人狼議事


191 忘却の箱

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【人】 奏者 セシル

[スティーブンがシーシャに駆け寄る間に、
投げつけられた花と言葉の切片を大切に拾い集め、ゆっくりと立ち上がる。
真っ白で純粋な、彼の記憶を失くしてしまわないように。
彼の大切な友人の、その想い出を聞き逃さないように。

――サミュエル。
  …そうか。きっと君も、もう。]


 彼のことも。彼の大切にしてたものも。
 僕は知ってるし、けれど知らないとも言えるんだろう。
 君がそう言うのなら、きっとサミュエルはそうだった。

 …サミュエルも。彼もよく、花を潰してたっけ。


[物言わぬ植物となった彼を想って数瞬、小さく目を瞑る。]

(78) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

【人】 奏者 セシル


 君の言う通り。…そう、普通に生きたいだけだ。
 ――僕らも、彼らも。きっとそれは、同じこと。

 彼らに罪があると、誰が決めたんだい?
 わからないことの多い病気なのに。どうして。

 ただそこに偶然、『生まれた』だけじゃないか。
 

[激昂する男に対して。静かに、淡々と自分の見解を告げる。]

(79) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

【人】 奏者 セシル


 花が咲くから、記憶を失うのか?
 記憶を失うから、花が咲くのか?

 ……もし、
 僕たちが"際限なく記憶を失う病"に罹っていたとして。

 その永遠に失われゆく記憶を、
 この花々達が、懸命に留めようとしてくれているのだとしたら。
 何らかの形に残そうと、僕らのために咲いているのだとしたら?


 感情だって、そうじゃないか。
   ――心に『芽生える』って、言うだろう?

 潜在的に、僕らの中に『いる』のかもしれない。
 見えない"花"が――
 それが。記憶として、外に芽生えただけかもしれない。
 

(80) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

【人】 奏者 セシル


 ……ただ、ちょっと。不器用なだけなんだ。
 加減がわからないんだよ。
 だから、こちらが上手く付き合ってあげなきゃ。

 僕らの"忘れる"病は、治らない。
 だったら。受け入れてあげたっていいじゃないか。
 そこに懸命に咲いてるのは、失った僕らの記憶そのものだ。


 ――だから。僕は大切にしたい。
    咲いた記憶も、まだ咲いてない記憶も。
 

(81) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

【人】 奏者 セシル

[くるり、そのまま踵を返す。
扉を開ける前、最後にもう一度だけ振り向いて]


 ……でもね、シーシャ。

 君の考えは、否定しないよ。
 君は君の、正しいと思う道を進めばいいと 僕は思う。

 この運命に、最後まで抗ったっていい。
 …僕には決して、選べない道だけれど。

 君なら。
 君なら、或いは―――


[――――無理難題を乗り越えて。
…認めてもらえるかもしれないね。真の恋人に。]*

(82) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

【人】 奏者 セシル


 あぁ、先生。
 すみません、お伝えするのが遅くなったのですが。

 マーチェの部屋に、行ってあげてください。
 ……彼らしく優しい、甘い香りのする、綺麗な黄色ですよ。


[右腕に抱えたの紫のキャンバスをひょいと示して。
皆まで言わずとも、きっと伝わるだろう。

シーシャは何か言っただろうか。
しかしそれを聞いたとて、振り返ることはせず。

そのまま、診察室を後にした。]**

(83) 2014/09/08(Mon) 01時半頃

─回想/廊下・角を曲がる前─

[「まだ咲いてない…咲き切っていない」

雪のように透ける髪。薔薇を手に宿した女性の声

言い聞かせるように何度も馴染ませる。けれど歩を進める毎にその声が、持ち主の顔が朧気に溶けていく。]

──…寒。

[床に零した独り言。
リノリウムの床は酷く無機質に映って。
やがて気付けば寄り掛かるように医師に身体を預けていた

控えめな声がかかるまで]*


─回想/廊下・角を曲がる前─

[顎を下げるようにして振り返った視線の先。
見たことのない顔だと思った。

だが、それは記憶が薄れ覚えていないだけなのかもしれないとも考えた。

だから結局、“あんた”と呼んだのだっけ。

使い古した、それも片方だけのスリッパを手渡したとしてどうするのだ。自分でそう思いながらも、もう片方を自力で脱ぎ捨てる気力も無かった。

だから、「もらう」と、スリッパ片手に受け取ってくれた相手には、申し訳ないような、有難いような、曖昧な笑みを向けたかもしれない。

それも角を曲がるまでの話だけれど。]


(……いつか、捨てられるのかな。)

[自身の記憶さえ曖昧な自分。
託した履物が彼に合っていたなんて、知らず。
埃や灰などは被っていない筈だけれど、あまりに自分に合わないものなら…もしかすると。]

(それでも…少しくらい、誰かに。)

[──忘れないで貰いたい。

角を曲がる前。脳裏に浮かんだ花々。舌に滲むにがい味。緑のお化けは黒い記憶の海へと散っていく。
疑いもせずに奥底へと消えていく。*]


