179 仮想現実人狼―Avalon―
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[交わされる爪牙と得物から目は離せず。
──大丈夫だ、と。 強がる声>>59を思い返してはただ、聞かせてしまったことを後悔しながら。 鈍い音と共に傷を増やしていく二人を見詰める]
──あぁ、
[衝き出されるメイス、喰い飛ばされる腕を食い入るように見つめながら、身勝手に祈る。
──リアルに影響が出ないといい。
(1) amane 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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[膝をついたクシャミ>>5:85に、振り抜かれるメイス>>5:73が迫る。
見たくない、と思う反面。 見られてよかった、とも思う。
知らぬ間に人の形をなくしていた両親が、もしかしたら自分が目をさます直前まで生きていたら、と何度も夢に見て後悔していたから]
(4) amane 2014/06/06(Fri) 12時半頃
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[…鈍い武器が振り抜かれ>>5:94、決着がついたのを悟ればクシャミの元に走り寄って、異形の彼を抱き抱えた]
──クシャミん──
[動かなくなる黒い毛皮をそっと撫でる。
いつも優しかったクシャミを、それ以外の皆も。 苦しませたのはたぶん、自分だ。 大事な人を失う痛みはこれで2度──いや、3度目か。 それでも。
チアキに斬られて消えてしまわなかったことに、代わりに犠牲になってくれたワンダに、そして自分にはできない結末を用意してくれたトルニトスに、感謝する]
(6) amane 2014/06/06(Fri) 13時頃
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…トルニトス。 ありやと、クシャミんを助けてくれて。
[声>>5:96をかけてくれたトルニトスに、精一杯の感謝を述べて。
…私は支えられてばかりで、ついぞ支えにはなれなかった、と*項垂れた*]
(7) amane 2014/06/06(Fri) 13時頃
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─ クシャミを抱いて・広間 ─
[動かないクシャミを抱いてうなだれる。 開いた目から涙が流れることはなく、ただ、歪みのない画像で次第に動かなくなる姿が脳に飛び込んでくる。 かろうじて最後まで残されていた目の光りも、ふと消えて。
──そして、他の犠牲者と同じように。
端からきらきらとした光になって消えていった>>55。
後には何も、残らない。 それが仮想世界に相応しい、死の表現]
(64) amane 2014/06/07(Sat) 02時頃
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──クシャミん。
[すがるように名を呼ぶが、答えるものはもういない。
システムメッセージ>>#1が彼女にも自陣営の勝利を知らせるが、そんなものはすでに何の意味も持たなかった。
そんな意思に呼応するように、*意識は闇に飲まれゆく*]
(65) amane 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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──できることなら、替わってあげたい。
[落ち行く意識で願ったのはそんなこと。
望みが叶えられるとは思ってもいないが、それが彼女の望みで*]
(69) amane 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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─ 現実・病室 ─
[ピ・ピ・ピ、と。 無機質な音だけが病室に響く。 点滴は音もなく管を滑り降り、心電図は一定の間隔で波形を描いている。 機械がなければ、わずかに胸の辺りが上下していることだけが、ベッドの主が生きている証だった。
少し前髪にだけ癖のある、栗色の髪をした小柄な娘。 年の頃は二十歳か、二十一かそれくらい。 ほとんど外に出ないせいで肌の色は白く、小食のため痩せ気味の体、掛布に覆われて見えないが大きな傷跡の残る足。
ベッドの隣に置かれているのは彼女の体に合わせた車いす。 カスタマイズされたそれは彼女の脚がもう動かないだろうことを示しているが、もう長いこと使われた形跡がない。
こんな脚だからこそ、彼女は跳びはねるウサギをイメージしたアバターを好んで使っていたのかも知れない]
(71) amane 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[──彼女は元々、リアルの世界に大した未練がなかった。
両親を失い、脚の自由を失い、人の命の値段を示された時点で、リアルの世界への興味は尽きかけていた。
