208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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(──ああ、違うな。)
[忘れられないのではなく。 忘れたくないものに、なればいいのに*]
(*43) 2014/12/27(Sat) 21時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/27(Sat) 21時頃
ボリスは、丁助と同じ色の髪を愛しげに梳いている。
2014/12/27(Sat) 21時半頃
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[愛しい指先に絡めた指。 新しい傷があったのを見つけて、再び割れてしまわないようにそっと撫ぜる。
やがて頭にのせたタオルが動き。 瞼が緩く押し上げられたのなら。]
ん? ……起こしたか、すまんの?
[呼ばれて、細い瞳を向ける。 指先は起きたらすぐに離すつもりでいたのに。 繋いだまま、離したくなくて。]
(104) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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ふはっ、構わんよ。
[本当の名前は別にある。 けれど、彼が己を【クアトロ】として覚えているなら。 きっとそれが、今の本当の名前。
何やら息を詰める音。 うっすらと腫れていた瞼がまた、涙を滲ませていて。]
また怖い夢、見たんか?
[もう片方の手を伸ばし、そっと指先に掬う。 怖がらなくていい、安心していい。 でも泣き止むなとは謂わず。]
傍におるけ、大丈夫よ。
[ゆっくりと、言葉を紡ぐ。]
(*45) 2014/12/27(Sat) 22時半頃
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ほ、か。 食べんだら、アルジサマが悲しそうにするけ。 はよ元気になって、食ったらんとの?
[己がよくよくその顔をさせているのは百も承知だ。 けれど、彼は違う。 お預けされた犬のようだとしても、いつも食卓に居るというのなら きっとそういってやった方がいいのだろうと思うから。
タオルは手繰り寄せられて、目元にかかる。 眩しいのか、冷やしたいのか ───隠したいのか。]
ん。 要らん謂われるまで……謂われても。
[縋るように繋がれた指を、きゅうっと握る。 無骨な指は少し荒れた指を撫ぜて、離さない。]
(117) 2014/12/27(Sat) 23時頃
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お前さんが呼んでくれるなら、『おい』でも『なあ』でも なんだってかまん。
[すぐに曖昧になる記憶、抜けていく記憶。 初めて押し倒した夜を覚えているだろうかなんて聞けば、もう記憶にはないのかもしれない。 彼の記憶は他の誰よりも曖昧な気がする。 そんなこと、ずっと知っていたことだ。
ずらされるタオルが吸いきれず、目の端から落ちていく涙。 案外泣き虫だなと、そっとタオルにてをかける。 少しでも嫌がればやめるつもりで。 タオルを外そうとするのは、その瞳を見たいから。]
(*48) 2014/12/27(Sat) 23時頃
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忘れたくなかったら、わしに話すとええ。 わしゃお前さんのことなら、絶対忘れん自信があるけ。
[実際は完璧に覚えられているかなんてわからない。 けれど、自信にだけは嘘はなかった。]
それでも忘れたくないなら。
[ひとつ息を置く。 止めて、彼を見つめて。]
わしと、どっか行ってしまおうか?
