194 花籠遊里
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―翌日―
[藤色の花の姿が無い事を、何時にか己は知るのだろうか。 知った所で、探しに行く事など、出来る筈も無いのだけれど。
花を気遣う花。 彼の不在に、哀しむ顔は、幾つも容易に想像がついた。
細かな雨の香りを窓の外に見やり、一つ、溜息を吐いた。]
(20) 2014/09/19(Fri) 21時半頃
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あ、ヘクターさん。
[毒蛾を名乗る彼が風雅な台詞と共に笑みを向けてくれた。>>18 そのことと彼に会えたことが僕は嬉しくて、目元と頬とをゆるりと緩ませて微笑んだ。]
こんばんは。 そうですね、色々と普段ではしない 体験をさせてもらって楽しいですよ。
でも……そう見えますか?夜を知らない。 そうですね、僕もそう思います。
[彼の言葉に同意して、僕は初めて出会ったときのように彼の姿を改めて見回した。 やはり背丈ぐらいしか自分との共通点は見つかりそうにない、自分とはまったく異なる存在。 まるで宵の闇の中から生れ出てきたかのようだと僕は思った。]
じゃあ僕に教えてくれるというのですか? 闇夜の愉しみ方を。
[清廉な揚羽は誰をも厭わず、誰をも慕う素直さで、毒蝶に破顔した。]
(21) 2014/09/19(Fri) 22時頃
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─自室─
[一向に晴れる気配のない暗雲の元。 姿を見せない金月には一瞥も暮れず、鉢の中で泳ぐ4匹の金魚と戯れていた。
目覚めてすぐのこと。 身に被せられた掛け布のことを思い出す。
昨晩、閨を共にした男がこのような細やかな配慮をするのだろうか。 考え辛かった。
ならば誰が? 『花』の中の一輪だろうか。 いや、皆それぞれの夜を共にして忙しない筈。
それに花籠にて捉えられた花からすれば、昨晩身に起きたことはありふれた一枚にしか過ぎない。 だからこそ、そんな気遣いをする貌を脳裏に浮かばせることを]
…違う。
[唯々拒む。]
(22) 2014/09/19(Fri) 22時頃
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[水草の元、ゆらりと尾びれを煌めかせる魚達。 鮮やかでいて見るもの全てを虜にする美しさがあるというのに。 此処から出ては行きて行けぬのだ。]
……可哀想。
[くつくつと咽喉を震わせれば歪んだ視界にて入るは黒片布。 湧き上がる虚しさは一つ、二つと情事を思い出させ唇を引き結ぶ。
銀糸を左右に揺らす。雑念も何もかも薙ぎ払うがの如く。
それでも何処からか香る蝶の匂い>>18>>21に、左胸を疼く痛みが増して。 逃げるように部屋から出ては、硝子戸を引き霧雨降る中 唇歪めては立ち尽くした。]
(23) 2014/09/19(Fri) 22時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/19(Fri) 22時頃
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[人好きする柔らかな気配は常と変わらず、二日続けて花を購った蝶には到底見えぬ彼。>>21 顔を合わせたのは決して久方ぶりではないが、彼は喜色を隠さない。]
普段は出来ない悪戯事を? お前さんに才能があった、それだけだろう。 俺は存外、目利きが上手いんだぜ。
[傲岸な自信家の物言い吐き出し、喉を揺らして見せた。 彼の知らない遊び方、人の心の暴き方、舌の上で転がし、彼の傍に翅を休め。
彼が毒を恐れぬのは無知故でないと知っている。 毒を孕んだ蝶に、同じ毒は効かぬだけ。]
それも余興の一つよな、―――なぁ、美しき人?
