151 雪に沈む村
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『9歳のまちがいじゃねーの?』>>48
[トニーの横槍に、うっせーよとカルヴィンは口を尖らせる。 こうやって茶化してくれるトニーが、カルヴィンにはとても心地良い]
ん、どうしたソフィア。
[>>35ありのままの事実を言ったのだが、どうやらソフィアは子供扱いされたと捉えたらしい。それはそれで計算通りの反応なのだが。 あからさまに不機嫌な表情をして、頬を膨らませた彼女に。カルヴィンはぷっと吹き出して]
そう面白い顔をすんなよー。 ハリセンボンみたいだぞ。
[からからと笑うと、ますます彼女の神経を逆撫でしてしまったようだ。冬支度の手伝いをしないことを諌められてしまう]
こんな時期だからこそ、遊ぶんだよ。
[軽く笑ってみせるが、それはまぎれもない本心で]
(56) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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あン?腹減ってねえならまだしも、金あるかねえかで勝手に判断すんじゃねえ!そもそもガキから金取るつもりなんてねえっつの…たくアリスといいトニーといい近頃のガキは妙に大人っぽくてかなわねえ。俺ぁ今までだってチビが一匹増えたくらいにしか思ってなかったっての。
なぁお客さんもそう思うだろぉ?
あー、あれだ。じゃあよ、出世払いでいいぜ?
[老齢の客に話を振り助太刀してもらおうとしたときに閃いたので、グーと腹が鳴ったトニー>>47に提案した。もちろんケラケラ笑いながら。]
寒さに勝つにはあったけえもんを腹の中に入れるにかぎるってことだ!さっき出来たてのクルトンを上に乗っけたポタージュなんてきっとうンまいぜ?
(57) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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[パンのおかわり>>51が聞こえたのでニッカリ笑い準備していたパンをカゴに入れて運ぶ。]
オ年寄り向きに作ったバターの量多めのふかっふかのパンなんてどうだ?ん…1つでいいよな?
それと、俺も隣の机で食っていいかね?さっきから妙に小腹が空いちまって集中出来ねえ。
[かぼちゃポタージュが半分ほど入ったマグカップを老齢の客の横の机に置いて、すとんと着席した。]
(58) 2013/11/20(Wed) 21時半頃
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そ、それだけはやめてください……。
[今までの悪行の数々をジリヤに暴かれそうになり>>42、カルヴィンは思わず敬語になってしまう。 この古馴染の記憶力と付き合いの長さを考えれば、ひとつずつ過去の悪戯を列挙されたら日が暮れてしまうことだろう]
ちぇっ。はいはい、分かりました。 トニーを見習えばいいんだろー、っと。
[拗ねたように言って、そっぽを向いてしまう。 この古馴染にはなぜか昔から頭が上がらない。 口答えをすれば倍で返って来るのを、カルヴィンは知っている]
(59) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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[お説教の続きだろうか。何かを言おうとしたジリヤの声>>43は、ソフィアの素っ頓狂な声にかき消されてしまう]
……まずい。ジリヤがお説教モードに入った。 トニー、逃げるぞ。
[ここぞとばかりに、トニーの耳元でそっと囁く。 それから工房の面々となにか言葉を交わしただろうか。 隙を見て立ち上がると、そそくさとトニーと連れだって工房を後にすることだろう]
(60) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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[にぎやかに少年達と少女達が会話しているのを静かに聞きながら、さっき渡されたばかりの茶葉でお茶を入れる。 銅の無骨なティーポットに茶葉とを入れると、立ち上る紅茶の香りと湯気が、先ほどまでのハニージンジャーの香りに混ざって、馥郁とした香りを成した。
カルヴィンがトニーとともにそそくさと工房を出るのを横目でちらりと見ながら茶を蒸らす。]
(あの様子なら、まだ大丈夫か。)
[自分の分はそのままカップに注ぎ、ソフィアとジリヤの分には蜂蜜を少し足した。
少年達との会話のせいかそれとも先ほどの失態のせいか、ソフィアは随分しおれているようで、ジリヤが何くれと慰めている。 そんなソフィアに何も言わずカップを渡す。勿論ジリヤにも。
こういうとき気の利いた言葉が出ないのは不便なものだ。]
(61) 2013/11/20(Wed) 22時頃
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―回想・ウォーレンの工房>>33>>44―
[驚くソフィアやジリヤに頷き、]
うん、南の街にね。 そっか、磁石や地図は必要だよな…
[旅に出ると言った割には肝心なものが抜けていたことに気づく。 しっかりしているようで詰めが甘いのが子供らしいところだ。]
そう、そうなんだ!ジリヤねえちゃん。 じいちゃんが教えてくれた、ばあちゃんが大好きだった花畑。 それを見に行きたいんだ!
