21 潮騒人狼伝説
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…………、 え、
[ぽかんと。 あっけにとられた間抜けな声が囁きに乗った>>3:*57]
(*0) 2010/07/23(Fri) 01時頃
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――女湯――
……あ、
[複雑な感情を抱きつつ>>3:400、走って、走って、そして。 赤い瞳でこちらを見て、赤く染まった湯の中にいる、ミッシェルを見た]
…………、
[笑顔をこちらに向ける彼女には、何も言えず。 やがてくずおれる彼女に視線を落とすと、人知れず歯噛みした。 そして包丁を持ったまま涙を流すリンダを一瞥すると、ゆっくりと、その場を辞した**]
(1) 2010/07/23(Fri) 01時頃
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……いや、だって。 君が、なんで、そんなこと、
[拗ねた言葉に、ますます混乱する。]
……僕はあくまで、ひとだよ、
[彼の気にいる「絵」は描けど、非常食に過ぎないと。 そう言外に告げるも、彼の言葉に何となく落ち着かず]
…………、 ありがとう。
[若干ふてくされたような、感謝の言葉を口にした]
(*2) 2010/07/23(Fri) 01時頃
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――回想・女湯――
……何で、人狼にならないの、 ガストンをやったときみたいに、愉しそうに人を喰らおうとしないの、
……何で、ひとなんかに殺されるの。
[人から人狼に成ったミッシェルへの羨望と、嫉妬と。 そして「人狼」に対する畏敬に似た感情と、「人狼」にあるまじき無抵抗さに対する失望とが。 ない交ぜになって、囁きにこぼれた]
(*3) 2010/07/23(Fri) 01時半頃
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…………。
[「人狼」を忘れていた頃のような所作に、懐かしさと、不安がない交ぜになった感情が囁きに漏れるも]
……ちゃんと行儀良く飲むなら、別に、
[ぷいと。 むくれっつらに顔を背けるような気配で。 どう返していいか分からないまま、それだけ告げた**]
(*5) 2010/07/23(Fri) 01時半頃
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――早朝・自室――
[雨が止まないことなど知っていた。 普段通り目を覚ますと伸びをする]
……でもこの風は気持ち悪いな、
[不満そうに口を斜めにしつつ、簡単に身支度を整える]
さ、「結果」を教えてもらいに行こう。
[独りごちて、いつもの陰鬱な表情をつくると現場へと向かう]
(14) 2010/07/23(Fri) 07時頃
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――301号室前――
……、
[息をのむフリは面倒だと思う。 それでもする必要があるので、嫌悪に無表情を歪ませた]
……やっぱり深町さんが、
[それだけ声に出してつぶやくと、呆然としたように四肢をぶらりとさせ、死体に視線を落とす。 ぐちゃぐちゃになった五体。それとは対照的に無傷の表情は、目を見開いたまま停止している。 まるで、その断末魔の表情だけ、見せつけるように]
(15) 2010/07/23(Fri) 07時半頃
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…………、
[吐き気を押さえるように口元を押さえた。 昨日の「あいつ」の悪趣味さを思い出すと、自然と笑みが浮かびそうになってしまったから。 部屋をぐるりと見回して、最後に遺体の隣に並べられた、自分が破壊した携帯電話を見る。 今日はこれ以外に、現場に手を加えていない。 別に、疑われたから止めたわけじゃない。 ただ、そのときの「あいつ」に似合った絵を考えたら、壁よりもスケッチブックの方が描きやすかっただけのこと]
[今は部屋に置いてあるスケッチブックには、昨日の絵が残っている。 一つは「結果」。もう一つは、バーナバスの部屋で描いたもの。 彼の携帯端末の待ち受けを見て描いたそれは、自分でもかなり満足した出来。 かわいらしいバーナバスの娘が、サトゥルヌスよろしく彼を笑顔で食む場面**]
(16) 2010/07/23(Fri) 07時半頃
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――回想・昨晩――
[血の気配に嬉々として動き出す。 囁きだけで来訪を告げると、扉を開く]
……メール、やっぱり届いてたようですね。 嘘つき、
[彼の酔いが移ったのか、とても愉しげにバーナバスに告げる。 多分、もう聞こえていないだろうけど]
……さて。一応、壊しとかないとね。 コーチじゃなくて、あれそのものが力を持ってるかもしれないし。
[不味いといいつつ死体を散らかすベネットから少し離れると、バーナバスの携帯端末を探す。ほどなく見つかった。 こぼれ落ちた彼の血が、携帯端末の液晶を汚していた。 それをきれいにぬぐうと、彼の娘の写真が見えた]
(*11) 2010/07/23(Fri) 07時半頃
