人狼議事


199 Halloween † rose

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【人】 猫の集会 クシャミ

─ 1,November ホテル ─

[柱時計が、時が進んだことを報せる。
 その頃、クシャミは……ミーは、まだ夢の中にいた。

 ハロウィンの、楽しい夢。
 ミケと遊び、露蝶の店でお菓子をねだって。
 シーシャにクビを宣告されて縋ったり、ニコラエに赤い長靴を貰ったり。
 そして、グレッグと一緒に……]

 ……………。

[街に響く鐘の音を拾ったか、黒い耳がぴくりと振れた。]

 ぅ、にゃ……。

[昨夜の名残をまだ色濃く残したまま、気怠げに瞼をひらいたのは、そのすぐ後くらい。]

 グレッグ……。

(137) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[はたして、今が”朝”と呼んでいい時間なのかは分からないが]

 ……おはよ、グレッグ……。

[まずは、目覚めのキスをねだる。

 シーシャの聲>>*10が届いたのは、それから程なくのことか。]

(138) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[寝惚け眼がぱちりと開き、耳と尻尾がしゃんと伸びる。]

(140) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 ボス……!

[時は進み、鐘が鳴った。
 ハロウィンが終わらぬが故に保留され続けてきた”解雇”宣告も、いよいよ効力を発揮することになるのだろうか。]

 分かったよ、ボス。

[シーシャのことを「ボス」と呼べるのも、もう後ほんの少しの間だけ。
 さて、いまシーシャはどこにいるのだろうかと、耳を揺らして気配を求める。]

(*11) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[長いキスが終わると、じっと、グレッグに真剣な眼差しを向けた。]

 グレッグ……おれ。

 ボスに……シーシャに、会ってきたい。
 おまえと一緒に行くんだって、ちゃんと、会って伝えて……。

 それから、他にも沢山、言わなきゃいけないこと、あるから。

(141) nordwolf 2014/11/02(Sun) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[契約が解けたらどうなるのか。
 最低限分かっているのは、もう自由に魔界へ行けなくなること。
 昼間は人の姿になれず、魔力も殆ど無くなってしまうこと。
 ほかは……多分、悪魔次第。]

 うん。

 おれ必ず、グレッグのところに帰ってくる。
 約束だ。

>>142けじめをつけに向かう為、強く合わさっていた視線を切る。
 あとは振り向くことも止まることもなく、部屋を出て、シーシャのもとへ走り出した。*]

(143) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ どこかの屋根の上 ─

[”まだ”契約の切られていない今は、人々の目を盗んで、屋根から屋根に飛び移ってゆくことも容易い。

 その間、眼下に広がる街並みに、何度足を止めたろう。
 また、ここに戻ってこられることもあるのだろうか。
 その時、この街はどんな風景を見せてくれるのだろうか。
 それとも………]

 あっ。

[露蝶の店も見えた。
 街を離れる前に、もう一度、月餅が食べたい。
 グレッグのところへ帰ったら、寄れるかどうか頼んでみよう。]

(144) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ───あ、ボス。

[そして、行く先の屋根のひとつに、悪魔の姿を見つければ、一際大きく屋根を蹴り、黒い翼でふわりと身を浮かび上がらせ、ゆっくり、畏まるように、悪魔の元へ舞い降りた。]

(145) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ……はい。

[悪魔の前に跪き、契約解除の言を、厳かに受け止める。]

 おれはこの先、グレッグと一緒に、生きたい。
 ……です。

[目前に現された黒い箱は、ずっとずっと以前、一度だけ見た記憶がある。
 けれどそれが何なのかは、はっきりと覚えている。

 顔の前で、シーシャの人差し指が揺れる。]

(149) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

[以前、他の下等妖魔から聞いた話は、契約を解除しても、まだ多少の魔力は残る、契約者である人間が置いて死ぬまで、ずっと傍にいられるというもの。

 けれど実際には、若干の違いがあった。
 その妖魔が、また別な契約形態だったのか、それとも、魔として生きることに躊躇いがなかったのか……今更、知ることなど出来はしないが。]

 ボス、おれは………

[悪魔との契約を破棄するということは、思っていたより、ずっとずっと、重い事柄だった。
 けれど、決断に、そう時間を有することはなかった。]

