘く舌に落ちる。
自分だけに用意された一杯にお代わりを何度も強請りながら、
注いだミルクで波紋を作り、加えた甘言で甘さを満たし。
毒されて赤く染まる器から雫が零れぬよう、丹念に愛撫して。

焦らすなんて、出来るはずもなかった。
壊さない様に性急に這い回る掌も、最後は彼の掌に落ち着く。
名を呼び過ぎて掠れそうな喉は、己の唾液で潤そう。>>*81
ずるいとむずがるなら、喉仏に口付けてあやそう。

抱き壊されたら、と瞳を明滅させて怖がる節が見えれば、
頬を掌で包み、優しく額を擦り合わせてやろう。
大丈夫。優秀なサーヴァントが、身を張ってくれるはずだ。*]*

(*98) 鯖 2015/11/15(Sun) 19時半頃

【人】 親方 ダン

[此方を見上げる瞳に、重なるのは情交の最中。>>3
盛るなという方が無理だろう。

肩甲骨を伝う汗や、隆起した筋肉に懐く視線を剥ぎ取り、
詰る言葉すら、もう一度と懇願して聞こえるのだから重症だ。

キスひとつですら甘ったるい空間から抜け出た後。
寂しげな溜め息を吐き、艶かしく蠢く肢体も、
団地妻めいた思考に囚われているとも知らぬまま。>>4]

 悪い、早く戻ろうと思ったんだが……。
 自分のことは、分からないものだな。

[返答に浮かんだ疑問は、口付けで有耶無耶にしてしまおう。>>5
この歳で方向音痴を自覚しただなんて、羞恥で死ねる。

二人して寝台に沈む結果となり、体力の衰えに辟易したが、
頬に当たる柔らかな感触に、それすら吹き飛んでしまった。*]

(15) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時頃

【人】 親方 ダン

[─── どうにも、ネクターXを飲んだ後、疼きが治まらない。
寝台に突っ伏して体力を回復させようとする間も、
じりじりと燻る熱が項を焼くようで。

そう、双丘の奥が、妙に熱い。
他人に触れられたことのない場が熱いなど有り得ないことだが
時間が経つに連れ、焦燥は消えるどころか増す一方。

噛み散らした溜め息は歳の数を通り越し、
何でもない、と隣の癖っ毛を撫でて苦笑して。]

 そろそろ、風呂に行くか。
 バライラ因子があるから、腹を下すのはなさそうだが。

[ギシ、とベッドを軋ませて上体を起こし、
腰の鈍痛で動けない愛しい人を腕を伸ばして抱き上げる。

みしり。そんな乾いた音が腰骨から聞こえたのは、
気のせいであれば良いのだが。]

(20) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃

【人】 親方 ダン

[凌辱後と言わんばかりの格好を見せるのは、と
せめてタオルで包むようにして、体を隠してやる。

共同のバスルームでは見られてしまうが、
そこに至るまでに裸体を見せるのも気が進まなかろうと。
途中、近寄って来たモナリザに向ける視線は複雑で、
エスプレッソマシンはあるか、と問うだけに留めた。]

 ……先客は、いるみたいだな。

[着いたバスルームからは、水音と話し声が聞こえるが
ここでUターンする羞恥心はどこかに捨て置いている。

汚れた衣服はこちらにと書かれた籠に服を投げ入れ、
吾郎を横抱きにしたまま、ガラリと扉を開いた。*]

(21) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃

【人】 親方 ダン

 俺らのことはお構いなく!

[開口一番そう言い切り、いそいそと洗い場に吾郎を運ぶ。
湯加減を掌で確かめた後、膝の間に彼の体を挟む形で
背後から髪を洗い、続けて体に手を伸ばす。]

 声、潜めないと。聞かせたいなら構わないが。

[にゅるりと泡立てた掌を執拗に胸板に懐かせ、耳元に囁く。
背中も一緒に洗おうと、隙間から泡を流し込みぬるついた胸を
押し付け、硬くなってる、と突起を引っ張って意地悪く笑い。

鼠径部をゆる、ゆると撫でるのは、勿論わざと。
肝心な所に触らぬまま、はしたなくねだる声を期待して。

ずく、と後孔付近に心臓が跳ねる感覚に眉根を寄せていた。*]

