人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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【赤】 負傷兵 ヒュー

[彼の命がなければ、自分は生きていられなかった。
きっとそれは間違っていない、けれど、自分の行いが正当化されるわけではない。
得られたこの地での、“人並みの幸せ”を、素直に享受できなかった理由は、きっとここにあったのだろう。
罪を犯したものが、幸せを得られる筈がない。
だから、かつてと同じように、日々を無意味な雑用に費やしてきた。
それが得られた安寧への、せめてもの対価だと思っていた。

薬の事に触れられれば、少しだけ目を伏せて。
それでもその顔を見上げて、笑う。]

 ……薬、飲まないで過ごすのは怖ぇよ。
 けど、……そろそろ、逃げるのを辞めたい。

 この傷はちゃんと痛いんだって、思い出したい。

[そう言って、シャツの上から包帯に触れる。
薬を抜いていけば、いつかこの傷も塞がるのだろうか。
心がその場で留まり続けないのと、同じように。]

(*7) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[外れた視線に、自らも視線を自分の手元に。

人を殺めた、その事実は、決して揺らがない。
記憶に封はできても、罪が消えることはない。

自らも人を殺めたと、そう告白するのに微か、瞳を揺らがせる。
泳がせた視線は、その腹部を押さえる掌に気付くか。

恐る恐るとその方に指を伸ばして、掌へと軽く、触れて。]

 ………、

[目を、伏せる。]

(5) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……世界の、色んな所が見たい。

[目は伏せたまま、ぽつり、と呟きを落とす。]

 ここを出ようって、お前、言ったよな。
 けど俺は、主に黙って抜けだすだとか、そんな事はしたくない。

 主のお陰で、今、生きていられるんだ。
 ……忘れたいって、俺が言ったのを、叶えてくれたのも主なんだ。

 けど、……ここに留まって、無為に時間を過ごすことで、あいつが浮かばれるとは思わない。
 
[人として扱われなかった日々を、抜けだして。
そうして得た日々がこんな、臆病に逃げ続ける毎日ではきっと、誰も救われない。]

 だから、……ここを出たい。
 ここを出て、いろんな物を見たい。

[このクランでしか見られないものが、沢山あったように。
きっと世界には、そんなものが沢山あるのだろうと、思う。]

(6) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 それで、……たくさんの物を見て。

 主に、ありがとうって、……俺は、言いたい。
 ……あの時、助けてくれてありがとうって、……言えるようになりたい。

[重罪を背負って尚、命を繋いだことを、後悔と思いたくないから。]

 ……駄目かな、……甘いかねぇ、

 主は、……許してくれるかな

[閉じた瞼、触れる体温。
温かいと感じられる事だって、今命があるからこそなのだろう。]

(7) kirisame1224 2014/12/30(Tue) 18時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

 ……うん、

[短な相槌に、自らも頷き返す。
口篭る様子に、やはり負担だったかと不安げな色を滲ませる。
包帯に触れる指先は、視線を感じれば自然と力が籠もるか。
見上げていた視線を逸し、瞬いて。]

 お前が、忘れないって、言ってくれたから。
 ……俺は、思い出したい。

[決意のように、そう言葉にする。
そして、意を決すように、唇を開いて。]

 けど、……一人だと怖いから、傍にいて欲しいと、思った。
 ……誰でも、じゃなくて、お前に。

 ……迷惑か。

[手を伸ばし、その掌へと重ねて。
祈るように目を閉じる。]

(*12) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[触れた掌は、微かに震えていた。
理由はわからない、けれどきっと触れるこの掌に関わること。
重ねる指に、微かに力を込める。

零された笑いの意味は何だろう。
常ならば閉口していたであろう疑問を、言葉にする。]

 なぁ、……お前のことも、知りたいって言ったら、……嫌か。

 ……お前のことも、書いて貰えるか。

[そう言って、示すのはそのスケッチブック。
忘れてしまっても思い出せるように、自分のことだけでなく、二人分を。

やがて閉じられるスケッチブックに、綴られた記憶は何人分だったか。]

(14) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……じゃ、明日にでも言いに行くかな。
 薬、飲んでないの怒られるかもしれねぇけど。

[そこは仕方のないことだよな、と苦笑して。

甘えではない、その言葉に安堵したように目を開く。
離れていく体温を置い、手招きのままに立ち上がる。

カンバスの前、嗅ぎ慣れぬ匂いがこれらの道具からと気付けば、その顔を見上げる。
首を傾けるのに、小さく頷いた。

カンバスに広げられた青色は、見上げる晴れ空によく似ている。]

