162 絶望と後悔と懺悔と
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>>346
[孤児院で、はじめて作った野菜を出した時、 反応はびっくりするものだった。 白い視線はには心底驚いて、 あの時、確かに目は泳いだ]
そが……みんな野菜嫌いなんだな。
[その時はいたたまれなくなって、それぞれの子どもの皿をとると、鍋に戻しはじめる**]
(398) 2014/02/09(Sun) 19時頃
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― それから ―
[金髪と黒髪によって僕らは新しい世界に迎え入れられたけど、 新しい世界の全てが僕らを歓迎したわけじゃなかった。
なんでこの人たちは怖い目で僕を見てくるの?]
……っ
[彼らは街の子達のように僕をからかう真似はしない。そっちの方がわかりやすいのに。
でも、彼らの中には僕が訊いたら答えてくれた人もいた。 僕らは“始祖様のお気に入り”だって。“選ばれた”んだって]
そんなの、どうでもいいじゃん……。
[僕はそう言った途端余計怖い顔で睨まれた。だから部屋に逃げ帰って泣いた]
(*228) 2014/02/09(Sun) 19時頃
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[僕はただひとつのことを僕自身に化していた。
――決して誰かに助けを求めてはならない。
肌触りのいいベッドの中で泣くことはあっても、ここにいない誰かに助けてって言うのだけは我慢した。 ここに連れられてきゅうけつきになったにーさんやねーさんにも弱さは見せられなくって、 そういうのをずっと抱えたまま、僕は時を刻んでいった]
(*229) 2014/02/09(Sun) 19時頃
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― 養成所の庭 ― >>395 [周に言い捨てたあと、庭に来ていた。 そこには、本当にささやかな小さな小さな畑があった。 育てたものを収穫して食べる。 そんな当たり前のことを知らない子が多かった衝撃は忘れない]
――……トマト、甘く、できっがなぁ
[寒さに耐えながら、育つトマトは、その葉はぼろぼろで、とてもみすぼらしくみえる。 必死に集めた栄養をその実に一心に注いでいるのだ。
植物は、わかりやすかった。 水やりをサボれば枯れる。日差しが強すぎれば枯れる。 肥料をやりすぎても枯れる。
実をつけるまでに気遣いをかけてかけて、やっと実るのだ]
(399) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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サミュエルは、畑をいじっている。
2014/02/09(Sun) 19時半頃
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[>>*191きんいろは手が届かないものの象徴と思っていた。 瞳の色が、綺麗なその色に。それが間近に、あって。
内心に押さえ込んでいた恐ろしさと絶望感で、かみ締めた唇は深く切れた]
…ありえないなんて……
[ありえないのだと言葉を続けようとして立てられた牙>>*192 その後、祝杯をあげるまでのことはよく覚えていない。 ただ、その瞬間発狂したように叫んだことはしっかり覚えている。
目の前にある杯を映す目は赤い。血を見て、喉がなったことに酷い嫌悪感と…]
(*230) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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サミュエルは、マユミとホリーのことは周に告げていない。
2014/02/09(Sun) 19時半頃
サミュエルは、ミナカタが探しにくれば、逃げるようなこともしない。
2014/02/09(Sun) 19時半頃
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―養成所の庭―
[>>399庭の片隅にある訓練所には不似合いな小さな畑で、サミュエルの姿を見つけた]
なるほど、 ……考えてみりゃあ、ここが大本命だよなぁ。
[特別措置で与えられたらしい畑に、時間を見つけてはやってきて せっせと野菜の面倒を見るのが、サミュエルの楽しみだ。 孤児院時代から続く彼の趣味を思い出すまで、かなりの時間を費やした。
そんなことにも思いが至らないとは、相当頭に血が登っていたらしい]
……あれだけ、お前が丹精してるんだ、 不味いわけねえだろ。
[サミュエルの後ろに立ち、彼の独り言に答える]
(400) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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で、さっきのアレ、……どういう意味だ。
[サミュエルの後ろに立ったまま問いかける。 だから、彼がどんな思いでいるのかは窺えない。
既に怒りは去っていた。 ただ、自分を良く知るはずの彼が、 何故、あんな発言をしたのか真意が知りたかった]
(401) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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>>400
そっが。 でも、がんばっだがらって、成果が出るとは限らねぇだよ。
[周がやってきて後ろに立った。 かけられた言葉に振り向かずに答える。
ただ、そのあとの問いに答えるまでは、かなり沈黙が落ちた。 でも、やっぱり振り向かない]
――……あん時、 数え鬼で、おでは、孤児院に吸血鬼をつれでっだ。
結果、吸血鬼が孤児院を囲んでおそっだんだ。
[ぼそりぼそりと]
――……あの時、おでは、 もっと早くつがまっで、孤児院にたどり着く前に死んでおぐべきだっだかもしれね。
(402) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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――……なんて、言ったら、 お前は、どう思うだ?
