126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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うん。私も、ヤニクは違うと思う……。 [そうして、手を貸してと言って差し出した左手のひらに、差し出されたのは同じく左手。 また、目を丸くして。]
これじゃ、握手もできないわ。
[小さく笑いながら、右手の方だと言い直せば、手早く処置をして。 行こうという言葉に]
ん。
[こくりと、小さく頷いた。*]
(104) 2013/06/18(Tue) 15時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 17時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 18時頃
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[狼の生態を知っているだろうか。 狼は通常、社会的な群れ(パック)を組み、強いものも弱いものも隔たりなく、互いに力を補いあいながら生活している。 共に狩りをし、外敵を遠ざけ、次なる世代を育みながら。 これだけを取り上げるならば、なんと仲睦まじい集団>>2:149なのかと思われてしまうかもしれない。
だが、野生は過酷だ。これは表層の一側面に過ぎない。
群れについてこれないものが現われたなら、ぎりぎりまでは見守れど、やがては諦め見捨て去る。 群れの調和を乱すものが現われたなら、集団で追いたて、別離させる。 一匹狼と化してしまえば、極端に寿命が縮まるだろうことを、知った上で。 そして、群れが己を養いきれぬと察したならば、自ら離れてその道を選ぶ。
生へのベクトルは、常に群れを維持するため、群れを維持するため。 個ではなく、例え心と違えども……集団を、重んじて]
(105) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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―現在/ツェツィーリヤの力の解放―
[右手で捕えるは、ツェツィーリヤの魂>>99か。 それは感覚的なものであり、描ける類ではなかったかもしれないが。 強いてあげるなら、生命が集約された光体を、その手の中に捕えているイメージ。 それを握りつぶした時が、彼女の肉体から魂が、完全に切り離される時となることだろう。
使わせてもらうぞ。
背後にいるイアンを振り返り、視線は強張ったように感じる巨大な体>>102へと向けられている。 しかし、無言で語りかけた相手は、手の内に捕えただろう、ツェツィーリヤの魂。 これから、魂を奪い去る。 狼の習性と違わず、群れを維持するために、個を切り捨てて。 これまでと同じだ。疑わし、疑わしくないとは別にして、たとえ相手が誰>>2:181であろうと、群れを守るために排除する>>1:111と、決意していた思考と同じ。 恩義>>10や、親類への情>>50。誰かに対する潰えぬ記憶>>82などと比べれば。 それはひどく人間味のない、下等で獣臭い思考と思われるかもしれないが]
(106) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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[手のうちで感じるのは、ばちり、ばちりと爆ぜる稲妻の胎動。 共鳴するかのごとく、雨雲に覆われた空が、ちかり、ちかりと瞬きだす。
雨と共に弱弱しく落ちてくるのは、ぱちっ、とようやく耳に届くほどの、か細い雷筋。 ぱちっ、ぱちっ、と幾筋も。 ツェツィーリヤを中心として。囲む森を丸ごと包み込むほどの、広範囲の内側で。
水に溢れた地上に落ちるたび、ぱちっ、と音を立てて爆ぜる雷光。 それを、「使わせてもらう」への是の返答なのだと、感じるほど傲慢ではない。 己はただ、これから獣臭い思考のままに、ツェツィーリヤの命を喰らうだけだ。
ただ、同時にこの想いが固まっていくのは、ヴェラがなおも魔法使いであり、人間である証左だろうか。 「ツェツィーリヤ」と、血濡れた顔でようやくはっきり名をあげて。 彼女の姿は見ぬままに、迷いなく、宣言した]
(107) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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お前の魂、私が引き継ぐ。
[これから行う行動の結末。それは、仮に脳で感じていなくても、この状況を彼女が感じていれば、察することができる内容だろう。 だから、本当に告げたかった言葉は、その後に続くこと。 人型魔物の一撃で吹き飛ばされる小さな体は、強いとは言えないのかもしれない。 大言を吐きながらも望みを達せられない>>87力の無さも、強いとは言えないのかもしれない、けれど]
私は強い。だから、決してそれを無駄にはしない。
[そうであり続けると示すことが、ヴェラにとっては人である矜持。 背負い方や、行動の起こし方は、人それぞれ違う>>47だろうが。 相手の真意は分からなくても、それが慰めになるかどうかも分からなくても。 狼では認識できない『魂』>>2:143にとって、ヴェラが強くあり続けていることが、せめてもの慰めになる>>1:138だろう、と信じて]
