174 蝕魔の苑 ―学園編―
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……どうも。
[甘い、蠱惑的な香りにこれ以上浸っていたくなかった。ぞわりと、寒気にも似た感覚。 まさか風邪を引いたのだろうか。早く家に帰って眠りたい。眉根を寄せた教師を一瞬睨みつける。 態度が悪いのは、もう今更だ。]
…――え、
[皆に帰りなさいと保険医が言う。 その後に、おかしな言葉が聞こえた気がして思わず小さな声を零して――意識が途切れたように、視界は黒く染まった。
そして目を開けると、視界が暗転したのが嘘のようにいつもの風景の中にいた。 噎せ返るほどの甘い匂いに、ふらふらする。頭痛をきたすようなものではなく、身体が熱くなるような――]
……きつ…
[そう呟くのがやっとだった。出ていく保険医を止めようとするが、うまく力は入らない。一体なんなのか、回らない思考で必死に考える。]
(6) 2014/05/02(Fri) 23時頃
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……へい、き。 進こそ、大丈夫……?
[こんな甘い香り、さすがに彼も体調を悪くしてしまうかもしれない。 そう心配して同じような問いかけを返し、立っているのが辛くなるとその場に座り込んだ。]
あの保険医、どこいったの……… ぜったい、苦情だしてやるんだから…っ
[閉じ込められているとは気付かない。 恨めしげに吐き捨てると、扉の方を睨んだ。二人の会話を聞き流し、熱さで潤む目をぎゅっと閉じる。]
…何で、笑ってるのよ。 いらない……いらないから、もう帰らせてよ……っ!?
[甘い香りを何とも思っていないような様子で笑みを浮かべる教師に、訝しげな目を向け。 何かが自分に触れた気がして、大きく肩が跳ねた。ハンカチをあてていたおかげで声はくぐもり、零れることはなかったけれど。]
(19) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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…そう、ね。 保険医が戻ってくるまで、そうするわ。
[香りが充満する部屋で休んでも、良くなる気などしないが。むしろ悪化してもおかしくはない。 ただ、寝転がる方が楽かもしれない。そう思っていると、普段は向けられない―見たこともない笑みの教師の言葉に再び視線を。]
ひ、っゃ……そんなの、知らな…っ
[何かが触れている感覚に、声が微かに零れ落ちる。 課題。そういえば、一度も出していない。 肩が跳ねた理由なんて自分も分からず、睨む目も全く迫力がなかった。]
なに、よ、これ……!
[誰かが自分に触れているはずなのに、その姿は見えない。いない、といったほうが正しいか。 手になんとか力を込めて、声を抑える。いつもは笑顔なんて向けて来ない教師が、ただ怖かった。]
(31) 2014/05/03(Sat) 00時頃
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[熱い。甘い香りが更にそれを強めているような、そんな気さえする。 力もうまく入らなくて、座ってしまったのは失敗だったようだ。]
あ、んぅっ……ふ、…っ
[恥ずかしさに頬が更に赤くなる。声を抑えようにも、身体中を触れる何かからの刺激で抑えきれない。 フィリップに手を取られると、いつもは平気な行為も今は違って]
…っん、
[声は微かに零れ、立とうと足に力をいれるもなかなかうまく立ち上がれない。 妙なプライドが邪魔をして、それは言えなかったが。]
(44) 2014/05/03(Sat) 00時半頃
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ぇ、ひぁ……!
[引っ張り上げられ、抱きかかえられる時の刺激にさえ声が零れる。 こんなの、自分じゃない。 熱を帯びた吐息も、恥ずかしい声も。]
あり、がと……
[運んでくれている彼に、小さな声でお礼を伝える。何か言わなければ呑まれてしまいそうだった。 彼が自分にしようとしていることには気付かず、寄せるのは信頼。]
(53) 2014/05/03(Sat) 01時頃
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[頭を撫でる動きにさえ反応してしまう自分がいやで、平気かと問いかけられれば頷きを返した。 微笑んでいるように見える彼が、自分の赤くなった顔を見て嗤っているなんて思いもしない]
……いら、ない…。
[ゆるゆる首を横に振り、彼は平気なのかとぼんやりした目で見つめた。甘い香りにあてられたような気配はない。 身体が火照って、制服のボタンを外してしまいたい。フィリップや他の人もいるから手は動かなかったが─]
……っふ…ぁ…
[潤んだ目から、涙が流れる。彼が蛇を身体に這わせようとしたならば、びくりと肩を揺らしただろう]
(63) 2014/05/03(Sat) 01時半頃
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…あ、お使い…だっけ。
[そんなこと言っていたな、と思い出す。 戻って来ないのは誰かと話しているからかもしれない。閉じ込められた世界に、他に誰もいないと知らないためかそう考え──]
……逃げられないって、なんの……っ!?
