168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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[これが恋かはよくわからない。 ただ寂しさを埋めているだけかもしれない。 それでも大事にしたいという気持ちは、相手を愛おしいと思う気持ちはふつふつと湧いてくる。。
ハナに対してのいとおしさと、また違う味がする。 まるで――夜明けのコーヒーのような。]
すまん、待たせたよな。
[そう言って白石に声をかける。 なんとなく、どうにかなる気がした。]
(108) 2014/03/25(Tue) 00時頃
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[今は答えを出さない。 今は結論を出さない。
――それをすぐに出せるほど、若くない。
それでもそれでいいと思えるならきっとそれでいい。]
んじゃ、いくか。
[そう言って、あの日はびくともしなかった青い扉を見つめた。]
(109) 2014/03/25(Tue) 00時半頃
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[白石がドアに手をかける。 その扉はゆるりと開き。 俺は彼女に笑顔で言う。]
――んじゃ、またな。
[好きだ、なんて言えない。 愛してる、なんて嘘くさい。
ただ、また、その顔を見たい。
後ろから聞こえる本田の声に、くつくつ笑って少しだけ振り向く。]
――――…。
[掛けた言葉は、はたして届いたか。 そしてそのまま、目の前は白く染まる―――]*
(114) 2014/03/25(Tue) 00時半頃
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-回想・風呂の中-
―――っ!!
[唐突に核心をつかれ、思わず湯を叩く。]
あー……見てたか?
[もし見ていなかったとしてもその反応で答えは明らかだ。 まずったなあと思いながらも、にへらと顔は緩む。]
まー、うん。まあ、な。
[どうしてもあいまいな言葉になってしまう。でもその中ではっきりしてることだけは言える。]
―――大事にしたいと思ったんだよな。
[槇村はいい大人がガキのようにいう言葉にどう返しただろう。]**
(116) 2014/03/25(Tue) 00時半頃
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