人狼議事


199 Halloween † rose

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視点:


【人】 許婚 ニコラス

― 翌朝 ―

[トマトジュースもビールも買い置きはない。
それにリビングと繋がる寝室は、干からびた遺体がある。

だから、昨晩ドナルドを誘いパーティーに顔を出した

ほんの僅かな時間の滞在だったけれども
再び作ってもらったレッド・アイ。
朝になってしまえばまた――味を忘れてる

それを無念に思うと同時、表から響く
ハロウィンの挨拶を鼓膜が拾い上げて。

起床の支度をしながら、呆れの混じる声音で独り言]

(0) 2014/10/24(Fri) 08時半頃

【人】 許婚 ニコラス

……また、か

[飴が詰まった南瓜の椀はそこになく。
カウンターの端に置いてあった
片足だけの硝子の靴もまた、そこにない

宿屋の婆さんが今日もまた傘立てを買いに来た
後でお届けします、と告げて、はた、と]

―――……トマトジュースと瓶ビール、
代金は、それでいいですよ。

[一日バーテンダーのせわしなさを思い出し。
使わずとも使っても明日が繰り返されれば
消えてしまうのだから、無駄になるまいと


そして気付く。
――喉が渇いている、という事に。]

(1) 2014/10/24(Fri) 08時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[血色の悪い顔をカウンターの置き鏡で見詰めながら、
喉元を摩り、目を伏せる]


……食事を取らなくては…

[次に訪れた客の血を吸おう。
確か、次のタイミングで入店するのは
ハンプティダンプティのように肥えた男だ。
……ダイエットに協力できるかも知れない。

スーツのポケットに手を差し込む。
年代物の懐中時計は、やはりそこには無く**]

(2) 2014/10/24(Fri) 08時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/24(Fri) 08時半頃


【人】 許婚 ニコラス

― オブジェのこと ―

[霊体は捕食者たる男には見えない。

見えたなら、きっと千年以上の悠久を
もう少しは楽しく過ごせたに違いなかった。]

「あなたつめたいのね」

[女が表現したのは、体の事か。それとも態度か

吸血鬼は穏やかに笑った。
これから暖かくなるので、いいのだと告げて。
膨らんだ乳房に手を伸ばし、心の中で戴きます、と。]

(25) 2014/10/24(Fri) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[目覚めたら城が静かになっていたあの日から。
眷属を増やす、という事を止めてしまった。
二度も死を味合わせる事の、残酷さを理解したから


――さて、そんな彼女も身軽に為り
ハロウィンの日に天へ昇る。>>@4

何故か恨めしさのカケラもない表情で、
見つけてくれた薬屋に手を振り。

彼女は、事故で死んだ恋人の元に毎日向かうようだ。
狂った時間の歯車に囚われていると、
待ち人との再会に心浮かすオブジェは知らない*]

(26) 2014/10/24(Fri) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス

― ガラス雑貨店「Curcubeu」 ―

いらっしゃいませ、どう……

[待ち望んでいたハンプティダンプティが
漸く現れたかとドアの方を一瞥したが――違った。
縦には長いが、横には長くない人物。
それに、彼の外見には見覚えがあった。

渇きに喉を鳴らしたが、流石に相手が悪い。
一番初めに来た客を――という願望を殺す。]

いらっしゃいませ。
それと、先日は失礼しました。

(27) 2014/10/24(Fri) 19時頃

【人】 許婚 ニコラス

グレッグさん、……ですよね?
紅茶缶を、一緒に追い掛けてくれた……。

[先日のようにフードは被っていないし、
サングラスもマスクもしてないが、
声の調子で思い出して貰えたら、と淡い期待を。
蒼白じみた顔色のまま、欝すらと笑顔をつくる

強すぎない店内の明かりは客人を歓迎し、
棚の上に展示された商品たちも彼を見守り。
真っ赤なカーテンが表の光源をシャットし、
少しだけ、異質さを与えていた。**]

(28) 2014/10/24(Fri) 19時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/24(Fri) 19時頃


【人】 許婚 ニコラス

[客を迎え、テーブルの上のパート・ド・ヴェール製法で作り上げた
 羽根を生やした白い猫の形の万華鏡を取り上げる。
 オブジェクトセルを布で磨いてから、中を覗き込んだ。

 透明度の薄い外面とは一変して、
 覗き口の先には、乳白色の背景に柔らかな華が咲く。
 ハロウィンには似合わない、淡色の幾何学模様。
 硝子を通した光が、セルを回す度多角な色合いへ変わる。

 この街には、いくつもの光がある。
 この万華鏡の中にも、光が存在している。

 その中に混じり込む己は、絶対的に異質な存在だ。]

(39) 2014/10/24(Fri) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[知らない光の世界を眺める傍観者になりながら、
 この場所で、ドナルドに言われたことを思い出す。>>34

 どういう意味かと問うたが、かえるものは無く。
 記憶は薄れど、積もる感情はいくつもの形に変わってゆく。

 譬えば、この硝子と鏡で築かれた世界の裡に、
 捕食者たる赤が塗り固められていると訓えたら。

 彼は―――本当に忘れないでくれるに違いない。
 そして、酷く落胆するのだろう。
 美しく形成された細工の下に、残酷な世界があるのだと。
 
 それを知らせて、どうするつもり?
 彼を知って、どうするつもり?
                いつかは畢る夢なのに。


 ―――だから、無言で僅かに唇を震わせた*]

(41) 2014/10/24(Fri) 21時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/24(Fri) 21時頃


【赤】 許婚 ニコラス

 おはよう、ジェレミー。
 ああ、昨日の――、お腹の具合は、

[>>*4寝物語のように告げた、昨日の話、
 胃は大丈夫かと問おうとして、
 死ぬ気はないという宣言に、安堵の息をついたが]

 やめてくれ
 
 これからも、なんて。

[いい出会いが千年以上の間にいくつあったとして、
 いい別れであった保証は、――その中のごく僅かなもの。

 それは、仕方ないこと。
 仕方ないのだと、百年二百年と時を重ね、目を背けてきた。

 物静かな雰囲気が僅かに歪み、刃物のような鋭角さに変わる]

