52 薔薇恋獄
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そうか……。
[珀の言葉に、ふっと唇の端を持ち上げた。 その言葉だけで十分だという思いと。 そうでない想いが混ざって。
その話題に関しては、それ以上言葉を紡げない。
まるで無意識に、百瀬の質問から逃げたように。]
(*40) 2011/05/19(Thu) 13時半頃
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プリシラは、フィリップ―珀と甲斐の様子に、慌てて近寄った
2011/05/19(Thu) 13時半頃
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マジで? ふみせんせに診てもらった方が良くね?
[ぺしぺし叩かれて、ようやく手を止める。 心配げに、じぃっと顔を近づけるものの、近すぎて眼鏡の状態に気が回っていない。
あと、駆け寄る調音にも気づいていない]
(524) 2011/05/19(Thu) 13時半頃
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そこまで、意外、か?
[ガコガコが止まって一息いれる。 しかしながら、こう、ガコガコされ過ぎて、三半規管はやられてる感が否めない。
どれくらいやられているかというと。 身じろごうとして、体勢を崩して、近付いた顔に誤って、ちゅっといってしまったかもしれないくらいには。]
(525) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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あ、そういえば……合宿の件なんですけど……。
[足首の具合を確認している鳴瀬を見て、はっと思い出す]
甲斐君が、先程言っていたんですけどね。 この合宿、中止というか……早めに切り上げるように、しませんか?
大須君の件もありますし、この雨ですし……すぐにというわけにはいきませんけど、体調の良くない生徒もいますし、それに、先生だって………。
[またじっと鳴瀬の足首を見て、切なげな表情を浮かべ]
私では、部員達をまとめ上げることは出来ませんから……。 ゲーム部には、先生のような人がいてくれないと……それに……。
…………。
[だがその先は、口には出せなかった]
(526) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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―― 2階に戻るまで ――
[>>451はっきり言われた。信用しねえ、と。 当たり前の言葉だと、思った。 だから、ただただ俯くしか、できなかった。
立ち去り際、蛍紫が哲人に伝えた言葉を上手く聞くことはできなくて。 ただ、ごめん、とだけ金色の髪の彼に残して、部屋を後にした。]
[自室に戻るまでの速さは、とてもゆっくりとしていて。 戻るまでの時間は、とても長く、そしてとても短く、感じられた。 大きく頼りがいあるとは決して言えない身体の彼が、その手で肩を支えてくれている。 とても辛くて、でも、とても心地良くて……。 口元に、微かに笑みが零れていた。
……ああ、そう言えば着替えてきたんだな、って。 濡れてはいない色違いのシャツとベストをぼんやり目を落としたりもしながら、部屋に辿り着くまでの時間を経た。]
(527) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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―― 2階自室 ――
[戻った場所に、確かに同室者の姿はなかった。 哲人>>501に促されるがまま、ベッドの上に倒れ込んで。 布団の中で横向きになりながら、目を閉じた。]
じゃあ、おやすみ……。
ありがと、テツ。
[此処まで手を貸してくれた彼に、そう呟いたけれど、その呟きも力ないものだった。
うとうととする中で、雨でもシャワーでも落とし切れなかった微かな野薔薇の香りを意識した。 それはとても甘くて、とても美しくて、とても鮮やかで。 そして、それはとても……]
(528) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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[こわくも、あった。
気をつけて、とあの時の後輩に言われたけれど。 何を気をつければいいのかなんて、結局分からなくて。 そして、知らないはずだったその名前が頭の中で繰り返されて……。 形のないおそれが、募っていた。
ただでさえ、熱で意識が呆然としていて。 さっきまで支えてくれていた哲人の手は今、離れていて。 繋ぎ止められていない身体も心も、そのままフェードアウトしてしまいそうな気がして……。]
(529) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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[本気で蛍紫がどうかしてしまったかと、焦っていたから。本気で。 だから、いつも通りに肩も掴めたし、顔も近づけた。
なので、ぐらっと体勢を崩した時も、とっさに支えようと、頬へ、手は伸びたのに。 近づいた紫の瞳が綺麗だと、そんな一瞬の惚けに手が止まり。
くちびるに触れた暖かさが何か、分かるには時間が掛かったし。 伸ばした手が、まるで自分から、近づかせたみたいに見えるかも、ということには、気づく余裕は無かった]
(530) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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いかないで。
[側に居て。]
ぎゅっとして。
[抱きしめて。]
ねぇ、テツ……っ。
[震える声。零れる涙。衰弱した心が吐き出す願い。 それが伝わるかどうかは、解らなかったけれど。 それでも……ひとりぼっちを恐れる子供のように、求めた**]
(531) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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[その後、鳴瀬は、どれくらいここに留まっていてくれたろうか。 出て行こうとするならば、止められるはずもなく、ただ「お大事に」と小さく言って見送るしかできないのだが。 けれど居てくれるようであれば、いつも以上に柔らかで安心しきった表情を浮かべ、他愛のない話を続けているかもしれない]
───……あ、はい!
