202 月刊少女忍崎くん
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[…人楼高校の通学路になっている道のひとつに、 通学中の難所としても有名なきつい坂道がある。
まどかの撮った写真は、それを下から撮った写真だ。
そこそこに人通りも多い坂なのだが、時間帯にしては珍しく坂の途中に人は誰もいない。 知る人にはそれが一層不思議な空間として見せていた。
誰もいない、見上げるようなきつい上り坂の直線の先に、 夏に撮ったのだろう。濃い青の空に大きく育った 夏らしい入道雲が映っている。]
(54) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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[…この坂を上った先で。 彼とまどかは、初めて話した。]
(55) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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―回想:一年前 通学路途中の坂道―
[…朝焼けが、まだ人通りの少ない 心臓破りの坂を薄く染めていく。 息を切らせながら、まどかはその坂道を昇っていた。
この坂を昇った先には公園がある。 大して遊具に恵まれているわけでもない、 ほぼ空き地といってもいいような小さな公園からは、 この街がよく見渡せられる。 そこから撮る、街の全景写真。それが目当てだった。]
(ぅぐうううう、はやくしないと昇り切っちゃう…)
[既に何度か早起きに失敗していて、 今日こそはと朝も早いうちに飛び出した。 起きれたはいいものの、坂に難儀して間に合いませんでした、 というのはどうしても避けたい。 運動が苦手なまどかは必死に坂を登る]
(56) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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―回想:一年前 坂の上 第二七頃公園―
[息も切れ切れ、なんとか公園にたどり着いて、 まどかはそこからの景色を見下ろした。]
[遠く遠景に薄い霧が立つ上からの街並みを、 先程よりも強く朝焼けが染めている。 街を流れる大きな河に、朝日がきらきらと反射していた]
[目の前に広がる光景に、まどかはゆっくりと瞬きをして 切れ気味の息を静かに吐いた。 まどかの目にも、朝焼けがきらきらと反射した]
(57) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[被写体はばっちりだ。まどかは首に下げたカメラを構えて ファインダーを覗く。…もう少しだけ、構図が物足りない。 おそらく視点の高さだろう。自分の身長には難儀しっぱなしだ。
幸い、立ち位置がそれほど変わらないところに 小さな段差があった。 まどかはそれに登って、再びファインダーを覗く。 次こそは満足の行く構図になった。]
(58) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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(ん…よしっ 完璧…!)
[整えた息を静かに吐いて。 シャッターボタンに伸びる指に力を入れた]
(59) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[坂の上、高台になった公園からは、 橋のかかった川と町並みが見えていた。
よしっ、と鷹野まどかが、ファインダーを覗いたその瞬間、
その切り取られた風景に、 さっと、人影が重なった。
シャッターを切る指を止める間もなく、 ごっっ と 一陣、風が過ぎ去る。]
(60) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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ぅえっ?!?!
[ファインダーの奥が一瞬、少し暗くなる。 風が過ぎ去るその瞬間。 かしゃ、と軽い音が上がってシャッターが切られた]
(ななな なにいまの?!)
[何か大きな影だった気がするが、 影の動きが風のように早かったうえに ファインダー越しの視界はあまりに限られている。
それが何なのかわからないまま、 まどかは画面を操作して先程の写真の具合を確認した]
(61) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[フレームに映りこんだのは、横顔だった。
朝日へ向かって駆け出すひたむきな。
微かに息を切らしながらも、 前を見据えた真剣な眼差しで、
首裏に湿布を貼った男子の横顔だった。]
(62) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[そう──ひたむきに、至極必死に、 そのとき、忍崎は集中していた。]
(ああくそ!! 鳥!! はやいな……!!)
[陸上で短距離の選手をやっていた手前、足に自信はある。あるが、カメラを構えながらの慣れない姿勢で大空を自由に舞う鳥を追うのは流石に骨が折れる。]
(*2) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[一年前。鷹野の写真に写りこんだそのとき── 忍崎は、佐藤と夢子のばったり公園デートv回で、 ハトを描くための資料写真集めに必死だった。]
(くそっ!大空は自由すぎる!!!)
[だが結局── 大地から離れられないような身では、 くっ… と歯噛みして、青空に飛び立っていく翼を 黙って見上げることしか、できなかった───…]
(*3) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[鳥の羽ばたきが頭上を登っていく。広い肩が上下して、 走っていた足が緩やかに止まる。]
……だめだったか……
[憂いを帯びた横顔が、朝の清涼な空気の中、青空を見上げた。 追っても捕まらない青い鳥を名残惜しむように朝日に目を眇め、 長身の青年は、緩く息を吐いた。]
(63) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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(なん…だこれ…っ!?!?)