(15) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 01時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[瞼を閉じて暫く。
言葉が返ってくるのを待つ間、自分は何を考えていたのだったか。
瞼に触れた柔らかな感触に、はっと目を開く。
震える指が自らの手を取って握り返すのを、赤い瞳は確かに見ていた。

瞬きの間の後。
僅かばかり笑めば、頷いて。]

 ……命令がよきゃ、そうする。
 けど、……俺には、そういうの向いてねぇから、やっぱり。

 ……傍にいて欲しい、……お願い。

[そうして再び目を閉じれば、その掌の暖かさに浸るように。

薬を断ち、夢を恐れる夜も、きっと乗り越えられるだろう。
そうすればきっと、頁に文字を、増やしていけるのだろう。

安堵するように、詰めていた息を吐き出した。]

(24) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[そうして手招きの後、青いカンバスの前、彼の膝の上に座ることになるか。
彼よりも体格は劣っている、けれど決して小さな身体ではない。
重くないかと問うより先、伸びてきた筆に身体は硬直する。

それは、思ったよりも軽く、簡単に折れてしまいそうだと思った。
恐る恐るといった風に筆を握れば、包まれた掌に導かれるままにカンバスに色を置いていくだろう。
一色、一色。
はじめは荒かった絵も、細部が書き込まれていく内に精密なものへと変化していく。
硬直していた身体から、だんだんと力が抜けていくかのように。

青い空、揺れる赤い髪、肌に微かな古い傷跡。
もしかしてを問うより先に、彼の描きたかったものの事を語られれば、口を噤んだ。

そうして絵は出来上がる。
清涼な青空の中佇む、一人の青年の姿を。
驚くほどに鮮やかな手付きで描かれたそれを見ていれば、筆とパレットとを差し出されるか。

きょとん、とした顔でそれを見下ろすも、その内に意図を察して困ったように眉を寄せる。
それでも、手を伸ばして受け取って。]

(*17) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

 ……後で、ちゃんとフォローしてくれよ。

[浮かべた苦笑の顔のまま、受け取った筆とパレットとを両の手に持ち向き直る。
朧な記憶とはいえ、人の顔の造形までは忘れない。

とはいえ、それをカンバスに描いていけるかといわれれば、また別の問題になるのだが。

ゆっくりと、ゆっくりと、色を選び、色を置いて。
歪に、それでも、描き進めて。]

 ……おう、何遍だって、聞くから。
 俺が忘れても、……忘れなくても。

[そう告げて笑えば、筆を“ボリス”へと返すだろう。
子供の落書きの方がずっとマシであろうそれに、改めて向きあえばじっと見つめて。]

 なぁ、
 ……絵、教えて?

[“お願い”、と、付け加えて笑った。*]

(*18) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 08時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[月の昇る頃。
夕餉のベルに応じずとも、そして薬を口にせずとも、咎める主は現れず。
微かな違和を胸のどこかで感じていた中、筆は置かれたか。

抱きしめられるままに、そっと手をその背に回して。
服越しに聞こえる、心臓の音。]

 ……あ、ぁ。
 それは俺もお願いしようと思って、……続き?

[夢を一人で乗り切る勇気はなかった。
だから、部屋に呼ぼうかとは考えていたのだけれど。]

 悪い、……あんまり覚えてなくて。
 ……部屋で聞かせて貰えるか?

[そう言って、回していた腕を解き、その手を引いて自らの部屋へと誘おうか。]

(30) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 21時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[交換したばかりのシーツは、不格好に敷かれていながらも完璧に近い程真白だ。
先立って自分が腰を下ろせば、ぽん、と隣を叩いてみせる。
彼が隣に腰掛けたのに、その顔を見上げればに、っと笑ってみせて。]

 ……ほら、続き。

 するんだろ?

[そう言って細まる瞳の奥に、『また今度』の記憶は映っていただろうか。*] 

(31) kirisame1224 2014/12/31(Wed) 21時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

− 自室 −

[見つめる瞳を、じっと赤い瞳は見つめる。
指先が触れた頬は、笑みの形。
彼の瞳は、こんなに青い色をしていただろうか。
触れた鼻先にそんなことを思っていれば、妙にそれが照れくさくなって目を閉じる。
微かに、顔を傾けて。]

 ……、ん、

[僅か、身体を寄せれば、触れるだけの口付けを。

睫毛と睫毛とが触れ合うような距離、そっと唇を離せば笑んだように息を漏らす。
薄く、薄く目を開いて。]

 “この間”は……、ここで、終わってんのか?