[名前を呼ばれ、外していた視線を向けた瞬間両腕を締め上げられる。 なんのこと、そう尋ねる言葉は途中で途切れ]
や、やだ…! 外して……っ!
[突然のことに混乱して、力の入らない足をなんとかばたつかせて抵抗を試みる。 フィリップには、痛くもなんともないだろう。そんな弱々しいもの。]
(70) 2014/05/03(Sat) 02時頃
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[獲物とはどういうことか、抵抗を全く気にしていない彼に訊こうとした言葉は霧散する。 重なった唇は、自分と彼のもので。ぞくりと体は震えて、同時に思考は混乱する。 自分の知識が正しければ、こういった行為は恋人同士が行うのではなかったか]
や、……やめて…っ!
[ボタンを外す彼の手を、なんとか止めようと必死に手を伸ばそうとするも蛇のせいで動かない。 いやいやと、涙を流しながら首を横に振って拒絶の意を示す。]
今ならまだ、なかったことにできるわ………っ
[自分にキスをしたことも、勝手に服のボタンを外していることも。 そうすれば、友人のままでいられるのだと彼を見つめる。 こうして真っ直ぐに見つめるのも、随分久しい気がした。]
(85) 2014/05/03(Sat) 02時半頃
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[けれど、遅かったらしい。体に小さな痛みが走り、蛇に噛みつかれたのだと数拍遅れて察する。 甘い香りと、溶かされるようにまわらなくなる頭。体の芯が熱くなるような感覚がした。]
…ひぅ、う……ゃ、ぁ…っ!
[手を動かせないとなれば、この熱さも痺れるような小さな快楽も逃がす方法は無い。 どこか縋るような目を、フィリップに向ける。それはほぼ無意識だった。]
(86) 2014/05/03(Sat) 02時半頃
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[腕も使えず、力もろくに入らない。 ならば残された方法なんて、ただじっと耐えるくらい。いつ終わるか分からない中、必死に。]
なん、で……ぁ、こんな…っ
[時間がたつにつれ、身体のじんと痺れるような快楽は増していく。 理性まで溶かされそうで、ぎゅっと目を閉じる。縋ってしまいたい、けれどそんなことプライドが許さない。]
ん、く……っ…は、ぁぅ…っ
[どれくらい耐えたか、分からない。数分ほどの時間だったかもしれない。 もう、無理だと。耐えられないと、濡れた瞳で強請るようにフィリップを見た。やはり声には出せないまま**]
(91) 2014/05/03(Sat) 03時頃
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[刺激。こんな行為が、彼にとっての刺激になるのか。 体が燻るように熱い。足りない、たりない。 もっと欲しい。言葉にすることの羞恥と、欲望。 せめて腕が自由だったなら、もっと耐えられたのだろうか。]
も、やだ……ひぁ、あっ…!
[ほしい。そう、小さく消えそうな声で零した。 まだ辛うじて繋ぎ止めてある理性や、最早無駄なプライドが邪魔をする。 顔がもっと赤く、熱くなって。堕ち切るまで、後もう少しだろう。]
(94) 2014/05/03(Sat) 10時頃
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クラリッサは、フィリップに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 11時頃
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…っふ、大丈夫じゃ、ない、わよ……っ
[必死に喘ぎ声を押し殺して。心配しているような声色で尋ねるくせに、口角は上がっているし目は好奇の色に満ちている。 余裕な態度が何だか悔しくて、途切れ途切れ言葉を紡いだ。]
や、ぁぅ……っ
[頭を撫でられる。それだけなのに、甘い痺れが身体に走る。 耳打ちされて、数拍置き驚きに少し目を見開く。その拍子に涙がまた流れる。彼の声にさえ反応してしまって、肩がびくんと跳ねた。]
……なん、の……んぅ、っ…つもり…?