─回想・彼と花と青年と─

[意識の途切れ目。慟哭。
身体を糸を切ったように動かない。
それでも背に肩に、腹に。小さなむず痒さを覚える。]

(…あったかい。)

[身体は酷く冷えていた。喉もカラカラに渇いていた。
だから上から降り注ぐ雨粒は酷く穏やかに身体を潤し。
花々は喜ぶように種を植え付けては、根を下ろし、蕾を付ける。]


[蕾はゆっくりと音もなく、けれど待つことなく開花し始める。
匂いは濃くなり、意識は薄く霞む。

布の奥での出来事。
秘め事のように秘めやかに行われている行為。水を失いつつある身体。ふと見下ろした自分の腕。
一瞬のことであったけれど。それは、枯れ木のようにかさついて映った。

喧騒。悲鳴。誰かの声。
誰が誰かなんて分からない。
頭に綴られた文字は皮肉にも。
花の糧となり、ただただ滲ませては消えていくだけ。

それは黄色い果肉から零れる蜜のように甘い──…落ちる笑み*]


─回想・喧騒の後─

[声が聞こえた
誰のものかは正確には分からない。
ふわり。
空色の花は少し考える素振りを見せて。
やがて、一つのことを思い出す。]

(ああ、…死にはしないってそういうこと。)

[水彩具のような、どこか抽象的に告げられた言葉
「死にはしない」のなら、意識はあるのだろうか。
あの時感じた疑問の答えを、知ってしまった。]

(…まるで御伽噺。)

[身体はとうに生体として機能を失いつつあるのに。
こんなにも意識ははっきりと覚醒している。]


─回想/喧騒の後・自室─

[揺れるまま、医師に連れられて自分が使っていたという部屋へと戻る。

横たえられたのはベッドの上。
清潔な白いシーツ。ぬいぐるみも本も何も飾られていない質素な部屋。
ある一点、赤いギターを除けば。]

(…ああ、あの人は嘘つきだ。)

[医師が鳴らすギターの音。すっかり酸化が進んだ6本の弦は黒く錆びていて。響く音は近頃触れていなかったことを示す外れた音色。

どれほど触れていなかったのか。
そのことを今になって知る。
“久しぶり”なんてきっと無かった。]


【人】 奏者 セシル

―廊下―

[誰もいないリノリウムの床に、壁に、一つの足音が響く。
無意識に唇が紡ぐのは、書庫で聞いた妖精の歌>>1:38。]


 Parsley, sage, rosemary and thyme…

[繰り返すフレーズ。
何度も。何度も何度も。何度も――……]

(86) 2014/09/08(Mon) 02時頃

【人】 奏者 セシル

―回想・タイムの記憶―

 ううーん、そうだね。
 実は、腕とか肩にも、花は生えてくるんだけど。
 左手に生まれた紫の花だけを残して、
 他は切って鉢に植え換えてみたり。
 毎日を楽しく過ごして、悲しい記憶が消えるよう願ってみたり。

 …まぁ、どうしたら効果が出るのかわからないから、
 色々とね、試行錯誤中なのさ。


[興味を持ってもらえたことが嬉しかったんだろう。いつもより饒舌だ。>>51
そのまま上機嫌で語り続ける。…どうせ自分を誤魔化すためだろうが。]

(87) 2014/09/08(Mon) 02時頃

【人】 奏者 セシル


 ブーケができたら?
 マーチェに、絵を描いてもらおうかな。
 女の子にウェディングドレスを着せて、結婚式の真似事をしてもいい。
 なかなか面白いだろう?ここじゃ、そうそうないことだし。

 それが終わったら、次は青だ。
 手首からこの辺まで、全部青色。
 その時までに『生やす』コツを掴めていればいいな。

 で、次は、緑、黄、橙、赤…って。
 ――虹色の縞の、花壇にするつもりだよ。


[可笑しいかな?…そう訊ねるように、笑いかける。

…こいつは、道化だった。可笑しいくらいが、ちょうどいいと。
それで誰かが笑えばいいと、そう思っているようだった。]**

(88) 2014/09/08(Mon) 02時頃

──……。

[何故嘘を吐いたのだろう。

その問いは尋ねなくとも体内を覆う花弁が邪魔をする。喉元まで広がる蜜の味。苦しい。そんな気もしたけれど、ゆっくりと、ゆっくりと─…]


[喜びが 哀しみが 怒りが 苦しみが 楽しみが 愛しさが …花が 散る]

…おれを…、わすれ、…な…で、

[赤
視界に入れたのなら。
唇に花が芽吹いてしまうその一瞬。

やっと花の名の 意味を知る。

誰かとは問わず囁いた聲は、きっと。*ただ花を揺らしただけ*]


─自室─

[体内を満たす花。
思い出という蔦で絡められた身体は、ただただ夢を見続ける。

腕に咲いた白い花。
赤い味を付ける林檎の芽は、柔らかな陽射し。 はらり、と。ページを捲る。]

(…どうして、あんなことを呟いたんだろう。)

