82 謝肉祭の聖なる贄
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>>11 椅子には少々力不足だが、その舌は器用なものだな。
[素足に手を添え、舌を這わせる贄を愉快そうに眺める。 器用に足指を動かし、その舌をつまんだり、口の中に爪先を突っ込んだりしてやろうか。 それとも他の奉仕をさせてみようか?]
(20) 2012/03/14(Wed) 23時頃
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[長い指で賽を摘み上げると、面白くもなさそうに放り投げた。 賽は2と5の目を上にして止まった。]
(*8) 2012/03/14(Wed) 23時頃
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あぁ……うん、公平に。判ってる。
[茶色の主がクギを刺したのは直接自分に対してではなかったとは思えど、 声は自然に、か細い声として紡がれていた。
やがてこの白金が振ることとなった賽の目は、16]
(*9) 2012/03/14(Wed) 23時頃
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いずれ喰われる者が、喰う者の名を望むか。
[く、と面白げに口元を歪めて、名乗る。]
東風のホレーショーたぁ、俺のことよ。
(21) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[賽を振る3頭の同胞を眺める。 己は先ほどの宣言通り、賽を振るつもりはない]
………茶のは、ずいぶんと贄に懐かれたようだな。
[その声音に隠る色は、羨望か哀れみか、それとも他の何かか]
(*10) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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…こういう場合はどうするのだ。
[じろりと茶色の輩を睨む。]
(*11) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[奉仕は力仕事よりは自身があって 蹴られなかったことにほっとしてそのまま指を口内へ迎えた。
舌やそのままもて遊ばれると少しだけ苦しそうな顔で 大神を見上げ、それでも良いと言われるまでは舌を動かすだろう]
(22) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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まぁねぇ…。 [白の御大の言葉に、ニヤニヤとしながら。]
何でぇ、どれも足して7かよ。 振り直し、かね? [振られた賽の目を見て渋い顔。 もう一度とばかりに白い賽子を転がした。 32]
(*12) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[両手に自らが身に着けていたものを神が持っている>>19というのは、想像だにしない光景で。不思議な面持ちで眺めていたが、]
後、って……え?
[既に上着の無い自分が脱ぐものと言えば、下に履いているズボンやらの類ぐらいで。或いは、帽子だろうか。思わず、ちらりと自らの下半身と帽子の淵を交互に見遣り、最後に、目の前の大神様に戸惑うような視線を投げかけた。]
(23) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[もう一度賽を振るのを見れば、眉顰め]
……致し方なし。
[再度賽を投げる。11 ]
(*13) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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……………… こういうことも、あるんだね ……。
[振り直しとの言葉に、今一度、白金は賽を振り直す。 此度出てきた目は1、2]
(*14) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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東風の―― [「ホレーショー様」 名は音にはさせず 口唇の 形だけで 呟いた
と と舞の脚付きで 距離を取り 来た際と同じように 背折る辞儀]
―― 祭り お楽しみいただけますよう [他の贄で腹くちくなりませんよう それは流石に過ぎた物言い 胸のうちだけで唱えたのみ
眼の焦げ色 じりと燃え その時ばかりは獣の色が浮かんだか それでも再び 口開く ことはせず 茶の大神の前を辞した]
(24) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[神々同士でこっそりと何かをやり取りしていたらしく。]
よっしゃ!!
[なんだか嬉しそうに小さくガッツポーズ。]
(25) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[瞳の奥まで覗き込むかのように見つめる大神様は。 自分を一体どう思っているのだろう。
喰べる為だけの贄なのに。 何故、その苦痛を取り除く提案などを。 それを告げる声は春のそよ風の様に甘く優しい。 睦言を交わしているのかと勘違いしそうなまでに。
しかし、違うのだろう。 興を殺ぐような我侭な贄など喰う価値もない。 そういうことなのだと思い直す。]
(26) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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フランシスカは、後ろで聞こえた声に肩を揺らすが振りかえらずに
2012/03/14(Wed) 23時半頃
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じゃ、俺からな!
[うきうきと上機嫌に宣言し、支度の整った幼い贄を見る。 まぁ、全て食い尽くすつもりはない。 極上のところを戴いて、後は分け合って食べる気ではいる。]
(*15) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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ホレーショーは、下がる背中を眺めて、自分の指先をぺろりと舐めた。
2012/03/14(Wed) 23時半頃
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解らないかなぁ……?
[贄に向けられた視線>>23に、大きく肩を竦めて見せた。 苛立っているような口調ではあったが、実際にはそれ程強く疎んでいる訳でもない。 そこまで人間に察せられるかは判らない、が]
その帽子も、下に履いてるのも、ぜーんぶ!
それとも、さぁ……そんな綺麗じゃない服の所為で、 何処かの誰かさんみたいに行き遅れちゃってもいいのかな? ほら、お前だってもう、いい歳なんでしょ……?
[ここまで言ったところで、一瞬、記憶の中の誰かの姿がちらついて。 少しだけ、瞬いてはいた。
五年前から今まで、ばったりと里に姿を見せていなかった白金。 この贄は、その五年前以前にも祭りに参加したことあっただろうか?]