(*13) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 おれ、ただの黒猫に戻るよ。

[たとえ、どんな永い時を得たとしても、その先にあるものが永遠の別れであるならば、そんなものに意味はない。
 ならば、たとえ短い時であっても傍にいて、いつの日かまた、巡り会うことが出来るなら……]

(*14) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ありがとう、ボス。

 41年間、おれ、とっても楽しかったよ。
 おれ、ボスのこと、忘れないから。

[想いを伝え終えると、深く頭を下げたまま、金色の瞳を閉ざした。]

(150) nordwolf 2014/11/02(Sun) 02時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 うん、わかったよ、ボス。

>>151それが、ボスからの最後の命令ならば。

 きちんと守ると伝えるように、指先に撫でられた黒い耳がぴくりと揺れた。



 そこで一旦、意識は途切れ…………]

(181) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


   ……ミァ?


[カボチャバケツの中に入れられた、体毛の湿った小さな黒猫は、不思議そうに悪魔を見上げて首を傾げた。

 最後の命令の通りか、使い魔として、シーシャの傍にいた時の記憶は、完全に消え落ちている。]

(182) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ ホテルの一室 ─

[トカゲ急便に運ばれながら、小さな黒猫は、タオルに包まりウトウトと眠りにおちていた。
 なんの夢だかは分からない、けれど、きっと楽しい夢を見ていた。]


 …………?


[誰かに、呼ばれたような気がした。
 誰だかは分からないけど、とてもとても、大好きな声だった。

 金眼をぱちりと開くと、かさこそと身動いで、バケツの縁から顔を覗かす。]

(183) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

  ミー……。

[明るい鳴き声とともに、小さな耳を動かすと、触れた鈴が、よく似た明るい音を鳴らした。*]

(184) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ 海の見える街 ─

[黒猫は、今日も窓辺で海を眺めていた。
 船が見えると、長い黒尾をゆらゆら揺らし、汽笛が響くと、尖った耳をぴくんと立てた。

 あの日から、黒猫はちょっと大きくなった。
 けれど変わらず、悪戯好きで甘えん坊で、猫のくせに中華菓子が大好きだった。]

 ……ミャ!

[そして、聞き慣れた足音が聞こえてくると、いつも一目散に扉の前まで迎えに出た。]

 ミャーオ、ミャーオ!

[ぱりぱりと、いつもズボンの裾を引っ掻いては、抱っこをねだる。]

(197) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ


[黒猫の背中には、ちょっとだけ、他より長い毛が生えていた。
 黒に混ざった黒が、なんとなく浮かび上がるのは、グレッグのもとで更に二十年近くが過ぎた頃。
 その頃には、先代「ミー」は、もうこの世にはいなかったろうか。]

 ミーャ。

[大切にされていた黒猫は、足腰こそ弱ったが、毛艶も爪も、とても綺麗なままだった。
 けれど、その背中の毛の一部に、ちらほらと白いものが混ざりはじめた。

 何かに似た白い毛は、年々、少しずつ増えていった。]

(198) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ 2X年目の春 ─

[窓から差し込む柔らかな日差しを浴びながら、黒猫は、いつものようにカボチャバケツの中で眠っていた。
 中に敷かれているタオルはもうボロボロだし、取っ手のリボンは色褪せている。
 錆びた鈴は、もう何年も前から音色を無くしていたけれど、それでもまだバケツに結ばれたままだった。]

 …………。

[いつの頃からだろう。
 黒猫が、日々の大半を眠って過ごすようになったのは。
 何か夢を見ているのか時折、耳や尻尾がぴくりと揺れた。

 そして。
 どんなに深く眠っていても、大好きな足音が近付いてくると、ゆらりと金色の瞳を開いた。
 もう、駆け寄って飛びつくほどの体力はないけれど。
 ゆっくりと歩み寄っては、ぱりぱりとズボンの裾に爪を立てた。]

(208) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ミー…… ミャーォ……

[あたたかな腕の中で、喉を鳴らし、か細い鳴き声で甘える。
 背中に生えた白い毛は、随分と増えていた。
 それは、まるで………]

 …………ャー、ォ

[か細かった鳴き声は、徐々に、更に小さく。
 金色の瞳は、夢に誘われるかのように揺らめきはじめる。]


   ……ミー……  ァ……


[そして、瞼がゆっくりと落ちてゆき……]

(209) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ



  『 ありがとう、グレッグ。


 
     おれ、先にいって、待ってるよ *』

 

