3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[猫が、鳴くのをやめた。 生命力の落ちたこの体で、満足はできないと思ったのか、それとも]
今だから、言えますが。 私は、貴女が生まれる前、貴女のお母さんが好きだったのですよ。
きっと、そうだ。
[推測でしかないのは、もうなくしてしまったから]
貴女が生まれたことで、私はやる気を失ったのでしょうね。ピアノも、やめてしまいました。
でも、あなたの面倒を見ていたころ、貴女の無邪気な様子が、私には宝物のようだった。 あなたの伸ばしてくれた手が、私の心を救ったのです。
ありがとう、ございます。
[触れる肌。するりと滑る白い肌。 黒に飲み込まれそうになるのを、堪える]
(515) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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−3年B組−
―― そう だね。 気付いてもらえないのは つらい。 27年も なら。
[>>496全部分かり合えない、その言葉に頷く。なのに。 腕に触れられると、びくりと跳ねる。]
そ かな。
[微かに、笑う、が笑えなかった。 >>501立ち上がって、黒に白を描く姿を見守る。
一色なのに、陰影の加減か。夕暮が、映る。 彼の裡に映るものではないとしても、 彼の中では掛け離れた出来だとしても。 やはりそこには 夕暮の風景が。
ひどく、なつかしい、――しい 風景が。]
(516) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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>>506 あなたによくあることでも、 向こうには良くあることではないのでは…。
[続く言葉に眉根をひそめて]
……整理がつかない?
[一つ、出来事を思い出して、そういえば、と]
もしかしてそれがあなたの異変の影響なんですか? あ、いえ、そんなこと聞いても自覚なんて、ないですよね。
[>>511には きょとん、ちゃんと他所を見てました]
(517) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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─北棟1階─
……とにかく、なんか、やんないと。
[一人でいると感じる。 妙な焦燥。 けれど、それに囚われると何もできないのも感じていて]
……あー。 なんで、双子なのに。 オレには思考力が備わってないんだろー。
[考えるより動く派なのは昔からで。 考えてから動く派の姉との対称さに。 冗談めかして言っていたその言葉を、小さく呟く]
……さて、真面目に考えるか。 用具室……って事は、元は物置、かな?
んー、古い学内見取り図とか、どっかにないかなぁ……。
(518) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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そうだね。 僕たちの居た世界は、あんなに綺麗だった 綺麗だったのに……。
[最後の方は消え入るように。 暫くは、その様子を 絵を 寂しげに 眺めていた。]*
(519) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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−補習室−
兄さん。何を言ってるの? 出られないって、鬼を連れていくって…。
[スティーブンの顔を見つめる。]
一緒に帰ろうよ。送ってくれるって約束したよね?
(520) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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― 木の下 ―
[この手では迂闊に触れない。 お前にはお似合いだ、と嘲笑う声は時折聞こえる。
触れられないほうが痛いと そんな風に謂ったドナルドの表情が見えてしまった。 ――どうして、俺は。 薄紫色は、彷徨った挙句斜め下。 動揺している様をどのように思われていたかなど知る由もなく。
腕は、上手く上がらないまま。]
…、――…、手 振られた… な…
[どうしよう、という表情で バーナバスたちの方を、見た。>>511]
(521) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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嫌だね。 [既に隣の席は予約済み。]
そんなにこっちに来たいなら…
[口元は笑みに歪む。]
(522) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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>>506
あ、ええと、何か大事なことをちゃんと言っておこうと思ってましてね。 というか無事に帰れたら、学校やめんでください。 無理すかね……。
[帽子に触ろうとして、やっぱりなくて…じたじた]
(523) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[>>519居た世界は綺麗だった。 けれど、もう。 戻れない だろうし。
身体も 心も 闇へ飲み込まれ始めて。]
(*259) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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いやだ。
僕は『ディーン』じゃなきゃ。
僕は、『ディーン』がいい。
僕は、『ディーン』でないと嫌なんだよ!
[あまりにも切実な、本音。 隠すことを、やめた本音。]
僕は父親とは違うんだよ。 ……ただ、一つ。
『ディーン』、君でないとダメなんだ……。
(524) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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……っ、 ……き ら い ?
[>>@66 やみ が蠢き 鼓動が急いて 胸を押さえた]
(525) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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…飛べよ。
[鮮烈なほど残酷に。]
そこから飛んで、こっちへ来いよ。 [落ちて死んでしまえば良いと。]
(526) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[失くしたのは、過去の思いだけ。 それでも今の自分は、あのころよりもひどいとやはり思う。
指が滑って、首筋を撫でた。
甘く感じるのは、猫の所為。
彼女を選んだのは、初恋の人に似ているから。 そして、近い存在だからこそ、抑えられると思ったから]
(527) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[ざわり。
――闇が震える。>>@56]
…、――
[自分を抱くように片腕を沿わす。 ――憎悪。嫌い。嫌い――きらい。]
……、 …「せんせ」 …?