[織部が部屋を訪ねてきたのは、どれくらいしてからだろうか。 壁を叩く音に、ビクッと背筋を伸ばし、少し大きな、驚いたような声で返事をした]
(532) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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…幼馴染って、そういう事して遊ぶもんなんですかぁ?
[口から出した棒付き飴を緩く振り、甲斐と珀を見下ろした]
(533) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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!?
[鳴瀬に接吻けた時は、結局は自分の意志だった。 だから、刹那で離した。
けれど、今は、事故で。 状態を認識するのに、結構と間があった。 そして、認識してからも、事が事だけにフリーズしていた。 だから、接吻けは、解かれぬまま。 まるで、望んでその状況を続けているように。
……そんな状況を、百瀬がどう見たかと、意識が向かうのは、百瀬の声がかかってから。]
うわぁあああああっ
[慌てて飛びのいて、叫んだ。顔が赤い。]
(534) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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…………………………………。
[蛍紫が飛び退いたので、半端な位置に手を止めたまま。 まだフリーズしているのが、ひとり。
酷い耳鳴りがする。 ああ、すっごく顔が熱い。
何も聞こえなかったけど、甘い匂いがふわりと漂ったのを感じて、ぎぎぎ、と調音のほうへ振り返り]
……うわっ!?
[ひとの存在を認識して。 やっと動き出した頭は、口元を押さえて飛び退るという、幼馴染とあまり変わらない行動をとることを選択した。 ただし逆方向に]
(535) 2011/05/19(Thu) 14時頃
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[ぺろり。桃色を舐めあげて]
あーあ
そういうことは、見えないところでシた方が良いですよ?
[にっこり]
(536) 2011/05/19(Thu) 14時半頃
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[壁に背をあずけ、口元を片手で覆って、ふるふると震える。 百瀬の言葉に、何か言い返そうとして唇を開けば、手に当たる感覚で、先程の珀の唇の感覚を思い出してしまい、かーっと赤くなる。]
………っ!!
[にっこり笑う一年に、ぶんぶんと金の髪を揺らして顔を横にふる。 わざとじゃない、事故だ、事故!!! 声にならない声は、視線で訴えるも伝わったかどうか。
助けを求めるように、珀を見るけれど、見たらみたで、先程を思い出して……以下悪循環である。]
(537) 2011/05/19(Thu) 14時半頃
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[成人の返事はどうだっただろうか。 ただ、気まずさに踵を返し、背中を向ける。
ばつが悪そうにちらりと肩越しに見た後]
……邪魔したな。
[ノブを回し、音楽室の外へ。 廊下に出れば、一度だけ深く息を吐いて。 昏い眸で自室へと戻るだろう**]
(538) 2011/05/19(Thu) 14時半頃
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……そーゆーことなら、見えないとこでするさ。
[幼馴染が慌てているから、逆に頭が冷えたのか。 口元から、ゆるっと手を離し、肩を竦めてみせた。
青くなっていないだけ、気持ち悪がられてはいないらしいのが、救いだった。何の救いにもなりはしないが。 赤い顔でこちらを見ては、説明に失敗しているらしき蛍紫に、くすっと笑い]
事故だよ、じーこ。 だから、内緒な?
[ひょいっと。 本当に何でも無かったような顔で、飴を舐める鼻先に顔を近づけ。 にっこり、笑った]
(539) 2011/05/19(Thu) 14時半頃
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[甲斐と珀を交互に見やり、浮かぶのは耀の事。今ここに、居たら良いのにと。
そして――…]
僕で良かったですねえ
というか、甲斐先輩はやっぱり珀先輩が良かったんですね 素直に仰ってくれれば、カードで決めることも推し進めませんでしたのにー
[わざとらしく声を張って。誰か、聞こえてますか?]
[バスの席の話だが]
(540) 2011/05/19(Thu) 14時半頃
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[基本的に、色恋沙汰というのは、人づきあいの苦手な蛍紫にとっては不得手とするところである。 隅でふるふるしながら、意外と手慣れた対応をする幼馴染を、頼もしく、その反面何かつきっと心に刺さるものを覚えながら見詰めていた。
事故と言うところでは、コクコクと頷いていたのだが。]
……なんのことだ?
[少しばかり余裕が出来たあたりで、放たれた百瀬の言葉に首を傾ぐ。洗面所でも、そういう旨のことを聴かれた記憶が思い出されるが、あの時はあの時で正常でなかった為、答えを濁していた。]
(541) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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[鼻先にある珀の顔。背もほぼ同じで目線が合うから。襟元に手を伸ばしぐぃと引き、己も一歩踏み出し、頭を少し傾げて唇を寄せた]
先輩のこと……好きですから
言うの、二回目…
だから内緒にしておきますよ、ぜんぶ
(542) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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―大広間―
[お腹が空いていたから、さっさと食べ終わってしまって。 寧人は来るのかと少し迷ったが、荷物を取りに戻った良数を放っておくのもなと思い、一度自室へと。
だが、そこには誰の姿もなく]
……あれ。
[良数の荷物も無いようだ。 荷物を運ぶには十分な時間だったはずなのに、……と考えると少し嫌な予感がして、二階に上がる。 此処かなと適当に開いた扉が幸い当たりだったようで、この運をもう少しさっきの麻雀で発揮できていたらなとぼやく]
(543) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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そりゃ、慣れてる同士のがラクだろうけど。 オレじゃなくて、蘭香でも良かったんだろうし――…
[カード、と言われれば、座席のことかと思い至り。 そう、応えていたところで]
っ!?
