人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点:


【人】 落胤 明之進

[ぼんやりと去る人達の事を思った。

 アマルテアが何を思って何を開発していたか、
 結局は聞けていないけれど
 彼女は果たして望みを叶えられたのだろうか。
        (そうなら、いいのだけれど)

 それがエゴの押し付け、賞賛され難きものだとしても
 彼女を責めたいと思えないのは
 きっと、彼自身が管理者の側だからだろうと思った。

 ……クラリッサは、あの状態が「自由」といえるのか
 よくわからなかったけれど

( それは 誰かが勝手に決めるものでは ないか )

 そう思ったから、鉄扉をくぐる彼女>>3:150の背を、
 黙して見送っていた。*]  

(7) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

― →     ―

[肉を抉り、血を零れさせる白い針は、
 抜くときにぞわりと背筋が震えるような気がした。
 
 一度、外に出た。
 古書の独特の匂いが鼻をつく。
 少しぶりの家、彼は棚や本、
 さらには私物まで綺麗に整えてまとめ

 それから、短い短い休息についた。
 薬のにおいが抜けない片腕が熱を持っていたが
 疲れていたからか、――すとん、と眠りに落ちる。

 吹く風、戸が軽く軋る音、
 それが御伽噺の機織の音にも聞こえた。]

(8) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

[有明の まだ鐘が鳴らぬ時刻。
 ひたりと張った水鏡が僅かにゆらゆらと揺れる。

 彼は銀色に光る刃を首元に当てた。


   ――   はらり、
  はらり。

 黒羽を散らすように、
 長い髪がはたり、次々とタイルに落ちる。

 彼は何もいわずに地を見下ろしていた。
 あの雲雀の巣の男のように見下ろしていた。

 酷く静かな朝だった。
 薄闇の中 水鏡には何も映っていなかった。]

(9) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

【人】 落胤 明之進

[夜が完全に去った頃、
 彼は施設内へと戻ってくる。

 ……ノアの辞表はまだ、
 監視室で見ることができただろうか。

 シャイなひとだったね、と呟く唇は
 僅かに笑っていただろう。**]

(10) 2015/07/16(Thu) 07時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 07時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 07時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 14時頃


【人】 落胤 明之進

─彼女らを見送った後─

[階下は少しざわついていた。
 地上からの救援が来たからか
 少しばかり静かな第三棟。

 彼は医務室で片付けをする気にもなれず
 ただ、自室にて適当に傷の手当てをしていた。
 鳥たちの姿を見ることも無く。

 静かに瞼を閉じる。
 ここも"ひと"が少なくなった。

 背中を伝う未練の黒糸も
 ──……もう、断って>>9しまおうかと

 思うた手のひらは、
 小刀を左の袂へと導いた**]

(27) 2015/07/16(Thu) 18時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 18時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/16(Thu) 22時頃


【人】 落胤 明之進

― 第三棟 ―

[廊下に出れば、
 鸚哥の声が聞こえてくる。
 あゝ、彼らがきたな、と思った。]

[黒い睫を伏せて一度、息を吐き

 行く二羽の鳥。夫婦星のようにも見える彼ら。
 少し遠いそれらの姿を目に焼き付けて

 胸に も一つ、呼吸を通すと、
 少し重い袂に意識をやった。]

  ( ………… )  

(40) 2015/07/16(Thu) 23時頃

【人】 落胤 明之進

[開閉に認証が必要な扉は
 閉まっていなければ用を為さない。
 故にその時>>42もまた、二人の前に在る大扉は
 行く手を阻むように塞がっていただろう。

 彼は迷わなかった。

 廊下から警備の人間が
 獣人達の方へ向かうのが見えた。

 地を蹴る。
 左袂から出した小刀のさやを抜いた。

 「すまんな」

 警備員の耳元で囁いた声は聞こえたのかどうか。
 興味もなかった。]

