3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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>>656
ああ、アトラナート先生が、さっき、『ケイト』にとり憑かれてな。 今はもう、大丈夫なんだが……。
[そして、セシルとスティーブンの様子を怪訝そうに見た。]
(658) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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−伝説の木−
…意地なんて張ってないもの。そういうオスカー君は意地悪だわ。
[わざとらしく口をへの字にして俯いた。
でも、1人でいても不安なのは事実で、 誰かと一緒にいた方が安心するのも事実でー。
顔をあげ、真剣な表情でオスカーをみて、]
約束してほしいの…。
…もし私が変になって、誰かを傷つけようとしたら止めて。 …どうしても止められないようなら、私を…して。
[小指をたてて右手を突き出した。その手は少しだけ震えていて。]
負担に思うなら、無理にしてくれなくていいけど。
(659) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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―南棟3F >>655― …、……
[困ったような表情を浮かべ、 眼を逸らした。]
…歯を立てられる献血なんか、 ない、でしょう……。
[ドナルドも、こうやって なんでもないように、謂ったのを思い出す。]
……――ドナルドも、…先生も、 …なんだって…そんな、…お人よしが、過ぎる。
(660) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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−図書室− [>>648礼を述べる彼女に柔らかく笑む。]
んっ ?
[薄荷の飴を与えられる。 すぅっと鼻を透るような感覚が、胸の内の焦燥にも似た感情を和らげた。 確りと抱き締めた、その腕の中で彼女の力が抜けるのを感じると、小さく静かに息を吐く。 口の中で飴玉を遊ばせながらも、窓から見える得体の知れない闇を睨むようにも見つめていた。]**
(661) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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[聴こえてた話には、苦笑い。]
飲みたいなら飲めばいい? それがたまたま血液?
ふざけるな。
俺たちをペット扱いでもしてるのか。
(*180) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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奏者 セシルは、用務員 バーナバスのほうを、見遣る。
2010/02/28(Sun) 02時頃
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バーナバス、アトラナート先生は大丈夫そうですか。 貴方も、……。
[落ち着いた様子のバーナバスを見る。 僅かに、臭ったのは血のにおいか]
お人よし、なんでしょうかね。 言ったでしょう、私は、教師です。 生徒が困っていたら、助けるのがその務めですよ。
[教師でなかったら? そんなIFは考えるまでもなかった]
(662) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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――…。
…、バーニィ
[酷く、困ったような顔を、した。 嗚呼。自分は、鬼だから。]
(*181) 2010/02/28(Sun) 02時頃
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――保健室――
会長って、こんな人だったっけ……。
[しれっと言ってのけた言葉>>645 >>657に目を丸くし、ドナルドの反応>>651を見れば]
……何となくだけど、二人とも、結構ウマが合いそうな気がするよ。
[と、少なくともドナルドは盛大に嫌がるだろう感想を述べた。 そしてジト目になっているだろうディーンを見て「敵は3-B三巨頭だけじゃなさそうだね」と暢気なことを思った。また、セシルが足早に保健室を去ったことには>>647]
あ、やっぱりシェリー君、怪我してたんだ。 ……何で一人で行っちゃうかなー。まぁ、手当てしたっていうなら良いけどさ。
[「でも、メアリーが心配するだろうなぁ」と呟いた**]
(663) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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>>662
ああ、ケイトはもう、いないと言ってた。 俺にも出て行ったような言葉が聴こえたよ。
[そういえば、自身の左腕の血は止まっていた。でも、包帯は赤く染まっていただろう。]
教師が生徒を助けるのは務めだ。 だけど、自己犠牲もほどほどにな……。
[そう言って、自分の胸がちくりと痛む。 抱えたグロリアの顔をチラリと見た。]
(664) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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─伝説の木─
……十分、意地張ってるように見えるけどなー。
[軽口のような言い回しはそれまで。 顔を上げ、真剣な様子で向けられる言葉。 自然、居住まいを正していた]
……わかった、その時は、止める。 何がなんでも、止めてやる。
[掠れた部分、それが言わんとする所もおぼろげに察してはいたけれど、はっきり頷いた]
負担とか、そういうの気にすんなって。 ……手を伸ばせるなら、届かせる事ができるなら。 …………できる限り、護りたい、し。
[最後に言葉は無意識に零れたもの。 やや唐突なそれは、困惑を与えるかも知れないけれど。 それには構わず、震える右手の小指に自分それを絡めて、指切りする]
(665) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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で、と。 ……とりあえず、どうする? 一度、校舎に戻るか、それとも、落ち着くまでここにいるか? どっちにしろ、付き合うから。
[それから、いつもと変わらぬ軽い調子に戻って。 こんな問いを、投げかけた**]
(666) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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[困った顔に、帽子の奥から鋭い視線を向ける。]
お前のために言ってるんだ。
そうやって、お人よしの血ばかりを吸いたいか?
