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―村長宅の庭―
……さて、どうだか。
[少しひねた返答を飄々と流した。
『良いねェこの嬢ちゃん。オレこーゆータイプ結構好み。』
ところでさっきの策は?
『まァ、イチかバチかだな。悪く思うなよォ?』
え、それはどう言う……――
[一瞬、体の制御が『浮いた』ような気がして。]
…………こんな所まで懐かしさが込み上げるとはね……
[運ばれる自分の体を他人のように眺めながら、
――実に感慨深く呟いた。]
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【人】 肉屋 ニール はい、任されました。 (20) 2013/09/20(Fri) 01時半頃 |
さて、ディーンの方はどうなったかな……と。
[屋内に運び込まれた自分の体の傍から見回す。
先に気絶した二人の近くだったので、
安穏とした寝顔何かも見えて]
……おや?
もしかして、肉体を離脱したのは私だけか。
[手をグーパーと握る。]
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……。
[物騒グリーンのふくふくした頬に指先を埋めた。
当然、幽体離脱しているので気分だけだが。
その事を確認しただけだ]
物理への接触はなしと。
ふ、ふえくしっ。
[昏倒したままのんきにくうすか寝息を立てていたが、
唐突にくしゃみ。]
ん…にゃ。
らか らあ…
っかーん て しな きゃ…。
[平和そうな顔しているが、寝言はどこか物騒。]
……まだドカンする気か。
[呆れを通り越して感心した。
効かないとは知りつつも、鼻を摘まんでみる。]
…ふぇ っふ っふぁくしょっ!
[いつの間にかバッグをお腹に抱えるような体勢で寝ていたのが、
くしゃみの反動でびくっと動いた。
その拍子にむくっと起き上がって―]
はれ?
あれ?
[寝惚け目できょとんとする。
ゆるっと立ち上がって、傍にてるてる真っ白さんを見止め、]
あー!あやしいやつ!!
[ぱこーんてやらねば!とステッキを取ろうとして、
バッグを持っていないことに気付く。
バッグを探して足元を見たら、自分が寝ていた。]
[もともと早くない思考回路がそこでぴきーんと凍る。
状況が理解できない。]
ボクはここにいるのに、そこで寝ているのもボク…?
[つつこうとしたら、手が身体をすり抜けた。]
ふえぇっ?!
ボク しんじゃった……!!
ど、どうしよう!
[両手で頬を覆ってきゃーーと慌てた。]
……おお。
[ちょっとびっくりして面食らった。
まさかこんな手順で他人の魂ひっぺがせるとは]
僕は怪しい者じゃない。
……と自己紹介するのが王道かな?
まあ、自覚がない訳ではないが。
祭りをドカンするつもりだった子に言われてもね。
おはよう、気分はどうだい。**
[しんじゃった!と慌てる横で落ち着いている白い人に気付いて、
じとーっとした目で見る。]
怪しくなかったらどーしてボクしんじゃうのさっ。
何かしたんじゃないのっ?!
[ぷ、と頬を膨らませて反論する。]
ボクは自分のとこに帰れるならなんでもするよ。
お楽しみの時間を邪魔された恨みは大きいのさ。
[昏倒した拍子に倫理観が正常になる…はずもなく。
誰よりも物騒なことを平気で言って胸をはった。]
気分?
[うーん…と考えるように首をかしげて、
言葉で答えずに口を尖らせた。]
それより、のどかわいたよ…
オバケになっちゃっても、のど乾いたりお腹空いたりするんだね。
[口ぶりは、けろっとしていた。**]
鼻は摘まんだけど、それだけだよ。
大体、君、ステッキで殴られたんだから。
死亡じゃなくて気絶だろう?