[ゆっくり振り向く]
(403) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[その後、血を口にする過程は他の家族とそう変わらなかった。 拒絶して、もがき苦しんで、そして口にした赤は生臭い鉄の味。 そしてそこからこみ上げてくるものに吐いてはまた求めて、極限状態になった時、ついに「家畜」に手を出した。 端から見れば、まるで獣が人に襲い掛かったようにも見えたらしい。
その初めて牙を立てた家畜は…どことなく、「誰か」に似ていた]
(*231) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/09(Sun) 20時頃
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[円が不安定に泣き叫ぶ夜、 少女は──絢矢は、円の手を握り、撫で それでも落ち着かなければ、円の肩を抱いて 眠りにつくまで背を撫でてやる。
円が朝まで眠らぬ夜は、絢矢も朝まで寄り添う。 そんな日は、円が寝付くのを見届けてから、寝ずに早朝修練に出た。]
円──円。 大丈夫だよ。 ───大丈夫。
[円を抱いて、耳許に囁く静かな声に かつてのような無邪気さも豊かな抑揚もない。
涙は捨てた。 笑顔は忘れた。
それでも──。家族が困った時、 絢矢のとる行動は昔のまま、何も変わってはいなかった。]
(404) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[サミュエルが背を向けたまま零すは、悔恨の言葉。>>402 彼が語り終わるまで、口を挟まずに耳を傾ける]
……馬鹿か、てめえは。 サミュエルは悪くねえ。――悪いのは、俺だ。
だって、そうだろ? あんとき、……俺が下らない喧嘩なんざしなけりゃ お前も理依も家でチビ共と飯食ってられて、あんな化け物共に目を付けられることなんざ、なかった筈だ。
だから、――死ぬべきは俺の方だよ。
[>>403ゆっくり振り向くサミュエルの双眸をじっと見詰めて、答えた]
(405) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[それから悟る。あぁ、もう「戻れない」のだと。 紅い血溜まりに映る自分は双子の弟そっくりだった
自分が離してしまった小さな手。その時の弟の顔が今でも責めてくるようで。 おいて逃げて、再会した時のサミィの顔。]
……。あぁ、ごめん……。ごめん、ね……。
[そこからぱきりと張り詰めていた自分の何かが壊れてしまった。 自分を苛んでいた彼はもういないのかもしれない。 自分は殺されない。なら、せめて果たせない約束であっても守らなければいけないのだと]
(*232) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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>>405
ほら、やっぱ、おまーは、あんぽんたんだ。
[馬鹿に言い返したわけではない。 ただ、5年前から言うことが変わらない、周に、 悲しげな眼を向けた]
死ぬべきってなんだ? おまー、戦って死ぬつもりだろ?
