65 In Vitro Veritas
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人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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夜風に乗って、遠くから声がとどきます。昨夜は幽かに。今夜は響き。きっと明日は……
(0) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
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フラスコの中で産まれたクローンは
一生を地下の狭く暗い養育所で生き
一度も地上の光を知ることなく死ぬ
(#0) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
科学の進歩は、地上の人間に安寧を
倫理の欠如は、地下の人間に重圧を
無知は罪だと、咎める人間も不在い
(#1) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
出逢うはずのないフラスコの中と外
安寧の裏側を、重圧の意味を、罪を
知ったその先には何があるのだろう
(#2) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
【InVitroVeritas】
(#3) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
【地下《テセウス》 A−13区域《エリア》】
村一つにも満たない人工的で狭い区域に彼らは居た
人口はおよそ100人、見張りのロボットが十数台
天井は何の味気もない、無機質な白のLEDが灯る
たった、それだけの、それしかないクローンの世界
だけど比較対象を持たない彼らは今日も幸せだった
与えられた労働の意味も、規則正しい生活の理由も
本当は何の為に自分達が作られたのか、その運命も
知らなければ明日もきっとこのままでいられたのに
(#4) 2011/09/22(Thu) 22時半頃
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― 居住用の建物・【A-13-100】 ―
[収容所と呼べる居住施設の中、 消灯時間にはロックされる薄汚れたアイボリーの扉には、味気ない工業用タイポで書かれたナンバーが刻印してある。
今日も彼はその中で、規則正しい時間に目覚め、そして、いつもと同じように味気のない衣服の身なりを整えた。 いつもと変わらない髪の癖、いつもと変わらない身体の重さ。
長い睫に護られた青灰の瞳は、特に鋭いわけでもなく、特に柔らかいわけでもない。 その現実に対する疑いなどは、表面化することもなく、溶け込んでいる]
(1) 2011/09/24(Sat) 00時頃
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― わたしたちの、せかい ―
[今日もわたしはアイロンをかける。 おおきな服も、ちいさな服もある。 きれいにしわを伸ばして丁寧に畳む、それがわたしのしごと。]
(2) 2011/09/24(Sat) 00時頃
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[わたしたちの服には、名札がついている。 わたしの左胸には、
A-13-016
これがわたしの名前。]
(3) 2011/09/24(Sat) 00時半頃
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― 労働用の建物・作業場へ ―
[そして、朝の洗面や食事などを儀式的に済ませ、 挨拶のような会話をしたのち、生活するための清掃や衣類の整理をしている。作業場に向かう時間になれば、労働用の建物へと移動し、自らの作業場に向かった。]
――……今日もよろしく
[彼の作業場は人が多いところではない。 むしろ、適正などからいえば、寡黙な連中がそろっているかもしれない。 零した挨拶を返してくれる声があっても、彼は特に反応せず、作業のためのグローブをつけると、立てかけていた吹き竿を手にとった。]
――……
[規則正しく並んだ鉱は今日も赤々と火が点っている。 熱い、という言葉を言ったのは、まだここに入りたての頃だけだった。あれからもうどれくらいの時が経っただろう。 数えることは、していた時もあったかもしれない。 だけど、今は、数えるのは、作成物の個数だけになっていた。]
(4) 2011/09/24(Sat) 00時半頃
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[左胸についた名札、番号はA-13-100
100人いるこの地区の最終ナンバー。 でも、それを特に意識はしていない。]
(5) 2011/09/24(Sat) 00時半頃
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― こどもたちと・いつものばしょ ―
[幼い子供たちが一箇所に集められているその場所。 いつも通り朝食と身支度を終えて定時に顔を出す。
胸に付けた名札には A-13-023 の数字をつけたクローンは紙に何か書き込んでいる。それを見た子供がわっとはしゃぐ、もっと書く、喜ぶ、せがまれて書く、それを何度か繰り返していると真似したがる子供が出てくる。 くしゃりと髪を撫でて立ち上がり、別の紙を用意して。声に出した数字を読みながら大きく紙に書き込んだ**]
(6) 2011/09/24(Sat) 05時頃
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― 運動場 ―
[高く、打ち上げられた白い球は、一瞬、天井の明りを遮り。
――― そうして、真っ直ぐ、真っ直ぐ落ちてくる。
掲げる右の腕。開く掌。 球に向けて伸ばしたそれは、開かれた掌に ―――]
……あ、れ?
[――― 収まる事は無く、傍らの地面にぼてり、と小さく弾んで落ちた。
三白眼気味の瞳が、前髪の間から落ちた球をしばし、眺め。]
うーん……?
[おかしい、と首を傾げて、と、と歩み寄ると、布を丸めただけのそれを拾い上げる。]
(7) 2011/09/24(Sat) 19時頃
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[早くこっちに投げてよ!と、かけられる声はまだ、変声期の済まぬそれ。]
あ、……はい、はーい
[手の中の球に落としていた視線を上げると、少し気の抜けた風の返事をする。
ぎこちない構えで、球を握った手を後ろに振り被り。
投げる。]
[見当違いの方向に飛んだそれを小走りで追う、若い背中。 引き攣ったような曖昧な笑みでその背中に謝罪をする姿は、他の者にどう見られていただろうか。]
[体力の有り余る、十代を過ぎた頃の若い少年たち。
労働時間の終了後、まだ遊び足りないと訴える彼らの“子守”や“遊び相手”となっているのが、A-13-73の名を持つ、彼であった。*]
(8) 2011/09/24(Sat) 19時頃
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―― 地下《テセウス》 A−13区域《エリア》 ――
[いつもの時間、いつもの部屋。 目覚めればいつもの服に袖を通す。 褐色の肌の上を金糸の髪が流れる]
[決められた日々、繰り返す日々。 A-13-029の名札が付けられた作業服。 行うのは清掃、整頓。 生産性の無い毎日。けれどそれが日常で]
[広い空間を無駄の無い動きで掃除をする]
[鍵の掛かった何かのファイル。決められた棚に戻すだけ]
(9) 2011/09/24(Sat) 19時半頃
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……うん、綺麗になった。
[作業を終えて呟く。 すぐにまた汚れる、散らかる、永遠に繰り返す。 それでも終えたあとの充足感。 それは幸せだった。 それが幸せだと思っている]
じゃあ、僕次のとこいくんで。
[ただただ、繰り返すだけの閉じた日々]
(10) 2011/09/24(Sat) 19時半頃
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−A-13区域−
これで全部…かな。
[ひとしきり仕事を終え、確認する。 とりあえず、ここでの仕事はこれで全部のはずだ]
じゃあ後は、いつもどおりに。
[着ていた作業着を片付け、次の場所へと向かった]
(11) 2011/09/24(Sat) 20時頃
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[白いシャツには糊を利かせる。 デリケートな素材の服には当て布をして。
たくさんの服。
畳む。
ビニールに入れる。
できあがり。]
(12) 2011/09/24(Sat) 22時頃
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― A-13区域・作業室 ―
[糸を通した針を片手に、自らの手元に集中する女が一人。 彼女は、与えられた仕事を黙々とこなしていた。
何処の誰が着るのかも分からない服を作る。 其処には、何の思いも込められてはいない。 ただの作業、という概念の元に糸を通していく。]
―――……
[首を少し傾ければ、編み込んである痛んだ髪の毛が揺れ どこか錆付いたような眸が、前髪の隙間から、ちらりと覗いた。]
(13) 2011/09/24(Sat) 22時頃
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[髪の毛で視界が遮られた、ほんの一瞬の出来事 布に向かったはずの針は、意思とは違う方へと動き 鋭い先端が薄い皮を貫いて、ぷつりと赤を滲ませた。]
……っ
[指に走る微かな痛みに片目を瞑るも それ自体、長い経験の中では珍しくも無いこと 咄嗟に指先を口に含ませて、小さく吸った。]
…ん
[鉄の味が、じわりと口内に広がった。]
(14) 2011/09/24(Sat) 22時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/24(Sat) 22時頃
ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/24(Sat) 22時頃
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[そして、今日も変わらず、無口に仕事を続けている。]
(15) 2011/09/24(Sat) 22時半頃
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[チャイムが鳴った。 今日のお仕事はおしまい、の合図。 アイロンに残った水を捨て、道具を元の場所に戻す。
さっきのは、5回目だから、今日の3回目のごはんの時間。 最初は「起きて、ごはんだよ」の合図。 次は「しごとだよ」の合図。 3回目でごはんを食べて、4回目でまたしごと。 そして5回目。
食堂に行く途中に、おなじように向かう人たちと目が合ったら手を振る。「あいさつ」はだいじと教えてくれたひとは、いまどこにいったのかな。]
(16) 2011/09/24(Sat) 22時半頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/24(Sat) 23時頃
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[起きてから五回目のチャイムを耳にすれば、 作業道具を片付けて、立ち上がり部屋を後にしようと いつものように自然と足は食堂へと向かっていく。]
……
[食堂へ行く途中に16番と目が合えば>>16、手を振り返す。 その顔は無表情であるが、ひらりひらりと動く手は おつかれさま、の意を示すように緩やかに揺れていた。
暫くすれば、彼女の傍へぱたぱたと近づいていき 並んで食堂へと向かうだろう。]
(17) 2011/09/24(Sat) 23時頃
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― 労働用の建物・ガラス製造場 ―
[煌々と燃える炉。 吹き竿に絡めたガラスの下玉を回しながら、誰かがそれが最後だ、今日は終わりだと言った。
頷いて、最後の生成に入る。
赤いガラスはくにゃりと形を自在にかえるけど、 自分がつくるのは、いつもの同じタンブラー。 いつからか、寸分違わず、同じ存在を吹き上げることができていた。 量産されていく、同じ、モノ、たち。]
(18) 2011/09/24(Sat) 23時頃
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[響き渡る鐘の音。 終わりの合図。 行動の道標]
皆、今日もお疲れ様。
[清掃の仕事は、区域全てが対象。 だからチャイムが鳴ったときいる場所は、日により変わるローテーション。 今日はどこの掃除が最後になったか。 皆と一緒に向かうは食堂]
(19) 2011/09/24(Sat) 23時頃
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ヤニクは、食堂でも皆に声をかける。「お疲れ様」と。そう、挨拶は大事**
2011/09/24(Sat) 23時頃
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>>18 [それは、彼らが食事に使うモノよりも、ずうっと繊細で透明度の高いクリアなグラスだ。 地上に運ばれ、シンプルさと使い勝手から、ある程度の値段で売られているのだが、それを彼らが知ることはない。 そもそも、できたモノがどこに行くのか、それに興味をもったこと、あっただろうか。 あったかもしれないし、なかったかもしれないけど、それを口にすることはなかった。
ただ、仕事は、その透明な複写物を延々と作り続けることだ。]
(20) 2011/09/24(Sat) 23時頃
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― こどもたちと・託児所→食堂 ―
[昼間運動場ではしゃぎ回る子たちと一緒になって走り回りすっかりくたくたの顔で、チャイムが鳴ると皆を促して食堂へ。 人が集まっていればいつからか子供用のテーブルとなった定位置へ向かい、大人しくさせる。 胸の数字から「にーさん」と呼ばれたり、呼び名から「ねーさん」と呼ばれたり自分でももう良く解らない事になっているけれど概ね関係は良好。程よくいう事を聞き素直な子ばかりだ]
(21) 2011/09/24(Sat) 23時頃
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リーネ、おつかれさま。
[別のしごとをしている彼女が近づいてきて>>17、わたしの横に並ぶ。2回目のごはんの時もおなじ。昨日も、その前も、うんと前も。 どうして彼女が「リーネ」って呼ばれるのか、わたしは知らない。みんなそう呼ぶから呼んでいる。]
(22) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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>>20 ――……お疲れ様です。
[仕事が終えれば、青灰の瞳はいつも俯き加減な角度を保ちながら、すれ違う者にそう声をかける。 誰が年上で、誰が年下であるか、なんとなくしか知らないけれど、誰もがみんな脳に刻まれている顔だ。
それは、できあがったグラスとは違い、みんなちゃんと違う顔。たまに似ている人もいるけれど、ちゃんと違う人。
自分と似ている人もいたけれど、でも、違う、人だった。]
――……
[手ぬぐいで汗を拭き、チャイムとともに吹き竿をいつもの場所に置いた。]
(23) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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―5度目の鐘の時刻―
それで、こうやって…ね、わかった?
[小さな女の子をひざの上に乗せ、髪の結い方を教えていると、夕飯を知らせる鐘がなる。 今日は他の作業が少なかったので、大体は23番…ネクを手伝って子供たちの相手をしていた。 それもこの鐘が鳴れば今日はここまでだ]
さ、ご飯食べに行こうか? 私もおなかすいちゃった。
[子供たちに笑いかけ、ネクに視線を送る。 彼が了承したのなら、子供たちを伴って食事へと向かっただろう]
(24) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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― 居住の建物・シャワールーム ―
[居住の建物に戻ると、食堂に行く前にシャワールームへ向かう。 規則では、先に食事とあったけれど、多汗を伴う労働箇所に従属するものは、先に入浴してもいいことになっていた。なので、そういうものはたいてい先にシャワーを済ませる。 汗濡れた作業着を所定の場所に投下し、個別化しているシャワールームで身体を流す。 いつもと同じ場所からいつもと同じ手順。
そして、同じ所要時間だろう。 出てから頭と身体を拭くと、居住用の衣類に着替え、濡れ髪のまま食堂へ向かった。]
(25) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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おつかれ さま
[”自分の名前”と疑わないそれを呼ばれれば 覚束ない口調で、労いの言葉をかけた。
いつからだったか、挨拶は大事と言われてから ずっと続けてきたことであった。]
……
[自分の横にいる彼女は「16番」という名前で 気付いたら毎日食事を共にしていた。
口数の少ない彼女と歩く道は静かだけど くうと鳴る、自らのお腹に手を当てたのもいつものこと。]
(26) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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― 食堂 ―
[そして、シャワーしていた分だけ、遅く食堂の席につくだろう。 とくに一緒に食べる相手は、
今はいない。*]
(27) 2011/09/24(Sat) 23時半頃
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[リーネは、わたしより少し背が高い。 わたしと、おなじくらいの年。 くう、って鳴ったのは、リーネのおなか。 わたしのおなかは鳴らないけれど、なんとなくそういう気分になって]
おなかすいたね。
[3回目のごはんは、1回目や2回目よりも量が多い。 今日は何かな。
食堂までの道、いつものように静かに歩いた。**]
(28) 2011/09/25(Sun) 00時頃
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[室内で大人しく遊びたがる子は96番、年の頃も近いクロに任せることが多い。字はかけても手先を使う器用な遊びはむずかしいし自分にはなんとなく体を使う遊びの方が向いている気がしたから自然とそうなって]
うん、行こう?私もおなかすいたや。 皆走るの速くなったよ。
[食堂が賑やかくなる、髪をくしゃりと撫でて先ほどまで追いかけっこをしていた少年を座らせて。 もう眠そうな少年にもこつんと軽いゲンコツを落とす。食べ損ねたら次の朝の鐘まで何も食べられない]
(29) 2011/09/25(Sun) 00時頃
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…うん
[お腹の音が聞こえてしまったという 少しの羞恥心を隠すように、目を前髪で隠して。 元より、その表情は些かも変わらなかったのだが。
その足取りがどこか軽くみえるのは、 三度目の食事の、量が多いという喜びからだろうか**]
(30) 2011/09/25(Sun) 00時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 00時頃
【地上《ソリテス》】
近年この国は技術の発展により急激な進歩を遂げた
中でも一際優れているのはクローン作製と医療技術
二つの技術により、国民は死の恐怖から解放された
それは、健康な人間だけが住む、オリジナルの世界
だから対照世界を知らない彼らは常に恵まれていた
齎された平穏の裏も、知らず知らずに強いた辛苦も
本当は誰を贄に自分達を守っているのか、その理も
知っていれば明日はきっと何かを変えられたのかな
(#5) 2011/09/25(Sun) 00時頃
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―食堂―
ほらほら、ちゃんと手を洗って? ご飯の前は手を洗ってうがいをする。前も教えたでしょ?
