204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[フランシスが庇うように動くは>>386 ずっとずっと見てきていたけど 庇われてばかりの己が不甲斐なくも思えた。
大事にされている。 それはいやというほど伝わるから いつか庇われるだけでなくなれば、とも思いながら
目覚めた獣を、怒りを、憎しみを、持て余す。]
(398) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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ん……?
[>>386名前を呼ばれて。 ゆる、と顔を向ける。 優しい瞳の色が、こちらを見ていた。
首をかしげる。 笑おうとしたけど、口元がひきつっただけだった。
だから、首を振って。 うるさい鍋を黙らせるために踏みつける。
があん、と音がした]
(399) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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あの時は―― あれが一番いい方法だと思ったンだよ。
今でも間違ってるとは思わない。 ラルフに喰わせたこと、後悔してないからな。
――…聞こえてる。 そう信じて話し掛ければいい。
(*77) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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― 居間 ― [握りこんで手のひらの傷を隠したのは ドナルドに見せては、きっとよくないと思ったからだった。 舐めておけば、治る程度だろうけれど。
ドナルドの心の内秘めるを知らず、>>389 まだ、守らなければという保護者としての動きに彼がどう思っているかは――分かっていても、まだ、心配で>>398
ニコラが引き攣った笑みを浮かべ――その歪みに眉を寄せた刹那]
…… !!
[>>399 大きくなった音が居間を切り裂く。 ぎくり、一歩下がった。]
(400) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[握りあう手を強引に解くように、手の甲で払う。 フィリップの微笑み、優しい声は猫を撫でるよう。
よく知る表情は、まるで鏡のよう。]
……何のつもりかい? フィリップ。
トレイルを殴った手で、首を絞めた手で! 今更のように気遣って。
[初めて聞く冷えた声。]
……君に、言われる謂れは ない。
(401) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[再び響く音>>399。 フランシスの傍らでその音を聞き光景を見る。]
――…二コラ。
[ノックスの大事な養い子。 下がるフランシス>>403とは反対にドナルドが前へと出る。]
(402) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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ーーー…………そこも含めて 聞き分けない
[ふはっ と思わず笑ってしまう ああ まだちゃんと笑えるんだと]
ーーーそっか…… うんーーーーーーえへへ 少し 寂しくないね……そう思うと
(*78) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[フィリップがトレイルに牙向けるなら 己の牙は二コラに向けようか。
二人同時に失えばよりノックスを――。 澱む心がそう囁く。
ひととしての殺意は考えぬままに。]
(403) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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……ーー
[凪ぐ手 トレイルの手を軽く引く 確かにノックスの手は当たる ーーートレイルの傷ついた腕に]
なんのつもりってーーー人聞き悪いーーー
そんな俺より あなたの方が 嫌ーーーーと言うことでしょう?
[違いますか?] [ふふっ と笑って首を傾げる ナイフを持った手は 持ちながら そっと トレイルの頭を撫でる
少し間違ったら ナイフがそのまま傷つけそうな]
(404) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[衝動を覚えたばかりで、それは一人だけに向けてのもの。 目が合ったドナルドが、何を思うか知る由もない>>389。
抱き締めてきたバーナバス>>380の服を掴み、音の方を向く。 また聞こえた音>>399に、また肩が震える。]
……何があった?
[バーナバスを見上げ、心配そうな顔をする。]
(405) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[悪い声だ。
トレイルを何処かへ誘おうとする。
だから。]
トレイル!
[行くなと声をあげ、羽ばたく鳥の、赤羽根に。 目を奪われないよう、フィリップの両肩を掴むように腕を伸ばした。
1歩、踏み出す。]
(406) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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――…いいじゃねぇか。 俺はしたいように出来て、満足だ。
[笑う音色に安堵が過る。]
……だろ? けどこれって、ひとの考え方なんだぜ。 ひとの在り方も、悪くはない、だろ?
(*79) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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やだ こわいーーー襲われちゃう だれかーーーたすけてくださーーーい ノックスに襲われるーーー
[ころころと 珍しい笑い声 だって心底楽しかった それだけ必死な 必死なノックスの その腕が 届かないところへ
トレイルの撫でていた 頭 此方へと 抱きかかえながら 彼は大きな声を上げながら
軽いステップをきって 後ろへ 後ろへと その手から逃げようと]
(407) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[響く音は不快で耳障り>>399。 腕の中でびくりと震えたプリシラや>>405、動きを固めたフランシス>>400が可哀そうだと思いながら。
駄々っ子のようなニコラの振る舞いだけ>>399端々から垣間見る。
ドナルドが庇うように進みでる姿に>>402そちらの心配は忘れ。 男自身はプリシラを庇うような体勢をとった。]
分かんねえよ。でも。お前は心配すんな。
[不安そうな表情を浮かべるプリシラの頬を撫でて。 不愉快な音源を注視する。
歪な子ども。 そうとしか表現できない相手を前にじわりと警戒が湧く。]
(408) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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……俺の血 あげたかった ラルフから 止められなくなるから って 言われたけど…………
[安堵が滲む暖かさ ここも 似てるんだと ぼんやり思い]
…………ラルフ ラルフは 俺が人としてあるのと 獣としてあるの
どっちがいい?
