291 Fate/Goddamned Omen
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/16(Sat) 08時頃
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「 ...はッ。 アンタも良く分かってくれてるらしいし なら、尚更そんなに可愛いってガキは 家に連れて帰ってくれてたら嬉しいんだけどさ 」
まるで乱暴に絵の具を塗りたくった 子どものラクガキくらいに歪んでたところで 悪い子を文字通り排除する『いい子』と その親が作り上げた、 いかにもな『理想的な家族絵図』。 ...胸焼けしそうだ。相容れるわけもねえ話。
「 ─────そう躾たんなら、 シツケたやつも随分悪い大人だこと。 」
(18) 2019/02/16(Sat) 13時頃
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”アンタが零した言葉を覚えていたからこそ”、 目の前の氷色を見据えた儘一呼吸置いて─── 入って来た砂味の風に腹の底の感情が沈む。
(>>8砂鳴りに砂糖でも落とす様に、 喉鳴りが溢れたところで直きに砂に呑まれるだけだ。)
(19) 2019/02/16(Sat) 13時半頃
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「 ...満足させることを覚えさせるのも、 大人の役目ってのじゃねえのかよ。 よく知らねえけど。 」
>>9 天秤に載せられた皿程の心境なんて分かりもしない。 窮屈も、退屈も、それ以上に取れる天秤が無かった。
( ただ伸ばされた手がありはした、それだけ。 )
それから、底の見えない仮面めいたお堅い顔に じぃ、と目を凝らす。...なんてのも、岩場を蹴るまで。
(20) 2019/02/16(Sat) 13時半頃
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飛んだ背後で岩も砂も一緒くたにした紙みたいに呑まれて 呑まれちまえばどうなるのかは、 如何せんぞッともしねえから
───────考えるのをやめた。
(21) 2019/02/16(Sat) 13時半頃
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( 読みはそう遠くなかったらしい、 か───? )
>>12符号された合点には気づかなくとも 砂穴の下に固まった悪魔の気配が薄れて行く。 のと、─────同時に。
>>13追い縋る気配をチッ...と舌打ち一つ奏でて、 払おうとした瞬間、慣れていない背の竜翼が傾いて 咄嗟に目を瞠りもした。
>>14埋め立て地と化しかけた地獄穴の代わりに、 誘い水ならぬ誘い風。気を取られた一瞬に、 背に走った厭な音と同時にみしみしと軋む。
(22) 2019/02/16(Sat) 13時半頃
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──────生々しい咀嚼音と共に 蛇の目が端から更に食い進められて行こうとする 竜翼を捉えた。
「 ッッ、────だから、 痛えんだっての...! 」
振り解こうと身を捻りながら、 首から伸びた蛇がその流動体の手肢に 絡みつこうとしながら嚙みつこうとする。
>>3:182さっきはうつろを噛んだとしても、 ───────食らっている最中ならどうか。
(23) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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その竜の頭の三つの内、 一つは「苦悩」、一つは「苦痛」を表されているとされる。 右肩のそれは─────「苦痛」。
ただの血蛇とも違うその牙は、 苦痛を知らなかったとしても 咬んだものに「苦痛」を知らしめるだろうが その” 不定形 ”の悪魔まで苦しめられるかは───さて。
(24) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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落ちるまでにはまだ形を留めちゃいたが、 無理はかなり効く方だとは言えども ” 答え合わせ ” の後の唇を噛むと、 無理矢理身を捻って手にした槍を放つ。
>>14 開いたクローゼットの中身に黒霧を奪われながら 随分緩慢な手つきで降ろされた手と 涼しい顔から溢れる笑塊は、 流石に、─────癪にもなった。
( ” 今までで一番分かりやすい ”アンタの表情と ........相殺にでもしといてやったさ )
(25) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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「 ...嫌がらせの積もりかよ? 」
>>16アンタの答えを未だ覚えている儘のオレは、 その回答に混ぜられた『正しさ』の単語に苦く嘲りながら >>14一度霧の払われた携行銃の矛先が 槍に向く。
(26) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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衝つかりあったところで、所詮は血だ。 まともに当たった部分は意図も容易く 小さくなるどころか熱光線に蒸発する。
────が、ほんの少し逸れた矛先が地面に失墜して だが、それも扉の開いたクローゼットに仕舞われて行くか。
「 ....、 ま、いーさ。 結局正しさなんてのも 人の欲や傲慢以上のもんじゃねえだろう。 思うようにやるって方が、
─────いい子、悪い子なんて 寒気しそうなレッテルを貼られるより よっぽどオレ好みだよ 」
(27) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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「 じゃあ、まぁ。問答の時間も終わったし、 だから、後は──────
.....よりどっちが” 欲深いか ”、の時間ってことか 」
( 背後の悪魔が祓えてても 祓えてなくともふッ、 と笑って。 )
(28) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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(ところで、サーヴァントなんてのはからきしだ。 魔術の素養だとか、 そんなのも本来あるかも分からねえこと。 だが、────仮にも、”千の魔術を操った”とされる 悪魔を身に融かしていたら?)
