人狼議事


227 【完全RP村】Etude of NIGHTMARE

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視点:


[──カタン、
カップの中身≪コーヒー≫を飲み終えた彼は
消えた一切れに対し追悼の呪文≪ゴチソウサマ≫を。
まずまずの味だったと、そう認めてボンヤリ考える。
眺めるのは猫≪ラルフ≫と兎≪リー≫が向かった先。]

…トコロデ、餓鬼モコンナ珍妙ニ
巻キ込マレルトハ運ガ無イナ。

[コポコポと水の中に落ちるような音。
それと共に現れた英雄≪ハカタノ=シオ≫は目の前の
すももタルトを一切れ触れ、塊≪ソルト≫にする。]

問オウ。餓鬼ハ何ガ笑ウト思ウ?

[画面≪スクリーン≫を見ていない筈の英雄≪ハカタノ=シオ≫は
まるで何かを知っているように笑う。
否、単に彼もまた暇なのかもしれない。
塊≪ソルト≫の欠片を拾いあげて掌に握り締めるが
あらまあ不思議≪ナニコレ≫。其処に何もない。]


【人】 さすらい人 ヤニク

 …… 上等。

 ―― 「敵」の言うことなんざ、
    知らねーってやつじゃなくて良かったよ。

[>>0さざめいた波紋のように、
  僅か揺れる海。
 
 対峙する碧空に確固とした意志は保たれたまま。
 でも そりゃ「敵」に向けるよーなもんより、
    無意識に浮かんだのは 純粋な喜色。

 水面を撫でる夏の風みたいに、
 温っちいけども、尖りはしねえ。 ]

    [ それでも、止まりも、しない。 ]

(4) 2015/06/29(Mon) 11時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[距離を詰める間に、
 吐かれた薄い音の流れを見つめたって。

 それが 覚悟か 恐怖か、 
     なんであるかは わかんねーけど。]

 あ? どんなやつだって
    嘗める腐る程バカじゃねーっての。

 ―― それに、「アンタ」の名前を知らねーから
 『兎』以外呼びよーがねーんだって!

[最初あった時にこっち見て震えてた兎が
 どーにも頭にこびり付いたまんまで。

 (売り言葉にゃ、買い言葉。 
 それでも悪意があった訳じゃなかったが――。)]

(5) 2015/06/29(Mon) 11時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[(『私は。』)
 >>1紡ぎかけられて、途切れた台詞は
 そう簡単に教えてくれる気はねーらしい。]

 …そのまんま、言っちまってよかったのによ。
  ま、 … でも。

  後にとっといてくれたほーが、
  『お楽しみ』ってのは、あるもんか。

[さも残念そうに覗きこみながらも、
 へへ っと、『痛み』もなんもかも
       封じ込めて嗤う碧ん中。

 映る 笑みから、
    鋭さへ代わってく蒼は。

  こちらへと応じてくれることは、無い。]

(6) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[それを見りゃあ、
  瞼が動くのは緩慢に。

 だけども、確かに『幕』を切り替えて。

 ( 開きかけた口は。

    そりゃ後でいーな と、

   綺麗さっぱり、 呑み込んだ。 )

 ひたまっすぐに
  あらん限りの力で突きつけるのは、一筋。 

   ――― 黒い光が煌めく、半月。 ]
 
 

(7) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[>>2‟痛む”感覚だとか。
 まったくそんなんを感じさせねー足取りは、
 軽やかではないだろーにせよ、
 涼やかに一鳴り。

    ――― 地を打ちゃあ、
        顕れたのは 『異』。

   さっき目の前で見たばっかの
    ‟現れた”扉に 

           ざわり 、
   警戒は鐘を鳴らすみてーに膨らんで。
   兎は するり、 

     そん中へ 『逃げ込んだ』。 ]

  …… ッ、
    目の前にいんなら、
    真っ向から来いよ!ちくしょッ…!

(8) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ( ああ、‟今回”は、
    『消える』のが好きなやつばっかだな! )

[飛び出た、届きそーもねーで
  思わず空きっぱなしの扉を睨んだ
  悪態はどこまで言えたもんか。

 どこに行きやがったか、
  くるり 双眸が一周しかけて、
  その足音が木霊したのは 直後。  ]

       [  ―― ふわり、 ]

[‟嫌な気”が、
    漆黒に纏わりついて、攫うのと
     ……   殆ど 差はなかった。 ]
  

(9) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


 ―― はい、
    じゃー避けねーよって、

      … 誰が言うかっ!!

[肘を叩きこめもしねー、
 腕のねえ『死角』から繰り出された
 ナイフが 、 瞬く ――― 、 ]

      …… ち、

[ ぐ 、

   反対側に思いっきり身を捩ろーとして、
   風に触れる傷口の痛みに舌打った。  ]

(10) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ ふらつきそーな体を、 
      足で踏んじばりゃあ、

  塞がれたばっかの傷を思い出させるように
  掠めた赤い筋が首を掻っ切る前に、

    こっちからも、
    身を捩った勢いのまんま、後ろへ。  ]


  [  とん 、 ]


[ 跳ねるように下がりゃあ、 
  シャムシールを握り直して、
  向き直り 対峙するみてーな格好になりゃあ、

    ―― 随分と勝手な命令に、咆える。 ]

(11) 2015/06/29(Mon) 11時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 … そりゃー、こっちの台詞!
 アンタを痛めつけたくもねーし、
 さっさと盗まれて、その命預けてくれたら、

[勢いに乗ったまま、
 ぽん っと 、  

  言葉の弾丸を放つように
  舌を回そうとして、 一呼吸。 ]

      [ 下がる眉尻にゃ、
         僅か 嘲りの感触、 ]

  ―― 助かるんだけどよ。

[狂気に呑まれかけた俺に
 言う資格はねーんだろーが。

  ( でも、そんなごちゃごちゃしたのを
    考え始めたら また『違えそう』だから、)]

(12) 2015/06/29(Mon) 12時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 …でもよ、

   どっちにしたって、
   俺は一度狙ったもんは!

    ――― 盗み逃す気はねーけどな!

[ 一回決めた道を転がりおちねーよーに、
  勢いのまんま 、

        地を蹴り出して。 ]

         

         [  ‟ 駆ける ”。 ]


  [ それだけ。 ]

(13) 2015/06/29(Mon) 12時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[扉だとか便利なもんは使えねーが、

  んなもん無くても、
  足さえあれば近寄れるはずだ。

      扉の中にまた逃げよーとしたなら、
      飛び込んでやるつもりで、 
      揚々と、 下がった分突っ込む。

 ( もしくは、 )

   ( ―― 目線は落とさねーが、
    腕に巻き付けた一条の感触はハッキリ、 )]

[痛めつけたくねーってのは本音だが、
  ‟في العجلة الندامة(急がば回れ)”
   斬撃一振りで決める気もない。

 だから、奔る最中に振り上げた半月を『囮』に、
     先ずは懐に潜りこもーとしながら、 ]

(14) 2015/06/29(Mon) 12時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 『ملهمة الروح(化身よ、躍れ!)』


[空に ‟詠う”。

  それと同時に、
  ウードの奏でる音色の代わりに、 
  ピン と 、 弦みたいに張り詰めた号は、
          黒い月を震わせて ―― 。


  空の気流が、唸ったかと思いや。
  金色の背に 紅蓮の炎を渦巻かせて

  ( 力が足りなかったのか、 )

  虎に成り損ねた小さな『猫』を象りゃあ
  それは‟兎”の背に 噛みつこうとした。 *]

(15) 2015/06/29(Mon) 12時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/29(Mon) 12時半頃


[こんな状況で休めている と言うなんて、一体どのくらいの忙しさだったのか。] 

 生前、大変だったんだな…

[思わず、柄にもなく労るような声をかけて
話題が紅茶に移れば、こくり 首を縦に動かした。]

 ああ、美味いな…
 久しぶりに良いものを口にした。

[嬉しそうに、頬をゆるませて。
だが、‘調味料’の単語には首傾を傾げた。]

 砂糖とか、か?
 僕は基本入れないが…

[紅茶に入れる調味料=砂糖
多くても2〜3個程だろうと思っている僕は、彼の『かなり』のレベルがどれほどかは知らない。]


カルヴィンの頭を撫でた。


な、何をする…っ!