アヴァロンの世界にもそろそろ別れを告げるべきか、と考えていた>>0:98ほどだから、ゲームの世界自体が彼女を縛る鎖にはなり得ない。 ゲームもまた、彼女の心をどうにかするほどの魅力を失いかけていたのだった。
ただ、時折と言うには足繁く。 自分の元に訪れてくれる幼なじみがいて。 その相手をこの世界に誘ったのが自分で。 その相手と同じフィールドを自由に駆け回る時間は楽しくて。
それだけが、彼女がゲームもネットも何もかも止めて、世捨て人にならない理由だった]
(72) amane 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[──しかし、その相手も。
彼女の目の前で≪いなくなった≫。 クエストのアナウンスは、『負けた陣営は消滅』すると告げていた。
──そうなれば、彼女には現実へ帰る理由がない]
(73) amane 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[いつぞや口にした「人の心と体はそう遠くない>>4:125」という言葉は、実体験に基づくものだ。
長い眠りから目を覚まし、両親の死を知って。 ショックのあまり気絶するように眠り。 起きたときには耳まで聞こえなくなっていた。
何も聞きたくない、という精神的なものだろうとの医者の言のとおり、ある日突然本来の聴力を取り戻すことはできた。 しかし、彼女の心の中には潜在的な恐怖が残ることになり。
だからこそ、いろいろなことを恐れていた]
(78) amane 2014/06/07(Sat) 03時頃
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[──いつも様子を見に来る看護師が、そっと彼女の体温を測り、目の反応を確認しては、ため息をついて出て行く。
眠る彼女が、それに反応することはない。
陣営の勝ち負けにかかわらず、≪カリュクス≫だった彼女はクシャミが死んだこと、それ自体が敗北だと思っていた。
そして、できることなら自分が彼の替わりにあの世界で消えられればいい、と──*]
(80) amane 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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― Avalon・再起動後 ―
[現実であったあれこれを、カリュクスは知らない。
ふ、とどこかから浮かび上がるように意識が灯る]
……。
[目を開けば、そこはフィールドの裂け目。 ほんのちょっとした3D処理のバグで忍び込める、どこまでも地平線の続く世界だった。
かつて入り方を誰かに教えてもらい、その人はゲームを卒業していったから、たぶん知っているのは、ゲーム内でもうカリュクスひとりきりだ。
いつまでも静かな昼と夜が繰り返されるだけの、美しい秘密の場所。]
(85) amane 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[そんな場所で目を覚まして、自分の体を確かめて。 チアキにつけられた傷は消えていたが、そういえばリアルでログアウトしたような記憶はない。
この世界がまだあると言うことは、サーバーが再起動されたことは間違いないだろうと思う。 なぜか自分がここに残っているのは、巻き戻しがあったのか、それとも何かの気まぐれなのか。
カリュクスは薄く笑う。
巻き戻しがあったのなら、もしかしたら。 消えた、と言われたクシャミも、もしかしたらどこかにいるかも知れない。 それとも、自分が願ったとおり、現実で目を覚まして、ゲームに戻ってきているか]
(87) amane 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[そんな、都合のいいことを考えて]
……時間はたぶん、いくらでもある。 ゆっくり、探して、待とう。
[現実世界の自分のことなど知らぬげに、裂け目の世界からAvalonの喧噪へと、一歩足を踏み出した*]
(89) amane 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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─ ゲーム内 ─
[それからはどこへでも。 レベルだけは高いから、ソロでも特に支障はない。 知り合いたちも、いつも通りの長時間ログインをしているカリュクスには気を止めた様子もなかったから、とにかくフィールドの隅から隅までを歩き回った。
走ると何かを見逃してしまいそうだから、いつも最低限の速度で、ゆっくりと歩く。
──そして、とあるギルドの近くにある橋の欄干に座っていた、小さな黒猫に気づいて手を伸ばした]
……にゃんこ。
(90) amane 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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…逃げない。いい子。
