人狼議事


237 【リアル人狼RP村】蜉蝣の村【半身内】

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【人】 鳥使い フィリップ

[どれだけ叩いても開かなかった扉が開く音>>#0
望んだはずのその音は、それでも嫌に空虚に響いた。

繰り返される謝罪の言葉はあまりに現実めいていて、非現実から引き上げられたばかりの身には、まるで遠い世界の言語にすら聞こえる。
自身が身を置いていたのは、正しく"そちら側"の、筈だったのに。

半ば呆然としながらその言葉を聞いて、下げられた頭>>#1にも、到底声を掛ける気にはなれない。
茫洋と彷徨わせた視線は、亡骸を抱えたままのグレッグ>>6へと。
歩み寄っては、真っ赤に染まったメスを握りしめた、同じく血塗れの手へと。ゆるく手を重ねた。]

 ……グレッグ、
 も、…いいから。

[もう終わっただとか、そんな冷静な言葉を告げるつもりもない。
ただ彼の手に――いつか繋いだ暖かなその手に、人を傷付ける為の凶器が握られているのが、厭だと。
それだけ。]

(7) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 20時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[それからその腕にしっかりと抱えられた、喉から顔から、潔白の衣服まで。朱に染め上げられたレティーシャ>>4:62へと。
恐る恐る手を伸ばしては、一度握り込んで――それから改めて、緩く触れた。

遠くない記憶の中、作り物めいた儚さで笑った表情と、赤い唇は。
血色を失った今でさえ、変わらないように思えて。]

 おわった、…らしいです、よ。

[濡れた唇を震えた指で拭いながらの彼への言葉は、同じく自身へ言い聞かせるように。
そうしてしばらく、その場の収拾が付けられるまで。
急に吹き込んだ外気に、眩暈めいて蹲っていた、だろうか。]

(8) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 20時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[金属が床に落ちる冷たい音と、途切れ途切れに呼ばれる仮の名前>>10
頬に当てられた手は、温い鮮血で僅かに滑りはしたかもしれないけれど。]

 そう、――だよ、生きてる。
 俺も、君も。
 まだ、…いや、ちゃんと、…生きてる。

[眼前の血の海に広がる、生と死とのコントラスト。
けれど手のひらから伝わる熱は、彼の言葉は。確かに、生を伝える物に他ならない。
乾いた自分の手を頬の上に重ねては、震える指先にだんだんと力を込めて、強く握った。

繰り返される拙い謝罪を聞きながら、――"彼"の前ですら流さなかった涙は、今更流れはしないけれど。]

 ……なんで、
 君が――謝ることなんて。…何もないだろ。

[大丈夫だから、と。
まるで子供をあやすように――そんな事、一度もしたことはなかったのだけれど――何が大丈夫かも解らないまま、繰り返した。
それでも彼のその手が、何にも汚れる事がなくて良かったと。ならばまだ、――大丈夫だと。
言い聞かせる言葉は、彼へと、自分へと。]

(13) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 22時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[呼ばれる自分の名前>>17。あれほど厭っていたはずの名前も、今はただ安堵を覚えることしかしない。]

 ……ん、うん。
 俺も――よかった、
 よかっ……、

[此処へ来てからずっと笑顔でいた彼の、子供じみた泣き顔に、――まるで自分の代わりに泣いてくれているようだと。ただの感傷に過ぎなかったかも、しれないのだけれど。
透明な温い雫が一滴、二滴と、落ちるたびに。血の匂いの立ち込めた部屋が、少しずつ澄んでゆく感覚。
血に濡れた手を引き寄せては、彼の額に自身の額を当てて、深く息を吐いて。]

 ……ぐれっぐ、?