(*6) 2014/10/24(Fri) 21時半頃

【赤】 許婚 ニコラス

[失言だったと気づいたのは、そう間も置かずして。
 取り繕うような笑気を纏い、]

 ――ごめん。 渇いてるせいだ
 
[続けてから。
 それだけでは無いと、口に出さないまでも理解はしていた。
 これだけ長い付き合いをしている己の躯だ。
 不協和音を立てているのは、誰よりも自分が一番理解していた]

 腹が減ると八つ当たるなんて、まるで子供だな…。 

(*7) 2014/10/24(Fri) 21時半頃

【赤】 許婚 ニコラス


 お礼……あぁ、ふふ。
 それは愉しみだよ。
 
[>>*9苛立つことの無意味さもまた、理解している。
 何事も無かったかのように、
 草木が揺れるように穏やかに笑って。]

 ハロウィンが続くなら、君を困らせる悪戯のチャンスが
 増える一方だからね。

[続く限りは離れられないのだと、昨晩確かめたばかり。
 プラスの方向に脳を回転させ、ゆるく笑った]

(*12) 2014/10/24(Fri) 21時半頃

【赤】 許婚 ニコラス

 私も、君の街に来れて良かった。
 ……勇気を出して、城から出たかいがあったというもの。

[>>*13しかし、此処にずっと住まう訳にもいかない。
 吸血鬼たる躯は苦手なものが多いし、
 長く滞在すればするほど、異質に悟られやすくなる。

 それに――

 いい街だと自慢気に彼が告げたものを、
 食事の為に減らしてしまうのは忍びない。]

 夢はいつか、醒めないとならないけれど、ね
 覚めてしまう前に、君の「慝い言葉」をいくつ聞けるか…
 愉しみだよ、ジェレミー。

[この時間も限られているから貴重に思えるのだと。
 知っている*]

(*15) 2014/10/24(Fri) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

 失礼、名前はクロミさん……、
 長靴を履いた青年からお聞きしました。

 それに――君も覚えていらっしゃるんだとか

[>>61あの時は、互いに名乗っていない。
 こちらだけ彼のことを知っているのは、
 心地も慝いかと、先ず名前を知った経緯を告げて。
 狂った時間のことを端的に話題にあげてから]

 あぁ、そうだったのですか。
 クロミさんと一緒に来られると思っていましたが…。

[自分の言い方が悪かったせいで、
 此処を伝える手立てをなくしてしまっていた。
 せめて店名だけでも伝えておけば良かったものを

 それでも見つけ出してくれた青年に、目を細めて喜ぶ。
 聞こえていた“声”から耳を遠ざける。
 当たってしまったことを、後で謝罪せねばなるまい。]

(65) 2014/10/24(Fri) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ええ、自分の店を良い店、だなんて……
 笑えてしまうけど……。
 ハロウィンだけ、店を開けているので
 土産を求めるには悪くないと思いました。

[>>62グレッグの目線が背広を着た右肩へ
 向いていることに気付き、大丈夫ですと告げて。
 大丈夫じゃないのは、別の問題だ。

 トマトジュースでも飲めば、少しは気でも紛れるだろうか。
 代用は効かないと理解はしているものの。]

 またお会いすることがあるなら、
 お詫びにこれを貴方に差し上げようと…そう思っていました。

 お気に召すようなら、如何でしょうか。
 
[最終チェックを通ったばかりの、
 座った猫の体躯を模した万華鏡>>39
 透明感が弱く、白さが強いその商品を彼へ差し出し。]

(68) 2014/10/24(Fri) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ミー、
 ええと、多分そんな感じの響きだった気がします。

[>>67名前があまりにも長かったので、一部を拾い上げたが、
 どうやら人によって呼び方が違うらしい。]

 彼に伝言を頼んだのですが、
 もしかして、訊いていない…?

[ならば彼は一体誰に伝えたのだろうかと不思議そうに。
 夜に向かうつもりだったが立ち寄れなかった
 茶店の主に届けたと、知らぬまま。

 とはいえ、良かったと安堵の息を吐いて。]

 お菓子ばかり食べていると虫歯になりそうだな…。

[主食が菓子なのだろうかとすら思いつつ。
 探す手間を苦としていない様子に、
 それなら良かったと頷いて。]

(73) 2014/10/24(Fri) 23時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/24(Fri) 23時頃


【人】 許婚 ニコラス

 これは万華鏡です。
 羽根の上に覗き口があるでしょう。

[>>74天使のような豊かな羽根が生えた猫のカタチは、
 一見して置物のように見えそうだが、
 暇殺しの玩具であると教えて。

 指が手甲にも触れれば、食指が沸いてしまう。
 衝動を抑えようと唇を結ぶが、
 殆ど無意識にじわじわと触れた部分から血液を吸い上げる。

 指から離れてしまった万華鏡。
 礼と被り、かつん、と音を立て白い猫がカウンターへ倒れる。
 罅が入るほどの衝撃では無かったが、
 衝動を留まらせるには充分過ぎる物音だった。]

(78) 2014/10/24(Fri) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[吸血鬼の中でも、牙を通さず血を吸える珍しい種。
 思わず血を啜ってしまったことを、
 誤魔化そうとするのを、動揺で忘れてしまい]

 あの、すみません……

[採血を直ぐに制したものの、
 献血で取られる血の量より、多少は多かろう。]

(79) 2014/10/24(Fri) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[万華鏡を再び面へ座らせ、グレッグの様子を見守る。
 少しばかりの採血で、渇きは薄れたものの。
 今表に出たら、十分ともたずに倒れそうな気がする。
 陽はきっと、高くなっているのだろう。]

 大丈夫、案外丈夫なので。

[羽根の方も確認するが、割れてはいない。
 倖いなことに異変を己が招いたとまでは
 青年は気付いてない様子>>82>>83

 吸血鬼は血を吸わなければ死んでしまう。
 ニンゲンはまあ、貧血に近い状態にはなるだろう。
 本格的な食事の体制にならずに済んで良かったものの

 椅子から腰を浮かせ、カウンターの外側へ回る。
 どうぞ、と椅子に座るのを促して。]

(84) 2014/10/24(Fri) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 焼きたてではないですが、パン菓子があります。
 良かったら、食べていってください。

[朝方焼いたクルトゥーシュ・カラクスを思い出し、
 貧血が多少でも収まればと勧めてみるが。

 奥に引っ込み、からりとした表面のパンを皿に添え 戻ってきてから、そういえばと口を開き。]   

 ……グレッグさんは、観光で来ているんでしたっけ。
 
[仕事も理由のひとつだと、知らぬまま問い。]

(88) 2014/10/24(Fri) 23時半頃

ニコラスは、グレッグの指摘に、一瞬緊張を走らせて

2014/10/25(Sat) 00時頃


【人】 許婚 ニコラス

 なおす…?
 