[手を伸ばして喉を撫でると、仔猫は目を細めて喉を鳴らす。
そういえば、クシャミんにあだ名をつけたのは、こんな猫と出会ったときだった。
思い出して、口元を綻ばせる]
…おまえ。そっくり。
[誰に、とは言わない。 見つけられるまで、名前を呼ぶことはしないと決めているから。
一通り仔猫を撫で終わると、黒くて小さな頭に歩振りと手を置いて、少し名残惜しそうにその場を立ち去ろうとする]
(93) amane 2014/06/07(Sat) 04時頃
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──クシュ。
[猫に背を向け、足を踏み出しかけたところで。 測ったように猫が小さなクシャミをする。
──足が止まった]
……やっぱり、そっくり。
[立ち止まった声が震えている。 振り返ることはできなかった。 ただ、ぽたぽたと石畳に水玉模様が落ちる]
──く、う。
[押し殺したように、食いしばった歯の間からうめきが漏れた]
(98) amane 2014/06/07(Sat) 04時頃
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[足を止めたカリュクスに、仔猫が近寄ってくる。 すり、と足に柔らかい毛並みが触れて、励ますような鳴き声が聞こえる>>120。
ぽたぽたと視界を歪める水は仔猫にかかっていないだろうか。 猫は水を嫌う生物だから。
余計な心配をしながら、それでも涙は止まらなかった]
大丈夫、──大丈夫。
[ぼやけた視界には見上げてくる双眸。 自分に言い聞かせるように、大丈夫だと繰り返す]
……、──。
[綺麗な緑を湛えたそれに、探し人のアバターが重なる。 長い前髪の間に、荒い毛並みの異形に変じた後も、変わらぬ色だったその緑が]
(146) amane 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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──クシャミん。
[耐えきれず、探し人の名を呼んで、仔猫に手を伸ばした。 逃げなければそのまま抱き上げようと]
ねえ、にゃんこ。 クシャミんがどこにいるか、知らない? キミにそっくりな緑の目をした、キミにそっくりなクシャミをする、猫耳パーカーの双剣士だよ。 知ってたら、教えてよ。
[何も知らぬげな仔猫に、泣きながら問いかける]
(151) amane 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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[──再びこの世界で目覚めてからも、彼女のメニュー画面のログアウトボタンは機能を停止したままだった。
その、システム的にあり得ない現実は。 探していればいつかは会える、と彼女が考える一因になっていた。
──自分が望んだ結末が実行され、その後システムが巻き戻ったために起こった不具合がこれだと。 あるいは、自分も幼馴染も他の参加者たちも、どこか病院のベッドで眠っていて。現実に戻りたがっていた人たちはもう目覚めているのではないかと。
いくらクエストの敗北が《消滅》だと記されていたとしても、生きたいという意思さえあれば戻れるのではないかと淡い期待をしていたのもある。
だからなおさら、どこかに幼馴染の姿があると信じていた。思い込みたかった。 自分がいつまでも現実に戻ってこないなら、家のドアを叩いてくれたあの日のように、この世界にも一度は顔を出してくれるだろうと、淡い希望を抱きたかった]
(160) amane 2014/06/07(Sat) 23時頃
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[会えるまでは泣くまいと思っていた。 名前も呼ぶまいと思っていた。
涙を流せば喪失が本当になってしまう気がして。 再会の喜びになら、いくらでも泣こうと思っていたから。
しかし、些細な思い出に決心は容易に覆されて、涙は壊れたように止まらない]
探してるの。 会いたいの、だいじな人なんだ。 生きてるかどうかがわかるだけでいい。
どこにいるの──クシャミん。
[おとなしく抱き上げられる仔猫は人の言葉をもたないようだ。 ただ、ごろごろと喉をならしてなついてくれる相手に、一方的に問いかけた]
(162) amane 2014/06/07(Sat) 23時頃
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[仔猫が答えないのは解っている。 ただ、心配してくれるようにざらついた舌で頬を舐められると無性に悲しくなって。]
──クシャミん──
[思わず抱きしめようとしたら、上手く腕をすり抜けられてしまった>>159]
…あ、
[逃げていってしまうかな、ともちらりと思うがそんなことはなく。 フードに潜り込み耳元で喉を鳴らす仔猫の体温に、くしゃりと顔を歪め──]
…ここ、ひと一杯いる。 はずかしい。
[あわてて跳躍して、建物の屋根に逃げた]
