人狼議事


199 Halloween † rose

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【人】 小悪党 ドナルド

—— 自宅 ——

[家に辿り着いたのは、陽が完全に暮れた頃。
女将とマスターに今日“は”手伝えないと伝えると、何を言っているのかわからないという顔をされた。ハロウィンは今日だけだ、とも。
だから男は「そうですね」と、笑みを浮かべるに留めた。

男はキッチンに吊るしたランプに火を入れる。
オイルの独特の香りが立ち、やがて室内に満たされた。

大して広くはない、家。
2人がけのテーブルと椅子が置かれた、ダイニングキッチン。
独立した寝室のベッドサイドテーブルには、ガラスの靴が置かれている。]

 ……あー、なにも、ないな。

[開いた冷蔵庫には水のボトルとチーズなどの軽食の類いが少々入っている以外、何も無い。きちんとした持てなしはどうにも、できそうにない。
そもそも上手い持てなし方を、男は知らない。
ただ、据え付けの食器棚からタンブラーグラスを冷凍庫に入れておくことだけは、忘れずに。]

(307) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[持てなしはとりあえず諦めて、キリシマから貰った薬を使うことにした。
包んでいた布から取り出した瓶は細く、薬液を透かして観察をすると、ランプの光を柔らかく返した。
小さく、息をのむ。見たことの無い、グリーンに。

洗面台の前で眼帯を取り、スポイトでその液体を掬い取った薬液を、慎重に点眼する。
量はいつも使用していた薬と同じ。
やや粘度のあるそれは、未だ赤く染まる視野いっぱいに広がり、目の表面をゆっくりと覆っていく。ひやりとした感覚に、目を閉じて。]

 ……、

[閉じた瞼が、じわじわと熱を帯びるように熱くなる。それは普段の点眼薬では感じたことの無いもの。
それもやがてはそろそろと引いていき、身体に馴染むかのように大人しくなった。
目を開けば、相変わらず視界は赤いまま。
それでも、鏡に映った左目は、]

(308) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド


 —— 腫れて、ない

[まだ完全に元通りとは言わないが、常の点眼薬よりも遥かに効能があることは明らかにわかる。もう眼帯はせずともいいだろう。
しかし、問題は。]

 じゃあこれは、ものもらいじゃねぇ……と。

[首を傾げながらも、思い出すのはやはり、ニコラエの緋色だった。
薬を鏡の前に置くと、少し迷って眼帯もそこにおいておく。
全て知ってもらうのならもう、隠す必要はないのだ。
腫れが引いたなら、隠す必要もないのだ。]

(309) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[暖かい光を灯すランプの下へ戻りながら、
ポケットの中の懐中時計を取り出した。
ニコラエがこの懐中時計と関係があるのかないのか、真実は未だにわからない。それでも向かい合う時が、来たのだと思う。

蓋を開けようとしてやめ、ただ表面をなぞってテーブルの上に置いた。
そしてそれを隠すように、籐籠の底に沈んでいた赤い包みのチョコレートを置く。]

 ……よし。

[これで迎える準備は万端だ。
——問題は、]

 ……副作用か。

[気になるのは薬の副作用。一撃で完治とまではいかぬが、とにかく強い薬であったその代償は、何かしらあるのではないかと。
今更ながら少し、怖くなりながらも。]

 ……小悪党らしくねぇ。

[それだけ零して、笑った*]

(311) 2014/10/26(Sun) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[どれくらい、そうして待っていただろう。
小さなノックが玄関扉から聞こえた>>312
心の準備をしていたつもりが、焦って転びかけながらも、慎重に扉へと近づいた。
聞こえた声>>312に一つ吐いた息は、微かに震えた。
鍵を開け、ゆっくりとその扉を開く。

やや伏して、そして持ち上げて。
男は初めて二つの目で、扉の向こうのニコラエを見つめることが叶った。]