[苦笑気味に子供たち数人を捕まえ、手洗い場へと促す。 石鹸を手に取り、手本を見せるように泡立てて手を洗った。
子供たちが手を洗い終えると、彼らを伴ってネクの元へと戻り、食事を摂った]
…運動も良いけど、あんまりかけっこを教えないでね、ネク。
[食事を摂りながら、ちらりと彼女を見る。 それから冗談っぽく苦笑して]
じゃないと、あんまりこの子達が走るの速くなると、私じゃあ捕まえられなくなっちゃうしね。
[言いながら、傍らの男の子の髪を梳くように頭を軽くなでた。 今のところそうはなっていないが、そこまで運動が得意ではない自分では、そうなる可能性も否定しきれないのも事実だった]
(31) 2011/09/25(Sun) 00時頃
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[労働が終われば、食堂に向かい食事を取る。 食事の所要時間はさほどかからない。 けれど、食事後、仕事仲間と机を囲みながら雑談することが好きだった。
でも、子供達に「早く」と服の背を引かれれば、断りきれずに席を立つ。 そうして、裁縫場から貰ってきた白い布切れを丸め、かんたんに留めただけの球を投げ合う。 何度やっても上達しないし、その度にからかわれるのだけれど。]
もっと別の人、誘えばいいのに、なぁ……
[ぼやきながらも断れないのは、一回り年下の彼らにすら強く物を言えない、その性格のせいか。
――― もう少し前は別の名で呼ばれていた気がする。
けれど、少年の一人が目立つ赤銅色を指差して「赤毛!」と明るい声を上げるものだから。 今や自分を他の名で呼ぶ者はいない。
指先を掠め、はるか後ろへ飛んで行った白い球。 追いかける為に走り出す、その足だけは、遅くはない。]
(32) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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― ソリテス/セントラルパークカフェ ―
[白くしなやかな指先が、はらり と、 木漏れ日の中、騒がしい小鳥たちにパン屑を零す]
(33) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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[市民の憩いの場として創設された 人工の緑に満ちた場所、ソリテスセントラルパーク。 散歩する老人、はしゃぐ子供たちの声も遠く響く。 その一角にあるこのオープンテラスのカフェは、 若い男女が親交を深めるにもってこいの場所である、らしい。
そこで、彼は丁度軽食を取り終わったところだ。
傍らの椅子の上には、ヴァイオリンケースと、 デパートの紙袋――白いカラーの花束が無造作に顔を覗かせている。]
……まだ、 カフェオレを飲む程度の時間はあるかな。
[落とした視線の先、 アナログの腕時計など趣味での使用の領域だろう。 しかし時の正しさに相違はない、面会の開始時間までには、まだ余裕がある。]
(34) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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―古代の宴会場―
[踊る 踊る
宴席を囲む人々を縫い 調子の良い音楽に乗り 七枚のヴェールを揺らす
くねらせた手は止め金に触れ 薄いヴェールがはらりと落ちる
踊る 踊る
細い足は軽やかに 妖しき瞳は揺らぎ 宴の主の元へと向かう 女の望の元へと向かう
ヴェールが覆う 目元を覆う 赤い三日月が揺れる 手が胸元を這い 止め金に触れ ヴェールが落ちる]
(35) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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[七枚のヴェールが全て落ち 音楽が止む
宴の主は女に問う お前の望みは何か
女は望んだ 男の首を 手に入らない男の首を
望は叶った 女は口付けた 手に入った男の首に]
(36) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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[パン屑のついた指先を髪ナプキンで払った、 その指先が眼鏡のフレームを押し上げる、 無論視力を補う為のものではない。 視力が悪いのならば、手術を受ければいいのだから。
雨宮セシル――音楽に詳しい者なら、雨宮の名を知る者もあるかもしれない。音楽家を多く輩出する家系で、彼も多少は名が知れたヴァイオリン奏者。とはいっても、顔を隠さねば町を歩けない、といったほどでない。つまりは、その眼鏡は単純なる童顔対策に過ぎなかったりする]
―――……砂糖、入れすぎたかな。
[スプーンとカップのぶつかる涼やかな音]
[これから向かう先は、もう何年通っただろうか。 そこにある病人は、当然だが体に悪い箇所などひとつもない。 昔、その人が傷めた腕は移植手術で元通りになった、 それを喜ばしく思ったことを覚えている]
(37) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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[―――また、一緒に奏でられると]
(38) 2011/09/25(Sun) 00時半頃
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―地上《ソリテス》・裏路地の古本屋「Chrysanthemum」―
――何故、読み物のことを"本"というのか知ってる?
[菊の花を模ったLED照明が天井から吊り下げられて揺れる]
むかし、むかし。ずうっとむかし。 コンピュータも印刷もなかった頃。 物語は一字一句全て、作者によって紙に筆を使って書かれていたんだ。
最初は、それを皆で回し読みしていた。 でもそれだと限られた人しか読めない。 だから、沢山の人に読んで貰うために物語の内容を別の紙に書き写して、同じ内容の書物をいくつも作った。
こうしてできたのが書物の複製(クローン)。 それに対して、一番最初に書かれた書物……。 つまり作者が書いたものを"物事の根本"という意味の言葉――原本(オリジナル)と呼んだんだ。
(39) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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[揺れる菊の花が、店主たる青年の表情を明滅させる]
やがて印刷技術が発達すると作者が最初に書くものは原本ではなく、原稿になった。 原本も複製も、どちらも印刷物になったからそれらを区別する必要もなくなった。 残ったのはただ、原本――本、という、呼び名だけ。
ペーパーレスの時代になって、紙に印字された書物が発行されなくなった現代でもそれは変わらない。 読み物は、きっとこれからも、どんな形になっても、本と呼ばれることになるだろうね。
[室内にも関わらず、かっちりとした編上げのブーツが床を鳴らす]
――それで今日は、何をお求めかな?
一昔前の紙の本の魅力? 歴史的資料としての価値? 面白い物語をご所望ならば、僕の長い薀蓄を聞いてくれたお礼に此処の数万冊の本の中からとっておきのものをご紹介するよ?
[濃い緑色のシャツも、体型を曖昧に見せる白いエプロンもどちらも男物だ。 だが、青年が発するその声は女よりも低く、男よりも高い。 そして、胸元にはいくら専用の下着を身につけていても隠し切れない膨らみがあった]
(40) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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― ソリテス/セントラルパーク ―
あーぁ、もうこんな時間。 今から行っても、どうせ遅刻だしなー。
[木陰のベンチに背を預け、遠くの時計塔をぼんやりと見つめながら、こぼす。 ついうたた寝をしてしまい、気が付けば、講義の時間まであと10分もない。]
ま、いいか。 きょーは自主休校……っと。
[欠伸をひとつ。 そして、パーカーのフードを深く被り直し、目を閉じた**]
(41) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 01時頃
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― 食堂 ―
[湯上りの石鹸に匂いを漂わせつつ、食事をトレイに乗せれば、子どもが数人座るテーブルを避け、隅の席へ。 まだあどけない声を聴きつつ、まずは透明な水を口に含む。 グラスを持つ手、火傷はしないようにと着けるグローブはあれど、器用さと耐久性を求められる仕事をしている指は、節目はわりとしっかりしているだろう。]
――……
[そのうち一人、幼い瞳がこちらを向いているのに気が付いたが、笑みを返すこともなく、ただ、目を伏せる。 青灰の瞳は、睫に隠れ、また自らその色を幼い瞳に向けることはない。
そして、もくもくと食事を続け、綺麗に食べ終わると、トレイを片手でもって席を立つ。]
(42) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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―ソリテス中央劇場/楽屋―
今夜も盛況? 当たり前でしょう、私の舞台だもの。
[舞台化粧を落としながら、着飾った男に微笑む]
ええ、あなたのお膳立てには感謝してる。 え? ……私の、誠意? わかってるくせに。
[手を止め、甘えた様に男へ伸ばす。 男の顔を引き寄せ、長い、長い接吻を交わす]
また、お部屋にいくから。 ねぇ信じてよ、私感謝してるんだってば。
[もう一度、接吻。 そして、満足気に去る男に手を振り見送った]
(43) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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>>42 『――……コーダ』
[トレイを片手に幼い視線に背を向けたけど、 そう呼ばれれば立ち止まる。]
『ねぇ、コーダってどういう意味?』
[幼い瞳は誰からか聞いたその名前を呼んだ。 別に呼ばれることに抵抗はない。気が付けば、そう呼ばれていた。誰が最初に呼んでくれてたかも覚えていない。]
――……さぁ、知らない。
[振り返り、正直にそう答えて、方向は変えず、足先は食器を片す場所へ。トレイを返却口に突っ込むと、そのまま食堂を出ようとする。子どもを世話している面々はその素っ気なさをどう思ったか。]
(44) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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[ドアが閉まると口に水を含み、数度ゆすぐと洗面台へはいた。 肩にかかった髪を後ろへ払い、化粧落としを再開する]
あーやだやだ。 取引でしか女を抱けない男、だいっきらい。 この舌かみきってやろうかな、どうせすぐ治してもらえるし。
[鏡に映る、先程男と絡めた舌を忌々しげに眺めた]
わ、もうこんな時間か。 早く行かなきゃ待たせちゃう……
[時計を見ると慌てて身支度をすすめる。 ソリテス中央駅での待ち合わせ時間が迫っていた**]
(45) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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― 食堂から ―
[食堂から出ると、とくに就寝までやることを決めているわけではない。 そう、この時間だけが、毎日と同じではない、時間だった。 誰かから話しかけられれば話すだろう。運動も、気が向けばする。
その時、>>32 白い布きれの丸いものが飛んできて…。 反射的に受け止める。]
(46) 2011/09/25(Sun) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 01時頃
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― 食堂 ―
小さい時はまだ仕事も無いし、体力有り余ってるから仕方ないよ。 それにこうして遊べるのは今のうち。
[年長者らしい口調で子供たちに接するクロを見て、ふふっと笑みを浮かべる]
皆大人しく数字でも書いてればいいんだけどね。 食事の時間なら、絶対集まる。平気だよ。
[一番走り回るのが好きな少年にねーと言いながら顔を覗き込む。食事を摂りながら一緒に笑いあう、あと数年もすればこの子達も仕事に出るようになるのだろう]
(47) 2011/09/25(Sun) 01時半頃
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[気ままにパン屑をつついていた鳥たちが、 不用意に過ぎった人影にさっと羽ばたく。]
………、
[なんとなく、その行方を目で追って――、 パークは今日も変わらず市民の憩いの場。
ベンチで寝てるらしき若者の様子、 平和と反映を象徴するような至って平和な風景だ。
甘くなりすぎたカフェオレに、ほんの少し眉根を寄せたところで]
あ、
[つるっと、ティースプーンを取り落とす。 それが落ちた甲高い音に思わぬ注視を受けて、 ―――いたたまれない、恥ずかし気に目を伏せた*]
(48) 2011/09/25(Sun) 01時半頃
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― 運動場 ―
ああ、……すみません、コーダさん!
[球の飛んだ先、飴色の髪>>46。 捲った作業服の腕を振りながら走り寄る。
足を止めると、へらりとした笑顔を長い前髪から覗かせる。 白い球を持った手を見て、そしてその瞳を見て。]
すみません。 ……怪我は、ありませんでしたか?
[首を傾げ、問いかける。 赤い髪が、揺れた。]
(49) 2011/09/25(Sun) 01時半頃
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いつもありがとう。またご贔屓に。
[客が重い書物を手に去っていくのを見送り、菊の花を見上げた]
今日はもうお店閉めて、散歩にでも行こうかな。
[自宅を兼ねているこの店の営業時間は、全てこの青年の気まぐれによって決まる。 希少な紙の本を、気まぐれな店主が、実店舗でしか売らない。 となれば必然的に売り物の価値は上がり、知る人ぞ知るマニア向けの店になっていく。
青年には、一人でも多くの人に紙の本を、というような考えは無かったのでこれはとても都合がよかった。 高く売れれば、その分生活が楽になる。お金も貯まる。 お金が貯まればいつか、この自らに相応しくない乳房を切り落とし、声帯も性器も手を加え、男になることができる]
[そう、考えていた]
(50) 2011/09/25(Sun) 01時半頃
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― 運動場 ― >>49
[白い布きれは、思ったより質量があった。 投げて遊ぶものだから当然といえば当然であったが、彼はその理屈などしらない。 赤毛が謝罪とともに笑うのをふと見上げた。 その額に赤い髪の毛が揺れている。]
――…これくらいで怪我はしない。
[実際、怪我はペナルティだという暗黙の了解が流れている。この白い投げるものも、怪我をしないもの、という認識で管理ロボに没収されたりはしないのだろう。]
うん、返す……。
[それからそれをすぐに赤毛に差し出す。愛想がよければここで笑みも返すべきなのだろうと思ったが、実際はほんの少し口はしをあげただけに留まる。]
(51) 2011/09/25(Sun) 02時頃
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→セントラルパーク―
[1冊、紙の本を手にしてから店の扉にCloseの札を掛けて外へ出る。 散歩することそのものが目的なので、転移装置の類も使わない。
向かう先はセントラルパーク。 自分が近づけば羽ばたいていく鳥たち>>48に目を細めながら、フードを被った青年>>41とはまた別のベンチに腰掛け、本を*開いた*]
(52) 2011/09/25(Sun) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 02時頃
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[差し出された白い球>>51を受け取る。 椅子に座り、螺子を留めるだけの作業ばかりしてきた自分の指と、硝子を扱う彼の指と。 一瞬だけ触れ、直ぐに離れる。]
ありがとう、ございます。
[口の端を上げる彼に、もう一度、にこりと笑いかけた。
「早く戻ってこいよ」と、声を上げる少年に、一度大きく手を振る。 そうして、はた、と思いついた風に。]
コーダさんも、混ざりませんか?
[自分よりはきっと上手くこの球を投げれるのでは、と。 そう思って、尋ねる。]
(53) 2011/09/25(Sun) 02時頃
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>>53 [白い投げるものを渡すと、その背後から、赤毛を呼ぶ声。 その親しい言い方に、目を細めた。]
――……
[混ざりませんか、の言葉に、その顔を見つめ、表情を探る。それから目を伏せ、しばし思案したあと。]
――……よろしく
[あまり表情は変わらないけれど、掠れた声でそう参加を告げる。 年長者の話を聞く日もあれば、若い連中とのこんな遊びもいい。
それから、ついていくよ、という風に、赤毛に半歩近寄った。**]
(54) 2011/09/25(Sun) 02時半頃
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[こちらを見つめる青灰>>54に、ぱちりと一度、瞬く。 掠れた声が参加を告げれば、嬉しそうに、顔を綻ばせただろう。]
よかった。……俺、下手なんで。 いっつも、からかわれるんですよ。
[聞かれてもいないのに、そんな風に自分の事を話す。
口数の多くないコーダの事は、実を言うとあまりよく知らなかった。 自分よりも年下であるらしい事と、彼の仕事は体力を使うという事、くらいだろうか。
近寄る様子に、自然と入ってしまっていた肩の力を抜く。]
行きましょう、か
[笑いかけながら、自分を呼ぶ少年の方へ、足を進めた。*]
(55) 2011/09/25(Sun) 02時半頃
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>>47 数字…か…。
[ネクの言葉を小さく繰り返す。 そして、微かに首をかしげ、天井を見上げた。
…クロは最近…時折ではあるが、自分たちのあり方にひっかかりのようなものを感じるようになっていた。
自分たちが普段している作業…何かを作る。何かを直す。 当然のように毎日繰り返される仕事。 しかし、その作り出したもの、直したものはそのあとどうなるのか? 自分たちは使わない。 ならば、誰かが使うものなのか?]
