人狼議事


258 【突発誰歓】鬼渡し弐

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視点:


【人】 旅籠 おもん

[ "器"の意味を頭が咀嚼する前に、
 軽く肩に手が触れた>>4:79――だけで。

          膝を後ろから折られたように
           身体が力を失って、地面に膝をつく。 ]

   『 つ か ま え た 』

[ 言ったのは誰?
 あたし。…それとも、"あなた"? ]

               …ふ、  

      [ 吐息が漏れる。 ]

             [ 確りと掴んだ、手の中には鬼の面。 ]

 ふ。ふふふ…

[ 吐息はやがて連続して哄笑にすり替わる。 ]

(0) 2016/11/21(Mon) 00時頃

【人】 旅籠 おもん

 あは、 あはははははははははは ははは。は――――。

[ 壊れたみたいに笑い続けて、それも突然ぷつりと事切れた。 ]

 …おにはあたし あたしはおに
   にげればおう  にげなければ つぎはそちらへ

[ ぶつぶつと呟く言葉。
 誰に届こうとも届かずとも構うものか。
 口元が歪んでいるのは知っている。…可笑しいから。 ]

            [ 斜めに引っ掛けた鬼の顔。 ]

[ "鬼"が探す次の明之進[[who]]はきっと、その方角にいるのだろう。* ]

(1) 2016/11/21(Mon) 00時頃

旅籠 おもんは、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 00時頃


旅籠 おもんは、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 00時半頃


【赤】 旅籠 おもん

 
    ―――― 彼岸花。


   その花を表す言葉の一つに『 悲しい思い出 』がある。
 

(*0) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
 御門という姓は曼珠村ではよく知られていた姓だった。
 子どもは知らない、苗字の意味。

 …誰かその血筋の者が結婚すると結婚相手の兄弟と
 結婚した者の姉妹を結婚させるという村の中での取り決め。
 御門の血筋に生まれるのは殆ど男で、相手には事欠かない。
 田舎では女より、男のほうが重宝されるから。そんな理由で。

 あたしの許嫁は生まれたときから決まっていた。
 

(*1) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
 御門亜珠沙( あたし )には幾つか年の離れた幼馴染がいた。
 それはもうすぐ、夫になる予定のひとだった。

 …そう、都会に出て、可愛い後輩>>4:*4まで作って、
 そうして婚約の報せを寄越してきた…あの人。
 家で決められた婚約なんて受け容れがたいって
  …… 村を飛び出していったのは随分と前になる。

 嫌いなわけじゃないんだって、彼はあたしに言った。
 でもね、許嫁としては見られないって言った。

 お互い気心知れた仲で、小さな頃からずっと一緒にいて
  そのまま生涯一緒なんだって思っていたのにね。
 応援してくれって手紙には書いてあった。

 …応援、出来ると思う?
 って、ひねくれた返事すら返せなかった。
 返事は書けないまま、あたしは手紙を仕舞いこんで今に至る。
 

(*2) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
 彼の婚約者には会ったことがある。
 彼の生まれ故郷を観たいって言ったらしい。
 いつかあたしの働いてる旅館に泊まりに来た。
 その時に番号を交換したわ。あたしの名前は知っていたって。

 それで後で電話をかけた。「元気ですか」って。嫌なあたし。
 本当はアンタのことなんかどうだっていいのに。
 何度もやめようとしたし、
 無駄だってわかっているのに「彼を出して」って。
 言いたくなるのをこらえて、幸せなの?って元気?って聞いた。
 遠回りに探りを入れたのよ、嫌なあたし。
 それなのにあのひとは付き合ってくれた。
 時間も遅かったのに嫌そうな素振りもなくて。
 

(*3) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
 幸せなのね。彼は大事にしてくれる?…そう。
 気にしていない風に装っていたって落ち込んでるあたし。
 あのひと、慰めてくれたわ。
 とてもやさしかった。それって彼に愛されているから。

 そうでしょう?