(22) 鯖 2015/11/15(Sun) 21時半頃

【人】 親方 ダン

[だっぱぁぁぁん!と何かが落ちて盛大に立った水音は、
深く考えたら負けだろうと考えないようにして。>>26
一瞬聞こえた悲鳴はキルロイのだったとか、聞かない振りだ。

どこでもマットプレイしてくださいと言わんばかりに
敷き詰められたマットは足裏と体に優しい。
すぐ脇にあったシャワーで汚れを洗い流そうと
適当な場所に吾郎を下ろすと、背中に殺気が刺さった。>>27

お楽しみ中のところ、実に申し訳ない気持ちで一杯だが、
俺だって汚れを洗い流して綺麗な吾郎を愛でたいのだ。
口にすれば、まだヤる気かよと怒られそうなので、言わない。]

 体冷やし過ぎると、子種が死ぬぞー。

[冷水を頭から被り、心頭滅却に励む遠戚へと投げるのは
他愛ない揶揄と言う名の、縁石≪超絶的鈍器≫。
認識もされないだろうと踏んでいた彼からの殺気に、
心なしか燥いでしまうのはこの身を流れる血筋のせいか。]

(29) 鯖 2015/11/15(Sun) 22時半頃

【人】 親方 ダン

 男の更年期障害か、CCC!
 良い医者を紹介するぞ、EDもついでに診てくれる!

[最初から勃起しなかったか、中折れしてしまったのだろう。
先程見た事後の光景的に有り得ない推測を立て、
ぐっと立てた親指に添えるのは慈愛に満ちた憐憫の眼差し。

お前の上司って面白いなぁと吾郎の髪をくしゃりと撫で、
冷静沈着の代名詞をかなぐり捨てて大声を張り上げた遠戚に
込み上げる笑いが止まらない。>>28*]

(30) 鯖 2015/11/15(Sun) 22時半頃

【人】 親方 ダン

[身重となる大切な吾郎を俵担ぎになんて出来ないし、
おんぶをすれば子供じゃないと駄々を捏ねられてしまいそうで。

結果、選んだお姫様抱っこにやや不満げな顔。>>34
女扱いだなんて、とんでもない。>>35
愛しい相手に情を寄せての動作を、高が異性に向けるものか。]

 ……どうかしたか?

[びく、と硬くなった体に視線を下ろせば、
はくはくと金魚のように口を開閉するだけの吾郎。>>37
上司に全裸でお姫様だっこされたのを見られたのが嫌らしい。

腕で後孔付近を覆い、見られないよう配慮はしたのだが、
見られたという衝撃はそんな配慮すら吹っ飛ばすようだ。]

(46) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃

【人】 親方 ダン

[水柱が上がった余韻で浴槽の外にと溢れ出た湯は、
宛ら世界再生の大洪水──…と呼ぶには水量が物足りないが。
祝福の喇叭を七度吹き、溺れる羊を救えば問題がどこにある。

人を射殺す視線を受けても物ともせず、>>41
神の眷属が相手を放った両腕と違い、此方は確り掴んでいる。]

 歳を考えろよ、老けた面しやがって。

 ……………俺だって、見せつける趣味はないな。
 後で拗ねられるのもごめんだし、見せるのは勿体無い。

[死滅するのは子種より先に、毛根かもしれない。>>41
大丈夫、禿げても問題のない顔の造りだ。
腕の中に吾郎を隠すように引き寄せ、
意気揚々と頷く顔に嘘偽りは一切合切浮かべてやらずに。]

(47) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃

【人】 親方 ダン

[背後から、再び聞こえる水柱が立つ音。>>44
痴話喧嘩は犬も喰わんとそちらに視線を向けてやらないが、
奴等の子にはしっかりと今日のことを耳打ちしてやろう。

お前らのパパとママは仲が良くて、初めて会った日にも
風呂場ではしゃいで滑ったくらいなんだぞ──…と。

それが嫌なら改装費をポケットマネーで弾め、守銭奴。
くく、と上がる口角は悪魔が裸足で逃げる悪辣さが滲み、
素っ惚けた顔で伴侶に擦りつくのであった。*]