それがわかんだよ、おまーの戦いは
[静かに続けるが、それは怒りの言葉だ]
(406) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[静かな怒りの言葉は核心を突いた。 やはりサミュエルは、周のことをよく知っていた]
……それを言うなら、お前だって同じだろうが。 分からないとでも思うのか。
俺があんぽんたんなら、お前は馬鹿野郎だ。
[そう言い返すが、戦って死ぬつもり、という言葉は否定しない]
(407) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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……見ろよ、この畑。 お前は俺みたいな、他人を傷つけるだけのろくでなしと違う。 きちんと生きていけるヤツだ。
そんなヤツをこんなことに巻き込んじまって、赦されるわけ、ねェだろが!
[本当はサミュエルにも、他の皆にもこの戦いから降りて欲しい。 けれど、それは今更叶わぬ願いだ]
(408) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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>>407
[馬鹿野郎と言われても、それはスルーする]
――……同じじゃないだよ。 おまーは死んだらいげねぇんだ。 昔っから何度もいっでるだが、全然ききゃしねぇ。
いい加減にわがれ、 おまーが死んだら、おでらは一体何を希望にするだ?
おまーは、自分がわりぃがら、死んで終わりがもしんねぇけど、 おまーが死ぬど、みんなが困るんだ。 あんな、おまーは何があっでも、生きなぎゃなんね。 それがクソカッコ悪ぐでもだ。
[座り直し、周を見上げながら]
(409) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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―回想・サミュエルについて―
[目を泳がせたサミュエルの言葉に、一拍おいて>>398 深く深く首を傾げる。 ――別に、野菜は嫌いではない。 その一言が咄嗟に出ない性質だった。
それに加えて、明之進はあまり頭がよいとも言えず、 恐らく孤児院の中でも、ものを知らない子供だった。
かつて、母は明之進をあまり外に出したがらなかった。 外へは必ず母と一緒に出て、友達という存在も覚えがない。
皿から鍋に戻していくサミュエルの背中をひたすら見つめ、 後で養母さんにお小言をもらったのは言うまでもなかった。
多分サミュエルも、皆に好き嫌いをさせないようにと 養母さんからのお願いが行っただろう]
(410) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[『いいがら、野菜をぐえ』>>198
やがて彼の野菜攻勢は手を変え品を変えて始まった。 残さず食べた方が喜ぶのだという事も知った。
なんとなく、それまで明之進の中で宙に浮いていた 『いただきます』と『ごちそうさま』が 畑で屈んでいるサミュエルの背中にぴとりと着地して、 野菜が嫌いな子供達もきちんと食べられるだろうかと 最後までじっと見守っているようになった*]
(411) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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>>408
あほか。 おまーとおでとやっでるごと、何が違う?
おまーが誰を傷つけてるっで?
[周の言い分に眼は据わった]
おまーは、一体何様だべ? 誰がおまーに巻き込まれでる?
ちげえよ。 おまーがいるがら、みんな自分の足で立とうとしでんじゃねぇが。 ちびっこたちが、おまーに弟子入りするどが、いっでるのは、 おまーが奴らを育ててるがらだよ。
(412) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[最初に僕が手にかけたのは小さな子供だった。
僕は喉が渇いていたから、ぶつかっちゃった子にほんのちょっぴり血を分けてもらおうととした。はいどうぞってされるはずなかったのにね。
僕は背を向けて逃げた子を追いかけて――そこから先は覚えていない]
ごめん、ごめんね
[僕は“食事”を終えた後その子の亡骸に向かって何かを謝り続けた。
それから僕は背後から一瞬で音もなく忍び寄るやり方にこだわりだした。 せめて痛いって思うことのないように、断末魔の悲鳴をあげることのないように……]
(*233) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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あんな、 だがら、おまーは、
ちゃんと生きる戦いをしろ。 生きて帰れ。
残念ながら、おまーは、そういうポジションなんだよ。 カッコつけて死のうなんで考えんな。
[周の顔をじっと見つめ続けたまま]
――……誰もおまーの代わりはいないだ。 そしで、おでもおでの代わりはいないど思ってる。