[忘れたくないと思ってくれていることが 男のことなのだとしたら。]
(*49) 2014/12/27(Sat) 23時半頃
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忘れたんは、消えたんじゃなかろ? いつかふっと思い出すかも知らん。 今は忘れてたいことなんかもしれん。
[きゅっと、手を握って髪を梳く。]
傷と一緒なんかも知らんよ? 痛いけ、治らんけ、見えんように包帯巻いて。 ちゃんと癒えたり、痕になってしまえば 案外どってことなくなるんかも知らん。
じゃけ、忘れたくないなら。 思い出したいことがあるなら。
一緒に、旅にでもでたらええよ。
[夢物語でも語っているようだ。 でも、本当にそうしてしまえたらと。]
(*51) 2014/12/27(Sat) 23時半頃
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[繋ぐ手の愛しさに、瞳が細くなる。 唇は緩やかに弧を描く。 まるで夢のような絵画を描く。
それからふっと思い出す。 バンダナは彼に巻き付けたのだと。
大切なものに巻き付けたのは間違っていなかった。
ほら、彼のことならなんだって思い出せる。]
(121) 2014/12/27(Sat) 23時半頃
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腹へっとるなら、大丈夫じゃの。
[何も口にしたくないなら考えものであったが そうでないのなら体は大丈夫であろう。 吐き出すのは軽い安堵。 ただ隠していただけで、心配していたことにかわりはない。
ならば後で主のところにでも行かねばなるまい。 昼食はミルクリゾットをひとつ頼むと。]
……かまんよ。
[微笑んで、彼を見つめる。]
(139) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[溢れ落ちる涙を幾度か見つめ。 綺麗だなと、その雫を指に掬う。 続く言葉には、ああ、やっぱりと苦笑を洩らした。 本当に、何故そうも自身ばかりを痛めつけているのか。]
忘れたら、何度でも自己紹介しちゃるよ。 なんべんでも喋っちゃるし、なんべんでも呼んじゃるよ。
ヒュー、愛しとるよって。
[忘れられる度に男が傷つくじゃないかと、彼は謂った。 そんな永遠は嫌だと謂った。
傷付かないはずはない。 でも傷付くのは、忘れてしまう方だって一緒だ。
なら忘れる度に何度でも 覚えていてほしいと願いを込めて 繰り返し、伝えよう。 そんな永遠も、嫌だと彼は謂うだろうか。]
(*61) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[はたりと、タオルが落ちる音がする。 聞こえる言葉は、きっと『怖い夢』のことだろう。 手を繋いだまま、硬い髪にもう片方の指が絡んで 引き寄せられてから感じるのは、体温、匂い、色彩。 首元には、涙の落ちる顔が押し付けられて。]
忘れたいこと、思い出したら。 わしが、忘れさしちゃるけ。
一緒に、夢にしちゃるけ。
また思い出したくなったら、二人で思い出せばええさ。
[そんな都合よくなんていかなくても。 怖い夢を見る夜に、独りになんてしたりはしない。 逃げたいときは一緒に逃げよう。 立ち向かいたければ、一緒に立ち向かおう。
隣にいて、傍にいたい。 臆病で泣き虫で不器用な彼の。]
(*62) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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ふ、はっ。 そうな、うん。 いきなりじゃもんな、そら、そうじゃわな。
[『もし』『いつか』なんて、いつ訪れるかも判らぬ言葉。 けれど前に落とした『また今度』とは違う響きで。]
多分全部受け止めようおもたら、重くて潰れるぞ?
[それでも、その日が、『いつか』『きっと』。]
───忘れずに、待っとるよ。 [訪れることを願って、抱きしめた。]
(*63) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[拾い上げられたタオルは、再び額の上に。 横たわるのなら手もかしただろうか。 それでも繋いだ手はまだ離さずに。]
ん、そうし。 わしが聞いたけ、忘れとったら思い出させちゃるよ。
じゃけ、安心して寝り。
[涙の跡は指先が拭う。 目を閉じた彼の瞼に、触れるか触れないかの口付けを 落とそうかと顔を近づけて、]
ひゅ……、……ッ…
[紡がれた名前に、ぱたと音がした。 額のタオルにしみこんでしまったから 音の正体はわからなかっただろう。 わからなくていい。 自分自身でも、わかっていない。]
(*64) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[眠ってしまうまで、指先は離さないまま。 撫でて、熱くなってしまった指で撫でて。
寝息は聞こえ始めただろうか。 確認して、漸く名残惜しそうに手を離す。
そっと、そっと瞼に落とすのは口付け。]
おまじない。
[怖い夢など見ませんように。 忘れたくないことを、忘れませんように。]
(140) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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今日は無茶をしないこと。
“お願い”。
【4】
[部屋には一つだけ書置きを残した。 名前を書かなかったのは、忘れてほしいからではなく。 忘れてもいいなんて意味でもなく。
ただ、一粒涙が落ちるほど
嬉しかったから*]
(141) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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[ヒューの部屋を後にして、男は迷わず主の部屋へと向かった。 昼が来る前に、ごんごんと扉を叩くが さて反応はあったのかどうか。 あろうがなかろうが、中には居るのだろうと踏んで。]
