197 獣ノ國
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― 住宅街・マンション付近 ―
結構降ってきたな。
[入り込んだ住宅街を、透明の傘をさしながら進む。 傘の表面を叩く水音が、若干だが強く感じてきた。
マンションの下を過ぎるも、窓の外を眺めていない限り、 通話中のスザンナも、気づくまい>>92*]
(112) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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ー現在・大通り→屋敷ー [錠と別れた後、和菓子屋で、串団子を幾つか買って。 まだ歩きたい気分であったが、雨が降り出してきた様で。外を歩くなら傘を持ってこようと、そう思って帰っていく。
降り続ける雨に、体温を奪われていく感覚。しかしそれは全てを洗い流してくれる様な感覚にさせてくれる。
後で風邪を引く、など会ったら洒落に成らんな。 そんな事を思いつつも。銀鼠の髪から滴る雫を軽く払うだけにして。
ゆったりと歩く足は早まることはなかった。]
(113) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 17時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 17時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 k:l 唄練習中のカナリア
バイトしてみようかなと思案中。 お腹いっぱい果物食べたい。
>>*1:76 鎌鼬 大丈夫。三歩歩けば忘れます。 ほら、もう忘れた。鳥頭ですから。 仲間がいると思うだけでも心強いので十分です。
ところで、その眠気は…もしかして冬眠ではないですよね?
>>*1:78 海イルカ 泳いだことないのですか。 いつか皆で泳ぎに行っても楽しそうですね。
飼われたい相手は――まだ。 暫くは自由がいいかな。と
(*5) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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― 路地裏 ―
…――あ。
[路地裏に入った頃だったでしょうか。来たメール>>87>>88に頬を緩めて、返そうとした時に鳴り響く>>92それ。思わずにびくりと肩を震わせてはみたけれど、相手が知る彼女だと知れば、安堵の息を吐いて通話ボタンを押してみせました。]
マユミ…だよ。
どうしたの、スージー。
[現実の自分の名前にはただ戸惑いを。学生は彼女の声に首を傾げます。もし会って欲しいと言われたのなら、降り出した雨を視界に、そうして曇天を目で追いながら、肯定の言葉を紡いでみせたことでしょう。]
今から、大丈夫なの?
[曇天から滴る雨がぽたりと見上げた頬に落ちました。学生は拭うこともせずに、ただ木陰に移動しては、先に拾った傘をさそうと――して、その手の軽みに気付くことでしょう。ただ無言でカラの手の内を見詰めては、来た道を戻りつつ、電話口の向こう彼女の返答に耳を傾けます、**]
(114) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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――現在/図書館の道→?(商店街通り向かい)――
[ 迂路を重ねて、足を僅かにもつれさせながら。見知った道を避けるように辿って行けば、やがてぼんやりとした意識を見知らぬ辺りへと傾ける。 友人――オズからの返信はその間にあっただろうか。思いついたように通知を直そうと、端末を取り出した。 設定を弄り、先の一文を思い出せば、いつものサイトを開く。]
―、……
[ ――やがて映る文面に、商店街、と乾いた声で呟いた。この場がどこかも分からなければ、曖昧な返事を打ち込む。
――ふらりと脇道を通り込んで、>>102見知った、以前目が合った覚えのある頭巾姿を見つければ。
大きな歌声には凪いでいた瞳を緩ませて、その名を呼びかける。ここがどこかも聞けたらいい、と歩み寄れば、歌う彼女はこちらに気がついたかどうか。]
(115) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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>>*1:80 蜘蛛 ししゃもだらけの献立のデザートには…煮干しでしょうか?