(56) 2011/09/25(Sun) 05時頃
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[そして、それらを数えるとき、一個、二個、三個、と数字を数える。 自分たちも、一番、二番と数えられる。
物には名前がある。その物だけを表す名前が。 対して、自分たちには無い。
誰かがいなくなると、その番号の誰かが新しくやってくる。 話題にするとき『前の〜番』『新しい〜番』というのがややこしくて、自分の愛称を決める。
…そんな、断片的な…考えとも呼べない考えがあれこれと浮かぶが、それ以上のことを想像するだけの材料を、クロは持ち合わせていなかった。 なんとなく、微かなもやもやを感じながら食事を口に運んだ]
んー?
[食事を摂りながら、出口の見当もつかない思考に首をかしげる。 何に引っかかるのか、自分のもやもやの正体が何なのか…それは気になったが、答えが出ないのはいつものことなので大して気にもせず、食事を*続けた*]
(57) 2011/09/25(Sun) 05時頃
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>>55 下手?それを投げるのが?
[彼は赤毛の手に移った白い布玉に青灰の視線を移す。]
そうだったっけ。やれてる気はしてたけど…。
[食事のあと、ぼんやり歩き回ることもある。赤毛が若い面子を布玉を投げて遊んでいるのも目にはしていた。だから、もう一度手を差し伸べて、貸してみてといった仕草。 赤毛よりは少し背も低い彼の半乾きの髪は本来のふわりとした質感を戻しながら揺れる。]
あと、コーダでいい。 〜さん、って目上につける言葉なんだろう?
[100人ほどしかいないコミュニティ。顔はみんななんとなくわかるけれど、赤毛が自分をそう呼んでいるのは知らなかった。 ただ、そんなに年は変わらないだろうと、アタリをつけて、そう告げる。]
あっちに投げればいいのか。
[布玉を渡してもらえるだろうか。 器用さはある。きっと投げればそれは綺麗な放物線を描くだろう。]
(58) 2011/09/25(Sun) 08時頃
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―自室―
[彼女は1人、自室に居た。 室内には、豪奢ではないが質は悪くない家具が揃っており。また、電子でいくらでも読めると言うのに。 あえて入手の難しい通常の本を金に任せて買い揃えていた。
と言っても、彼女の資産では無い。 共に公務員をやっている親の金で買い揃えた本と、整えられた家具。それに囲まれて彼女は今日もゆったりと時を過ごす。]
(59) 2011/09/25(Sun) 08時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 09時頃
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[慣れた手つきで紅茶を淹れる。 自分ひとりとは言え、誰かやってくれる人が居るわけでも無いのだから。十分な量を用意しないと途中で足りなくなってしまったら読書を中断しなくてはいけなくなってしまう。]
……ん、いい感じ。
[茶葉が開く適温の湯を用意して、お気に入りの紅茶を用意するとポットを用意して。 途中で冷めないようにとティーコゼまで用意してからテーブルの上に並べた。そうして本棚に並べた本のうちの1つを手に取った。]
(60) 2011/09/25(Sun) 09時頃
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―ソリテス中央駅―
[鴉の濡羽色の豊かな髪をアップにまとめ、モスグリーンの帽子に隠す。大きなサングラスをかけ、薄化粧の顔を隠した。 急ぎ劇場の転送装置を使い、中央駅に向かった]
……どこだろ?
[待合せ場所につくも、人混みにまぎれ中々相手は見当たらない。 鞄から端末を取り出し、相手に位置情報付きのメールを飛ばす。cm単位で記録される情報は確実に相手を導くだろう。
天井からは広告スクリーンが垂れ、見覚えのある女が映っている。現在興行中の舞台、サロメの広告だ。古臭い演目との前評判だったが、それは初日で吹き飛んだ。 隣で、やはり人を待っているのだろう青年が、スクリーンで踊る女に釘付けになっている。彼の視線を追い、女の唇が満足気な笑みを作った**]
(61) 2011/09/25(Sun) 11時頃
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― セントラルパーク・グラウンド ―
[高く、打ち上げられた白い球は、一瞬、太陽の光を遮り。
――― そうして、真っ直ぐ、真っ直ぐ落ちてくる。
掲げる右の腕。開く掌。 球に向けて伸ばしたそれは、開かれた掌に ―――]
……あァ?
[――― 収まる事は無く、傍らの人工芝に落ちると、大きく弾んで。
眼帯に隠れた左目、すっと細められる右目。]
――ッたく、腐ってもプロの名が、泣いちまわァ。
[軽く笑うと、弾んだ球を素早く捕まえた。]
(62) 2011/09/25(Sun) 11時半頃
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[すみませーん、投げてもらえますかー!と、かけられる声は、変声期真っ最中の掠れたそれ。]
ハイハイ、ちィと待ってろ……とォ!
[手の中の球に落としていた視線を上げると、軽い構えで、球を握った手を後ろに振り被り。
投げる。
放られた球は綺麗な放物線を描いて、見知らぬ野球少年のミットに収まった。]
(63) 2011/09/25(Sun) 11時半頃
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[かけられる感謝の言葉に、いいってことよ、と手を挙げてみせる。]
ま、精々頑張れよ、少年!
[岩瀬だ!だの、バカっ、そっくりさんだろ!だの、俄かに紛糾するグラウンド横目に、ちいさく笑みを零して踵を返した。]
せっかくの休みだっつぅのに、やることが自主トレーニングしかねェってのも、てめェのハナシながら味気ねェね。 うし、明日の手術が終わりゃァ、ぱーっと旨エモンでも食いに行くかァ!
[がしがし。後ろに流した赤銅色の頭を掻いて、*ジョギング再開*]
(64) 2011/09/25(Sun) 11時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 11時半頃
小悪党 ドナルドがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(小悪党 ドナルドは村を出ました)
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[息の上がらない程度の速度で、流して走る。 最新式のマシンの揃うジムではなく、近所の公園でのジョギングを選んだのは、気晴らし――というか、ちょっとした逃避。]
やっべェ、いきなし手術とか。
[遠征試合から帰るやいなや、翌日大きな病院で日帰り手術だとチームの専属医から事も無げに告げられたのがつい今朝のこと。 やっべェ、と意味もない独り言をもう一度。
じきに、公園の中でも人工の緑の多い区画に差し掛かる。ベンチでくつろぐらしき人々の姿>>41、>>52がちらほらと。**]
(65) 2011/09/25(Sun) 12時頃
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―セントラルパーク―
[区切りのいいところまで読み終わったところで本から視線を上げると、ジョギング中の人影が見えた>>65]
岩瀬ドナルド?
[動画で見たことがあるだけの顔。似ていると思い、つい口を開いてしまった。 彼は此方に気づいてしまっただろうか。本人であっても、他人の空似であっても聞こえていなければいいと願うように本に視線を戻した]
(66) 2011/09/25(Sun) 13時頃
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[さしてプロ野球に興味があるわけでもない青年が彼の名をすぐに思い出したのは、今読んでいる本のせいだろう。
それはとある野球選手の自伝。 捕手だった彼はかつてリーグの最優秀選手に選ばれるなど誉れ高い成績を残したが、事故により半身不随となり、生涯を車椅子で過ごすことになる。 しかし彼は懸命のリハビリによって両手を動かせる程にまで回復した。車椅子で登板した引退試合には過去最多の観客を動員し、殿堂入り、そして、彼の背番号はチームの永久欠番となったのである。
車椅子。半身不随。リハビリ。 ……今ではもう、過去のフィクションでしか目にしないような言葉ばかりだ。 それなりに古い本を読み慣れている青年も、傍らにタブレット端末を取り出して当時の車椅子というものがどういう形状でどれほど不便を強いられるものであったかを検索しながら読まなければ内容の完全な理解には到れない。
電子本ならばその単語を指でなぞるだけで意味を詳しく教えてくれるのだが。 こういう不便は紙の本ならではで、そういうところも紙の本の魅力の一つだと思っていた]
(67) 2011/09/25(Sun) 13時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 13時頃
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― ソリテス中央病院:手術室 ―
[糸を通した針、それを支持する支持器を片手に、自らの手元に集中する女が一人。 彼女は、与えられた仕事を黙々とこなしていた。
疾患を抱えた患者の為に臓器を移植する。 其処には、本来医師が持つべき強い思いは込められてはいない。 何時の間にかただの作業と成り果ててしまった、その行為。 その概念の元に患者の身体に針を通していく。]
―――……
[首を少し傾ければ、編み込んである艶やかな髪の毛がキャップの中で揺れ どこか錆付いたような眸が、手術台の白い光を受けてゴーグルの中で僅かに光を帯びた。]
(68) 2011/09/25(Sun) 14時頃
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『流石だね牧野君、綺麗な縫合だ。』
[手術を執刀した先輩の医師が彼女の手元を覗き込み、声をかける。]
『流石は牧野先生の娘さんだ。』
[今まで散々と聞き慣れた言葉。 高名な移植医である父を持つ為に、事あるごとに繰り返されるその言葉。
彼等にしてみれば本心であったかも知れない。 お世辞であったかも知れない。 嫌味であったかも知れない。
それでも、自らに移植医という生き方を強要した父のことを思うと、その言葉は彼女にしてみれば、まるで彼女を縛る呪詛の響きの様に感じられ、その瞳は僅かにかげりを帯びる。]
(69) 2011/09/25(Sun) 14時半頃
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ありがとうございます。
[それでも形だけでも、柔らかな口調で頭を僅かに下げて相手に応えると、再び彼女は作業に集中する。
手袋をはめた、すらりと細長い自身の手指。 昔から、友人達に羨ましがられた自慢の其れも、外科医の手だと言われてしまえば、疎ましいものに成り下がってしまった。]
閉腹終わりました。 レントゲンお願いします。
[支持器を看護師に渡して一息つくと、患者が抜管されるまでの間、しばし手術室の壁に背をもたれた。]
(70) 2011/09/25(Sun) 14時半頃
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ー セントラルパーク ー
[手術室のハッチウェイから患者を送り出し、看護師に指示を出すと彼女は術衣を脱いで白衣へと着替えた。 結われた髪を解き櫛を通したままに手術部を後にする。
売店でサンドウィッチとカフェオレを購入すると、病院前の公園へと向かう。 涼やかな風に髪が掬われ、心地よい。]
疲れたな・・・。
[力なく小さく呟くとベンチに腰掛け、カフェオレを口にした。**]
(71) 2011/09/25(Sun) 15時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 15時半頃
ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 15時半頃
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[呟かれた名前の発信源>>66に気づくと、にっと笑う。 よその都市に行けばコアな野球ファンから時折声がかかる程度の知名度ながら、地元ソリテスでなら、さにあらず。サインを求められることもままあったから、慣れている。
青年が視線を外す様子にも頓着せずに、おう、と片手挙げて通り過ぎ、
――…ようとしたところで、珍しい紙の本の背表紙が目に入り、急減速。頓狂な声を上げた。]
なァ! アンタ、その選手、好きなン?
[初対面の人間をアンタ呼ばわりする馴れ馴れしさは、有名人の驕りというより性格である。]
(72) 2011/09/25(Sun) 16時頃
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うッわ、今どき紙の本なんか残ってんのなァ。 学校時代の博物館見学で見て以来かもしんねェ!
俺、その選手のふッるい映像見て、プロになるって決めたんだぜェ! 機械じゃなしに人間が審判やってた時代なんて想像つかねェけど、野球にそんだけ情熱かけてた選手がいたってコトに感動しちまってよ……。
[電子端末前にして涙ぐみ、次の日突然ムチャクチャな進路変更をしたのはローティーンの頃の話。
相手の返事も待たず、暑っ苦しく好き勝手まくし立てた。足元は、いち、に、いち、に、足踏みのまま。]
(73) 2011/09/25(Sun) 16時頃
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ベネットは、通りすぎるかと思っていた彼が此方に話しかけてきたので目を丸くした。
2011/09/25(Sun) 16時頃
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え、……いや。そういうわけではない、けど。 この本は初めて読んだし、読むまではこの選手のこと知らなかったから。
そうだね。一度事故に遭っただけで人生が狂うような時代に生きて、それでも尚魂を捧げられる何かがあるっていうのは凄いことだと思う。
[彼が話しかけてきたことには驚いたが、アンタ呼ばわりには特にこれといった反応はしない。 青年自身が、己の不躾さを理解している。そしてそれを直すつもりも特にない]
珍しいだろう? よかったら、触って、少し読んでみる? ……って、自主トレ中なら、お邪魔かな。
[足踏みをしながら話していることに気づき、本を差し出しかけた手を僅かに引いた]
(74) 2011/09/25(Sun) 16時頃
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― 運動場 >>58―
……何度やっても、向こうまで上手く投げられなくて。 取るのも下手だし。……投げてみますか?
[眉を下げ、困ったようにへらりと笑う。球を手渡し、あちらです、とこちらが投げるのを待つ少年を指差した。
名前の事を言われれば、うーん、と口元に手をやり、少し考える素振り。]
メウエ、って何かよくわからないんですが。 ん、俺からしたら、皆すごい人なので。 さん、ってつけたいです。
[初めて仕事を与えられた時、丁度欠員だったからと割り振られた、“ナニカ”を組み立てる作業。 指示通りに部品を配置し、蓋を螺子で留めるだけのその単純な作業に、コーダの仕事に必要な技術や器用さは不要だった。
投げられる白い球。弧を描いたそれは、少年の掌に綺麗に収まっただろう。]
……ほら、コーダさん、やっぱ俺よりすごい人、です
[そうして、また笑う。]
(75) 2011/09/25(Sun) 16時半頃
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>>75
さん、ってつけたいのか。 じゃ、自分も、貴方のことは、さんってつけるよ。
赤毛さん、かな。
[投げた白い布玉は、それを受け止める少年の手に落ちたけど、緩やかなカーブは、それだけのもの。]
自分よりも、あんなふうにみんなに好かれている赤毛さんのほうがすごい。
[赤毛を呼ぶ声はまた響くだろう。 その顔をまた見上げた。]
(76) 2011/09/25(Sun) 17時頃
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メウエ、は、自分よりも生きてるのが長い人のことらしい。 教えてくれる人はたいていメウエだと思う。
[メウエがわからない、にはそんな言葉を返す。 そして、ふと、視線を落とした。]
自分はメウエは、いろいろ教えてくれるから、 ありがとう、とよく思う。
[口調は、とくに抑揚なく、ぽそりぽそりと呟くように。]
ただ……
[そのあと、ふと、何かを言おうとして、考えて、黙り込む。]
(77) 2011/09/25(Sun) 17時頃
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はい、つけたいです。 俺は多分、コーダさんみたいに、体力使う仕事、向いてないんで。……えっと、ソンケー?します、ね。
[若い者は力を使う仕事に就くのが主、という事に気付いたのは何時の事だったか。 けれども、自分は今でも椅子に腰かけ組みたてる仕事ばかりしていて。 “先輩”達との会話はそれなりに楽しかったけれど、時折見える別の仕事場。 そこで年の近い者同士が仲良くしているのを見ると、それを羨ましい、と思う事が何度かあった。
――― もう、それも昔の話だけど。]
赤毛さん、……ですか。 あんま、呼ばれたことないんで、変な感じです。
[浮かべた笑みに、照れるような色が混ざる。]
……俺、好かれてますかね? いい、からかい相手なだけですよ、多分。
(78) 2011/09/25(Sun) 17時頃
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[赤毛、投げるよ、とかけられる声。 片手を挙げて返事をすると、投げられる、白い球。
掲げた掌……というよりは、手首に当たり、一度頭に落ち、それから地に落ちた。]
……下手でしょう?