[異質な声に、瞬きひとつ。
どうやら、目の前の男は普通じゃない物を飼っていたらしい。]

 …餓鬼は止めろ。餓鬼は。

[どいつもこいつも。
一瞬、問いかけを無視してやろうかと思ったが
その方が子供っぽいのでやめた。]

 さあ……?
 僕は先見の明も無いから分からん。
 が、望むべくはあのハートの女王が地に伏すことだな。

[( そうなれば、僕は笑うだろうさ )

…それも、思いっきり。 

会えず終いのアリス
その者は、女王に成って
代わりに盤上を支配できる可能性を持つ。]



 アリスには勝ってもらいたいものだな。

[言って。目線は、ヘクターの手の中。
この世界では不思議じゃないのかもしれない、魔法のような幻術にほんの少しの間、囚われて。]

 ………お前も、結末を見に行くのか?

[恐らくは、そうなのだろうと予測しながら訊ねる。
肯定が返ってきたのなら、引き止めはしないだろう。

僕は、ただその時を待っているだけだから。*]


いや、目の前に頭があったから撫でたくなった。


血も涙も無い組織≪ブラック・キギョー≫だからな…
乙はそれでも頑張る≪テイジキタク≫がな。
…下手すると1日の給料がマヨネーズ一本だけだが。

[栄養ドリンク≪ゲンキノモト≫がお友達状態な程には
そりゃあ大々的に疲れていますとも。

お客様は神様です!
マヨネーズに全てを捧げます!
白に忠誠を誓います!
終電無いので泊まります!
電車が止まっても走ります!
打刻切ってから仕事します!
給料は一本のマヨネーズとお客様のありがとう!
残業代はマヨネーズ!!

…こんなである(抜粋)
労わる声を聞けば苦笑するしかない。]


ふむ…無糖≪ノン・シュガー≫か。
こうも香る物なのだな。初めて知った。

[紅茶の大惨事≪エキタイ=ミ=エマスカ≫はきっと
彼は知らないだろう。語る方も恐ろしいが、
ヘクターの世界では以下略である。
今は入れてないが本来ならばコーヒーに
マヨネーズが以下略であってだな。]

失敬、餓鬼デハナクテ…カルヴィン、ダッタナ。
イケスカナイ奴ハ好キダ。

[クククッと笑う英雄≪ハカタノ=シオ≫は
彼の望みを聞くと面白いと言うように。]

マァ飲ミ込マレナクバ上手クイクダロウヨ。
吾トシテハドウ転ンデモ構ワナイガ。


吾モ、乙も行かん。

[元に戻ればヘクターはやれやれと。]

久し振りに働かなくて済むのだぞ?
動く方が面倒だ。

[そう言って、無糖≪ノン・シュガー≫チャレンジ。
…味がないと言って難しい顔をするだろう。*]


【人】 さすらい人 ヤニク

 やーな、こったっ…!

[ちりつく、首筋の痛み。

 ああ、鬱陶しーことにまた。
    闇でも這いずり登る感覚に、
    兎への返事も籠めて、

── 二重の意味で、『抗う』。 

 追って聞こえた雑な舌打ちは、
 嘲りに鎮火しかけた炎に、
 もっかい 油を注ぐだけだ。  ]

(23) 2015/06/29(Mon) 18時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 …はっ、
 そう思うなら、思っとけ!

 命なんて重いもんは、盗んでも
 『預かって』返すだけがせーいっぱいだ!

 ……殺したって、
 そのまま見殺しにゃあしねーっての…!

[『何が何でも解決する』。
 どうするかなんて、んな根拠は
 二の次で考えてなんかいない。
 綺麗ごとだって言われたって仕方ねえ。

  ── でも、それでも。
 迫る気だけは、出任せじゃねーんだって。
 まっすぐ、前のめりに駆けてく。 ]

(24) 2015/06/29(Mon) 18時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[>>17その先にゃ鋭い刃物の輝きが
  あるだけだとしても、
  構わずに拒絶を払い 駆ける。 

 更に足を踏み切って突っ込もうとする、
 その直前 >>18引き攣るような声。

 背後で揺らめく猫の影が兎を食まんと
 飛びつきゃ びたん!

  扉にぶち当たりゃあそのまんま、
  ぷすぷす 焚き木みてーな臭いが
       蔓延してく。


 崩れるよーに座り込んだ兎の姿は、一瞬。
 定めるように捉えてた視界端から ずり落ちた。]

(25) 2015/06/29(Mon) 18時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ 頭ん中で描いていた半月の軌道がブレて、
  慌てて 碧を地の方へころり、転がす。 ]

 ッ、 さーっきから我儘ばっか!
 それいうんならアンタだってその変な扉!!
 使うんじゃねーよ、フェアじゃねーだろーが!

[その弾みで思わず減速しちまって、
 つんのめりそーなのはなんとか。

   爪先に力入れて堪えきったが。
 >>19八つ当たりみてーに喚かれちゃあ

  ( 全部は流石に聞けねーよ! )

   ムッとして眉根を寄せながらも、
   確かめるよーに柄を強く握って ―― 、

 (互いに能力を使わないって決めるんなら
   それはそれで呑んでもよかったけどな) ]

(26) 2015/06/29(Mon) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[いっそ『猫』を防がれたんなら、
 上に跳んで薙いでやろうかと。

      勢い良く、

             たんっ、 

  さっきつんのめって殺した勢いと
  つま先に持ったまんまの力を利用するよーに、

 空へと 躍り出し ――  、
 立ち上がらずに無防備に見える姿に
 血塗れた衣をはためかせて、    ]

        [ 斜め下へ。 ]

   [ 舞踊みてえに身を捻り、
    月の弧を薙ぐよーに振るおうとしたとこで ]

    [ 響く、>>19踵を打ち鳴らす音。 ]

(27) 2015/06/29(Mon) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ 駆けだした虎は、
  そー簡単に止まれやしない。

   … 火の輪でも潜るように
     ジャンプしちまったなら尚更!! 

 偃月が兎の肉を断とうとしたとこで、
  地に足を触れたかと思えば

    そこに 『地面は無かった』。 ]

 … は?

  え、  うお ッ …!?

   ちょっ、テメ …!!

[ ―― 足を止めるって選択肢すら
      浮かぶこたあ無く。   ]

(28) 2015/06/29(Mon) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[足をついたはずの
 『扉』ん中に無様に落っこちりゃあ、
  
 ‟舞”の途中じゃ、
 ろくに受け身も取れねーまんま。 ]

    い、 っ …… !

[ ごろん、 っと

 随分香りのきっつい、
 黒薔薇の中に突っ込んだ。

     刺さる茨が身を掻き毟りゃ、
     思いっきり顔は歪んで地に伸びる。

     身を打った勢いで剣は甲高く澄んだ、
     楽器みたいな音を奏でて ―― 、

  人一人分、 離れた位置まで転がってった。 *]

(29) 2015/06/29(Mon) 19時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/29(Mon) 19時半頃


[『いけ好かない』
決して良い意味ではない言葉だが、自分にとっては褒め言葉。この席に着いてから初めてにっこりと機嫌良さげな笑みを浮かべ、彼(=英雄)の方を見やる。]

 …僕も、物分かりの良い奴は好きだよ。

[同じように真似て言葉を返し。
『飲み込まれなければ』とのことには、内心で頭を傾げる。まあ考えても分からないし、わざわざ訊く程でもないだろうと自己完結。
続いた言葉に同意を示し、]


[淡々とした話し方が人間味を帯び、声音が元に戻れば]

 ……ヘクターか?
 不可思議なモノを身に宿しているんだな
 
[気味悪がるでも、興奮するでもなく。
ただ、純粋な興味をもって言った。]

 
[ストレートの紅茶を飲んで眉を寄せた彼に]

 大量の砂糖に慣れてしまえば
 近い将来糖尿病になるぞ…。

[…なんて。
今更しなくて良い心配を口にし、ケーキと一緒に飲めば丁度だろう?と声を掛けたか。*]


 今度が無い事を祈っているよ
 俺がここに来たから良いが、もしも隣に眠る妻がここに来ていたと思うとゾッとする


[どうして自分がここに居るのか、それはわかったものではないが、彼女が居ないのならば安心出来る
気を付ける、なんて言われればクスクスと笑ってその頭を撫でてやろうか]


 何、今はこれが食えただけで満足だ
 なかなか美味しいぞ。食べるか?