[>>92確かに硝子工芸は、多少心得が無ければ難しい。
 他のものなら直せると言わんばかりにも聞こえ、
 オウム返しに問いかけながら。

 具合が慝いかと問われ、返答に迷う。
 ヒトから見れば青白い顔色。
 まして、空腹を覚えている身なら尚の事顔色も悪化している]

 ええ、少しだけ。
 外が暑いので……。

[告げてから、これは良くない返しだと心中で溜息を吐いた。
 まるでジャックフロストか雪男の言い分だ。

 今日もまた秋晴れだが、薄いコートを羽織っても良い気温。]

(95) 2014/10/25(Sat) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ええ、そうハロウィンなので。
 …私は菓子は食べないんですが…お客さん用に。

[>>93毎日繰り返されるのなら、作っておいて損はないかと。
 これもまた、一種の日課となりつつある。
 
 時計修理と聞き、へぇ、と感嘆の息をつく。
 そういえば細工物を随分注意深く見ていると思ったが]

 懐中、時計……。
 そうですか、そんなお仕事を――…

[思い出したように、動くのをやめてしまった時計を思い出す。
 あんな古いものでも修理できるのだろうかと。
 そもそも手元には無いが。]

 あまり、困ってはいなさそう…ですね。

[気楽な口振りに、薄く笑い。]

(100) 2014/10/25(Sat) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

 あの、
 このあと、もしホテルに戻られるようなら…お願いが。

[婆さんに頼まれたアンブレラスタンドを思い出す。
 此処に滞在している間、あといくつ売ればいいのか。]

 届け物をしなければならないんですが、
 生憎体調が悪くて、運べず……。

[店を出る時、ついでに届けて貰えないかと思いつつ。]

(101) 2014/10/25(Sat) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

[額へ伸ばされる手。>>102
 日中は躯がだるく、空腹も嵩んでいるせいか、
 顔を引くのを忘れていた。

 グレッグの触れた指は、体温の低い男の肌に触れるだろう。
 吸血行動を抑えている為、そこから熱は感じまい。]

 へぇ、百歳……。
 キリシマさんと、

[同い年くらい、そう告げかけて口を閉ざす。
 正確に言うなら、二度目の生から百年だろうか。
 どちらにせよ、無用な失言であった。]

 それならリッチな旅行を楽しめそうだ。
 あぁ…そういえば、「約束の鐘」というものをご存知で?
 
[既に色々巡ったのなら、知っているのではないかと。]

(108) 2014/10/25(Sat) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 私は君よりも軽いでしょうし、
 本当に俵担ぎされそうだな

[>>106冗句に口元を抑えて笑い。
 店で過ごすのかと問われ、悩ましげに。]

 ナタリアお婆さんの菓子というのも気になっているんですが…。
 夜、は……そうだな。
 
 体調が戻らないと、踊るどころでは無さそうですね

[夜を迎えれば少しはマシになりそうな気もする。
 冷蔵庫の中で眠っているトマトジュースとビールを思い出し。
 
 今夜はどう過ごすか、と決め倦ねていた。]

(109) 2014/10/25(Sat) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 私もどんなものか…までは解らないのだけど。
 シーシャから、そういうものが街にあると聞きました。
 きっと建造物ではないかと思ったんですが
 広場のような場所には、無いんですか?

[日中出歩くことも無ければ、
 此処から酒場までなら広場も通らない。
 観光らしいことを録にしていないな、と我ながら自嘲し。
 それも昼出歩くことが危険な身では仕方無きことではあるが]

 もし見つけたら、教えますね。
 君も見つけたら、是非情報を。

[猫をなでる指の動きを追い、気に入ってもらえたようで
 良かった、と微笑み。]

(120) 2014/10/25(Sat) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ありがとう。
 お菓子屋さんなら、夜はやっていないでしょうし。

 そうですね。繰り返しの原因が解らない限り、
 明日もまた同じ日が続くと思います。

[>>114注意力が散漫しているせいなのか。
 夜なら歩けると言っているようなものではあるが。
 体調の心配をされ、少しだけ申し訳なくなる。
 休んでどうなるものではないのは自分が一番知っていた。]

 ええ、すみませんが宜しくお願いします。
 お気をつけて。

[頼まれ事を快く引き受けてくれた青年に、ゆるく微笑み。>>122
 抱え上げるジェスチャーに、くつりと微笑んで。

 椅子から立ち上がれないまま、グレッグを見送る。*]

(125) 2014/10/25(Sat) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[――グレッグを見送った後、街を離れる事への
 寂寥の一言が、頭に残っていた。]

 ―――私も……。
 私も、離れるのが、………

[誰も居ない店内だからこそ、なのか。
 響く声は小さいけれど、物哀しさは殺せない。

 カウンターの上に突っ伏し、眼瞼を伏せる。
 空腹だから空虚なのか
 他の何かが要因なのか、判断がつかぬまま。]

(129) 2014/10/25(Sat) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― →街へ ―

 ……そうだ。

[少し血を吸えたし、茶屋へ行ってみようかと。
 彼もまたパーティに出席していたし、
 昨日は朝向かうと言ったが、結局は足を運べなかった。
 行ってみたいという気持ち半分、
 外を歩けば、彼にまた会えるのではという思い半分。
 