[外には素敵な風景があるのだろうというジリヤ>>44に目を輝かせ、生き生きと語っていたが、引き止めるソフィアの言葉にジリヤが口を噤んだのに気づくと、トニーも声の調子を落とす。 トニーはソフィアの父親のことは知らないが、彼女の様子に何か理由があるのだろうということは伝わってきた。 少し悩んで口を開く。]
…ありがとう、ソフィアねえちゃん。 でも、もう決めたから。
(62) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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― 村はずれの田舎道 ―
[いつもの分かれ道に近付いていくにつれて、徐々にトニーとの会話は減っていった。 口を開くと、旅に出るという彼を引きとめるような言葉を吐いてしまいそうだったから。 雪化粧された道は、いつも歩くそれとは違った表情を見せていて]
とりゃっ。
[ぱりん、と水溜りの氷を踏み割る。 体力さえあればトニーと雪遊びでもしたいところだったが、無理をすれば本当に彼の旅立ちまで“保たない”かもしれない]
ちぇっ。トニーがウォーレンからお使い頼まれてなきゃ、雪合戦でもして遊ぶんだけどなー。
[言い訳めいた文句を言いつつ、はぁーっと息を吐いて手を温める。 すっかり白くなった自分の息を見て、冬の訪れを感じた。 忌々しい、冬]
(63) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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―ピエールの食堂― >>57 いや、でもやっぱ悪いし…
[養父からは乞食にだけはなるなと教えられたのだ。 物を恵んでもらうなら、相応の対価を支払えと。
だが、腹の虫をケラケラと笑われ、目の前においしそうなパンやクッキーを差し出されては、>>51>>58 もう我慢できない。]
…うっ…じ、じゃあ、出世払いで! いただきます!
(64) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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―― 工房 ―― [ジリヤを探すため、村の中を探し歩く。 その様は、チャールズに言わせれば縄張りを見回る猫のようで。 途中、妙なVの字になった足跡を見つけたけれど、この村は獣人も数人いる。 誰のものだろう?と首をひねったり、美味しそうな匂いに釣られそうになりながらも探していると、雪でうっすらと隠れてしまっている工房の窓から、目的の人物の姿が見えた。
ノックしてから、扉を開く。]
(65) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/20(Wed) 23時頃
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[扉を開くと、紅茶の香りと、ほんのり甘いハニージンジャーの香りが混ざり合う、暖かい空気が迎えいれてくれた。]
こんにちはー!あれ?ソフィアまでいる! 配達?
[窓の外からは確認できなかった人物に目を丸くさせて声をあげる。入口で、身体を震わせ雪を軽く落とすと。ウォーレンにもぺこりと頭を下げて挨拶を交わす。]
ジリヤ探してたんだー。 あの……、 ジリヤって物に魔法を込めることって、できる?
[少し濡れた前髪の向こうで、銀糸に絡まる白い花が見える。 その白と同じような、透き通る白い肌を持つドリュアスに尋ねかけた。]
(66) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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そういえば―――
[言葉を捜していて、不意に伝えねばならないことがあったのを思い出す。]
この冬の分の火種は、いつ取りに行けばいい?