[この状況で、だいすきだと。そう言った意図が分からなくて、熱っぽさを孕んだ声で問いかける。 これもまた刺激を求めるが故の行動かもしれないと、頭のどこかで思いながら。]
(98) 2014/05/03(Sat) 11時半頃
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そ、んな、こと………ふぁ、っん…
[否定は出来なかった。足りないと、もっと欲しいと思ってしまっているのは事実だから。 羞恥や、逃れられない甘い疼きがどんどん理性を溶かしていく。楽になりたい、けれどあと一歩が踏み出せない。]
…違…っ! フィリップの、こと、ぁ…っく……すき、だわ…っ
[だからこそ、接し方が分からなくなっていた。理性も思考もぐずぐずになったせいか、普段より素直に伝えられる。 去年は、別に好きじゃないとか。そんなことばかり言ってしまっていた気がした。]
(103) 2014/05/03(Sat) 12時頃
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……対、応……っ?
[吐息がかかるほどに距離が近くなる。 視線を向けられるだけでもびく、と震えて。 数少ない、心を許せると思った相手の言葉の意味を必死に考えた。]
…どうしろって、っひぅ、いうの……?
[対応といわれても、どうすればいいかなんて分からない。 濡れた瞳に困惑の色が滲む。 目を合わせることさえ痺れに変わり、そっと目線を横にやった。]
(110) 2014/05/03(Sat) 13時頃
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[また再び距離が開く。手を伸ばそうにも、蛇が邪魔をして動かせない。 意地を張れば、全部自分を苦しめることになる。 ならば、もう──]
や、ぁ、まって……
[ウソなんてついてない、と。 訴える微かな声は届いただろうか。]
………っほしい、の……。 おねが、い……フィリップ……っ
[求めるように、彼を見る。理性の糸は途切れ、懇願するように]
(115) 2014/05/03(Sat) 13時半頃
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[さっきの言葉を言うだけでも、羞恥心はかなりのものだったというのに。 意地の悪い笑みとともに、かけられる問い。 ああ、言いたくないけれど。言わなければ、きっといつまでも逃げられない。]
……あく、しゅみ……っ
[自由になった腕に何とか力を込めて、フィリップの首に手を回す。普段の彼女なら、絶対にしない行動。]
フィリップが、ほしい、の……。 もっと、気持ちよく、なりたい…っ
[熱い甘さを孕んだ、悩ましげな吐息を零しながら。]
(121) 2014/05/03(Sat) 13時半頃
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ひ、ぁあっ、ん……っ
[痛くない甘噛みは、首筋に甘い痺れを走らせる。 舌が這う感覚は、手が触れた時よりも強い快楽をもたらした。 蛇が絡みつくと一瞬不安げにフィリップを見つめる。また身体の自由を奪われたりはしないだろうか、と。]
や、もっと、ちょうだい……っ
[けれどそんな不安もすぐに消え、理性が切れた今はただただ求めるしかできない。 甘い香りが強くなる。快楽に濡れて潤んだ瞳は、真っ直ぐに彼を見つめた]
(126) 2014/05/03(Sat) 14時半頃
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ぁ、んん……ふ、ぅ…!