 ふらふらとした足取りではあるが、 何とか立ち上がると、
 コートを取り、フードを被って店を出る。

 サングラスはしたが、マスクを忘れてしまっていた。]

(138) 2014/10/25(Sat) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[人混みを避けて石畳の上を歩いていたが、
 歩を進めるほどに、足取りは重くなってゆく。

 息が切れる。鼓動が早くなる。
 本当に老体そのものだと苦笑いしたくなる気持ちで。]

  あ。

[視界がぐらりと歪んだ時に、膝から力が抜けた。
 転がるのは、造作もなく。
 陽光も穏やかになって来た頃合だというのに、日差しが辛い

 砂が口に入ったので、咄嗟に吐き出すが、
 起き上がろうとする気力が無かった。]

(139) 2014/10/25(Sat) 01時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 01時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 03時頃


【人】 許婚 ニコラス

[ぐぐ、と膝に力を入れる。
 しかし此れでは行くも戻るも難があると思い。

 大丈夫かと手を伸ばそうとする子供に、見覚えがあった。
 正確には、声に聞き覚えがあったという方が正しい。
 シーツを被っているから。

 昨日…ハロウィンの前日に
 サラム・デ・ビスクイツィをあげた子供だ。

 今触れられると、流石に吸血衝動は収まりそうになかった。
 たかが子供の一人や二人、と食料にカテゴライズする性の中に、
 この子はドナルドの生徒なのだと制する自我が生まれる。]

(173) 2014/10/25(Sat) 12時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[欲望を制する箍に、下唇を噛んだ。]

 ありがとう……でも、私に触れては、いけない

[拳を握り、強く石畳を叩く。
 血の霧に姿を変え、
 衣服をそのまま残して路地の裡へ流れてゆく

 日差しの届かない建物裏で、淡い金色の栗鼠の姿を借りる。]

 「ふぅ…。」

[豊かな尾を丸めさせ、身に沿わせる。

 通りの方では、衣服と石畳の上に残った緋色の滲みに、
 子供が驚嘆の声をあげていたが、
 遠いものとして脳は処理し、薬店のドアの前でへたりこんだ*] 

(174) 2014/10/25(Sat) 13時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 「……実は、あまり大丈夫じゃない。」

[通りに置いてきた服は、路地の裏から視えない。
 ただ、騒ぎの声が聞こえるだけだ

 騒ぎとは異なる異質な声>>*25
 ぴんと立った短い耳で聞き分けながら。

 くぐもった声を届け、ちいさく息をついた。
 ハロウィンが終わった後と仮定された彼の所存を耳奥で拾う。]

 「……どうして?」

[野良の獣であったジェレミーを思い出し、
 今の、ニンゲンの世に溶け込んでいる彼と比較するが
 どう考えても今の方が愉しそうに見えるので、疑問符を。]

(*27) 2014/10/25(Sat) 13時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 「街を出たい、という口振りではないな、
   ――ジェレミー、一体……なにが、あった?」

[薄暗い路地の中に身を置きながら。
 憧憬に憧れるような語り口に、少なからずの不安を覚える*]

(*28) 2014/10/25(Sat) 13時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 13時頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 13時頃


【人】 許婚 ニコラス

[緋霧が通った裏路地には、転々とビー玉のような
 緋い結晶を落ちていた。
 パンくずのような道筋は、風に吹かれて転がりはするものの
 鳥に食われてしまう事はない。
 眼球を啄くように、嘴で悪戯される事はあったとして。

 ヒトには聞き取れぬ聲。
 扉の友人の様子がおかしい事を訝しんでいたが、
 その音が途切れた辺りで、体が浮く。>>@40
 
 栗鼠に話しかける変人と輝名を受けるキリシマを想像し、
 それはそれで面白そうだとは思いつつ。

 プリムローズ・イエローの毛並みを鼓動と共に震わせ、
 閉じていた緋色の丸い目を店主に向ける。

 背皮を摘まれて店の中に招かれ、カウンターの上に鎮座し。]

(184) 2014/10/25(Sat) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

[鼻をヒクヒクと動かした。
 何やら得体の知れない匂いが嗅覚を擽る。
 とても、美味しそうなものには思えない。

 一瞬、この身が煮られるのではあるまいかと
 金色の大きな獣を前にした時のような、畏怖を覚えたが、
 …どうやら自身が単なる栗鼠とは思っていない様子。]

 「散歩をしていたら、具合が悪くなってしまいました。
 ……貧血の薬や、輸血パックは、ある?」

[偶々逃げ込んだのがこの路地であったというだけだったが、
 陽光の届かない空間に避難出来たのは、悪くない。

 くぐもった声音で喋る小動物は、店主の顔を見上げる。]

(185) 2014/10/25(Sat) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[溶けてしまう前に服を棄てて来た判断は
 我ながら悪くない機転であったと結果だけ見て感想を抱き。

 残した衣服が野ざらしに放置されていると想像は出来ても、
 彼の腕がそれらを預かったとは、夢にも思わず>>180



 こんな状態で陽の高いうちに外へ出れば
 ロクな事にならないと、分かっていた筈なのに。

 どうして生きる為の知恵よりも、
 ドナルドを悲しませたくない感情の方に
 天秤の皿が傾いてしまったのか。

 くりくりとした緋色の丸い眼球を伏せ、鼻を鳴らした]

(186) 2014/10/25(Sat) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 「道理だ。
  いや、戻らなければ難しいでしょう。
  しかし、今元の姿を取ると…」

[見せて困るものなど何もないが、全裸である。>>@42
 弱点の中に向かっていく様は、
 火中に飛びいる虫と大差ない。
 評価が下がっていくのも当然だろう。
 千年以上を生きていて、学習能力の無さを晒しているのだから]

 「えっと、……毛布かなにか、も……」

[倉庫に向かう足取りが方向を転換させる。>>@43
 何事かと疑問を抱くが、
 促されるまま、じっと佇んでいた。]