(29) 2019/02/16(Sat) 14時頃
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「 ────こっちも退けねえんでね、 」
不意に、当たりの温度が上昇する。 目を付けたのは吹き荒れる暴風>>17。 槍の軌道ごと真正面に掲げられた熱光線の軌道は 咄嗟に避けようとしたって直撃は避けたところで うまく制御を失った翼じゃ叶わなかったが、 今度は呻くのを堪えて。
脇腹が吹っ飛びまではせずとも、 焼ける感覚を覚える。 ...そのまま、” お返し ”してやろうと、 指を鳴らした。
(30) 2019/02/16(Sat) 14時半頃
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「 だから、 ──精々良く燃えてくれよッ ! 」
コソコソするのなんて、やっぱり性に合わねえらしい。 次の瞬間、微かに空が明るんだかと思えば 無数の黒炎の槍雨が蛇を介さずに 『上から降ってくる。』
狙いなんてあっても無いものだ。 とは言え、この風が吹き荒れる中じゃ いくら吸い込もうとしたって、 炎なら火の手を広げるはずで─────── **
(31) 2019/02/16(Sat) 14時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/16(Sat) 14時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/16(Sat) 23時頃
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( >>54それを求めてるのがアンタらじゃねえのか、と >>55結局アンタの氷色の奥深く覗き込むことも 出来ないままながら思ってもいた。
嘘を吐くな、善良でいろ、正しくいろ... 人によってイメージの違うひどく曖昧なそれの 共通像なんて、 所詮都合の” いい子 ” じゃねえのか、 って。)
(77) 2019/02/16(Sat) 23時半頃
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( ─────識っていたのは、そんな窮屈なセカイ。 )
(78) 2019/02/16(Sat) 23時半頃
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>>57そんなもん更々なりたくもねえし、 なる予定もねえよ、 ─────と返すには アンタの身のうちだって知らなさ過ぎた。
いくらかの問答だって、 きっと拾えるのは上澄みだけだ。
「 ...” ばっかり ”なんて、 まるで自分を蚊帳の外に置いたみてえな言葉だな 」
その子どもがどう言う存在かなんて、 さらさら今考えられるほど頭の出来はよくなかった。 それが本当は含んでいたのか、含んでいなかったのかなんて やっぱり知る由だってなかったけれど。
(79) 2019/02/16(Sat) 23時半頃
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這い撫でながら竜翼を蝕んで行く牙に 翼身を震わせながら、苦悶の代わりの息を零す。
(ああ、あんまりにも理不尽だろ。 こっちだけ、そう言うものを知ってるのは。)
「節操なく人のもん食うなら、 フェアであるべきだよな、──────ッ?」
生えたばかりなのに、翼で托し上げられた外套と そう変わらねえような随分襤褸になって擦り切れた竜翼を 1/3程対価にしたらしいが、 どうやらうろは噛まなかったらしい。
(80) 2019/02/16(Sat) 23時半頃
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───────証明らしく響く絶叫。>>59
「こども」と呼ぶには何でもあって、 何でもねえみてえな醜い叫びが空に木霊する。 巻きついた右肩の蛇が身を竦める様に 肩元に取って返しながら、
「けっ、 ......うるっせえな! オレにとっちゃよっぽどおまえの方が わるい子だよ─────────、」
齧られた翼の腹いせに悪態なんか吐きながら、 悲鳴に遅れて吐き出された濁流の波音を聞くと 丸めた目は>>61食われるってレベルじゃねえ、 ” 崩れてく ”岩を飲み込む極彩色を見た。
(84) 2019/02/17(Sun) 00時頃
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毒々しいまでに色づいた高波が噴きあげる。 地上に降り注ぐ炎槍も無数であっても無限じゃない。 風の力を借りて槍の輪郭を暈しながら 広がりかけた炎も噴き上がった間欠泉みてえな黒に 飲み込まれたものはその側から安安と食われる。
「 .........ッッ、 ──────── 」
>>62焦げた布地の匂いを追いかけようとして、 傾きながらも竜翼から溢れた血でパーツを補う。 持ち直そうと更に高く、高く、飛ぼうとして、 跳ねた高波に右足が膝上まで触れた。
(86) 2019/02/17(Sun) 00時頃
