233 逢魔時の喫茶店
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[普段と違う衣擦れの心地よさに目を細め、 同じ気持ちを分け合っていると、知っているつもりでも。
改めて音で耳に、脳に、こころに響かせれば、 凪いだはずの波が、また打ち寄せる。]
千冬、……おれ……
[掌に受けるくちづけに、募るもどかしさ。 そのまま亜麻色の奥、陽も届かぬ所に触れる感触に、 肌を粟立たせながら、首筋をのけぞらせ。 くしゃりと後頭部の髪を掴む。]
――…は、……ふゅ…?
[鼓膜を震わせる蠱惑的な熱風に零れる吐息に音はなく、 冬の日に白むような、形のない声をあげて。]
(271) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃
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[首筋にあたる、やわらかいくちびるに。 密度を増すふれあいに、腰を押し付けるように身体を預け。
うなじに走る、これまで感じたことのない痛みに、 寄る辺なく五指が揺れて、宙を描く。]
……ッ、 んっ…
[しばらくそのまま、鬱血が滲むまで 浅い息を吐きながら、潤む瞳に映る髪を撫でて。]
千冬――…
[そのまま、じりじりとベッドに寄り。 腰を下ろすと、襟元を掴んで胸に顔を押し付け。
知りたいこと。己が抱く不安を小声で吐露した。>>202]
(272) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃
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[人間とはかくも弱く、脆く、下劣で欲に弱いものだと。 嘲笑う瞳は歪んで、声は震えて、無様だ。 ――そんな姿すらも、愛してほしいと。]
なあ……教えてよ おれ、もう千冬が欲しくて、欲しくて おかしくなりそうなんだけど
どうしたらいいの [拳で軽くたたく、左胸。 この苦しさから解放されるなら、悪魔に魂を打っても。 氷漬けにされても構わないからと、みっともなく愛を請う。]**
(273) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時半頃
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[紛れもなく、生まれて初めて他人に刻まれたしるし。 温度のない舌が重なる度、冷たさと脈動が脳に伝わり。 確かな快感として全身を駆け巡る。]
は、…ちふ、……ゆ
[これまでのような戯れとも、また違う。 この身を支配する行為を拒むことなく、抗うのは怖いから。
もっと、もっとと。 先を願う自分が見えているから。 背中を摩る掌は、変わらず優しく慈愛に満ちているのに。
それすらも淫蕩への誘いに感じる己の浅ましさが、怖い。]
(294) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃
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[願った通り、囁かれる名前。 音になる度、蜜のコーティングを繰り返したような 甘く、どろりとした熱が溜まっていく。
顔も覚えていない親から貰った名前。 これまで、何の執着もなかった4文字の組み合わせ。
彼がくちびるに乗せる度、 かけがえのないものに変わっていく。 こんな自分でも、誰かを愛することができるのだと。 誰かに愛される価値が、あると信じたくなる。
その誰か、はもう、目の前の男しかいないのに。 嗚呼、何故この身体はただの、脆弱な人間なのか。]
(295) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃
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[もう、手放せないと伸ばした腕は阻まれることなく。 常と変わらず包む腕は、どこまでも優しく。
見上げ、交わす双眸は今までみたどの時よりも。 深い焔が宿っていた。]
いくらでも、欲しがってよ
――…ねえ、いいの? [このままで。彼を愛し続けていいのか。 求めれば求めるだけ、愛してもらえるのかと。
不安が融けたことによる安堵と、 更なる期待で、見つめる視線への湿度が増していく。]
(297) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃
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[背中から腰、そして先も掠めた骨の、先。 自身でも目にすることのない箇所を確認するような動きに、 背筋に一閃の電流が走る。]
ん、……し、らない。でも 千冬がおしえて、くれるんでしょう?