(108) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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……すまん。>>99
[イアンにそう告げる手の中で、雷の力が増幅される。 これは、ツェツィーリヤが魂に秘められていた何かが、具現化したものなのか。 それともただ、彼女が最後に愛用していた供物が、雷の力を帯びていたからだけなのか。
手の中で感じる力の増幅とあわさって、宙に浮くツェツィーリヤの体が、球体の光に覆われていく。 その表面に、いくつも放電の筋を従えて。 その姿はさながら、赤い雨にもかき消せない、雷《イカズチ》を纏った聖女のごとく。
後方より感じる、絶大な魔力。 その明りは、頭の一部を欠損したヴェラを、明るく激しく照らしている。
もはやイアンを自らの手で、彼が目にしてきたヴェラのやり方で、殺してやることは叶わないだろう。 「だがな」続けた言葉の後で、蓄積された魔力を開放すべく、右手を力強く握りしめた。 それすらも、実際には叶うかどうかは分からないけれど……]
(109) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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せめて、お前の魂を引き継ぐぐらいのことは、やってやる。
[ツェツィーリヤの体を覆っていた球体が、火柱のように天へと昇る。 稲妻の力を携えて、降り注ぐ雨を貫いて。 雨雲の腹に突き刺さり、隠された太陽が姿を現したがごとく、暗い空を瞬かせ……。
光体も、生命も失ったツェツィーリヤの体が、ぬかるみの大地に倒れ伏すと同時に。 『一柱へと収束された巨大な雷《イカズチ》』が、地上を撃ち抜いた。 地を震わすほどの、轟雷と共に。
振り落ちる先は、魔物と化したイアンの体か。
イアンはどう反応するのか。 ともあれ、繰り出した生贄魔法の結末は、必ず見届けるつもりだ。 仮にそれが、何らかの理由により、我が身を撃ち砕く結果になったとしても**]
(110) 2013/06/18(Tue) 19時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 19時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 20時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 20時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 21時頃
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―広場・ホレーショーと共に―
[ヤニクとコリーンが待ち伏せを…と指差された先>>72を茫然と見つめる。 …信じたくなかった。まさか、あの二人が?
だが、状況が――目の前の男の全身に付いていた傷跡が、二人が彼を攻撃したことを明確に表していて。 それを否定するだけの根拠を、少女は持ち得なかった。]
[いや、むしろ。 優しく諭してくれた>>57>>58ホレーショーの口からそんなことを聞いて、冷静になるどころか疑念は深まるばかり>>90>>91>>92]
そんな…何かの間違い、とか… そう、例えば、勘違いとかでは…ない、です?
[互いに敵であると思い違えたのではと。ようやくそう絞り出すけれども。 一撃離脱で、と真っ直ぐ射抜く視線>>73は本気を伺わせて。 そんな勘違いが生まれるような状況ではなかったのだろう。 …その真剣な眼差しを、ソフィアは信じた>>93。]
(111) 2013/06/18(Tue) 21時半頃
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[暫しの逡巡を、恐れによる迷いと見たか、 怖いなら誘導だけでもと、言葉を重ねられる>>88。]
…いいえ。 行きましょう。…二人の元へ。
[目を閉じて、大きく深呼吸。 ふっと息を吐き、決意を込めた目でホレーショーを見つめ返す。]
もう。逃げるのは、やめにします。 決めました…戦うと。
目の前に助けを求める人がいるのだから、 私にできることがあるのなら。 それを、全力でやる。…やらせてください。
(112) 2013/06/18(Tue) 21時半頃
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これから向かう先で、何が起きるかはわからないけれど、 もう今までみたいに、迷わない。躊躇わない>>45。
…ホレーショーさん。 あなたが、そう言ったから>>58。 そうでしょう? 戦うと決めたら、敵の言葉に耳を傾けてはダメ、ですよね…?
[最後は確認を取るかのように。少しの微笑みを向けながら。 それは眉の下がった情けない笑みだったかもしれないけれど、 仲間の為に戦うという、意志の表れ。]
(113) 2013/06/18(Tue) 21時半頃
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教えてください。 私は、何をしたらいいですか?