巣にはきっとかかれないですね。 でもその代り、巣を咥えて移動しましょうか。
出会った二人……その人たちの反応は、どんな感じでしたか? 私があったのは、ここで会話が出来ないという仲間。 狼さんでした。
>>*1:90 シェパード 夕飯ししゃもおめでとうございます。 そういえば、ししゃものお刺身って聞いたことがないような。 有るんでしょうか…… 本物のししゃもの味、教えてくださいね。
(*6) 2014/10/05(Sun) 17時半頃
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[戸惑ったように聞こえる声>>114には気づけず、けれどいつもとは少しだけ違う、泣く事で少しだけ震える声になりながら、返事を返して]
うん....大丈夫 雨降って来たから...うちにこない? ケーキはないけど、シュークリームはあるし 一緒に、お茶できたらなって
[窓の外を通る教授>>112には気づかず、電話の向こうの大切な友達の声に耳を傾ける。今迄家に誘ったりはしなかったけれど、なぜだかその友達が家に来るというのは、少しだけ心弾む出来事だと思いながら]
(116) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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―少しして本屋→商店外へ―
[ぺこり、とお辞儀を一つして本屋の扉を開いて外へ。
ぽたり、ぽたりと鈍色の空から透明な滴が滴るのに気が付けば。 困ったように眉根を寄せて、空を見つめた後 今一度、店内を振り返る。]
お邪魔しました。 では、また……書類をもってきますね。
[独りごとにも似た響きの言葉。 店内へと向けたそれに返答はあったのか。なかったのか。
けれども、書面にせよ口頭にせよ。 『アルバイトをしたい』と 伝えたかった要件は果たせれば、どこか満足げな笑みを浮かべて。
水煙の中、歩き出した。 どこへ行こうか。と、悩みながら]
(117) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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[通りを過ぎ、帰路につくまでの間。 涼しい気配を肌に感じて、羽織を正す**]
(118) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 18時頃
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そうね……、少し怖いけど、美しいと、思ったわ。一人なんて、まるで天使だったもの。 演技に使えるかどうかは、分からないけど。
……もう、獣人なんて怖くないわ。逃げ出したりなんか、しない。
[呆れた様な声音>>106には、ほんの少し気分を害した様に。そうして付け加えた言葉は小さく、彼に届くかどうかは分からなかったけれど。 細められた目を緩く見返して。何かを思案しているらしい彼の姿をじ、と観察する。 此方の提案に僅かに驚いた後、彼の口元に浮かべられた笑みには、ゆっくり一つ、瞬いて]
――狡い人。
[返される問い>>107に、ジャニスは彼を睨み付けた。本当に、狡い人。最初に条件を出したのは、此方だというのに。 ……けれどその交換条件自体には、酷く興味を惹かれたから]
(119) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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ヨハン、よ。アタシを識別するだけなら、これだけ識っていれば、良いのよね?
…………っ、汚れるわ。まだ、血が乾いてないの。
[躊躇うでもなく名前を吐き出し、これでどう?とでもいう風に微笑する。姓までを教えなかったのは、意地の悪い彼に対する仕返しだ。 蠱惑的な笑みを捧げ、けれど指先に触れられたのなら、微かな痛みに眉を寄せた。
乾き切らない赤が、彼の指に付着する。ジャニスはその手を取って、付いた赤を舐め取った。勿論、此方の手が振り払われたのであれば、それは叶わなかったろうけど]
――ねえ、これで良いんでしょう? もっと"良い事"を、教えてちょうだいよ。
[手を取る事が出来ていたなら、徐に指を絡ませて。ふ、と。笑みを消してみせただろう。 軽く顔を伏せ、上目遣いで相手を窺い、そうして、躊躇う様に言葉を落とす。……ほんの少しだけ、頬を染めて]
……アナタの事が、しりたいの。
[呟いた言葉は、微かに哀願めいていた。 考えてみれば、自分は目の前の彼の事をまるで知らない。こうして、こんな所にまで来ているのに。 けれど、もう。知らないままでいる事なんて……出来やしない。知りたいと、そう思ってしまったのだから]
(120) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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―大学→商店街―
[今にも降り出しそうな曇天とは対象的に上機嫌で歌いながら歩く。 時折、液晶の画面を開いて掲示板に遅い返事をしたためながら。
歌声に混ざる聞き覚えのある声>>115に、歌声はだんだんと小さくなる。 いよいよ此方に近づく馴染みの話し相手である少年が視界に収まれば、囀っていた口をはくりと閉じた。 そして思い込んだ。私は歌など歌ってなかった、と。]
こんにちはシメオン君、昨日ぶり。
[相手の表情は常の通りに笑みを讃えていただろうか。 照れ隠しに…もぎこちなく笑って見せた。]
……そういえば今日は学校じゃないの?まさか学校までの道中で迷子になったなんてことはないでしょう?