(210) nordwolf 2014/11/02(Sun) 22時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ 天の三叉路 ─

[そこは本来、ふたつの路しか存在しない場所。
 天国か地獄へ続く路がひとつ、現世へ続く路がひとつ。
 けれど目の前には、路がみっつ。
 それは、以前、魔の力に触れていたからだろうか。]

 遅いなグレッグ。
 おれ、待ちくたびれた。

[グレッグを出迎えたのは、あの日、初めて出逢った時の、悪戯好きな黒猫だった。
 言葉とは裏腹に、嬉しそうに笑ってその手を握る。]

 グレッグ、これからどうしようか。

[問いかけてはみるけれど、心はもう決まっていた。
 見つめた先は、グレッグと同じ方向。]

(247) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 うん。

 おれも、もう一度グレッグに会いたい。
 そしたらおれ、また、グレッグのこと好きになる。

[そのために、このやさしい温もりを忘れない為に。
 現世への路へ足を踏み入る瞬間、手を握る力を一際強めた。*]

(248) nordwolf 2014/11/03(Mon) 01時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 いっしょだ……グレッグ。

   ”ずっと”一緒にいよう、な……。


[向けた笑みには、小悪魔の片鱗が*]

(*18) nordwolf 2014/11/03(Mon) 02時半頃

【赤】 猫の集会 クシャミ

 ……───餌を、くれよ。


[巣くった闇が、もっと深くに根を張って、いつか深紅の魔華を咲かせるまで。

 グレッグの魂が、闇の眷属に相応しい、罪の色に染まるまで………*]

(*23) nordwolf 2014/11/03(Mon) 22時半頃

【人】 猫の集会 クシャミ

─ XX年、ハロウィン ─

 おかーさんおかーさん、ぼく、かっこいい?

[母親に、黒い猫耳の付いたパーカーを拵えてもらった少年は、鏡の前で、嬉しそうにターンした。
 背中には、ちっちゃな蝙蝠の翼、そして黒い半ズボンには、ふっわふわの黒猫の尻尾もつけてある。]

 えーっと、とりっくちゃーとりー?

「Trick or Treatよ。
 オバケに襲われないように気をつけて行ってらっしゃいね」

 はーい!

(334) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

[この街に引っ越してきたのは、ほんの2ヶ月前のこと。
 そして今年、4歳になった少年は遂にハロウィンデビューを果たした。]

 とりっくりー
    とりーと!

 ……あれ?

[なんか違うなと時折首を傾げながら、カボチャバケツを抱え、大通を目指す。]

 とりっく……えーっと

 ……あっ!

[行く先に見つけたのは、自分よりちょっと年上らしい少年の姿だった。
 沢山のお菓子に引かれるように、その子の方へ駆けて行き]

(335) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 とりーとおあとりーと!

 えーっと、おかしくれなりゃいたずらするぞ!

[まだ空っぽのバケツを掲げ、満面の笑みを向けた。]

(336) nordwolf 2014/11/04(Tue) 00時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 ちびねこじゃないよ! ぼくクシャミだよ!
 何それへんなかっこー!

>>342明らかにチビなのだが。
 それでもチビじゃないと反論したあと、両腕を広げた少年の姿が、何だかおかしくて笑い出した。]

 なーなー、おかしちょうだい!

[そう言って掲げたバケツの中に放り込まれたのは、蜥蜴の形のグミだった。
 グロテスクな、けれど初めて貰った菓子である。
 嬉しくて、目をキラキラさせて尻尾から摘み上げると、ゆらゆら揺らしてから早速口の中に放り込んだ。]

 むぐ……ん?

[提案に首を傾げる。
 そして、向けられた笑みを見つめ返し]

(346) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃

【人】 猫の集会 クシャミ

 うんっ!!

[黒猫は、少年に手を握られて走り出した。
 あたたかな手は、初めて握ったはずなのに、なんだかとってもドキドキした。
 これが恋だと気付くのは、まだまだずっと、先の話になるけれど]

 はろいんってたのしいなー!

[楽しい思い出は、変わらない。
 鐘の音は、いつかくる未来を暗示するかのように、軽やかに、明るく、街中に響き渡った**]

(347) nordwolf 2014/11/04(Tue) 01時頃

猫の集会 クシャミは、メモを貼った。

nordwolf 2014/11/04(Tue) 03時半頃


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