[さきほどとは逆に、自分の襟元が引かれ。 また、くちびるに触れ合う、やわらかな感触。 今度は、何処か冷静に、それを感じていた]
……あり、がと?
[好きと言われれば、やはり慣れていないから、戻った顔色がまた赤くなるのはどうしようもないけれど。 内緒にすると言ってくれたから、にへっと笑って、さんきゅ、と言い直せるくらいの余裕はあった]
(544) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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ノックスは、部屋に入った辺りで、張り上げられた声>>540が耳に届いたけれど。緊急事態でなくただのお喋りのようなので放置。
2011/05/19(Thu) 15時頃
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―良数の部屋―
[といっても、当たりと判断したのはそこに良数の鞄があったから。 ベッドの上で寝ている人物が本当にそうかは扉を開けただけではわからず、近づいていく]
……よしやん、寝てるの?
[寝てるのを起こすつもりはないので、問いかけは小声で。 そうっとベッド傍に歩み寄り、良数の顔を覗き込んだ*]
(545) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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―――……っ!?
[きゃーーーーっと、まるで乙女のように叫びそうになったのは、かろうじて口元を押さえることで耐えた。 後で、自分で想像してみて、キモかったので、よくぞ耐えたと思う。
そんな状況で、フリーズしながらも、紫の目を見開いて、がっつり見てしまっている。]
(546) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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[一回目なんてノーカンだろ。ノリで言ったあの日を思い返した。
甲斐の方をちらと見て。じゃあ別の奴かと考え巡らし。
珀から笑みを返されると、かああと顔が赤くなるのが分かる。 まずいまずい。 今、なにした!?
唇に手を当てて、俯いた]
あ、ち……お、失礼しま、すっ
(547) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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? おう。えっと、何だ……気にすんな?
[多分、今のも事故だったんだろう。 俯く調音に、嫌だったら忘れとけ、と手をひらひら振り]
……えっちー。
[ガン見していたらしき幼馴染に気づけば、目線は微妙に逸らしつつ、そう笑った]
(548) 2011/05/19(Thu) 15時頃
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えっちーって、お前……。
[茫然としていた脳がやっとこさ動きだしたのは、珀から声がかかってからだろう。ちょっと腰が抜けてしまっているが、悟らせないようにその場に胡坐をかいた。]
あー……。
[流石に鈍くても、色々悟ってくるものがある。 己に探りを入れるような百瀬の言動は、つまりはそういうことだろう。
こう、幼馴染がとか、男相手にとか、いろいろぐるぐるぐるぐるしてはいるのだけれど。珀が冷静に対処しようとするなら、合わせるべきかと、最大限の努力をする。……少し此方も視線を逸らしてしまう訳ではあるが。]
(549) 2011/05/19(Thu) 15時半頃
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そうか、世界は3人だけで閉じている訳ではないものな。
[ぼそっと呟いたのは、百瀬が去った後だろうか。]
決めつけられれば、怒る、か。
[判っていたけれど、実際の所、判っていなかった事実を百瀬につきつけられた形。 世界は3人だけでないということだけでなく、幼馴染達もそれぞれ恋愛をするだろうということも、実際に同性同士に芽生える恋愛感情があるということも。
……と知らされて、ん?と何か引っかかったように、眉間に皺を寄せる。自身については、まだ、判っていないという風。]
(*41) 2011/05/19(Thu) 15時半頃
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気にしろよ、ばーーーーかっ!
[くるり背を向けて駆け出す。 自室に戻ろうとすれば、野久が部屋に入るのを見てしまう]
あ、あぁ!
[そのまま部屋に入るのは躊躇われた。だから、耀がまだ部屋に居たのなら、耀と珀の部屋の扉を開け身を滑り込ませる。 ガチャリ、内側から鍵を*かけてしまった*]
(550) 2011/05/19(Thu) 15時半頃
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何だよ。だって、目ぇこんなにして見てたじゃん。
[ぱち、と自分の目を指で開いてみせ、くすくす笑う。 胡坐をかく幼馴染を覗き込むよう、中腰になり]
?
[どーした、と何やら考え込む様子に、声を掛けようとしたのだが]
え?
[ばーか、と少なくとも2階中に響きそうな声>>550で言われてしまった。 ああいや、忘れるなって言うなら忘れねえけど、そんな大声で宣言されるようなことなのか……? と呆気にとられて漏らした呟きは、蛍紫にも聞こえたかどうか]
って、……うーん……。大丈夫なんかな。
[その後も、廊下の何処かで声をあげているのに。 心配げに、首をかしげて見送ったのだった]
(551) 2011/05/19(Thu) 15時半頃
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