少なくとも息はしてたよ、運んだ時は。
[今どうかは知らない。
よく見れば体の方の胸が上下しているのは
見えたのかも知れないが、よく見てない]
僕の方は解らないけど、
――まあ死んでても困らないし
[(ない)胸を張るのを見上げて言う。]
お楽しみって、ドカーンがか。
……君は本当にこっち向きの人材だったな。
[ポーチュが花を供えているのを見れば苦笑した。
何か本当に死んだっぽい雰囲気にされてるけど。
[よいせ、と屈んだ姿勢から立ち上がる]
じゃあ屋台にでも行ってみる?
これだけハチャメチャな世界だし、
君の言う『オバケ』も相手にしてくれる店があるかもよ。
[そして躊躇なく歩いて村長の家の壁を突き抜けた。
物騒グリーンが再び凍り付いてしまうようなら、
平然と戻って来て首を傾げるだろう**]
きっと、ボクは鼻摘まれて呼吸困難になって…
[死亡要因としてはありえなそうなことを至極真顔でぶつぶつと。
しかし、息をしていたと聞いて
寝顔は相変わらず平和だし、ぺったんこな胸がかすかに上下している。
あ、いきてる?それなら…まいっか。]
死んでても困らないってへんなの。
どっかーんはすごくタノシイんだよ。 えっとね…
[装置を作動させる時のわくわく感や、逃げ惑う人の必死な顔とか。
思い出したり想像するだけでコーフンしてしまいそう。
それを熱く語ろうとしたが、不意に首をかしげて、]
こっち向き?どっち向き?
[きょろきょろとあたりを見回した。
そもそも身体を運んだと言っていることに、やっぱりオマエダッタノカ!と気付けていたら
こっち向きの意味もおのずと察せただろうが…残念極まりない。]
あー!ちょっとー!
ボクたち死んでないんだから!もおっ!
[花を供えているなんとも不思議な子
抗議の声も喉の渇きと空腹には負けた。]
うん。いってみようよ。
ボク達が見える人がいたら何か売ってくれるかも。
って、ねえ、キミは名前――Σはっ
[動き出した白い人
え?おっ?どゆこと?
きょどっているうちに壁の向こうから戻ってきたものだから二度氷付け。]
ぼ! ボクはモニカって い いうんだけど!
[驚いて言葉が出てこなかったのか、言いかけていた続きを口にした。]
―→広場―
[すり抜けるとかオバケじゃん!
なんて思いながらも自分もすり抜けてみて、おおお、と感動したりした。
しかし、なんとなくペラジーをじとーっとした感じで見てるのは、
死んでても困らないって言っていたし、実は本物のオバケ…?
とちょっぴり疑ってみたりしているから。]
ボク達が見える人がいる屋台で売ってるのがおいしいのだといいなあ。
[ふわーっと浮く感覚にも時々つんのめりそうになりながら、
賑々しい場所はもうすぐそこ。**]
【人】 肉屋 ニール ―村長宅― (28) 2013/09/20(Fri) 20時半頃 |
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─ 村長宅 ─
[やはり当たり所が悪かったか。
その状態で思わず頭に血を上らせた所為なのか、目眩がしたと思ったら、バッタリと倒れて気を失っていた。]
……ン、ぁ?
[そして漸く目を覚ませば、見知らぬ天井がそこにあったのだが]
…………
……なァんダ……
ヤッぱ
夢じゃ、ねェ……か
[成程、それなら合点がいくと。
安堵の表情を浮かべ、二度寝体勢。
おそらく暫くの間は、ベッドに大きく手足を伸ばし、高鼾だろう**]
【人】 肉屋 ニール 確かに変わった石版を使う異能の持ち主でしたからね。彼女が犯人だとしてもおかしくはないかも…。 (70) 2013/09/20(Fri) 23時半頃 |
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―少し前 村長宅―
オバケに鼻摘ままれて呼吸困難になるか?