[いつも冬になるとジリヤに頼んでいる火種。火を絶やすつもりはさらさら無いが、それでも念には念を入れる。 いつもならそろそろ取りに行く時期である。
ジリヤは何か答えたか、外からノックの音がした。]
――開いとるよ。
[軽く答えると、ドアからひょこりと黒い耳が覗いた。]
(67) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
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[自慢げにオセローに自分のことを報告し始めたチェシャ>>*0に、ピーターは頭を抱える]
(ひいぃ、もうやめてくれよ)
[耳まで真っ赤になるほど恥ずかしかった。 よりにもよって、あの老龍に対してキャッキャとピーターの凄さを報告するとは。 ……チェシャ、恐ろしい子]
ご老体。笑っておるだろう。
[やっとのことで捻りだした言葉には、威厳もへったくれもなくて]
チェシャ、我のことはあまりやたらと口外するでないぞ。 我は隠居の身。あまり世間にその正体を知られてはならぬ。
[などと適当なことを言いつつ、なんとか話題を逸らそうとする]
(*1) 2013/11/21(Thu) 00時頃
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……そっ、か。ううん、トニーが決めた事ならいいの。でも……うん、そっか。
[自分で決めたこと、と言われてしまうと何も言い返せません。そしてカルヴィンの答えにも、しんみりした気持ちになります。今遊ばないと、二人で遊べるのは当分、当分先になるでしょう。>>56>>62]
……気を、つけてね。それであの……。
[仕方ない事です。毎年旅に出る人はいるそうです。トニーもそうだったというだけの事です。
父と同じように。]
[しんみりしていたい所でしたが、ウォーレンがジリヤとあいさつを終えたみたいです。本来の目的を思い出します……**]
(68) 2013/11/21(Thu) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時頃
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……そうなの?……そっかー、……そうね。 もしピーターの事がお父様にばれたらきっと、血相を変えて狩りに出かけるかもしれませんわね! ……返り討ちにされそうですけれど。
[>>*1 か弱い羊が何匹群れたところで所詮は羊。 ピーターにとっては烏合の衆だろう。 マシュマロのように、ぽいぽいっと次々に羊が口の中に吸い込まれていくのを想像する。ぶるぶる。羊がまるでゴミのようだ。 恐ろしくなってきたので話題を変えようか。]
ピーターやオセローはどうしてこの村に来たの? それとも、昔からずっとこの村で暮らしているのかしら。
[季節が穏やかで、料理と空気が美味しい事くらいしか取り柄がないこの村。 もっと街中に行けば、華やかな劇場や美術館や露店だって沢山ある。尤も、お嬢様自身も数える位しか連れて行ってもらったことはないが。 時折、お父様に連れて行かれる城下町は、キラキラと輝いていて。 いつか一人前のレディになったら、そういう世界で華々しく踊りたいものだ――…
そんな憧れを胸にして、二人に問う。こんな片田舎のどこが良いのだろうか。]
(*2) 2013/11/21(Thu) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/11/21(Thu) 00時半頃
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──教会・少し前──
[俺だって若くはねぇよ、もう。赤い髪の男が、先ほど何気無く落とした言葉を思い出し、チャールズは僅かに表情を曇らせる。
龍族の寿命やその魂の在り方は、個体や種族で様々であるという事は聞き及んでいる。 長さは違えど、人間同様に一度きりの生を全うする者。或いはその魂が燃え尽きるその時まで、転生を繰り返す者。自然物や現象の様に、ただこの世界に在り続ける者。
神話の世代から続く彼等は、等しく稀有な存在。実際、その在り方は、生き物よりも神に近い。 その思惑や意思を読み解く事など、人の身である己にはとても出来る事では無いけれど。]
──種火は、燃え盛る明かりにも、焼き尽くす業火にもなりましょう。だとしても、元を正せば同じ種火です。どれほど形が違っていても。
[少なくとも、その恩恵を受ける我々にとっては。 暖炉の中てぱちりと爆ぜる炎を見つめ、穏やかな声音で呟いた。淹れたての紅茶を、すいとドナルドの前に置く。]
──どうぞ、ごゆっくりなさって下さい。お出掛けになる時はカップは其の儘で結構ですから。
[言い置いて、傍のアリスの手を取り、庭から続くささやかな墓地へと向かった。]
(69) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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うんうん。若いものは遠慮なんぞせず、いっぱい食べるといい。
[新しく運ばれてきたパンをちぎりながら、>>58 にこやかに少年の食べっぷりを見守る。>>64]