嫌だろうが……。
[それは同じ衝動をもっているからこその、助言ではあるが…。]
(*182) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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―南棟3F >>662―
…――……、…
[どうして、と声にならないままで、 唇だけが動いた。 自己犠牲。バーナバスの言葉がふと棘のように刺さる。
結局
己が、犠牲を強いているのではないかと、そう]
(667) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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――血なんか
吸いたくない、んだ
身体――勝手に、……
[唇を、噛む。]
(*183) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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わか
ら、ない。
なんで、お人よし、 …ばっかり
(*184) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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自己犠牲では、ないでしょう。 それで自分の身を削ってしまうならですが。 献血程度の量失ったところで、何の問題もない。
[バーナバスの言葉に、ちらとセシルの方へ視線を向けた]
セシル・シェリー、……バーナバスは、貴方と同じです。 だから、そのように思ってしまうのでしょう。
貴方が気に病む必要はありません。
(668) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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[二人の会話に口を挟むことはないまま。 ただ、ぽろりと零れた名前に、低い声の主が思い至る。]
……ああ。
[あのおじさんか、と、ぼんやり思う。 飼育小屋関連で世話になることは多かった。]**
(*185) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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当たり前だ、血なんか吸いたくない。
同じだ。
同じなんだよ。
[その吸ったあとの虚しさも……。]
(*186) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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>>668
先生、アンタ、わかってないな…。
さっきも俺に、血を吸うなんてたいしたことじゃないって言ってたが……。
血と水は一緒じゃねぇんだ。 化学式の記号が違うとか、そういう問題じゃねぇんだよ。 アンタも、この身になればわかるのにな。
[そして、グロリアを抱えたまま、階段を下りはじめる。]
(669) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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用務員 バーナバスは、ふと、スティーブンを振り返る。
2010/02/28(Sun) 02時半頃
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そういえば、アンタ、俺にもくれるのか? それとも、二人だと献血以上の量になるから、お断りか?
[そして、また降りていく…。]
(670) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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文芸部 ケイトは、理事長の孫 グロリアの肉体を内から操って
2010/02/28(Sun) 02時半頃
文芸部 ケイトは、用務員 バーナバスの服の袖を ぎゅうと強く握りしめて身を寄せた
2010/02/28(Sun) 02時半頃
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一緒じゃないのは、わかっていますよ。
貴方も、わかっていない。 バーナバス、貴方が人の血を吸う事に罪悪感を感じるのは、それが相手にとって負担だからと思っているからです。
拒絶を受けたほうの辛さも、似たようなものです。 吸わなくていいのではない。 そんな衝動が、今から誰の身にも起こるとしたら。
貴方が、ケイトに憑かれたアトラナート先生を抑えたのは、何故です。
[階段を降り始めるバーナバスへと視線を向けた]
(671) 2010/02/28(Sun) 02時半頃
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用務員 バーナバスは、理事長の孫 グロリアに吃驚したけど、落とさないようにまた強く抱き寄せた。
2010/02/28(Sun) 02時半頃
化学教師 スティーブンは、用務員 バーナバスへと、くれても、構いませんよ。と言い放った
2010/02/28(Sun) 03時頃
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――……、
……嗚呼、
[そうだ。 そうなのだ。
酩酊の後の、――自己嫌悪は]
……、…―― でも、…どうするんだ。 …血なら、…やるって、謂っても。
(*187) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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―南棟3F―
… ――。
…衝動は、一回じゃ、 ないかもしれないんだ。
[いつでも飲みに来い、と謂ったのは、 ドナルドだった。でも、それでは、――あいつが]
……、…それは、… 難しい、話 …です。
[緩やかに、手を下ろした。 自由なほうの手は、咽喉へ。]
(672) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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>>671
むつかしいことをごちゃごちゃいうな。
好きだからに決まってるじゃねぇか……。
ちなみに、アンタの血はやるって言われても遠慮するよ。 吸ったら、身体中が数式になりそうだ。
[それは冗談ではあったのだが……**]
(673) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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お人よしの血が吸いたいなら、そうすればいい。 ただ、そのほうが苦しいだろうと思っただけだからな。
あと、鬼になる決意はついたよ。
お前らみんな、護ってやるよ。
(*188) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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はは はは
はは はは
鬼は、やっぱり、化け物になるしかないなぁ。**
(*189) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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だから、それを考えるためには一人でいない方がいいのです。 ですが、衝動を血を飲ませて抑える方向より、別のやり方を考えた方がいいでしょうね。 衝動は、一度ではない。 渇けば、また起こる。 一度失った血液はすぐには元に戻りませんから。
貴方は死にたがっていない。生きる意志があります。 一人でいたら耐えられなくなるのではないですか。
いつまで続くのかわかりませんが、何もしないよりはいいでしょう。 全員が喉の渇きを訴えることだって、ないとは言い切れないのですから。
(674) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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――……、
[見えないところで] [表情を、痛みを堪えるようにゆがめた。]
[鬼になりきれない鬼。] [半端な、黒い染み]
……、――バーニィ……
[渇く、わらい。 何も、謂えなかった。]
(*190) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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…――。 ………別の。
そう、…此処に、…連れてきた あの、声の主を、探せば、 …手がかりが、あるかもしれない と思ったんだ。
[――私を見つければ 出してあげる。 それは、遊戯に乗ることだが、果たして。]
…――………でも、 誰かが居たら、…その、誰かを。 なら、ひとりで、…
[咽喉が少し、渇いた気がする。]
(675) 2010/02/28(Sun) 03時頃
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[バーナバスの言葉には少し眉を下げた]
死にそうなら、そんなことも言ってられないでしょう。 数式には、なりませんよ。
[息を吐いた。起こる波は、まだ緩く]
声の主は、ケイトですね。アトラナート先生からはもう出て行ったということでしたが。 さてどうでしょう。 そんな簡単に出て行くなら、そもそも入らないでしょう。 気まぐれに動いてるように見えますが、彼女の望みを考えれば、まだ何もしていないのに離れることは考えられない。
[セシルの手は握ったまま]
一人で。 衝動に抗いますか。自分の血でも舐めますか。 それでも、治まらないのでしょう?
(676) 2010/02/28(Sun) 03時半頃
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