[ポップコーンをナイトメアに差し出してはみるが、それは受け取ってくれただろうか
そのままの意味だと言われればそれまでで。彼等が自分とは違う世界から来た者だなんて簡単には信じる事も思考が繋がるわけでもなかったのだが]


 あぁ、一緒だな。いや、一緒ではないのかもしれない
 この悪夢はこういう世界なのだから。朱に交われば赤くなる…と言うのかもしれないな


[フッと鼻で笑えば後ろから聞こえてくる足音に振り向いて]


 おや、“不思議の”
 キミもこちらに来たのか。いや、知ってはいたけれどね


[他の者がこちらに来ない辺りから察するに誰も観客席に来ようとはしないのだろう
舞台に上がるか、それともあの場に留まるか。どちらもサイラスにとっては考え難いものではあったが、彼が今居る以上それが事実なのかもしれない]


 すまないね、不思議の
 いや、すまないとも思っていないのかもしれない
 招待状は書いたが、血まみれになってしまったのだ


[嘘は言っていない。勿論彼のために何度も何度も書き直して完璧に出来上がった招待状は今、舞台の上で自分の屍と共に地にまみれてしまっている]


 それに、殺したのはキミの仲間の兎だ
 恨むならそいつに言ってほしいものさ


[彼が本気で自分の招待状を欲しがっていたか、と聞かれればそうではないのだろうが。それでも、嫌味ったらしく言ってしまわずには居られずに]


 それはさて置き
 不思議の。これは食べるかね


[手に持つはポップコーン。ナイトメアが全て食べていなければまだ残りはあるはずだが、それを彼は食べようとしただろうか**]


ホウ?面白イ奴メ。

[英雄≪ハカタノ=シオ≫はクスクス笑う。
気分よさそうに笑む彼に対しカラカラと
声を返せば空になった皿の上へナイフと
フォークを静かに置いた。
行くか行くまいか聞かれた言葉への
返答と共に理性が元通り≪フヘン≫になる。]

…あー、確かに乙だ。あれ≪ハカタノ=シオ≫は乙であって乙ではない、いわゆるもう一人の自分という奴だな…。

[受け継がれた血筋≪ヒーロー≫の力というべきか。
おかげで異様に元気≪ビョウ=キ・ナラズ≫なのだから
いつ倒れても可笑しくないのに凄いところ。]

糖尿病≪ブラッドロリ≫は……嫌だな。

[甘いケーキを口に運び、続けて無糖を飲む。
…こういう嗜みもあるのか、とヘクターは真顔である。
(砂糖は大体硬弾丸魔撃になっている)]


― 城壁前 ―
[あいも変わらず不意打ちなんて頭にねーと言うような
でかでかとした開戦の声に、僕は顎を上げて見る。

  ……あいっかわらず……(気持ちいい奴。)

す、と目は落とし。 対峙する双刀の黒髪を見りゃぁ、
あん時の続きのような戦いが始まろうとしていることに
縁のようなもんも感じつつ。]

  因果がやり合うよーになってんのか…

[不思議と鏡、混ざり合うよで混ざる事のない世界。
中途半端なキャストが最初におん出されたってーのも]

  ―――なかなか言い得て妙だねぃ。

[はふ、と吐く息は湿気を含んで薄闇に溶け、
僕は白兎と向かい合う僕の命に視線を戻す。
  ――――現実味なんて、まるでない。]


  あんたに盗まれた覚えはねーんだけどなー。

[ ”命を預ける”だの ”盗む”だの。
ふわり舞うショールをひっ捕まえて、聞いてやりたい。
そんだけの覚悟は一体どこから湧いてんだ って。

( まあでも。  ……いっか。
  ひでー奴じゃあ、なさそーだし。)

僕の命を持ってる事をアリス達は知っているのか、
それすらも知らない。 餓鬼に遊ばれる駒のような命。
撃たれて死んだ筈の自分の命が弄ばれてるってーなら、
強ち悪夢も間違っちゃいないのかもしれないが。


 さく、さく、ゆっくりと草を踏む音は
 目の前の光景とはひどく乖離していて
 命を取り合う2人の風は 僕の髪も耳も揺らさない。

 静かに ひどく静かに、僕は兎とアリスを見ていた。]


  ――― ぁ、落ちた。

[白兎が作った落とし穴に キレーに落ちてく姫
そこにひょいと近づきのぞけば、覗き返すような深淵。

こんなん、どー戦えっつーのよと
至ってマトモな人間の僕は
ふらつきながら声を上げる兎を見て ]

  生きて会いたかったねぇ、もーひとりの兎。

[にや、と笑ってみせたのは
アリスを屠ろうとする者への、薄い意地のような手向け。

木に凭れた猫は、まだそこに居たのかどうか。
もし目が合えば ちょいちょいとひとつ
 ”下” を指さして見せて。

長い耳は、口をあけた昏い穴に 吸い込まれる。**]


メモを貼った。



( ははっ。
  預かった命を返す術。持ってんのかよ。)

[持ってないだろ、と声に出さずに、
唇だけを僅かにゆがめた。

(――あいつに会えるように
 してくれるわけでもないだろ)

殺人は殺人だ。それ以上でも以下でもない。
目覚められないのは、自業自得だ。自業自得だけれど。

アルヤスの吐く宝石の様な言葉一つ一つを
豚の餌にしてやりたい。
……こうまで素直にひとを「嫌いだ」と思ったのは、
どれほど久しぶりだっただろうか。]



[鮮やかに、猫が躍った。
扉が現れ、兎がそれを回避し「変な力を使うな」と喚く
(まったくだ、と白兎に同情した)
アルヤスはそれに言い返して(まるで子供のようだ)]


[ラルフは静かに、息を吐く。

……きっと、あの男の纏う空気は、
ドブの底で生きてきた生き物には、清すぎるのだ。
(そう、それに触れるには”手遅れ”なまでに。)

冷めた目で”アリス”を見てから、
ただ、白兎と女王を見届けている。
たんたんと、場を見続けている。]

[白兎が落とし穴をつくると、
その中に落下していくアリス。
鏡の国がどのように始まるかしらないが、
随分とらしいじゃないか、なんて肩を竦めた。

隣で、李の小さな感嘆の声が聞こえた。]


[指差し、落ちていく李に片眉をあげて]

 アリスを追いかける兎なんて、斬新だコト。

[そういいながらも、ラルフも気紛れについていく。]

  せめて薔薇の中じゃなきゃいいね。

[そんな言葉が真実になるのは、
そんなに未来の話ではなく

ふわりと高所から落下したならば、
そこは黒薔薇の園だった。
最初から身構えていたこともあり、
落下自体は失敗せずに、そのまますとんと降り立つ。
(もしかしたら、三月兎を踏んづけるなんてことが
 あったかもしれないが)

それから、その場から少しだけ離れて。]



『……覚悟は、出来てるんだったよな。
 "アルヤス"。

 …………、おわらせてくれ、よ。』

[そう云う、白兎の仕草はひどく緩慢で
ひどく、辛そうで。

ラルフはその時初めて、
「この劇、趣味悪いな」と、小さく呟いた。

こんな胸糞悪い体験をするからには、
「彼ら」は生きて帰ればいいと思う。

こんな冷たい場所で、終わってしまわずに。**]


【人】 さすらい人 ヤニク

 ―― はあ!?

