人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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【人】 双生児 オスカー

[ 脚は、自然と後ろを向いていた。

  相手は自分に気付いただろうか。
  気付かないなら、このまま無様に逃げてしまうだろう。
  脳裏に、月の光が差し込む東屋>>1:270を思い出しながら。*]

(262) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 相手がどう思っているかなんて知らない>>273
  知りたくも無かった。
  背後から近寄る足音はしなかったから
  まだあどけなさの残る指先で掴まれた時、
  跳ねた肩は きっと見られた。

  頭の中に浮かぶのは諦念でも罪悪感でも無い。
  会ってしまった、後悔だけ。]

  …… なんだ、居たのかマーク。

[ 青褪めた血の色を浮かべた顔は
  何事もないように正しく笑う。]

(282) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 唐突に何時か聞けなかった答え>>274を語り出す。
  あの時叩き付けた激情は最早胸中には無く、
  いじらしく震えながら言葉を紡ぐ口を塞ごうとも思わなかった。]

  ……僕は牧師様じゃない。
  君達の誓いの言葉なんて要らないよ。

[ 真っ直ぐに此方を見つめる相手と視線が交差する。
  温度の籠らない目元を伏せる。

  視線だけで伝わる純粋さは何度汚そうとしても綺麗なまま。]

  其処に僕は関係無いだろう。
  君にしたのも只の八つ当たりで、嫌がらせなんだから。

(283) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 焦がれて 焦がれて、
  それでも手に入らなかった物。
  相手が抱いているものこそ正しい其れなのだろう。

  そうだろう、と自分を納得させる。
  いっそ祝福をと開きかけた唇が閉じる。]

  どうして 僕の話が出てくる。

[ 正しく笑ったまま視線を逸らす。*]

  思い違いをしているみたいだね。
  難しい事は考えなくていい。
  君は君の得た物を、手放しで喜べばいい。

(284) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 掴んだ柔らかな輪郭>>3:110を指先。
  容赦無く奪った唇の温かさすら覚えて居ない。

  自分の低俗さに、正しさ紛れの失笑を溢す。
  あの行為には何の意味もない。
  だというのに、問い質す口は何処までも真っ直ぐに突き刺さる>>285。]

  どうしてだろうな。
  君が「欲しくない」と言って、其処から先が何も考えられなくなった。

(288) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 振り返るなら、と騙る目はやはり視線を合わせない。]

  成りたい姿を諦めても綺麗なままの君なのに、
  そんな君が手を伸ばせば届くものから逃げている事が、

[ 少しの、間。
  開いた口はそのまま「もどかしかった」と口にした。]

(289) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 視線はいつまでも自分に向いたまま
  逸らされる事がない。
  此れが一種の仕返しだというのなら、
  そう説明された方が納得出来た。

  中庭で眠る彼を見てきた。
  伸びる背に合わせて自分を変えていく彼を。
  自分で手に入れた姿で誰かに"欲しい">>1:253と思われる彼を。
  正しい姿にしか自分を当てはめられない自分と比べて、


  嫉妬した。]

(290) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ あぁ、余りにも 惨めだ。

  答え>>286を口にする前に湧き上がるものに眉を顰めた。
  笑みが消える。]

  ………… もう、いいだろう。

[ 思わず口をついた諦念と共に、
  また笑う。]

(291) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

  君の返事が聞けないくらいで死ぬ訳ないじゃないか。
  そこまで……繊細じゃないんだ。

[ 正しいを装ったまま、剥がれないうちに背を向けた。
  肩に手が載っていたならやんわりと振り払うだろう。

  もう呼び止められても振り返る事はない。
  相手に顔を、見せたくは無い。]*

(292) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

  だから喜びなよ。
  その方が、救われるんだ。

(293) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

─東屋─

[ 自分から頼んだ約束。
  モリスを部屋で待たせてはいないだろうか>>183
  壊れた彫刻は自分で直そうとしても
  不器用な指先では歪になるばかりだった。
  壊れた物は直らない。
  直し方は本人に聞かなければ。

  無かった事にならないだろうか。
  壊れた彫刻も 吐露してしまった想いの一端>>4:26も。
  呆然としていた本人>>285でさえ
  元凶に向き合ってきたのだ。
  若しかしたら、彼も気持ちに折り合いがついたのかもしれない。]

(299) moro 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

[ なんて、
  諦めを顔にうつしては両手で顔を覆ってしまう。
  いっそこのまま、薔薇の香りで蒸し返される記憶を全部忘れてしまえたらいい。

 心の底に溜まった汚泥を晒してきた場所の筈なのに、
  今は此処に誰もこない事を望んでいる。
  室内を満たすは静寂。
  鍵の掛からない扉の横で座り込んだ。]*

(300) moro 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 開かないと思っていた扉が開く音がした。
  両手で顔を覆ったまま目を丸くする。

  " オスカー "と名を呼ばれるだけで腹の底から湧き上がるものは、
  彼が倒れた夜>>3:276に感じたものと同じ。

  覗き込まれた眼を掌で覆い隠す。
  は、と口だけで笑った。]

  ……… また、人の心配か。
  倒れても未だ後悔してないらしい。
  君は、いつもいつも……

  いや、そもそも倒れる前の事なんて覚えていないのか。

(309) moro 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[ そうであればいい。
  忘れて欲しい。