我慢は身体に毒だしなぁ。
[モグモグ、と素知らぬ顔をして柔らかいパンを咀嚼するのだった。]
(70) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[>>*0 まるで自分のことのように自慢げに話すアリスの声を聞いていると、男も若返ったかのように錯覚してしまいそうだった。 枯れ木のごとき肉体と、木枯らしのような魔力。 そんな己の魅力など疾うに尽きている。龍族のもつ華々しいイメージは、幼い(――老龍から見れば、だが。)彼に譲ることにした。]
ほう。それはすごいですな。 龍族は強い生命力故に、多くが強い魔力を持ち、 悠久の時を過ごしていると聞きます。 さぞやピーターは威厳ある龍族なのでしょうな…
(*3) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[もっとも、格式や序列を重んずるカル…否、ピーターのことを考えると、あまりチェシャの言葉に乗るものよろしくない。 勿論、ピーターが苦々しく口にした言葉(>>*1)に隠された心境も分からない老人…オセローではなかった。]
否、何を笑うことがある。 チェシャ嬢から、『自慢の友人』に関するお話を聞いていただけだよ。
[結局、茶化し半分誤魔化し半分の返事を返すのだった。]
(*4) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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まぁ、有難う。
[ウォーレンから差し出されたカップを受け取って、微笑んで感謝を述べた。 立ち上る香りは上品な紅茶のそれ。 日頃滅多に紅茶を飲まないので、香りと鮮やかな紅い色を楽しむ]
やっぱり、貴女のところのお茶は良いわね。 だってこんなにも心を和ませてくれるんですもの。
[ソフィアへそっと語りかけて、カップから伝わる温もりに少しの間身を浸した。 冷えた指先が温まると、それだけで外を歩いてきた寒さも和らぐ]
(71) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[と、ウォーレンから向けられた問い>>67 はたと目を瞠って、口元に手を添える]
そういえば、そうね。 一応、お店に戻れば火種はあるけれど、少し古いから日持ちするかは不安なのよね……。 ドナルドがいれば、新しいものをすぐに作る事はできるのだけれど。
[彼は今、どこにいるのだろうか。 冬が迫るこの時期は、ジリヤもドナルドも、いつ眠りが訪れるか不安定な身の上だ。 あまり遅くなる前に、彼を探して協力を仰いだ方が良いのかもしれない]
(72) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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[思案していると、ノックの乾いた音が響いた]
あら、ウォーレン。 今日は随分と来客が多い一日ねぇ……!
[まさか自分を訪ねに来たクシャミだとは思わず、ウォーレンを見詰めて素直な感想を零す。 開いた扉を追うように視線を移すと、覗くのは黒い耳。 無意識に頬が緩むのは、猫型の獣人に対する(おそらく当人たちには迷惑な)愛ゆえである]
まぁクシャミ、こんな寒い中どうしたの?
[チャールズに何か頼まれたのだろうかと思案していると、彼の視線が向いたのはこちらだった]
……私にご用? えぇ、勿論できるけれど、何にどんな魔法を込めて欲しいのかしら?
[彼にしては、珍しい質問だ。 ゆっくりと目を瞬かせて、それから首を傾けた]
(73) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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凄いですわね!そんな龍がこの村にいたなんて! そんな凄い龍とメーがお話しているなんてっ。流石、メーね!
[>>*3 蒼い目をキラキラと輝かせて、オセローに答えた。龍と話せるなんて。まるで著名人にでも会ったかのような感動を覚えた。 まさか、そのオセローまでもが龍だとはお嬢様は露も知らない。]
それだけ強い魔力をお持ちなら……魔法とかももちろん使えるのかしら? 例えば、…… メーをお姫様にするとか! カボチャを馬車にしたり。ネズミを馬に変えたり。
[ガラスの靴は履けないので飲み込んだ。それにしてもお嬢様は龍を何だと考えているのだろうか。]
(*5) 2013/11/21(Thu) 00時半頃
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─教会・裏庭─
[アリスを伴って裏庭に出ると、歩くものの居ないそこは既に降り積もった雪で銀色に染め抜かれている。 歓声を上げて真っさらな雪の上に足跡を着ける少女に、自然と眦が下がる。
先を言っては足跡を見比べてみたり、ちいさな手で握った雪玉を此方へ放ってみせたり。 なんともまあ愛らしいはしゃぎっぷりに、チャールズは目を細めて後を追う。