たった今、自分の体すり抜けたでしょう。
[白外套の下で腕を組んで、苦笑した。
どっかーんの楽しさを鼻息荒く主張する態度や
落ち着きなく辺りを見回す動作は随分子供っぽい。]
もし君が取り憑かれた側だったら、
さぞかし犯人と気が合ったんだろうなって話さ。
想像の範疇としてね。
[その後、外に出てもついて来ないので戻ってみれば。]
……どうかしたかい、物騒グリーン。
[硬直する相手に、つい脳内の呼び名が出た。
そして話の流れぶった切って自己紹介された。]
はぁ、モニカね。……俺はペラジー。
[こちらも同じように名乗って返すが、
すり抜け途中で壁から生えたような状態だったので、
相当シュールな画面だった事は間違いない]
―広場―
[じと目の視線もどこ吹く風。
ふんふーんと鼻歌混じりに歩いている]
そうだねぇ。
と言うか、どれが見える屋台なのかな……
[ごめんくださーい、と適当な屋台に声をかける。
偶数なら気付いてくれた2]
[屋台の店主から普通に反応があった。
この世界本当に何でもアリだな。]
これ何? ……砕いた氷にシロップ掛けてるんだ。
何色にしようかな。……1。
[1.イチゴ
2.メロン
3.レモン
4.ブルーハワイ
5.抹茶
6.レインボー]
[赤いイチゴ。
何故か支払いも普通に手渡しで行けた]
……どういう仕組みですか、これ?
普通のアストラルヴィジョンじゃ絶対足りないですよね。
[未知の技術について根掘り葉掘り聞いてみたり。]
―広場―
[鼻歌混じりの背中をじとー。
だってだって、さっき壁からにょっきりしてたもん。
…というのはトンデモ理論だが、意外に真っ当にそう思っていたりもする。
実際に自分の身体もすり抜けたのはすっかり忘れている。]
あ、あのお店の人気付いた?!
[適当に声をかけているペラジーの横で、わ!と喜んで、]
わー、スノーコーン!
ボク結構好きだよ!冷たくておいしいんだー!
[えーっと、と指をさしたのは
ボクの服と同じ色だったから気になったけど…
見たことない色だよ。
メロンともちょっと違うし…?
[抹茶色をじいっと眺めて、ぱくり。]
ふお?おおぉぉ?
…ぐりんてぃー?まちゃ?
この世界のお茶…ってこんなに甘いのかな。
でもおいしい。
[あすとらるなんとかがどうのと話をしているペラジーを横目に、
バニラアイスのっけたらきっともっとおいしいよ!と主張してみた。]
[あいすも!と強請ったら乗せてくれた。
やったーと、トッピング代を払って、そういえばどうして渡せるのだろうと気付く。
渡したお金が店主の手の上で実体を持つのをおぉ、と見て、]
…その、あすとらるなんとか、ってなあに?
[ペラジーを見て、首をかしげた。]
[さっき村長宅で飲んだ緑色のお茶は甘くなかったから、
多分、シロップは味付けされているのだろう。
しゃくしゃくとイチゴ氷をかきこむ。]
あ、何か痛っ……
[キーンとしている所に質問がやって来た。
霊視(アストラルヴィジョン)?
今の私達みたいに肉のない霊を見る事だけど、
見るだけじゃ物の受け渡しは出来ないからな。
それ以外の仕掛けがあるんだろうって話。
(……ぶっちゃけ俺が受肉してんのも
ソレの影響の可能性が大だからな。
個人的に気になってはいるんだ)
[こめかみを押さえている。]
冷たいもの食べるとキーンってするよねー。
スノーコーンとか、ソルベとか。
[頭痛に襲われたらしいペラジーへ、あるあると頷いて
向けた質問の答えを聞く。
えーと。 つまり……?
オバケ見えちゃうだけじゃ物を渡せないよね?
…て、こと?
[首をかしげて難しい顔をした。
自分がオバケになっていることが一番の不思議であって
他の不思議はあってもおかしくないようだと思えてはいる。
ここに来るまでの記憶がはっきりとしたならば
そもそも実体を持っていたことに疑問を持つのだろうが―。]
キーン頭痛はすぐ治るからだいじょぶだよ。
[こめかみを押えている
そのまま食べ歩きを始める気配。
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