(24) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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[夢の中にまで、しとしととした雨の音が届いておりました。 まるで雲に霞む月の泣く、催涙雨でしょうか。 それとも水面に浮かぶ銀月揺らす、悲しみの雫でしょうか。
『夢物語』を読みすぎたせいでしょう。
ひとえに『夢物語』と称しましても、幸せな結末を迎えるものは 実はあまりないのだと謂うことを 眠ってしまうよりも少し前に知ったのでございます。
すれ違いては、死を迎える話もございました。 涙のように泡となって、消えゆく話もございました。
まるで彩るように雨が、そっと降り注いでいるのでございます。]
(*5) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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愛を知り、喪った物語の登場人物(彼ら)たちは 『しあわせ』だったのでしょうか?
(*6) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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―廊下― [変な胸騒ぎはしていたのだ。 昨夜はどこか上の空で蝶の相手をし、また何時ものように紙吹雪が舞うのを視界の端におさめ。 朝焼けを見ながら眠気が訪れることは無く、そのまま過ごし。
花籠から一輪、居なくなったのを知った。
雨はあまり好きではない。 それが霧雨程度の雨だとしても。]
(25) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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── 書斎 ──
[哀しげな雨の微かな音に、僕は目を覚ましました。 『おうじさま』の接吻けなんてありません。 櫻は緩やかにその射干玉を、数度瞬きさせます。]
………さ …む ぃ。
[寝起きは直ぐに動けない体質です。 瞬いたあと、散らばる本をじいっと見詰め 表題を読むでもないのに眸を滑らせ 埃ゆるやかに舞う書斎を、暫くぼやりと視線泳がせておりました。]
(26) 2014/09/19(Fri) 22時半頃
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[――以前に花籠に咲いていた"丁"という花を、己は話のなかでしか知らない。
酷く花らしい花であったとか。 同じ花の面倒を見ていたとか。 其れから、彼が何故不在となったのか、とか。
花らしく咲いていた筈なのに、籠の中に許される咲き方以外を選ぶ程に。 毒は甘く、丁を蝕んでいたらしい。
伝え聞く内容を耳に、己は彼の名を真似る事にした。 他の花達はどのように感じたかは知れない。
唯、花主様へのささやかな反抗であった事。 子供じみた本心は、誰にも明かした事は無い。]
(*7) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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悪戯事と言うには到底及びませんが。 ふふ、ヘクターさんに認めてもらえたのなら嬉しい限りです。
[家庭教師に勉学の成績を褒められたときのような仕方で、ヘクターの言葉>>24を喜ぶ。
まるでこの館に相応しくない笑顔を金糸雀が纏い続けていられるのは、まだ宵の暗さに染まっていないためか。 それともその微笑みこそが不幸を知らぬ生が育てた確かな甘い毒であるためか。]
では是非…ご教授願えませんか。先生?
[美しい人と謂われたのなら、 薄い瞳を嫣然と眇めて毒蛾を先達呼ばわり。
甘い毒は苦い毒に教えを請うた。]
(27) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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―→書斎―
[自室に籠る気分にもなれずに、どうせなら静かな場所へと足は自然と書斎へと向かう。
一度中に入ってしまえば誰の声も届かなそうな静寂。 それでも霧雨の音は微かに届いたか。
ひとつため息をついてから、適当な書物を手に奥へと向かえば。
ぼんやりと微睡む桜を見つけただろうか。>>26]
…櫻子、こんな場所で寝てると風邪をひくぞ。
(28) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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[ぼんやりとまだ射干玉の眸が宙を見詰めておりました。 窓辺から差し入る月光も、今宵の泣き空では難しく 薄暗い部屋の中から見詰める廊下は 四角く切り取られたように、蝋燭の灯で彩られておりました。
廊下からやってくる気配に、その射干玉を向けます。 何方でしょう? 薄らとした意識は、記憶に重なる陰を幻に見ては何かを紡ごうとして動きます。 けれども言の葉になることを知らぬまま ゆうるりと首を傾げて、やってきた『花』を見上げました>>28]
お、ぼろ…… さん。
[いつもほやほやとしている声は、殊更のことでありました。 見上げて、見詰めた朧月はどこか陰っているようにも思えます。]
どうか、なさいましたか?
