人狼議事


191 忘却の箱

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[意識。
終わりはなく始まりはなく未来はなく過去はない。
ただ
今 ここに
意識だけがある。

思考。
それは散って行く花びらのような儚いもの。

感覚。
今ここにあるもの。確かなもの。]


[明るさを感じる。
柔らかい 温かい明るさ。
花が光に笑う。少女も笑う。
笑った つもりで。

もう その笑顔は咲き誇る花が持って行った。

樹のにおい。なかま。
触れる何か。とりだされたなにか

わからなかったけれど。
髪を撫でる手の感覚だけは、わかった。

花は咲いている。]


―記憶・忘れられた場所―

[そこでは食べるものはなかった。
家族 は
それは、多分鉛の弾に撃ち抜かれたり。
知らない場所に売られて行ったり。

そういう存在があるということはわからなかった。

暗い路地。
食事にありつけると聞いて。ついていった。
暴力があった。怒声があった。
千切れたパンのかけら。
身体中の痛みを耐えて食べた。

突きつけられたナイフ。
必死に逃げた。足がもつれた。

信じられるものは何もなかった。]


[死が直ぐ側にあった。どうやって生きるか。
狡猾さと疑心が必要だった。
嘘と言うナイフを人と人は突きつけ合っていた。


そんな頃。

花が 咲き始めた。]


[花を咲かせる人間を蒐集する好事家。
そこに、少女は売られた。
疑いなく。売られたという自覚もなく。

狭い部屋。
静寂。
長い時間。

疑心がない事に気付いた主が、
花を愛でるように
何度も少女を騙した。
それは、時にはひどく ひどく少女を傷つけるもので]


[……警官隊。怒号。喧噪。
医者を、という声。

保護されたとき 少女は泣いていた。**]


メモを貼った。


【人】 露店巡り シーシャ

[ヤニクが出て行った中庭に、暫しそのまま佇んでいた。
去り際の男の顔が、泣き笑いみたいで。>>37
押し付けに近い願いが叶うことが無いのは、彼も自分も百も承知だ。明日も、明後日も。そんな保証はひとつもないのに、いつもいつも、本当に言いたいことは上手く伝えられない。]

──…憧れてたんだ。
オマエは、俺にとって、外の風景だったから。

[今更落ちた言葉は、砂を噛むようで。
瞼の裏では、あの夜のサーカスが、今も躍る。]

(40) 2014/09/10(Wed) 08時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

…ん。冷えるよな。部屋、戻るか。

[沈んだ日に少し身震いして。
もう一度、隣の少女を抱き上げた。ゆっくり中庭を一周まわり、それから彼女の部屋へと向かう。]

おやすみ。……チビ助。

[ベッドに寝かせたペラジーの頬を、名残り惜しげに一度撫でる。
纏い付くように咲いた彼女の花を、そうっと、一輪だけ摘んだ。
傍を離れて、また廊下を歩く。

途中、すれ違ったスタッフに、少女を頼むと医師への伝言をして。
──何処かで唄は、楽器の音は、鳴っていただろうか。自室へと向かう青年の足取りは、まるで幽鬼のようだった。]**

(41) 2014/09/10(Wed) 08時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 08時半頃


─回想・楽英─

[途切れる調べ。
続きを奏でるのは乾いた、舌の音。

硬くなった瘡蓋を見下ろしては重苦しいため息を吐いた、ある昼のこと。]

……また咲いてるし。

[家を追い出された子供が帰り道を辿るために残した小石。

…ではないが、点々と着いて来るような花びらの軌跡に重苦しいため息を吐いていた、ありふれた日常。

繰り返しだと自覚できる日々。

それがどんなに幸福であったかなど、その頃の彼に分かるはずも無く。

穴抜けになった記憶の底と、コードを睨めっこしながら、まだ瘡蓋で分厚い指を弦の上に乗せていたのだっけ。]


[記憶を失ってしまっても、経験までは無かったことにならないのでは?