[挨拶代わりの軽い冗談。 ああ彼には学校のこと、赤い頭巾の男のこと、時計の家のこと––––––掲示板の噂のこと。 時間が許す限り話してみよう。]
(121) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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[――ふと我に返ってしまえば、掲げていた努めは静かに萎み。それに従って、鳶色に一時浮かんでいた好奇も沈んで行く。
残るは回した口から喉へ、胸へと落ちる薄っすらとした疲労感。
今までもそうだったのか>>110と問われれば、喉に言葉を詰まらせながら、"別に、"と淡々と切り返す。 そこまでも語る必要は、恐らく、ない。]
……知らないのは、皆同じだろうから。きっと。
[相手の紡ぐ「仲間」は、意味深な響きを纏っているような気がして。その解釈の正誤も、相手の真意も見えぬままに、反発を胸に潜めながら言葉を返す。
あぁ、だから外に出たのだろうか。 と、そこに理由を見出したのは、また少し後の事。]
(122) 2014/10/05(Sun) 18時頃
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[電話口から聞こえる、微かに震えた声には学生はひとつ、瞬きを。自分とはまた別の所で、理由は違うけれど、同じように声を震わせているというなら、それもそれで面白い出来事だなあ。そんな甘い考えさえ脳内に揺蕩わせました。]
―――良いよ。
今から向かうね。…シュークリーム、たのしみ。 勿論紅茶も、用意してくれると嬉しいな。
[ガムシロップ二つか、砂糖もたくさん添えてね。学生は小生意気に、然し友人に戯れるように言の葉を送りました。 彼女が泣いているのなら、自分はむりにでも楽しく声を弾ませてみせましょう。お茶会で陽気な歌を紡げるように、抑揚を大きくして、学生は歩みます。やがてその先に少しだけ濡れた鞄を拾ったのなら、彼女の家の方面へと――家の場所を尋ねながら、体を向けたことでしょう]
(123) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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私、スージーの家に入るのはじめてだ。
…お家、どの辺りだっけ。
[歩む間にも電話が繋がっていたのなら、学生は他愛無い噺を彼女に手向けてみせるのです。時折自分のネタにひとりで笑うことさえしてみながら、電話口の向こうの曇が晴れるように。繋がっていなければ、それはそれで、場所を尋ねて直ぐに電話を切り、真直ぐに体を向けてみせたことでしょう。]
スージー。
[――直に、その家前、玄関前へ無事に着いたのなら。インターホンを押して、彼女の愛称を呼びました。**]
(124) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 18時半頃
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[携帯の有無については、一言肯定を返せば、連絡先が綴られたメモ>>110を手渡され。マフラーの裏で、自宅が知れているのに、少しだけ口を締めた。]
(…携帯あると、便箋使わなくなりそう)
[呟きを拾われてしまえば、返す言葉はないとマフラーに頬を埋め直し。尖りかける唇を抑えるように微動させた。
その合間に切り出された言葉>>111には、一寸の思考と共に言葉を纏める。あの童話は――]
……、――遠慮しておく。 道草をしすぎたら、間に合わなくなってしまうからね。
[――赤ずきんは、確か。お使いを真っ直ぐやらなかったから、狼に食べられる羽目になったのだ。 最後ぐらいは、と努め通りに愛想の込めた笑みを一つ浮かべる。]
花畑にも寄らず、真っ直ぐお使いをこなすよ。
[次に彼と出会うのは、赤ずきんに扮する時だろうか。 ひら、と小さく手を一振りすれば、相手の返事は待たずに、真っ直ぐ商店街の方へと足を進めて行っただろう。*]
(125) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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――?→商店街――
[ 呼びかければ、その唄じりが小さくなっていくのには一層相好を崩して見せる。吹き出しかけるのを堪えながら、通りの向かいへと足を進ませた。
――やがて手前に同じ高さの顔を覗く頃になれば、澄ました表情で口を閉じる彼女へ。]
昨日ぶり、クラリス。 ……歌上手なんだね。
[ 耐え切れず薄笑いに含みを持たせ、緩く傾いた顔を向ければ、相手はどう反応したろうか。揶揄いじみたそれを暫くして収めれば、ぎこちない笑みを暗灰色に捉える。 ――そういえば昨日、と持ち出しかけては。 相手の軽い口調に>>121はただ平時の表情で応えた。]
……さあ? そうかも。 迷ってる事に違いはないけど。ねえ、ココどこか分かる?