[首を傾げては訪ねてみるのです。]
(29) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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[普段と何ら変わらぬ顔で、花は館の廊下を歩む。
昨晩、もっと、と強請った金色の蝶。>>19 彼は今日も、この花籠へと来ているのだろうか。
蝶に満足を与える事こそ花の使命と、激しさは言われるままに。 余裕の無い貌は、彼の中に果てるその刹那に。 優しさを全て取り払う等とは、きっと出来はしなかったけれど。
夜抱く熱とは正反対のように。 しとりと濡れた窓は、肌寒さを感じさせた。]
(30) 2014/09/19(Fri) 23時頃
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花街遊楽覚えても、性根が捻れちまうだけだが、 お前さんは火遊び程度で満足しない性分。そうだろう?
[彼の喜悦は難解なれど、上流階級らしい育ちの良さを無下にする男でなし。>>27 彼は自身をこの花籠より浮いた存在だと判じているようだが、中々どうして、欲深さたるや一目を置かざるを得ない。
今もこうして誘い文句を遊ばせる彼に、喉の上下が収まらず。 霧雨に冷えた指先を彼に向かい伸ばした。]
夜の深さを、人の挫き方を? 止せ止せ、月のない夜に刺されちまうぜ。
[口では咎める素振りを見せながら、指先を彼の耳横について、廊下の壁へと彼を追い立てる。 静かなる軟禁は、花にする暴力的なそれでなく。 されど、対等であるはずの彼へ教える上下間。
視座の変わらぬ眼差し触れ合わせ、首を僅か傾ける。]
―――…それとも、心の遊ばせ方を? 情熱を知らず、毒に過敏なる籠の鳥よ。
(31) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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― 廊下→中庭 ―
[ごつりと一際大きく踵を鳴らし、開けた場所に出たならば。 硝子戸の先に透き通る曇天を、霧雨を。唯一瞥しては湿る髪先を揺らし。 急いで来る間に跳ねた水は脚を濡らしているだろうが――そんな事は、如何でも良く。 今宵も夜に咲く淡藤が、誰にも取られぬ様にと焦りの向こう側。 館の入口にて宵闇に聲を掛けられた事は、記憶に新しい。]
(32) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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――…今日は、部屋に居ると良いけど。
[仄暗い廊下を雨音を背曲に歩むのは聊か億劫だと、自分本位に胸中を染めながら。 銀月の沈む籠の元へと視線を向け、足音を響かせようと片足を宙へ浮かせた時に出でる彼の月儚気な月>>23
何を慌てているのか、それとも気でも狂ったのか。 急ぎ足にて硝子戸を引いた彼は、夕暮れ時の霧雨の中、ただ立ち尽くし。 思わずに唇を情けなく開いてしまったことは、隠す事も無く。]
…ねェ、何してんの
[未だ呆ける頭を飾ったまま、引かれた硝子戸から焦り月を覗けば、ぱちりぱちりと上瞼は下瞼を叩く中問うた。
傘を持たぬ手は月を雨から守る術を知らずに。 肌寒さの為に一枚持って来た羽織物を脱いだならば、それを被せ様と庭先に爪先を伸ばしたことだろう。
――常ならば雲上に在り濡れることも無い月が、その躯を濡らすなんて珍しいと、心中にからかいを乗せながら。]
(33) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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どうか……?
[櫻は月を見上げ問いかける。>>29 『何時も通りの日常』を過ごす朧の顔をしていたつもり、だったのだが。 その瞳に一体何を映したのか。
覚えは沢山あるせいか、無意識に書物を握る手に力が入る。 ちらつくのは、昨日見たきりの墨色と藤色。 具体的な何かを指しているわけでは無いと分かっていながらも過るのは、何故なのか。自分でもわからず僅かに歪んだ笑みを作った。]
どうも、してない。雨の音が煩わしくて逃げてきただけだ。 ……櫻子、
[同じ年頃の花の名前をなぞったところで音は止まる。 一体何を彼に問おうとしていたのやら。
今日の俺は、何処かオカシイ。]
(34) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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……?