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やべえ、と分かるよりも早く。 黒濁りの極彩が触れた部分を” 崩した ”。
「 は、 ... ──────── ッ、 」
痛みを感じると呼ぶには呆然、を覚えかけて、 そんな暇はねえ、と吸い込んで一段高く翔ける。 鈍く遅れて傷んだところで一度だけ引き結んだ眦ごと 開けば失った片足肢の膝から先も補うように 血色が象って鎧の様にさえ埋める。
(87) 2019/02/17(Sun) 00時頃
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ツヅラは、ザーゴの方へ視線を這わせ、
2019/02/17(Sun) 00時頃
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( ...まだ、問題ない。 ────動けるさ )
心の中で唱えながら、 >>62>>63そんなバカの大食いみてえな濁流に 平気な顔で手をつく姿を追いかけて、 その儘貫いてくれたら良かったものを 迫る炎槍が叩き落とした一本を見る。
「アンタはアンタで、 ─────相変わらず冷めてやがるね」
(そりゃどうせ、アンタは死んだって生き返るんだろう。 この命きりのオレとは違って、この神都がある限り。)
(88) 2019/02/17(Sun) 00時頃
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─────>>63躱した先に腕を裂いても、 それこそ機械かなんかの様に平然としてるアンタに 向かって、高度を下げようとする。
「 ...ああ、邪魔だな。 失せろッ、.......! 」
波に飲み込まれないよう翳した手に風を掻き集めながら、 炎よりもっと実体の無いものなら───── っと 試す様にその流れを乱そうと風球を投げつけながら おもむろに手を伸ばす。
そのまま、 濁流を踏むアンタの方に迫ろうとして─────。*
(89) 2019/02/17(Sun) 00時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 00時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 00時半頃
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ほんのわずかに薫るものがあったって、 ただでさえ賢明なわけでもない頭には >>102その冷えた表情なんか、 どうしても読みきれないものも多い。
まるで壁一枚隔てた向こうから、 劇の観客みたいな目をしているのが 多少、─────気に障ってもいたけど。
(120) 2019/02/17(Sun) 02時頃
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( 結局あの都の中じゃ、 誰に教わるでもない空気の吸い方を 知ってるやつだけが生きてけるのかもしれない────
... 、 なんてな )
(121) 2019/02/17(Sun) 02時頃
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>>103外の声なんて聞きやしない 子どもの癇癪は半ば予想しちゃいたが 悪態なんてまるっきり無視だ。
(親以外の聞き分けの悪い子どもだって、 「悪い子」じゃねえのかよ────)
だなんて、益々思いもしちまうけど。 吐いた息と一緒に嗤う気配を掬い上げた。
...ああ、補ったって生える余裕も無いにしたって。 足の一本くらいなら。 多少の四肢くらいなら、くれてやる。
(122) 2019/02/17(Sun) 02時頃
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>>104 どうやら子どもは学習するらしいが、 なんもねえだけの荒野だって学ばないで済む程 甘くもねえわけで。
持ち上がった高波を前に、 風鳴りのする球をイチかバチかで衝つければ ” どこにでもある ”風を集めたそれはうまく乱れ散る。
──────飛沫の掛からない様に身翻しながら、 際限のある炎槍が振る数も減ってきたのを 一度だけ空仰いで確かめて。
(123) 2019/02/17(Sun) 02時頃
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「 ...肉体は取り替えられても、 精神までは若くなれないって? そりゃ、年は取りたかないもんだ。 」
死にたくもねえし。 なんてまでは続けもしねえけど。 食らわれ続ける槍雨でどうやら抑えられているらしい 文字通りの『手』のことを思い返しては 敵する男と一緒に黒い水面を見下げながら、 ...接近するチャンスを見逃す気も無かった。
(124) 2019/02/17(Sun) 02時頃
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( このまま遠距離をかましてたって、 当たるか分からねえもんで消耗するよりは───)