[ 掲示板を思い出しては、問いを投げかけた。そういえば彼女は獣人について何か知っているのだろうか、とその頭巾の奥をゆるりと眺める。
時間について特に気負いも持たず――持てないままに。 配達員の口元へ視線を動かしては、その反応を待った。]
(126) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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[好奇はすっかり成りを潜めてしまったらしい>>122 淡々と落とされる情報から黒鹿達の近状を掠める。
先の金糸雀といい、この黒鹿といい、互いにその存在を知れど、深く関わりは持っていないのだろうか。
疑問が一つ浮かび上がりつつも、男は問いかけることはしない。 問いかけずともいずれ見えてくるものもあるだろう。 (僕には牙があるのだから。) たじろぐ様子のない雄鹿に狼は刹那歪んだ認識を持ち、振り払うように視線を泳がす。
それもすぐに何でもないようなに取り繕って会話に勤しむ。]
[マフラーに埋もれてしまっては相手が浮かべた表情は今男が見ている全てになる>>125 だがお行儀良く良い子を演じるような仕草に、愛想笑いに男も抜けるように笑みをこぼし]
ああ、それがいい。 急ぎ過ぎて靴を脱がさないように。
[ひらりと揺れる白い手一つを視界に認めながら、狼も牙を抑えて喫茶店へ。次に彼と出会う時には老婆の皮でも探す必要があるのだろうか。それは物語次第。]*
(127) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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―商店街→雑貨屋― [雨の中、傘も持たずに商店街を、しばらく歩いていたが。 水分によりずり下がってくるケープと、額に張り付く前髪。 そして何より、湿気で重たく感じる翼。
その不快感に閉口し、間もなく商店の軒下で足を止める。 カフェで休むことも考えたが、この雨が暗くなるまでに止む保証はない。
俗に『鳥目』などと言う言葉があるが、 自分にも当てはまるのか、それすらもまだわからない。 けれども雨の中、ここに居続けるつもりも毛頭なく。]
傘を―――あ、ついでにペンも。
[書類を書くためのペンが、ちょうどインクが切れていた。と気が付いて、行き先として決めたのは雑貨屋。 滅多に足を運ばない場所だけれどここならば傘とペン、両方共が揃うと思い立ち。
雨を避けるように軒先を選んで歩く。 先ほど、ポケットの中で端末が震えた>>91ことには、気が付いていたけれど。 濡れない場所で確認しようと心に決めて。]
(128) 2014/10/05(Sun) 18時半頃
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[此方の出した"条件"に、睨むように向けられる目>>119。それには戯けたように眉を下げて見せながらも、条件を取り下げたりなどするわけも無く。 しかし名を聞き出せた時の小さな意趣返し>>120には、参ったように苦笑を返しはしたけれど。]
…確かにそれは、私が言った台詞だ。 参ったな…それを出されると、君の姓を問いただせないじゃあないか。
[痛みに寄せられた眉には、微かに目を細め。だが流石に触れた指を口に含まれるとは思って居なかったのだろう、感じた生暖かさには、細めた目を見開きはしただだろうか――ついでに、軽く擽るくらいの"悪戯"と共に。]
…まぁ、一先ずはそれで満足しよう…"ヨハン"、美しい名じゃあないか。
――……なら私も約束を果たそうか。 ヨハン。君が、"私を知りたい"と…言ってくれたんだからな。
[絡められた指の感触に、小さく小さく笑いながら。仄かに赤らんだ頬の中、見上げる瞳を見下ろす眼差しは、それはそれは真摯な物だっただろう。 そうして男は、絡めていない方の手の指を、おもむろに自らの口元へと近付け。 短く切り揃えられた中指の爪の先をカリ、と歯で挟んだのなら、勢い良く指を引き、その爪を剥がして見せただろう]
(129) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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君の見てきた"美しい"獣人達とは、少しまた違うだろうがね。 あぁ、君が蟲が苦手だったのなら、驚かせてすまない。
だが箒で叩くのはやめてくれよ? 小さな《蜘蛛》は、いとも簡単に潰れてしまう。
[――"普通"ならば、血の一滴でも出はするだろうに。剥がれた男の爪の中の皮膚は、血も流さずに固まったまま。剥がれた爪は解けに解け、やがて煌めく長い長い一本の糸へと。]
しかし、"もう"逃げ出したりしない…ね。 成る程、狼かカナリアか…会った時に君は、尻尾を巻いて逃げた訳か。
……だが。
[先程彼の口から出た、小さな呟き>>119の揚げ足を取るように揶揄り。伸ばした手で軽く顎を掴み、それがもしも叶ったのなら。 その指で――彼の唾液で微かに濡れた指先で、つ、と唇をなぞってみせただろう。]
(130) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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――"もう"逃げないんだろう…"ジャニス"?