甘いのも、苦いのも、……全部 千冬の全部を、おれに
[こわばりは一瞬で解け、 覆いかぶさる身体に押されるがまま、背を逸らし。 首元へのくちづけを深くするように、両腕を肩に預ける。 決して混ざり合うことのない互いの髪を擦り合わせ、
まっすぐ、見上げる双眸が伸せるのは。 この先に待っている悦楽の底への、期待と畏怖と。
すべての澱を底に沈め、愛しいひとを映す透明な水面。]
(300) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃
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[いつもの、白い羽でなく、筋の張った腕に囲われ。 吟味するように動く掌に身を委ねながら、 線の間、点のようにぽつぽつと吐息が零れた。
何もない薄い胸板に、物足りなくはないのかという疑問は。 麻布から侵入を果たした指先に弄ばれ、 喉奥から溢れそうになる嬌声に掻き消される。
じっと見つめる男が湛えた欲と意地悪な問いに。]
……千冬が、いま おれに触って感じてることと、
いっしょ、だ よ……ッ
[挑発するような笑みを浮かべて、回す腕に力を込め。 そろそろくちびるが、寂しく。喉が渇いたと舌を伸ばす。]
(303) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃
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[深く、深く、どこまでも。 二人で堕ちるのなら、きっと怖くない。
こみ上げる情欲に身を焦がし、 ぎりぎり残っていた理性で。
リモコンに腕を伸ばし、暖房のスイッチを、入れた。 あとはもうひたすら、シーツが波打つ氷海に沈むだけ。]**
(304) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃
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−めくるめく夜の蜜事−
[どこまでも気遣う声に、は、と浅い息を吐く。]
いまより、苦しいことなんて、ない
[ただ欲を吐き出したいんじゃない。 より深く繋がって、消えぬ絆を刻んで欲しいと。 枷を失った獣は、愛を求めてもがき苦しむ。
救いの手を差し伸べられるのは、唯一人。
温度のない掌が触れる箇所すべてが性感帯、 悦の泉は溢れ、互いの隙間に潤いを満たしていく。
暴かれ、初めて眼前に晒された肌に手を伸ばす。 冬の終わりに届く、春の報せの代わりに。
繰り返し、繰り返し名を呼び、甘い声を響かせ。]
(327) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時頃
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――…千冬、……ふ、……ッ
[自身すら知らない処に踏み込まれ、 まっさらな地を踏みしめ穢す、痛みすら甘美。
いつまでも消えぬ灯を、熱を分け与えたい。 果てのない、海を。共に揺さぶられて。 その先にあるのはきっと、永遠でなく刹那の歓び。]
おれも、あい、してる――…
[でもそれで、構わない。 これからずっと、何度も、重ね繰り返すのだから。 この身が尽きるまで。その羽がすべて、空に散るまで。]
(329) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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−太陽さえ知らぬ 秘め事−
[覚醒を呼ぶくちづけに、甘く掠れた声を洩らす。 眠りの延長を求めうつ寝返りが、下腹部の違和を招いて。]
――…ぅ、ん……
[鈍い痛みと、奥に残る雫が現の証。 情欲に火照った肌も、今は常温で。
夜中の記憶を反芻すると、再び全身は桜色に染まり。 ほんのり艶を増した羽で、顔を隠した。
接吻が精一杯だった己が晒した痴態も、 欲に溺れ、焔を宿す恋人の顔も、 その身がなにを齎したか――硬さまでもすべて鮮明で。]
いま、はずかしさでしにそうだから あんま、みないで……
(330) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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[朝日の眩しさに目を細めながら、背を向ける。 羽を手繰り裸体を覆うのは、拒絶でないと報せるため。
ただひたすら、羞恥と。 それ以上の充足に浸りたいだけだと。]
――…あ、そうだ
[暫くもぞもぞと、反芻を繰り返し。 背を向けながら、足先を絡め抱く腕を弄び。 漸く落ち着くと、くるりと反転して。]
身体――…ちゃんと、保ったよ だから……
[冷温に耐えるという、性交の条件を満たしたと。 得意気な笑みを見せ、耳元で囁く。]
(331) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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――…だから、これからもいっぱい おれのこと愛して、な
[いつか。彼が好いと言ってくれた角度で。
孤独な日々の終わりを。 幸福な日々の始まりを告げるキスを、貴方へ。]**
(333) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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−恋人さえも知らない、秘密−
[ロッカールームで着替えを終えて、 いつも通り前髪をかき上げる。
普段結わえられた髪は、垂らしたまま。 首筋に刻まれたしるしを秘匿して。
いつも、陰ながら支え、見守ってくれている同僚へ。 これだけは伝えておかねばと、そっと近寄り。]
ケイ――あの、ね おれ、突っ込まれる方だった
[はたして蛇は、どんな反応を見せるだろう。 きっと呆れたような顔で、それでも祝福してくれると信じて。
今はまだ、甘い甘い蜜月の始まりだから、 蜂蜜やチョコレートを使った戯れは、未来へのお愉しみ。]**
(*71) mumriken 2015/08/17(Mon) 02時頃
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