(48) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時頃

【人】 親方 ダン

[そうして、真っ直ぐになった吾郎の濡れ髪を背後から堪能し、
自分の体で囲った彼に逃げ場などあるものか。>>37]

 何って、吾郎のことばかり考えている。

[少しだけ、と触れた手が理性を失ってしまうのは致し方ない。
シャワーから湯を出しっぱなしにして水音で声を掻き消すが、
跳ねた声は小さく反響し、向こうにも届いてしまいそうで。

指先で突起を押し潰されながら、
それでも健気に潤んだ瞳で睨み付けてくる。>>38
ゾク、と快感が背を駆けるのは己が節操なしだからではない。]

(50) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時半頃

【人】 親方 ダン

[── だが、同時に見過ごせない感覚も消えてはくれず。
手を出すのをやめろと訴える吾郎をきつく抱き締め、
下肢を擦り寄せるのだけは何とか耐えながら。

耳朶を口内に含み、落とす囁きは彼だけに向けたもの。]

 なぁ、吾郎。

         ───…抱いてくれって言ったら、呆れるか?

[じくじくと熱を持ち、疼きを訴えるせいもあるが
吾郎が今まで抱いた男達に、どんな表情を見せたのかと。
抱かれて快楽に啼く姿だけでは足りないだなんて、
強欲すぎて嫌われないだろうかと肩口に顎髭を押し付ける。

きゅう、と眉尻を下げて駄目かと懇願する姿に
威厳もなければ、男らしさの欠片もなかった。*]

(51) 鯖 2015/11/16(Mon) 01時半頃

【人】 親方 ダン

[吾郎の声が掻き消されずに済んでいるのは、
この距離と、意識を一心に向けているが故に。>>56

睨み付ける瞳の奥で情欲がちらつき、淫乱、とつい囁いて。]

 ……あの変な飲み物を、飲んだせいだ。

[抱くのは俺だと押し通してから日も跨がずにいるのだから、
認めようにも認めきれず、飲み物のせいにして。
洗い立ての髪を撫でる手に、おずおずと頭を擦り付ける。>>57

視界の端に、既に臨戦態勢を取る雄を捉えると溜め息を吐き、
どっちが好き者だか、とベッドでのやり取りを掘り返した。>>3]

(59) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃

【人】 親方 ダン

[顎を掬う指に抗わず、自分の体で背後からの視線を遮り。
口付けを交わす唇に漏らすのは、もどかしげな吐息。]

 横抱きに出来なきゃ、抱く資格はねぇのか?
 格好良いリードとか要らねぇよ、格好悪いのも吾郎なんだし。


 …………うっせ、あたりまえだろ。ばーか。


[ぞわりと肌が粟立つ感覚は、嫌いじゃないが。
威圧のない罵倒をしたくなる気持ちが、よく分かった。
こそばゆくて、恥ずかしくて、悪態を吐かねばやってられん。

居心地の悪さに、体を小さく身動がせば伸びてくる悪戯な手。
湯で濡れた窪みを叩かれた瞬間、背が弓なりにしなり。]

(60) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃

【人】 親方 ダン

[─── ゴッ!]

 ヤるなら、部屋に戻ってから、な。

 一人で立てない癖に調子に乗るな。

[それは、場所や自分の立場を忘れきった男への制裁。>>58
頭突きした額はじんじんと痛むが、構うものか。
それでも痛がる姿にはやりすぎたかと反省し、
キスの雨を降らせて吾郎の曲がった臍を整えよう。

表面を触られたせいで増した疼きは頭が眩むほどで、
やっぱ抱かない、なんて言われた日には卒倒してしまう。

体に残っていた泡を流して落とし、手早く髪を乾かせる。
着替えは脱衣所に用意されていたが、袖を通すこともなく、
己が全裸な以外は行きと変わらない格好で部屋にと戻って。]

(61) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃

【赤】 親方 ダン

[せいやっ、と勢いを付けて吾郎をベッドの上に転がした。
その横に倒れ込むと、まだ湿り気の残る髪を掻き上げる。]

 ………………、

[なんと言って良いか分からずに、口を開けてから閉じ。
吾郎の腹に手を伸ばし、膨らんでないそこを優しく撫でる。]

