103 善と悪の果実
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トニーに1人が投票した。
コリーンに1人が投票した。
ジェフに2人が投票した。
ヴェスパタインに1人が投票した。
ペラジーに1人が投票した。
ヘクターに3人が投票した。
ヘクターは村人の手により処刑された。
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ウェーズリー! 今日がお前の命日だ!
2012/09/28(Fri) 02時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
トニーが無残な姿で発見された。
今日は、特別なことのない一日のようだ。さあ普段通り、誰かを処刑台にかけよう。
現在の生存者は、ウェーズリー、コリーン、ジェフ、ヴェスパタイン、ペラジー、オスカー、ポーチュラカの7名。
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―階段―
[階段を登る途中。
階下から鋭い悲鳴が聞こえた。 段を踏む脚を止め、振り向き、周囲を見回し。 それから、手摺から身体を乗り出して、吹き抜けの下を見下ろす。]
…なんだ―― 、今のは。
[思わず、漏らした声。 踵を返すと、階段を駆け下り一階まで辿りつき。 悲鳴の元を探して廊下を早足で進んだ。]
(0) 2012/09/28(Fri) 02時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/28(Fri) 02時半頃
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―廊下/バスルーム前―
[この屋敷、“楽園”の名に相応しく、 蒸気と歯車の機構で湯を張るのも容易である。
――が、現状夕闇伯はそんな気分になりそうもなかった。 湯なり水なりを被り、血を流す。 それから、無様にカフス釦を無くした服を替えてこなければなるまい。 口元に感触が残っており、手の甲で今一度拭う]
……っ、腹立たしい ……
[絞り出した声は、吐息交じり。]
(1) 2012/09/28(Fri) 08時頃
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[扉を潜り、服を脱いでスツールに引っ掛けた。 カフスを失った袖口を流し見ながら思う。
――盗みに精通している“鼠”が居るならば、果実を盗み出すに足るのではなかろうか、と。]
…… ……ふん。
[不機嫌そうに前髪をかきあげた。果たして、“手掛かり”となるか否か。
猫足のバスタブの横、 真鍮のコックを捻ると出たのは水。 白磁の肌に刻まれた傷と血を溶かし、流す。 薄紅色が、排水溝に流れていった。]
……嗚呼、……
[鉄錆を溶かしこんだ廃液に似ている。 これに似たものを見たことがあった。
確か――――]
(2) 2012/09/28(Fri) 08時半頃
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……嗚呼、……あの研究所か
[10年ほど前、爆発事故を起こしこの世から消え失せた、歪な背徳の結晶体。 あの頃は夕闇伯の父はまだ生きていた。 蒐集癖と探究心を拗らせて、密やかに研究所に出資していたのだ。 その関係で、触れた。]
……あの錆と灰のにおい。 そうか、成る程な……
[トニーと名乗った彼は、その研究所の記憶を擽ったのだ、と一人納得する。
裏の世界のにおいがするわけだ。
プレートをはっきりと確かめていないゆえ、――――実際に彼が“作品”だとまでは辿り着かなかったが。]
(3) 2012/09/28(Fri) 09時頃
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[いまになって思い出すとは奇妙な話である。 だが愉快だ、と夕闇伯は感じたらしい。 口許が少しだけ緩む。
――ひとつ、気紛れに話をしてやるのも佳いかもしれぬ。
そんな他愛もない考えだが、永遠に実行の機会を失ったことを、まだ知る由なく。
薄紅の水は、流れていく。]
(4) 2012/09/28(Fri) 09時頃
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─廊下・広間付近─
[やがて、その姿を男は見つけた。 悲鳴の主らしき使用人が震えながら、その傍らに佇んでいる。 男の足音に気付くと、びくりと身体を震わせ振り向いたが。
こちらの身なりを見て安心したのか、細く長い息を吐く。]
…誰か他に人を呼んで来てくれ。
[倒れている男を見下ろしながら、使用人に向けて声を投げる。 半ば走るように離れていく使用人の気配が遠くなった後。
男は、横たわるその身体の傍らにしゃがみこんだ。]
(5) 2012/09/28(Fri) 09時頃
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[はだけた胸から覗く、刺青。 それが今、速く浅く上下している。 無精髭の散る顔が、今は青ざめ苦悶に歪んでいた。]
…やられたな。
[誰の仕業かまでは解らないが。 この屋敷の中に来てまでも、この男に殺意を抱く人間がいたのだろう。
── 俺のように。
刺青の男の脇腹に突き立てられたままの、ナイフに目を落とす。]
(6) 2012/09/28(Fri) 09時頃
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[男は、再度周囲を見回す。 まだ、他に人が来る気配は無い。
刺青の男の上着を掴みナイフの柄をくるんで握り締める。 ──そして。
歯を食いしばり腕に力を込めると、横たわる身体の奥深くに白い刃が見えなくなるまで押し込んだ。 ずぶずぶと肉を貫く感触を、確かに掌に受けた後、ナイフから手を離す。
見開かれた、双眼。 刹那、喉をひきつらせる呼吸音を漏らした後。 刺青の男は、動かなくなった。
柄をくるんでいた服の裾を直し、その傍らにしゃがみこんだまま。 事切れた男の顔を、暫くの間、瞬きもせず見下ろしていた。**]
(7) 2012/09/28(Fri) 09時頃
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[大広間での騒動を、止めるでも無く ただじっと、この場にいる人々を観察していた。
殺気立つ深紫の眸 騒ぎの渦中にありながらも気儘に振舞う口の悪い男 うろたえ怯えて逃げ出す者 平然としている者 そして、その横で静かに日常的な食事風景を繰り広げている二人―
一人、二人と散り始め、硝子の残骸と乱れたテーブルを使用人が 片付け始める。
別の整えられたテーブルに広げられている食事を見ても、 とても喉を通りそうになかった。
黒い蝶に手を伸ばす少女をしばし見詰めた後。
そっと大広間を抜けて廊下を進むと、そこに人影が在った。
蹲って小さく見えるそれは、大広間には居なかった金髪の警官だ。]
(8) 2012/09/28(Fri) 10時頃
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[その足元には
くすんだ赤髪]
……ミスター?