[服を脱がされても先ほどのように抵抗はせず、蕩けたような声で啼くだけだった。 不意に背後からも舌が這う感覚に襲われ、思わず肩が強張る。]
ひ、ゃ、ぁあっ! っなに、…ふぁ……っ
[その正体が蛇だとは分からず、予想していなかったせいか声が抑えきれなかった。 びくんと身体が跳ねる。背後を見れば、彼が飼っている蛇が自分の背に舌を這わせていて。 蛇を止めて欲しいとばかりに彼の手を弱々しく握るが、言葉は嬌声に変わり出てこない。]
(131) 2014/05/03(Sat) 15時半頃
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ひぁっ、ふ、ゃんっ! ん、…っ……
[今まで感じたこともないような快楽に、出てくるのははしたない声だけで。 恥ずかしくなって、首に回していた腕をおろして自分の口元を覆う。 今更だと思われるかもしれないが――]
――……っふぁ、ぅ……っ
[強すぎる快楽が怖くて、まるで自分じゃないような錯覚にさえ陥りそうだ。 声はくぐもったようなものが時折零れ、ぎゅうっと目を閉じて少しでも快楽を逃がそうと。]
(136) 2014/05/03(Sat) 16時頃
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ゃ、恥ずかしい、もの……っ
[手を掴まれて、抵抗も虚しく覆うことは出来なくなる。 普段でも力では勝てないのだから、こんな状況で容易く外されてしまうのも当たり前なのだけれど。]
ぁ、んむ……ひぅ、う…っ
[彼の舌が入ってくれば、もう口を閉じることも出来ない。そうっと舌を絡ませるように、自分のも動かして。 だんだんと貪欲になっていく。もっと欲しいと、強請るように。]
ん、くっ……
[フィリップの手を、縋るように掴んだ**]
(138) 2014/05/03(Sat) 16時半頃
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クラリッサは、フィリップに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 17時頃
クラリッサは、トレイルに話の続きを促した。
2014/05/03(Sat) 17時頃
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ひぁ、あ……っふ、……ン…ッ
[聞こえる淫猥な水音、それにさえ感じてしまう。 もっと、ほしい。恥ずかしいはずなのに、それなのに。 きゅうと切なく身体が疼き、顔が熱くなった]
ん……ふ、ぅ…っぁ……
[無意識のうちに、腰が揺れる。太ももが時折ぴくりと跳ね、何かを耐えるように力が微かに入った。
こんなの、まるで何かを期待しているみたいだ。 ふとそう思って止めようにも、身体は勝手に反応してしまう。くるしい、もっともっと──きもちよくなりたい。]
(143) 2014/05/03(Sat) 17時頃
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[いたずらっぽい笑顔での問いかけに、言わなければならないのかと羞恥心に顔を火照らせる。 もっと気持ちよくなりたいのに、彼は快楽を与える手を止めてしまった。 まだ足りない、渇きが満たされない。]
……っ、もっと、気持ちよくして…? 足りない、の。もっともっと──フィリップが、ほしい
[ぷつり、堕ちる。貪欲に快楽を強請る。 彼がほしいと、足りないのだと。プライドも投げ捨てて、フィリップを濡れた瞳で見つめた。]
………滅茶苦茶に、してほしいの
[最後の言葉は小さく。辛うじて聞き取れるくらいのもの]
(146) 2014/05/03(Sat) 19時頃
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っ、ぁあ、っ……んぅ…っ
[本来痛みとして感じる筈の刺激さえ、今の自分には快楽に変わっていく。 布の上から触れられるだけでもあり得ないほどに感じてしまって、けれどもう羞恥は消え始めていた]
ひゃ、ぁんっ! あ、ふ…っ。もっ、と……もっと、ちょうだい…っ
[愉しもうと、そう言われればふにゃりとした微かな笑顔を浮かべ小さく頷く。 そして、快楽に溺れた頭は思考を破棄する。求めるがままに言葉を紡いだ。]
(152) 2014/05/03(Sat) 20時頃
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っぁ、あぅ、ふ、ゃん…ッ!
[今まで誰にも触れられたことのない場所に、彼の手が触れる。 淫らな音が嫌でも耳に入って、それが更なる快感を誘う。声を抑えるなんてことはもうせずに、ただ目の前の快楽だけを求めた。]
や、言わない、で……
[目の前で、自分に見えるように指を嘗め取った彼の言葉に何とかそう言って。 普段とは違う雰囲気に、頭がくらくらする。 こんなこと、経験したことがない自分には。知識だけ知っているこの先の行為が怖くもあったけれど――]
も、いれて……っ。 おねがい、…ふ、っぅ……
[でももう、限界だった。涙を零しながら、彼にそう強請る。]
(161) 2014/05/03(Sat) 21時頃
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ふ、ぁっ!?
[何かがお腹にかけられたのを肌で感じ、びくっと肩を震わせた。 それが何なのか、疑問を感じる暇もなく自分の中に熱いなにかが入り込んでくる。]
ひゃ、あっ……いた、ぃ……っ
[どれほど快楽に溺れて敏感になっていても、突き破られる痛みは消えてくれなかったようだ。 想像以上の痛みに、無意識に体に力が入った。 彼のものを無意識にきゅうと締め付けて、痛みに少しでも慣れようと。]
―――……っ、ん、っふ…ぁ…!