[不意に ふ、と力の抜けて重くなる身体に、ぱちりと目を瞬いては焦りの滲んだ声で名を呼ぶけれど。
慌てて引き上げた顔から薄く呼吸を感じ取れたなら、短く吸い込んだ酸素はゆっくりと吐き出す。]

 …………、はは、

[やはり子供みたいだ、なんて。
気の抜けた掠れた笑いと共に、眉を歪めて下げた。*]

(21) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[そうして耳に響いた鋭い音>>19
ゆるゆると顔を上げれば、先の乱入者と――それから此処まで引きずってきた"彼女"が、その上げられた手のひらが、目に入っただろうか。

無理やりに腕を引いた時の、嫌に弱々しい声>>11は最早見る影もない。
こんな時でもすらすらと言葉の出る彼女を、グレッグを抱えたまま、しばらく呆然と見遣って。
それから笑いだか、呆れだか。どちらともつかない表情に、顔を歪めた。]

 ……お願いします、

[彼女の言葉で、広場には数名が踏み込んだだろうか。

抱えたままのグレッグと、それから血の海に沈むレティーシャとを。
あの放送の主と同じ場所の人間だと思えば、些か躊躇われはしたけれど――それでも託して、ゆっくりと立ち上がった。]

(22) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[そうしてネルへと、数歩近付く。
代わりとばかりに向けられた憤りの塊へなのか、それとも道中の会話へか。]

 ――……、
 ありがとう、…ございます。

[掛ける声は結局、当たり障りのない――言葉だけを取れば、社交辞令めいた単調なもの。

それでも向けた表情は、ずっと溜め込み続けた感情を隠すこともできずに、何とも酷い物だっただろうけれど。

それだけ言葉を告げれば。
他の職員が踏み込む前にと、廊下の奥へ足を向けようと。*]

(23) g_r_shinosaki 2015/08/30(Sun) 23時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―個室にて―

[喧騒から離れて廊下を進めば、幾度か通った、自分の物でない個室へと。
変わらぬままベッドの上で眠る彼の姿に、ぐ、と喉を詰めてから、室内へと踏み入った。

シーツの上に腰掛けて、置いたままの煙草をもう一本。
何とも混ざり合う事のない紫煙を、彼に掛からぬようにと吹き捨てては、扇いで流す。]

 ……終わりましたよ。
 グレッグも、ネルさんも、…俺も。
 ちゃんと――生きてます。

[彼がもしも、あの時望んだならば。
"今とは違う"結末へ導く事も、簡単だったに違いない。
――それでも自分は、未だ生きている。

肩越しに見遣った彼は、どんな表情をしていただろうか――なんて、愚問に過ぎなかったか。
ひたりとも動かぬ目蓋へ、そっと微笑んで。]

(32) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ………っ、

[それから直ぐに、崩した。

開かぬ扉が開いた時だって――彼の喉に手を掛けて、その温度が消え失せるのを見届けた時だって。決して泣いたりしなかったのに。

堰を切ったように溢れる涙を押し殺すように唇を噛めば、廊下に声が漏れる事もなかっただろう。
――聞かれるとすれば、彼だけに。]

 …ようすけさ、……、

[嗚呼これではまるで子供じゃあないかと、冷静ぶって思わないこともない。
これならば、まるで子供にそうするように伸ばされた腕に、手に。不満なんて返せやしない。

それでももう、それすら与えられる事もないのだから。
ならば最後くらいは、良いじゃないか、と。]

(33) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

[――――、
いつか彼が開いて、そして自分が閉じた襟口から顔を上げた頃には、それは酷い顔になっていたかも、しれないけれど。
それでも彼女にすら>>26、皮肉めいた言葉回しであったとは云え、"許して"貰えたのだから――今更気にかけることもなかったか。

未練がましく手を掛けたジャケットから、ころりと落ちたオイルライターへと。弛んだ視線を滑らせて。
見覚えのあるその形に、ゆっくり数度、目を瞬いた。]

 ――――……、これ、

[頂いても良いですか、と。
火のつかないホイールに指を滑らせながら、否定も肯定も返らぬと知りながらの狡い交渉。
いつか彼の指が重なったその場所へ、自らの指を重ねては、緩く――それから強く、握った。

伝えるべき言葉は、山程あったのかも知れない。
手に収めたライターが辿ってきた道程も。彼のこれまでも、――姓すらも。知りはしないのだから。
掛けられる言葉になんて、限りがある事も知っている。
そもそも、それが届きもしないことだって。

