24 明日の夜明け
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――4階―― [『おいッ!』階下からズリエルの声がしたが振り返りもせずに小さな影を追って階段をかけあがった。 4階までたどり着くとそこには『ふーっ』っと尻尾を立ち上げ毛を逆立てた小さな猫の後ろ姿があった。]
ああ、やっぱりいたんだ…見つかって良かった。
[声を掛けながら子猫に手を差し伸べようとして猛烈な生臭い臭気に気づいた。子猫が威嚇している先をみつめると廊下の先に光る金色の目が光っていた]
------御前っ……! さっき校庭にいた…ヤツ
[声にならない声で叫びを上げる]
(95) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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……っ ……っ。
[できるだけ息を漏らさないように、堪えながら走る。そんな時。 フィルの視線を辿った先>>70にはこちらを見る狼が]
[そして飛びかかって、きた]
ひゃっ……。
[身体を大きく竦める。殆ど声にも、ならなかった。 その刹那、強い力でマーゴの方に押しやられて>>79]
嫌っっっ!!!!
[追おうとして。けれどそれはマーゴに阻まれただろうか]
(96) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[7割程できていた種。
掌を見て完成(80:30以上)していたなら、フィルの背に飛ばす]
(*13) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[閉まった扉に力なく、ぺたりと崩れおちて。 俯いたまま、扉に触れていた手をぎゅっっと*握り締めた*]
(97) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[>>2:77ラルフに抱き留められると急に恐怖が戻ってきて体が震え、ラルフの腕をぎゅっと抱きしめた]
あ、あはは、ごめんね。 でも、私もラルフの役に立ちたかったの‥‥‥。
[ラルフの腕に巻いた包帯を解いて、ハンカチを見る、驚いた事に血が滲んでいない]
‥‥‥深そうに見える傷なのに、血が出てない‥‥‥。 ラルフ、痛くない?
[ハンカチを水に浸してその傷口をそっと撫でるように拭う、彼が痛みを訴える表情を浮かべればすぐにやめるつもりで。 一先ず傷を洗い流せたので改めて綺麗な包帯を巻いておく、血は出ていなくとも傷に違いはなかったので治療しておいた方が良いと思ったから。
>>2:81ラルフの応急手当を終えると怪我の有無を尋ねられ]
うん、私は大丈夫、怪我はどこもしてないよ。 あの子の牙が届く前にバケツが当たったから‥‥‥。
(98) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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……ぅ。
[口の中が乾いて、舌が自分の物でないように動かない。 誰かの名前を呼ぼうとしても声にならなかった。
静かに近寄ってくる黒い獣の口には先ほど校庭で玩具のように弄んでいた『アレ』が咥えられている]
せんせ…ロレせんせ…
[髪の毛を咥えられブラブラと揺れているそれ。]
(99) 2010/08/04(Wed) 13時半頃
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[身体から噛み切られポタポタと血を流しながらゆらり揺れている『それ』の目がカッと開いた]
やぁ、君はC組のカルヴィナ君だね…
[見つめあった瞬間から『それ』から視線を反らすことが出来ない]
(100) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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君の前期の数学の成績はぁーなかなかよかったなぁ。
[いつもの調子で値踏みするように『それ』の唇が動いた。]
ふーむ、じゃあね、ご褒美にいい事を教えてやろう。 お前たちの12人の中にこの世のモノでない力を持ってるもの達がいるよ。
---それは
(101) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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[その続きはカルヴィナの耳には届かなかった。 なぜならば『それ』は宙高くほおリ投げられて大きな獣の口に咥えられると、ミシミシという音を立てながら潰されていったから…]
……っ、ぁあ、うっ…… [悲鳴もまともに上げられない状態で立ち尽くす]
(102) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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−回想・図書室−
はい。大丈夫、です。 先輩は?大丈夫ですか? 分かりました。
[アイリスの事には、こくりと頷いた]
(*14) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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−現在:校舎東の扉−