友人との手紙でのやり取り。
それは、塞ぎ込んでいた彼が再び楽器を始めるきっかけ。

ひとつひとつ楽譜を睨みながら、奏でていく。
時折弾き方を忘れても、弾き方を教える本はある。
彼は文字が読めた。そして楽譜もまだ読むことは出来た。
だから思い出すことは容易で。

そしてこのやり取りはまるで、ギターを始めたての頃のようで。
特に苦痛には感じていなかった。

時折、手首や肩に根を下ろす花が邪魔である。そのことを除けば。]


…邪魔っけ。

[ブチリ。 呟きと同時に。
散るは花びら。失った記憶は何か。

また掻き集めればいい。
楽観的に考えては、ただただギターを掻き鳴らしていた。
楽しそうに 嬉しそうに笑いながら。]

あんたも弾いてみる?

[問いかけた先の顔は、誰だっただろう。
何と答えてくれただろう。
今それを知るのは微かに揺れる花々のみ。]*


メモを貼った。


【人】 露店巡り シーシャ

─208号室の患者─

[自室。締め切ったカーテンの隙間から、月明かりが零れ落ちる。
青年は結局、食事を取りには行かず、医師の元にも戻らなかった。

ベッドの上で薄い毛布を頭から被り、子供のように膝を抱える。
傍には、中庭の前で拾った鴇色の花びらと。少女から手折った、まだ新しい花。

翳の落ちた瞳はいつかよりもずっと虚ろで、薄い唇は音に成らない音を紡ぐ。
何度も何度も落ちる浅い微睡みの中で細切れに夢を見た。

居なくなった誰か。知っている筈の場所。白いドレス。赤い背表紙の日記。雨の日曜日。みんなで逃げた。ペンと、シャツと。だいじょうぶって言ったあの人。飴玉。ギラついたたくさんの目。カーテン。弟の、怯えた顔。でも、もう。]

……おもい、だせない……

[噎せ返るような甘い薫り。月明かりが忍び込む。スティーブンすら立ち入らせないその部屋の中は。

壁も天井も床もベッドの上さえも。おびただしい「誰かの花」で埋め尽くされていた。]

(52) 2014/09/10(Wed) 15時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[青年は、ここに来る前のことは、あまり覚えていない。
途切れ途切れの音と鮮明な映像が残るのみで、感情や経緯はそのほとんどがとっくの昔に咲いて、散ってしまった。

けれども、写真のフィルムのように焼き付いた映像を並べてしまえば、それは無声映画のように編み上げられたストーリーになって。
知りたくもない現実は、『記憶』として彼を苛んでいた。

奇形の獣や人間を集めた見世物小屋。
向けられる好奇の目。泣けば花が咲くからと、随分手酷い扱いを受けた事。
雨の日曜日に、街へ来た大きなサーカスの一団。喧騒に紛れて、みんなで逃げた。一緒にいたのは皆、ささやかな金で親に売り飛ばされた者達ばかり。

赤いフードの誰かを見掛けたのは、おそらくその逃亡劇の途中で。人に紛れるために忍び込んだサーカスのテント。同じ見世物の筈なに、こんなにも鮮やかな世界があるのかと。

逃げ出した興奮とあいまって、その日はなかなか寝付けなかったのは、まだ憶えている。]

(53) 2014/09/10(Wed) 15時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[追われているのか、どうなのか。
それすら分からないまま、皆で、出来るだけ、出来るだけ遠くへ。そうやって渡ってきた。
けれど、もうずっと長いこと奇病を患っていた彼は、さまざまな事を取り零してしまう。仲間の名前。これから何処に向かうのか。自分を呼ぶ声。人間らしい生活の、根本的な事まで。

大丈夫。そう言ったのは、誰だったか。シーシャ、お前が憶えていられるように。そう言って、互いのシャツに名前を書く。皆がみんな、笑顔だった。
声を名前を忘れても、その切り取った一枚なら。お前、憶えていられるだろう?だから、大丈夫だと。]

……だれ、だったっけ……

[そう言った彼の。仲間の。顔が。切り取った筈のその映像が。もう。]**

(54) 2014/09/10(Wed) 15時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 15時頃


【人】 露店巡り シーシャ

─朝─

[浅い眠りから目が覚める。
シーツの中でもぞもぞと身体を動かすと、触れる肌に違和感。がばり、と身をを起こす。
落ちた毛布から露出した上体は素肌で。その腕から首筋、肩甲骨まで、びっしりと細かな花が密集していた。]

………は、…

[けれど、小さく笑った青年の手は、柔らかくそれを撫でるだけ。抜け落ちたものだけを払い取ると、ベッドを降りる。椅子の背凭れに引っ掛かったシャツを羽織り、雑にボタンを掛けると扉に向かった。]

