208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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……だ が、不味くて死にそう だ……っ。
次はまともなもの作ってくれ……。
[不平不満ははっきりと、口付けた後で主張した*]
(*30) CANNABIS 2015/01/01(Thu) 12時頃
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ー羊飼いの或る日ー
[道をゆくと右手に広がる草原に羊の群れと白髪で老年の羊飼いがいるのが見える。眩しい日光に顔を顰めながらその牧歌的な風景を通り過ぎる。
夜にその道を戻る。草原からは濃厚な血の臭いがした。 私はそこをそのまま通り過ぎようとしたが微かな呻き声が聞えた。その声は確かに「助けてくれ」と言っていた。
私は草原に足を踏み入れて声の主を探し始めた。 声は最初に聞えてから途切れた。 もう死んでしまったのだろうか?
辺りには羊の死体が転がっているようで避けながら歩く。 人間なら、すわ野党にやられたか狼か傭兵集団かと推理するところであろうが、吸血鬼である私にはそんなことは興味なく、ただ救いを求める声の主を探す。
やがて胸から大量の血を流して仰向けに倒れている人間を見つけた。まだ息はあるようだがこのままにしておけば死ぬだろう。勿論草原は街から遠く離れており、医者など近くにいる訳はない。]
助かりたいのか……?
(*31) mikenek 2015/01/01(Thu) 17時頃
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[私はこの者の命を救えるかもしれない方法を一つだけ知っていて彼にそう尋ねた。その者はもう声も発せなかったが、瞳が問いを肯定するかのように一回だけ瞬いた。]
では……
[私は彼の元に屈み込む。
危険過ぎて我が子にはとても試せない方法だが、 死にかけなら死んで元々だろう。 私の血を大量に流れ込ませて治癒能力を上げさせるのだ。 大抵は拒絶反応が起こって命を落とす。 だから我が子達には一晩に薬は一錠だけを厳守させている。
だが生き残れればクランに入ったばかりのチョウスケよりも血が濃くなるだろうなと思いながら口を開け牙を剥き出す。 牙を自分の舌に立てて傷を作り、それから、胸から血を流す老爺の口を開けさせて唇を合わせた。
彼の舌に噛み付き吸う。 やがて吸血鬼の血と人間の血が咥内で混ざり合い、血流の道が出来る。老爺の体内に向かって吸血鬼の紅い血が注ぎ込まれ始めた……
その吸血鬼の試みが成功したか否か。 それは現在吸血鬼の傍らに白髪の執事が控えていることから察せられる。*]
(*32) mikenek 2015/01/01(Thu) 17時頃
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この私に次があると思うのか……ニコラス。
[また誰かと共にあることを望んでいいのだろうか。*]
(*33) mikenek 2015/01/01(Thu) 21時半頃
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……愛して、る。
愛してる、……クアトロ、
[ひゅ、と、息を一つ吸う音の後。]
……、……ボリス、……?
[確かめるように、名前を呼んだ。]
(*34) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃
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……、っ…ひゅ
[返される言葉は『初めて』の『愛してる』。 返されたことのない、愛の囁き。]
ん? ……はは、うん…ヒュー。
[呼ばれる名は二つ。 どっちも呼ばれて嬉しいだなんて、贅沢であろうか。 幽閉される前のものだった【ボリス】も この施設に来る前に殺されたはずの【クアトロ】も 愛しい彼が紡ぐなら。 零れ落ちそうになる涙が、薄っすらと青い瞳を滲ませた。]
…ヒュー、―――愛しとる よ。
[やがて繋がる為に、一つになる為にと 指を抜いた場所に硬い熱を宛がいながら、囁いた。]
(*35) anbito 2015/01/02(Fri) 01時半頃
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[かつて、誰の腕で抱かれたのか。 それらを覚えていられないのは、これが最後になるように。 これからは、言葉の一つ一つを覚えていられるように。
そういう決心では、この行為は『初めて』となるのではないだろうか。 そんな思いつきを口にしては、甘いと笑われてしまうだろうか。
涙を薄ら滲ませるその頬に、そっと指を添わせる。 唇を、寄せて。]
……ごめん、 愛してる、 ……ありがとう、
[宛てがわれる熱を迎え入れるように、息を深く吐いて。 自ら唇を寄せれば、目を閉じた。]