  怖くないよ、と囁く優しい声に耳を塞ぐ。
  苛立ちに似た焦燥を抱えたまま
  マークから逃げたこの場所からも逃げようとする。]

  …… 演奏をするんだろう。
  僕は邪魔だな。

[ 俯いた前髪から覗く眼は、少し突いたら崩れそうなほど揺れている。*]

(310) moro 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[ この場所に優等生なんて居ない。
  正しく笑うことも、出来ない。

  扉に手を掛けたまま、目の前の扉に跳ね返る声>>314に俯く。]

  …… 礼はいらないよ。

[ 分からなかった。
  相手は談話室でのやり取り>>3:121を見ている筈なのに。

  聞こえた言葉>>316には最早笑いすら込み上げる。]

  壊れそう、僕が。

(327) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

  … 君が指摘しないから告白するよ。
  僕はマークに手を出した。
  君が助けになろうとしてくれる僕は、
  許されない事をしただろう?

[ 知っている癖に、と唇を噛み締めたのは一瞬。
  苛立ちの表情を隠さないまま、半身で相手へと振り返る。]

  こんな奴、許そうとしなくていいだろう。
  助けようとしなくていい。
  早く愛しい彼の元へ行って、慰めてやった方がいいんだ。

(329) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

  僕は君の吐き出したい事を受け止めるだけの都合の良い奴でいい。
  今更、取ってつけたように……

[ 心地の良い罪の共有>>1:226
  焦がれるように目を細めたのは一瞬。]*

  助けるだなんて、口にするな。

(330) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 自分が彼を拒絶してこの遣り取りは終わり。
  マークにした事には、適当に理由を付けよう。
  フェルゼでさえ辟易するするような嘘も自分なら笑って吐ける。

  戸惑う眼差しは分かりやすい>>337
  これで決別しようと、口を開いた。]

(363) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 落ち着いた声音>>338に、開き掛けた口を閉じる。
  凪いだ眼で、静かに聞き流す。

  " 欲しいと思うのは間違い? "

  彼は 何を言おうとしているのだろう。
  場違いに、
  朝日が照らす彼の髪が、綺麗だと思った。]

  ……… 違う。

[ 苛立たしげに片耳を塞ぐ。
  耳障りな音が戻ってくるようだ。
  自分の中に落ちていった全て>>4:25がまた、
  突き立てる爪が自分の胸を掴ませた。]

(364) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  言うな。
  知らない。聞きたくない。

[ 違う、違うとばかり繰り返す。
  顔は羞恥で紅潮していた。
  もう目の前の相手をすぐにでも]

(365) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ " 君は俺が好きなんだね " ]

(366) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 殆ど叩きつけるようだった。
  フェルゼの手首に掴みかかって、
  服が汚れるのも気にせず押し倒そうとする。

  そうでなくても掌に爪が食い込むのも構わないまま、
  怒りとも羞恥ともつかない顔を晒した。
  声が出ないまま、開いた口は無言を突き通す。]

  ………、

  …伸ばしたかったよ…!
  手を伸ばして、君が欲しいと言葉にしたかった!

[ 此処に薔薇の棘はなく、
  奪う事などできやしない。]

(367) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  どうして君が其れを言うんだ…!
  僕は気付きたくなかった のに……

[ 暴かれたまま赤い肌を隠す術を知らない。]

  こんな気持ちを知りたくなかった。
  誰かを求めるなら他の奴でもよかったんだ…

[ 落ち着いた声音が床に落ちる。]

  二人だけの この場所で
  君に名前を呼ばれるだけで良かったのに、

(368) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ どうして。
  一度目の声が途切れる。
  どうして。
  二度目の声が掠れて消えた。

  三度目を口にする前に顔を覆う。
  指の隙間から零れ落ちるものを止められない。]

(369) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  …どうして、君を好きになってしまったんだろう。

(370) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 嗚咽すらないまま、
  まるで此処に誰もいないかのように静かに落ちる涙だけが床を濡らしていく。

  いますぐにでも、消えて無くなりたかった。*]

(371) moro 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 相手からの返事はどんなものであっただろう。
  それがどんなものであったにしろ
  此処を立ち去る相手に、最後のお願いを口にするだろう。]

  僕が眠るまで、手を繋いで

[  膝を抱えて、迷子の子供のように。]

  此処にいて。

[ 「そうして僕が寝たら
   そっと部屋から出ていって欲しい」

  君が去る時、顔を見られたくないから。
  そんな事言えなかったけれど。]

(404) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 目を瞑って、寝息を立てる。
  手を繋いでいたのはどの位の時間だろう。
  とても とても長く感じた。
  離れるときは一瞬。

  眠ったふりの瞼を上げる。
  泡沫に消えた人の影と、未だ覚えている体温を思い出して顔が歪んだ。

  耐えきれなかった嗚咽に答える声は、
  もう無い。]

(405) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 此処に居るのは " 僕 "一人。]

(406) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 照りつける朝日が呪いのように暑かった。
  春は終わる。
  薔薇は散る。

  もうすぐ、目に見える物全てが色鮮やかな夏が来る。**]

(407) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

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