ほら、気を付けて。時折足下の注意を促しながら、新雪を踏みしめて進む。そう広くはない裏庭は、そのまま墓地へと続いている。 やがて辿り着いたひとつの墓石の前で、彼女は恭しく御辞儀をして見せた。>>53
亡き母に語りかける声は、今は涙を含んではいない。以前ならば、いつ溢れてしまうのだろうと心配しただろうけれど。
冷たい石の上に積もった雪を、そうと払い落とす少女の背を、チャールズはただ、静かに見守っていた。]
(74) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―教会>>69―
[暖かい紅茶を差し出されれば、それをありがたく頂戴することにする。 神父の口にした喩は的を射ていると言えば射ていたし、そうでないとも言えるような気がした。]
おう、ありがとな。
[薫り高い紅茶の温もりを楽しみつつ、男はゆるりと笑う。 もう幾度となく繰り返した転生の、それぞれの記憶を引き継いできた男にとって、そのすべては自分であり、そうでない誰か。 それは、いつの頃だったろうか、この世界に穢れと言うべきモノが増えすぎた頃、まるでこの世の理の一つの様にして火の山から生まれた時から、ずっと続いてきた流れであった。 死ぬ時も、生まれ変わるときも己では決めることができないが、それはもうあたりまえのこととして男の中には収められている。 ただ…一つの生が終わるときは、どうしたって感傷的になりがちなのだった。
そんなことに思いを巡らせているところだったろうか、子羊のお嬢様と目が合えば、何らかの挨拶を交わしたことだろう。 真相の霊場である彼女が、割合頻繁に村を開ける男と顔見知りであったかは分からないが…]
(75) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―回想・ウォーレンの工房で>>62>>68―
[不安げに様子を見守っていると、トニーが「もう決めたから」と静かに告げた]
……そうね。
どんな素敵なお花畑だったのか、是非聞かせて頂戴ね。 私、村の外のお話には目がないのよ。
[少しだけ声を落して頷くと、再び表情を和らげて悪戯めかして言う。 それから、ソフィアの方へとそっと視線を流した]
(76) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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ソフィアも私も、貴方が元気な顔で、素敵なお土産話を抱えて戻ってくるのを楽しみにしているわ。 くれぐれも、無理をしては駄目よ。
[しんみりとした様子の彼女に代わり、旅の無事を祈って念を押す。 ……そうこうしていると、カルヴィンの耳打ちが聞こえてきたので眉を釣り上げた>>60]
まぁカルヴィン、誰がなんですって……?
[声音に険しい色が宿る。 今まさに、お説教モードが始まろうとしていることを示すかの如く]
(77) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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[子羊のお嬢様と何らかの言葉を交わしたろうか。 暫くゆっくりと休ませてもらった後で、男はようやく境界を後にする。
外へ出てみれば、なるほど神父がせっかちと表現したのも頷けた。 降りしきる雪に僅かながら目を見張る。 短時間で随分と強まったものだ。]
…こりゃ案外時間ねぇかもしんねぇな。
[ぽつり、と呟くと、男はゆっくり歩き出す。 雪の粒は、殆どが男の肌に触れる前に消えて逝ったが、そんな中にも数粒、触れるモノがあるようで。 ちくりちくりと冷たさを感じつつ、男はドワーフの工房を目指していた。 まだ動けるうちに、ぜひともやっておかねばならないことがあったからである。]
(78) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―工房―
[男が工房へ着いたころには、少年の二人組はもういなかったことだろう。 しかし男の予想に反して、そこには随分と人がいた。]
よう、爺さん… って珍しいな、大盛況じゃねぇか。
[そんなことを口にしながら、顔を見せた男にはどんな反応が返されたことだろうか。 同時に並ぶ面々を見渡すのだった。 既にクシャミがいたのであれば、この雪の中遊び続けていることは無いのだと、少し安心したことだろう。]
(79) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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―教会―
…ん?あぁ、なんかもう癖みたいなもんだな。
[龍族の男の相変わらずの返事に、いつもの調子で返答を返す サイラス自身も何度か直そうと試みたことはあったが、つい何度も敬称はついてしまうのだった]
ふゥん…?そうなのか。
[答えられた内容に、顎に手をあてながら納得したという風に返事をした 先程感じた気配が以前より衰えているように感じたのは眠る時期が近付いているからだろうか。そんな疑問が沸いたが、口にはしなかった]
(80) 2013/11/21(Thu) 01時頃
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