(43) 2015/07/17(Fri) 00時半頃

【人】 落胤 明之進

[腹を刺されうめき声を上げる警備員から刀を抜けば
 払ったはずの血の馨がまた着物に滲む。

 彼は踵を返し、大扉前にて
 しゃがみこんだフィリップを見下ろした。]

  なんてざまだ。
  ……姫君の手を引くなら
  最後まで引いたらどうかな。

[淡々とそれだけ云って、
 彼は大扉のセンサーに指で触れる。
 「外」の匂いがふわりと満ちた。

 梟はどうしていただろうか。
 その黒曜のうつくしき瞳を見たならば。
「はやくいきなさい」と静かに促しただろう。]
 

(44) 2015/07/17(Fri) 00時半頃

【人】 落胤 明之進

[どうか、どうか。
 彼らがオルフェウスのように振り返ることなく
 地上へ向かってほしいと ――そう、願うばかり*]

(45) 2015/07/17(Fri) 00時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 00時半頃


【人】 落胤 明之進

[二人とも「どうして」と重ねたから、
 彼は小さく肩を竦めた。]

  いきていたいんだろう。

[なぞるのは尚、
 鮫に投げかけられたあの言葉>>250だけ。

 フィリップ>>48が我に帰って
 梟>>49の掌をとるならば
 彼の出番は終わり ――きっと長話は無用]

  はやく。

[君達は。まだ、未来があるはずだ。
 そう思いながら再度促せば、
 彼らは行ってくれただろうか。

 その背を見送ることぐらいはできればいいけれど。*]

(53) 2015/07/17(Fri) 02時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 02時頃


【人】 落胤 明之進

[ゆうらり、幽鬼のように血塗れた刃を持ち
 外の風に着物の裾を靡かせた。
>>57
 こちらに頭を下げたマユミの絹糸のような黒髪が揺れる。
 彼はそれを無表情で見届けると、
 大扉をくぐる彼らの背を見送る。]

(58) 2015/07/17(Fri) 11時頃

【人】 落胤 明之進

[投げかけられた声>>63がある。
 それに一つ、首を傾げた。
 なにかを言いかけて口を開いたが、それもすぐに閉じて]

       さようなら。

[彼はフィリップに向けてそれだけ言うと
 二人の獣人が去った後、
 彼は蹲る警備員の傍へと歩いていった。*]

(64) 2015/07/17(Fri) 11時頃

【人】 落胤 明之進

[第三棟の少しはずれ。]

  やぁ……すまないね。
  だけどそんなに痛いのかい。

[蹲り何事かを言う警備員を見下ろし、
 血塗れた小刀を掌で弄んだ。]

  昔から「警察」には恨みがあるから
  少ゥしばかり深く刺してしまったかもしれないが
  ……にしても、刃渡り五センチだよ?

[気狂いと罵られてはにっこりと朗らかな笑みを深め
 彼はそれから監視室の方へ向かった。
 
 監視カメラにはがらんとした施設内が映っている。
 机の上においてある手紙をぺらりと捲れば
 それはノアのものだった。]

(67) 2015/07/17(Fri) 12時頃

【人】 落胤 明之進

  ――シャイだねえ。

[別れの挨拶くらい、とは思ったが、
 すぐに口を閉ざして、小さく肩を竦める。]

  ……いや、

[忘れてしまえばいい。ここであった嫌な事は。
 そうして”良いこと”が少しでもあったなら
 それは覚えていきていけばいい。

 あの学者の顔を思い出しながら
 エゴイスティックにそう思って、
 彼はからん、と刃を投げ出した。 ]

(68) 2015/07/17(Fri) 12時頃

【人】 落胤 明之進

 
  常々不思議だったんだよ。
  ……ここを創った御仁は、
  一体、何を考えていたんだろうかと。

[聴くものもいないが、ぼやく。
 ムーンストーンに一つ触れ、]

 『……沖に出たらば暗いでせう、
  櫂から滴垂る水の音は……、』

[いつかどこかで読んだ詩を、口ずさんでいた。**]

(69) 2015/07/17(Fri) 12時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2015/07/17(Fri) 12時頃


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