[彼の名を――"芸名"を呼んでみせながら、男は口を歪めて大きく嗤う。 ひとつ、ふたつ、そしてみっつ。よっつにいつつの指でもって、解けた糸を絡め合わせ。そうすれば、ほうら。男の右手には、見事な《蜘蛛の巣》がひとつ、出来上がり。 絡め取らんとするように、その小さな蜘蛛の巣を、彼の前へと掲げてみせる。]
――次は君の番だ。 悍ましい《蜘蛛》に魅入られた乙女は果たして、どんな反応をしてくれるのかな。
"私の為に、私のいいように演じてくれるのだろう?"
[――さぁ、演じてみせておくれ。君が"役者"だと言うのなら。 そう言わんばかりに相手を見据え、ゆうるりとその赤らんでいた頬を撫ぜ。 "君の演技には期待している"、空気を震わせぬまま唇の動きだけで伝えたそんな一言は、彼には届かなかったかもしれないけれど。 ――ほんの、ほんの一瞬。願うように下がった眉にも…きっと、気付かれなかっただろうけれど。
せめてこの國で過ごす最後の夜に、彼ならばきっと"いい夢"を見せてくれるのではないだろうか、と。 指先に出来た蜘蛛の巣を、ぐしゃりと手で潰しながら、そんな仄暗い、そして密かな願いを胸に。]
(131) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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[元気つけようとしてくれているのか、明るく、抑揚をつけて電話話してくれる友人に、抱きしめたくなる程の感謝と愛情を覚え、リクエスト通りに紅茶やシュークリーム用意し始めながら、家に来るまで通話を続け。>>124インターホンが鳴ればすぐに鍵をかけ忘れていたドアをあけ、友人を抱きしめる。その頃には友人との会話で涙も見えなくなっていて(泣きはらした目や涙の痕は見えるかもしれないけれど)]
マユミ、来てくれて嬉しい ありがとう ...本当に、嬉しい
[自分は何も返せていないなんて、言葉にもできないけれど。ただただ、心からの感謝と、嬉しさを伝えて。 部屋の中に通せば、お茶会の準備が整ったテーブルにつかせたあと、タオルを持って来て被せて]
雨そんな強かった? マユミは細いから、濡れたら風邪ひきそうで怖いわ 寒くない?
(132) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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―商店街→カフェ―
[ショーケースに並ぶ色とりどりのお菓子。 普段から進んで選ぶことのない愛らしく飾られた幾つものケーキに男は首を傾げる。]
――どうせなら、とびきり可愛いものを選ぶのもありかもしれないね。
[花屋で務める友人は大層店先の主人に可愛がられていたような気もする。なら、あえて女性が好みそうな愛らしいそれを送りつける。 想像は容易い。男は肩を小さく震わせる。 しかしいつまで経っても注文せずに眺めていれば、訝しげな視線を頂いてしまうことになる、から。]
――苺のタルトとショートケーキ、と。チーズケーキ、あとモンブラン?…、と。
[一瞬、ちらりと香ばしいチョコレートケーキを視界に掠める。 思い出すのは白と黒のコントラスト。先程時間を共にした遊び相手。 金糸雀の通達から、忘れ物は無事彼の元へ渡ったらしいのだが、あのシミはどうするのだろうか。暫く考えて男は、首を傾げながら]
――じゃあ、それも…追加で。
[無意識に選び取っては、会計の際に現れた箱の大きさに笑みが少し引き攣ったのはここだけの話。]*
(133) 2014/10/05(Sun) 19時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 19時頃
ヤニクは、ルーカスが珈琲を好む理由が理解出来ない。
2014/10/05(Sun) 19時頃
シメオンは、ヤニク(名前も知らない彼)はクラリスとどういう関係なのかと。
2014/10/05(Sun) 19時頃
シメオンは、マユミはあの後どうしているか気になって*
2014/10/05(Sun) 19時頃
スージーは、マユミの髪をタオルで丁寧に拭いて乾かしている
2014/10/05(Sun) 19時頃
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―カフェ→雑貨屋―
[そうしてカフェからつま先を差し出して、天候が荒れていることを今更になって知る。]
――フードじゃあ、無理かな。
[獣耳をヒクヒクと動かしつつ男はごちる。 こんな日こそ常の男ならば、ベネットの店で仕入れてきた本と一日を共にするところだが、生憎と今日は約束がある。]
濡れ鼠になる前に終わらせてしまおうか。猫から鼠は少し――笑えない。
[急ぐ足は目的地、ただ雑貨屋へと向かって。
――ブチッ、
何かを踏んだ。それが何かだなんて男に確かめる余裕はなかった。