>>107 一気に決めてやろう、と大きくはためいた下。 蹴りつけられた濁流を背に、本来なら上空の軀の影となる 眼下を潜り抜ける大股の一歩があるなら ”年相応”の小賢しさに舌打ち一つ。
その場で黒水に突っ込む前に多少浮上してから、 上身を捻る様に急旋回する。
「それにしたって、 アンタの方こそ、随分『 頭がいい 』し──── アンタの子どもは只管に面倒な『大食らい』だな」
(125) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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てっきり警戒だけはしていた銃が ホルダーに雑に押し込まれるなら怪訝な顔を 浮かべもできただろう。 そんな” 猶予 ”さえ許してもらっちゃいたなら。
だが現実は 振り向ききるよりも早く引き抜かれた、 飾りバックルが色の多すぎる黒い濁流を跳ね上げさせながら 空鳴る音が先に鼓膜に届き───────
(126) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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─────咄嗟に、左胸を腕で庇った。
(127) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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「 ──────っ、 ............ ! 」
咄嗟に振り向いた背や、 庇った胸までは貫かれずに済んだ。 とはいえ、黒水を塗り纏った空鳴りごと迫った勢いで 手指の鱗から、触れた手首の先から。 崩れて食われて行く。
「 ッ、 ......ほんと、人のこと言えねえよな、アンタも。 手、カけさせられるし──── 」
(136) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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それでも、薄く細めた蛇目が 欠けた側から補ってく赤手と 爪を振るったばかりの男を見据える。
溢れた血が蠢けば、水面に混じる前に 象った傍から五指が蛇に変じて切り離されて 儘、男に噛みつこうとする中。
もう一度だけ高度を上げる様に旋回して 男の頭上を跨ぐ様に飛ぶ。 再び整った、硬化された毒血の五指で──────
(138) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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─────その背に爪痕くらいは せめて残してやろう、と 炎槍に渇かされた風を切る。
( 本当は腕の一本でも、 ...捥いでやりたい気分だったけどね ) *
(139) 2019/02/17(Sun) 02時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 03時頃
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─────熱が冷えてしまうまでには、 達観も利口にも、そうなれるくらい熱を上げられるものも あったわけだって無かった。
( 万が一相容れたって交わらないなら、 相容れもせず、ありもしない。 そんな話の儘できっと良いんだろうよ。 )
(155) 2019/02/17(Sun) 15時頃
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>>140口を動かすことさえ随分と──── 億劫らしい老い耄れをケ程も刺せてるかは 分からねえような軽口を吐き連ねたところで、 槍雨ごと全部食らわれる歯音に磨り潰されたんだろう。
「 ───褒め返されんのも嫌いじゃねえけどね」
嘲けりとも着かないものを、 ついでに紛らわせて置いた。
(156) 2019/02/17(Sun) 15時頃
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>>142 そんな減らず口も一瞬呑んだ息ごと止まる。
咄嗟に見せた本能的な─────” 危機回避 ”運動は やっちまったところで 『やらかしたか?』 ...と思いはしたって、退けもしない。
(157) 2019/02/17(Sun) 15時頃
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( ────その不尽蔵の血は何処から齎されているか? )
生命の核と呼べる場所だから、ってだけじゃなくたって もし悪魔の名を知っていたなら考えれば分かる話。 滴り続ける赤を落とし続けるのは、その心臓だ。 それでも多少、抉れたってカタチが残っていたら動き続ける。 でも跡形もなく崩れたり、食われたら──────...