[ホレーショーから指示があればそれに従い、 何ができるのかと尋ねられれば、ブーツの力で二人の隙を突くことができると提案しただろう。]**
(114) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 22時頃
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− 広場 −
[紅い雨が降り注ぐ中、ソフィアの中に芽生えるものを待つ。
何かの間違い。勘違い>>111と縋る様に尋ねられると。 ほんの一瞬だけ目を伏せて、また彼女を見つめた]
……魔法使いの生命の延長の1つに……魔物がある。 俺も勿論魔物になる可能性もある。
(115) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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遅かれ…早かれ。
[2人が対象だとは言い切らない。 あくまでもまだ経験の浅いソフィアが 考える事が大切だと言葉を選ぶ。
この場で命を奪うつもりは変わらないのに。 何故そんな事を口にしたのか。
まだ俺に魔法使いとしての プライドの様なものがあったのだろうか。
一瞬だとしても。 経験を積んで魔法使いとして強くなって欲しいと思ったからか]
(116) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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ああ。耳を傾けるな。迷うな。
戦うと決意出来たんなら、ソフィアお前は強い。 自信を持て。
[力強い返事>>113に、思わずその髪に手を伸ばし掛けた。
彼女も…強く、優しかった。
顔も声も名前も、もう覚えていないのに。 何故か心が騒いだ]
無理はすんなよ。
[消えた思い出を重ねる様に伸ばした手に気付いて、 慌てて偉そうな口調で髪では無く肩へと伸ばし、力強く叩く]
頼りにするぜ。
[そう言って豪快に笑みを見せた]
(117) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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ソフィアが出来る事か……。
[彼女の決意>>114を聞きながら、どうするかと暫しの沈黙の後]
さっき戦った時…コリーンにも何とか傷を負わせる事は出来た。 多分回復の為にお前が姿を見せれば、安心して頼るだろう。
ソフィアの姿に安心した所で一気に距離を詰めて。 コリーンを狙うとイイ。
俺は隠れて、ヤニクを狙う。
[そう提案すれば、彼女は頷いただろうか。 森の奥の中が気になっているから、少し強引にでも 彼女を説得して、コリーンとヤニクの姿を探すだろう]
(118) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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― 現在・生贄魔法 ―
[>>106ヴェラの右手にツェツィーリヤの魂が捉えられるのを肌で感じ取る。 ヴェラは彼の信じるものに従い、魔法を発動させるのだろう。 彼の怪我で惑った自分と違い、迷いなくそう判断出来る彼は強い。―改めてそう思った。
>>107やがてどんよりとした雲で覆われている空に瞬く稲妻の気配。 雷の術を得意とした彼女の力を引き出している証拠だ。 森を包み込む程の広範囲の魔法。 やがて地上に落ちてくるであろう雷光はどれだけの威力があるのか分からない。]
(119) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 22時頃
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[>>108ツェツィーリヤに向けているだろう言葉は、ヴェラの固い意志の現れ。 そして向けられた謝罪の言葉。>>109 …ヴェスパタインやツェツィーリヤに自分が向けたのと同じものだ。 彼の手の中で雷の力が増幅されていき、ツェツィーリヤの身体は稲妻を纏った球体の光に覆われ、曇天の空を照らす眩い光源となっている。
だがな、と右手を力強く握り締めて彼は言葉を紡ぐ。]
―はハ。
[その言葉には思わず笑い声が漏れた。―彼らしい。 いつか命を失いかける時、誰かを右手に宿るなら彼かヴェスパタインが良いと、「魔法使い」としての自分は思っていた。 今は、もう一人だけいるけれど。]
(120) 2013/06/18(Tue) 22時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 22時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 22時半頃
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[>>110眩い光を放つ光の球体が空へと昇っていく。 それは分厚い雨雲の腹に突き刺さり、雨止まぬ村に一時姿を現した陽の如く、その威を示し。
しかし喰らっても只では済ませないという魔物の本能は、真っ直ぐにその身を術者の元に躍り掛からせた。 どうせ逃れられないなら道連れにと、持っている金属製の獲物は彼を狙って。
そして只の躯となったツェツィーリヤが倒れ込むのと時を同じくして、地を震わす程の轟音と共に彼女を生贄とした強大な威力を持つ雷が、落ちる。]
(121) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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グああアぁぁァァ…!!