[そうわざとらしく問えば、再び唇を寄せる。
微かに開いた唇から伸びた舌は、ちろりと擽るように上唇に触れたか。
そっと、腕をその身体へと伸ばす。]

(34) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……俺頼りなのかよ。
 俺の事、覚えててくれねぇの?

[冗談には、冗談を重ねていく。
深まる口付けに目を閉じれば、抱き寄せられるまま背に腕を回し、そのシャツをそっと掴む。
髪をかき分け、地肌へと触れる指に、背筋が震えるような感覚。
荒い呼吸を試みていれば、鼓動がすぐ耳元で鳴っているような錯覚を覚えるか。]

 ……っ、 は、

[凭せた身体を押し付けるように、体重をかけていけば、その背はシーツへと触れるだろうか。
背に回していた片腕を解けば、自らのシャツの釦を1つ、2つと外して。]

 最後に、シーツ汚しちまったら、
 ……主、怒るかな……

[冗談めかして笑いながら、わざとらしくシャツを肌蹴て見せる。
指差して示すのは、肩口の結び目か。

それが、解きやすいように緩められていることを知っているのは、包帯を巻いた彼だけで。*]

(36) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 03時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[結び目を解くのに常よりも時間がかからぬ事に、気付ける程余裕があるわけではない。
向き合う格好のまま、寝台で。
彼に包帯を解かれるのは初めてではないというのに、どこか可笑しいのは普段とは違う空気だからか。

肌蹴た服のあわいに差し入れられる手の温度に、ふっと息を吐く。
そろりとシャツを脱げば、薄く血を滲ませる傷ごとが外気に触れる。
再び唇を寄せて口付けを請いながら、向き合う彼の着衣を緩めにかかるか。]

 シーツ干してったら、誰かちゃんと回収してくれんのかな……

[一人で洗うのが大変だとしても、二人ならば直ぐに洗い終わるだろうか。
そうして、旅の支度を二人でして。
世界を回る準備をして。]

 ……反対、されないといい、よなぁ

[瞳を細めてそっと笑う。
晒した首元に顔を埋めるように、身体を擦り付ける。

いつか人並みの絵が描けるようになれば、主にも見てきた世界を教えられるのだろうか、なんて。]

(52) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 15時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……手、汚れる、

[包帯を解けと、暗に促したのは自分だというのに、傷に触れられればそんなこをと述べる。
薄い皮膚、滑るような感触。
重ねた唇に、震えた吐息。

掌が内腿に伸びるのに、押し倒す格好から身体を僅かばかり起こす。
開いた空間に伸びた指は、緩やかな動きのまま甘い刺激を齎して。
薄れかけた其処に、再び赤く印がつけば、小さな声を漏らしたか。]

 ……っ、 ……わかったよ、……悪かった、

[わざとらしく苦笑してみせれば、自らもそっと手を伸ばし、下衣を寛げる。
触れた茎を数度擦れば、軽く腰を押し当てて、その指の絡む自身とを擦り合わせるか。]

 ……俺だけ、やられるのは、
 やっぱ、やだ、

[そんな風に笑いながら、甘く刺激を分けあっていれば、自身は確かに熱を帯びるか。
吐き出す吐息に、幽かな声が交じる。]

(68) kirisame1224 2015/01/01(Thu) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……ん、『やっぱ』、

[思い出したのか、覚えていたのか、それともただの偶然か。
微かに笑むのに、唇の端を吊り上げる。

二人分の熱を擦り合わせながら、唇を寄せ、幾度目かの口付けを強請るだろう。
揺らぐ腰の動きが隠し切れないものとなった頃、抱き寄せられるままに姿勢は入れ替わるか。
熱に滲んだ赤い瞳が、じっとその瞳を見上げる。
シーツが汚れると、無意識に背は反って。]

 ……ん、 ッ、ぅう、 ……ッふ、

[『お願い』と共に、重ねられる唇。
指先が探るように触れるのに、そっと両の足を開く。
そろりと、背に腕を回せば、力を込めて。]

(71) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

 ……愛して、る。

 愛してる、……クアトロ、

[ひゅ、と、息を一つ吸う音の後。]


 ……、……ボリス、……?