[強張った声で、呼び掛ける。**]
(9) 2012/09/28(Fri) 10時頃
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―部屋→廊下― [黒い、ややゆったりとしたブラウスに着替えた。 紫水晶のブローチが首元を飾るのは変わらず。]
…… 遅い
[治療道具を持ってくるように使用人に指示したのだが、一向に訪れる気配がない。
夕闇伯は、まだ気づいていない。 水音にまぎれて廊下の悲鳴が届かなかったせいだ。 血は流したものの、ずきりと痛む肩を抑えながら廊下に出た。]
――、……?
[片手で鼻先に触れる。 ――鉄錆の匂い? 先ほど自分の流した血と、よく似た匂いが微かに漂っている。]
(10) 2012/09/28(Fri) 10時半頃
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[背後の気配に気付き顔を上げる。 しゃがんだまま肩越しに振り向き見ると、見覚えのある女の姿がそこにある。
暫く無言のまま、その顔を見上げていたが。]
…──見ない方がいい。
[そう言いながら立ち上がると深い溜め息を吐き出す。]
死んでいる。 誰かに刺されたようだ。
[静かに女の前に歩み寄り、間近になるとその顔を覗き込む。]
…大丈夫ですか?ミス・コリーン。 顔色が悪いようだが。
[ゆっくりと手を上げると、指先で白い頬に触れるようにする。 滑らかな肌が、微かに冷えた感触があった。]
(11) 2012/09/28(Fri) 10時半頃
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―階段―
[上の階から何かが落ちるような音が聞こえた気がした、]
……――?
[怪訝そうに眉を寄せる。 3階には今は亡き女主人の部屋があるばかりのはず。 暴れる理由があるとするならば?
訝しげに思いながら、 警官が降った階段を夕闇伯は昇り始める。]
(12) 2012/09/28(Fri) 11時頃
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休まれた方がいいでしょう。 お一人で行けますか?
[女の目を覗き込みながら、問う。 その瞳の奥に映る自分が今、彼女にどう見えているのか確かめるように。
ふと、幾つかの足音が近づいて来るのに気付き、そちらを向く。 先程の使用人が男手を数人集めて、戻って来たようだった。 だが、すでに動かなくなった刺青の男の様子を見ると、誰かが低く呻くような声を漏らした。 女の使用人に声をかける。]
この方を部屋までお連れしてくれ。
[彼女がそのまま従うのなら、使用人に任せて。 他の使用人に声をかける。]
死体は動かすな。 …シーツでもかけておけばいい。
[それだけ指示すると、その場を後にした。]
(13) 2012/09/28(Fri) 11時頃
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―階段→3階へ―
[吹き抜けより見下ろすと、 使用人が走っていくのが見えた。 だが、今はそちらを気にすることはなく、上へ。
美しい細工の施された手すりは磨きぬかれている。 亡き女主人の意向か、絡みつく蔦と果実の意匠であった。]
……、
[階上を見た。酷く静かだ。 しかし、微かな鉄錆の匂いは変わらず漂っている。]
(14) 2012/09/28(Fri) 11時頃
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―3階:女主人の部屋へ―
[音がした、ということは 誰かが居るはずだと夕闇伯は考える。 グロリアを殺した者はまだこの屋敷に居るはず。故に懐に隠したスティレットはいつでも引き抜けるようにしてある。]
――…… 、
[女主人の部屋の扉は、薄く開いていた。 あからさまな進入の形跡。 そして染み出してきたか零れたのか、 床の上、射し込む光に照らされたのは、
濡れて光る、ごく新しい血の赤であった。]
(15) 2012/09/28(Fri) 11時半頃
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─ →階段へ─
[歩きながら、煙草を咥えて火を点ける。 喧騒と血で乱れ始めた邸内で、躊躇う事ももう無いとでも言うように煙を吐く。
先程行きかけて止めた、女主人の殺人現場。 男は、揺らめく煙の筋を残しながら、そこへ向かう。]
(16) 2012/09/28(Fri) 11時半頃
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……。
[スティレットを懐で握り、警戒しながら扉を覗きこみ、それから勢いをつけて開け放った先には―――]
……ッ……、
これは―――
[浅黒い肌のこどもが、倒れている。 彼という器から逃げるように血が溢れて川を作っていた。 プレートが、鈍く光る。]
(17) 2012/09/28(Fri) 11時半頃
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― →3階・廊下―