(158) 2019/02/17(Sun) 15時頃
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( ...まぁ、考えたって仕方ねえから。 )
今は、目の前のことだけだ。
>>142 物々しい爪もありゃしないバックルだけじゃなく、 どうやら鞭にまでなるらしいシロモノが 血蛇を撃ち落としたって構いやしなかった。
それどころか撓った革に赤を弾けさせながら、 >>143多少なりとも布や袋を引き千切って その身に齧りついてくれるの気は引いてくれたら それこそ十分過ぎるくらいの御の字で、───重畳。
(159) 2019/02/17(Sun) 15時半頃
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とは言え、跨ぐくらいが精一杯か。
>>143 黒溜りに毒ごと溢れ落ちる人口血が滴れば、 一層布や肉の焦げた匂いに混じって 鉄臭さが充満しもする。
引かれた足の儘、 引っかこうとした右肩が遠のいて空振りかける。 見開いた目は、振り向いた氷石とでも遭いもするか。
だが、結果そうならなかったのは───── 直後軸足に添って同じ位置に回ってきた左腕が 投げ出されたからだ。まるで生贄の様に。
(160) 2019/02/17(Sun) 15時半頃
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ご丁寧に引ききらなかった以上、 囮や罠の可能性はある。
それがセンセイの”診断結果”と知ったなら 多少癪さえあっただろうが、 くれるんなら望み通りだ。貰ってやろうじゃないか。
伸ばした腕は薙ぎかけていた五指を開いて、 その二の腕からがッしり掴んでやって───── 人外れた腕力と硬く鋭利に赫く血爪で、 乱雑に引き千切る、いや、 いっそ捥いでやろうとしたんだ。
...その瞬間だった。
(161) 2019/02/17(Sun) 15時半頃
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「 ───── ........... ! 」
ブン、ッ、と再び風を切り、────撓る音。
右手側から振るわれたそれに、 咄嗟に一番外側の左肩の一匹の蛇が逃れようと その首輪づけようとでもするベルトを 外弧を描いて避けようとした。
(向こうがその気だとしても そのまま回されたベルトの片方を掴まれる前に、 どうにかは出来ないことも無かっただろう。 だけど、────一度掴んだもんを離すのも、
...負けたようなもんだろ。)
(162) 2019/02/17(Sun) 15時半頃
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その中枢にある人の頭は、そうしなかった。 離れようともしないまま、>>146振り上げられた足が 咄嗟に蹴飛ばす気かと思ったからこそ 逆に左を掴んだ血手の力を強めて─────...
「 .........はぁ。 冷めてる気もしたが、 アンタも大分熱烈だな 」
─────” 誘われるなら ”、拒みもしねえ。 引き倒されるなら引き倒されるまま、 首に掛けられた皮輪から外れた蛇が 眼前の首に絡み返そうとしていた。
(163) 2019/02/17(Sun) 16時頃
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「 ......割に合わねえこと。 しかけてんなぁ、 とは思うけどね 」
自嘲か、────他嘲か。 その長躯を下敷きに逆に圧し掛かってやろうとする儘、 曖昧に詰まり掛けた息を零す。 そう遠くない神都の方角から、 また>>135──────流れる河の音を聞いた気がした。
(164) 2019/02/17(Sun) 16時頃
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「 こっちと遊んでばっかりでいいのかよ? 」
首を締められるにしたって、 締め切られる前には恣意的にそう嗤ってもやるだろう。 空き手でベルトを引っ掴むよりは、 その目元にでも手を伸ばそうとする。 こっちに構ってくれるなら構ってくれるで構いやしない。
──────その傍らじゃ、二匹の黒蛇の口元からは、 また黒炎が溜め込まれかけていた。*
(165) 2019/02/17(Sun) 16時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 16時頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 19時頃
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加減も遠慮もへったくれだってしない人魔の力加減で、 爪先を食い込ませながらぶちぶちと 肉を断つ音を響かせるまま引き千切ってやる、 ────やろうとする手だけは決して離さなかった。
「 .........、 ッッ 、 ........ ぐ、 」
アンタの氷玉も、>>166 痛みにそう溶けもすることもあるんだな、なんて。 言ってやるには引っ掛った革が呼吸すら詰めて来て 倒れこむ拍子に負荷に締まる首に 空気を求めた唇が微かに上下してたけど。
(175) 2019/02/17(Sun) 20時半頃
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鉄臭い溜り水が跳ねる音がしながら、>>167 それこそ汚れなんて今更気にしたところで 意味もねえ襤褸に濡れた脚が絡んだって ────嘘吐け、ってくらいにゃ思うくらいだ。