昼飯、いっこミルク粥にしてくれ。 腹はすいたいいよったけ、なんか食いやすいやつ頼む。
[それから少し、謂い難そうに口篭り。]
……ガレット…は、…食ったけ。
[朝食もカフェオレは飲んだ。 それだけは告げて、逃げるように去った。 それでもやはり定時に出てくる食事は苦手だ。 何故苦手なのかは、まだ靄の奥深くだが。]
(143) 2014/12/28(Sun) 01時頃
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─自室─
[それから男は自室に帰り、カンバスと向き合っていた。 男は思い出そうとしている。 何故【クアトロ】が死んだのか、【ボリス】はなんなのか。 曖昧な記憶のヴェールの向こう側。 何があったのかを思い出したい、と。
思い出せたら、描ける気がするのだ。 描けたなら、思い出せる気がするのだ。
金髪の吸血鬼にたきつけられたように このカンバスに『好きな者』を。]
まだ。 でも、『いつか』そのうち…、いや。
『絶対』描く。
[去り際かけられた言葉には>>129そう、答えたのだったか**]
(144) 2014/12/28(Sun) 01時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 01時半頃
石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/28(Sun) 17時半頃
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─自室─
[男はカンバスに向かって座り、無言でひたすらに筆を走らせている。 筆先にのせるのは青。 晴れた空を描く筆。
新しい色をのせようとして。
赤い絵の具をチューブから出したところで手は止まる。]
…………、…。
[赤い、赤い、いろ。 この色に見覚えがあって。 なんだろう、思い出せば。
愛しい人を描ける気がするのに**]
(324) 2014/12/29(Mon) 23時頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 23時頃
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ん、…?
[どのくらいの時間がたったのか。 いつも不思議に聞こえる鈴の音が、耳には届かずに。 届いたのは、コンコンとなる扉の音。]
お、ヒュー? どしたよ珍しい。
[二度の高い音に立ち上がる。 この部屋に誰か来たことがあったか、記憶は定かじゃない。 大抵男は図書館で、童話の本を重ねていることが多かったから。
扉を開ければ、男の背後からは油絵の具の匂いが漂う。 赤い髪を迎えれば、どうしたと首をかしげ。 珍しいことに驚きと、微かな嬉しさとを内包した表情で彼を見るが 息が微かに上がっているように思って。]
体調、まだ悪そうか?
[心配げに向く【4】は、メモに残したものと同じ。]
(341) 2014/12/30(Tue) 00時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2014/12/30(Tue) 00時半頃
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そうじゃな。 そいえば、来たことなかったかのぉ。
[体調については何も返ってこなかった。 心配ではあるが、こうして動いているのなら少しは回復したのだろう。 何かあれば抱き抱えてでも部屋に寝かせに行けばいい。
何やら一気に喋る様子と、伝えられた言葉を【4】は受け止める。 余程何か忘れたくないことがあるのだろう。 彼が描く『夢』、それもまた気にならないはずもなく。]
後じゃのぉて、早い方がええん違うか? お前さんさえよけりゃ、今書くけどどするよ。 あー、あと、部屋の中汚くてもええならじゃけど。
[なにやら興味を示したらしい部屋の中を見せる。 そこは大きなカンバスと、辺りに散らばる画材の山。]
(352) 2014/12/30(Tue) 01時半頃
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覚えとるかのぉ。 『インスピレーション』。
[少し進展したのだが、さてあの日の事を彼は覚えているだろうか。 インスピレーションが降りてくるのを待っているんだと話した日の事を。 その肌に朱の花を降らせ、バンダナを巻き。 幾度口付けを交わした『初めて』の日の事を。]
(353) 2014/12/30(Tue) 01時半頃
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早い方がええなら。 時間くらい空けるよ。 忘れたくないことはわしに謂えばええって謂うたん、わしじゃし。
[散らかりが気にならないと告げられたなら、彼を部屋に迎え入れる。 ベッドの上を片付けながら座る場所を確保しつつ。 言葉を告げる彼の様子が、あの日話した時のようで。 なんだろう、きっとなにか『怖い』んだろうかと。]
阿呆。 わしゃ、お前さんより体つきええんじゃから。
[重荷になんてなるわけがない、と囁いた。 彼の頬に手を伸ばし、そっと触れて。 持ち上げれば、目は合うだろうか。]
(357) 2014/12/30(Tue) 02時頃
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そ、『インスピレーション』。
[首を振る姿。 想定していたことであるから、傷付くことはさしてなかったけれど。 それよりも少し驚いたのは続いた言葉。 いつもなら、常ならきっとそこで終わっていただろうに。]
ん、教えちゃる。 ヒューの忘れたくないこと、教えてもらったら 交代で教えるかの?
