249 Digital Devil Survivor
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─ 前日・商店街 ─
[ 雨宿りならぬ雷宿りをしていたらしいナツメは 酷いといいつつ否定をしてはいなかった
ニコが挨拶をすれば蛇が返事をして 「両者」が既知の間柄らしいのは見て取れる
「あれ」が何を指すのかは分からないが、 「水の匂い」というからには液体なのだろう 読み取れるのは額面通りのみ
そして、「ソロモン王」が絡む物 ]
(27) 2016/06/22(Wed) 09時頃
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で、ニコさんや…あちらはああいってるが 公園で何をするつもりだ?
サバトをするには、微妙な天気と思うんだが
[ 折しも夏至で、月が綺麗な晩ならば
するなら、小高い丘をぐるりと回って 異界の扉を開いて妖精たちとの祭だなあとか ぼんやり思ってしまう一方 そんな必要ない程、今のこの街には溢れている
以前から「多少はいる」のは「見えて」いたが ]
(28) 2016/06/22(Wed) 09時頃
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[ 何かいいたげなニコを見て、 どうしたいかを目で問いかける
腕にぶら下がっているアリスは そろそろ、退屈そうな顔になっていた
あまりのんびり出来ないようだ** ]
(29) 2016/06/22(Wed) 09時頃
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─ 前日・→ 公園 ─
[ ナツメとは違う様だが蛇と交わすのは 長年の友人同士の口振りだった
ニコが願う>>3:300「元通りに戻したい」に 漠とした不安を覚えてしまうのは 彼自身にその意図の有無が定かでなくとも 言葉が何処か茫洋としているからだろう
簡単にいうならば、海千山千の老獪さが 両者のやり取りから、そこはかとなく漂っていた ]
(38) 2016/06/22(Wed) 18時半頃
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その電波塔が…怪電波でも出してんの?
[ 雷の止んだ空は、一体どの時間のものであっただろう
向かうアリスはきゃっきゃと遊びに行く気満々で 今夜は寝かせて貰えるだろうかと不安がひしひしと ]
何か、滅茶苦茶…気持ち悪ぃんだけど…何でだ?
[ 「マガタマ」に感じた以上の不快感がやって来た
始めは、単なる気のせいなのだろうと思っていたが 悪酔いしたみたいな頭痛と吐き気と寒気に襲われて ]
(39) 2016/06/22(Wed) 19時頃
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[ ドサッという音が聴こえた後 ── 世界が闇に ]
(40) 2016/06/22(Wed) 19時頃
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[ 脂汗をかいて倒れている周りで アリスはああ無情にも、はしゃいでいただろう
その手にはいつの間にか現れた 銃士姿をした二足歩行の猫のぬいぐるみが ドゥドゥよろしく、抱かれていた* ]
(41) 2016/06/22(Wed) 19時半頃
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クシャミは、ニコラスの腕に、アリスが狙いを定めている。
2016/06/22(Wed) 19時半頃
クシャミは、ニコラスの腕にアリスが辿り着くまで、あと5秒。
2016/06/22(Wed) 19時半頃
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『あのね…アリス、今…とっても楽しいの みんな、一緒に遊んでくれるから
見て、この猫のお人形…素敵でしょ? 可愛いから…アリスも大好き
遊んでいたら…お腹はぺこぺこになって 喉がとってもかわいたの
紅茶とおかしが欲しくなったわ』
(52) 2016/06/22(Wed) 20時半頃
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『*アリスとお茶会してくれる?*』
(53) 2016/06/22(Wed) 20時半頃
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クシャミは、ニコラスとナツメの前で、お辞儀をするアリスをスマートフォンへ帰した。
2016/06/22(Wed) 20時半頃
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[ 累が呼んでも、返事はなかった>>*0
既にケイイチの命の灯火が消えていたのは 彼にも分かっていただろう
それでも、名を呼ぶ累へ掛ける言葉はない
彼には彼だけしか持ち得ない ケイイチとの何某かの関わりがあり それによって齎された想いとがあるのだから ]
(*3) 2016/06/22(Wed) 21時半頃
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[ 累の願いが聴こえる
ぽつり、ぽつりと雨垂れみたいに響くのは 湿っぽい空気のせいだろう
夏至は真昼が一番長い日である一方、 この国では「梅雨」でその実感が得られ難い
妖精たちもこんな気候では 羽が重くなって飛ぶのも大変に違いない
この国では、窓辺にミルクを置く習慣もなく それに出逢えるのも、凄い稀な事なのだし ]
(*4) 2016/06/22(Wed) 22時頃
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[ 《ライフドレイン》を暴走させたアリスは ジャジャ馬どころか飛んでもない暴れ馬だった
どうにかスマートフォンに帰せたとはいえ 電波塔で更に手がつけられなくなった今 自分を消耗させるだけで、おいそれとは呼べない
カルセールに乗っているよりタチの悪い ロデオをしてるくらい命取りの乗馬であった
その先は ── いうまでもない ]
(*5) 2016/06/22(Wed) 22時頃
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俺の、願いは…
[ いいかけて、やめた
告白大会をする趣味はない 聴いたものに対するなら言葉以外で返せばいい
自分の言葉など、意味も価値もないのだから それを口にする必要もない ]
(*6) 2016/06/22(Wed) 22時頃
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[ ただ、願うとするならば
「何を」「何と引き換え」に 「どう願えばいい」のだろうか?