(みず…水、のみたい)

[ふらつく足で廊下に出る。一度だけ、部屋の中を振り返った。
さかさかと、部屋を埋め尽くす乾いた花たちが揺れる。]

………行ってくる。

[誰に、とも何処へ、とも無く呟いて。後ろ手に扉を閉めた。]*

(76) 2014/09/10(Wed) 21時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 21時頃


―消える前・夕刻―

[茜射す頃、廊下から。
ぼんやりとその光景を、しかし目に焼き付けるようにして。]


 …君に。幸せになって欲しかったんだ。
 ねぇ。
 僕が嘘を吐いていたと言ったら、君はどんな顔をするだろう。
 怒るかな。泣くのかな。…それとも、笑って許してくれる?


 理由はもう、わからないけれど。
 君の為じゃなかったんだ。……僕の、僕自身の為。
 きっと、この偽善の、その理由をずっと忘れたかった。

 そう、忘れたかった。でも、忘れちゃいけなかった。
 きっと。
 僕が僕でいられるよう、最期まで残してくれてたんだ、花が。
 



 ――君が。幸せだったことを祈るよ。
 名も忘れてしまった君の。
 開花を見届けることで、僕も終わるんだ。


 “忘れる”ことは、生きる為に必要なことかもしれない。
 だとすれば。
 この蒼い花は――僕の"次の生"に必要な、そういう何かなのかな。


[確かに、"何か"を忘れたことで、
かつてよりずっと、ずっと、心安らかにはなった。
――けれど。思わず零れるのは苦笑。]


 君に幸せを押し付けたり、
 忘れたことに歓喜したり、

 …本当に僕は、最期まで自分に甘い。


[誰もいなくなった中庭に、夜の帳が下りる。
しんと静まり返った木々は、
一足早く旅立った”妹”のために祈るかのよう。

ふらり。ふらり。

紫のキャンバスを抱えて歩み出て。
花の咲き乱れる茂み、その傍に腰を下ろした。
そのまま柔らかな草を背に、月を仰ぎ見。]


 ……ほら。夕食の時間だよ。


[左手の紫を、淡い光に掲げようとして――

――もうその腕が動かない事実を、穏やかに受け止めた。]


【人】 露店巡り シーシャ

[共用の水道で水を飲むついでに、ばしゃばしゃと頭からも被る。
拭くものも何も持っていないけれど、顔だけ袖で拭ってふるふると頭を振った。
残った雫が流れ落ちるのには構わず、ふうと深い息をする。
酷く身体が怠いのは、ここのところマトモに食事をしていないからだろうか。]

……、上……

[振り返って、廊下の奥を睨む。
そこにあるのは上階への階段。足を引き摺るみたいに歩き出した。
今なら。今日なら。いける、だろうか。

覚束ない足取りで、階段を。上に、上に。
焦点の定まらないような目で、────ガシャン。

何か硬質の物が砕け散る破壊音に。>>82
はっとして、青年は急ぎ足で上階を目指した。]

(84) 2014/09/10(Wed) 22時頃

【人】 露店巡り シーシャ

…──なに、してんの?

[開け放たれた屋上のドア。
立ち尽くす男の背中に、声を掛ける。>>83
砕け散った硝子が、きらきらと陽光を乱反射する。ひらり、と。色とりどりの花びらが舞って。あっという間に風に攫われていく。]

ズリエル、…………。

[そこに居た彼は、出会った日のようにタオルを被る事も無く。
あの日の怯えた子供みたいな様子とはすこし違ってみえて。
何となく、踏み込むことが躊躇われ、青年は屋上の入り口で、立ち止まっていた。]*

(91) 2014/09/10(Wed) 22時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 22時半頃


[最期に一つ。
名を聞かなかったことを、少し後悔した。
――彼女は、尋ねてくれたのに。]


 ……マーチェ、かな。

[誰のことだろう。マーチェ。
ただ、絵と聞いて浮かんだ単語を述べただけ。]

 僕の名前? セシル・……――
 セシル、でいいよ。可愛い妖精さん。


[やはり忘れやすいのだろうか。
…ここでの苗字は、皮肉で名乗っていただけだったから。]


[ただ、彼女の名は思い出せなかったけれど。
揺れるスイートピーが、優しく口遊まれるバラードが、


それだけが最期までずっと、脳裏にちらついて。]