[まるで記憶の交換のようで。 ふ、と表情が少し緩まった。]
(359) 2014/12/30(Tue) 02時半頃
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次来るときは、もっと綺麗に片付けとこわい。
[くしゃくしゃのシーツの上に座る姿を眺めた。 そこで寝ることは少ない、普段は床に座って寝たりなどが多いからだが。
彷徨う視線を捕まえてしまえば、此方も緩く微笑み返した。 怖がらなくていいと、暗に告げる【4】。]
ん、ちとまってな。
[少しの間体を離すと、何もかかれていないスケッチブックを取り出した。 彼の忘れたくない記憶を、それに描こうとペンを持つ。]
(366) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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[男は隣に座り、スケッチブックを開く。 彼の口から落とされていくのは、『怖い夢』の話だろうか。 まるで民話にでもありそうな物語。 赤い血を啜った、働き者の少年の行く末。 “友人”を糧にした、吸血鬼の話。
話を聞いている間、男は声を出さなかった。 真っ白なスケッチブックの中にペンを走らせていく。
ただ、時折隣に視線を向けては 彼がどんな顔をしているのかを、見つめて。]
(*89) 2014/12/30(Tue) 03時半頃
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[止まることなく語られた話。 やがて、顔が覆われて言葉は途切れる。
同じように一度手を止めてペンを置いた。
無意識に手はのびる。 肩へと伸ばし、軽く抱き寄せようと。]
(*90) 2014/12/30(Tue) 03時半頃
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[スケッチブックにはきちんと、その疑問まで書き連ね そしてペンは一度置かれて、手はゆっくりと動く。 彼の肩を抱こうと。]
たぶん、もしかしたら要らんのじゃない? 血を飲んだ記憶は……ないけぉの。
[思い返してみても、血を飲んだ記憶などない。 男にあるのは、血を流した記憶と───]
(367) 2014/12/30(Tue) 03時半頃
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[───人を殺した記憶。]
…………。
[少しずつ、ゆっくりと、靄のヴェールが外れていく。 生きるために友人を手にかけたのであろう彼の話を聞きながら。 思い出すのは、男が『誰か』を殺めた理由。]
(*91) 2014/12/30(Tue) 04時頃
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……うん。
[笑みもなく落とされていく言葉に、小さく頷いた。 体重を預けるようにする体を抱き寄せて。 本当なら強く抱き締めてしまいたかった。 ぐっと、堪えて肩をとんとんとあやすように叩く。]
そか。 ……、…。
[今己は、酷いことを口にしようとしている。]
(*94) 2014/12/30(Tue) 05時頃
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そいつのお陰で、お前さんが生きとって こうやって出逢えたんじゃったら。
……感謝せんとじゃの。
[本当に、そう思って、しまって。 抱き寄せた彼が飢えや渇きのまま死んでいたのなら きっと、逢うことなんて出来なかったのだと。]
(*95) 2014/12/30(Tue) 05時頃
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