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……だめだよ、もう悪戯しちゃ。
[その霊に語りかけるように告げた後。 端末を横に置いて絵を描き出す。 途中で指を噛み、自らの血もスケッチブックに落として画材にした]
……、 よくわからない。
[舌が感じた味に首を傾げつつ。 描き終わると、端末を床に置いたまま立ち上がり、それを思い切り踏み壊した**]
(*12) 2010/07/23(Fri) 07時半頃
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……不満そうだね、 ……やっぱり、年いってるとおいしくないの、
[吐き捨てるベネットに、冷めた声で問う。]
自警団には若い人いなかったっけ、 ……夜の間なら、食い散らかしてもいいんじゃない、
[既に手を付けているとは知らぬまま。 もし首がそのまま在ると知れば、昼間見に行く心算で]
(*13) 2010/07/23(Fri) 08時頃
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[まずかったらしいが、彼の喰い方はとても愉しげに見ていた。 その、いかにも「人狼」然とした所作に、少し安堵を覚えて眼を細めた]
……僕は、ずっと待っていたんだよ。 君がふたたび人狼になるときを。 ずっと。ずっと。
……ひとになんて、戻らないよね、
[昨日の妙なやさしさに、嫌な予感を覚えて問うた]
(*14) 2010/07/23(Fri) 08時半頃
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…………。
[ケラケラと笑う彼を見て、しばし沈黙した後]
……よかった。
[血色の現場に似つかわしくない、ひどく穏やかな笑みを見せた。]
(*16) 2010/07/23(Fri) 09時頃
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――昨晩・202号室(自室)――
それにしても、「狂い人」、なんて。 ……本当に、ひとは。ひとの尺度でしかものを語らないんだね。 自分が理解出来ないものは、全部「狂気」扱いだ。
[心底呆れたように吐き捨てた。 自分で言った言葉に、ふたたび嫌悪を覚えて眉を顰めるほど。 しかしふと、あ、と声を漏らし]
そっか。「狂人」か。……それもできるね。 いい加減、ちゃんと対立出来た方が楽だし。
[スケッチブックを開き、鉛筆を握る。 大きく息を吸い込んで、いつもの速写を始める。 描き出されるのは、ごく普通の青年の輪郭。均整の取れた体格を、濃淡で描いていく]
(31) 2010/07/23(Fri) 14時半頃
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あいにく、君をセミヌードにする趣味はないけど。 こんなのはどう、
[事件が起きる前に彼に言われたことを思い出しつつ。>>0:168 出来上がったイアンは、耳も尻尾も体毛もなく、もちろん服も着ていた。 ただ、その表情だけが。 にたりと、狂気の笑みを見せていた*]
(32) 2010/07/23(Fri) 14時半頃
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――屋外・人狼塚前――
[バーナバスの部屋を辞した後、気分転換に外へ。 旅館の周りをぐるりと回った後、人狼塚の前へと辿り着く]
…………、 あの犬。
[頭を抱えた。 塚の周りに、大人の首が数個転がっていた。 目を抉られたものや舌が抜かれたものなど、まともなものは何一つない。雨と泥に濡れて、かなりひどいことになっている。 よくよく見れば、見覚えがある顔が一つ。一帯を囲っている自警団の一人だった。 どう見ても、人の仕業ではない]
(33) 2010/07/23(Fri) 14時半頃
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……まったく。 まあ、それでこそ「人狼」なんだけどさ、
[ため息を吐いた。 人の気配がないことを確認すると、辺りを注意深く見回す。 「あいつ」を示しそうな体毛や証拠が落ちていないかを確認する。 しゃがみ、がらんどうになった眼窩の中もわざわざ覗く。至極淡々とした表情で。]
[そうして、異状がないことを確認すると、その場を辞した。 ――演技を続けるために蓄積した疲労ゆえか。 あるいは、昨日の諸々が残っていたためか。 立ち上がる際に、わずかに血痕のついた鉛筆を一本、落としたことに気づかずに**]
(34) 2010/07/23(Fri) 14時半頃
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――玄関ホール――
[外から戻ると、すぐにレティーシャの姿が見えた。 傘を閉じつつ、軽く会釈する]
…………、 はい。
[唐突に「結果」を請われても、驚くことはなく。 持っていたスケッチブックを開いた]
……部長を調べました。 本当に。本当に部長の夢がただの「夢」じゃなく。 僕と相反する者なのかどうか、調べるために。 ……結果は、人間でした。
けど。
[ひとの姿を取ってはいるものの、狂気の笑みを浮かべたイアンの絵を見せた]
(38) 2010/07/23(Fri) 21時頃
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――回想・303号室前――