(*80) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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……トレイルの話じゃないよ。
フィリップ。―――君が、何をするかという話だ。
[払う手をずらされた。栗色の髪に触れて。 ナイフを持って。背に落ちる汗の一筋。>>404
こんな笑い方をする子だったか。こんな喋り方をする子だったか。>>407]
もう一度だけ言うよ、フィリップ。
[背に庇っていたトレイルは、今は彼の傍。]
(409) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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トレイルは、フィリップよりノックスより、鍋の音から逃れたい気持ちでいっぱいだ**
2014/11/23(Sun) 22時半頃
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止められなくなるくらいには お前さんを好きだったって事だろ。
――…なら、 やっぱりノックスの言葉は嘘だな。
例え衝動を懐いたとしても ラルフなら嫌がって逃げるだろうよ。 止められない怖さ分かってたなら、尚更。
(*81) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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ーーーーーさぁ? それでもーーートレイルは あなたより 俺がいいって
[わからないふりして 小首をかしげる トレイルを惨殺するを思いながら にっこりと無邪気に笑って]
正当防衛で 切りつけますよーーー これ以上追うなら ーーー人を守りながらは不得手です 間違って トレイルを傷つけたくない
[叩かれ解かれた腕を トレイルの肩にまわして ぐっと 此方へと抱き寄せる ああ この温度は本当 胸糞悪い そうして ナイフの切っ先を 向ける 近づくならーートレイルに刺すよ という脅し]
(410) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[ドナルドがこちらを睨むのも、べネットが一歩下がるのも。 警戒を滲ませるバーナバスも見ないで、じっと俯く]
ずるい……。
[好きな人と一緒にいたいだけ。 なんにもいらないから、愛されたいだけ。 そんな人の願いを叶えてあげたかっただけ。
それがなんでこんなに難しいの]
……ずるい、ずるい、ずるい!! ずるいんだよみんなっ!!
[鍋を蹴っ飛ばしたら、壁にぶつかった。 それを自分でもびっくりした目で見たあと、へたりと踞って、膝と額をくっつける]
(411) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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好きーーーーーーー
うん…………俺もーーそう思う 絶対 ラルフは衝動に負けてない
ーーーーーそれなのに 許せない
(*82) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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……大人も子供も、みんなキライ……。
[愛されてる人、バツ。 愛されて当然みたいな人、バツ、バツ。 あいつもこいつもみんなバツ。
キライ]
……。
[だだっ子みたいに、叫んだあと。 卵を指が白くなるくらい握って、黙りこんだ。
ただ、思うのは。 みんな、不幸になってくれたらいいのにって。 世界の破滅を願う魔法の言葉]
(412) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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僕から、トレイルを拐おうと するな!
[掴めたと思ったのに、服の裾すら逃げていく。 おどけた声とは反対に、ぐっと唇を噛む。]
フィリップ、君がそのナイフを突き付けたいのは、僕だろう!!
[己の胸に手を当てる。ラルフのナイフが至ったところ。>>410 さわるな、ふれるなと睨み、1歩、また寄る。]
(413) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[睨む意識はなかったが 目つきの悪さから二コラにはそう見えたかもしれない。]
何がずるいンだよ。
[だだっこのような彼>>412にぽつと言葉を向ける。]
(414) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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―居間― ……っ 、ドナルド
[庇うように立つドナルドの背に 爪を立てていた 手を伸ばして。>>403 ]
……―― 眼 笑って ない……?
[ぞ、とするのは、本能的に怖れたからか。 ノックスの一行が、気づけば拗れて、 捻れていることなど知る由もないゆえ 不信感を募らせるばかりだ。 ノックスを呼んでくるなんて―――そんなこと、する義理も、ないと思ってしまって。]
(415) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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……ラルフもトレイルも あなたのモノ じゃない
[はっ と笑って吐き捨てた ああ やはりこの人は
嫌いだ]
ーーーーまさか?俺が?貴方を いえいえ あなたには 生きて欲しい
[むしろ ナイフを向けたいのは ゆるり 切っ先は トレイルに向いて 一歩 また一歩 階段の死角から逃れて 一階へ続く方へ]
(416) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[>>411ニコラがずるいずるいと喚くのに、 瞬き、呆気にとられる。]
……な、
[>>414 心を代弁するような、ドナルドの呟き。 そ、とドナルドの背に近づき、ニコラのほうを見遣る。]
(417) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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――――許せないのは、俺も同じ。 ラルフは復讐なんざのぞまねぇとは思うけど それでも、抑えきれねぇくらいに、苦しい。
(*83) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[当たり前のように庇われる。 心配するなというのならしない>>408。 頬を撫でてくれた手に懐くように、目を閉じ頬をすり寄せた。 目を開けて、駄々をこねるようなニコラの声を聞く。
居間の外からもまた何か声が聞こえる。 はっきりとは聞こえないが、もめているような。
バーナバスの服を握りしめる。]
(418) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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ラルフーーーごめんね 望んでなかったら でも うんーーー許せない
今ね……二階の廊下で トレイル手に入れた けど ノックスがうっとおしいんだ
[これくらいなら 手を汚す範囲に きっと ドナルドはならないよね と 共感のあまり 現状をこぼした]
(*84) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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ノックス、か。 こっちは二コラが癇癪起こしてンな。
――…ノックスを足止めするか?
(*85) 2014/11/23(Sun) 23時半頃
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