(*36) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃
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[もう二度と『忘れてもいい』なんて嘘は吐かない。 自分が傷付くのも、彼が傷付くのも。 そんな永遠は、嫌だから。
はたりと、耐え切れず涙が落ちた。 ただ一度だけ情けない顔を晒したのは 彼がごめんなんて、有難うなんて謂うものだから。]
……阿、呆。
もう…忘れんな。 忘れんく、しちゃるけ。
[頬に添えられた手に手を重ね、指先を絡めたなら。 ぎゅ、と強くその手を握る。 もう二度と離さないと、謂えない代わりに強く。]
(*37) anbito 2015/01/02(Fri) 02時半頃
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ヒュー…、っ
[力を抜くように吐かれた息にあわせて、腰をぐっと進めた。 熱の切っ先は、慣れているだろう『初めて』のそこへ ゆっくりと押し入っていく。
吐き出す吐息は、甘い。 繋いだ手は離さずに、もう片方の手で頭を抱きしめた。]
(*38) anbito 2015/01/02(Fri) 02時半頃
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……何泣いてんだ、ばか、……
[青を滲ませた雫が、頬へと触れた掌へと落ちる。 掌を滑らせるようにその雫を拭えば、身体を寄せて刺青の瞼に口付ける。
その涙に濡れた掌は取られ、指と指が絡みあい。]
ん、……忘れない、……忘れないで、……思い、出していくから、
[過ごした時間の、一つ一つを。 少しずつでいい、思い出していきたい。 その決心を、誓うように、掌を握り返す。
指が快楽を齎していた時間は、本当に僅かだった。 指の代わりに押し入る熱に、く、と喉が反る。 それを捕まえるかのように伸びてきた手に導かれるように、再び顔を寄せて。]
(*39) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃
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……は、ァ、……ぁっ、 あ、 な、ァ、……はい、 った、……?
[震えた声で、問いかける。
背に回したままの片方の腕に、力を込めれば口付ける。 暫くは動かないでいて、と、小さな声での『お願い』を。 そうして、暫しの後に動いていい、と掠れた声で呟いた。]
(*40) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃
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だ、れが …泣いとるか
[落ちた雫は頬を伝い、掌を濡らす。 【4】に寄せられる口付けに、瞼を一度だけ閉じた。 涙を拭う掌に掌を重ねて絡め。]
…ン。 一緒に、思いだそな?
[忘れてしまった時間を、少しずつ。 たくさんの景色を見ながら、一緒に、二人で。 握り返された手に、唇は柔らかな弧を描く。 掴まれているのは掌であり、もっと更に奥。 とくとくと、鳴り響く鼓動。
赤い頭を捕まえて、顔が寄せられたのなら 仰け反りかけた喉に唇を添えて。 愛しさに、何度も薄い皮膚を啄ばんだ。]
(*41) anbito 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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…、ッ …ん……全部。 わしら…繋がっとる …よ?
[は、っと熱い息が洩れる。 まるで包み込まれるような下肢の熱。 小さな『お願い』も、まるで煽るようにしかならず 繋がる中でひくりと動いてしまうのは、仕方がないことだろう。 それでも掠れた声が許可を出すまで腰は動かさなかった。]
……動く、ぞ。
[一呼吸、熱の篭もる囁きを落とせば もっとと強請られた場所を擦り上げるように ゆさゆさと腰を揺らし始める。]
(*42) anbito 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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[繋いだ指先から抜けそうになる力を、必死に留める。 反らせた首元へと唇が降る度、その指先は幽かに跳ねた。
全てを納めたと、その声に数回に分けて息を吐き出す。 意図的に動いていない、そうはわかっていても内側の動きに身体は震える。 時折、きゅうと裡を締め付ければ、あ、と短く声を漏らした。]
……ん、……動いて、 ……動いて、いいから、
[滅茶苦茶に、とも、好きにしろ、とも口にしなかった。 口にせずとも、きっと応えてくれるだろうからと。 揺する動きに、応えるように腰を動かして。]
……は、 ……あ、っ、あッ、あ、 ぅ、ッ んっ、 ……っは、 くあとろ、……クアトロっ、
