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― 教会:墓地 ―
(今日も、何だか騒がしいみたいね…)
[いつものように墓地の見回りをしていると、通りを慌ただしく警察官達が行き来している様子が見て取れた。 昨日の一件があったため、今日は外に出歩かず、教会にいることに決めていた彼女は、何があったのか気にかかったが、町に出て話を聞きに行く気にはなれなかった。 それでも、昨日のように和彦や貴和子のような人と知り合えるのであれば、外出することも悪くはないようにも思えた。 ふと、通りのほうを見れば、貴和子が何やら勇んだような顔つきで教会の方に歩いてくる姿が目に入った。]
(11) 2011/01/03(Mon) 14時半頃
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[不意に強い風が吹き、思わず顔をしかめる。 教会の隣に覆い茂る、鬱蒼とした森の木々がざわざわとざわめいた。 頭に浮かぶは、昨日焚火を囲みながら耳にした噂話。 教会の隣の森には、人狼が潜むという。 幼い頃にあの森に迷い込んで迷子になって以来、あの森には恐ろしくて近づけない。確かに暗く、不気味な森であったが、狼の鳴き声などは耳にしなかった。
改めて森を見れば、木々の間から、何者かにじぃ、と見られているかのような感覚に囚われ、恐ろしさにその場に凍りつく。]
(16) 2011/01/03(Mon) 23時頃
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[後ろから声を掛けられ、不意に身体が自由を取り戻したかのような感覚に陥る。 振り向いてみれば、一人の男が眉をしかめながら立っていた。]
…いえ、私も生まれてから隣に住んではいるのですが、面白いものなんていうものは全く…ただ、気味が悪いだけで…
[そう言葉を止めて、また、あの噂話が頭をよぎる。]
………只、昨日耳にした噂話では、あの森に人狼が潜んでいるらしい、ですね…
[そう言い、またチラリ、と森の木々を見るが、先程の様にそこに誰かが潜んでいるような気配があるわけはなく。]
(18) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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[コンニチハ、という言葉に軽く頭を下げる。]
…そうだといいのだけど…やっぱり何だか不気味で…。 元々、人狼なんて人間じゃないモノ、居ると思ってしまう方がどうかしているのか…。 貴方のように考えられたらいいのだけれど…怖がりなので…。
(…何だか、掴みどころのない人…)
[男の話すそぶりを見て、直感的にそう感じた。 この男が話している言葉は、どこまでが真実でどこまでが嘘なのだろうか。 ただ、ひとつ、わからない言葉があった。]
あの…別嬪とは、どういう意味なのでしょうか…? すみません、難しい言葉や漢字はわからないのです…。
[申し訳なさそうに男に問うた。]
(21) 2011/01/03(Mon) 23時半頃
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[美人、と言われ、彼女は慌てて首を振る。男からそのような言葉を掛けられるのは初めてだった。]
そんなことはありません、異人の血が入っていて顔立ちが違っているのでそう見えるだけでしょう。
…それにしても
[男の話を聞き、何かを思った様子で]
人狼って、ずっと人の姿なんでしょうか? 父の故郷では、満月の夜に人の姿から狼の姿に変わる人間がいる、という昔話があるので……私てっきり人狼もその類なのかと…。
[そう話し終えた時、貴和子が声を上げながら走り寄ってきたのが見えた。]
(24) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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……あぁ、そうですね、それならそうなってしまいますか… それにしても…えぇと…
[名前がわからないので一瞬止まるが]
貴方は人狼がここにいないと思いながらもここに来たのですね。 やっぱりみんな、どこかで気になるのかな…?
誰か勇気ある方が、森に入って確かめてくれたら、嬉しいのだけれど…
[苦笑しつつ、また森を見やった。]
(27) 2011/01/04(Tue) 00時頃
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いえいえ、貴方に入ってくれと言ったつもりはないのです、ごめんなさい。
[慌てて男に頭を下げる。]
貴方もお気をつけて。
[そう別れの挨拶をした。]
(29) 2011/01/04(Tue) 00時半頃
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[しばらく呆然として小梨、と名乗る男が去っていく後ろ姿を眺めていたが、貴和子に声を掛けられ不意に我に返る。]
…そうね……一体どういう人なんだろう、あの人…。
[手に乗せられた小さな桜の形をした銀を指の先で撫でながら男の事を思い出すように]
いいえ、何も悪いことはされては無いし、怪しいところもないと思ったのだけれど…飄々としているというか、掴みどころがないというのか…。 私が鈍い、だけなのかな…? ただ、頭の良い方なのだろうなぁ、という感じはしたわね……何をしている人なのかしら…
[そう言って、貴和子の顔を見返した。]
(36) 2011/01/04(Tue) 01時頃
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えっ?
[貴和子の森に入る、という言葉を聞き、愕然とする。]
あ、危ないわ貴和子さん、もし本当に何かいたらどうするの? それに、教会を見て歩くのは全然かまわないのだけれど、教会にはそんな人狼に対抗するものなんて無いのよ?