 なんでだよ、獲物の差ならっ!
 俺じゃねー、クソ山羊の野郎にでも言えっ!

   じゃー素手で殴りあいでもやっか?

[ >>33笑みもなんも浮かばねー無表情は、
  声とは裏腹に真顔で怒られてる気分で
  なーんとも理不尽めいた気分になる。

    抗議めいた怒声にゃあ、
    流石にそこまでしらねえ。 

 ハンデだのどーのが声にだされりゃあ、
 片腕ねー時点でじゅーぶん『ハンデ』だって
             悪態吐きやしたが。 ]

(40) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[煽る程に焔は大きくなって、
 真っ向から風に煽られ、それを鏡に映し返す。
  
 傍らで響くもう一つの戦闘の。

 鉄球の衝音や、
 声なんてのは聞く余裕もねえから、
 ただ、‟今”は目の前の相手だけを見据えて。

   ―― 刃を振り薙ごうとすりゃあ、
      見事風を踏みぬいた足は、

          落ちてく。 ]

 …… ッ、 

(41) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[茨が所々食い込んだせーか、
 漆黒の黒薔薇はその闇色に紅を差して、
 昏がりの中に艶めきを宿し 妖しげに誇る。

 多少痛覚なんて遠退いてるとは言え、
 刺さり込んだ棘の感覚は鈍くたって痛いし、

  … 暴れかける精神を『越えない』のは
    怪我よりもずっと難しいことだった。 ]

    … ―― く、 っそ、

[ずたずたになった絹の布は
  腕に巻かれたまんま、
 (あー、ショールさえ引っ掛かって面倒くせえ。)

  絡まって身動きとれねーそれは、
  鉛みたいに重い腕で無理矢理、
  茨に纏わりつかれた部分を引き千切る。
  なんとか、鏢はまだ見えねえまんま。 ]

(42) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それから、根性だけで這うように
 体は寝っ転がったまんまで、
 剣が転がった方へ手を伸ばしてく。

 無理矢理動かしてた襤褸の体は、
 こっちだって、同じく疲弊しきってた。
     ―― 一回寝ころんじまえば、
    そう簡単に起き上がれる気だってしねえ。]

 ( それでも、 )

[ まだ‟希望”は捨てる気はない。
  俺自身に、これ以上救いを求める気も無い。

  だから、 更に擦るよう
       口ん中に血の味がしても
       構うか と 動きかけて ―― 、]

 [ 求めた黒曜の煌めきが、遠退いてく。 ]
         [ 碧の炎が、揺れた。 ]

(43) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[>>35遠く 遠く、 

  光が求めたつるぎは
  この体力じゃあ流石に追えねーよーな所まで
  放り投げ捨てられて ―― 、

      更に、体が重くなるよーな、
         そんな気さえした。

 瞳の彩が また、 
      揺らり 揺らり、

  紫に堕ちかけて、
    地に腕が触れ 輪郭を思い出させるのは、
    巻き付けっぱなしの縄鏢で。   ]

    ( …いや、まだ諦めんには
          はえーだろー、よ )

  [ さざ波は、また 碧空で、止まる。 ]

(44) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ かつり、 かつり、 ]

  [近付くのは 
   ‟死の足音”のようで。
   縄の感覚を腕が確かめれば、
   硬い音にだって呑まれる気は、無い。]
 
             [ 見上げた。 ]

 …… ―― テメーの命を盗る、
       そんくらいの覚悟なら、な…。

  生憎、こんなとこでへこたれてくたばる、
   んなしょーもねえ、『覚悟』は、ねーよ…!

[ こんな、どう考えても虫の息で。
  方々の体なのに。 (いや、だからこそ。)

    … なんでか強張ってなんか嫌がる兎に、
    虚勢半分でも精一杯の笑顔を見せてやる。]

(45) 2015/06/30(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 …… ―― テメーこそ、
 『覚悟』。できてんのかよ。
   
 … その手のナイフ、
   さっさと突きさすだけ、だろ?
   随分まあ 時間かかってるじゃーねーか。

[どうにも油断と隙にも程がある
 一秒一秒が 永くさえ感じる時間を、

   そっと荒らいだ息を整えながら、
   虎が耽々と‟機”を見据える傍らで
        鼻で、嗤い飛ばしてやる。   ]

[ 心ん中で、熨斗つけて返された
       ユーリとのやり取りを、反芻。

 ( ああ、誰かに託すなんて
       『背負わせる』なんてのは、
       … やっぱ ありえねーな ) ]

(46) 2015/06/30(Tue) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ( … 『頼られ返された』んなら、
    よけーに大人しく死ねねーっての、
         … こんちくしょう。 )

[ >>36やがてか よーやくか。
  振り上げられたナイフの凶つの輝きに、

   ぐっ 、 と、
   一段と光を険しく掲げたまんま
         まっすぐ睨み据えて、 ]

     …… ばーか … 、

   [ 懇願めいたことばは、
     死んでも死にきれねえような
     よわっちそうな『刃』。

         今にも振りかかりそうな、
         躊躇いがちなその切っ先を
       ――― 鼻で、笑ってやった。 ]

(47) 2015/06/30(Tue) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それも、左腕の鏢で庇ったとこで、
 受け切れるとも思えねえ。

  ――― なら。

  (>>31独白は、聞こえない。
     まだ『駒』は歩のまんま。

   でも、そろそろ走りっぱなしなんだから、
   … 八升目に届いたっていい頃合いだろ?)

     … 歩が成るは、『少女自身』へ。 ]

  …… 殺すってんなら、

   ‟約束” ―― 、

       守って、名乗ってからに、しろ!

(48) 2015/06/30(Tue) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[勢いも無く迷う、殺気。

  ―― それを避けるのだって、
     今の俺には、苦しい。

  (それに 避けるより、その懇願。
     自分勝手に 傲慢に、
   ‟受け止めてやろう”と決めたもんだから。 )]

 … じゃねーと、俺は、っ…!
    ‟終わらねーし、終わらせねえ”!

 [ その切っ先が肉を食い破る前、
   刹那 煌めきが薄く迸って ――― 、 ]

(49) 2015/06/30(Tue) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 『 أليس في بلاد العجائب مرآة 』
     ( アリスの鏡 )

[ 吼える。

    「俺<アリス>」の‟核” ―― 、
         薄く界を隔てる、
    術式のように浮かんだ『鏡』が、
       その軌道を 上へ‟跳ね返した”。 ]

  [ ぱりん、 ]  [ 入るのは、‟罅”。 ]

 …… ッ、ぐ、 っ、
            は っ  …… !