[的確に擦り上げていく動きに、高く跳ね上がる声。 触れられずとも、自らの熱は先走りを零して。 両の足をその腰へと絡めれば、もっと深くを求めるように、全身でその身体を抱きしめる。]
(*43) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時半頃
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[絡んだ指先を軽く擦る。 口付けに跳ねる指先に、きゅっと力を入れて絡めて。
零れる吐息も、裡を締め付ける動きも 短く零れ落ちる声も昂ぶりをただ促すだけで。 動くのを我慢しろだなんて、酷な『お願い』をするものだ。]
阿呆、んな……煽ん…な──、っ
[壊してしまうつもりはない、けれど止められそうもない。 淫らに動く腰使いに煽られて、次第に息は荒くなる。 打ち付けたい、突き上げたい衝動。 抑える気など更々となくて。]
ひゅ、ぅ…ッ! ……は、っ…、ヒュー…っ
[動けば動くだけ、締め付けられる感覚に中へと滑りを溢していく。 彼の茎からも雫が溢れ出したなら、それも繋がる場所へと伝い 摩擦の痛みを和らげる潤滑剤になろうか。]
(*44) anbito 2015/01/02(Fri) 04時頃
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…ヒュ、ー……っ、く か、わえ……ヒュー、 …ン──
[高い高い声は普段とのギャップで直ぐ傍の耳を擽る。 揺らす腰へと絡む足。 肌が打つ音と水音、彼の嬌声の三重奏に たまらず呼吸を奪うほどに、深く激しい口付けを落とす。
可愛い、愛しい、愛してる、すきだ。
子供が主張するような、幼稚な言葉しか思い浮かべられない。 想いを言葉にする代わりに、彼が悦ぶように 自らの腰を揺らして打ちつけ、熱い息を注ぐ。]
(*45) anbito 2015/01/02(Fri) 04時頃
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[打ち付ける音が、耳に届く。 鼓膜を震わせた音が、頭を痺れさせる。
ただでさえ頭が追い付いていないというのに、その口付けにより酸素の供給が阻まれれば更に、追い詰められることとなるか。 身体に浮いた汗は、背で滲んだ血液と混じりあい、シーツを赤く汚していく。 精の独特の香に混ざる、赤い鉄錆の香り。]
……っ、ぅ、 ん、 んン、っ、
っは、 くあとろ、 ……ッ、……い、きそ、
[そう口にしていながらも、既に何度か達していたのかもしれない。 熱く融けていく思考。 それでも裡の動きを察せば、更にきつく、きつく抱き締めて。]
ッ、 ん、 っぁ、 あ、 ――――……、
[一際大きく身体を跳ねさせれば、咥え込んだ茎ごとを締め付ける。 しゃくり上げるような呼吸を繰り返せば、最も大きな波に耐えるように。 内側へと精が注がれるのに、そろそろと身体の力を抜いた。]
(*46) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃
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……もう少し、このままで、
[背に回していた掌を頬に添え、小さな声で囁く。 絡めた指からは、既に力は抜けていただろう。
それでも、腰へと絡めた足は解かれない。 呼吸がある程度まで落ち着けば小さく頷き、その腰を解放しただろう。*]
(*47) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃
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[二人が立てる音が聴覚を犯す。 ぞくぞくと背筋が震えるのは、先が近いからか。
口付けから開放すれば、肌に浮く汗を舌が舐め上げる。 背では血と共にシーツへと吸い込まれて匂いを漂わせる。 本来は不快なものなのかもしれない。 けれどそれは嗅ぎなれた、ヒューの匂い。]
ん、わしも… やっ ば、…
[蜜を溢れさせるそこに手を伸ばせば、何度かぷくりと精を溢した。 それでも終わらせることなく、指先が先端を擦る。 抱きしめる力が強くなれば、同時にぶるりと背が震えたか。]
ひゅ…───ッ !
[締め付ける裡の奥を穿ち、腰が軽い痙攣を示す。 舌足らずな喘ぎが、しゃくり上げる呼吸になり その奥へと放つ飛沫は熱い欲望。 数度に分けて、注ぐ。]
(*48) anbito 2015/01/02(Fri) 05時頃
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……も、少し?
[放ちきって、呼吸を数度。 その間止まっていた腰を、意地悪く旋廻させれば 中に注いだ白濁がこぷりと溢れるだろうか。]
だ、ぁめ。 ヒュー…、ん、もっかい。
[解かれない足に、にぃと口角を上げた。 繋がるままに、力の抜けた体を抱き上げてぐるりと反転させる。 後ろから包み込むように座った状態で、ゆるり、腰を動かして。]
後で、包帯、巻き…なおさん、っ、とじゃの?