(187) 2014/10/25(Sat) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

 「……?」

[>>@45ドアを開けて誰かの名前?らしき単語を口吟む薬師に、
 違和感を覚えながら、丸い緋色の目を向けて。

 入れ、と何もない空間に呼びかけるという事は
 其処になにかが存在するのだろうか。
 微動だにせぬまま置物のように動かずにいたが。

 もう楽にして良さそうか。>>@46
 ちいさな躯から力を抜き、へちゃりと台にへばりついた。

 倉庫に消えてゆく男が戻るまでの間、
 なにかが居るような気配の方向へ、視線を預けていた。]

(188) 2014/10/25(Sat) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

[ふっさりした毛並みの尾をぴんと立て、
 短い四肢で毛布目指しかけてゆく。

 その中に入り込むよう身を押し入らせ、
 毛布を纏う形で人の姿へ戻る。
 色素の薄い肌を隠しながら、埃臭さにくしゃみを。]

 へくち、
 ありが、と… ――……あまり新鮮そうじゃない色だな……。

[賞味期限が切れているとまで明確に悟れた訳ではないが、
 パックの中身の色合いを見て、そう感想を述べ。

 パックにストローを差し込む形で飲みやすくし、
 血液を吸い上げ、食事に肖る。

 あまり美味しいとは言えないが、
 空腹で死にそうになっていた躯も、少しはマシになった。]

(189) 2014/10/25(Sat) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……どなたかいらっしゃるんですか?

[>>@47埃臭いものの、毛布は大きい。
 身を包み隠す程度の役には立ってくれている。
 
 独り言を延々とボヤくほどボケた人物だとは思っていないので
 本当に何者かが居るのだと判断をする。
 した所で、見えるものでは無いのだけれど

 キリシマと何者か?の邪魔にならないように、
 大人しく保管されていた血液を啜り。]

(190) 2014/10/25(Sat) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 もっと慝い…というと、貴方の血ですか?

[>>@48寧ろ血は通っているのかという
 根本的な疑問を口に出し、思い出したように]

 すみません、代金を支払うにも
 服のポケットに財布が入っているので…。

[此処からそう遠くもない道ではあるものの、
 下着すら纏わず毛布一枚で拾いにいくのは難がある。

 空になったパックをカウンターの上へ預け、
 持ってこられたスーツ>>@49に目を丸くし。

 無言の圧力に、肩を竦ませて。
 大人しく受け取り、部屋の隅でスーツに着替えてゆく。

 下着が無いのでこそばゆい上、
 着丈は悪くないのだが、幅や胴回りが大分余って、
 格好もつかない事この上無いが、裸毛布よりはマシか。]

(191) 2014/10/25(Sat) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― 街中 ―

 ありがとう。
 シーツもお借りしますね

[誰かの喧騒の聲は耳に届いていないが、
 シーツを頭から被る形で陽避けにし
 キリシマに礼を告げ、店を出て行く。

 緋色の結晶が通る道を進む足取りは、
 食事をきちんと取った事もあり、存外軽く。]

 ………ぁ、

[帰路につくその途中で、赤髪を見つけ。>>183
 夕日に包まれた街の片隅で、歩を止めた。
 その腕に抱かれた衣服は、見覚えのあるもの。**]

(192) 2014/10/25(Sat) 16時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 16時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 16時半頃


【人】 許婚 ニコラス

[薬品の薫りが強いスーツ。くさい。あと、タバコ臭い
 ただでさえ日中は目が弱い。
 斜陽を避けるように、屋根下伝いに歩く。

 前が視えないと間違いなく転倒するので
 どこかの店の壁に背を預け、
 シーツをヴェールのように頭から背にかけて流し

 ドナルドもまた、自身に気づいたようだ。>>198]

 ……はい、ニコラエです。
 えっと、その荷物…は、

[間違いなく自身の其れだろうと察しを届かせ、
 明らかに菓子配り>>197には向いていない格好だと
 理解を及ばせ、驚きに緋色の目を見開いていたが

 打ち捨てられていると思っていたものを、
 彼が拾ってくれたのだと分かれば、
 嬉しそうに目を細めさせ、緩慢に近づき。]

(203) 2014/10/25(Sat) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 あの……君に会いたくて、

[謝罪を言うつもりだったが、表を出歩いた目的が先に零れ、
 それから、すみません、と荷物の事を謝った。]

 何度も足を運んでくれたから、
 私も、君を探したくて………、ええと。

 あの…

[どんな所に住んでいるのか。どんな風景を見て過ごしているのか

 家主に一度招かれた場所にしか
 足を踏み出すことのできない戒律はあれど
 表から覗くくらいなら叶うから。

 告げたいことをそのまま伝えるには、
 余りに気色が慝いと解し、シーツを握り締め、黙り込んでしまう]

(204) 2014/10/25(Sat) 19時頃

【赤】 許婚 ニコラス

[輸血パックで食事を取ったことを
 心配してくれた友人に伝えなければ。

 斜陽に包まれた街角に佇みながら、
 ヒトには届かぬ聲をのせて]

 ジェレミー、ごめん。
 ……心配をかけてしまって

 先程キリシマさんに血のパックを貰ったんだ
 
[追い出す為に処分品を押し付けられたという方が
 幾分も正しい気はするが、それはそれとして。]

(*31) 2014/10/25(Sat) 19時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 だけど…私は、君の方が心配だよ。
 なにを、思いつめている?


[手紙に記せないようななにかが、
 彼の身に起こっていたのだろうかと。
 それを見抜けなかったのかと想像すれば、哀しくなる

 それとも、訪れてからなにかあったのだろうか。
 どちらにせよ、狡い。

 …もしくは己が莫迦だ
 再会を喜んでくれる聲に、悪戯を許してくれる甘さに、
 何も察し付くことが叶わなかった、なんて]

(*32) 2014/10/25(Sat) 19時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 19時頃


【人】 許婚 ニコラス

 ええ、私の……。
 すみません、靴まで預からせてしまって……。

[>>208近くなった距離で、動揺を右目から感じ取り。
 往来を憚ることは特に無く。
 道往く子供や住人も、動くオブジェのように見えた。

 屋根から身を離したせいか、斜陽が差し、
 頬にじわりと赤みが滲む。
 火傷と変わる前に店へ戻らねばと思う反面で、
 初めてこの時間、屋外で会えたのだからと
 惜しむ気持ちもある。