[笑い声を零しながら、弾まない、白い球を拾い上げて。
それを片手に持ったまま、コーダの呟くような声を聞く。 “メウエ”に対する説明に、小さく頷きながら。]
俺の仕事場、皆メウエ、になりそう、だなぁ
[老人ばかりの仕事場を思い出しながら、小さく、呟いた。]
……ただ、どうかしましたか?
[落とされた視線。腰を曲げ、それに合わせようと軽く屈んだ。 黒に近い三白眼気味の瞳は、明りの下では僅か、青みを帯びて見えるだろう。]
(79) 2011/09/25(Sun) 17時頃
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─ セントラルパーク ─
[寝ているような起きているような。 時折、薄めを開けて景色を見ては、また閉じる。 そんな繰り返しの中で]
……ぁ、れ?
岩瀬?
[目前を走りすぎてゆく、特徴的な髪色。(>>65) TVでしばしば、スタジアムでも何度か見たことがある。
気付けば立ち上がり、後を追っていた。]
(80) 2011/09/25(Sun) 17時半頃
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>>78 体力…というより、あそこは熱いだけ…。最初は自分も、何かを組み立てる仕事だったけど、少し上手にできたから…あそこに連れていかれたんだ。
[ただ、それは幸せなことだと思っている。 ガラスが赤く燃え、形を変えていく。それが自分の息と手によって、意のままに操れるようになったのは、そんなに昔のことじゃない。 同じものをずうっと、同じになるように、ずうっと作り続けている。仕事の最中は話すものもないし、自分も話さないけれど、それでも、そこには幸せがあった。]
――……。
[それから、返ってきた布玉が赤毛の手首で踊ったり、頭に腰かけようとするのを眺めて、今度は自然に笑みがこぼれた。]
メウエばかりか。 そしたら、ありがとう、もたくさんかな。
[言いかけた言葉に赤毛が屈んでくる。目線がちょうど合うと、その青いフィルタのかかった黒の三白眼には少し躊躇いの色を見せたが。]
――……どこかにいってしまう。
[ぽつりと滑るように毀れた言葉。 そして、噤み、それ以上は言わない。]
(81) 2011/09/25(Sun) 17時半頃
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[特にファンではないとの言葉>>74は聞いているやらいないやら、うんうん、すげェよなァ!と大きく頷く。]
だな、俺も時代が時代なら……。
[遠征先での練習中に暴投が当たって、移植手術が必要だと言われたばかりの左目。無意識に眼帯に手を触れた。]
へ、触っていいのか? 高ェんだろ、そういうん。 俺、あんま頭よかねェし、たぶん昔の本読んでも分かんねェけど。
[そう言いつつ足踏みストップ。興味津々で手を伸ばし、相手の手元を覗き込む。]
へぇ……マジで印刷した紙を束にしてんのか。 こんなの持ってるっつーコトは、アンタ、オカネモチってヤツ?
[真顔でまじまじ。 相手の気遣いには、からりと笑って。]
あー、だいじょぶ。 トレーニングってか、これ、俺流の散歩!
(82) 2011/09/25(Sun) 17時半頃
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ドナルドは、ヤニクには眼帯の死角で気づかない。声をかけられれば振り向くだろう。
2011/09/25(Sun) 17時半頃
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[岩瀬が散花の前で足を止めると、歩調を緩め、近付いて行く。 そして、件の人物がプロ野球選手の岩瀬で間違いないと分かると、少年のように目を輝かせ]
あの、岩瀬さんすよね! ニュース見ました! その、手術いつなんですか?
[すぐ側にいる散花など、まるで目に入っていないかのように声をかける。]
(83) 2011/09/25(Sun) 18時頃
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あー、……熱いの、無理です、俺。 [やっぱりコーダさんはすごいんですよ、と告げ。]
……コーダさんも、笑うんですね、俺の事。 ひどい、なぁ
[笑む、その姿に、わざとらしく言って見せて。 けれど、然程気にした様子も見せずに、また笑みを浮かべてみせた。]
ありがとう、……あんま、使わないです、ね。 ほら、あの仕事。全部、やること、指示書に書いてありますし。
[分からない所も、懇切丁寧に図解して書いてある。 文字が読めずとも理解できるくらいには、細かく書かれた指示書。組立作業に携わった事のあるコーダならば、そう言えば伝わるだろうと思って。]
……どこかに?
[ゆるく、首を傾げて、その言葉の意味を問うけれど。 コーダが答えない様であれば、また、ぎこちない構えで球を投げる。投げられた球は、また相手を走らせる事になるだろう。]
(84) 2011/09/25(Sun) 18時頃
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[眼帯に触れる様子に目を細める。 時代が時代なら、片目の視力を失ったらスポーツ選手として生きていくのは大変だろう]
うん、高いよ。 でも、これは商品ではあるけど貴重品ではないから。
[汚したり破いたりしなければ平気だと、本を差し出す]
いいや、お金持ちじゃない。 これは商品。僕は古本屋さ。
……散歩。
[のろのろ歩く自分の散歩とは随分と違うのだなと目を瞬かせた]
(85) 2011/09/25(Sun) 18時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 18時頃
ベネットは、近づいてきた男が岩瀬に話しかけたので、邪魔にならぬよう口を噤んだ。
2011/09/25(Sun) 18時半頃
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>>84
自分も、そう、ありがとう、いうわけじゃない。 でも、言ってる人には言ってた気がする。
[白い布玉は、話している間も、飛び交う。 彼はその軌跡を目で追い始めた。 赤毛はなんだかんだいいながらもそれを受け止めて、投げ返している。それはきっと楽しい、んじゃないかと思った。
そして、ふと、気づく。 そういえば、人と、話しているのは数日ぶりな気がする。 少し、楽しい。]
下手でも、それでも、投げ返してもらえる。 ――……赤毛は、すごいよ。
[すごいというのでそう言い返す。]
(86) 2011/09/25(Sun) 18時半頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 18時半頃
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― ソリテス/セントラルパーク ― [カフェ店員がスプーンを拾い上げて、新しいものと交換してくれる。 その間に――降るような笑い声に、かつり、と響くヒールの音。 人工の緑あふれる場にはどこか不似合いな、彼女の姿。
仕立てのつややなシルクのワンピース、 くすくすと笑みの零れる薄いくちびるは、どこか酷薄めいている。 化粧直しの後、香るトワレに、彼は小さく眉根を寄せた。]
これから授業じゃないのか?
[彼女は――雪織ヨーランダは、小首を傾げる。 真面目に答えるのがいちいち面倒だ、とでも言うように。
雪織との付き合いは、家同士のものだ。 男女が親交を深める、といった目的で食事を共にしているわけでなく、時折、わがままで気まぐれなお嬢様の様子見役を頼まれるだけだ。概ね口うるさいことを言う、とでも思われているのだろう。]
(87) 2011/09/25(Sun) 18時半頃
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ありがとう、言うようにしてみよう、かなぁ……。 ……って、思っちゃうと多分、言えなくなりますよね。
[投げられる球。 受け止め損ねたそれは、何度かコーダの方にも転げただろう。 彼が拾ったならば、投げてあげてください、と促して。
何度やっても上達しない、そんな自分を誘う少年たち。 初めはただ、からかっているだけなのだろうと思っていたけれど、それでも、何度も、何度も遊ぼうと誘うものだから。 きっと、彼らは、それが楽しいのだろう。
だったら自分は。]
……すごいかどうかは、分からないですけど。 投げたら、投げ返してくれるのは、嬉しいです、ね。
[そう、思っていた。]
(88) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 19時頃
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あら・・・?
[手にしたサンドウィッチを頬張っていると、公園の一角で固まって何かを話している人達が目に入った。]
あの人・・・、岩瀬ドナルドさん、かな?
[野球は嫌いではないのだが、何より仕事に日常生活は忙殺されて見る暇が無かった。 それでも彼の事を知っているのは自分が明日手術を執刀する予定の患者であったからだった。]
眼、かぁ・・・。
[眼球の手術はよく行われるが視神経を繋ぐのが割と難しい。 彼の職業柄上手く行けば良いが。
そんな事をぼんやりと考えつつ、カフェオレを口に運んだ。]
(89) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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[青年から紙の本を受け取る>>85と、ぎこちなく頁を繰りながらしげしげ。 映像でだけ知る過去の名選手たちの名前が出る度、いちいち歓声を上げる。]
ふゥん……思ったより、読みやすいかもなァ。 ただ、意外に重いのな、これ。
[本を閉じると、数度上下に振ってみて。 珍しいモン見せてくれてサンキュ、と品物を返しながら、相手の自己紹介には目を丸くした。]
古本屋! へぇ、聞いたこたあるが、ご本人見るのは初めてだぜ! 商売になるモンなのか?
[僕という一人称には、アレ、と相手の顔を一瞬見つめたが、深くは考えず。]
(90) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 19時頃
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― 食堂 ―
[仕事が終わった他の人々と顔を合わせれば ぎこちないけれど「おつかれさま」と言うのを忘れない。
そのままの流れで、16番の隣へと腰を降ろして 机に夕食が並べば、それをゆっくりと口へと運んで 咀嚼にも時間をかけて、味わいながら食べていた。]
……
[前髪を分けた隙間から見えたのは>>32 自分が拵えた布のボールで遊んでいる 子供達と、遊び相手の赤毛が席を立つところだった。]
(91) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 19時頃
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じゅうろく またね
[人よりも時間のかかる食事を終えれば、 食事を共にしてくれた彼女に、一時の別れを告げ その平坦な声と共に、手をひらりと振ってみせた。
そして向かうのは、いつも子供達が遊んでいる運動場。]
(92) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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>>88 [彼のほうに白い布玉が転がれば、それを拾う。 投げるフォームは毎回変わらない。 そして、それは緩く弧を描く。
いかに正確にそれが少年の手に吸い込まれるか。 それを楽しんでいる。]
――……
[うれしいという言葉にはちらりと見て、 すっかり髪が乾いたころ、また赤毛の傍に寄った。]
(93) 2011/09/25(Sun) 19時頃
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[雪織は授業へ向かうつもりはないらしい。 どうやら人と会う予定がある、とは把握されたが。 詮索すれば嫌がられるのは経験上良くわかっている。
しかし、]
……少し香水をつけすぎじゃないか?
[席に着かず立ったまま、 美しく整えられた彼女の長い爪が、 かつりと水の入ったグラスに触れる]
(94) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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うん、楽しかった。
ありがとう。
[少し高い背を見上げて、目を細めた。]
(95) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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[――――ビシャッ]
ッ、………、
[盛大に水をぶっかけられた。 声も出ないままでいれば、 彼女は悪戯めいたというには、高慢な笑み一つ。 ピンヒールを響かせて、去っていった。
オープンテラスの光景は、 周囲にいくつかあるベンチにまで見えていたに違いない。 人目を意識するよりも、状況の飲み込めなさに髪をぬらしたまま瞬く]
(96) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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[突然勢いよく話しかけられ>>83、体ごと振り向くと、ようやく右目に飛び込む煉瓦色。 にかっと笑う。]
……っと、おうともよ!
ありゃ、手術の件、もうニュースで配信されてんのかァ。 ま、移植するだけだし、伏せとく意味はねェか。 明日だ、明日!
[すぐそばの中央病院の方を指差して。]
さっき事前診察済ましてきたばっかだが、まァさほど時間もかかんねェらしい。 つっても、手術なんざ初めてだ、マウンド立つ時よかキンチョーすんな。
[首の後ろを掻いた。]
(97) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
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― →運動場 ―
[運動場につけば、子供達の他に二人の影が見えて]
あかげ さん
[少し前には違う名前で呼んでいたけれど いつしか彼の周りがその名前で呼ぶようになってから 彼女もまた、同調するように呼び名を変えた。
変化するものを受け止めるのも、またいつものこと。]
こーだ
[いつだったか“さん”なんて付けなくて良い、 と言われた頃から、彼の事は呼び捨てていた。
二人が一緒にいるのは珍しいなと思いながらも、 表情を変えることなく、少しずつ近づいていく。]
(98) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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リンダは、ピンヒールの音に目を向ける。ヨーランダの姿が見えれば父の患者だと思った。**
2011/09/25(Sun) 19時半頃
セシルは、リンダの声に振り返る。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
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中身は電子本とさして変わりないからね。 重いし、毎回頁を捲るのが億劫だって嫌う人も多いけど。
[歓声をあげる様子に、自分よりも随分と年上の筈なのに子供っぽい人だなと内心で感想を抱く。 返してもらった本の表紙に一瞬視線を落としてから、再びの質問に頷いた]
なるよ。マニアとか蒐集家とか、そういう人たちが買ってくれるから。
[再び、岩瀬に話しかけてきた男のほうをちらりと見ると口を噤む。 ファンでも知人でも何でもない自分が、あまり邪魔立てしてはいけないだろうという、その程度の配慮だ]
(99) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
セシルは、コーダと呼ぶリーネの声に振り向いた。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
ベネットは、水音が聞こえた気がして、辺りを見回す。去っていくヒールの女と水濡れの男を見て、痴話喧嘩かと目を細めた。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
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[球に綺麗な弧を描かせる、その動き。 正確に、相手に向かって投げられる球。 三白眼の瞳は瞬きも忘れ、コーダの動きを見つめる。
自分の元に球が来れば、コーダの動きを思い出しながら、真似てみようとするのだけれど、どうにもそれは上手くいかなくて。]
……うーん……?
[胸に一度ぶつかり、転げ落ちた球を拾い上げながら、首を傾げた。
髪を揺らし、こちらに歩み寄るコーダに視線を向ける。 目を細め、告げられた言葉>>95。]
(100) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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はい、俺も。 楽しい、です。
[一度、二度、ゆっくりと瞬いて。 それから、そう告げる。]
ありがとう、ございます。
[心の底から、嬉しそうに。]
(101) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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[それから、手にした球をまた、ぎこちない動きで投げる。 少年の僅か手前で落下したそれの動きを、残念そうな表情で見送りつつ。]
リーネさん
[かけられた声>>98に、振り向くと、名を呼んで笑みを向ける。]
球、ありがとうございました。
投げやすいって、皆言ってましたよ。
[どれだけ周りが投げやすいと評していても、自分が投げれば大抵同じような動きで飛んでいくのだが、――― それは伏せて。 強いて自分の感想を述べるとするならば。]
あれ、頭に当たっても全然痛くない、ですね。
[眉を下げて、へらり、笑う。]
(102) 2011/09/25(Sun) 19時半頃
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セシルは、とりあえず眼鏡を外して拭いて胸ポケットに仕舞う。非常にいたたまれない。
2011/09/25(Sun) 19時半頃
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[赤毛の投げた球の行方を見守りつつ、 名を呼ばれればそちらを向いて]
どう いたしまして
[「ありがとう」を言われれば、ぺこりとお辞儀をひとつ。]
なげやすい
…ほんとうに?
[彼の投げた球は、相手に届く手前で落ちてしまったから>>102 それをゆるりと指差して、首を傾げてみせる。]
いたいの だめ
[球にたくさん当たっているだろう赤毛を気遣う気持ちからか、 彼の頭を指差し、次に自分の頭へ手をやって撫でる動きをした。]
(103) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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――……。
[視線をやった先の男は女に何をしたのだろうか。 もう少し前から見ていれば、目の前でドラマが起こっていると興味本位で傍観したに違いないのだが。
さてこれが恋愛物語ならば、男は女を追いかけるのだろうか?