 お待ちしていました、どうぞ。

[ただ変わらぬように微かに笑みを引き、家の中に招き入れる。
手で示したのは、チョコレートの乗ったダイニングテーブルの一席。]

(314) 2014/10/26(Sun) 02時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ニコラエと視線が合えば>>315、やや照れを滲ませ僅かに視線を逸らして。
今度は転けることなく、短い距離を移動する。
すぐに同じチョコレートに気がついたらしい>>316様子に一つ頷きを返し、彼がそれを持ち上げるその瞬間をじっと、待った。]


 1回めのハロウィンの夜、酒場で預かって。
 ……すみません、中身、見てしまいました。

 ニコラエさんの、もの。でしょう?

[蓋が開かれる>>320
名前を呼ばれ>>321、それだけをただ問うた。]

(322) 2014/10/26(Sun) 03時頃

【人】 小悪党 ドナルド


 結構考えたんですけどね、ご先祖とか、双子、とか。
 でも結局はよくわからなくて。

[緋色の瞳が、曇っているように見えた>>321から、ただ笑みを向けた。決して上品ではない笑みを。]

 貴方は珍しい人だ。多分、……俺とは違う。
 それでも、知りたいと思っては、いけませんか。

[何度もハロウィンを繰り返すその最中、考え込むことはたくさんあった。
けれどその度に、知りたいと願った。

珍しい人、それを指し示す具体的な言葉は知らない。
ただ、真っ直ぐにニコラエに向ける視線は、今度は逸らさなかった。]

(323) 2014/10/26(Sun) 03時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[問いの答え>>324に、小さく頷く。
これでますます彼のことがわからなくなった。
それでも、知りたい。その気持ちは揺るがなかった。
だから歪む二つの緋色>>325をただじっと、見守って。

開かれた唇の形が、ヴァンパイア>>326となぞる。
耳を通し、脳まで彼の声が行き届いて初めて、息を吸った。

お伽噺の一つの登場人物だとばかり、思っていた。
この街の祭ではまさに定番中の定番コスチューム。
そんなヴァンパイアであると、いうのか。
ツートンカラーの男の瞳は、大きく開かれる。]

 ニコラエさんが、——

[まさか、と呟く言葉は掻き消えた。
何かの落下音にその軌跡を追えば、透明な結晶が落ちている。落ちていく。その音で気がついた、どうして彼が嘘をつこうか。
隠すのなら、最初から訪れなければいい。]

(330) 2014/10/26(Sun) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[自ら化物だと告げている>>326のに、彼の涙はまた落ちた。
まるでちぐはぐだ。
恐ろしいと威嚇して、それでいて]

 そう、か、

[——受け入れてほしいと、愬えられているようで。]

(331) 2014/10/26(Sun) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[向けられた言葉>>327に、男は思わず手の甲で口元を隠す。
惹かれている、その感情は噛み砕かずとも聞き返さずとも、どういう意味か男にはわかる。だから]

 ……泣かないでくれ。

[困ったことに、ヴァンパイアは泣き虫らしい。
口元を隠した手はやがて、ニコラエの口元を覆う手に伸びた。
頬ごと包むように、触れるその温度は、少しひやりとしていて]

 教科書には泣き止ませる方法は、書いてねぇんだ。

[暴いた自らの口元——否、その頬も、目元も。
鏡で見ればきっと、真っ赤に染まっていることだろう。

これでは、まるで。恋と同じだ。]

(332) 2014/10/26(Sun) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド


 俺も、ニコラエさんが、……好きだよ。
 貴方が…… お前が、化物だとしても、

[男の眼帯を外したのも、繕った言葉をぬぐい去ったのも、全部ニコラスが切欠だ。
胸を焦がすように息がし辛くても、それでも。
高鳴ったままの鼓動。左の瞼がまた少し、熱くなる。]


 好きになっちまったもんは、しょうがねぇだろ。

[その思いはとどめようがないと、触れたまま笑った**]

(333) 2014/10/26(Sun) 04時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2014/10/26(Sun) 04時頃


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