「はッ、 ...、 なら、 こんな体張る無理も...、...するんじゃねえよ。 」
いくら頑丈たって、狙いが” 定まってしまえば ” ゼロ距離でそれこそ収められた銃一つ放たれるだけで 死ねる気はするくらいに結局は脆いもんだ。 こう生きた拘束具に縛られた暁には、 逃げられないし、もう───逃げる気も無かったが。
(185) 2019/02/17(Sun) 20時半頃
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( 割に合わねえこと、って言うのは。 どうせこいつを殺したところでいくらでも生き返る。 いくら潰したところで結局死ねばアバターが変わるだけ。 対してオレは一人殺そうとするだけで随分”欠けた。”
神都の中なら兎も角、 こんなところでこれ以上命を賭ける必要もねえし、 さっさと逃げるのが勝ちな気はしていた。
──────、それをしねえのは損な性分だとは思う。 でもまぁ、やっぱり賢くはねえから。 )
(186) 2019/02/17(Sun) 20時半頃
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────── 短く空気を求めながら、 覆い被さった儘一ッ気に力を籠めた手が 外弧を描く。
一層軋む音と引き千切れる音が響いた時 もぎり取った左手の血の痕を濁りの上に晒して 『左腕だった』肉片を放り投げれば、 男に絡み付く払われもしなかった片蛇が それを氷玉の持ち主の耳元で咥え、 飲み込み、咀嚼する。
そのまま、───薪を得た様に蛇が炎息を漏らす。 口元に集わせた黒炎ごと膨らむ双蛇の片方が、 >>169ぞるりと滲む悪魔の気配に警戒しながら その首をみしみしと締め返そうとした時、だった。
(188) 2019/02/17(Sun) 20時半頃
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その、目障りな眼鏡” ごと ”。 霧に蒔いてやることが出来なかったのは そのせいだとまでは何の加工が施されてるのか 今まで距離があった以上分かりゃしなかったが。
氷を砕いてやりたかった。 その瞬間、溢れた息が僅かに伸ばした手に触れれば >>170指先すら埋めそうな虚無がその顔面を浸して、 ────────ああ、それは、まるで、
深淵だ。
(189) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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心ばかりは、まだオレのものだ。 力を融かしたって、悪魔に食われちゃいない。 はっきりとそう言えるつもりだ。
( だからこそ、 問われたこころには その不定形の色に” 見えてしまう ”ものがある。 )
それは、善や秩序を強い続けてきた神都の住人か。 それは、荒野にある悪魔か、 いいや、─────もっと質が違って、 捨てるもんも無かったオレにただ一つ。
(192) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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(ただでさえ詰まり掛けて、 それが余計に逼迫しかけたように動揺に喉が動く。 そこに”映った”のは、その赤目に 一度もオレにはそんな顔を見せなかった蔑みを浮かべて 死人のように蒼白した顔でこっちを見ている───、 ... )
(197) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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─────── ...、ジャーディ、ン?
( ” 死んで尚 ”整った顔をしていた、 あの神都でオレに手を差し伸べてくれたアイツだった。)
(198) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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( 手を差し伸べる蜘蛛糸に、 唯一希望を見た。
同時にド底辺から 放逐されるまでに” 墜とされる ”きっかけになった アイツに見放されることだけが『 怖かった 』。 そして、アイツに恨まれることだけが『 恐かった 』。
──────ああ、アイツがどうなったかって? 神都の一緒に牙を剥いたところの” 首謀者 ”は、 結局低くはなかったカルマ値を一気に目減らせて 多少の時差はあったにしろ同じ頃に放逐されて、─── )
(200) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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( ─────呆気なく、 ” 死なせた ”さ。 アイツが伸ばしてくれた手のように、 出食わした悪魔から助けようとした手は届きもせずに。 )
(201) 2019/02/17(Sun) 21時頃
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「 ..........、 ッ、 ......... 」
荒野に放り出された人の呆気なさ。 そんなものを不毛に踏み出して暫く経ってから味わって、 それでも神都への破壊欲に埋めたはずの 一種の” 罪悪感 ”────なんて名前の恐怖を前に 掘り起こす様な心内鏡を見てしまったように。
緩み掛けた力は、次の瞬間、 ────── ...