[ベッドは余計に軋む。 男はまだ、彼を解放してやるつもりはなさそうだ*]
(*49) anbito 2015/01/02(Fri) 05時頃
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あんまりあっしを人前で 紅く染めるような事を言わないでおくれ。 恥ずかしくって散って仕舞うよ。
[誤魔化すようにくすくすと笑いながら彼の先を行った。]
(*50) mikeru 2015/01/02(Fri) 15時半頃
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[その後、部屋からバーへ行く途中の戯れの答えに、笑ってしまう]
俺はそこまで言ってないよね それが望みなら
あなたを貪らせて
(*51) suikei 2015/01/02(Fri) 17時半頃
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あの日、酔って俺に跪いて、何してくれた? 期待していいのかな
(*52) suikei 2015/01/02(Fri) 18時頃
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ー路地裏の或る日ー
[吸血鬼にとっても永い年月が経ち、街には高い建物が立ち並ぶようになった。
人目は嫌いだ。 人間のいるのが嫌で夜を選んで出歩いてきたのに、最近では人間は闇夜の恐ろしさを忘れてしまった。
人の気配を避けるように建物が壁のように並ぶ路地裏に私は歩みを進めた。
だというのになんてことだろう、歩みを進める先には沢山の人の気配がする。 嘲笑と微かな血の匂い。暴力の匂いだ。 まだ若く力の無かった頃に、人間たちに嬲られた記憶が蘇り顔を顰める。
気が付いたらそちらの方に移動していた。]
(*53) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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[そこでは一人の金髪の男が大勢の人間に棒を使って苛められていた。 人間たちはその行為に夢中でまだ私には気付いていない。
何処からか唸り声が聞こえた。 狼人間が満月につられて出たのかと思ったら、唸っているのは自分自身だった。
男を嘲り甚振る人間たちの顔が醜悪な悪魔のものに見えてくる。いや、人間だから醜いのだ。
"殺してしまってもいいじゃないか、 こんな奴ら。"
もう何百年振りだろうかというほどの激しい怒りに支配される。瞳どころか思考まで真紅に染まっていくようだ。
足に力を込めると、音も無く跳んだ。 棒を持つ人間の首を爪で一閃。 その隣の人間の腹を。 その隣の隣の人間の胸を。 項を。眼球を。 一閃。一閃。一閃。一閃。]
(*54) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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[一拍おいて、彼らから紅く美味な芳香を放つ液体が噴き出した。]
はは、ハ、ハハハハハハッ!
[こんなに愉しい気分になるのは初めてだ。 私はぐいと口角を歪めてまだ息のある人間を踏みつけにする。 これくらいじゃあ足りない。苦しんで死ねば良いのだ。
腹の傷をグリグリと踵で捻り潰す。人間は顔を歪めてその痛みの程を露わにした。]
ハハ、は……。
[だがその内妙な気持ちが湧いてきた。 苦しんでいるのを見ても先程のようには面白くない。]
……………死ね。
[もう助かりようのない程傷の広がったその人間の首を裂いた。]
(*55) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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人間はずるいな……。
[一思いに殺しても一方的に私の心を傷付けていくし、それならと苦しませて殺してもそれはそれで私の心を抉る表情をするのだから。 これからは人間を殺す時には大人しく首だけを裂こうと私は心に決めた。
金髪の男は気絶していたようで、ちょうどその時目を覚ました。]
おや、目が覚めたかい? こんなに人を殺したのだから疲れただろう?
[この寂しさを、悲しさを埋めるものが欲しくて私は彼にそう微笑んだ。*]
(*56) mikenek 2015/01/02(Fri) 21時半頃
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[そして最後の旅。 一口目を嚥下した彼に口付け 口の端を舐めとる]
あはは、わからなかった [得られたのは甘い香りだけ]
(*57) suikei 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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[その後酒の力を借りるまでもなく耳まで真っ赤になることになる。]
ばっ……!
[罵倒の言葉すら出ずにパクパクと口を開けたり閉めたり。人前で接吻するなんて!
そういう気障ったらしい事を一々するから、あっしがお前さんに夢中になる事になるんじゃないかい!]
(*58) mikeru 2015/01/02(Fri) 23時半頃
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[少し待てと、そう口にしたのは、達した後の身体では急に動きたくなかったから。 注がれたばかりの精の感覚だけで、頭がどうかしてしまいそうだというのに、そこに更に急な刺激が加わったらと思うと身動きが取れず。 そんな風に身体を落ち着けようと思っていたものだから、急な世界の反転に応じられる筈が、無かった。]
……ッ、あ、 やッ……
[上がる声は、妙に情けなく響いた。 再び始まる抽送に、再び声は甘く漏れだす。 止めろという『命令』は、決して口にはしない。]
……ッ、当たり前、だろ、…… 俺じゃ、巻けねぇんだか、……ら、ッ ぁ、
[視界の端、寝転がっていたシーツが赤く汚れているのが見えた。 抱きかかえられる格好では、結局彼の身体も汚れてしまうだろう。 何よりも、常ならば直ぐに包帯で覆われてしまう古傷の背を、こんな格好で晒すというのがどうしようもない羞恥で。]
(*59) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 00時頃
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