それでも。]

(34) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ………、もう一度。
 呼んでくれたら良いのに。

[服の上からそっと肩を掴んでは、色の失せた冷たい唇に、今一度。いつかの繰り返しのように唇を重ねた。

自身が身を置いているのは紛れもない現実。
例えば、ろくに触れることもなかったお伽話のように。
御都合主義のハッピーエンドなんて、訪れる筈もない。

自分はもっと、物分りが良かった筈なのだけれど。
自身の温度を分け与えるように、叶わぬとは知りつつも、そこに温度が灯ることを願いながら、緩く食んでは。

やがてゆるりと、ひどく緩慢に身を起こして。]

 …、また。

[どうしても、別れの言葉だけは告げられずに。
あの時と同じ。ただ生きる為にと、部屋を後に。
職員が訪れれば、薄く笑っては――彼の身体を託しただろうか。*]

(35) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 00時頃

【人】 鳥使い フィリップ

―それから―

[世間を騒がせた"大スキャンダル"の、その後。

ひとり報道の矢面に立った"青年"の存在>>39に、幸か不幸か、成人に満たぬ年齢に。当然のごとく認められた"正当防衛"に。
それから親の根回しも、僅かなりとも功を奏したか。
これ程の事件に巻き込まれたにしては随分すんなりと、日常へと。戻れる事になったはず。

――勿論、"形式上は"の、話だけれど。

親からも、友人からも。腫れ物に触れるかのような扱いは変わりはしない。
それはそれは模範めいた、至極当然の反応。]

(46) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

 ――だと、思ってた、…な。

[乾いた声で呟いては、取り出した赤いパッケージから一本。チャコールフィルターを掴んで抜き取る。
オイルを満たしたライターを擦れば、ぼやりと上がった炎に紙巻で触れた。

燻る煙はいつかの香り。
喉から肺へと染みる煙は、相変わらず。]

 ―――不味い。

[言葉に反して柔らかく眇めた瞳で、吐き出した紫煙を見送る。
青く澄んだ空へと、ゆらゆら上って消える煙に。
馬鹿みたいに良い天気だと、呆れとも感嘆ともつかぬ感想を。]

(47) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[手の内でそっと温めたライターをポケットへ落として。
代わりに一枚、小さな紙片を取り出した。

本人からの意思だと伝えられた病院名>>44
其処に書かれた人物名は、初めて見るものだったけれど。それでも確かに、馴染んだ"彼"のものだった、はず。]

 こぐれ、…くうた。
 空詩……か。

[馴染まぬ名前の代わりとばかりに、思考に浮かぶ笑顔。
幾度も幾度も反芻しては、声に合わせて歩を進める。

結局のところ――"まともすぎる"世間なんて、何も役に立ちはしない。
これまで信じていた揺るぎない正しさは、随分と呆気なく、崩れ去って消えた。

それでも、――彼なら。
あの悪夢のような数時間を共に過ごした彼なら、きっと理解し合えると。きっと手を取り合えると。
甘えか確信か、確かにそう、"信じている"。

歪んだ視界で揺れる袖を掴んだ、あの時>>2:64と同じように。]

(48) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 01時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[見舞いの代わりに提げたコンビニの袋の中には、滑らかな黄色で満たされたプリンのカップ。
冷えたそれが温くなってしまう前に、辿り着かなければと。
子供っぽいと――彼には笑われは、するだろうか。


彼と共に並んで歩くのも、それから例えば今更、その年齢を聞いて狼狽するのも。
馴染まぬ苗字の刻まれた墓の前に、彼の口元で揺れていたものと同じ煙草に火を点けては、そっと翳して瞳を閉じるのも。

どれもこれも、"これから先"の話。
"彼ら"が失くして、"自分達"が手に入れた、未来の話。

どこからか耳を掠めたベルの音>>42を聞き流しながら。
そのままゆっくり、*踏み出した。*]

(49) g_r_shinosaki 2015/08/31(Mon) 01時半頃

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