―白い鳥籠の中心で―

[幸せを呼ぶ青い鳥。
…何処に?何処に、いるのだろう。

空飛ぶ青を求め、世界を旅した兄妹が
最後に辿り着いたのは――]



 本当の幸せは、君のすぐ傍に。
 この鳥籠の中にも、いるはずなんだ。青い鳥が。
 探せばきっと、見つかるよ。

 どんな悪人でも、求めずにはいられない。
 ――希望。幸せ。青い鳥。
 それは簡単には見つからないけれど。
 
 でもそれを手にした時、
 君の瞳に映る世界は、今よりずっと輝いて見えるだろう。


 贅沢は言わない。 今ある幸せを大切に。
 たとえ明日、忘れてしまうのだとしても。

 今日という日を。この日の出会いを、その瞬間を……
 


[まだ自由の利く右腕が、手帳に最期の言葉を綴る。

自分によく似た、けれど顔の無い彼が、
その手記を誰かに託すことを約束してくれた。]


 たとえこの場所が、
 何時か他の草木に覆われて、隠されてしまったとしても。
 君ならきっと、見つけてくれるだろう。
 
 だからその日のためにずっと、待っているよ。
 忘れないで。何度でも探して。何度でも会いに来て。

 名も知らぬ君が、幸せの青い鳥を見つけられますように。
 この鳥籠の中にも、幸せはあるんだよ――……


[涼やかな風が一つ吹いて。
濃藍の翼が、小さく羽ばたいたっきり。]*


―朝方―

[物哀しい一夜が明けて、
また今日も、新たな希望が降り注ぐ。

新しく中庭に増えた花々に、
朝の目覚めと共に、挨拶を。]


[ふわり、ふわり。
花から花へ、想い出の甘い蜜を求めて、蝶は舞う。

――今朝生れたばかりの、新たなプシュケ。
   花を求めて、庭から、窓へ、…君の元へ。]*


【人】 露店巡り シーシャ

『 ズリ、エル、って………何です? 』



(──── ああ、やっぱり、オマエも、 )

(98) 2014/09/10(Wed) 23時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[風に嬲られた男のシャツが靡く。まごうこと無く、自分の字が書かれたシャツが。
パタパタと音を立てて、それは屋上に群れる鳩の羽音に混じって。耳の、奥に、届く。]

…──なぁ、

[じゃり。内履きの底が、屋上の割れたコンクリートを踏む。一歩。じゃり。もう一歩。

そこは、白い箱の天辺で。
ずっと。青年が、ずっと来たかった場所。結局、今の今まで来れなかった場所。]

(99) 2014/09/10(Wed) 23時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[じゃり。
踏み出した足が、陰を抜けて。
夏の名残りの日差しが、肌を、視界を、灼いた。]

オマエも、どっか、いっちまうのな。

[声はもう震えない。風に煽られた髪の隙間から、紅鳶の瞳が覗いて。何度もなんども、シャッターを切る。忘れないように。忘れない為に。でも。]

────バァカ、……言ったろ、オレは、忘れねえんだよ。
オマケにしつこいし、諦めも、…すげぇ、悪い。

[視界がぐにゃぐにゃと歪む。
声は、確かに震えていなかった。けれど風に混じって水滴が舞う。舞う。コンクリートに染みを作って、また。花が咲く。]

(100) 2014/09/10(Wed) 23時頃

【人】 露店巡り シーシャ

…ッ忘れてやんねぇからな、ぜったい、

[踏み出す。内履きが足から外れて、何処かへ飛ぶ。
蒸されたコンクリートの熱。足の裏が、その熱を蹴る。踏み出す。踏み出す。踏み出す。割れた硝子の破片が、皮膚を破る。それでも。構わない。

伸ばした手の甲にまで白い花が群れる。
掴んだ。もう目の前にいる男の胸倉を。その、名前が記された、シャツを。心臓の、真上を。]

オマエが、オレを忘れたって。オマエがオマエを忘れたって。
忘れてやんねえからな、絶対、ッ!

[ズリエル。
叫ぶみたいに呼んだ声。
どれほど泣いたら、どれほど叫んだら、この痛みはから抜け出せるんだろう。眼前の男の後方には、滲んだ蒼。また、シャッターが下りた。]*

(106) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 23時半頃


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