(202) 2019/02/17(Sun) 21時半頃
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「 ........巫山戯ん、なよ....ッ! アイツは ” そんな目で ” 見たりしねえ....ッ! 」
( ああ、そんな凍った瞳を見たのは、 ” 一度切り ” で ────── ... )
(203) 2019/02/17(Sun) 21時半頃
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窒息しかけて眩み始めた視界ごと、 これは幻覚だ、と無理矢理言い聞かせて。 引き千切る様に、血塗れの手で 首絞める革の戒めを引き掴む。
恐怖に囚われると言うよりは熱に注がれた油。 周りも見失った様に激情を荒がせて、 呼応した様に黒炎を宿した双蛇が 首元の邪魔な戒めや、 今も片蛇が首を絞め上げようとする眼前の男、 それからこの黒濁ごと、
─────全て焼き払おうとする。
赤い鉄臭さの混じった黒も全部全部、 黒へと塗り染めてやろうと、 ここら一帯を包みかねない黒焔を吐き散らそうとした。*
(204) 2019/02/17(Sun) 21時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 21時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 21時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/17(Sun) 22時半頃
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>>205>>206 餓えた腹をついでに満たす為に響く咀嚼音で、 少しでもアンタの唇の戦慄くさまを引き出せたなら 平時なら嗤ってやれもしただろうか。
そうしてやろうにも、 それごとアンタのかんばせを影が隠してしまった。
( ...二度とは見れない筈だった、アイツの顔を宿して )
(218) 2019/02/17(Sun) 23時頃
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本当は。
” そう言えるくらいに ”” 幻覚と否定できるくらいに ”、 アイツの何もかもを識っていたかって言うと 神都特有の誰もが知れる筒抜けのプライベート以外は ロクに知りっこなかったし、 下手したら眼前にあった氷玉くらいには ───────アイツの心も随分分かりにくかった。
そう、分からねえことだって多かった。
(220) 2019/02/17(Sun) 23時頃
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>>206 引き倒されてのし掛かりながらも その足で固められた体の下から、 何か硬いものが落ちる音がした。
そちらに目を向けるには、 その顔にあまりにも釘つけられてしまった。 >>207温度の無いあの” 死に顔 ”みてえな、 冷淡な声がそこに重なって、──── ...。
(221) 2019/02/17(Sun) 23時頃
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「 ...。ほんと言うと、分かんねえ、よ......。 」
ギリ、.....ッと噛んだ奥歯が軋る。 一度は本当に躊躇いのように緩みかけた力が、 それでも反動の様にその革を振り切ろうと掴んで、 引き千切る、───前に、 >>207
自然と緩んだそれに、 逆に、一気に流れこんできた空気に 何度か噎せたような咳ごみを繰り返した。 繰り返しながら、傍で膨れた火熱が噴く。
( ─────>>208下敷きにしていた長駆ごと 沈み始める感覚に溺れそうになりながら。 )
(223) 2019/02/17(Sun) 23時半頃
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「 ああ、けどな..。 今目の前にいるのが、 ”おまえ”の亡霊かも、なんて考えもするし、 ─────おまえだったとしても、 」
それが恐怖には変わらない。 ジャーディンの最期に発した言葉は悪魔の咆哮に消えて、 結局オレを恨んでたんじゃねえかと思うと 他の誰よりもアイツにそう思われてたとしたら ” 制御し切れずに溢れかけるものもある ”。
放って置いたらそれこそ神都の方まで広がりそうな黒炎は、 本来この炎じゃ焼けないはずの人魔の身まで 感情に囚われるように灼きかけていた。
(224) 2019/02/17(Sun) 23時半頃
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「 ...ここでオレが食らわれたってね、 ジャーディンへの手向けにはなんねえだろう 」
( それにだけはアイツも分かってくれるって、 そう ” 信じてる ” から )
>>209 ─────ざばり、 と打つ波が聞こえる。
悪食の波に染まった足の戒めに多少背を崩されたとしても 皮肉が崩れたところでそれ以上 食わせるもんはないとばかり、小さく目元と髪を揺らして 滲んだ血の膜を食らわせようとした。
その合間にも蛇は炎を絶えず炎を黒い大蛇は吐き続けて、 ” 食らい返そう ”とする様は正に食い合いだろう。
(225) 2019/02/17(Sun) 23時半頃
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>>210 悪食の波と炎熱に囲まれながら、 ふと、夜のように周囲が暗くなり始める。 ...、囲われかけてることに気づいた。
( ...不味い、 ───── よな、たぶん )
見えなくなりかけた周りの中でも、 辛うじて上から差し込む光がド底辺から仰いだ 空の眺めのようで、
────そりゃきっと、 このまま沈んだ方が楽にはなるんだろう。
(226) 2019/02/17(Sun) 23時半頃
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(だが、このままなら 食われるなんてことも分かってる理性までは ...トんじゃいない。
誰かのエサになるくらいなら、 あの渡し守の軽口の儘水に沈められる方がマシだ。)
それに、アイツの顔を目の前にして ” そんな事は尚更できやしなかった ”。