[ 残るのは右胸を貫かれたのより、
  ずっと 息も出来なくなるよーな。
       … 心臓を貫かれたみてえに、
           灼けつく 痛み。 ]

(50) 2015/06/30(Tue) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[喉の奥から染みる血錆の味は 、
  口ん中で留まらずに溢れ出て、
  顎先を伝ってく。

     … その痛みすらも、
     「光」を此処に縛る縄の感覚さえ 
        直ぐに遠退いてきそうで、

    そんでも、お構いなしに、
   (止まっちまえば物語が終わるより先に
         ‟消えちまいそう”だから、)

  重い体を跳ねあがらせるために、
      勢いを借りるのは ―― 、]

 [ ‟役”が代わるように、

   … ‟ないも同然”、襤褸の布≪ショール≫が
    空色から 『白』へと 『成り代わる』。 ]
   

(51) 2015/06/30(Tue) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ さ、  と、 同時。
      鏡に罅が入った事で、
      染められた漆黒が抜け落ちて ―― 、

  白金に戻ったことには、
   気付ねーまんま、 

 バンダースナッチなんかより
  疾く 疾く 駆ける『白の女王』の、
     その勢いを以て 跳ねあがりゃあ、 ]

   『 أحادي الاتجاه بالتناوب 』
     ( 逆回れ ! )

[逆回りに生き続ける女王を‟真似て”、
 『記憶』を‟逆回す”のは、「欠けた腕」
      ―― なんて、そんなもんじゃなく、

     腕に巻き付けた‟鏢”の縄。 ]
 

(52) 2015/06/30(Tue) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ショールを、地に払い落す。

  ぐるり、
  ――― 一人手に回り 弛ませる縄の、
       勝手に盗ませてもらったその
       隠し持ってた 『蠍の針』 、
       その 刃の部分を握りこみゃ、


  そのまんま、
  地にまた転がされる事が無きゃ
  迷いなく兎の首筋へ添えよーとするが、
  … さて、 逃げ足の速い兎はどーしたか。

     威勢いい啖呵を切ったって、
     ほぼ限界の、『最後』の抵抗。

 また逃げられたり、
 払いのけられりゃ、 もう手を掴む機は
           きっと、無い。 * ]

(53) 2015/06/30(Tue) 05時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/30(Tue) 05時頃


  だーってこれを見届けに来たんだろ。
  俺も、あんたも。

[ ひょいと踏み出した一歩。”次の句”は、
僕のロングブーツと一緒に 扉が作った闇に溶ける。
どーせまた落ちるんじゃねーのとは 思っていたけど]

  うっわ、可愛い耳して えげつねーのなぁ。

[茨の生け垣に  すと、と降り立って
薔薇園で棘にヤられてる姫を見りゃあ、危機感というよりはこんな場所に落とした彼の趣味に感心した。
(手前にもにたよーなブツが付いてる事はあえて無視だ。)

いやまあいい。
僕はそんなことよりも、更に趣味の悪い奴が居るって事を
忘れるべきじゃなかったんだ。]


  ぅげ、!!!!   っは。

[真上から両肩に乗る”何か”
痛いよりも先ず衝撃に襲われて、微かに前につんのめる。
ひょい、と ”それ”は 僕の肩から軽快に跳ねて
すぐ隣に華麗に着地しやがった。]

  …………………。

[怒りだとか呆れだとか色々通り越して、コメントに困る。

ぱんぱん、ぱんぱん、両肩をはたいて
肩口をちょいっと引っ張って足跡の有無を確認。
それから漸く出た言葉は ]

  なー、にゃんこちゃん。お前、ともだち居ないだろ。

[そんな歳に見えねー、でけえ、と揶揄ばかりされる目を
横一文字にほっそーくして 長い尻尾をはたいてやった。]


それでも尻尾がぷらーんぷらんしてるなら、先っぽを右手でギュッ。**


[同じ場所から落下したなら、落ちるところも同じだろう。

――というわけで、李の肩を踏んで見事着地したラルフは
うげ、とか、は、とかいう兎を無視して
とんとん、とブーツの底を鳴らしている。]

 同じところにつったってるアンタが悪い。

[そう言ったところ、ともだち居ないだろ、
というお小言が返って来たので肩を竦める。
数年前に裏切りましたが何か。]

[大きな瞳をうっすーく横一文字にして
こちらをねめつける様子にしれっと無視を決め込んでいたら
ぺしりと尻尾をはたかれた。

少しだけ痛いのが不思議。
続けざまに先っぽをぎゅっとされれば、]


  ! っ、も、う、それどこじゃないでショー
  見届けるんじゃなかったんすか?
  それとももっぺん耳攻められたいの?

[びくっと背筋を震わせながらも、
戦いの方を指差した。]

[鏡が罅割れる音が響く。

何が起こっているのか、
この血の香りが濃い薄暗い薔薇園では
はっきりとは見えなかったものの

アルヤスの髪がふわり、小さなランプの火のように
白金の色を取り戻すのを見た。]



  ――あ、 あれっ……

[ぎらり、煌めく鏢には見覚えがある。
俺の武器じゃん、と
歯噛みしたい気持ちを隠さずに
ぎゅうと、拳を握った。]

  剣だせるなら俺の武器いらんだろ……! ずりィ…

[皿だの剣だのを虚空からとりだす姿を思い出しながら、
むう、とちょっとむくれた顔で言う。

そうしている間にも、白兎とアリスの会話は続く。

覚悟はできてるんだろ、という言葉に、
ラルフは静かに目を伏せた。**]


【人】 さすらい人 ヤニク

 …… 黙らせてーんなら、
    さっさと刺しゃあ、いいだろーに、よ!

[>>55劣勢ってのはこっちなのに、
 冷静を崩す兎と相対に 虚勢はめいいっぱい。

      そーだ。
     気持ちで負けちゃ、
    『ぜんぶ』終わっちまうから。
    
  ( ‟あいつ”の時と同じよーに、
      妬みも、羨望も。
     気付けやしないままだけど、 )
    
 >>56噛み締められた唇を睨む様にゃあ、
   嘲りはしない、でも笑みを消しもしない。 

 ( … 陽射が、消えちまわないよーに、 ) ]

(62) 2015/06/30(Tue) 16時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[――― そのまんま、
     『約束』を盾に 糧に 、
         咆哮をひとつ 。

 錆びついたナイフなんか、
 怖がってちゃ盗賊なんてやってらんねえ。

 発条を撒かれた玩具みたいに、
 勢い良く 跳ねあがって 、

      兎がステップ宜しく
      音を鳴らしちまう前に 、 ]

 ( … そろそろ、悪趣味な『舞踏会』は
      終わらしちまわねーと、な、  )

(63) 2015/06/30(Tue) 16時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[宙に散らした白金は、
 軽やかに靡いて 、 

   兎じゃねえ、『こいつ』の
   動きが鈍くなった理由なんてのは、
   考える暇もありもしねーが、  ]

   ――― ……… 、

[水を焦がれる魚のように、
 はくり 、 空を食む姿に 、


   どこか‟絶望”めいたものが
   過ったような 見えたような、
   それは気のせいか、どーだか。 ]

(64) 2015/06/30(Tue) 16時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それだって、やる事はひとつだけ!
  絶望だって、‟生きてりゃ”

    … 希望に変わるもんだろ? 

  ( 明けない夜は、
     太陽の出ない日は、ないよーに。 )

 す と、 遠く 誰かを見る目に
      碧を細めて ――   、

  宙に擦れていく無形の音は、
  誰に当てたものか 何を言ったか、

     … 問いはしないまんま。  ]

(65) 2015/06/30(Tue) 16時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[つ 、 と、 
 その白い首筋に、

  柔い皮膚に喰い込ませるように。
  そっと、 凶をあてがった。

 深い呼吸で波打つ喉くらいは、
 動くのを、許してやる。  ]


    [ 縺れた舌で紡がれる言葉は、
      ‟期待”してたもんとは違うけど、 ]

  …… ―― ああ、

      覚悟なんてもんはっ、

     … ‟ずっと前から”
       決めてたけど、 よっ!! 

(66) 2015/06/30(Tue) 16時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 俺は、もう迷わねーよ。

   … ‟悪夢”から、
     全員 掬いあげてやる為に、な。

     … 誰も、死なせねー、っての、
       約束してやっから、安心しろ、 …!

[新たな『約束』を勝手に
        一方的に 結び付けて、
        嗤いかけた、それは。

  やっぱり、蒼が知ってる赤の笑みとは
       違う別の色へと、
  
        からり 、 明るんで。  ]

(67) 2015/06/30(Tue) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ( …女王様とやらまでは、
    相手できねー、な、こりゃ )

[もうひとつの‟会場”まで
 目を逸らしゃあ、きっと俺が斃れる。

  だから視線は向かねえけど、
  『頼られ返された分』 、
  『頼り返して』、 「ユーリ」を信じ抜く。

     ―― ‟任せたぜ”、って。  ]

  …… んで、

      [ そして まなざしと意識は、
         ひとりだけを、見る。 ]

   … アンタは。
   『約束』、守ってくれねーの、?