[響きが其処だけ違う気がする。 視界に、補習室の、閉ざされた窓が映る。]
(528) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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>>517
あ、ああ、ええと、
[また考え込む。どうもいろんなことがごちゃごちゃになったとき、はじけて全部消えてしまいそうになる。]
とにかく、わかりやすくいえば、バカになってるってことです。 で、同時にとっても不安なんです。 大事なことをどんどん忘れそうで。
[手首や胸の毛は段々と増えてきている。 ピッパが狼と言ったのも納得だ。
ああ、そんなことは大事なことじゃない。]
(529) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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で、あの、 言うておきます。
すごく、こう、あれなんですが、
先生のこと好きです。
[それは、向こうの二人には聞こえないくらいの声だったろう。]
(530) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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それとも、そんなに好きな俺のお願いは、聞けない?
(531) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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……もう。
私の体は半分ないのですよ。
[見せた肌。シャツの下、殆どシャツの背が見えていて]
あなたに触れるのも、指先で精一杯です。 送ることは出来なくなってしまいますけどね。
一人で、帰る事が出来るでしょう?
(532) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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>>525 って、どうされました?
[いきなり胸を押さえるグロリアに、目を丸くする。]
(533) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[――あ あ
この
しろいはだを
]
(534) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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― 木の下 ―
おきれねぇなら、手、貸すが?
[まだセシルが起きあがれないままなら、触れて傷つくことを厭う様子なく手を差し伸べる。もし、手を取られずとも、気にした様子を見せないのは―――推し測って欲しい。]
―――……まぁ、用務員のおっさんの方は なんつーか大丈夫だろうけど。
[生徒に煙草をたかるような人だ。 性別云々は言うまい。むしろ担任の方が……―――。 などと考える間に震える闇>>@56。
例え言葉は届かないにしても、左眼が 傷む。 これから先を予測するように。 左眼を押さえる ―――押さえても視えてしまうのだろうけれど。]
(535) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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……嫌だね。 僕の死に方は、僕が決める。
[誰かに従う死に方でなく。 自分の意思で決めた死に方。]
……恋は盲目というけど、好きな奴だからこそ。
聞いちゃいけない事だってある。
[懐から取り出したのは錆のある銀製らしいナイフ。 それを首に押し当てる。]
(536) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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─北棟1階─
……というか、それって、やっぱり図書室?
[ふと、思い至って、階段を見る]
……でも……。
[近場を調べている、と言ったのは自分。 ポケットの中に手を入れる。 ビー玉は、やっぱり温かい。 こんな騒動に巻き込んだ物だけれど。 今は、それがとても大切に思えて]
……終わるまで、1階にいよ。
[距離は、開けたくない。 無意識の恐れ、それの元となる想いは、まだ、言語化には届いていない。
……コエが『この鈍感』と、呟いたのは、聞き飛ばした]
(537) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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問題児 ドナルドは、用務員 バーナバスの告白は聴こえてませんとも、
2010/03/04(Thu) 00時半頃
用務員 バーナバスは、理事長の孫 グロリアを心配気に見た。(05)(
2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[従兄の告白をぼんやりとした表情できいた。]
母さんを…。
(ああ、それで…。) [色々と腑に落ちた。幼い頃の思い出。 決して好きとは言ってくれなかったー、 いつも何処か遠くをみるようなー。] 私は、お兄ちゃんが大好きだった。 お兄ちゃんのお嫁さんになりたかった。
[今だって大事な従兄にかわりなく。]
やだっ、一緒に帰る!意地悪言わないで!
[透けた肌を見せられて、一瞬息を止まったけれど、 涙があふれて止まらなくなって、いやいやと首を振る。]
(538) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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きっと叔父さんも、卒業まで後少しですから、私がいなくても大丈夫だと、言ってくれるでしょう。
[そう言って、微笑んだ。 欲しい、欲しいと裡で騒ぐ。
だから
欲しいのは別の人だと、裡へ伝える。
傍にいられたら。 傍にいることを ――傍に]
話は、終わりです。 行きなさい。
(539) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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悲劇だなぁ、ラルフ。 明日の新聞の三面が楽しみだ。
「卒業を控えた品行方正な生徒会長が、同級生を強姦し殺害。それを苦にして自殺」かぁ。
(540) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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−3年B組− [夕暮の風景を、もう一つしかない瞳に映しながら。 全てが 闇 に飲み込まれる前に。
まだ 自分 がここに残ってる内に。 残せるなら 一つだけ―― 。]
ね、ジェレミー君。
[描き続ける彼の集中を途切れさせてしまうかもしれない、けれど。 その背に話しかけた。そして唐突に。]
君、ピッパのこと 好き?
[尋ねた。 肯定が返るならば ひとつ お願いをするつもりで口を開いた。 それは、彼の発作が始まる直前。]*
(541) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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ありがとうございます、マーゴ。
その気持ちは、とても嬉しいですよ。 ……我侭を、言わないでください。 貴女の我侭は、たっぷりと以前に聞きましたから。 もう聞いてあげられません。
[流れる涙を指で拭った]
(542) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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[>>523 帽子に触れようとするしぐさに小さく微笑んで]
――この学園を私が辞める理由、 もう覚えてらっしゃらないんでしょう?
本当は辞めたくはないんです。でも。
[>>529 独白を聞きながら、目蓋は少し熱くなった。 わすれられてしまう。またわすれられてしまう。 それが現実になる未来ばかりが、想像の翼を広げて]
――わたし、忘れられたくないです。
[零せば、唇をぎゅっとかみ締めた]
(543) 2010/03/04(Thu) 00時半頃
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