男を見つめる青年の瞳は、男の次の行動を観察するように動く]
(104) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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―― 運動場 ――
[定められたスケジュール。 課せられた運動。 けれどそれに異論は無い。 身体を動かすのは嫌いじゃないし。 仕事中よりも、ずっとずっと、皆の顔が見れるから]
ね、今なにしてる? 僕も入れてー。
(105) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 20時頃
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― 運動場 ―
[そのまま、リーネと赤毛が話し始めると、半歩離れて、腕を組む。リーネが赤毛を撫でるような仕草をし、気遣うのを見れば、ああ、と頷いた。
そう、たくさん当たって痛いだろうなどと、思わなかったから。]
――……
[また聞こえてくる声にも振り向いた。>>105]
こう、投げ合い?
[シンプルに答えた。]
(106) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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や、コーダ。
[人懐こい笑みを浮かべひらりと手を上げ]
球投げでも。 かけっこでも。 身体、動かせばいーんだもんね。 かけっこしてると、気付くとちみっこたちに囲まれたりしてるけどねえ。
[純粋に走るだけの運動は、小さな子でも出来るから。 気付くと大人数になってることもよくあった。 でも、賑やかなのはとても好き。 みんな、みんな大好きだから]
[だから、時々。 気付くと誰かがいなくなっていたりするのは、とても寂しい]
(107) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 20時頃
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[振り向かれ、笑顔を向けられると、嬉しそうに握手を求める。]
やっぱり! 俺、先月は2度もスタジアム行ったンすよ! そーっすか、手術明日なんすか! 頑張って下さい、応援してます!
次の登板、チケット取れたら必ず見に行きますんで。 ……あ、そだ。
[一方的に話しまくり、ハッと何か思いついたようにディバッグをおろす。 取り出したのは一冊の電子ノート。 シリコン製のカバーを外すと、油性のペンと一緒に岩瀬に差し出し]
さっ、サインもらっても良いっすか!
(108) 2011/09/25(Sun) 20時頃
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[雪織の去ったテーブルの上には、 落としていったのか、菫をモチーフにした銀のピアスが一つ]
――……見舞いに、 来るつもりはないかと聞こうと思ったんだけどな。
[兄の手術は5年前のこと、雪織の家に医者の紹介を頼んだ。 ヨーランダの手術も執刀したという名医の元、 演奏家の命ともいえる利き腕の移植手術は無論成功した。 術後の経過にも、何も問題はなかったのだ。
けれど、すぐに様子がおかしくなった。 何度も口走っていたのを覚えている「俺の腕じゃない」と。
術後の情緒不安定、こういうことはよくあるのか?と 問いを向ければ、名医の答えはどのようなものだったろう。]
(109) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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[眼鏡を拭いたハンカチで、そのまま適度に顔を拭う。 周囲からの注視に平常心を保とうと、視線を明後日の方へ向ける。向けたところで>>104、視線が刺さった、ぱちくり瞬く。
どこかで見覚えのある顔だがそれを思い出せないのは、 古い紙の譜面を探す客と店員、その程度の関わりだからだろう。]
なんだ、この、 いたたまれない……。
[目を伏せる、早くこの場を立ち去ろうと、 慌しく荷を纏めれば、今度は身を拭っていたハンカチがはらりと落ちた]
(110) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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>>107
身体を動かせば……か。 そしたらやるといい。
[また白い布玉がくれば、それをニックに抛った。 彼は人当りがよいようで、ちみっこ、というか子どもにも他にも懐かれているのをよくみている。
子どもの扱いは苦手というよりも関心がなく、 また彼らほど懐かれることもない。 だけど、それはそれ、と思っている。]
(111) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 20時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 20時半頃
セシルは、菫のピアスは、拾ってポケットに納めておくけれど*
2011/09/25(Sun) 20時半頃
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― 運動場 ―
え、えと。 こちら、こそ。
[頭を下げる、リーネの様子>>103に、返すように頭を下げた。 赤い髪が目の前にかかり、視界を確保しようと、その髪を少し、横に流して。
いたいのは駄目だ、と、こちらを指差す指の動きを、きょとりとした瞳で見ると。]
はい。 ……痛くならないのは、リーネさんのおかげ、です。
[撫でる動きをする、リーネの手。 重ねるように自分の手を伸ばすと、その頭を撫でようとする。
混ざろうとするニック>>105を、拒む理由もない。 コーダと話している様子>>106を見ながら、ふ、と目を細めた。]
(112) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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お、っと。
[放られる白の球。 上手く片手でキャッチする]
へっへー、どもども。 よーし…… だれかー!ほしいこいるかなー!?
[それを掲げて声を上げれば、幼い子供達は反応するだろう。 それを見て嬉しそうに笑いながら]
はいっ! 赤さん、パス!
[リーネと会話中の赤毛に向かって、視線を向けないままキラーパス。 きっと子供達は、それを追いかけるのだろうけれど]
(113) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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>>112 [赤毛がリーネをそのまま撫でようとする仕草には瞬いた。 そして、ついっと視線を外す。そのまま、また白い布玉の行方をしばらく目で追うが…。]
――……自分はもういい。少し、休むよ。
[ニックが加わり、若い連中に子どもの姿も混ざってきて、そのにぎやかさに表情は無表情へと。 そして、足先は運動場から出る方向に向いた。]
(114) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 20時半頃
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……、
[あっ、と心のなかで声が漏れた。 目が合った。そして、なんとなく、何処かで見たことがあるような気がした。
……彼も、お客さんだっただろうか? それとも、岩瀬と同じく有名人だろうか? 学生時代のクラスメイトだっただろうか……?
思い出せないので、考えるのをやめた。 じっと見てしまっていたことを謝るようにこちらも目を伏せる。
視界の端に、ハンカチが落ちる様子が映った]
(115) 2011/09/25(Sun) 20時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 21時頃
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[パーカーの青年から差し出された手>>108を、しっかと握る。]
へェ、今は自宅で動画観るだけってファンも多いんで、そりゃ嬉しい。
昨日の試合は、俺の不調で大敗しちまったんでな。 ま、相手チームは命拾いしたってトコじゃねェ? 次は、絶対ェ勝つとこ見せたるぜェ!
[不敵に笑い、お安い御用、と電子ノートとペンを受け取る。 キャップを外して慣れた手つきで自分の名前を書きながら。]
俺の名前だけでいいか? それとも、アンタの名前入れる?
(116) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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よかった
[自分で自分の頭を撫でていたが、 ふいに重ねるように伸ばされる赤毛の手>>112 身を引くでもなく、素直にそれを受け止めた。]
……
[そのまま>>105新しくやってきたニックへ視線を向け 自分に話しかけたのでなくとも、こくりと頷いてみせた。]
(117) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 21時頃
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[声を上げるニック>>113に、球のやり取りを遠巻きに見ていた、他の幼い子供達も反応を示す。 ぱぁ、と顔を輝かせる子供達の様子を見て、子供の扱いが上手いなぁ、と他人事のように思う。]
あ、……ぱす、?
[だから、「パス!」という声と、眼前に迫った白い球には咄嗟に反応出来なかった。]
――― った、……っ、て、あ、え ?
[パスってどういう意味だろう、と。 疑問に思う前に、額に直撃する布の柔らかい球。 けれどそれなりの重量を持ったそれは、ひょろりとした身体を傾がせるには十分な威力があり。]
に、っく、さん……!?
[一歩、二歩、と後ろに下がり、――― 倒れる事は免れたか。 ぼてりと落ちたそれを、ふらつきながらも拾い上げる。
と、視界に入るのは、こちらに向かって走ってくる、子供達―――]
(118) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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[ひ、と、上げかけた悲鳴を飲み込んで。
――― 何故か、球を掴んだまま、逃げるように走り出す。]
……なん、え、 ……えー……!?
[子供達の声から、足音から。 逃げるように、足を動かす。
子供達を引き離すのには、十分な脚力はある、けれど。
何処に逃げる、だとか。 球を離せばいい、とか。
そういった考えは、全くと言っていいほど、なかった。]
→ ??? ―
(119) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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|
…………、あ、では僕はこれで。
[岩瀬達に小さく断ってから本を片手に席を立つ。
落ちた白いハンカチ、どうせすぐに気づいて拾うだろうと無視するつもりだったがやはり気になって。 だけれど、ハンカチ落としたよと声を掛けるには少し声を大きくする必要がありそうな距離だったので直接言いに行こうと。
自分が声を掛ける前に彼が気づいて拾ったならば、そのまま無視して散歩を再開する、そんなつもりでオープンテラスのほうへと近づいていく]
(120) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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[リーネはとてもゆっくり食べる。 わたしはけっこう早く食べる。 食べ終わったわたしはいつも、リーネの隣で静かに待つ。
「一緒に食べるなら、一緒にごちそうさましないと、さびしいでしょ?」
ずっと前、「一緒」にアイロンをかけていたおねえさんが言ってた。 わたしは、「さびしい」がどういうものかわからないけれど、そうしないといけないものなら、と「待つ」ことにしている。
そういえば、おねえさんはどこに行ったんだろう。 アイロンで腕をひどくヤケドして、ロボットと「一緒」に行ったまま帰ってこなかった。]
ごちそうさま。
[リーネが食べ終わったみたい>>92なので手を合わせる]
うん、またね。
[おなじところに向かうけれど、おなじことはしない。 だから、「またね」。]
(121) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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― 食堂→ ―
[子供たちと食事を終えると、少しだけ眠そうな子たちを部屋に送り届けて本日の仕事を終了とした。 クロも他の保育士も手伝ってくれるならそれは直ぐに終わって自由時間となるだろう]
運動、は昼間したからもういいや?
[共用スペースをぶらり、あてもなく歩いていて。
そこで走る赤毛を見ただろうか]
(122) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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そりゃやっぱ、生とテレビ観戦じゃ、全然違うっすからね! 俺、ガキの頃からファンで、オヤジとかじーちゃんとかとも一緒に観に行ってたんすよ!
ハイ、昨日の試合はすげー悔しくて。 いやーでも、怪我だったんならしょうがないッスよ!
[サインを快諾してもらうと、喜びで、声のトーンが一気に上がる。]
マジすか! そしたら、名前入れて下さい名前! 俺、蛯江ヤニクって言います!
[散花の存在に気付いた(一応気付いてはいたが、意識の外にあった)のは、岩瀬に一方的に喋りまくったあと。]
あ、すんません、邪魔しちゃって。
[一応軽く頭を下げて、詫びる。 その時、視界に、見慣れた姿(>>96)が映った。 相変わらずな態度だなーと思うが、結局は他人事と、軽く嘆息するのみ。]
(123) 2011/09/25(Sun) 21時頃
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ドナルドは、ネクの視線に気付けば、縋る様な目で彼女を見る。
2011/09/25(Sun) 21時頃
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………!
[赤毛と話していれば、突然その名を呼ぶニックの声が聞こえて>>113 布製の白い球が、赤毛の額に当たるのが見えた。
球の行方を追う子供達が、こちらへ走ってくる。]
やっぱり いたい?
[逃げるように走り去った彼の後姿と、 後を追う子供達を見て、再び自分の頭を撫でて首を傾げた。]
(124) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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―運動するところ―
[しごと用の服を脱いで、タンクトップと短パンに着替える。 これが、わたしが運動する時の服。]
……むね、きつい。
[少し太ったのかしら。気をつけないと。 むねが大きいと、走る時じゃまになるし、いたい。]
(125) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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― ???→ ―
[何かから逃げるような赤毛の姿に驚いて脚を止めた、手にはいつもの布の玉。遊んでいる最中だったのだろうか? 視線がくれば首を傾げつつ、追っ手が来て隠れたそうならおいでと手招きして付いて来るなら自身の個室へ]
(126) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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[投げたり転んだりしてる人がいるけれど、わたしは今は運動する時間。 ひざを曲げて、こしをひねって、うでを伸ばして、体操終わり。
そうして走る。ぐるりと3周。
身体がぽかぽかしてきたら、ロボットに頼んで音楽をかけてもらう。運動用の音楽。 わたしは飛んだりくるくる回ったりこしをくねらせたりする。
これが、わたしの運動。]
(127) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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ね、くさん あの なんか、すごい、みんな、くるんですけ、ど
[ぜぇ、と、流石に息を切らして。 大分距離が開いたのを見ると、速度を緩めて足を止めた。 暫く、肩で息をして、それから手招きされれば、息が落ち着いた頃に、その背を付いていくだろう。]
……なんか、すいません……
[「あかげー!」と、自分の名を呼ぶ幼い声が上がる度に、ひぃ、と小さく叫んで。
追手の声が近くなれば、少しだけ、足を速めた。]
(128) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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[蛯江ヤニクと名乗った青年の返答>>123を聞くと、へェと唸って。]
そりゃァまた筋金入りのファンじゃねェか。 じゃァアレか、改修前のスタジアム知ってるクチ? 今は注文用のタッチパネルが客席についてるが、売り子が食いモンやら何やら売ってた頃の。
[俄然、ペンを持つ手にも気合が入る。]
よォし、書けたぜェ、っと。
[「ヤニクへ、岩瀬ドナルド」。 割と読みにくい、いわゆる"サイン"の書体。実は、練習した過去があったりするのだが。 油性ペンのキャップを閉めると、電子ノートと一緒に差し出した。]
(129) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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[雪織の歩いてきた先へと視線を向ければ、知った顔がテラスにあるのに気付く。
彼の兄もまた、父が手術をした患者だったはずだ。 術後、記憶転移の様な症状が出現し入院していると記憶している。 移植医療が進歩した現代でもなお、いくつかの説はあれど記憶転移の原因ははっきりと明らかにはされていない。
移植医である彼女も、記憶転移に悩まされる患者を数多く診てきた。 移植がありふれた治療法となっている今、身体的な健康を手に入れてもスピリチュアルな面で逆に病んでしまう患者達は少なくは無いのだった。]
(130) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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[古本屋の青年>>120には、軽く手を挙げた。]
おう、面白ェモン見せてくれてあんがとな。
[見送りながら、謝る蛯江>>123には鷹揚に首を振る。]
いや、気にしねェでいいぜェ。 さっき野球の本読んでんの見かけたんで、ちィと話し込んでてな。
[半身不随になりながらも登坂した、伝説の選手>>67の名を挙げて。]
(131) 2011/09/25(Sun) 21時半頃
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[遠目に、先程「またね」をした16番が いつもの運動をしているのが見えた>>127 つられて身体が揺れるように動くけれど、 あまり運動が得意でないから、それだけで。
音楽に合わせて踊るように、運動をする彼女を 長い前髪の合間から、ちらり ちらりと見ていた。]
―――……
[何年か前まで、16番と共に運動していた女の子は居ない。 16番同様、その子ともそれなりに仲が良かったはずだけど 消えてしまったならば、自分はそれを受け入れるのみ。 悲しい 寂しい そんな感情は、知らなかった。]
(132) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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遊んでたの?