 電話越しに何でもないようにあたしは何を望んでいるの?
 あのひとが彼に飽きられるようにって願っているの?
 自分のように?…そう、自分のように。
 

(*4) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
戻ってくればいいのにって彼に伝えて。
此方で暮らせばいいじゃないって。

望んでいることは言葉にできない。
あのひとはいつまでも電話に付き合ってくれる。
あたしには話したいことなんてないのに。

誘いをかけているだけなの、
話していたら彼の話が出るんじゃないかって。

あいつはどんなものが好きなの?
仕事は何をしているの?…今、幸せそう?

聞きたいことは聞けなくて、
「明日の予定は」なんて聞いたの。馬鹿なあたし。

言いたかったことはひとつだけなのに。
「あいつを電話に出して」やっぱりそれだけなのに。
 

(*5) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

 
 昼間は気丈なあたし。収穫祭の被り物みたい。
 電話をした夜も、しない夜も時々泣いているの。
 うらやましくて、うらやましくて。
 「あたしのところから逃げていかないで」って泣いているの。

 季節外れの赤い赤い華を見つけた時に、
 幽霊に浚われて楽になれるならそれでもいいって思ったわ。

 そんな都合のいい話、あるわけがなかったのにね?*
 

(*6) 2016/11/21(Mon) 01時半頃

【赤】 旅籠 おもん

かえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえして
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返せ返せ
返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ
返せ返せ返返返返返返返返返返返――――――――……


      誰だっていい  おねがいだから
 

(*7) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【赤】 旅籠 おもん

 

     あたしを愛してくれる人を 連れて行かないで 

 

(*8) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ 未練を殘し澱んで固まつた澱。
 其の塊とも言ふべきものがかの鬼の面だと誰が思ふだらうか。

 器の中に沈んだ感情を、蓋をしてゐる何かを
  ソレは無理にでも呼び起こさうとする。>>1:*1

      其の結果、表出するのもある意味器自身なのである。 ]

 『 あくまで、之は切つ掛けに過ぎぬ物よ。
   負の感情を持ち合はせてゐるのはウツワなのだから。 』

[ "あたし"の顏で鬼(あなた)のやうに喋る器は
 "あたし"であり"あたし"ではない。

              …… 声無き聲で喋るのは"鬼"。
             只今は此の姿を借りてゐるに過ぎぬもの。 ]

(*9) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ どこか遠くで――或いは近くで
 温かな光が彈けるのを見た。>>#1

          あれはなに?
           ――"あたし"には關係のないものでせう。 ]


            [ …知つてゐるだらう?
             分かつてゐるだらう? ]


     [ 逃げて往つたものは關係がない。
      鬼を渡すべきものはまだ其処此処にいるのだから。* ]

(*10) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【人】 旅籠 おもん

[ 兎角も、立ち上がらぬことには何も始まらぬと
 膝を叱咤して、立ち上がったなら、遠くの方に眩い光。>>#1
 花火で無いことは確か。――けれど、何かは分からない。 ]

 蚊蜻蛉が火に焦がれて飛び込むみたいに、
   釣られて誰か、やって来ていないかしら。

              [ 言葉は大層上機嫌な色。 ]

[ だけれど、眼の中には何処までも昏い色。
 逃がさない逃がさない逃がさないって、無音の言葉で。
 据わった其れを見ることはできない。だから自覚は無い。

         ――… ただ 、
         抑え込んできた何かの蓋が弾け飛んだような
         清々しくも苦々しい気持ちがあるのは、…確か。 ]

(9) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【人】 旅籠 おもん

[ ぺた、ぺたと石畳を踏む素足の音は、
 靴の硬い底より察知しにくいけれど
 よぉく耳を澄ませば聞こえるかも知れない。

      それでも構いやしない。
        …逃げてくれるのなら。

 逃げるのならばどこへだって追っていける。
  逃げてくれなきゃ、追っていくことすら出来ないじゃないか。 ]

  ………おっと。

[ 建物の影から出かかって、――そこに
 ネリエルとアキくんの姿を見つける>>6>>8 ]

      [ 向こうが気付くようなら微笑んで大仰に会釈を。
        気付かないようならば暫く、様子を見るつもりで。* ]

(10) 2016/11/21(Mon) 14時頃

【赤】 旅籠 おもん

 
  [ 思ひは、すべてに先立ち
                     すべては 思ひに成る

           思ひこそは すべてを統ぶ

     穢れたるおもひにて 且つかたり 且つ行なはば

   引くものの跡を追ふ かの車輪の如く 苦しみ彼に從はん ]
 

