30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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[いくつか言葉を交わすうち、互いの視線はかち合ったか。
眼の奥に秘めた赤い輝きは、薔薇の精に新たな精気を捧げる為に狩りをする忠実な下僕の色。
アンタもそうなのかと察して、歪んだ笑みを返した。]
(*0) 2010/09/06(Mon) 08時半頃
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[言葉を交わしながら、お互いに宿る同じ薔薇の香にすぐそれと気づく。
水色の裏に見え隠れする赤い輝き。今、まさに薔薇の精に精気を、 捧げようと、生贄を供えようとしているのだから。
歪んだものには同じものを。いや、それだけでなく]
…あとで、来いよ。一人で搾り取るには多すぎてな。 多分。生贄もそれを望んでるさ?
(*1) 2010/09/06(Mon) 17時頃
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蒼い薔薇の旋律は、呪いを持つものを呼び寄せようと強く強く香りを放つ。
…――より生贄を蒼薔薇に捧げ奉るために
(*2) 2010/09/06(Mon) 21時半頃
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[ご馳走むさぼる獣二人。眼底の赤い輝きを見合わせて笑う]
(*3) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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[視線かち合うお互いは、既に忠実な薔薇の猟犬。
捕らえた可愛い獲物ちゃんは、 食い荒らして捨てるもよし、調教して飼いならすもよしかと。]
(*4) 2010/09/07(Tue) 00時頃
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[自身の好みは調教して飼い慣らす方向である。
甘い蜜は長く吸い続けるほうがいい。尤も自分はここにいるのは あと半年だから、そのあとはドナルドの好きなようにと、眼が笑う]
(*5) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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[子供に飴を与えるのは得意な方ではない。 手中に収めるつもりならば、任せる気ではあった。
ほんとうに欲しいものは、今はひとつしかなくて、 それに手を伸ばすだけの勇気が今はまだないから。]
(*6) 2010/09/07(Tue) 00時半頃
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[自分が欲しいものは半分手に入れて、残りは手に入れていない。 もしかしたらそれは満たされることがないかも知れず。 あくまで快楽だけを与えるのは代用品でしかない――…]
(*7) 2010/09/07(Tue) 01時頃
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―何処か―
[蒼薔薇に精気を注ぎ続けてきた躯は、かなり呪いを進行させつつある 既に肩の茨の棘は赤から紫に、紫から蒼へと色を変えて 呪いを移さねば、持ちそうもない―――……]
(*8) 2010/09/07(Tue) 21時頃
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[青い薔薇の呪いは、じわじわと内側から染みとおる。 そちらが未だ持ちこたえるのならば、未熟で弱いこの魂は囚われて壊れてしまうだろう。]
(*9) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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[呪いに耐え切れなくなった身体はあっさりと崩れ落ちた]
…ディーン…もう、お前しか、お前だけしか…
[うわ言が零れる]
(*10) 2010/09/07(Tue) 23時半頃
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