……はい。 私も。
……お疲れ様、でした。
[ぎゅっと手を握りしめたまま、ポツリポツリと。 疲労の滲む声>>*10にそう*返した*]
(*15) 2010/08/04(Wed) 14時頃
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[気がつけば『うぅぅぅう』という唸り声に似た声と、生臭い息が耳元に。 恐ろしさで目を瞑るとざらざらしたものが首筋を這う感触がした。]
もう…ダメかもしんない。
[そう思った瞬間に『シャー』という声と『がぁあああ』という獣の咆哮が聞こえた。]
(103) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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[>>2:84ホリーの言葉に一寸考えてから口を開く]
多分駐輪場に居るのは私が追い払った子だと思う。 さっきの子は、やっつけたわけじゃなくて、単に反撃が当たった事に驚いて逃げただけだから、さっき以上に気が立ってるだろうし、何より部室棟に隠れてる事もバレてるんじゃないかしら。 だから、体育館に逃げた方がまだ上に逃げるよりはマシだと思う。
それに体育館ならボールとか、投げられるものがあるから私でも少しマシに扱えそうなものがあるかもしれないし。
[>>2:91そこまで言うと不意にラルフの言葉が横から入ってきて]
うん、私は逃げる途中でちらっと見たけど、まだ桜の樹には危害は加えられてなかったよ。 今は私たちを襲う事で『敵』さんもいっぱいなんじゃないかな。 それか、まだ命の実?って言うのが全然熟してないから『敵』でも気付かなかったのかも。
(104) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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[金縛りが梳けたように身体が動き目を開ける。 小さな影が獣の間をピョンピョン飛び跳ね、トンと窓の側へ飛ぶ。 その後を追うように大きな影が跳ねるのが見えた。 そして、ふたつの影がもつれるように窓の外へと消えていった]
…にゃんこ…御前 私を助けようと…
[窓に近寄り真っ赤な月に照らされた外を眺める。ひんやりとした空気の流れを感じて身を震わせた**]
(105) 2010/08/04(Wed) 14時半頃
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受付 アイリスは、双生児 ホリーのからかいの言葉には頬を膨らませた。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
受付 アイリスは、掃除夫 ラルフの腕に負担がかからないように支えながら体育館へ。
2010/08/04(Wed) 14時半頃
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― 理科室 ―
やっぱ、目はふつーに弱点なんだねぇ。
[カルヴィナたちが戻ってきたら、バリケードを作ろうと、戸口近くへ椅子をせっせと運ぶ。 キャップが何処かいってしまったから、ガムテープでぺたりと封された消毒薬と、テッドの提げるカメラとを眺め]
あれが、ほんとにふつーの動物かは分かんないけど。 どっちにしろ、目も耳も鼻も足も、あたしたちじゃ敵わないわけで……
[ふぅ、と息を吐いて、明かりを見上げる。 疲労は感じていない。けれど、時折頭が痛む。 だから、足手まといになりたくなくて、先輩は追わなかった。
その痛みもまるで、『痛い筈だ』と頭が思い出したように訴えるみたいな、妙な間隔で。 気持ちが悪い。口を押さえて蹲っていたいが、これ以上心配を掛けたくない。
動き回って気を紛らわせながら]
(106) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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明かりは、消しちゃったらあたしたちのが動きづらくなると思うんだ。 障害物も、やり過ぎれば同じだよね。
鼻か耳。どーにか出来ないかな。
[実験用の薬品棚に手を掛け。 伺った先に、夢見るDJの姿はあっただろうか*]
(107) 2010/08/04(Wed) 15時頃
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……ごめん。 やっぱり私、行くね。
すぐに戻ってくるから。 マーゴは、危ないからここで待ってて。 でももしも誰か来たら、一緒に。
[立ち上がると、そんな事を言って。 そしてマーゴに>>1:326の{2}(1.2:ラピスラズリ、3.4:ブラックオニキス、5.6:ペリドット)を差し出す]
良かったらこれ、持ってて。 効果はないかも、しれないけど。
[なんて言いながら、効力を説明して。 マーゴがその場に留まるなら一人で。 一緒に行くのなら、一緒に。裏庭へ走った]
(108) 2010/08/04(Wed) 15時半頃
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−校舎1F東扉→−
[とにかく、フィルの逃げた方向へ走った。その時]
『ぱぁん』
[……手に持っていたペリドットが、粉々に弾けた]
[くるりと振り返ると、眼前に迫る狼の姿が]
……っ!!!!