 そう、ニンゲンのように。
 ニンゲンのように当たり前な環境で、陽の光の下で――
 こうして話している。
 些細な出来事で或るが、とても貴重で尊いものに思えた。

 物思いに耽る思考を押し流し、
 慌てて、荷物を受け取ろうと手を浮かせかけて。]

(212) 2014/10/25(Sat) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

[告げられた言葉に>>209、安堵と充足が満ちる。
 もう少しだけ、爛れずに話が叶うまいかと更に一歩詰め。
 頭部を隠すシーツを持ち上げ、ドナルドの頭部も覆うように、]

 ……いえ、そんなことは。
 薬店で休ませて貰ったので、

[シーツを抑えている手甲が、じじ、と鈍い音と共に
 陽に爛れ、つめたい皮膚に熱を通す。
 でも、赦されるなら、もう少しだけこのまま。
 火傷の痛みは、麻痺して遠い処にあった]

 、……トマトジュースとビールを貰ったので、
 もし、良かったら………。

 貴方の時間を、今晩頂けないでしょうか。
 それに……私の選んだものが調和している部屋を、見たい。

(213) 2014/10/25(Sat) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

[一緒に座ってゆっくり飲むなら、酒場では叶わない。
 シーツの即席カーテンが覆う中で、
 火傷よりも熱い切なさに、心を焦がし、顔を歪ませた。]


 ……私、も
 貴方のことが、もっと、知りたいのです。

 私の知らない貴方を、………教えて欲しいのです。

[左目を覆う眼帯と、明るみにある右目を見詰め。
 ぽつり、ぽつりと繋ぐように言葉を間近で告げる。

 薄手のシーツでは夕焼けを預かってしまう。
 それのみが原因ではないが、白い肌は緋く染まっていた。]

(214) 2014/10/25(Sat) 20時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 彼はいい屍人だ。
 もし訪れることがあるなら、礼を伝えて欲しい。

[>>*33お願いをひとつ彼に伝え。
 しかし、心配無用だと聞かば、本当にそうなのかと
 不安の滲む吐息を乗せ。]

 あぁ、そんなことは良い。
 私は君に頼ってばかりだね……、

 ねえ、じゃあ、……これだけは聞かせて。
 何故街を出る必要が、あるんだい

 魔女殿とうまくやっているのでは?

[魔女とだけではない。
 この区域でうまくやっているのだと思っていたから。
 何故自ら安息を得た環境を打破しようとしているのか。
 覚えた痼を発露し、友人に返答を求める。]

(*34) 2014/10/25(Sat) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……だめ、でしょうか

[>>219シーツの下で告げた言葉は、吐息も近く。
 彼の告げかけた言は理解も易かったが、
 陽の下での願いごとを、密やかな約を求める為に
 
 忘れられてしまわないように。
 忘れてしまわないように。

 彼にとっての自分が、不思議な人物で畢ってしまわないように
 自身にとっての彼が、……。

 確認を促す声音は、震えてしまっていた。]

[>>220返って来たのは、笑顔だった。
 万が一今日がハロウィンの終幕であったとしても、
 彼は己の為に時間をくれると。

 かえして己に問えば、それは―――是非もなく。] 

(225) 2014/10/25(Sat) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

 良かった…。  嬉しい、

[覆われた仮面ではない、飾り気のない笑顔が
 緋色の瞳の中に篭もり、他のなにも見えていなかった。
 日光の輝くうちは昼目の効かない此の目にも
 確かに彼の表情は、鏡面のように映りこんで。
 互いに緋色に染まった顔を向け合わせ、微笑む。]

 は、い…。
 
[シーツの繋がりをゆっくりと剥ぎ、
 己の頭部と背に被さるように正す。

 遅れて来た手の痛みに、
 若干余裕あるスラックスのポケットへ手を差し込み、
 火傷跡を隠す形で寄り添ってくれる躯に、ちいさく笑う。

 道中、長い影が陽を遮断し、過ごしやすさを与えてくれた。
 行きよりも存外楽な帰路を迎え、
 雑貨店内まで荷物も運ばせてしまったが。]

(226) 2014/10/25(Sat) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― ガラス雑貨店「Curcubeu」 ―

[夕刻の店内。
 筆記具をドナルドに所望されたので
 半紙とペンを託し、その道順が記されてゆく紙を見下ろす。]

 ……はい、愉しみです。
 また夜に……。

[ドナルドを見送ったその後。
 半紙の上を、地図の上を愛おしそうになぞる。

 癒えぬ火傷の跡、手背に唇を寄せて。
 先程の眼帯を撫ぜる仕草と、照れた眼差しを思い出し。

 緊張と、嬉しさに、唇は震え、口端は弧を描いた**]

(227) 2014/10/25(Sat) 21時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 ありがとう。
 ……そんなことは無いよ。

 家族をなくした私にとって、
 君と過ごす時間は大事なものだから

 こうして話せるのも、
 手紙を交わすのも、私の助けになってくれている。

[>>*35それだけでも街を訪れて良かったと思う。
 ハロウィンだからと異郷の習慣を言い訳にしたが
 私はきっと、ただ友人の住まう世界が
 間近で見たかった、ただそれだけなのだと思う。

 そしてその思い切りは、良いことだったのだと
 引きこもりじいさんは考えていた。
 繰り返しの奇妙な輪が絶たれぬ今であってもそう思う]

(*37) 2014/10/25(Sat) 21時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 ねえ、ジェレミー、

[そんな友人がなにかに悩み、
 心を痛めているのなら。


 栗鼠はちいさな身であっても力に為らねばと思う。
 大きな狼の助けにならねば、親愛なるジェレミーの為に、]

(*38) 2014/10/25(Sat) 21時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 …本当に?

