3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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─畑─
[威嚇する獣の声。 それが向く先への微かな違和感。 けれど、今はそれを飲み込んで]
……オレは、帰りたい。
[そして]
……かえれるように、したいだけっ!
[幼い頃の記憶。 蘇ったそれ。 帰らないの? という問いに、答えはあったのだったかと、思いつつ。
転がった二つのビー玉に、息を呑んだ]
……赤。
(323) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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[本当は。 できるなら。
頭の中でループするのは、理想論。
それを断ち切ったのは、加勢する、という声>>328。 振り返れば、目に入るのは、鉱石の手]
…………。
[それに何か言うでなく、視線を巡らせる。 緑の絆の先、その存在を確かめて。 ミッシェルへ向かう獣へ、目を移した]
(335) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[ドナルドの思う所はわからない、けれど。 目配せに、小さく頷きで返す。 響く咆哮、ミッシェルの名を呼ぶ声。
左腕に、熱が走る。 上手く扱えるかはわからない、けれど]
……何とか、なれよっ!
[挟撃を試みる二人の合間。 動きを止められるように、一点に熱波を叩きつけようと]
(344) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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演劇部 オスカーは、熱の波動が、自分の何かを削るのを微か、感じる──(06)
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[異常な熱は帯びていても、拳自体は変化してはいない。 それだけに、受けた衝撃は大きく。 肩まで駆け上がる痛みに、顔を顰めた]
……っつ……。
[噴き上がるいろ。 転がったビー玉のいろ。
なんで。
浮かんだ言葉は打ち消した。 絶対の答えなんて、多分、どこにもないから。 そんな事を考えながら、後ろへ向けて、よろめくように数歩下がった]
(360) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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[後ろに、下がって。 左手は、無意識、ポケットのビー玉へ。
緑の先。 護りたいものを確かめるように。
護る。
その気持ちは。
同じって。
前に、聞いた?]
(363) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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[名を呼ぶ声>>364。 一つ瞬いたところに、背中にかかる重みと温もり]
……大丈夫。
[小さく呟く]
大丈夫、だから……オレ、は。
[いてくれるから、と。 零れるのは、小さなちいさな、呟き]
(372) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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