[声にならない悲鳴で、とっさに持っていた分度器でガードした]
(109) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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[分度器に大きな衝撃が走って。そして。狼はその場から走り去った]
……。
[上がる息で、心臓を押さえる]
(ペリドット……)
[危険を知らせる様に割れたペリドット。 案外パワーストーンも役に立つのかもしれないなんて思いながら。 すぐに立ち上がると、再び走り出した。 フィリップの姿を見つけられなければ、電話をかけながら]
(フィル、無事でいて……!!)
[走り続ける]
(110) 2010/08/04(Wed) 16時頃
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[何かが登ってくるのに、踊り場をすぐ過ぎた辺りで気づき、振り向こうとするが、それとほぼ同時、声と共に>>78何か――ソフィアが目の前を跳んだ。
見事な跳躍に半ばは呆れて、半ばは見惚れて、一瞬動きが止まる。その間に、ソフィアは壁にぶつかりながら、返し刃のような動作で、狼に向かう。こちらも階段を蹴りかけた所で、狼に何かがかかり、退散していく。]
ソフィさん。
[動き出した勢いでそのまま、踊り場へ。>>80動けない様子に手を取って、階下を警戒した後、支えるように駆け出す。]
無茶をっ。
[まあかっこよかったのだけど。とその声は殺して。]
サンキューですよっ。
[二階に上がった所で手を離して、その勢いのまま。]
(111) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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ガシャァァァァァン
[後ろに見えた、焼却炉から踊り場窓にジャンプする狼の姿。窓を割って入ってきたそれに向かって、すかさず思い切り竹刀を投げつけた。奇数なら直撃、偶数ならかするだけ、さらに1は相手に、6は壁にぶつかり折れる→{5} いずれにしろ、相手がひるんだ隙に、振り返ることなく理科室へと駆け込んだ。]
(112) 2010/08/04(Wed) 16時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 17時半頃
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うん、メーちゃんも。お疲れ様、だよ。
[ぽつぽつとした彼女の声に、そう返して]
(*16) 2010/08/04(Wed) 17時半頃
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―部室棟→体育館―
[アイリスの答え>>98に、安心したように]
そう、よかった。ふふ。
[頬を膨らます様子には微笑んで。 血が滴ることのない左腕の傷には僅かに首を傾げつつ、 ラルフの言葉>>91に、見えない桜の樹のほうを向く]
"命の実"、今どれくらいなんだろう。
[とりあえず体育館から無事を確認できるかと、 ラルフの意見>>93に頷き、アイリスの答えを待つ]
じゃあ早いところ、出発しようか。
[彼女の的確な説明>>104に、進行方向の闇に目を凝らす。 ラルフが懐中電灯と何か武器を見つけたなら、先へ進むか。 気付かれないくらい小さく、疲れたように息を吐いた]
(113) 2010/08/04(Wed) 18時頃
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―体育館―
[恐る恐る、重い金属製の扉を少しだけ押し開ける。 中は暗いままだが電気を点けるとバレてしまうだろうと、 敢えて点けないまま、薄く開いた場所から様子を伺う。 怪我をしているラルフとアイリスを無理矢理下がらせて]
……大丈夫、そう。
[一歩足を踏み入れる。獣の気配はしないように思われた。 ふたりを招きいれ、開かれた扉に手をかけたその時――]
――――ッ!?