[階段を段飛ばしで登り終え。 女主人の部屋へと続く、絨毯敷きの廊下を歩く。 進むその先に人影を見つけて一時、脚を止めた。>>15
―― 夕闇伯。
やがて、彼が扉を勢いよく押し開くのが見えた。 刹那、その横顔が遠目にも微かに歪んだのが判る。 男は、再び脚を踏み出すと早足にそこへ向かった。
そして、開け放された扉の前に辿りついてから直ぐに。 室内に広がる光景を目にした。]
(18) 2012/09/28(Fri) 12時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/09/28(Fri) 12時頃
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―――、……
[何故、という声は隠されず露になったプレートを見て飲み込まれた。 研究施設の、こども。もう10年も前になるというのに。
血に混じる煙草の匂いに気づき 視線を赤から逸らし其方へと向けた。]
……、嗅ぎ付けたかね。
[揶揄するというには少々弱い。 既に彼が刺青の男を手にかけているとは知らぬ。 視線をトニーへと戻し、己の額を軽く押さえた。]
やり合った、ようだが…… 随分な有様だ……
(19) 2012/09/28(Fri) 12時半頃
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[>>11こちらからでは警官の身体に隠れて赤髪の全貌は見渡せない。 ただ、転がっているがっしりとした躯体に深く、深く刺さりすぎて 柄しか見えぬ兇器から広がった鮮やかな色が、 さらに服を染め上げていくのを見た。 既に事切れているためか、大きく見開かれた瞳は濁り始めている。 その表情は、今にも怨嗟の声を轟かせそうな――]
誰かに… ミスターは、何か見られましたか?
[近く、顔を覗き込まれると、ジェフの眸の色が見えるようになる。]
大丈夫ですわ… 少し、驚いただけですから…
(20) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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[一晩の内に様々な出来事があり過ぎたせいで 感覚が麻痺しているのだろうか。
禁断の果実に手を出してしまった者がいるこの場所では、 既に呪いにかかってしまったこの館では、 人死にを前にして悲嘆に暮れるだけのような心で いられるはずも無い。
男から伸ばされた手によって、冷たかった頬に体温が伝わる。
探るように覗き込まれた瞳の奥。 そこに何かを見ようとしているのは、私だけでは無いのだろう。]
(21) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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[使用人がやって来ると、 彼は手慣れた風に幾つかの指示を飛ばし、 部屋で休むようにと言われれば]
まだ、大丈夫です… お気遣いには、感謝します。
[連れ添おうとする使用人を軽く手で遮ると、 ふと、何かに気付いたように廊下の端へと行き 花瓶に飾られていた花を一輪摘む。
魂の無くなった、事切れたままの状態のそれに、 気紛れにそっと純白の花を手向けた。**]
(22) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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――三階:グロリア嬢の部屋――
その目で見るな、俺を、見るな!
気色の悪い餓鬼め――…!
[他の者が訪れる前のこと。 まだ燦々と、妖しく目を輝かせた少年は息をしていた。生きていた。 突きつけられた果物ナイフに躊躇したのも一時で、 異端を、異質を見るその目に、恐怖を殺意が塗り替えた。
懐に伸ばす掌。 刃のぬるいペーパーナイフが滑る。 子供の操る刃を弾き、縦に、喉を目指して突き立てた。
ずぶ、と硬い衝撃。突き立てる、何度も、何度も、肉を穿つまで。 両手が血みどろに、袖が汚れて、少年が息をしなくなって。
男はようやく。呼吸を思い出した。]
(23) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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[呟くようにする抑えた声を聞く。>>19 その横顔を暫し見つめ、出た言葉を詮議するように短く黙る。]
その様子だと、貴方の仕業ではないようですね。
[無遠慮な言葉を投げてから、伯爵の横をすり抜け室内へ入る。 煙草を口に銜えたまま、血に塗れ無惨に横たわる少年を見下ろし。 ベッドの上にかけられた人形に形作るシーツにも滲んでいる赤を一瞥する。]
今しがた、下でも人が亡くなりましたよ。
[低く、平たい声。 それから、夕闇の伯爵を見据える。]
貴方が今朝も争っていた男だ。
(24) 2012/09/28(Fri) 13時頃
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