(*11) 2016/11/21(Mon) 14時頃

旅籠 おもんは、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 19時頃


【人】 旅籠 おもん

[ 何の相談をしているのかまで聞く距離にはいないけれど、
 さすがに呼びかけるほどの大きさの声なら聞こえる。>>17 ]

 そうだよ。

[ 単刀直入な質問には単純な答えで返そうか。
 つまり――前の"鬼"だった彼ももういないよって。
 居場所が知られているならば隠れている意味もないから
 ひたひたと、歩いて距離を詰める。
  逃げ出すなら追うまでだし、逃げなければ立ち止まる。 ]

         ―― 鬼だったら、逃げてくれるわよね?

[ ね?って首を傾げる。
 相談事の結果――例えば、どちらともを捕まえたとして>>16
  どうなるかは、"鬼"の知識の中にはない。
 …いつだって、誰だって一人で逃げようとするから。
  "捕まる"前提で共謀する奴なんてずうっといなかったもの。* ]

(18) 2016/11/21(Mon) 21時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ 惡巧みをしようとしてゐるの?
 無駄だよつて鬼の貌はけらけらと嗤う。 ]

             [ 長い年月の果てに、ありとあらゆる感情が
               注ぎ込まれてきた面は 嗤う 嗤う。 ]

 逃げれば追ふぞ 逃げねば鬼は渡される
  さあ、どちらを選ぶもお好きにおしよ。

[ 嗤い聲は眼前の彼らには聞こえないが、
 嗤うやうな哭くような其の表は彼らの目からも見えるだらう。 ]

     …何處までもお逃げ。逃げて、逃げて捕まつておくれ。
   さうしたら叫び度くなるやうな氣持ちも輕くなるだらうから。

[ 其れは誰の本音だらう。
 "あたし"――其れとも、"鬼"? ]

(*12) 2016/11/21(Mon) 21時半頃

【人】 旅籠 おもん

 
 あたしはわかりやすいのが好き。
  逃げる方もわかり易い方が楽でいいでしょう?

[ 言葉をかけながら、距離を詰める。
 繋がれた手>>20を、眇めた瞳で眺めながら、
 合図のようにこっち!>>22と紡がれる言葉。 ]

 お手手繋いで何処まで逃げ切れるかねえ…行くよ、っ!

[ 駆け出す二つの背を追って、
 囃し言葉に言葉を返して追いかける。 ]

      [ 駆けながら、腰に巻くカーディガンを外して、
        足元の小石を二つ、三つ、拾っておく。
           …足止めのためのちょっとした下準備に。* ]

(23) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ ネリエルと云ふ彼、
 相手に武器に成るやうなものを渡すとは
 お人好しと云ふか優しいと言ふのか ]

   まさに足を"掬"はれる事態に成らないといいけれど?

          [ 樂しや樂しやと笑ふ鬼。
            喋る聲とはまた違ふ聲色を零す。 ]

 重し入りの長布、扨てはて引つかからずに驅けられるやら。

[ 足止めの準備は萬端整へた、後は相手の出方次第と。 ]

(*13) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ 相手方二人がわざと捕まるやうな場所を選んで
 驅けていくことには氣がつかぬ。さう、"鬼"ですらも。 ]

 戀人同士でもあるまいに、何か企みでも?

    [ 勘繰れども、遙か先を行く二人が
      素直に答へて呉れやうはずもない。>>24 ]

   …萬一何か謀を考へてゐるとしても、追ふだけ。
     捕まえられたなら其れでよいのだから。

          [ 但し、結論は一つ。
            最後に"鬼"を渡せればよいのだから、
            企みごとなど氣にする價値もないものだ。
               走る姿を追ふことだけ考へてゐれば。 ]

(*14) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【人】 旅籠 おもん

[ 立ち並ぶ木を避けて、倒木を飛び越えて、追う。
 茂みを抜けてひょいと飛べば、手をついて立ち上がって。 ]

 …二人で走っているくせ、随分と、速い。

[ さあ、ネリエルに靴は裸足には勝てない等と言った手前、
 大きく離されるわけにもいくまいと、駆け出す腕には
 準備の整ったカーディガン。
 胴の部分に小石を詰めて、袖は一つに纏めて縛ってある。 ]

    [ ―― 其れを、思い切り  ……投げた!! ]

[ 中身は重り程度の小石だもの。大怪我はしない。
  …そう、運良く足を捉えるくらいであればよし。
 悪くて相手の注意を引くことが出来れば、それでいい。 ]

(27) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【人】 旅籠 おもん

[ その時二人は休んでいた?>>26
  それとも、追いかけ合いの途中?