(68) 2015/06/30(Tue) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[緩やかに、
 鏢を持つ手を持ち上げて、
 その首を刎ねようとするのを惜しむ、

 (ハートなんかじゃあない、
   ‟白の女王”のその手の、) ]


     [ その名残は‟名前”だけ。 ]

[ … ‟盗るもの”の、
 その宝の名を知らねーなんて間抜け、
 それは俺の傲慢<プライド>が許さねーから。

      どうしても、それだけは
      譲れねーこと、だった。  ]

(69) 2015/06/30(Tue) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク


[それだけ聞けたんなら。
 跳ねあがった短剣の刻が動く前に、

 ――― ありったけの力で、
 その首へ 風切りを、振り下ろすつもりで。

   強く 鏢を、
     『牙』を、握り込む。

     … 訊けなかったなら、
     致命的な隙にはなるくらい、

    こっちの手も、惑っただろーが。 *]

(70) 2015/06/30(Tue) 17時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/30(Tue) 17時半頃


  ………そー… さ、ねぇ。

[ ”見届けるんじゃあなかったのか” と、猫が
指し示すゆびの先。僕の意識はもんやりと霧がかっていて
返事は精彩を欠く。

あそこで行われてんのが僕に無関係だったなら
(なに、なに、きもちーの?)なーんて茶化したり
(黙れクソ猫噛み切るぞ!)なーんて尻尾をガブリする事も
もしかしたらあったかもしれないけれど

はぁ、と溜息ひとつ、 両膝折ってしゃがみ込む。

( なあ、ばからしーよなあ。 )
( 馬鹿らしい。馬鹿らしい。
  妙な期待を半分なくなったあの肩にのっけんのも
  妙な感情を白兎の変わらぬ表情の中に探すのも

  とーんでもなく   野暮だ。)]


  ふうん。 あれがアンタの武器なの。

[畜生勝手に使いやがって、なんて思ってんのかな と
視線と同じ高さできつく握られた拳を見て思う。
( もしも僕のが、って考えたら嫌な寒気した。)

猫を屠ったあいつはきっと 宣言通り大真面目で
猫の命をあの身に抱えて 白兎と戦っているんだろう。
こいつの意図とはかんけーなしに。]

  ………ははっ。

[ほんとーに、呆れる。 僕以上のばかなんじゃねーかって。
あいつが抱えてる荷物の多さも、重さも見えないけれど

その隙間に おマケみてーに
僕のいのちが乗っかってるんだって思ったら
馬鹿らしくて笑えてきた。

今更ひとっつ増えてたって かわんねーんだろう。]



[どこでも扉が出たと思ったら、今度は猫や鏡が出たり。
こんな奇妙な”戦い”は、はじめて見るものだけれど
眼前で交わされる 優しい殺気も
僕にとっちゃあ 初めて目にするものだった。

 白兎の声も アリスの声も
 殺意だけで相手を屠るものからは どこか遠くにある。


あの2人の合間に何があったのかは知らない。
それなのに
小さく けれど強く紡がれた白兎の言

救いを求める 祈りのように ――聞こえた。**]
 


[ふと、ベージュ色した三月兎の耳が
視界の端っこで低い位置にくるのを見た。

李の口から溜息が漏れる。
呆れたような虚ろな笑い声がやけに響く。
この男の内心などラルフは知らないが、
彼の命がアルヤスにかかっているらしいから
色々気が気ではないのだろうと考えた。

さきほどのぼやけた答からも、
李が目の前のやりとりに
集中を持っていかれていることは明白だ。

垂れ下がった耳を見ては、
硬く握った掌を解いて、
無言でその黒髪をわしゃりと撫でておいた。
ただの気紛れだ。]



[ふと、遠く遠くで
きらきらとハート型の光線が光るのが見えた。]

 …………。でたらめだわ。

[そんなぼやきも風に消える。
今は演者や舞台に、
何の影響も及ぼす事はできない。
何を思ったって、何を言ったって――

見届ける事しかできない。**]


…空気ガ変ワッタナ。

[音が聞こえる訳ではない。
見えている訳でもない。

だけど英雄≪ハカタノ=シオ≫はクスクスと笑っていた。

黒い薔薇園での物語も割れた鏡も何も知らない。
だけど静かに呟くのだ。]

…吾ラノ迷子≪アリス≫ハ立派ナ女王にナッタカネ?


紅茶を飲む。


驚いてカップを投げた。全部塩になっている。**


[ふわり、立っていた耳は
目の前の光景と、僕の中でもやりとする澱んだモノのせいで
ゆっくりゆっくり垂れていって
その先端が隣で握りしめられた拳を微かに撫でる。

僕はそんな事を気にもしていなかったし
あんまり意図して動かしているものじゃあねーもんだから
猫がその耳を見ていたことにも勿論気付かない。

自嘲と不安と漠然とした恐怖を抱えて
ただ真っ直ぐに 真っ黒の目を遠くに投げていた。]

  ………っちょ、  何する、ん    …だ。

[振り払うようでいて届かない、中途半端に上げた腕と
反射的に見上げた視界が 猫の真っ赤な目を捉える。

    林檎みてーな  まっかな 目。  ]
 


[ 糞餓鬼の声が谺する。
「まだ、あえるかもしれないのに、ね。」

 あのひとの声がする。
 「                」

 アタマの上にある掌は 似てるワケもねーし
 本物はもっとでっかいし もっとあったけーし
 間違うはずなんて、ないのだけど。

 草の上に見えなくなった ホージ茶のさいごのひとくちが
 今頃になって からだのなかから湧いてくるようで。]

   …………やめろ。

[ 薄い膜を張った黒水晶を くしゃり、 歪めて
 僕は赤い目から 逃げるように視線を逸らす。
 抱えた膝にかぶさる指は 白くなるほどに
 掴めない何かを 届かない何かを
 引き留めようとしていた。]




[ 歪む目とは対照的に
 目の前の2人を見つめ直した兎の顔は
 口元だけがどこかわらっていて。

 痛い時 辛い時 泣きてえ時は
 笑ぃやぁ 楽になるのだと

 持ち上がる口の端っこは 無意識のうち。*]

 


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/30(Tue) 23時頃




[何するんだ、という制止の声は聞かない。
振り払うには中途半端な高さで留まった腕にも、
知らん振り。

淡々と見据えた黒耀の瞳には、
自嘲と不安と漠然とした恐怖が
ぐるぐると渦を巻いて、薄い膜を張って、]

[ きっと、どこかの 俺ではない誰かを見た。 ]

[やめろ、という声がして
くる、と逃げるように視線を逸らされてから
漸く、ラルフは李から掌を離す。]


[膝を抱えて小さくなって
耳を垂れ下げて、何かに怯えて]

  漸くうさちゃんっぽくなったっすね。

[そんな李に向かって、淡々と叩くのは軽口。
目を潤ませながら下手くそな微笑を浮べたから
ラルフは汚いものでも見た、というように視線を外す]

  今、迷子みたいな顔してるよ
  なさけねーっすねえ。成人した男が。

[視線をあげれば――

 白が、赤に染まる瞬間を目撃した。]


[ああ、そうか、という諦念と、
野郎、とアルヤスに飛びかかりたい思いと
ごちゃり、と混ざり合った思いは、]

  ――……これで、望みどおり?