[レティーシャと会う前。おそらく、ボリスとリンダが去った後だろう。 なるべく足音を立てずに、イアンの部屋の前に辿り着く。 片手には、小さく折りたたまれた紙片を持って]
……いるかな。どっちでもいいけど。
[小さく独りごちて、す、と扉の下の隙間から、紙片を差し入れる。 少しはみ出した状態まで入れると、すぐにその場を立ち去った]
……物語では、引きこもりは一番最初にやられるらしいから。 忠告、だよ、
[紙片を開けば、「結果」を模写した絵が見えただろう**>>32]
(41) 2010/07/23(Fri) 21時半頃
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……そうなります。 風見先輩が……、殺されたとき。ふたりは現場にいませんでした。 三人の中で、仲違いがあったのかもしれないですね、 彼女が無抵抗だったのも、その辺りが理由なのかもしれません。
[考え込むレティーシャをじっと見据え]
急いで、深町さんや、部長を捜しましょう。 そして……、
[続きは言わない。 ただ、ここから移動することを促した]
(43) 2010/07/23(Fri) 21時半頃
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……ちょっと、宣戦布告してきたから。 部長がようやく表に出てきてくれそうだよ、
1Fを回ってるから、早く来るといい。 レティーシャと一緒にいるよ。……お気に入りなんでしょ、彼女、
(*17) 2010/07/23(Fri) 22時頃
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はい。 ……聖野先輩は。強いですね。
[躊躇いなく歩き出す彼女を見て、ぽつりと告げる。 昨日の議論のことも思い出し、リンダとは異なる冷静さを見て取った]
(51) 2010/07/23(Fri) 22時頃
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…………、 そうですか、
[強い、という言葉には首を傾げ]
……ええ、いつか。描きますよ。 こんなところではない場所で。
……ここも、静かになりましたね、
[ロビーを通ると、卓球台が視界に入る。 事件が起きる前の、日常の断片。それを見て、眼を細めた。内心は、至極どうでも良かったけれど]
……僕らが、敵を討たないと、 [無表情をわずかに陰らせて、つぶやく。 その足は自然と食堂へ]
(55) 2010/07/23(Fri) 22時半頃
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…………、 ……そうですか。
[さらりと告げられた言葉に、目を瞬かせた後]
……僕は。 それでもいいと思いますよ、
[同じくらい淡々と、答えを返した]
(57) 2010/07/23(Fri) 23時頃
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もうすぐ食堂。
……食べ過ぎなんじゃないの、
[だるそうな声には、呆れを返す]
(*19) 2010/07/23(Fri) 23時頃
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――食堂――
[そうして、幾程経っただろうか。 食堂の扉を、静かに開ける]
…………、
[イアンの姿を認めると、身構える。久しぶりにまともに顔を見た気がした。 こちらに視線が集まっても、ただ彼の方だけを見据える]
……深町さんはどこですか、
(64) 2010/07/23(Fri) 23時頃
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……確かに、その。 狂人のあなたの「絵」は、僕の力の結果ですけど。
[放られた紙をキャッチすると、視線も向けずに床に捨てた]
あんな絵と一緒にしないでくれますか、 あれは、あなたのものでしょう。
[ひどく冷めた声で返した後、少し悲しげに眉を下げて]
……僕も、部長があちら側だとは思いたくありませんでした。
[静かに告げて、視線が鋭さを増す。 ――お前ら。 その言葉に、一瞬疑問が浮かぶも、表情には出さない]
(74) 2010/07/23(Fri) 23時半頃
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……ベネット。 君は寝てていい、
[だるそうな声に、辛そうな表情を作り]
……それに。 それ以上、部長に近づかない方が良い。
(75) 2010/07/23(Fri) 23時半頃
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……ほんとに大丈夫、 「肉」よりも元気がないなんて、さ、
[淡々と問うた]
(*21) 2010/07/23(Fri) 23時半頃
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[ボリスの言葉には、多少の苛立ちを含ませて]
……だから。言ったじゃないですか。 深町さんが、人狼だって。
……どこにいるんですか、
[ふたたびイアンへと、探るような視線を向けた]
(78) 2010/07/23(Fri) 23時半頃
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