 走っていたなら不意打ちには十分だろうけれど。さて。 ]

 当たらずとも遠からず…。
  ―― どちらかが倒れていてくれでもしたらなお良し。

[ 投げ罠の行方は走っていけば知れるだろう。
 石の上だけでなく、荒れた地面の上を踏んだ
 足の裏を小枝が傷付けて眉を顰めるけれど、それでも走る。
  時折足を止める二人に、追いつくようにもっと、速く!* ]

(28) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【赤】 旅籠 おもん

[ 足を刺す小砂利は痛いが、
 逃げるを追ふ躯の胸の底はもつと痛む。

           其の理由を"鬼"(あなた)は知らない。
            其の理由をあたしは知つてゐる。 ]

 逃がさない――逃がさない!もう、逃がさない…!

[ 叫ぶやうな哭くやうな聲の理由は誰も知るまい。
 抑もにして聲を屆け度い相手すらいないのだから。

          緋色の裾が飜るたびに掠れるほど、叫ぶ。
          ―― 誰も聽く者のない赤い色の世界の中で。 ]

(*15) 2016/11/21(Mon) 22時半頃

おもんは、明之進を追いかけながら飴を放り投げた

2016/11/21(Mon) 22時半頃


【人】 旅籠 おもん

[ 口の中の鉄錆の味。
  二脚の底の小さな痛み。
 ぎしぎしと軋むような胸の圧迫感。 ]

       [ 全部、全部、全部無視して、走る。 ]


   ――――――――――――  …… 。


[ 囁くように落ちる赤色の吐息はきっと二人まで届かない。
 もしかしたら――足元の赤い華たちには聞こえていたかも。
 …尤も植物の言葉なんてわからないから確かめようがない。 ]

(31) 2016/11/21(Mon) 23時頃

【人】 旅籠 おもん

[ そう、ただ逃げていくその、
 服の袖でも、裾でも何でもいいから。 ]

 あたしって、昔っからしつこいことで有名なの、 …さ
 
  …っは、 ねえ、 逃がさないよ あたしは !!

[ 手の中に手繰り寄せるだけでいい。
 掴まえれば…捕まえたら、もう逃げられないだろう?

 …必死になって走っている間。
 もしも、「楽しいね」>>29って声が聞こえたら、あたし。

  "楽しくなんかあるもんか"って。きっと、言っていた。

 遠くでよく聞こえなかったから、何も言わなかっただけ。
 だけど、もし投げたものに誰か引っかかって>>30いたら。 ]

(32) 2016/11/21(Mon) 23時頃

【人】 旅籠 おもん

[ 離れた距離も少しずつ、少しずつ縮まって、
 二人の前に行く頃には、足取りも遅くなってたに違いない。 ]




                     ―――― つかまえた。

[ 荒い息を吐いて、一度深く吸ったら、
 各々の肩に軽く手を置いて言うよ。

             苦いものを飲み込んだような、
              逆に吐き出しきったような。
             複雑な気持ちで居る、貌は、

 二人にはそれぞれどう見えただろう。
  其れを確認する気のないあたしはくるりと踵を返して。 ]

(33) 2016/11/21(Mon) 23時頃

【赤】 旅籠 おもん

 
  つかまえた。 …つかまえても、何にも変わりゃしない
   少しは楽にもなれるかって期待――したのにさ。

  … やっぱり、世の中そう上手くは行かないもんなんだね。
 

(*16) 2016/11/21(Mon) 23時頃

【人】 旅籠 おもん

[ 喉の奥で呟きを噛み殺したら、
 少しだけ、上を向いて――…滴が落ちる前に

  人の形をした緋色はその場からぷっつりと*掻き消えた* ]

(34) 2016/11/21(Mon) 23時頃

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