[けれど痛がっているはずなのに、零れる声は先ほどよりもずっと甘いものだった。]
(168) 2014/05/03(Sat) 21時半頃
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ひぁ、ゃ、ぁあっ! っんぅ、まって、まだ……!
[動かないでと、そんな懇願も虚しく痛みに慣れないうちに中を犯される。 痛みはやがて少しずつ快楽に変わり、些細な抵抗は止まってただあられもなく喘ぐだけ。 狂いそうなくらい気持ちいい。きゅぅ、とまたキツいくらいに締め付ける。]
ひっ、あっ……ふ、…! フィリップぅ……っ
[背中が弓なりに反って、何かがせりあがってくる感覚が怖くなる。 無意識に彼の名前を甘い声で呼んで、口付けを強請った。もっと気持ちよくなるために。]
っぁ、や、イっちゃ……っ!
[びくびくと体を震わせ、絶頂を迎える。その拍子に、いっそう強く彼のものを締め付けた]
(183) 2014/05/03(Sat) 22時頃
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――っえ、ゃ、ひゃぁ、んっ! や、ぁあっ! ふぁ、まって…っ
[絶頂を迎えたばかりの自分の中を突かれれば、更に敏感になっている今その刺激はある種の快楽地獄だ。 嫌だと首を振るが、体は彼を離さないというようにキツく締め付ける。]
ひっ、やぁ、あっ!
[また、何かが来る感覚。 シーツを握りしめて、絶頂を必死に耐える。彼が一度も果てていないのに、自分が二度目を迎えるのは恥ずかしくて嫌だった。]
も、くるし…っ
[誰かに縋りついて楽になりたいのに、その相手は自分を犯している彼しかいない。 そんな逃げ場のなさも、感じてしまう材料になる。]
(193) 2014/05/03(Sat) 22時半頃
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っぁ、ゃ、やだっ―――ひ、ぁあああッ!!
[呆気なく決意は崩れ去って、突き上げられた瞬間再び果てる。 肩で息をするように、乱れた呼吸を必死に整えた。 けれど彼の動きは止まってくれず、小さく短い喘ぎ声が零れ落ちて。]
ふ、ぁ……すす、む…っ?
[いつの間にか入ってきていたらしい友人を視界に捉えれば、羞恥で意識はそちらに向く。]
ぁ、んっ……でて、って…!
[見られたくない。友人に、こんな姿。 その一心で、出ていってと精一杯声を掛けた。]
(202) 2014/05/03(Sat) 23時頃
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なに、いって……?
[彼が笑みを浮かべた意味を、もう訳が分からないほど溶かされた頭で考える。 進のそういう"関係"だったなら、という言葉には慌てたように首を横へ振った。]
ちが、そんな関係とかじゃ……っ!
[ここからでは、進が何をされているか見えない。 でも、よくないことなのは確かだ。あの保険医まで、フィリップに賛成するような意見を言う。]
ぃ、やっ……やだ、ぁっ! フィリップ、おねがい、やめて……
[みられるなんて、そんなの冗談じゃない。 保険医を睨みつけても、こんな様では迫力なんてないのだろう。 逃げるように弱々しく暴れ、抜け出そうと動く。]
(213) 2014/05/04(Sun) 00時頃
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っ、ぇ……
[自分たちが同じ学年だったころは、今と同じような反応だってしたのに。 感情がないような冷たい顔がこわい。 それに。自分はそういった意味で好きだと言ったが、彼は愉悦を求めてあぁ言っているだけなのだと思っていた、から。]
ひ、っ! や、やだ……やめて、いや…っ!
[虫は嫌いだ。蛇は平気でも、生理的に無理だった。 近寄ってくる虫を直視さえ出来ず、怠い身体を何とか動かしてその場から逃げようと後ずさる。
進が珍しく荒げた声でフィリップに言葉をかけるのを聞きながら、自分と彼の間で何か思い違いが生じていたのかと考えが至って。]
――っ
[それでも、冷たい顔をした彼が怖い。あんな顔は始めて見たから。]
(217) 2014/05/04(Sun) 00時半頃
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