そう考えると、願うことすら空しくなった
決して、無欲ではないし 願いがないという訳でもないが
天秤に乗せた「対価」と「願い」が 釣り合うのか ── さっぱり分からない* ]
(*7) 2016/06/22(Wed) 22時半頃
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─ 翌未明 ─
[ ニコラスの腕にぶら下がっていたアリスは いつの間にか姿を消していた
夜明けの空に見える明星が 一際、強く瞬いているのに気づいた者は 果たして、どれだけいただろう?
電波塔の上にいる>>@1誰かくらいか
── いずれ、明星は地に堕ちる
遥か昔、天から堕ちた 三対の羽根を持ち光齎したとされる天使の様に** ]
(85) 2016/06/22(Wed) 23時頃
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クシャミは、ニコラスが出かけた時には夢の中。
2016/06/23(Thu) 18時半頃
クシャミは、リツ(ナツメ)と蛇が追った時にも夢の中。
2016/06/23(Thu) 18時半頃
クシャミは、メルヤ(鳴)が出かけた時にはどうだったかは覚えていない。
2016/06/23(Thu) 18時半頃
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─ Changeling ─
[ 昔々、ある所に 産まれてからずっと眠ったまま 一向に目を覚まさないこどもがいた 寝る子は育つといっても、朝も昼も眠っている 季節を越えても目を覚ます気配がない
こどもは「死んだ」と誰もが思う様になる
しかし、我が子を「想う」母親だけは まだ「生きている」のだと、耳を貸さずにいた その「想い」は「願い」とすらいえただろう
やがて、その前に「フェアリードクター」が現れた ]
(151) 2016/06/23(Thu) 19時半頃
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[ 「フェアリードクター」とは 「妖精」の知識に長けた「人間」で 「妖精を見ることの出来る目」を持つ「人間」
「フェアリードクター」は母親へ 眠るこどもの目を覚ます為には胸元に 「鉄の鋏」を置くのがいいと教えてみた
それは、折しも夏至の夜 妖精たちの住む異界と人の世が入り混じり 束の間繋がって混沌に満ちる晩だった
母親がその通りにするとこどもの目は覚めた しかし、その姿は人とは違う「妖精」で ]
(153) 2016/06/23(Thu) 19時半頃
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[ 「妖精」は「こども」と入れ替わっていたという
本物の「こども」は穢れた人の世とは違う 妖精たちの暮らす世界で暮しているのだと
こどもを「想う」母親の「願い」は とてもとても強いものもあり どうにか「こども」は戻って来たが
人の世は「痛み」と「苦しみ」に溢れていて 「怒り」と「悲しみ」に塗れる「不幸」の世界
── 妖精たちのものとは違い過ぎていて
やがて「こども」は「穢れ」ていった** ]
(156) 2016/06/23(Thu) 20時頃
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[ 3対の羽根を広げ僅かな布と空を纏う天使が 電波塔の上に舞い降りた
そこにいた誰かの>>@4言葉を 聴いているのかいないのか 姿を見もせず街へ飛んで行く
天使の姿に不似合いな人の営む街中へ ]
(157) 2016/06/23(Thu) 20時頃
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[ *天使は「嘆き」「悲しみ」「憂い」に満ちていた* ]
(158) 2016/06/23(Thu) 20時頃
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─ 4日目・市街地のどこか ─
[ 3対6枚の翼を羽撃かせ、僅かな布地を靡かせて 憂いに満ちた職天使は悲しげな顔で嘆いていた
神を讃えるサンクストゥが刻まれた 美しい剣を愛と慈悲を持って振るう
剣をひと薙ぎしてみれば 街の影に潜む、か弱き者たちは息絶えた それに人も悪魔も例外はない
みるみる街は隅々まで「神の愛」で浄化される ]
(193) 2016/06/23(Thu) 23時半頃
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[ 「堕天使ルシファー」は空を飛ぶ者を見つけると 手にした短剣をそれに向かって投擲した
下級悪魔を避ける《エストマ》は ルシファーの格からしたら尻尾の見える隠れん坊 見ない振りでもしなければ見逃す事は難しい
ケットシーを喰らったアリス そのアリスを更に喰らっているルシファー
更に強い力を得ている ── それこそ「必然」で* ]
(201) 2016/06/23(Thu) 23時半頃
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《物理激化》《攻撃全体化》《覇王の盟約》
[ リリスと連れはどんな顔で見ていたか 何れにしてもルシファーは次なる手を用意する ]
(215) 2016/06/24(Fri) 00時頃
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[ ルシファーが視線を向けたのは、 リリスの連れである少女
悪魔の気配をこちらも漂わせているが 狙うのなら、こちらの方なのかも知れないと 本能的に察していた
未だ人間と契約していない堕天使ルシファーは 自身の本能のみで、殲滅すべく戦っているのだから ]
(222) 2016/06/24(Fri) 00時頃
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《マハジオダイン》
(229) 2016/06/24(Fri) 00時半頃
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[ それに2人はどんな反応を示しただろう?
ルシファーは見る事すらもせずに 6枚の羽根を羽撃かせて 「命の水」の匂いのする店へ飛んで行った
辺りはすっかり見る影のない焦土と化していた* ]
(230) 2016/06/24(Fri) 00時半頃
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