[誰に向けたものかもわからない、
問いとして零れる。

言葉は只、黒い薔薇と、
白兎が放つ濃い血の匂いにとけていった。*]


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/06/30(Tue) 23時頃


メモを貼った。


[ ( うるさい )

アタマの上から降ってくる全然軽くない軽口に
今は反論するだけの気力はなく。
相変わらず膝を抱えたままで
さっき背けた目をちら、と上げるだけ。

明らかな嫌悪を乗せた目
そんな自分から去っていって
自分も目線は「覽るべきもの」へ。]

  うさぎでも 迷子でもねーやい。

[すぴ、と鼻が鳴るほどにならなかったのは
隣に猫が居たからで、
そもそもこんなザマになったのも猫のせーだけど
”なさけねー”のは100も150も承知だから、否定しない。

成人どころか30も過ぎてるって言ったのなら
「まさかぁ〜」なんて 馬鹿にされるんだろう。]



[『約束』が何のことか、僕には分からなかったけれど
それが聞けねば”預かれ”ねーとでもいうような物言いに

それを受け、渋るような寸刻の後 白兎が
『名』と引き換えに握ったナイフを地に落とす。

   噫、まるで 預かる命の戻し先を訊くようだ。

自身が死した後に成された名乗りは知らぬ儘
僕の体を奪っていったあの双剣は、
名をくれることはなかったな、と思い出した。]
 



[咳き込む兎の背が揺れるたび
薄暗い中でもはっきりわかる 夥しい命の赤は
周囲の薔薇を色めき立たせる。

むせ返るような鉄の芳香は 薔薇の臭気とあいまって

あたり一面 血の海のような
あたり一面 大理石のロビーのような

僕の旧い 旧い 記憶の扉を掘り起こす。
まるで 白兎が開いた 魔法の扉のように。]
 


[猫の声が聞こえ、
僕は ”悪夢”から”悪夢”へ 呼び戻される。

赤く染まった兎から目を離さぬまま]

  この夢が終わってねーから
  少なくとも俺の望みは叶っちゃいねーです。

[微かな安堵は確かにあれど、
まだあと何人居るのかも
アリスがあと何人の命を”預かれば ”終わりが来るのかなど
一匹の三月兎にゃわからぬこと。

絶望までの期日が伸びたような感覚ばかりが
澱みきった胸を埋める。]


[ ”アルヤス”が死ぬ傍でほくそ笑みたい
そう言っていた彼の望みはひとつ 遠のいて
そのぶん、僕の細い希望はひとつ 近付いて

それを悪いと思うよーなことは、残念さらさら無いけども]

  やっぱりさ、帰りてーよなぁ。

[ぼやく声は 大きく吐いた吐息とともに。

自分にまだ「帰れる目」が残っているらしいことは
猫に対するちょっとした引け目になってることは事実で
それを紛らわすように立ち上がる。

”伸びた”と思った僕の絶望の時が
今度はいつ来るのだろうと 周囲を見渡し。

先刻までピンク色のキラッキラが舞っていたあたりが
やけに静かに *燃えていた。* ]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


["観客の役"。振り返るその顔に微笑みを湛えながら、彼女は確かにそう言った
緩やかに揺れる漆黒の髪。妖艶なまでのその眼差しを受けながらも、その赤い唇が"蝶"の名を紡いだのなら。

覚えたのは、煮える程の嫌悪感。]


 ……ご心配有難い、が。
 君に心配されるのは……、何故だろうな。非常に勘にさわる。

 出来る事なら、二度と口にしないで頂きたい。


[向けた眼差しを僅かに鋭いものに変え、彼女の瞳の向く先――舞台へと自分もまた、目を向ける。
そうすれば舞台の上で演じるのは見知らぬ男が一人、女装した男が一人、あの時森で見たアリスと、そして――時計ウサギ。

成る程、今舞台に残っているのはこの四人と言う事だろうか。そうなれば、浮かぶのはあの時の山羊の声。
嗚呼、…そうか。彼女の言う"観客の役"というのは、即ち。]



 私は、観劇が好きでね。
 休みの日には色々な劇を見に行くのが趣味だった、が。

 ――こんなにもつまらない劇は初めてだよ。実にいい趣味をしている。


[吐き捨てるように呟いた言葉は、果たして彼女に届いただろうか。
届いたとしても、届かなかったとしても。男はもう話すことは無いとばかりに、苛立ちの篭る顔をそっと逸らしはしただろうが。]**


[そうしてまた、舞台を見つめ。
始まろうとしている戦いの予兆を眺めていれば、ふと返された声に視線をそちらへと向ける。]


 ……"知っていた"、か。
 それは私としては不満なんだがね…、死に際は、誰にも見られたくはなかった。


[こんな席があると言う事は、少なくともあの"観客の役"には全てを観られていたのだろう。

嗚呼、嗚呼。何と口惜しい。
死に際の無様で惨めなその姿を、"お前"以外の誰かに見られる事があってたまるかと。
その思いだけで、壊れかけた身体をひきずり息絶えてやったというのに――それも全て、無駄だったのかと。

その事に奥歯を噛みつつも、表情には出さず。
彼が自分への招待状の話をしたのなら、"それじゃあ書かれた会場の名も読めそうにないな"、と軽口を返したりなんかして。
しかし、彼の死に際の話をされたのなら。流石にその眉をほんの少しだけ顰めてみせた。]



 ……、へぇ。あの時計ウサギが?
 それは意外だな、あれは誰も殺せないと思っていたよ。


[自分はあの時計ウサギの事をそう知っている訳じゃあない。
この夢で出会い、そして少し言葉を交わした程度。名も知らなければら語れるだけの情報なんて持ってはいない。

しかしそれでも、その時に話した雰囲気から。あまりそういった事とは縁のない者だという印象を受けていたものだから。
だから小さな驚きに目を見張りつつ、肩を竦めて。そして差し出されたポップコーンには、ほんの少しだけ笑って見せた。]



 あぁ、頂こう。塩かキャラメルかどっちかな。
 ついでに飲み物も貰いたいが……ポップコーンと言えば、コーラは無いのか。


[そうして冗談のように言葉を紡ぎ。差し出されたポップコーンを一つ摘めば、口の中へと放り込む。

嗚呼、そう言えば。"お前"と映画に行った時にも、確かポップコーンを食べたんだったかな、なんて。

先程から胸にのし掛かる、沈んだ気持ちを拭いされる事は無く。
それからはそのまま、舞台の上をぼんやりと眺めるばかり。]*


[舞台の上では、二つの戦いが繰り広げられる。
その両方を、さもつまらなさそうに見つめながら、指は自然と手にした時計の文字盤へと。

この時計は、自分の一番のお気に入りの時計。集めるのが趣味だった時計も、嗚呼今はこの一つだけあれば良いとすら思う程に。

舞台の上では、物語は既に終焉に近付いており。
時計ウサギの喉が掻き切られる様を――その時に紡がれた言葉を。
それを聞いたのなら、男は観客席の端っこで、自嘲気味に低く、低く嗤った。]*


【人】 さすらい人 ヤニク

[>>78三日月が描かれることの無い貌に、
   ただの幻か 気のせいか。
     知る由もねーが。

  一瞬、口許が歪んだ、気がした。

      ぱちり、

  それも瞬きゃ、瞼の奥に閉ざされたから、
  霞がかった視界の見せた幻なんだろう。 ]

  …… そ、 やくそく、

[嘲るような響きにだって、
 さも何ら可笑しくなさそうに。

 首に度をつけて傾げてみせて ―― 、
 『約束』の言葉はしかと、掲げたまんま だ。 ]

(93) 2015/07/01(Wed) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[きゅう、と細められた
 その蒼い色の奥に漂う喜色なんて、
 しらねえけど ――― 、

   ただ照らす空は、
   逸らされない限りは温かく見てるだけ。
   (いつだって其処にある陽のように、)

 一条と鏢の境、
 その強く握った刃の切っ先に指を這わせて
 中指、薬指、小指。 その三本から紅を垂らす。

   ――― 笑みを浮かべるために、
   その痛みさえ無理矢理動力にして。 ]

  …… ―――  、

(94) 2015/07/01(Wed) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ ―― ‟盗むもん”である前に。

 とっくに思ってた感情は、
 わざわざ主張も強調もしなかった。

       >>80ただ やっと、
       告げられて 捧げられた、

   ‟友人”としての名前に
           言葉に、

      滲んだ伏せがちな苦笑へ
      ころり 碧に差すのは 
          喜色の日差し。   ]

