162 絶望と後悔と懺悔と
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――……、
[>>+9 気に病む必要は無い、 その言葉には、すると言葉が滑り落ちた]
そうね、 最初からもっと、 死に物狂いで抵抗してくれたらよかったのに。
……ばか。
[喧嘩傷を諌めたような、 そんな物言いと似て、けれど確実に違う言葉*]
(*45) 2014/02/18(Tue) 21時頃
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……っ、
[喘ぐような吐息が零れた、 緋に世界に影が落ちる、土ぼこりと鉄の匂い。 あたたかい、温度。
>>188 その腕の中でふさがれた世界、 意識は眼窩のその灼熱に倦んで、まどろむ様。 決してやすらぎのないまどろみ]
明くん……、お願 い。
[それは託したものを願う言葉だった。 >>189 サミュエルの言葉を聞いて、咄嗟に。
何より彼の腕に抗う意思を失くしてしまったのは、 その言葉が、嘆願のような言葉が、ひどく胸を苦しくさせたから。 身を預けたのは、ただその痛みに寄り添いたかったからだ]
(193) 2014/02/18(Tue) 21時半頃
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ねえ、……どこに、行くの?
[腕の中、かすれる声で問いかける。 きっとどこにも行く場所なんてない。わかってた*]
(194) 2014/02/18(Tue) 21時半頃
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[>>197 答える言葉はない、わかってる。 何か方法を考えなければいけないと、思うのに、 力こめられた腕に全てを委ねてしまいたくなる。
血と火薬と泥の匂い、やけた匂い。 変わらぬ戦場の匂い、生きたものの気配を感じない。 座り込んだ場所は、どこだかわからなかったけれど。
緋色と熱に満ちた視界は、 ずっと暖かな闇に包まれている]
――……、
[そっと、その胸に頬を摺り寄せた。 出来ること、問いかける彼の声の振動が、肌を通して伝わる]
(204) 2014/02/18(Tue) 22時半頃
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[しなければならないこと、 考えなければならないこと、 全てを置き去りにしてしまった。
案じることは沢山あるのだ、 妹たちのこと、捕虜となった2人のこと、 また誰かに託すことしかできなかった無力と、 討つべき父のことと、それから――それから]
……わからない。
今はこうしてくれるだけで、いいな。
(206) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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[始祖を討つ障害となる姉を倒し、 その策のひとつを託すことが出来た。 自分にやれることはやれたのか。
あとは自身が障害としかならないのなら、
――そう考えていたのに、 彼の温度を感じているとどうしてか、 離れがたくて、もう少しだけ]
……何言ってるの、血だらけなのに。
[>>209 比ゆ的にも物理的にも、本当に血だらけだ。 それをどうとも思わなくなってしまった、感じなくなったと思っていたのに]
(215) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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うん、……ありがとう。 ごめんね、さっきは死ぬつもりだったのに、 サミュエルが来てくれて、嬉しくて。
――……わたし、
[離れたくないと感じている、 言おうとした言葉に重なるような声。
ずっと傍に。
それはあの頃そういられると信じてたこと。 でも、もう同じかたちには、なれない]
(216) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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……だめ。 わたし、あなたを、殺したくない。
[片手で押さえた目蓋の傷、 ぬるりとすべるようだった皮膚も、 潰れた目蓋もいつの間にか治り始めていて]
ねえ、あなたの武器を貸して。 ……この傷では癒えてしまうから、 もっとちゃんと、見えないように、眼を。
(222) 2014/02/18(Tue) 23時半頃
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また、行き詰っちゃったな……、
あなたと一緒にいたい。 ずっとそばに、その意味はわかっているよ。 ……少しだけ、それでもいいかな、って思ったけど、
でも、わたし、
[言葉の途切れる。 父の呪詛の響きを感じる、――視界は緋色]
(242) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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……サミュエル、
あなたの一番の幸せは、なに?
[唇だけが柔らかな弧を描いた]
(244) 2014/02/19(Wed) 00時頃
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