[皆で遊んでいた玉を持って逃げたら追いかけてくるだろう、普段追いかけっこしているからわかる。 なんだか面白くなって、ふっと笑みが浮かんだ]
逃げる?あっち行こう。部屋までは来ないでしょう。
[向こうから幼い声が聞こえてくるなら早足で狭い部屋の中へ赤毛を招いた]
(133) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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初めは、他のと、してたんですが なんか、ニックがこう、声をー……
[そんな風に、伝わりにくい説明を、身振り手振りを交えてネクにするけれど、どれくらい伝わっただろうか。 追いかけられる理由が、自分の手の中の球だとは気付かぬまま。
疲弊した様子で「逃げる?」という問いかけに、こくりと一つ、頷いた。]
……えーと、 おじゃま、します
[他の人の部屋に入るときはそう言うのだと。 いつだかに教わった言葉を思い出しながら、招かれるままに部屋の中へ。]
(134) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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・・・。
[じゅ、と音をたててカフェオレのストローを吸う。
幼い頃から、父の影響で移植医療に興味はあった。 けれど、それを知れば知るほど、彼女は人の持つ精神の領域へと惹かれていった。 その原因の一つに記憶転移があることは言うまでもない。
けれど、彼女が最も精神科領域に惹かれたのは、精神科領域の疾患が移植医療では治療できない領域だったからに他ならない。
患者が疾患を克服して喜ぶ姿を見るのは嬉しい。 その為に医師として最善を尽くしたいとも思う。
それでも、この移植医療の進んだ世界においては、移植さえしてしまえば終わり、そんな風習が医師の中でも一般的になってきている。 医学史を知れば知るほど、医師としての在り方に疑問を持つのだった。
苦しんでいる、患者の助けになってあげるには。 そんな事を悶々と考える彼女は、今の医療の世界の中では異端的だった。]
(135) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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[纏めた荷物片手に立ち上がったところで、 近づく人影に気付く、先ほど思いっきり目が合った相手 だ。 些細な落し物に気付かぬまま、きょとんと見やる。
こちらの手元にはヴァイオリンケース、 相手の手元には紙の本]
あ……
[気付けば、ふと記憶の繋がるのだけれど。 今、この状況において、口をついて出てきたのは]
いや、今のは痴話喧嘩とか、 痴情の縺れとかの類じゃないんだ。
むしろ、女の子から水をぶっ掛けられる、という 初めての経験にとても驚いているくらいで――…
[現状についての言い訳だった]
(136) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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知ってます知ってます! 俺、ガキの頃、あのバイトやるのがすげー夢だったんすよ!
[へへっと僅かに眉尻を下げ、笑い]
念願叶う前にスタジアム改修されちゃって、あんときはほんとショックでしたよー! まー今のも便利でいいんすけどね。
[話しながらも、視線はサインを書く岩瀬の手元に釘付けとなり。 ノートを手に戻されると、わぁーっと嬉しそうに声をあげる。]
有難う御座います! 大事にします!
[しばらくじっと見つめ、インクがしっかり乾ききってから、またシリコンのカバーを被せ、大切そうにディバッグの中へ戻した。]
(137) 2011/09/25(Sun) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/25(Sun) 22時頃
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[掛けられた声>>123>>131に、謝らなくていいと、どういたしましてと言うように目を細めて黙礼し、再び歩き出す]
あの、
[荷物を纏めた男は青年に気づいたが、ハンカチには気づいていない様子。だからそれを口にしようとして]
…………え、いや。
[いきなり始まった言い訳に困惑しつつ、屈む。 屈むと、矯正下着で潰しても潰しても存在感のある胸が必然的に強調されてしまうが、今はそれを気にはしない]
ハンカチ、落としたよ。 ……って、言いに来ただけなんだけど。
(138) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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ベネットは、細い指先でハンカチを摘みあげて、屈んだまま飴色の髪を見上げる。
2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[現に、今の身を置いている移植医という立場での仕事が作業的な内容に思えてならず、それでも父の言いなりになっている自分に嫌気がさす。
手にしていたカフェオレのパックをベンチの上へと置くと、両の手で顔を覆い、重い息を吐き出した。
ちらり、指の隙間から覗く目線が向かう先は午前中に診察した赤毛の男へと。 手術を執刀する予定の医師がこんな人間だと知れば、彼はどう思うだろう。
罪悪感が彼女を支配する。]
(139) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[一生懸命説明してくれる姿はどこか幼い子のようで、頷きを返しながら。理解はあまりしてないが笑顔で。 頷いて赤髪が、揺れる]
いらっしゃい。 適当に座って、えーと。なにもないけど。
[簡素なベッドと朝の着替え、多分内装は皆同じだろう。 ぽすんと座り、隣を叩いて示した]
(140) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[>>138 言いに来た、という言葉だけでなく。 それを拾い上げてくれた実に親切な行為に、 飲み込むまでに、しばし、時が止まる]
え? あ――……
[実にいたたまれない。 ぎこちなく向けた笑みが、いっそ相手の笑いを誘うものであればいいとかそんな気分だ。]
いや、ご親切にありがとう。 どうもあの年頃の女の子は扱い難くて……
[と、拾い物を受け取ろうとして、 屈んだ人を見下ろした先、 あらたな失言に気付いて言葉が途切れる。
中性的な雰囲気に忘れたのか惑わされたのか、 相手は多分“その年頃の女の子”に当てはまりそうだ。
ハンカチを受け取る為の手は、相手へと差し出されたまま]
(141) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[懐かしい旧スタジアムの話>>137には、思わず釣り込まれた。]
あ、俺もあの売り子、ガキん頃憧れた! 毎日試合見られていいなァ、なんてな。
[喜ぶ蛯江につられて笑みが浮かぶ。]
そんだけ喜ばれっと、なんだかこっちのが嬉しくなっちまう。
ん、そういやアンタは学生かァ? 平日にこんなトコで油売ってていいン?
[新式の電子ノートは学生に人気らしいと、電子雑誌で読んだ覚えがある。 とんとん、とランニングシューズのつま先で地面を蹴りながら。]
(142) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[未だ手には白い布の球を握ったまま。 他人の部屋には、何度か入った事があるけれど、皆、自室と似たような内装だった。
ネクの部屋もまた、同じ。 だから、室内を見回す様な事は、しなかった。
示されるまま、ベッドに腰掛ける。 二人分の重さがかかれば、一人用のベッドはぎ、と、軋んだ音を立てる。
そうして、深く、深く息を吐き。]
……助かりました
[へらり。
薄らと額に汗など浮かべながら、笑う。]
(143) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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野球の本! 何の本だったんですか?
[興味津々で訊ねれば、それは、幼い頃に祖父から聞いたことのある、伝説の選手の話だった。 2年前に、2時間ドラマとして放映もされた。内容はしっかり覚えているが、主役を演じた俳優の名前は、もう覚えていない。]
そんな時代があったんすねー。 彼の他にも、怪我でプロ生命絶たれた選手が沢山いるって、話じゃよく聞くんすけど。
[どうも実感がわかず、眉間に僅かに皺が寄る。]
(144) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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―ソリテス中央駅―
[既に待合せ時間から三十分程経過していた。 綻んでいた顔は険しくなっており、落ち着きなく歩き回る。 その時端末が震え、待人からのメール受信を知らせた]
……はぁ?
[綻びかけていた顔が歪んだ]
もう会わない方がいいって、ちょっ……
[つい、出てしまった大きな声。 周りからの視線を感じ、とにかくどこかへ移動する事にした]
(145) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[ぎこちない笑みに笑い返す]
どういたしまして。
……ふふ、そうだね。 女の子って突然怒ったり泣いたり、僕もよくわからないや。
[と、相手の言葉が途切れる。 また、女であると気づかれたのだろうか。 だがそれには気づかなかった振りをして、男のように言葉を紡ぐ。 差し出されて止まった手に押し付けるようにハンカチを載せた]
はい、ハンカチ。
それから、服。濡れっぱなしだと身体によくないからきちんと拭いたほうがいいよ。
(146) 2011/09/25(Sun) 22時半頃
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[なんとなく、子供にするように髪を撫でようと赤に手を伸ばし]
追いかけっこするのも大変だし。 次の鐘まで時間潰せばいいよ。私もすること特に無かったから。
[手の中の玉、子供の喜ぶ遊び。 よく運動場で赤毛と子供たちが遊ぶのを見ていた]
(147) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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ですよねー! バイトしながら野球観戦、すっげー憧れてたんすよー!
……え?
[学生かと問われると、ちょっとぎくりとし]
はい、大学生っす。 まぁ今日は色々あって、ちょいと休校ってとこすよ。
[へへへと笑い、フードの上から頭を掻いた。]
(148) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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おー、赤さん大人気。
[わらわらと赤毛――の持つ玉――に集まる子供たち。 それを見て、楽しそうに笑う]
いいね、皆、楽しそう。 皆が楽しそうだと、僕も楽しいから。 うん、いいね。
[みんな、みんな、だいすき]
いなくなったり、しないでね……
[走り去る背中。 時々、消えた背中を二度と見なくなる人が、いて。 思い出すと何故だろう。 胸のあたりが、苦しくなるから]
みんな、ずっと、一緒にいようね。
(149) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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……ふうん。
[それは、随分と古びた小説だった。 近未来をイメージして書いた前時代の小説、と言うのは。その未来に生きる自分から見れば随分と興味深いものではあった。]
しかし、面白い発想ね。
[主人公の幼馴染の少女のクローン体を、電脳世界で架空人格として作ると言う話であった。そこまでは面白い発想と思ったのだけど。最終的にクローンが意志を持ってオリジナルを殺そうとすると言う展開には若干の苦笑が混じっていた。
何故なら――]
オリジナルを殺すなんて、リアリティに欠けるじゃないのねえ?
(150) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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[>>146 同意の言葉にはぽそり、愚痴めいて零れる]
まあ、怒らせた原因は俺の一言なんだけど。 そんなに怒るようなことだったのか、と。
……?
[返る言葉の他人事めいた感と一人称、 胸元は何かの見間違いなのか、と過ぎった思考に答えが出る前に、手の上に押し付けられるハンカチ]
気を使わせてすまない。 今度店にお伺いすることがあったら、 多少、値をふっかけられても気にしないことにしよう。
って、そんなに濡れてるかな? ―――濡れてるな……。
[さらりと一言つけくわえて、自問自答の末小さくため息、 自宅はこの区画にあったが、着替えに戻るというのも面倒だ。精々日当たりのいい場所にでもいるべきか、と視線を彷徨わせたり]
(151) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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[読み終えた本を、本棚に並べる。 もう随分と集まった本の束。飽きてしまえば、もしくは本当につまらないと思った本はまた古本屋に売ってしまえば良い話であった。
自分には必要無い物ならば、他に必要とする人間に渡せば良い。つくづく、よいシステムだと思いながら。趣味でやってるとしか思えない店主の顔を思い浮かべた]
(152) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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[手を伸ばされても、避ける事はしない。 髪を撫でられれば、年不相応な笑みを浮かべるだろう。]
小さい子、って、……どれだけ走っても、疲れた様子、見せませんよね。 ……俺は、あんな長い時間、子供の面倒、見ていられないだろう、なぁ。
[体力も、あまりある方ではないし、と小さく付け加え。]
毎日、お疲れ様です。
[そう言って、彼女が自分にそうしたように、目の前の髪に手を伸ばして。 迷惑でないならお言葉に甘えます、と、笑いかけながら告げた。]
(153) 2011/09/25(Sun) 23時頃
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― 運動場 ―
[その運動の輪から出ようとしたとき、何かが起こったのか、赤毛が走っていく。]
――……?
[首を傾げた。]
(154) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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[蛯江の言葉>>144には、恐ろしげに肩を竦め。]
まァな、移植手術がある時代で俺も助かった。 今じゃ想像つかねェよな、怪我ァした程度で引退考えるなんてよ。
[幾らか焦る様子には、成程と、にやり。]
色々あって休校、かァ。 ま、勉強するばっかが学生じゃねェわな、頑張れ若者。
[学生時代、スポーツ推薦で大学に進学はしたものの野球三昧、講義をサボった経験は割と豊富。]
そんじゃァ、ジョギングの続きでも……、と、お?
[少し離れたベンチには、見覚えのある女性>>139。それも、数時間前に。目が合う。]
(155) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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でも、怒らせた自覚があるなら謝ったほうがいいかもね。 時間が経つと余計にこじれること、よくあるし。
お店……、ああ、うん。いつでもどうぞ。
[その言葉で客だというのまでは思い出せたが、果たして何の本を買った客だっただろうか。まだ思い出せない。 が、忘れたと口にするはずもない。 営業スマイル、とでも言うような笑顔を浮かべた]
濡れてるよ。 用事があるならその前に帰って着替えたほうがいいと思うし、 用事がないならやっぱり帰って着替えたほうがいいんじゃないかな。
[視線を彷徨わせる様子に、先程の女を探しているのか、或いはまた別の待ち合わせがあるのだろうかと誤解してそんなことを言う]
(156) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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[ぽふぽふと撫でると、少年のような顔になった。 赤毛が何歳かは詳しく知らないが自分より先に此処に居たはずで、つまりは年上らしい。 そんなことを忘れるような表情に、昼間の保育士としての気分になって]
はしゃぎすぎて食事の前に眠くなっちゃう個は居るよ。 でも、体力有り余ってるんだろうね……
ううん、それが私の仕事だから。
[ゆる、と首を振って返した。
手が伸びてくると避けずにそのまま髪を撫でられる。 男性が自分の体に触れてくるのは“そういう事をする合図”だと思っているから、ああするのかなと思いエプロンを外した]
(157) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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あぅ・・・。
[指の隙間から覗いていたのにばっちり目があった。 慌てて指を寄せて目を隠すけれど手遅れだっただろう。]
(158) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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―ソリテス中央駅/転送ステーション―
なんでっ……
[勢い良く歩きながら唇を噛み締める。 最近彼との仲は良好で、別れの兆候など全くないはずだった。
一人用の転送装置に駆け込み、戸を閉めた]
『ドチラヘ転送致シマショウカ?』
[制御ロボットの声がする]
(159) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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黙っててよ!
[罪のないスピーカーへ向け怒鳴った。 勢いでこらえた涙が溢れる]
『「黙ってて」トイウ場所ハでーたニアリマセン』
『転送場所ヲ指定シテクダサイ』
『転送場所ヲ指定シテクダサイ』
[無機質な声が響く中、うずくまり、耳を抑えた]
(160) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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[そして、幼い子が赤毛を追いかけていく。 足は止めてその様子をぱちくりと眺めた。]
あれは、楽しい?わけでない?
[急な出来事にやや目を見開きながら振り返る。 ニックはどう答えただろうか。リーネもそれを見ていたか?]
(161) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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― 運動場 ―
いたい かもしれない
[>>161赤毛が子供達に追われながら走り去っていく そんな場面を見ていたコーダの一言が届けば、 再び自分の頭に手を添えて、首を傾げた。]
…たのしければ いい
[何気ない願いを呟いて。]
(162) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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[触れた、髪。
コーダの髪はふわふわしている様に見えた。リーネの髪はつやつやしていた。 ネクの髪は、また、違う。自分の赤い髪も、全然違う。
自分はニンゲンなのだ、と、今は居ない、年老いた男が教えてくれた。 ニンゲンとは何か、と聞いたけれど、ここに居る皆、ニンゲンなのだ、と答えられて、結局、よくわからなかった。 自分たちは同じ、ニンゲンというものらしい。なのに、髪の毛一つとっても、こんなにも、違っていて。
触れた感触を、かつていた男の言葉を思いだすように、ネクの髪を撫でた指先を見詰めていると。]
……ぅん?
[エプロンを外すその動作>>157に、視線を上げ。]
ネクさん?
[ゆるり、首を傾げた。]
(163) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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ホントすよ。 俺の友達でも、バイクで事故って両足派手にやっちゃったヤツいんですけどね。 そんな時代だったら、あいつも車椅子とかいうの乗ってたのかなーって思っちまったり。
て、あ、はい! ありがとうございます!
[深々と頭を下げ、岩瀬を見送る。 そして花壇の端に腰掛けると、ディバッグの中を覗き込み]
へっへー。 あとでオヤジに写メッて自慢してやろ。
つかしまった! 一緒に写真うつってもらえば良かったー!
[ばんっと、残念そうに膝を叩いた。]
(164) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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……香水つけすぎ、って忠言は、 公衆の場で水をぶっかけられるほどのことなのか?
[>>156 “謝る”には納得がいかず、 少しばかり相手に問いかけるような口調になった。 浮かぶ営業スマイルもさして気にすることはなかったけれど、 果たして古書の譜面は、いつでも 扱いのあるようなものだったか]
って、なんだその味気ない2択。 用事はあるといえばあるんだけど、 まあ別に身なりを気にする用事じゃないし。
[紙袋から覗く白いカラーの花束と、ヴァイオリンケース。 座席に荷物を置きなおして、とりあえず濡れたジャケットを脱ぐ。 少し濡れて水の沁みたシャツは、風に涼しい]
この辺で日当たりのいいとこ、知ってる?