(27) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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エリアスは、ホレーショーのガッツポーズは目では見ていないまま、ただ何かを思って小さく息だけを吐いた。
2012/03/14(Wed) 23時半頃
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[娘を降ろしたその後、大神同士にやり取りで何かあったらしい。 機嫌の良さそうな茶の輩を尻目に、冷たい顔を崩さず台座に括り付けられた贄を見据える。 腕を組んで、待つ姿勢だ。]
(28) 2012/03/14(Wed) 23時半頃
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……………おめで、と。茶色さま。
[己の二番乗りをさとった小さな大神は、息つきながら小さく囁いた。 一番乗りをうらやむような、上機嫌さをうらやむような。 そんな不思議な声色は、どこか控えめな声色で。]
(*16) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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……好きにしろ。
[冷たく言い捨てる。 血肉を前にすれば、この冷たいポーカーフェイスも崩れるのだろうが。]
(*17) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[肩を竦める様子や、苛立っているように聞こえる口調には若干の焦りはある。けれど、帽子と己の雰囲気がそれを隠してしまっているだろう。]
……全部…。わ、かりました。
[行き遅れる、と言われて、気付く。 恐らく、これはチャンスだ。何も出来ない自分に与えられた、きっと、最後の。 帽子をそっと脱ぐのは、覚悟の表れのようなもので。 現れた暗い焦げ茶の目は、しかと大神の姿を見た。
これまでの13年間、祭りには気の向くまま参加をしたりしなかったりしていた。ともすれば眼前の神と触れあった事も、あったかも知れない。]
(29) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[いまだ祭りは 準備の最中 >>7台座に縛らるる 黒髪の 幼い姿に視線を流す あれが喰われて 祭りが始まる 最初の名誉は あの黒髪が
刺すような焦げ色の 尖る眼差し 投げつけて 同時に滲むは かつての記憶 男よりも年下の 同じ褐色肌もた子供 ――彩そえる のみならば 色を載せても] [瞬きひとつ 視線はずれる >>28贄を降ろした銀灰の 腕を重ねる姿には 黒檀靡かせ 首かしぐ]
(30) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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フランシスカは、近くに女の姿があるならそれにも視線を流し
2012/03/15(Thu) 00時頃
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[大神同士でのやり取りに、思わず笑いがこぼれる。 同胞へと向けたそれは、人間に向けるものとは違う、微かな温みの含まれるもの。 けれど、その視線が再び贄へと向けられる際には、その表情と視線にはそれは消え。冷たい色が宿るだろう]
…………
[奉仕をさせている贄>>22の顔に苦しそうな表情が浮かべば、愉快そうに唇の端を歪め。 さらにその舌と口内を爪先でなぶろうとする]
(31) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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……違います。
[膝から自分を下ろし。 近い未来に起こる現実を語る大神様に。 畏れ多いと思いつつも、そう叫ぶ。
自分は彼の提案を飲むという逃げ道を。 選べる者ではない。 でもせめて、誰に喰われるかは選びたかった。 所詮餌でしかないのだが、叶うならば。]
私をあなたの血肉にしてください。 すべて残さず、喰らい尽くしてください。 ……それが私の望みです。
[後から後から流れ落ちる涙を拭うことも忘れ。 熱に浮かされたかのように、そういった。]
(32) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[何か機嫌の良さそうな雰囲気だけは伝わってくるものの 口に足指を押しこまれた今は顔を向けることすら出来ず。 爪が舌に当たると、包みこむよう動かしてえづかないように気をつける]
…………、んっ……は。
[時折漏れる声は苦しげで、しかし吐息に熱を帯びているのが 奉仕させている大神にはわかるだろうか]
(33) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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フッフッフ……実に愉しそうだ。
[上機嫌に宣言する茶の同胞と、それまでの銀灰と白金を交えたやり取りとを眺めていた灰白は、人間たちに向ける事のない笑い声をこぼす。 それは、年若い者に対する微笑ましく思ってのものだろうか]
(*18) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[その贄の反応>>29から焦りを察することのできなかった大神は、 彼がついに帽子を取るのを眺め。 そして、その下に隠されていた色濃い眼差しを、 淡い色の大きな瞳で、じぃと覗き込むように捉えた。]
………、
あ!あぁ、そうだった。 やっぱり。お前は前にも、ここに来ていたねぇ。 そっか、あの時の、根暗なあのコ。
……なんだ、ちゃぁんとこんな顔できるんじゃないか。
[そして、白金はさらに贄の瞳を覗き込む。 その鼻と鼻が殆ど触れてしまうそうな程の、近さ]
いい目のいろをしているね。 ……ああ、いいコだよ。
(34) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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>>32
……であれば。 我を求めよ。一心に。 それ以外は求めぬし、それ以外も許さぬ。
[膝から降ろす時に脇を支えた手をそのままに、涙を啄ばむようなやわらかい口接けで吸い、最後に舌先で目尻をつついた。
それまでのしつこいほどの玩弄が嘘のように呆気なく手を離し、席を立つ。 そうして向かった先が、大神の同胞のもとであり、その結果の不機嫌であったのだが。>>28]
(35) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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[ああ、もう一番はじめの贄の支度は整った頃か>>7、と思えど。 今はまだ、そちらへと視線は向けない。 白金も、待つ、という立場のおおかみであった]
(36) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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>>30 [ふと、たった今まで茶の輩が味見を愉しんでいた褐色の若者を流し見る。 娘や金髪の若者を弄っていた時の熱は消え、最初に見せた冷めた横顔に戻っていた。]
(37) 2012/03/15(Thu) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/15(Thu) 00時頃
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[鼻先にまで迫る視線>>34に、びくりとして思わず身を引きそうになるのを、どうにか右足が少し下がってしまう程度で留めた。しかし慣れぬ距離に恥ずかしさを覚え、自然と顔には朱が差す。]
……あ、の…近い、です。近い。
[目を背けては礼を失する。その程度は理解していたので、視線は離さないけれど。手にしたままの帽子で顔を覆ってしまいたい衝動に駆られ、己の胸の辺りで帽子をごそごそと動かしてしまう。]
…あの時?…………あ。
[記憶を探って、探って、ようやく何かを探し当てた。 そういえば以前にも、誰かの耳と尻尾を褒めたことが、あった。]
(38) 2012/03/15(Thu) 00時半頃
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