(164) amane 2014/06/07(Sat) 23時半頃
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[どこにでも行ける、何でもできるが売りのアヴァロンは、屋根の上にもひとがいる。 ステータスとプレイヤースキルが許せば、移動に関しては本当にやりたい放題だから、人のいないところを探すには苦労した。
襟巻きのようにフードの中に落ち着いてしまった仔猫を連れて、落ち着いたのは見晴らしのいいフィールドのひとつ。 脱初心者程度の難易度の、双剣士専用装備を落とすボスのいる場所だから人も少ない]
(177) amane 2014/06/08(Sun) 00時頃
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[高台の中でも一番高い見張らし台の上からは、アヴァロンの広大なフィールドがよく見えた。 遠く映るホームタウンはまるで箱庭のよう]
──ねえ、にゃんこ。クシャミんはね──
その箱庭を見つめながら、フードの中の仔猫にクシャミとの思い出を語ろうと口を開けば、あとはとどまるところを知らなかった。
親同士が仲がよくて、気がつけばそこにいたことから始まって。 クシャミなんてあだ名の由来、リアルのあれこれ、 アヴァロンに誘ったことやどんなに猫耳パーカーが似合うか、 自分の事故から始まるお菓子と──そして、あの事件の話にいたる]
(179) amane 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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[時間だけはいくらでもあったから、アヴァロンの世界の昼と夜がいくつも繰り返すのにも構わず、逃げない仔猫を相手にいつまでも話した。
頭のどこかではわかっているのかもしれない。 ただ話し相手が欲しいだけなのかもしれない。
どちらにせよ、どことなくNPCやペットとは違う雰囲気の仔猫に、話を聞いてほしかった]
──ねえ、にゃんこ。 クシャミんってこんな子なんだ。 そっくりなキミなら、クシャミんをみつけられないかな。
[時折、そんな言葉を間に挟みながら]
(181) amane 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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─ Avalon・フィールド ─
[仔猫といくつの昼と夜を過ごしただろう。 仔猫がクシャミをするたびに赤い目を潤ませてはいたが、その目から涙が溢れることはもうなかった。
あくびをする鼻先をつついて口許を綻ばせたり、戯れに髪にじゃれてくる前足に相手をしたりしながらずっと話していたが、やがてそれも終わる]
──にゃんこ、いっぱいはなし聞いてくれて、ありやと。 ボクのはなしはここでおしまい。
[言葉を切って、体を伸ばして立ち上がろうとする]
(256) amane 2014/06/08(Sun) 14時頃
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…クシャミん、最後まで諦めなかった。 だから、ボクも諦めないでいたい。 また、探しに行こうと思う。
[ずっと動いていなかったから、あちこちが鈍く痛む。 …相変わらず芸が細かい]
…ね、にゃんこ。 そっくりなキミなら──、
[言いすぎてお定まりになった問いかけを仔猫に向けると、仔猫はするりとフードから抜け出した>>249]
(257) amane 2014/06/08(Sun) 14時頃
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…にゃんこ?
[眠そうにあくびなんかをしていた様子とは少し違う印象を受け、小首をかしげて緑の目を見る。 敵意がないのを示すためにちょっと目を瞑ってみせると、小さな鳴き声をあげて足元に擦り寄ってきた>>250。 それから歩き出したようすに、どこかに行ってしまうのだろうかとも思ったが。
少し歩いては振り返り、誘うかのように上げられる声に、どこかへ案内してくれるつもりなのかと理解する]
(258) amane 2014/06/08(Sun) 14時頃
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[先導する仔猫のあとを追ってフィールドを歩く。 その辺りに生えている草花の回りに飛んでいる蝶に興味を示したり、エノコログサの野原に飛び込んだりするのをほほえましく眺めながらも、だんだんホームタウンに近づいていくのは察していた]
……。
[仔猫が興味を示すものが、ゲームを始めたばかりのクシャミが面白がっていたものばかりだ、と思うと少し切なくて。 仔猫が背を向けている間に、ぎゅっとコートの胸元を押さえた]
(260) amane 2014/06/08(Sun) 14時半頃
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