[雷にその身が射抜かれ、苦痛の声を上げながら背を弓なりに反る。 向かったその身体は、ヴェラの元に到達しただろうか。 振りかぶった獲物は? 両方とも間に合わず、半ばだったろうか。*]
(122) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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[俺の名を呼ぶ声が、 物悲しく聴こえたのは俺の心音のせいではないはずだ。
覚悟を決めた様なイアンの前にいるのは誰だろう。
判っているからこそ尋ねる事はしない。
膨れ上がる魔力の気配に、 魔法使い以上に敏感になった魔族の俺の中がざわつき始めた]
(*13) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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― 回想・狼の背 ―
[初めてヴェラの背に乗せて貰ったのは、自分が魔法使いになってまだ経験が浅い頃だった。 けれどそれはとても楽しむ余裕はなく、必要に迫られての事。
戦闘中、拘束の能力を持つ魔物に捕まり。 抵抗も出来ずに足を傷つけられて、動けなくなった。
一人で敵の群れの中に突っ込み過ぎた。 未熟ゆえの浅はかな行動。
―今まで任務中にやった失態の中でも五指に入る部類だ。]
(123) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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死ぬわけじゃないだろ。生きる場所が違うだけだ。
[生贄となれば、取り込まれた魂は右腕に宿る。 どんな思いをイアンが抱いているか判らないからこそ、 皮肉な言葉を送る。
せめて、誰かの腕で生きればいいと思わずにいられなかった。
生命永らえる事を望み、魔物と堕ちたこの身だからからか]
(*14) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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[戦闘が終わった後、簡単な処置を受けてからヴェラの背に乗せられ、戦地から離脱する道すがら。
周りをもっとよく見ろとか、自分の力量を把握して行動しろとか、色々と説教を食らった。 痛みと失血でくらくらとする頭でそれを聞きながら、
―あぁ、あったかい。
背から伝わってくる心地よい体温に触れて、いつの間にか説教中に寝入ってしまった。 年の離れた弟と別れ、育てられた孤児院との縁も途切れて。 誰かの温もりに触れたのは、久しぶりだったから。]
(124) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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ッッ!!!
[廃屋を出ようとしたその時、轟音、震える地面と空気>>110を感じて。 空を見れば、夜明けの様な眩い光。]
…………。
[強大な魔法。繰るのは魔物か、それとも――……。 ヤニクの顔を見る。 きっと同じ事を考えていると思うから、何も言わずに、行こうという様に頷いて、そちらへと向かって走った。
途中に、罠が張り巡らされている事も、知らず。]
(125) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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[次に一緒に任務に臨んだ時、狼となったヴェラの背に触れても彼は怒らなかった。 掌から伝わってくる温かな体温は、自分を安堵させてくれて。
以来、ヴェラから仕掛けられる犬パンチを左腕を上げて受け止めたり、彼の世話を焼く姿は周囲から「仲がいい」と評価されるもので。 それをヴェラに否定されない事は嬉しかった。
寄りかかるのでなく、背中を預ける相手。 ―言葉で表すならば、「戦友」か。 自分の方が弱いから、彼の背を追いかける側だったけれど。 だから‘片腕’と称された時は、とても誇らしかったのだ。*]
(126) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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じゃ、行くか。
[簡単に打ち合わせをすると、よいせ、と立ち上がる。 傷は回復していて、 体力も休んでいたからある程度は動ける様になっていた]
あぶね、あぶね。
[供物の発動に合わせる様にジャンプして、高速の移動に 何とか付いて行く。 初めての体験がこんな状況でなければ、 純粋に楽しめただろう]
(127) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/18(Tue) 22時半頃
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[2人を探す途中、森の奥で膨れ上がる魔力に表情が険しくなる。
それが何かを知っているからこそ。
僅かに歪む表情を止められなかった]
(128) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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…………イアン…。
[知っているからこそ、一言だけ漏れた、名前]
(*15) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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― 頭と両腕 ―
[ヴェラやヴェスパタインと任務に臨んだ回数は、他の人間と組むよりも多かった。
―最初はヴェスパタインの事を近寄りがたい人だと思っていた。 けれど彼はじゃれるヴェラを振り払う事は無かったし、自分にも多くの助言を与えてくれた。 語る言葉は少ないけれど、悪い人ではないのだ、と。
或る任務で魔物の所為で極寒の地となった場所に向かい、洞窟で一夜を明かす事になった。 焚き火では追い付かずに狼姿となったヴェラに暖を借り。 自分達から少し離れた場所に座ったヴェスパタインは焚き火だけで十分だと言ったが、きっとその身体は酷く冷えていて。
―だから自分は彼の腕を引っ張り、強引に自分の隣に寄せた。]
(129) 2013/06/18(Tue) 22時半頃
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ソフィアさん。 ……一人なの?
[辺りを見回しながら、問いかける。 自分から回復を頼む事はしない。 彼女を探す事はせず、自分で処置をしたのが、その証拠。]
[彼女に安心して、警戒を解く事も無い。 攻撃に、反応が間に合わなければ、怪我を負うだろうけど。]
[だから私は、真実、可愛くない女だ。]
(130) 2013/06/18(Tue) 23時頃
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