 あー、妊娠してるだろう、から、
 あまり無茶とかは、するなよ。

 ───…もう、吾郎一人の体じゃないんだから。

[言ってから、実感と羞恥が交互に襲ってきて、
みるみる赤くなった頬は目の錯覚ということにしてくれ。*]

(*118) 鯖 2015/11/16(Mon) 20時頃

【赤】 親方 ダン

[涙ぐむ姿が嘘泣きだってことくらい、分かっている。>>62
それでも甘やかしてやりたくて、静かに唇を寄せた。

その一方で身重だと気遣う体を放り投げるのだから、
呆れられても、見捨てられても、文句も言えない。>>*119]

 いや、その。
 ……乗れって言って、その行動はなんだ。

[照れ隠しだ、分かれ馬鹿と緩み切った口を睨み付け。
覆い被さって来た体に心臓が跳ね、肩を震わせた。

もっと屈辱的な想いをすると思っていた。
だが、実際、こうして押し倒されてみると照れ臭さや
むず痒さはあっても、嫌な気がするどころか、むしろ。]

(*125) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃

【赤】 親方 ダン


 その時は、その時だ。
 体だけは頑丈なんだから、手加減せずに来い。

 吾郎の全てを受け止めてやろう。

[噛み付かれた鼻に、くく、と喉を鳴らして片目を閉じて。
復讐に燃える吾郎を煽るように、腰を太腿で撫ぜてやる。>>*120

たかが上下が反転しただけだというのに、
頬に落ちる柔らかさと、絡む指の逞しさの落差に眩暈がした。
つい先程までは可愛いと囁いた吾郎に可愛いと囁かれて、
悔しいと思うよりも嬉しさがこみ上げるだなんて。]

 互いに産めば、幸せも二倍になる。
 政府から養育費をたんまりと毟り取ってやろう。

[くすくすと笑い声を共鳴させながら肌を合わせ、
激しくも甘い蜜の坩堝にただただ、落ちて行くだけ。**]

(*126) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃

【人】 親方 ダン

[そうして、時は少しだけ流れて。
吾郎の仄かに膨らんだように見える腹に耳を当て、
胎動を聞き取ろうとしつつ、内股を撫で回す男が一人。]

 いっそ、うちの一族から離れるのも良いかもしれないな……。

[元々、緩やかな滅びに向かっていたDの一族だ。
その末端が他に移ったとて、誰一人と文句は言えないだろう。
悪魔の名を捨て、ただの人間として、夫婦として生を繋ぐ。

あるはずのない未来をこの手に手繰り寄せて、不可能を可能に
してくれた実績があるのだから、何だって出来るとも。
―――…そう、バライラ因子ならね。]

(76) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃

【人】 親方 ダン


 吾郎はどうする?
 俺の名を貰うか、俺をお前に染めてくれるのか。

[五指を絡め合って、問い掛ける声はただひたすらに優しく。
どちらの答えであろうとふ、と髭を撓めて。]

 そうか。吾郎が決めるなら、それが最良だな。 

 子供の名前は既に決めてあるんだ。
 ダンテか、お前の名を借りるなら男吾郎。

[ダンテはともかく、男吾郎はダサいと笑うだろうか。
それならそれで、一緒に考える楽しい時間が増えるだけだ。**]

(77) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃

【人】 親方 ダン

 ― 数年後 ―

[託児所と化したレーヴで今日も今日とて漂う、甘い匂い。
子供たちにと振舞われるタルトやケーキの端っこをかじり、
嫉妬で渋面を晒す遠戚に行儀悪く指を差しては大笑いをかまし。

御曹司と政治家の二大パトロンの甲斐もあり、
子供の玩具やお菓子、服などには困ることもなく。
付けられなかったという厨二臭い名前候補で呼吸困難に陥り、
蹲ったカウンター内でのキスで平穏を取り戻して。]

  ……幸せ、だな。

[店内には友人らの談笑に紛れ、自分の血を、
愛しい人の血を分けた元気な子供達の声が響く。
ぽつりと零した独り言が示すのは、目の前の光景と、
譲れない想いを常に持ち続けていることに対して。>>83

夢は形を変え、色を変え、ただそこに在り続ける。*]

(88) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時半頃

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