 … へへっ、

[堅い唇に閉ざされて、
 このまま教えてもらえてもらえねーんじゃって、
      ちょっと 思ったもんだったから。 ]

(95) 2015/07/01(Wed) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[瞬き直した後 小さく響いた笑声は
  凶器を向けて零すようなもんじゃない、

  ただ 底抜けに明るい空に広がった
        朗らかなもんだった。 ]

    …… ―― ディーン、

   …アンタとは会えてよかったぜ。
   やっぱ こんな所じゃなかったら、
       もっと良かったんだけど、

            [ ぱ 、 ]

[握られていた刃が、
  その掌から零れるのを 見た。

  ――― 重力に従って、地に導かれてく、
      時計の砂のようなその耀きが
      乾いた音を鳴らしちまう前に。 ]

(96) 2015/07/01(Wed) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ 剣は違えど、
  守護するセフィラに導かれるまま、
  ‟最後の一振り”をめいいっぱい。

      腕が痛みを訴える程に、
      その首元に 深く 深く、
        一振りを 穿った。 ]


  [ それでも即死には齎せない威は、
    暈けた視界ん中で糸を切らす前に

      目の前の影の支柱を喪わせて
          膝をつかせていた。  ]
        

[ 生温い赤に噎せ返る、

   … けれど、もうあの血錆に酔う、
         嫌な粘つく感覚は しない。 ]

(97) 2015/07/01(Wed) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[白金の端さえも真紅を被りながら、
 こっちを仰ぐ>>81蒼に気付けば
     視線を合わせるように、

     がくん と、 
     半分くらい崩れるように膝を折って、
     地に立て膝をついた。 ]
 

[とめどなく‟命”を流す「男」は、
 もう「兎」なんかには見えてない。

      苦しむようならもう一回。
      鏢を手ん中で握り込んで、 ]


   [ >>81 また ‟空目した”
     虚像が微笑んで ――― 、

     こっちに手を伸ばしたもんだから。 ]

(98) 2015/07/01(Wed) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[俺も、俺で。

 ――― 刃を棄てて、
 縄が巻かれたまんまの 
 腕に垂れさがるその重みを感じながら]


         [ その空白、 ]


[ 届かない距離を埋めるように、
  体の悲鳴すら振り切って前のめりに

    上がり切らなかったその手が
    完全に空に投げ出されちまう前に、 ]


       [   ぱしり 、   ]

(99) 2015/07/01(Wed) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

  … っ、 と ―― 、

[取ってやった手は、
  地に落ちる体の重みに引っ張られて
  結局解かれた上に 俺もまた、

  土の上に転がる羽目になったけど、
   ( それでも 束の間。 )

    … 温かさくらいは、 
      伝わっただろーか。 ]

  [ ごろり 、
     赤い水溜りに転がって。 ]

[悪魔をぶん殴る体力もそろそろ怪しい
 ‟眠り”を求めるバカな体の掌に、
     抗うよーに、爪を立てて。 ]

(100) 2015/07/01(Wed) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ちら、 と、
 髪が土塗れになるのもお構いなく、
 重々しく気怠い首を回して、

   白がすっかり紅に様変わりした姿>>82
   それに掠れて辛うじて音になった聲に

   ふ と 、 虚空に吐いた。 ]


 …… はん、 ばーか、

   … ちょっとの間夢見てりゃ、
     すぐ目が醒めるからよ、

[綺麗、とは世辞でもいえねー暗雲の空を、
   伸びたまんま 碧は見上げ。

 … 弱い光の残る宝石ん中に吸い込んでく。 ]
       

(101) 2015/07/01(Wed) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 また、どっかであおーぜ。

  … ‟أصدقاء” 、

[『あいつ』に送ったことばを、
 こいつに送るにゃ、まだ早いかも知れねーけど。

 それ以前にそもそも、

  届いてっかも怪しいし、
  届いたとこで意味なんて
  伝わらねーんだろーが。

 ( でも、そーなれそーな気がしたし。

    何より、そう思ったら
    既に‟そうなってる”もんだろ? ) ]

(102) 2015/07/01(Wed) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[国どころか、世界が違うだとか
 本当にこれが唯の夢幻だったとしても、

    … 望むんなら叶うだろ、って。
    あのしょうもない世界に置いてきた
       『力』を思って、目を細める。  ]

  … しっかし、

   … また、格好、つかねーな 、

[ 音が、   感覚が、

 全部、 遠退きそーになりながらも、
     意識だけは手離すか って、睨んで。

  酷く遠く感じる、
  『頼った』あいつはどーなったんだか。
  ( それでも、偉そうに言ったんだから
    大丈夫だろ って、信じたまま。 ) ]

(103) 2015/07/01(Wed) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[そーいや、

 遠いとこっていやあ、
 悪魔と旅してる筈の友達の手紙、
 見れてねーだとか。

 今度は俺から会いにいこーかなとか。 ]


  [ 走馬燈みてえに色んな彩が浮かぶけど、
    やっぱり 行き着くのは ―― 、 ]

 ( … また目が醒めたら、
     茶番だとか、 

   『あいつ』に思いっきり
    大爆笑されたりしねーだろーな? )

(111) 2015/07/01(Wed) 05時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

  … ま、それでも 
    悪趣味な夢じゃねーなら、いーか

[ 悪魔を拝んだなら、
  ぶん殴るのはぜってーにやめねーけど。

 ( そーだ、
   黒猫みてえに揺さぶってやろーか。
   
   … そしたら、
     黒獅子に変わったりしてな。 ) ]

[ 全部、‟俺の見る夢”ならいいよーな。
 
 それもそれで、
 不愉快なやつらばっかだったけど
        惜しいよーな。   ]

(112) 2015/07/01(Wed) 05時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 … どっちにしたって、

   … こんな、とこで、
     ずっと、 伸びてらんねーけど、さ

[『演じてた』役も、

 ぜんぶ剥がれてく感覚がしながら、
 そーしてたのはどれくらいだろーか。
 本当に走馬燈になっちゃ洒落になんねーし、
    … ‟休憩”は終わりにして。


   微かだけ、動く。
   その躰を 数秒か 数十秒か、

        かかって、起こしゃ。
        花壇に 身を凭れた。 ]

(113) 2015/07/01(Wed) 05時半頃

  ……あっそ。

[まだ叶ってない、といわれて小さく相槌をうつ。
視線はどこか遠くを見ている。

只今上演中の悪夢では、焔を纏った双剣が、
遠く見える女王の体を貫いたところ。
ラルフはそっちに駆け出しそうになって

――目の前で横たわる白兎と、
未だに生きているアルヤスの姿に釘付けになって
動けず]


【人】 さすらい人 ヤニク

[ 風が、
 >>108‟遠く”から、
  ――― ‟悪魔”って聲を運んできたような、
             聞こえなかったような、]

  ( … 神でも、女神でも。
    天使だって掬えねえもんがあるなら、
    俺は悪魔でも なんでも ―― 、 )

[ 種族なんて、どうだっていい。
  大事なのは、そいつの中身だから。 
 
       錆びついた歯車を回すよう
       挙動は重く、 風上の方へ、
              首を軋ませて。 ]

[漸く‟もう一方”を見ることが叶えば、
 立ったまんまの赤い『女王』の輪郭くらいは、

    … ぼんやり 碧空の中に映った。 * ]

(116) 2015/07/01(Wed) 06時頃

[ そばで希望を追いかける三月兎の声が喧しい。]

  あったりめーだろ。バカ。

[それ、俺がもう帰れねえって知ってて言ってんの、
といいたげに、バカ、という言葉を吐き出したが
嫌われるようなことは散々やってる自信があるので
特にそれ以上文句をいうこともない。

アルヤスが死者に手向ける独白の向こうで、
満身創痍の女王様の、「ばぁか」が耳をついた。*]


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2015/07/01(Wed) 06時頃


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