[>>*36本当に冗句なのだろうか。
 街を棄てなければならない程の暗雲が、
 金色の獣の周囲に立ち込めているのでは

 意を問うよう、再度の確認を試すも、
 本人が大丈夫というのなら、それ以上の追求も為せず]

 ……わかった。
 君の辯を信じるよ、……私は。
 でも、なにかあったら言って欲しい。
 君が私を按じてくれるように、私だって君の力になれる筈だ。

[告げて、ゆるやかに笑い。
 随分真面目な話になったものだと空気を緩ませ。]

(*39) 2014/10/25(Sat) 21時半頃

【赤】 許婚 ニコラス

 あぁ、気をつける。
 祭りも楽しませてもらうよ。今という時間は一度しか来ないから

[例えそれが、この先何千年と生きようとも**]

(*40) 2014/10/25(Sat) 21時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/25(Sat) 21時半頃


【人】 許婚 ニコラス

― →街へ ―

[鮮やかな緋色のブローチを小袋に詰めて、
月と狼、それに魔女が砂を溜める部分に描かれた
アンティーク調の砂時計を紙袋に。

思い付きでいつもの便箋に文を綴り
二つの個装を鞄へと。
ビールとトマトジュースのボトルも押し込むと
持ってみた感覚は大分重くなる。]

あとは……。

[パーティーには行けないから。
硝子製の器に飴を詰め込めるだけ詰めて、
両手を塞がらせた状態で、店を後にする。

本当はスーツもキリシマに返したかったが
洗濯せずに返却するのは些か失礼かと。]

(300) 2014/10/26(Sun) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― →魔女の家 ―

[さて、飴を預ける相手はどこにいるのか。
 そして荷物を抱え街を巡るのなら、
 徒歩よりも馬車が楽だ。 じいさんなので

 硝子で拵えた南瓜の馬車は月の魔力で移動手段を持つ
 荷馬車へと変貌を遂げ、後方に乗り込み。
 まるでメリーゴーランドのような上下する動きで、
 大きな南瓜を引く透明な馬は、大通りを闊歩してゆく

 動くチャリオットのイルミネーションは
 夕日が消え、疎らな灯り闇に包まれた街を通りぬけ、、
 住人たちの「一度きりのハロウィン」に異彩を与える。

 先日街ゆく女性から聞いた場所を頼りに、
 ジェレミーの住処を目指す。
 忙しいと訊いていたので留守だろうと思っていたが、
 玄関にリー>>303が座っていた。]

(305) 2014/10/26(Sun) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[飴の詰まった椀とふたつの品が入った紙袋を腕通し
 馬車を降りて、中に入っていった青年に届くよう、
 こんこん、とノックを数回。
 ドアの内側に居るのなら、顔を出して貰えただろうか。]

 リー、丁度良かった。
 これをジェレミーに渡して貰えますか?

 それと、こちらは貴方に。
 ちゃんと歯は磨いた方がいいですよ

[ジェレミーは飴なんか食べるのか。
 解らないが、分けてくれたらいいなと思いつつ。]

(306) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 クロミさん、渡し忘れたものをジェレミーに預けます。
 時間がある時に、取りに来て貰えますか?

[聞こえてなかったとしても、まあいいか。
 きっとジェレミーが暇を縫って渡してくれるだろうし。]

(*42) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

[自分には言えないことも他の魔の者には明かすかも知れない。
 あの金狼は、きっとそういう男なのだと
 何処かで理解を及ばせていた

 ブローチを取りに来ることをきっかけに、
 彼の力になってくれればそれでいい。

 街を出るというのが嘘。
 死んだら、なんて話が嘘。

 そんな冗句、手紙には一度も載せられたことがない。
 なにかを隠しているのは、阿呆でも分かること。
 まして、長生きの隠者を舐めてはいけない。] 

(310) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【赤】 許婚 ニコラス

 「親愛なる友人へ。
  いい日を。今日も、これからも。

  私を裏切ったら、ミイラになるまで血を吸い尽くすからね。
  覚えておいてくれ。

              roşu-aprins.」

[封に押し込んだ手紙は、紙袋の中。
 自分だけが楽しめればそれでいい訳じゃない>>*41
 彼にとっての今後も、楽しいものであって欲しい*]

(*43) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ― →ドナルドの家へ ―

[用事を済ませると、再び馬車に乗り込み、
 渡された地図の通りの住所を目指す。

 部屋の灯りが灯っているのを確かめ、
 家の前に馬車を留める。
 朝日と共に溶けてしまう馬車は、そのまま置き去りに。

 シルクハットを取り、一度大きく息を吐いてから
 家の戸を控えめにノックする。]

 ……私です。

[眼帯をつけた彼が顔を出すと、信じて疑わぬまま。
 既にものもらいが治まりかけている>>309とは知らないで。]

(312) 2014/10/26(Sun) 02時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/26(Sun) 02時頃


【人】 許婚 ニコラス

[ドアの内側で軽い物音がしたけれど、大丈夫だろうか。
 施錠の解かれる音に、穏やかな表情で耳を傾けていたが、
 やがて戸が開かれると、]

 ………あれ?

[瞼の上に出来ている痼が、随分薄くなっている。>>314
 というか、眼帯が無い。
 左目を飾る緋色と、彼の顔をちゃんと見て。

 隠されていたものをひとつ明かされたことに
 じわりと胸に広がってゆく倖せを噛み締めた。
 彼はちゃんと、示してくれた。
 ――約束を守ってくれた。

 目元に指を伸ばしたい気持ちを耐え、案内されるがまま
 彼と共にリビングへと赴き。] 

(315) 2014/10/26(Sun) 02時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……?
 これは、こないだ頂いたチョコレート?