[「仲、いーなぁ…」いつも朗らかでたまに歌を聞かせてくれる蜂蜜色の人。親しげに名を呼んでくれては少し話したのだっけ。

そんな彼女が零した呟き
気掛かりになって尋ねようとすれば、姿を見つけることが出来なくて。

いずれ、今度聞こう。そう思っていた。

小さな疑問の調べ。 浮かんでは、消える。

淡い花の香りが何処からともなく窓から吹き渡るのと同じように、微かな匂いを漂わせながら*]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/09/08(Mon) 02時頃


メモを貼った。


─回想・勿忘草─

[世界に蔓延する病──勿忘草病。
自身がそう宣告されたのは、念願叶った舞台での演奏の一週間程前だった。

まさか自分が?
診察室の中で瞬きを数度。後につり上がる唇は疑問を投げかける。]

『冗談だろ?』

[手首に腕時計。指し示す時刻はカチコチと正常に時を刻んでいるというのに。

──カチリ。

重なる秒針と、長針。
完成されたパズルがばらばらと崩れる音を遠くで聞いた。]


[問いかけに対して医師はどう答えたか。
あまり覚えていないのは心に与えた衝撃が大きかったせい。

自身の容態は男が望む望まないにしろ、家族に伝えられた。

膝を折る母。机に肘を立て顔を逸らす父。状況が飲み込めずただ顔を歪めて泣きじゃくる幼い妹。

何と声をかければいいのだろう。
誰に問えばいいのだろう。

答えは何処からも、誰からも伝えられることなく。

ただ止まぬ歯の音を止めるために、唇に噛み付くしか出来なかった。]


[──それから。

友に連絡をした。
皆最初は信じなかった。冗談だと乾いた声で笑っていた。
だが、それも鳴り止む。現れたのは沈黙。

肩を揺さぶられる。
嘘 冗談 やめてくれ 否定を
望む声が頭の中で反響する。

滲む視界。張り付いた喉から発せられた言葉。]


『こんな夢は望んでいない。』


[全ての音が鳴り止んだ。]


[一度散ってしまった花は再び咲くことはない。
地に落ち新たな命を芽吹かせるために眠りにつくだけ。

赤いイヤホンと、ギター。
手紙と写真と、日記。]

『どうか 忘れないで。』

[友と父と母と妹と交わした約束。
だから受け取った。
綴った。日々のことを。
忘れてしまっても、また思い出せるように。]


[だけど、気付いてしまった。
思い出す前の俺と 今の俺。
今の俺は俺ではないのだろうか。
俺は一体誰なのだろうか。

はらり。 紙面に落ちるもの。
花の香りと頬が濡れて。

断線したイヤホンから伝えられる音は、無音。

聞きたくないから聞こえない。
泣きたくないから泣けない。

嘘は真実へ。塗り替えていかれる。

記憶は散る。花は揺れる。
全てを無かったことにしようと。

同じように 肩を揺さぶられてしまうまで。
淡い頂点の花は、記憶を確かに吸い取って。 *瑞々しく揺れていた。*]


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 奏者 セシル

[――青を。
          探してたんだ。

突き抜けてゆく、空の蒼。
どこまでも深い、海の碧。

幸せを呼ぶ、青い鳥。
……哀しみに、別れを告げる藍い花。]

(149) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

―何時か何処かで―

[ただ独り、廊下を歩きながら。
ふと視界に入った左腕。


――そこに咲くのは、濃藍の花弁。]

(150) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

[嗚呼、ずっと。この日を待っていた。
…そんな気がする。

どうして、待っていたのだっけ。
理由は、わからない。
……わからない、けれど、

気持ちはとても晴れやかで。
全ての重荷から、解放されたような。そんな。]

(151) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

[――青い色は、幸せの色。
悲しい色だなどと、誰が言ったのだろう?

ずっとずっと待ち望んでいた、幸せを呼ぶ青い鳥は、
今やっと、この左腕を訪れてくれた。

“幸運は必ず来る”。”幸せは、貴方のもの”。
そう、これはきっと”贈り物”なんだ…

開く花弁は、羽ばたく小鳥の翼のよう。
この止まり木にも、ようやく君がやってきた。]

(152) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

[その一輪をきっかけに。
左腕に、左肩に、左半身に。
まるで芽吹きの春のように。

花が、花が、花が―――]

 ようやく僕にも、やってきたかな。
 ずっと、待ってたんだ。
 もう。…もう、いいよね。休んでも。

(153) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

[どこをどう歩いたか、
気付けばそこは、白い箱の中心で。
見上げれば空が、迫る闇夜と満月が。]

 ……最後に、メモでも残そうか。

[ポケットの手帳、いつも持ち歩いているそれを取り出して。]

(154) 2014/09/09(Tue) 00時頃

【人】 奏者 セシル

『このサナトリウムを訪れる皆へ

紫色のブーケを探して。
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム。
その傍にいるはずの。幸運の青い鳥を見つけて欲しい。

それができたなら、あなたは私の真の恋人―――

再会の約束は、そこで果たそう。


あなたの永遠の恋人より』

(156) 2014/09/09(Tue) 00時頃

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