[突如響く唸り声。見上げれば、入り組んだ鉄骨の上に影。 軽々と跳躍しこちらに向かってくる一対の金の瞳に、咄嗟に]
(114) 2010/08/04(Wed) 18時頃
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双生児 ホリーは、竹箒を突き入れようと。*末小吉*
2010/08/04(Wed) 18時頃
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[運良く瞳に当たったのか。 狼は甲高い声を上げると、扉の外、体育館から駆け出す。 その隙を見て、ふたりに手伝ってもらい扉を閉めたか]
け、怪我、ない……?
[上がった息のまま、ふたりに問いかける]
もう、居ないよね。窓から伝説の樹、見なくちゃ。
[そうして見た樹はやはり真っ白く光を帯びて居ただろう。 周りに狼の姿はあったとしても、今出て行くことは出来ずに*]
(115) 2010/08/04(Wed) 18時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 18時頃
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─理科室─
中身が何かはわかんねぇけど、五感は普通の狼と同じかそれ以上、ってとこか、な……。
[バリケード作りに励みつつ、考えを巡らせる。 先ほどから何かと動き回るソフィアの様子が、逆に心配ではあるのだけれど]
(口で言っても、また意地張るだろーし)
[そんな思いがあるから、口で何か言いはせず。 作業が一段落した辺りで、ぽふ、と頭を軽く撫でておいた]
薬品とかは、下手すると使うオレらがまいりそーだし。 ……あー、やっぱ、花火持ってきとくんだった。 あっちの方が、使えたよなぁ……。
[部活の後、仲間とやるつもりで買って来て、部室には置けないからと用務員室に預けておいたものの事を思いつつ。 窓辺に寄って、外を見た]
(116) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 20時頃
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[窓の向こうに広がる光景は、相変わらず見知ったものと見知らぬものの組み合わせ。 その異様さに感じる諸々は、押し込めた。 不安を表に出すわけにはいかない──そんな、意地と矜持めいたものがそうさせて]
基本は、逃げたもん勝ち……なんだよな。
[赤い月がどれくらい続くかは、知らない。 けれど、その間、相手の注意をどこかに引きつけておければ、逃げ切るのも難しくはない……かも知れないが]
……それはそれで、厄介、かぁ。
[ぼやくように言いながら、それでも。 わりと、覚悟めいたものは、内心で固まりつつはあったりする**]
(117) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/04(Wed) 20時頃
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―回想 部室棟― >>98>>104>>113 [帰り着いた途端に震え出すアイリスを宥めて、目を細める]
……解るけど、見てる方は気が気じゃないな。
[包帯を解いて眉を潜めた。 ――何で出血がないのかは、自分でも説明が出来ない]
ん、やっぱり痛くはないみたいだ。 普段通りに動かせる訳でもないけど。 痛みを気にしなきゃならないよりは、今は助かるかな。
[それから、体育館に向かう話がまとまって、移動を始めた]
(118) 2010/08/04(Wed) 20時頃
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[それはゆったりと、しかしキャットウォークで。
耳と尻尾は見たまま狼だった。だが体毛はビキニの様に急所を覆う程度しかない。それ以外は人間のようで。
さあっと黒髪をなびかせる狼。それは自身が一言で言うなら、水着の大人のお姉さんだった。]
お、おい、あんた、狼だよな?
ちょ、何でそんな格好してるんだよ。夏だけどここ海ねーし。意味わかんないから!
(119) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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[無言と微笑を身に付けて、狼は誘惑の視線をぶつけてくる。
扇情的な様相に目が離せない。]
え、う…わ…
[流し目に思わずびくっと反応した。
それが死への誘いと理解できても、大人の色香に魅入ってしまいそうになる。]
まずいのに。
目が反らせないとか、何でだよ、おかしいだろ―
[悠然と擦り寄るそれに対し、不思議と視線を外せない。体も動かない。
そして狼の視線が徐々に獲物を狙う獣の視線に…]
(120) 2010/08/04(Wed) 20時半頃
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