人狼議事


7 百合心中

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牧人 リンダは、受付 アイリスに背を向けて悲鳴のした方向へ歩き出した。

2010/03/25(Thu) 04時頃


【人】 牧人 リンダ


 ……解った。
 また、ね。

 何時までも一緒。
 約束だから。

[顔だけを振り向かせ、笑みで告げる。
 イリスを離したく、無い。
 こんな状況下で一人なんて、絶対に出来ない。
 そんな思いに従って居ても良かったのかもしれない。

 けれど、二度とイリスへは振り返らなかった。
 私は、悲鳴のした方へ目一杯に走りだす。]

(298) 2010/03/25(Thu) 04時頃

【人】 牧人 リンダ



[阻止出来る算段なんて無かった。

 悲鳴の先、組み敷かれた女性と
 げたげた笑う数名の男性を見た。

 震える声で、精一杯の言葉を紡いだけれど、
 男の力に敵う筈も無い。

 竹刀があれば或いは――。
 本当に助ける事が、出来たかもしれないのに。

 此方へ歩み寄ってきた男の右拳が
 私へと向いたとき、空は何色だっただろう。

 私の意識は一度、其処で途切れた――*]
 
 

(300) 2010/03/25(Thu) 04時頃

牧人 リンダは、混濁する意識の中、幾度も身体を襲う痛みと恐怖から逃げる様にイリスの名を*呟いた*

2010/03/25(Thu) 04時頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/25(Thu) 04時頃


【人】 牧人 リンダ

―― 商業地区・廃ビル ――


 ……っ

[意識を取り戻してから
 どれくらいの時間が過ぎただろう。
 春先と云えど、一枚も纏う物が無ければ当然、寒い。]

 イリス……

[冷たいコンクリートの上で、
 我が身を抱きながら、名を呼んだ
 届かない声は積もった花びらの残滓に溶けていく]

 ………イリス。

[気付けば、声は涙に塗れて居た。]

(343) 2010/03/25(Thu) 11時半頃

【人】 牧人 リンダ


 ごめんなさい……
 助け、られなかった

[花びらと共に、散るのは血痕。
 そして幾許かの、男達の精。
 それも今は、泡沫の夢。
 幾度も無理矢理に覚醒させられた意識は
 途切れ途切れの惨状を捉えただけだった。]

 ごめんなさい…

[私の身体には、幾つもの痣。
 頬は殴られて腫れてしまい、
 鼻や唇には傷跡と凝固した血が残った。
 彼女と彼らが華に替わっても、血や精液や記憶は残るのだ。]

(346) 2010/03/25(Thu) 12時頃

【人】 牧人 リンダ

[行為の最中、呻きを聴いた。
 既に助けようとした女性の悲鳴は、言葉では無くて。
 只、薄気味の悪い、呻きと。
 其れでも尚、抵抗したせいだろうか。
 鈍い音。握り拳が女性の身体を襲う、音。

 ……其れが繰り返し響いていた気がする。]


 なんで……   なんで私、  だけ
 私だけ、生きてるの  かな

[言葉は自虐気味に宙を舞う。
 全ての人が華と化した、狭い空間で。]

 なんで…

[襲われていた女性が、『死んだ…』。
 そう思った次の瞬間、私が『殺される…』と。
 そう強く、思い、諦めもした、のに。]

(349) 2010/03/25(Thu) 12時頃

【人】 牧人 リンダ

[女性が華と化した次の瞬間。
 男達が悲鳴を上げた。
 その内の一人が不調を訴えたかと思えば
 やがて華となり、舞い。
 私を陵辱して居た男もやがて、華となり
 後は只、埋もれるだけ。

 華と血と精液と衣服と、記憶。]

 イリス……
 ……会いたい

 会いたいよ……

[きつく眸を閉じて何度もイリスを呼ぶ
 けれど、此れでは駄目だ
 甘えるだけじゃ、依存するだけじゃ、駄目、だ
 もしもあの女性のような目に、
 私のような目にイリスが遭ってしまったら…
 それを考えるだけで言い表せない位、怖かった。]

(353) 2010/03/25(Thu) 12時頃

牧人 リンダは、傍に落ちている男達の衣服を拾い集める。

2010/03/25(Thu) 12時頃


【人】 牧人 リンダ

[自分の服はもう、駄目だ。
 お気に入りの帽子も……
 此処へ連れられる道中の何処かで落としてしまったらしい。
 湧き上がる嫌悪を抑えながら
 男達の衣服を掻き集める]


 …

[解けた三つ編が視界を覆う
 よろめきながら少しずつ
 少しずつ 着替えていく]

 ……

[華の香りでも紛れない
 男の匂いが 私の身体に纏わり付いた

 私は   自分を消してしまいたくなった]

(356) 2010/03/25(Thu) 12時頃

【人】 牧人 リンダ

[腫れた左頬。
 膨れ上がった下唇。
 やや見え難い右の視界。
 左足を引き摺るようにして歩き出す。]

 いか、なきゃ

[二度と、同じ悲劇を繰り返さぬ為に。
 私には、立ち向かうものが、
 護るものが必要だから――。]


[やがて廃ビルを後にする身体は、
 一路、実家へと向かう。]

(362) 2010/03/25(Thu) 12時半頃

【人】 牧人 リンダ

―― 実家・剣道場 ――

 …

[世界は私が居なくても、回り続ける。
 意識が無い間も、只管に。
 結論から云えば、祖父は居なかった。
 ……只、道場に積もる花びらが出迎えただけ。]

 ごめんね…
 ……昨晩の、日本食にすれば良かった、ね

[祖父の好物を。 せめて其れが最後になるのなら、
 お味噌汁と納豆をつけて、あげたかった。
 暫くは見下ろし、佇んでいたが]

 …

[道場の奥に飾られた日本刀。
 其れへ手を伸ばすと、掴み、その場を後にする。]

(370) 2010/03/25(Thu) 12時半頃

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