[誤解を催していることは知らず、とりあえず2択には抗うつもりだ。先ほどよりは大分気安くなった笑顔で問う]
(165) 2011/09/25(Sun) 23時半頃
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[再び顔を隠す様子は気にも留めず、見知った女医>>158の方へ歩み寄った。]
あれ、さっきのお医者のセンセイ? 担当つってたっけな? えェと。明日は世話んなるぜ、その……、
[名前は何と言ったろうか、思い出そうとするも。]
あー、牧原センセイ……いや、牧田センセイ……んん?
[遠征帰りで大変眠かったので、説明は割と流し聞きだった、らしい。]
(166) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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[ポケットにペンや紙が入ったまま、就寝前と同じ動作で外したエプロンを簡素な机へ置いた。 名前を、自分の名前だと思っているものを呼ばれて振り返る。作業着を脱ぎながら、先ほどと同じようにゆる、と首を傾け]
しにきたんじゃ、ないの?私はいいよ。 今日はちょっと疲れてるから、シたらぐっすりかもしれないけれど。
[最初に教えてくれた男はもう居ない、いつ頃だったか名を呼ばれて出て行ったきり戻ってこなかった。他の男もそう、部屋に呼ばれる事もあったし部屋に来る事もあった。みんな同じ、突っ込んで出すだけ。 昼間の健全な運動とは違う、大人の運動。 そう言えば良いと言ったのは誰だったか、顔も思い出せない]
(167) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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>>162
そうか。楽しそう、にはあまり見えなかったけど…。
[リーネの言葉にまた赤毛が去った方向を見ながら。 そのとき、ふと、体操用の音楽が聞こえてきて、その方向を向く。>>127]
――……。
[身体をくねらせる運動をしている女、じゅうろくばんが見える。]
(168) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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香水……かあ。
水を掛けるのはやりすぎだと思うけど……。 でも、自分が気合い入れてしてきたお洒落を否定されたら怒る女の子って、そこそこいるんじゃないかな。
ほら、女の子ってさ。 好きな男の子の前では頑張っちゃうイキモノだから。
[問いかけられたので、考えて答えてみる。 女というのは青年の生まれ持った性ではあるが、人生の半分以上を男という自覚のもとに生きてきた青年にとっては、女の思考など、これまで接してきた女性や読んできた本から想像するしかないもので]
身なりを気にする用事じゃないのに、そんな格好を? ……って、ああ。それはデート用か。
[誤解は続行したままだ]
日当たりのいい場所……そうだなあ。 向こう。駅のある方角が良かったはず。
(169) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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牧野、です。岩瀬さん。
[顔を隠しても男がこちらへと近寄って来るのがわかれば、小さく苦笑を浮かべながら名前を名乗った。]
眼、痛んだりしません?
[ゆるりと柔らかな笑みを浮かべて彼に問いかけた。]
トレーニング中?みたいですけど。 スポーツ選手は一日でも身体動かさないわけにはいかないのかな。
(170) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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[コーダの声>>161に、へらりと笑みを浮かべ]
かけっこは、楽しいよ。 ちみっこたち、単純に身体動かすの、好きだし。 でも僕らの方が体力あるはずなのに。 なんでこっちが先に疲れちゃうかは、不思議。
[ぱたぱた走り回る子供達に比べたら。 もう身体は出来ているし、体力だってあるのに。 子供はとても、元気で。 それが眩しく、微笑ましい]
(171) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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[視線を感じて>>168振り返った]
コーダ?
[なにか用なのかな。 音楽が鳴っている間は、運動の時間だからあっちへは行けないけど。 声なら届くはず。]
なに?
(172) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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[しにきたんじゃ、という問いかけと。 作業着を脱ごうとする、その動作と。
彼女が示す>>167のが“そういう事”だ、と、気付かない程、鈍くはない。]
あー……
[困ったように眉を寄せて、それから、またいつものように、笑みを浮かべて。 す、と、彼女の動きを制止するように、球を握っていない方の手を挙げる。]
俺、あんま、そういう気分じゃない、んで
[そう、告げたけれど――― 本当は、行為を、好まないだけだった。
一人より、二人ですれば気持ちいい、と、誰かが教えてくれたけれど。 断り切れずに乗ってしまった、或る男の誘いの言葉。――― 思い出すのは痛みの記憶ばかりで。
以来、誘いをかける相手が男であれ、女であれ、それとなく理由をつけて断っていた。 どうしても断れない事も幾度かあったけれど、それでも、良い思い出は無く。]
だから、いいです。暫くしたら、俺も、部屋帰りますんで。
(173) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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>>171
あまり、走りまわるのは、自分は好きではないけれど…。
[ニックの爛漫の笑みにそう応えながら、運動用の音楽を聴いている。これが音楽と教えてもらったときから、それは気になる音。]
――……じゅうろくばん、 いや、おんがく、鳴ってるから。
[彼女が振り返ると、邪魔したのは悪いと思いながらそう告げる。 自らの膝に置いた指を規則的に動かし始めながら。]
(174) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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……なんだ。触ってくるから「そう」なのかと思って。
[しないのであればと作業着を戻す。 薄い体、同年代よりは肉の少ない胸。走る事を考えて男性と同じ作業着を着てエプロンをしてしまえば見た目にはあいまいな姿。髪だけは男性より少し長いけれど。
ぽすんとまたベッドに座る]
昼間走りすぎたかなって思ってたんだ。 じゃあ少しだけ話、しようか。
(175) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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おしゃれを否定されて怒る、か。 そういう類の怒りなら、まあかわいいんだけどな……
[>>169 むしろあれは私に口出しするものは許さない、 とか高慢全開行動である、気がするのは、 たとえば彼女の同級生になら同意が得られるだろうか。
しかし本屋の告げることは、視点が女性らしくない、が。 そこに思考が辿り着く前に、またも遮られるのは――]
……って、は? え?ちょっと、待っ……好き?デート?
ちがう。ない。ありえない。これは単なる見舞いの品だ。
[否定を重ねる姿は、周囲から見れば今度はどんな様相に見えたか。あらたな痴情の縺れ、と見られなければいいと願いつつ。 ――はさておき、誤解を招きそうな花束やら何やらを示して告げるが、律儀に問いに答える相手に、果たしてどこまで通じていたか]
(176) 2011/09/26(Mon) 00時頃
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……そう
[楽しそうに見えない、と言われれば>>168 頭から手を離して、ぶらりと下げる。
視線が16番へと移れば、つられて自分もそちらへ。 >>132また先程のような事を思い返すだろうか。]
かけっこ たのしい?
[>>171ニックは、コーダとは逆に楽しいと言った。 どちらが本当かは分からないけれど。]
(177) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[名前の訂正>>170には、バツが悪そうに頭を掻いた。]
あ、悪ィ、そうだそうだ牧野センセイ。 うん、二十年前の盗塁王とおんなし苗字、って覚えときゃァ忘れねェな!
[彼には著名な医師も何も関係なく、野球絡みでないと忘れてしまうらしい。]
や、今は痛かねェぜ、貰った薬が効いてんのかも。 これ、なんつゥかトレーニングってよりは……、
[明日の手術への緊張のため、じっとしていられなかったのだとは、何となく格好がつかなくて。妙なプライドから、若い女医に話すのは躊躇われた。 こほん、とわざとらしく咳払い。]
そォそ、一日サボるだけで、体ァ鈍っちまうからな!
(178) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[コーダのひざできれいな指が動く。 この音楽と、私の動きと、おなじ……えーと、リズム? ああそっか。]
コーダは、この音楽、好き? ――っ、
[しまった。 回りながら聞いたら、髪の毛が口に入っちゃった。 ぺっぺっ。]
(179) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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20年前の盗塁王・・?
[彼の言葉にきょと、とした様な表情になるけれど、すぐにくすりと小さく笑った。]
20年前の選手、ですか。よく覚えてますね。 岩瀬さんいくつでしたっけ。 あぁ、でもプロ野球選手ならそのくらい普通なんでしょうか。
[そうか、と勝手に得心した様な表情を浮かべて髪をかきあげた。]
痛みがおさまっている様なら良かったです。 眼の調子が悪いと頭痛とかに出やすいですから、あまり無理しないで下さいね。
(180) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[ネクが服を整え、ベッドに腰掛けると>>175に、内心で、ほっと息を吐く。 こちらが断っても、強引に行為に持ちかけようとする者も、いなかったわけではないから。]
……すいません。
[浮かべた笑みは、少しだけ、疲れたような色を帯びて。]
仕事場、年上の人多くて。 なんか俺、まだ子供扱いされるんです。 作業が早く終わると、よくやった!って言って、頭、すごい撫でてきて。
……だから、なんか、俺にもその癖、ついちゃった、みたいで。
[照れるように、目を細める。
そういう環境でずっと、ずっと、仕事をしていたものだから。 同様に、身に付いてしまった敬語の癖は、容易には抜けなかった。]
(181) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[ヒールの女の性格までは知らないから、水をふっかけたのが高慢ゆえの行動とは思いもしない。 勿論彼女が昨年自分が辞めた大学に通う学生だなんて知る由もない。先程岩瀬に話しかけていたファンの男も同じだ]
――え? なんだ、そうだったの。 お洒落して花まで持ってるからてっきり。
[幸い話はちゃんと聞いていた。これ以上誤解が増えることはなかったが、周囲の視線には残念ながら気づかなかった。 男と女が会話しているという意識は、青年に欠けている]
それにしてもお見舞いなんて……。
[どんな怪我や病気でも大抵は移植で治ってしまう現代にわざわざ花束を持って見舞いだなんて、どれだけ大変な移植をしたのか、或いは予後が悪いのか、それとも数日の入院でも心配で大袈裟に見舞ってしまう性格なのか……色々考える。 心の病という可能性は、するりと抜け落ちていた]
お大事にね。
(182) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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コーダは、音楽、好き?
[つられるように視線を移す。 音にあわせて動く16番の姿。 あれは“踊る”と形容するのだと、誰に教えてもらったのだったか。 しかし自分はもっと単純な運動の方が、好きだった**]
(183) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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>>179
――……大丈夫か?
[くるりと回る、じゅうろくばん その髪が弧を描く。
彼は届いた声、好き、という言葉に微か目を開いた。 そう、とても、とても、大事な音の言葉。
その返事を返そうと思ったけれど、じゅうろくばんがその前に咽たのを見ればまた目は開いたまま、自然と気遣う言葉がこぼれる。]
(184) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[こほん、とわざとらしく咳払いする彼を不思議そうに見たけれど、続く言葉に頷くと、思い出した様に続けた。]
あ、でも明日は流石に運動禁止ですからね? 今日は明日に備えてゆっくり休んで下さい。 私も明日、頑張らせてもらいます。
[ちくり、とさっきまでの罪悪感がよみがえってきて胸が痛んだ。]
・・・岩瀬さんって、やっぱり野球選手になるのが夢でした?
[暫く沈黙の後に、そんな問いを。 問いかける表情は何処か寂しげであったかもしれない。]
(185) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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>>183 [じゅうろくばんと同じように問うてきたニックに振り返る。 彼は己の指が動いていたことを自覚、していなかった。
だから、二人にそう問われて、次には青灰の瞳は睫に隠れ気味。微かに頬は赤らんだ。]
(186) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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リンダは、運動場のベンチまで移動すれば、座って皆の様子を見ている**
2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[あからさまにほっとされた。そういう男性もいるんだな、と思ったが顔には出ない]
気にしないよ。 したければする、したくなければしない。それだけ。 みんなそうしてるからね。
[赤毛の仕事は何だろう?いつも夕食後に子供と遊ぶ姿しか見ないからわからなかったが話には頷く。 確かに赤い髪は撫でていて悪いものでは無いと思う、その反応込みで]
私も同じかな、小さいのばかりだから撫でたり抱きしめたり。 女の子はクロさんの膝に乗って遊んだり、ね。
(187) 2011/09/26(Mon) 00時半頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/26(Mon) 00時半頃
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[小さく笑う牧野医師>>180には、懐かしそうな笑みを見せる。]
今の俺が28だから、ま、ガキの頃のコトだ。 けど、そン頃のコトのがよく覚えてるもんで。
[なんて言いつつ、実は歴代盗塁王は直近30年分くらい、全員暗唱出来たりするのだが。]
へぇ、目と頭痛って関係あんのな。 俺、病院や薬のご厄介になるってェのが、そもそも物心ついて以来のハナシだ。 なんで、その辺の知識はサッパリ。
[唐突な問い>>185には、何も考えず破顔一笑。]
おうよ、野球が好きでたまんねェってガキだったかンなァ。 今もソレは変わってねェが。
プロ目指しだしたのは、中学の頃だぜ。憧れの選手の影響!
(188) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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だいじょうぶ。
[髪の毛が入っただけだし。 だいじょうぶじゃなかったらロボットがやってくる。 そのくらい、わたしでも知ってる。 きっと、罰を与えられるんだ。
――あ。これで、終わり。 突き上げたうでを、振り下ろすと同時に、音楽が止まった。 じんわりと汗ばむ肌。 タオルで拭いて。 蒸れた谷間にタオルを突っ込んでふいた。]
……コーダ、顔、赤い。
[運動したわけでもないのに、変なの。]
(189) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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え?じゃない。 痴話喧嘩でも痴情の縺れでもない、って、最初に言っただろ。
[>>182 こつり、と米神小突いてやりそうになった手が、 中途半端に止まったのは最初の性別認識のせいで。 それはそのまま、置いた荷物を持ち上げる為に動いた]
……ん、ああ。ありがとう。
[お大事に、向けられる言葉に返す微笑みは、 もう諦めることに慣れてしまったもののそれ。 あるいは単純に大袈裟に見舞ってしまう心配性、 その可能性を高く見られたかもしれないけれど]
それじゃ、少し向こうのベンチで上着乾かしてくる。 また店には行くから、掘り出し物、準備しといてよ。
[ゆるりと軽く手をあげて、駅方向のベンチへと歩みを向けた]
(190) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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―食堂―
ふぅ…。
[既に食事時もピークを越え、閑散とした食堂の椅子へと腰をおろす。 大半の子供たちをお風呂に入れて寝かしつけ、ようやく一区切り、といったところだ]
…私ももう少ししたらお風呂入ろうかな。
[ぽそりとひとりごちて、天井を見つめる]
……。
(191) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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[食事のときから、どうにももやもやが晴れない。 最近はいつもこうだ。 正体のわからない妙なもやもや…ある種の焦りや苛立ちに似た感情を一度抱えると、ソレがしばらく晴れずに胸の内に立ち込める]
はぁ…。
[しかし、考えることはあまりしない。 何に対して何故もやもやしているのか、その正体が一向につかめない以上、何を考えれば良いかもわからないからだ。 クロは一度ため息をつくと、食堂を出てぶらぶらと散歩を始めた]
(192) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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ああ……ごめん。 照れ隠しか何かかと。
[手が此方に向かうのを見ていた。でもその手は青年には触れず、止まって]
…………。うん。
[ありがとうという言葉と共に返された微笑に何か引っ掛かりを憶えたけれど、詳しく聞く理由もない。頷いて]
作者かタイトルが解れば店にメールしてくれれば、事前に用意もできるから。
それじゃあ、またご贔屓に。
[示した方角に向かう彼を見送る。 見送り終われば営業スマイルもなくなり、いつもの表情に]
僕も帰ろう……。
[本を手に、来た道を戻っていく。 行きも帰りも徒歩を選ぶのは、これが*いつもの気まぐれな散歩だからだ*]
(193) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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みんな、そうだと。 ……いいんですが、ね。
[苦笑、とも呼べるそれを顔に貼り付けたまま。 ちいさく、笑い声を零せば、赤い毛先は小さく揺れる。]
小さな子が沢山だと、本当に、大変じゃないですか?