いや、人に代わりなんでいねぇ。
いねえんだ。
[それはあの時、消えてしまった連中も**]
(413) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[新しい世界は鳥かごの中みたいだ。エサは自分で取ってるけどそれだって籠の外から運ばれてきたんだし。
僕は彼らを本気でエサだなんて思ってない。絶対に。 だけど僕自身がどうしようもなく怖くなる時はあるんだ。
床に広がった血だまりに映る僕の顔が、笑みを浮かべているように見える時*]
(*234) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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[怯えさせぬように微笑んで、 白い手が“獲物”を捕らえる、模倣の狩りは簡単だった。 吸血鬼だとわかっているだろうに、人は外見に油断する。 餓えなければ、殺さぬように血を奪うことも出来た。
それは命を奪わぬ優しさだったのか、 あるいは制御の学習に過ぎなかったのか。 単純に亡骸が目の前に横たわるのが不愉快だったのかもしれない。
その時奪った命は青年のものくらいだ。 武器もち抵抗するものと、 自分の体に触れようとしたものと。
前者はともかく、 後者は最初の食事と同じように原型を留めなかった。 もう自分のしたことに悲鳴をあげることはなかった。 それは遠くで聞こえていたような気がしただけ]
(*235) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[自分には約束があった。必ず生きて戻るという約束。 だから、今はそれだけが縋れる唯一のもので。
まずはやっと言葉を話せるようになったくらいの小さな子供を食った。次に、アヤくらいの女の子からマユミくらいの。 そして初めて自分の意思で武器をもって殺したのは柊くらいの少年から始まり、零瑠や直円くらいの少年と青年の狭間の人を殺した。
どんな形であれ生きるためにはコロサナイといけなかった。 いつしかそれが、いつも口にしていた四足の動物から人間になっただけなのだと認識し始めた
多分、それからは…「吸血鬼」として与えられた場に相応しい技量と知識を躊躇いもなく受け入れていった]
(*236) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[家族の様子を訪ねて回ると、リカルダは決まって 大丈夫だと主張して振る舞った。>>*229 少しでも笑顔が増すように、時々手を握った。
最後まで耐えた真弓は砕けてひかる氷になった。>>*221
理依や直円を訪ねる事は出来ただろうか。
零瑠が血を見て倒れなくなったと聞いて、 少年は少しの安堵を抱いたけれど、 彼自身は、それをどう思っているのか。]
(*237) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[漆黒の少女から施される 戦闘訓練には理不尽なルールが付随した。
>>*225 特に理由も無く少女は殺された。 己が口唇を噛んだのは、明乃進が言葉を失って、 落胆したように頭をふったからだ。
――悲鳴はどこか遠くで聞こえ続けている。]
(*238) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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─ねぇ、マユミ。
[それは戦闘訓練が終わった頃のこと。殆ど喋らなくなった自身が、珍しく声をかけた]
マユミはいつも優しく殺すね。 それはなんで?情けとか、そういうもの?
(*239) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[さらにサミュエルに言い返そうとして]
……俺がお前らの希望? [耳に落ちた思わぬ言葉>>409に瞬き、口を閉ざす。
こんなろくでなしの姿が、誰かの支えになっているのだと。 馬鹿野郎でも、後に続く子供たちの範になっているのだと。 このお節介な仲間は、そんなことを言うのだ]
――……。
[座り直すサミュエルの対面に、自分もまた腰を下ろし、その言葉を静かに噛み締める]
(414) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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[サミュエルの言葉を最後まで聞き終わってから]
言いたい放題、言いやがって。
手前のやったことは、最期まで手前で抱えろ、か。 ……ったく、偉そう台詞だよなぁ。
[それはいつか、理依に罪を打ち明けられたときに>>318、彼に向けた言葉が>>358 いつの間にか周の上にも降り掛かってくる。
そして、責任は犯した罪だけではなく、勝ち取った信頼にもあるのだと。 サミュエルに指摘されるまで、そんな当たり前のことすら、忘れていた]
(415) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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