[やたらと大きい影だとは思ったが、 まさか人影だとは思っていなかった。 奇跡的にもそれなりにピントの合った写真>>62に、 まどかは目を疑った]
(64) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[デジカメの画面の中。
首裏に湿布、という満身創痍そうな見た目の中でも どちらかと言えば庶民性が感じられるその男子の横顔は]
[まっすぐと前を見据え。 ほかで見たこともないほど、真剣な顔をして。
朝日に照らされて、輝いていた]
(65) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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……… 、
[彼のひたむきさは、
たとえ一瞬の出来事の中でも。 手の平に収まる小さな画面の中でも。
しっかりと強く強く映し出されて]
[まどかの胸を大きく打つ]
(66) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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…………… 、
[まるで、今撮ろうとしていた筈の 街を区切る大きな河が朝日を反射するように。
画面を見つめるまどかの目が、きらきらと輝いた]
(67) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[画面から、顔を上げた。 まどかからそう離れていない位置。
朝日を見上げて、青空にも近い長身が緩く息を吐く。 画面の中の彼がそこに居た>>63]
(68) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[風のごとく、フレーム内に飛び込んだ青年は、 そのまま暫く空を見上げていたが、 そのうちに、なにかを諦めたのだろう。
湿布の貼られた首後ろを押さえて、黒いジョギングウェアを来たその男は、視線を地上へと降ろした。 カメラを構えていた手も緩やかに体の横へと下ろす。]
───?
[と、首をめぐらせた先、 踏み台の上で少女が、 一眼レフをもって立ち尽くしていた。]
(69) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[踏み台にのって漸く首を曲げずに話せるくらいの、 小柄な背丈にはややも大きく見えるカメラが目に止まる。]
……それ
[視線をカメラに固定したままで、 男の手がもちあがった。 無愛想な声と共に、指が、カメラの目をさす。]
(70) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[こちらに気付いたのか彼の首が、 澄んだ朝の空からこちらに向く。]
ぅ、ぅえっ?
[思わずびく、と肩を小さく跳ねさせる。 彼の目線を追って自分のカメラを見て、 数秒だけの沈黙が流れた]
(71) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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(……………あっ!?!? そそそそうだ! わたし無断で撮っちゃったってことだよね!!?)
[彼もそれに気付いたのだろう。 もう一度カメラを指差すその目を見る。 無愛想な声を上げて歩み寄ってくる彼の長身と、 その真顔にまどかは思わずたじろいだ]
(ひっ… でかいっ こ、こわい!! こ、これ絶対!! 絶対怒ってる…!!)
[当然だとも思う。 勝手に撮られていい気分をする人はそう多くないだろう。 まどかは慌てたように、頭を下げて]
(72) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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ぁああああ、あのっ! 〜っ ご、ごめんなさい!!
最初から撮るつもりじゃなくて!!そのっ!!
ま、街! 街を撮るつもりだった、んです!! あの、事故で…!!入っちゃって…っ!!!
[彼へと、自分のカメラを差し出した。 デジカメの画面に映し出されているのは、 先程の偶然撮れた写真だ。
ピントが合っていなければ、 事故だというのも簡単だったのだろう。 まどかにとっては幸運だったのだが、 ある意味不運だったともいえる。
きっと怒られる、と怯えながら 長身の彼を見上げて様子を窺った。]
(73) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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………
[ゆっくりとそちらに歩み寄ると、寧ろ慌てた様子で 少女の方から駆け寄ってきた。 町を取っていた。という謝罪の言葉と同時に、 持っていたカメラがずいっと差し出される。]
…
[一回り以上は大きな手が、小柄な一年用のジャージを羽織った少女からデジタル一眼レフカメラを受け取る。]
(74) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[ひっくり返すと、小窓に先ほど彼女がとったと思しき画面が映し出されていた。
撮れていたのは、走りこんできた自分の横顔と、 空の向こうに豆粒のような黒点になった鳥の姿。]
───…
[その後ろには、朝日に照らされる町並みと 川の表面が、キラキラと映っていた。 手前の顔にピントが合わされてはいるが、 町と川幅の広さが、よくわかる。]
(75) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[──もし、この公園で写真を撮っていたなら、 鳩などの鳥が映っているかもしれない──]
(*4) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[そう思って見せてもらった写真は、 思い描いたものとは少し違っていたが、 ある意味では、想像以上だった。
手前にある顔にピントが合ってしまっているものの、 高台から撮られた風景は、 爽やかな朝の空気がよく捉えられていて、 陽に照らされる家並みの陰影も、きらめく川も、 手前に佐藤と夢子を並べるのに最適な構図のように思われた。]
(*5) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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ジェームスは、マドカの写真を暫く黙って見つめ
2014/11/15(Sat) 22時頃
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これ、
[たっぷりの間を挟んで、顔が上がる。 無愛想な顔が、正面からそこにいるカメラの持ち主を見止めた。]
もらってもいいか。
[軽く、渡されたカメラを持ち上げる。 低い声が緊張した面持ちへとむけられた。]
(76) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[手渡したカメラの画面を、彼は黙って見つめている。]
…………………… っ
[遠くに鳥の声が聞こえるだけの、静かな時間が続く。 たかが1分もないだろう時間が、ひどく長く感じられた]
(77) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[静寂を破るように、低い声が届く]
ぅ、ぅえっ は、はは はいっ!
[横顔の彼がまっすぐとこちらを見て>>76]
[…それはまどかが思っていた 非難でも、罵倒でも苦言でもなく。]
(78) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[まどかは驚いたように、目を丸くして。 怯えが残っているのか。口を小さくとぱくぱくと開いた後。
意を決したように声を出した]
(79) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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