[これといって、何が原因で気がついたなどと明確なことはございません。 そのお顔が『何時も通りの日常(もの)』ではないように思われたのです。 この花籠にて、長きを共にしてきた『花』同士でもあります。 仲のとてもよろしかった藤之助さんならば、きっと 朧さんが謂わずとも何があったのかまで気付けたことでしょう。
『何時も』なら優雅に微笑まれるお顔は どこか歪に、歪んでおられました>>34
続く言葉も、不自然さを助長してならないのです。]
……お座りに、なられますか?
[追求するでもなく、僕はそっとソファの隣を空けました。 散らかした書物は重ねて端に寄せましょう。]
(35) 2014/09/19(Fri) 23時半頃
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ええ。今まで知りませんでしたが僕はどうやら欲張りなようです。
[欲する前に欲しい物を与えられてきた人生の中では知りえぬ自分の一面。僕はその一面を嫌悪するどころか、むしろ益々自分のことが好きになったのだった。]
人の挫き方ですか? 僕は自分で兎の肉を捌いた事が無いのですよ。 いつも他人が捌いたものを食しています。 そしてこれからもきっと。
[姿だけで威圧感を齎す毒蛾に壁へと追い詰められても恐れは無く。>>31ただ距離が近づいたことに胸を高鳴らせるのみ。 見詰め合うには丁度良い位置にあるその顔ににこりと笑みを返す。]
心の遊ばせ方。ええその通りです。 僕には彼岸花の優しさだけでは物足りませんでした。
もっと別のものを、その奥にあるものを… そう求めずにはいられません。
[一字違いで毒に成り得る人の心の深さを。 あるいはその浅ましさを識りたい。]
(36) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[昔々“丁”という花が咲いていた。
とかく花らしい花であった。 花の面倒もよく見ていた。 花に慕われる花であった。
そして、咲き方を間違えた花であった。
毒に根を犯され、狂い咲き。 醜く咲いた花であった。
“丁”の最期を看取った花も、此処にはいる。 何故、不在となったかの話も絶えずある。
――けれどその花手折った者が、誰であるかは誰も知らない。]
(*8) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[廊下を進む翳がある。 濁った空気を身に纏い、濡れた体は足音も無い。 窓辺に佇む焔を見つけて、男はそっと傍へと寄った。]
“丁”。
[ゆっくりと背後に立つ。 霧雨が落ちている窓辺より、冷えた空気が背を撫ぜるだろう。]
(37) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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……あぁ。
[櫻子が空けてくれた空間に腰を下ろして息をつき。 手に持っていた図鑑は膝の上にでも置いておいただろう。
突き詰めて聞いてこないでくれるのは、彼の正確故にか己の寡黙ゆえにか。>>35 少なくとも、長い付き合いなために機嫌が悪いわけでは無いのは見て取れただろう。
少しの間、口の中で沢山の言葉を転がす。 どれも本来なら『花』へと投げていい言葉では無いものばかり。 しかし自分一人だけでは迷路からは脱出する事はできずに、その苦悩は小さく音となり。
そういえば昔。まだ己が花としての知識教養が足りなかった頃、同じ問いかけをした事があったかもしれない。]
櫻子は、自分が『花』であった事を後悔した事はあるか?