俺の仕事、ずっと、椅子に座ってるだけだから。 あんま、頭も使わないし。作業も、早くできないし……。
……なんか、ほんとうに皆、すごいですよね。 俺なんかじゃできない仕事、やってて。……すごいです。
[目を細めて、自分にないものを、羨むようにしながら。
視線を、手の中の球に落とす。――― あぁ、これを上手く投げる事すら、自分には、できない。]
(194) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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そうですね、子供の時の事の方が良く覚えてるかもしれません。
[彼の父がどんな手術をしたか。 自慢げに話していた記憶はやはり小さい時のほうが鮮烈に覚えている。]
健康なのはいい事です。 みんな岩瀬さんみたいだったら、いいのにな。
[ちら、と背後の病院を振り返って、言った。]
じゃあ、尚更、明日は頑張らないと。 せっかく叶った夢なんですから。
[膝の上で組まれていた両手を開いて、眺めながら言った。]
なんていう選手だったんですか、その選手。
(195) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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>>189
うん、なんか、少し、熱い。
[じゅうろくばんの大丈夫の声に、彼女を見る。 褐色の肌に浮き上がる汗、 それはタオルに吸い込まれて消える。その仕草を見て顔が熱くなったわけじゃないけれど。 その赤みはしばらく消えなかっただろう。]
音楽、好き、みたいだ。 前から、も、気になっていたけれど…。
[ロボットにそれだけを聴かせてくれといえば聴かせてくれるだろうか? とてもじゃないけれど、じゅうろくばんのように身体を激しく動かすことはできない。 結果、やっぱり黙ったままとなる。]
(196) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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[ディバッグを背負い直し、またぶらぶらと歩き出す。 途中、自動販売機で、スポーツドリンクのボトルを1本買った。]
やべー。 やること何もねーやー。
[自主休校を決め込んだはいいが、今度は、余った時間の潰し方に困ってしまった。 仕方ないので、ナンパでもして遊ぼうかと、繁華街へ足を向ける。
成功する確率は、多分36(0..100)x1%**]
(197) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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そう?
[再度ゆるりと首を傾げる、無意識の癖]
私は座って作業ができないから。 子供に字を教えたり一緒に遊んだりしてる方がいいや。
だから、赤毛さんも毎日同じ作業しててすごいと思う。
[何か悩んでいるのだろうか? 隣に顔を向けたまま慰めるようにまた髪を撫でた]
(198) 2011/09/26(Mon) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/09/26(Mon) 01時半頃
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熱かな? コーダ、しごと、熱いところだし。
好きなら一緒にする?
[ちょっと近寄って耳元に。ロボットに聞かれないように小声で]
……「運動」って言えば、ゆらゆら動いてるだけでも聞かせてくれるんじゃないかな?
(199) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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さて…どこに行こうかな…。
[クロはこてりと首をかしげ、少し考えてから2
12 運動場へ向かった 34 ネクの部屋に向かった 56 お風呂に入ることにした]
(200) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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― 回想・10年前 ―
[音楽のこと、でふと思い出す。 それは、遠い記憶で、ぼんやりとだけど。
灰色の髪を束ねた女の子。ヨルのこと。 運動しなくちゃ…と、やっぱりロボットに音楽を頼んでいた。 それを横で、眺めていた記憶。 じゅうろくばんほどじゃないけれど、小さな身体が揺れて楽しそうだったのを、自分だけじゃなく、誰かとみていた。
だけど、ヨルがいなくなってからは、 毎日の繰り返しから、音楽は消えた。
そんな記憶。]
(201) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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>>199
[仕事、熱いところ、には頷いた。 食事を残したことがないのに、痩せているのは、きっと暑さのせいなのだと、作業場の誰かが言っていた記憶。 実際、作業仲間をこの運動場などで見かけることは少ない。自分も、あえて運動をしろと命じられることもない。]
あ、いや…。
[じゅうろくばんがやってきて、耳打ちした言葉には、反射的に首を小さく振った。 一緒にするのが嫌などではない。
ただ、こう、音楽、にゆらゆらする、ということが、たまらなく、恥ずかしい。なぜだか。]
(202) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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―運動場―
こんな時間に運動?
[その場にいた彼らにそんな風に声をかけ、小さく笑いかける]
あんまりいっぱい運動すると、明日眠たいよ?
[16番とコーダを交互に見ながら、近づいた]
…音楽に合わせて運動、か。
[そういえば、昔16番以外にもコレが好きだった子がいたな、とぼんやり思い出す。 ちょうど同じようなことをコーダが思い返しているとは、思ってもいない]
(203) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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[すごい、と、髪を撫でながら言う、ネクの言葉に、ゆるりと瞬いて。 それから、そっと目を伏せる。]
俺、すごいんですか、ね。
……なんか、今日、コーダさんにも。 俺は、すごいんだって、言われたんです。
[でも、と一度言葉を切って、ぎゅ、と、柔らかい手触りの球を握る。]
本当に、そうなのかなって。 俺、本当に、何もできないから。……仕事場でも、作業遅くて、迷惑かける事多いんです。 ……もっといろいろ出来たらいいのに、って。 思うんですけどね。
[このまま、迷惑ばかりかけていたら。 自分は、これから、 ――――……?]
[――― 自問の続きが出てこなくて、薄く、目を開く。]
(204) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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ふぅん。そう。
[コーダは嫌みたい。 ならまあいいか。 聞くだけなら、わたしの運動の音楽があるし。 姿勢を直す。 ……汗臭く、なかったかな。]
(205) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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ひとのこと言えないよ、クロ。 わたしはもう運動終わったからシャワーに行くところ。 早くしないとチャイムが鳴っちゃう。
[最後のチャイムは「寝なさい」の合図。 シャワーが使えなくなっちゃう。 汗臭いまま寝るのは嫌だもの。]
(206) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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>>203
――……
[その時、声がして、そちらを向いた。
けれど、ほんの刹那、その姿に眉は寄る。 本人には気づかれない程度ではあると思うけれど。]
――……どうも。
[時々、きいている。 23とやった。96と運動した。51は何度でも。85にはもう飽きた。
そんな男たちのひそひそ話。]
(207) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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― セントラルパーク ベンチ ― [>>193 照れ隠し、には力いっぱい首を振って返しつつ。
たどり着いたベンチの背に、ジャケットをかける。 ちらりと、アナログの腕時計を見やった、あともう少し。 濡れた体にやはり風は少々涼しくて、くしゃみがひとつ。
―――兄は、
移植された腕を自分のものではないと拒んだ。 こういったことは時に起こり得る症例だと、 牧野医師から解説されたことだけは覚えている。
医療に携わるわけでもない、 患者の家族の一人でしかない自分には、 何故そのようなことを兄が言い出したのかわからなかった、
その腕は確かに―― 特徴的なふたつの黒子まで、兄のもの だったのに]
(208) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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じゃあね。 おやすみなさい。
[残っているひとに声をかけて、運動するところを出る。 たくさん動いたからもう眠い、な。**]
(209) 2011/09/26(Mon) 01時半頃
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>>205>>209
――……おやすみ。
[じゅうろくばんの少し素っ気ない返事に少しだけ萎縮する。 そのあと、シャワーを浴びると去っていく褐色。 また、ここで運動するだろうか。 それを訊けばよかったと思いながら、姿見送る。]
(210) 2011/09/26(Mon) 02時頃
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>>206 >>207 あはは、そうだよね。
[16番の指摘に苦笑しながら、視線をあさってのほうに投げる。 そう、自分ももう、お風呂に入って寝なければ明日の朝が大変なのはわかっている。 わかっているけど、このもやもやが少しでも晴れなければ、どちらにしても寝苦しいのも事実だった]
…私もシャワー浴びようかな…そしたら少しは…。
[気持ちも落ち着くかもしれない。 そんなことを考えながら視線を戻すと、コーダと目があい、挨拶をされた。 クロもこんばんは、と『この時間帯』の挨拶だと教えられたそれを口にした。 コーダの表情のかすかな変化には気づかず、普段の穏やかな笑みを彼に向けた]
コーダも音楽の運動?
(211) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
ホリーは、16番に、おやすみ、と手を振った。
2011/09/26(Mon) 02時頃
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[牧野医師の何やら寂しげな様子>>195には、首を捻り。]
頑張るっつっても、俺ァ病院行って手術台に横になるくれェの仕事しかねェが。 ま、俺、幸運の星の元に生まれてっから、滅多なこたァねェよ、安心しろィ牧野センセイ。
[根拠は全くないのだが。選手の名を問われると、]
えェと。知ってっかな、すげェ昔の選手なんだけどよ。
[前置きをして、伝説の選手>>67の名前を挙げる。]
前に、ドラマになったりもしてたんで、聞いたことくれェはあンのかな。 や、俺ン周りは野球バカばっかなんで、フツーの感覚ってェのがわかんねェや。
[止められるまで、彼がいかに凄いのか、嬉しげに熱弁を*ふるったろう*]
(212) 2011/09/26(Mon) 02時頃
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>>203 [クロが同じ人物のことを思っていたとは知らず、 じゅうろくばんが去ったあと、ヨルのことを再度心に描いた。
と、同時に、ヨルのように、いつの間にか消えていた人物のことも思い出す。 あのときヨルの運動の音楽を一緒に聴いた人。 腕の内側、親しくならなければみつけられない二連星の黒子。 それを指でなぞった最後の日は、もういつだったか。]
(213) 2011/09/26(Mon) 02時頃
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|
[むずがる子供をあやす様に髪は撫でたまま]
何もできなかったら、違う仕事に回されてる。 赤毛さんはそうじゃないなら、気にしすぎ?
――だいじょうぶ。明日もまた、朝起きて仕事して、食事してまたちょっとお話したら。それが私や赤毛さんのすることじゃない?
[余計な事は考えず、与えられたものをこなすことが此処での一番大切な作業だ。 だから、この返事で間違っていないはず。
自由な思考なんてクローンには無いのだから]
(214) 2011/09/26(Mon) 02時頃
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セシルは、ジャケットが乾くまで、しばし、電子ではない煙草を燻らせていた*
2011/09/26(Mon) 02時頃
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>>211
いや、自分は、運動はもう、終わった。 さっきのはじゅうろくばんのを見てただけだ。
[クロが笑んでこちらを見る。 ふと、その笑みに嫌悪感が走った。ただ、表情には出さないように視線をそらす。]
チャイム、鳴る前にいったほういい。
[誰とでも、その運動をする。 そんな噂。
彼は、それをいいとは思えない。 あまり、クロと二人ではいたくない、と素直に思った。]
(215) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/09/26(Mon) 02時頃
|
それじゃ
[もともとしゃべらないほうの彼は、 じゅうろくばんが去ってから、自分もと、足先を運動場から出る方向に向けた。**]
(216) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
|
朝起きて、仕事して、……
[ネクの言葉>>214を、小さな声で復唱する。 こく、こく、と自分に言い聞かせるように、何度も頷いて。
薄く開けていた目を閉じて、また、開いて。 それから、少しだけぎこちなく、微笑む。]
うん、……気にしすぎ、なんでしょうね。
大丈夫、ですよね。 うん。 だい、じょうぶ。
[そう言って、髪を撫でるその手の動きを制止すると、立ち上がる。 低くはない身長。ネクの顔を見下ろす形になるか。]
……そろそろ、戻りますね。 鐘、鳴りますので。
[握っていた球を、作業服のポケットに突っ込むと、扉に手をかける。]
(217) 2011/09/26(Mon) 02時頃
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|
……誰かがいなくなって、誰かがやってきて…。 …別の人だけど同じ番号で…同じ番号だけど別の人で…。 …なんでかな、最近、そういうことを考えると胸の奥がもやもやするんだ。
[コーダに話しかけるような、独り言のような…どちらとも取れる調子でしゃべり始める]
…16番は音楽に合わせて運動するのが好き…でも、『前』の16番はどうだったのかな…? 『次』の16番も、そうなのかな?
[頭の中に入っている、人と番号の組み合わせ…中には16番のように、特別な呼び方の無い人もいた。 同じ番号の違う人…コレも、クロがもやもやする理由のひとつなのかもしれない]
…ごめん、何言ってるかわかんないよね…私もわかんないもん…。 ただ…なんかもやもやするの…。
[もやもやする…そうもう一度つぶやいて、自分の胸元に握ったこぶしを当てた]
(218) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
|
ありがとうございます。
[へらり、笑って、片手をひら、と振る。]
おやすみなさい。
[歩み出る、部屋の外。真っ直ぐ、向かうのは自分の部屋。
部屋に戻って、ぐっすり眠って。
そうすれば、その先に。 変わらぬ明日が、待っている。*]
(219) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
|
>>215 >>216 あ、うん、おやすみ。
[コーダが歩き始めれば、特に止めようとはせずにその背中を見送った。 見れば、運動場にもあまり人は残っていない。 それはそうだ。 コーダの言うとおり、チャイムが鳴る時間も、そう遠くは無い]
……はぁ…やっぱり、散歩した位じゃああまり変わらないかな…。
[胸の内のもやもやは結局晴れることは無く…かといってこのままここにいても、シャワーを浴びる時間がなくなるだけだと判断すると、クロもシャワー室へと足を向け、運動場を後にした]
(220) 2011/09/26(Mon) 02時頃
|
セシルは、クロのもやもやするという言葉にはちらり振り返ったが、またそのまま去っていく。**
2011/09/26(Mon) 02時頃
|
[素直な子は好きだ。 手が掛からない子はもっと好きだ。 だって考えなくて良いのだから]
そう、だいじょうぶ。怖いことなんてないよ。
[子供たちにするように、穏やかな声でゆっくりと繰り返す。 それは今は居ない先の保育士がしてくれたように。 それ以外の事を考えないように。
赤毛が立ち上がり、見上げて笑顔を見せた]
そうだね、おやすみなさい。 ……まだ気になるなら、明日もまた話をしよう。 一個ずつ不安をなくして行けばいいよ。
[返事をするように手を上げて振る、姿が見えなくなるとベッドに寝転んだ。 シャワーに向かう時間は、もう無い。朝にすることにして、そのまま布団に潜り込んだ。
明日もまた起きたら食事をして、子供たちと遊んで。いつも通り*過ごすのだろう*]
(221) 2011/09/26(Mon) 02時半頃
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―シャワー室―
ふぅ…。
[シャワーを頭からかぶると、いくらか思考がすっきりとしてくる。けれど、それでもやはり、完全にもやが晴れることは無い。 そして、こういって気持ちのとき、ある程度時間がすると決まって…]
…っ。
[きた…そう思って、自分の肩を抱く]
は、ぁ…。
[こういったもやもやのあと…必ず『別の』もやもやがやってくるのだ。 体が熱くて、頭がボーっとして、押さえが利かなくなるもやもや…。こうなってしまうとこの欲求を抑えることができなくて…そんなことは無いかとほかの仲間に聞いたこともあったけれど、どうやら自分は特別そういう傾向が強いようだ。 以前は自分ひとりでも何とか解消できていたけれど、最近では一人で解消するには時間がかかるし、どうもいまひとつすっきりしきれない]
…でも…そうも言っていられない…か…。
[今からでは、相手を探すのは難しい。幸いシャワールームなら後始末が楽だし、久々に自分でするしかないかと、シャワーに打たれながらぼんやり考えた]
(222) 2011/09/26(Mon) 02時半頃
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[直感的に…子供たちの前では流石にまずいと思っているが、この時間帯なら、子供たちがシャワールームにくることは無い。 自身の体に手を這わせる。 チャイムの鳴るぎりぎりまで、クロのどこか苦しげな声がシャワールームに*響いていたか*]
(223) 2011/09/26(Mon) 02時半頃
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