[確かめるように、名前を呼んだ。]

(*34) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 01時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[わざとらしく告げられる『初めて』の言葉。
それが嘘偽りであることを、彼は知っているだろうに。
幽かに苦く残るのは、浴場での記憶。]

 んなこと、言われなくてもわかっての。
 ……酷くしない、ことくらい、

[そう言いながらも、進み入る指先に、反射的に視線は逸らされる。
息を吐き出せば、違和を快楽へと掏り替えていくように。

そんな一つ一つの動作から、自分はやはりこういった行為に慣れているなどと悟るだろう。
その度に誰とどんな言葉を交わしたのか、そもそも抱かれたのは誰だったのか。
覚えていられないのが、ただ、辛かった。]

 ……ッ、 ぅ、そこ、
 そこ、……もっと、

[そんな考えを紛らわすように、一瞬掠めたように触れた箇所への刺激を強請るか。
真っ直ぐに、その顔を見つめて。]

(74) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[かつて、誰の腕で抱かれたのか。
それらを覚えていられないのは、これが最後になるように。
これからは、言葉の一つ一つを覚えていられるように。

そういう決心では、この行為は『初めて』となるのではないだろうか。
そんな思いつきを口にしては、甘いと笑われてしまうだろうか。

涙を薄ら滲ませるその頬に、そっと指を添わせる。
唇を、寄せて。]

 ……ごめん、
 愛してる、 ……ありがとう、

[宛てがわれる熱を迎え入れるように、息を深く吐いて。
自ら唇を寄せれば、目を閉じた。]

(*36) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 02時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

 ……何泣いてんだ、ばか、……

[青を滲ませた雫が、頬へと触れた掌へと落ちる。
掌を滑らせるようにその雫を拭えば、身体を寄せて刺青の瞼に口付ける。

その涙に濡れた掌は取られ、指と指が絡みあい。]

 ん、……忘れない、……忘れないで、……思い、出していくから、

[過ごした時間の、一つ一つを。
少しずつでいい、思い出していきたい。
その決心を、誓うように、掌を握り返す。

指が快楽を齎していた時間は、本当に僅かだった。
指の代わりに押し入る熱に、く、と喉が反る。
それを捕まえるかのように伸びてきた手に導かれるように、再び顔を寄せて。]

(*39) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

 ……は、ァ、……ぁっ、 あ、 
 な、ァ、……はい、 った、……?

[震えた声で、問いかける。

背に回したままの片方の腕に、力を込めれば口付ける。
暫くは動かないでいて、と、小さな声での『お願い』を。
そうして、暫しの後に動いていい、と掠れた声で呟いた。]

(*40) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[繋いだ指先から抜けそうになる力を、必死に留める。
反らせた首元へと唇が降る度、その指先は幽かに跳ねた。

全てを納めたと、その声に数回に分けて息を吐き出す。
意図的に動いていない、そうはわかっていても内側の動きに身体は震える。
時折、きゅうと裡を締め付ければ、あ、と短く声を漏らした。]

 ……ん、……動いて、 ……動いて、いいから、

[滅茶苦茶に、とも、好きにしろ、とも口にしなかった。
口にせずとも、きっと応えてくれるだろうからと。
揺する動きに、応えるように腰を動かして。]

 ……は、 ……あ、っ、あッ、あ、 ぅ、ッ
 んっ、 ……っは、 くあとろ、……クアトロっ、

[的確に擦り上げていく動きに、高く跳ね上がる声。
触れられずとも、自らの熱は先走りを零して。
両の足をその腰へと絡めれば、もっと深くを求めるように、全身でその身体を抱きしめる。]

(*43) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 03時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[打ち付ける音が、耳に届く。
鼓膜を震わせた音が、頭を痺れさせる。

ただでさえ頭が追い付いていないというのに、その口付けにより酸素の供給が阻まれれば更に、追い詰められることとなるか。
身体に浮いた汗は、背で滲んだ血液と混じりあい、シーツを赤く汚していく。
精の独特の香に混ざる、赤い鉄錆の香り。]

 ……っ、ぅ、 ん、 んン、っ、

 っは、 くあとろ、 ……ッ、……い、きそ、

[そう口にしていながらも、既に何度か達していたのかもしれない。
熱く融けていく思考。
それでも裡の動きを察せば、更にきつく、きつく抱き締めて。]

