24 明日の夜明け
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―― 体育館 ――
[ラルフの、アイリスを呼ぶ声。 そして、自分の提案を受け入れる台詞]
りょう、かい。 万一敵が来て放棄するときには、絶対絶対ぇ分かりやすくしておく
[力を込めて言った。せめてもと]
―― ああ、絶対、また後で、会おう。 月が、また蒼くなったときに。
[言ってから、いつの間にか『太陽が昇ったときに』じゃなくなっている自分に苦笑して、そうしてメアリーの隣で見送った]
(387) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―― 体育館 ――
[2人が出て行くと、ぐるりと暗い体育館を見回した。 赤い月の光が、床を照らしている。 そこへ、メアリーから聞こえる固い口調。 ここは暗いから。大体、言いたいことは分かる。小さく吹いた]
……いいよ。トイレは平気なん?
[小さい頃、どちらかの両親が外泊したりして一緒に寝た時に叩き起こされ、同じことを頼まれた用事。からかってみた]
ごめん、3分待って。
[とりあえず、地下の水音は気になっていた。 何ともないと思うが、一応、階段への防火シャッターを下ろす。 そのほか、ざっと窓の鍵だけチェックしてから向き直る]
あ、効いた? 俺を助けに来てくれたとき、だよな。 ありがと。
(391) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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……でも、次から来なくて、いいよ。 俺、馬鹿だから。またあんま上手く逃げらんねぇし、むしろ、危険なことばっかやっちゃうかもしんないし。だから。そん時は、逃げてよ。
うん、だから、あんま派手な武器も持って欲しくねぇな。 武器あるとさ、どうしても立ち向かいたくなるっしょ。
それよりは、やっぱ逃げて、欲しい
[低い声で、ぽつぽつ紡いだ。 最低なことを言ってる自覚は、ある]
(394) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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はな、び?
[グラウンドから派手な音と光が走って、窓の外が騒がしくなるのはその少し後]
(396) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―― 体育館 ――
[ぷりぷり怒るメアリーに、わざとらしく背中まるめて少し笑っていた。 けれど、>>398が聞こえれば]
……ごめん。 そりゃ、それが一番いいけど……でも、いざと言うときだよ。2人で帰れないよりは、メアリーに幸せになってほしい。
でも俺も、死にたくねぇんだ。怖いんだ。その時に自分よりメアリーを選べなかったら、困る。だから、来ないでよ。
[武器の話も、この話もきっと平行線で、焦る。 だから、窓のそとから音がして。 グラウンドの方の窓へと駆け寄った]
……誰だ!?
何、馬鹿っ………!!
[ちかちか光る、火花の影に、人影を見た。 ついで、そちらへとひきつけられたのかいくつもいくつもの影が走っているのも]
(407) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―― 体育館グラウンド側入り口 ――
[メアリーの言うことも分かる。 逆の立場なら、絶対言うこと聞かない。 ただ、唇を噛んだ]
[窓から外を見ると、人影は購買の裏に回った。 誰だか自分には判別が出来なかったが、いくつもの獣の影も後を追うのは分かって]
……っく、しょっ!!
[ガラリとグラウンド側、伝説の樹の近くの入り口を引き開けた。 そのまま駆け出そうとして、ソフィアたちがその樹の下にいるのを見つけた]
……おいっ! あれっ!!
[購買部の方を指差して、聞いた]
(417) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―― ちょっと前 ――
[逃げる人影を、メアリーが名前で呼んだ。 知っている人物だ。それも、彼女と親しいと、知っている]
………!
[背後から聞こえてくる哀願に、無言で頷いた。 どこか知らない場所で危険にあっている友人と自分たちの安全だったら、まだ後者を優先することは出来るが、所詮、目の前で襲われている知り合いがいれば、見捨てる勇気だって、自分にもない]
[そして、扉を引きあけた]
―― 回想終了 ――
(421) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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鳥使い フィリップは、店番 ソフィアの仕草に瞠目した
2010/08/05(Thu) 23時頃
鳥使い フィリップは、若者 テッドの無事を、祈る
2010/08/05(Thu) 23時頃
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―― 伝説の樹前 ――
……ソフィアちゃん、マグナス! なんで……っ!!
[2人が、テッドをただ見ている理由が分からない。 理解できない表情で声を上げる]
[正門前にいる、巨大な狼。 そこへと追い込まれているように見えるテッド]
……メアリーっ!! よせっ!
[メアリーがそちらに向かって走り出そうとする。 自分もそうしようとしたくせに、思わず止める言葉を出して、追いかける]
(428) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[メアリーを追いかけようとした途端、聞こえるカルヴィナの声]
……っ!!
[正直、分からない。 助かる道があるとも思えないし、冷たいように思えた。 それでも、それを名分に、メアリーを止めようと手を伸ばす]
(431) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[大きな狼が、テッドに向かって前足を振り上げたのを見た]
[メアリーに追いつけているなら、その目を覆って決定的瞬間を見せまいと]
(439) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[メアリーを抱く腕に、ぐっと力を込めた。 テッドの腕から鮮血が散る]
………っ!
[駆け出して、助けたい。逃げ出したい。 動きたく、ない]
(453) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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