[櫻子は、自分が今知る中で最も『花』らしい花は。どんな反応を示したか。]
(38) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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……花主様。
[低く呼ばれる聞き間違うはずの無い音色。>>37 かけられる方向を向けぬは何の圧力か。 冷えた空気は傍へ、されどじっとりと纏わりつく悪寒を伴って。
前方に、誰の影も見えずとも、取り繕った笑みを浮かべるは、花ゆえに。]
何か、御用がお有りでしょうか。
[声は日頃に異ならず。 染み付いたるは、花籠じみて。]
(39) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
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[空いた場所にお座りになる所作は、流石に崩れず美しいものでした。 遅咲きの淡藤に『花』の作法を教える先生でもございます。 優美なそれを射干玉に捉え、彼を見詰めておりました。
しばしの間、霧雨の音だけが響きます>>38 口を開かずあったのは先程、彼が僕の名前をお呼びになったからです。 名を呼ぶということは、何かを伝えたいときでございましょう。 そして名だけで止まってしまったということは なにか、言の葉になりにくい思いが胸の裡にあるからでしょう。
やがて舞い降りた一片に、僕は射干玉をまあるくします。
そしてまた少しの休符を添えた後に答えるのです。]
僕は、後悔を『した』ことはありません。
[謎掛けのような一言を落とします。 それから言の葉にはせず「あなたは?」と問うのです。]
(40) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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─中庭─
[宵闇を切り裂くような琴の音がもう廊に響くことはもう無い。 いつかの約束>>0:263が果たされること無く泡沫に消えてしまったことに寂寥感が胸を過る。
いつか耳にした『花』の行方を脳裏に浮かべれば、鼓膜揺らすは一つの唄。>>0:278
あの日>>2:19言葉の意味を知ってからずっと。 胸に渦巻く約束は雁字搦めに身を捉えていく。
何をもって櫻の梢に『』はその言葉を伝えたのだろう。 何をもって櫻の梢は『淡藤』にあの言葉を伝えたのだろう。]
(41) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[霧雨は音も無く地を濡らし、水気を吹くんだ土はつま先を直に汚していく。 見上げた先には一向に晴れる気配のない灰色の空。
唯一外へと出られる小さな箱庭へ向かう際、月下蝶>>33の翅を視界に収めど一瞥も暮れずに。
ただ隠れた月を求めるよう視線は空へ。
背後から伝わるつま先の気配には]
──…此処に蜜はありませんよ。
[淡々と抑揚無く呟いては、空を仰ぐ。 雨に打たれ水気を含んだ髪は銀色ではなく、灰色。]
(42) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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[足を踏み入れた花籠で知る本質。 求める前に与えられてきた傲慢さは己とは異なるが、 やはり、彼は親の世代の後に生まれた青い血の貴人。]
――…知っている、それがお前さんの在りようよな。
[蝶らしいと言えばそれまでだが、彼から覚える異質は、鱗粉撒いて拡げる翅だけに在らず。 ほんの少し上体を傾け、彼に迫る顔貌と落ちる影。>>36]
お前さんが知らぬものを余所に求めるとは結構。 しかし、奥ってぇのは――…、
[空の右手がスラと昇り、正装の上に至る掌。 大きく武骨な五指は彼の心臓を捉えて、淡く圧し。]
この奥のことだろう。
[人を暴きたがる彼に向ける言葉は訳知り顔。 撓る唇は弓形を描き、小さく喉を震わせた。]
(43) 2014/09/20(Sat) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2014/09/20(Sat) 00時頃
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用がなくちゃ呼んではいけないのかい? 寂しいことをいってくれる。
[振り向かない花の直ぐ背後に立つ。 男の気配に、空気も一層冷え込んだらしい。 常日頃と変わらない、飄々として見せる声が耳に届く。 男はまた、ねっとりとした声音で嫌味たらしく囁いた。]
姿が見えたから傍に寄っただけだよ。 雨が降っては、寒くてねぇ。
[くすり。 喉を軽めに鳴らし、後ろから回す手先。 氷のように冷たい指先。 首筋へと、這わせ。]
(44) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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違うな。 お前が雨で消えてしまいそうに見えてね。
(*9) 2014/09/20(Sat) 00時半頃
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