 ッ、 ん、 っぁ、 あ、 ――――……、

[一際大きく身体を跳ねさせれば、咥え込んだ茎ごとを締め付ける。
しゃくり上げるような呼吸を繰り返せば、最も大きな波に耐えるように。
内側へと精が注がれるのに、そろそろと身体の力を抜いた。]

(*46) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー


 ……もう少し、このままで、

[背に回していた掌を頬に添え、小さな声で囁く。
絡めた指からは、既に力は抜けていただろう。

それでも、腰へと絡めた足は解かれない。
呼吸がある程度まで落ち着けば小さく頷き、その腰を解放しただろう。*]

(*47) kirisame1224 2015/01/02(Fri) 04時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[少し待てと、そう口にしたのは、達した後の身体では急に動きたくなかったから。
注がれたばかりの精の感覚だけで、頭がどうかしてしまいそうだというのに、そこに更に急な刺激が加わったらと思うと身動きが取れず。
そんな風に身体を落ち着けようと思っていたものだから、急な世界の反転に応じられる筈が、無かった。]

 ……ッ、あ、 やッ……

[上がる声は、妙に情けなく響いた。
再び始まる抽送に、再び声は甘く漏れだす。
止めろという『命令』は、決して口にはしない。]

 ……ッ、当たり前、だろ、……
 俺じゃ、巻けねぇんだか、……ら、ッ ぁ、

[視界の端、寝転がっていたシーツが赤く汚れているのが見えた。
抱きかかえられる格好では、結局彼の身体も汚れてしまうだろう。
何よりも、常ならば直ぐに包帯で覆われてしまう古傷の背を、こんな格好で晒すというのがどうしようもない羞恥で。]

(*59) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 00時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[開放されたのは夜がどれほど更けてだったか。
眠るためにシーツへと横たわったのは、きっと全ての処置の終わった後。
シーツの汚れもそのままに横になるが、やはり気にはなったか窓だけは開けただろう。

寝台の上、幽かに脇へと寄れば、その隣をぽん、と掌で叩き。]

 ……手、繋いでて

[眠りに落ちる間際、強請るのはそんなこと。
薬を飲まぬ夜。
いつものような、独特の感覚はない。

どんな夢を見るのか、どんな事を思い出すのか。
それはきっと、眠りに落ちなければわからないこと。

それでも、夢の先に続く明日を、待つように。
その明日が良い物に鳴るようにと、祈るように。

そっと、目を閉じた。*]

(102) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 00時頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[傷が塞がったとしても、傷跡は消えない。
それを良きことと捉えるか、悪いことと捉えるか、それは考え方の問題だろう。

このクランで過ごした時間、自分はこの傷と共にあった。
もしこの傷が癒えたとしても、傷跡としてこの時間は身体に残り続ける。

そう思えば、残る傷跡もきっと、厭わしいものではなくなる筈。
なにより、最も傍にいてくれるという彼が、この無残な背を見ても嫌悪を抱かないというのならば。]

 ……あッ、……あっ、はァ、 ……ん、ッ
 ッ……、 ……血、不味いだろ、……

[それは“吸血鬼”にかける言葉ではなかったのかもしれない。
薄い皮膚に触れた唇に、大きく身体は跳ねる。
深く、深くを抉り、貫く熱に、次第に呼吸すら覚束なくなる。
突かれる度に達しているのでは、などと錯覚するほどに。

内に放たれた精の感触にも、そのまま体重をその身体に預けていたか。
繋がりから抜ける感触にすら、軽く達しそうになっている事が悟られなければいい。]

(*70) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[先程迄の乱れが嘘のように、包帯はきちりと巻かれ、シャツの釦は留められる。
全ての処置を終えた掌は、今、自らの手の中に。
そうして自らの身体をその腕の中に収めてしまえば、背を穏やかなリズムで叩く。

疲れきった身体には、心地良い感触。]

 まだ、寝るの、怖いんだ。

 ……けど、……明日、ちゃんと話そうな。
 怒られても、……反対されても、……

[そんな事を口にしながら、重くなった瞼は閉じられる。
窓からは風が吹き込んで。

けれど、決して寒くはない。]

(116) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

【赤】 負傷兵 ヒュー

[閉じた瞳、触れた唇。

応える声はなかったけれど、口元は穏やかに笑んで。*]

(*71) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃

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