踵の陰から現れる、それは。 八本の脚を持った蟲。蜘蛛。 男がこの世で最も煩わしいと感じる生き物であったことも、気付かなかった。]*
(134) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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―雑貨屋―
そして辿り着いた店先。 可愛い小物が入り乱れたそこは下半身をずくずくに濡らした男には酷く不釣り合いに見えた。
その上ケーキの入った紙箱を手に持っているのだ。 他に客がいたらそれこそ怪しような視線をひとつふたつ頂戴したか。
それでも男は素知らぬ顔で店内を物色する。
そして空色を模したレターセットと、気休め程度の傘を購入しようとレジへと歩を進めれば、鼠から小鳥へと姿を変えた少女>>128と鉢合わせることはあったか。
もし擦れ違う際にでもその姿を見咎めたのなら「おつかいかい?」なんて笑みを浮かべただろう。]**
(135) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 19時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2014/10/05(Sun) 19時半頃
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ー現在・帰路→商店街ー [雨が、心地良い。 傘を差したくなくなる。 いっそこのまま歩き続けるか。と思えば踵を返す。
着いた先は、商店街。 周りには、本屋、麺麭屋、肉屋、雑貨屋。 くるり。周りを見乍ら歩いていく。 途中で見えた雑貨屋には、白(>>128)と赤(>>135)の綺麗な色調が見えた気がした。 穢れの無い様な純白も、黒みの無い赤もすごく綺麗に見えた。
此の儘、全て流しておくれ。 此の罪も、此の感情も。此の存在も。全部、全部、全部。
流されて、溶けて、透けて。無くなってしまえば何れだけ救われることだろうか。
救われるなんて、あり得ないことだが。
そんな事を考え乍ら、通りを進んで行く。 何処を目指しているのかも分からない儘。
(136) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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□Re:集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
久々に、喋り疲れた。雨降る前に帰りたい…
>>*3 蜘蛛 あんまり食指が進まない。…後、肉や魚は高いし あぁ、確かに日本酒が似合いそう。熱燗とか、どうだろう
と、思う。白味の強い茶色の毛並みの、狼 お喋りが好きそうな、赤ずきんサン
白カナリアが会った狼>>*6と、同じ狼かもしれないね
(*7) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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[自分より五つばかり年下の少年に含蓄ある笑みを向けられるのは居た堪れない。首を傾げる仕種は態とらしくも見える。 揶揄には少し朱の乗った目元を数度瞬きして、眉を顰めるに留まった。
次の言葉には、鞄を背負い直してから顎を引く。]
あら、適当。貴方から聞く学校のお話、楽しみにしてるのに。 此処?此処は、えーと……あっちに行けば大学、あっちに行けば商店街があるわ。何処にいくのか教えてくれたら、地図を書くわ。
[学校についての話をはぐらかされてしまえば肩を竦めて。
平然としているようにも見える顔から出た迷子の台詞に思わず苦笑い。あっち、こっちと指をさしてから、それでは分かりづらいかと鞄の中身をゴソゴソと漁る。 確か今朝入れた便箋とペンがあったはずだ。]
ああそういえば、シメオン君は獣人のネット掲示板知ってる?そこで最近、獣人を見たとか見ないとか話題になってるの。 これからその掲示板の人と情報交換をしに行く所。
–––––––––貴方は、獣人について何か知ってる?
(137) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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["案外身近にいる人が獣人かもしれない。"
掲示板で話されていた内容を思い出して、鞄を漁る手を止めた。 同じ目線の少年の目を、半ば睨むようにじ、と見据える。]
(138) 2014/10/05(Sun) 19時半頃
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