[指の差す方向は、椅子ではなくテーブル。
 どういう意味かと無言で考えた。

 テーブルの上に置かれているのは、赤い包装のチョコレート。
 あの時は、紙幣の下に隠されていた。>>0:222
 では、今回もまたなにかが隠れているのかと
 視線をチョコレートへ移し、それをそっと取り上げる。]

(316) 2014/10/26(Sun) 02時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[持ち上げたチョコレートの下に隠れていたもの。>>311
 懐かしさしかない懐中時計は、
 一見してただのアンティークでしかない。]

 

   ――………


[空気を噛む。
 見覚えが有りすぎる時計だが、念のために。
 恐る恐る蓋を開けると、グロリア女王と自身のモノクロ写真。

 考えるまでもなかった。
 彼が今まで預かっていてくれたのだと、直ぐに解し。]

(320) 2014/10/26(Sun) 02時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ドナルド、さん……
 あの、これは……   ……。

[間違いなく己のものだと。
 蓋を閉じ、彼を見詰める。]


  ………私、は……――

[伝えなければならない。
 何故こんな写真が存在しているのか、

 でも、語って、そして、嫌われてしまうのではないか。
 化物だと確信され、拒絶されてしまうのでは。
 正体を知られて、「いい別れ」を得たことなど、ほぼ無い

 知りたいことは明かすと言った口が震え、
 不安の滲む緋色の眼差しを、彼へ向けて。]

(321) 2014/10/26(Sun) 02時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……そう、でしたか。
 あの時に…、

[>>322離さずに持っていた懐中時計。
 こうして中身を改めたのは、百年は前かも知れない
 酒場で拾われたのだと知り。

 心地良い酒気と彼と交わす話の楽しさに
 金の感触が消えていたのを気取れなかったのだと
 一度目のハロウィンを振り返り、納得を覚えた。

 それでも彼は、店を訪ねてくれたのか。
 こうして家に立ち入ることすら、赦してくれたのか。

 その事実に震えたのは、唇ばかりではない。
 けして腐らない心臓が、震えていた。]

 ――… ええ、確かに私の  ……時計。

(324) 2014/10/26(Sun) 03時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ………そうでしたか、
 いや、そうですよね……。

[>>323なにも買う素振りなく訪ねた彼を。 
 二度目のハロウィンを思い出す。
 もしかしてあの時、時計を返しに来たのではないかと。
 脈拍の速さを抑えるように、金のちいさな円盤を握り締め

 泣きそうに歪んだ緋色の中に、
 飾り気のない笑顔を浮かべるドナルドを映し。

 異質さを分かった上で、知りたいと望まれてしまえば、
 哀しみよりも、彼に応えたいという気持ちが勝る。



 たとえ、良い別れにならなかったとしても、だ。]

(325) 2014/10/26(Sun) 03時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……ええ、貴方の言う通りだ。
 私は、君や、君の街に住まう人々とは、違う。

 ニンゲンの血がなければ生きられない、
 陽の光の下では生きられない、ヴァンパイアなのです。

[噛み締めるように、一枚、また一枚と秘密のヴェールを取り去る。
 目尻からこぼれ落ちた涙が結晶と代わり、
 床へ落ち、ころころと転がって。]

 私は、……あな、貴方たちの、生活を脅かす化物なのです
 ごめんなさい、……いまのいままで、お伝え、できず

[拒絶が恐ろしくて泣いているのか、
 彼との別れが寂しくて泣いているのか。
 
 解らないまま、聲が上擦ってゆく。
 ただ、その奥にひとつあるものは、―――]

(326) 2014/10/26(Sun) 03時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 私は、……君に惹かれてしまっている

[そこまで告げて、泣き声に変わりそうな辯を堰止める為、
 口元を手のひらで覆う。 濡れた目は、彼から逸らせぬまま。

 黎い右目と、同じ色の左目を見つめたまま。]

(327) 2014/10/26(Sun) 03時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 …… 永久の、永遠に続く若さを得る代わりに
 私の種族はヒトの血を啜らなくては、ならない

 焼かれても灰にならない
 溺れても死なない
 ニンゲンの息吹を刈り取ることで生きる

 ……私、は…千年以上を生きる純潔なる吸血鬼。


     ――生まれながらに、罪なのです。

 

(336) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[>>324彼の求める真実を与え、写真の意味を訓え。
 御伽噺に隠された真実は、
 吸血鬼が生きる為に実在を知られてはならないこと。

 開かれた両目を、ただじっと。
 結晶体を生み出す緋色で、ただ、靜かに。

 床に硝子の道をつくり、彼の暮らす空間に
 異質なものを刻みつけて。
 彼の日常を、狂わそうとしている。

 動いている時間の中に、静止した針をねじ込もうと]

(337) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[私は、それでも。
 私は、 いまも、貴方を知りたい




 眼瞼を伏せ、かつん、かつんと落下の音を響かせ。
 この憶いだけは、どうか。
 ドナルドに忘れてほしくない>>331]


 ――……ん、

[>>332絶句していたドナルドの手が浮くのを、
 閉じた両目は捉えていない。

 ただ、ケロイドが薄く殘る手甲に指が添わされ。
 頬に感じる体温の高さに、震える唇を晒した] 

(338) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 そう、ですね……、
 教科書には、あるはずがない

[吸血鬼を泣きやます方法なんて。
 ある訳が無かった。

 そっと瞼を持ち上げると、
 顔面を緋色に染めているドナルドが目の前にいた。
 湯気でも立ちそうなその顔色に、
 思わず笑ってしまい、かつん、とまた結晶が目許から落ちる]


 ……… 、

[>>333告げられた辯は、飾らないもの。
 初めて会った時からかけ離れた、
 今のドナルドの豊かな表情と同じ。飾らないもの。

 その癖、溶かした砂糖よりも甘く、
 切なく、身を内側から焦がしてゆく]

(339) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

【人】 許婚 ニコラス


 私が化物であっても――…


[早鐘を打つ心臓の音が聞かれてしまうのが気恥ずかしいが
 告げられた辯が真実だと、確かめるように
 身を寄せ、シーツで作られたカーテンの中で
 そうしたように、額と、顔を寄せ、]


 あ…

[ドナルドの心音が早いと、身を寄せてから悟り。
 雫を拭うのは忘れたまま、吐息の重なる位置で
 口端を緩ませ、安堵の息を吐いて。]

 そうだな……、好きになってしまったら、――…。
 ねえ、私は君を、………ドナルドを、もっと知りたい。

              だから、

(340) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[―――教えてくれますか?



 口の動きだけで伝え、冷えた唇を重ねよう。

 溢れそうな憶いが、涙の如く溢れないようにと。
 だから、ねぇ。 封をして、塞き止めておきたくて。**]

(341) 2014/10/26(Sun) 04時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/10/26(Sun) 05時頃


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