だからこそ、そんなお誘いは────お断りだ。 そうやって震わせた竜翼はそれでも、 何処か弱弱しいものだ。 血は尽きなくたって消耗も大き過ぎた。
(227) 2019/02/18(Mon) 00時頃
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その首を螺子折ろうとする蛇は、 襟元から湧き出た影に呑まれかけながらも 右肩の蛇は食われた傍から胴を繕おうとして 巻きつくその力を強めようとする。
(双肩に蛇を抱いた王が、 切っても切っても蛇を祓えなかったように─── )
とは言え、蛇はそうでも生身の部分は到底そうはならない。 炎が焼き切れなかった波に晒された残りの下肢、 左肢もぼろぼろと崩し食われながら すぐに補われる血の足でその黒濁の水面を 振り解くのを許されないなら” 逆に長躯ごと ” 掻っ攫うようにもう一方の大蛇がその肢体に絡みつくまま 飛び立とうとして、───。
(230) 2019/02/18(Mon) 00時頃
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( それでも、足が掬われちゃ墜ちるだけ。 やっぱり、今だってあのド底辺からの光景と同じだ。 簡単に這い上がれそうも無い囲い壁を閉じる前に 飛翔うとはしたって、落ちたらそれこそ。 今度こそ命数の差に割に合わねえな、と思いながら 誘いを払う力も無いだろうさ。
─────まぁ、そうなったら、それまでだ。 だから、それまでは、─────せめて 諦めてしまった神都の底からよりはもう少し、
...足掻いてみたいだけだ。)*
(231) 2019/02/18(Mon) 00時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/18(Mon) 00時半頃
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( ────それでも砂が落ちてゆくように、 >>242その”死に顔”がゆっくりと解けていくのなら 安堵だって溢れたもんさ。 ...ほんの少しだけな。
いくら全身が酷く軋んで襤褸襤褸で、 そろそろ四肢全部が置き替わりそうだとしても。 )
(249) 2019/02/18(Mon) 01時頃
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蛇が一息でも吐けば、 押し寄せる波はまた堆くなる。 舌打ちごと落っことした、黒濁りに突いた血脚が 崩れながら再生成を繰り替えす。
竜翼がはためく為に一際大きく振るわれながら ふ、 ────と 滑り落ちて剥がれてく 被られた黒をなんとなく眺めもした。
(250) 2019/02/18(Mon) 01時頃
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「 ........、 ..............。 」
落としてきゃ良かったのかもしれない。 あの空が塞がる前に、と焦り過ぎたんだろう。
>>245 ────その袖の中から溢れ落ちたものを手に、 腕を上げる姿に、はッ、.......と渇いた笑いを零した。 今更、みてえに胴に絡む蛇一本だけ支えに 眼前の男が首に絡んだ蛇はそぞろと離れてく。
肋にこそ触れることは無かったが、 ほぼゼロ距離の銃口を前にせめてもの抵抗の様に だらだらと下肢や背から血が這おうとして、
(251) 2019/02/18(Mon) 01時半頃
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( だが、引かれれば終わり。至ってシンプルだ。 首に縄掛かるよりも明確に詰んだな、と思った。 祈るより余程手早く引き切るトリガーの音がする。 )
(252) 2019/02/18(Mon) 01時半頃
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( ───────、 次の瞬間、 呆気なく守ろうとした場所に焼け開いた大穴。 それでも絡んだ蛇は決して放そうとしなかった。
>>248子どもの泣き声なんて知ったこっちゃない。 一度誘ったのがそっちなら、 せめて、────── ... )
(253) 2019/02/18(Mon) 01時半頃
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(若くなくとも、老い耄れに元気なんかなかったとしても それくらいの付き合いは出来るだろう、 だから、” また ”『今生』の最後くらい付き合って見送れよ───と >>243囲い波のひとすじが閉じてくのに嘆息しながら 落ちてく重力に従って、
絡んだ蛇ごと脱力していくだけの 力のない腕で、その残った右腕を掴んでやろうとしたが 叶ったもんかはわからない。)
(254) 2019/02/18(Mon) 01時半頃
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>>209─────もう蛇は炎吐きもしなかったが、 何処かの神話の冥府よりはきっと浅いんだろう 深穴に向けて、 ただ墜ちるだけだ。
( ああ、本当、ド底辺らしい生き様で終わり方だ。 結局、なんだって出来ちゃいねえ。 )
(255) 2019/02/18(Mon) 02時頃
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ふと、輪廻を繰り返さない魂は結局どうなるんだろうな、 ───なんて。考え掛けて、やめた。
” オレ ”が薄れてく中で まだ終わろうとしない悪魔はいたが、 それも、落ちてしまえば出づる筈だったそれごと もろとも同じ深い穴底に埋もれるだけだろう。
( 地下深くに閉ざされたその伝承の如く。 結局は、偽善みてえな善良に叶わない。 ああ、せめてカローン達が派手にぶっ飛ばしてくれたら 胸も空くんだけどな、なんてらしからぬ”神頼み”でも 沈んでくだけの意識の中でしたくもなった。。 )**
(256) 2019/02/18(Mon) 02時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/18(Mon) 02時頃
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