[なんと勇気のある人なのだろう、と彼女は感心した。]
(39) 2011/01/04(Tue) 01時半頃
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[教会の中を、目を丸くしながら嬉しそうに見て回る貴和子を見ると、少しずつ人狼という存在の影響を受けて緊張していたものが、少しほぐれたような気がした。 人狼は恐ろしい、けれども、自分に教会の外の人との結びつきを与えてくれたことにだけは感謝できるかもしれない。
ふと、子梨の言葉が甦る。 ―どうやら手前、貴女のお顔に惚れたらしいですよ― ―笑顔も少し、見たいと思って― 嘘か本当かはわからないが、そんな言葉を掛けられることも、なかっただろう。
貴和子といろいろな話をした後に、ふと思い出したことが、ひとつ。 子梨は、銀が人狼除けのお守りになると話していた。それならば、あれもお守りになるはずだ。
貴和子に少し座って待つように言い、自室の机の引き出しを開けると、銀で出来た十字架の首飾りを取りだす。 貴和子のもとに戻り、首から首飾りをかけてあげた。 両親が、最初に自分にプレゼントしてくれたものだったが、それを言うと貴和子は怒るだろう、だから、内緒にしておいた。 自分も、誰かの為に、何かをしてあげたい、そう思った。**]
(46) 2011/01/04(Tue) 02時半頃
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― 七坂町:丘の上の展望台 ―
[貴和子と別れたのち、また墓の見回りにもどったものの、子梨と貴和子以外にもちらほらと教会付近にやってきては森の事を訪ねる人がおり、その都度話を聞かれるのが煩わしくなり、外に出ることにした。子梨に一人は危ない、と言われたが、連れて歩くような人も彼女は持たなかった。 向かう先は街と海を見下ろせる小高い丘。 丘の上にある展望台にたどり着き、海を見渡せば、ぼう、という汽笛の音を吐き出す大きな船が見えた。異国へ行くのだろうか。
昨日貴和子に、異国は美しいのか、と問われたが、彼女は異国の風景を見たことはなかった。幼い頃に父親に故郷の話をせがみ、大きな大聖堂や大きな時計台や橋があることを聞き、その姿を想像して喜んだものだった。 母親が死んで後、父親とはよくこの展望台に散歩しに来た。まだまだ異人に対する偏見は厳しく、そんな中で、きっと父親にも望郷の念があったのだろう。
強い風が彼女の長い灰色の髪を揺らす。 装束と同じような白いコートを羽織っては来たが、それでもなお寒かった。 しかし、久しぶりに訪れたそこは何とも離れがたく、風に髪をなびかせたまま彼女は遠くを眺める。]
(53) 2011/01/04(Tue) 10時頃
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― 展望台 ―
[ぼんやりと、考える。]
あぁ、異国へ行きたい。
[しかし、異国へ行っても私はまた異人と呼ばれるのだろうか。 何だか、自分が酷く中途半端は存在に思えた。 人狼もまた、人でもなく狼でもない、中途半端な存在だと悩む事はあるのだろうか。]
(58) 2011/01/04(Tue) 12時頃
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― 展望台 ―
[どのくらいそうしていたのか。 ドーム型の雨よけの下に設置されたベンチに腰掛け、彼女はずっと海を眺めていた。 日は落ち、当たりを照らすのは淋しく一本だけ立つガス灯のぼんやりとした明かりのみ。街でも明かりが点りだし、ちらちらとあちこちに光が輝いていた。 先程から降り出した雪は、すぐにしんしんと降るようになり、あたりをまた白く染め上げる。
――怖いくらいの静寂。
教会の隣にある森が目に入る。 黒く大きな影となったそれは、教会を呑みこもうとしているように見えた。]
(73) 2011/01/04(Tue) 19時半頃
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(帰りたくない。
[幼い頃の忌まわしい記憶がふと蘇り、彼女は身体を震わせた。 「あの森には近付いてはいけない」、幼い頃に母親からそう言われたのは、人狼が潜んでいるからではなく、ただ単に迷い込むのが危なかったからなのだろう。それを破り、彼女は森へ入り、そして暗い森の中を二日間さ迷った。 以来、あの森は彼女の中で最も忌まわしい恐怖の対象としてあり続けた。
自分の中に閉じ込めてきた恐怖心が、じわじわと溢れ出てくるのがわかる。 どうにか、なりそうだった。
彼女は、ぎゅう、と握っていた手を開く。 そこには桜の形をした小粒銀。
―怖い思いが薄らぐといいンですが。―
男の言葉を思い出す。
彼女は、自分が人狼があの森に潜んでいる事を恐れているというよりも、あの森自体を恐れているのだろう、と気付いている。 しかし、この銀が人狼避けのお守りであっても、すがらずにはいられなかった。]
(74) 2011/01/04(Tue) 19時半頃
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[雪は降り続ける。
傘も持たない彼女はいつその場から動くのだろうか。]
(75) 2011/01/04(Tue) 20時頃
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[お譲さん、と呼ばれ声の方に顔を向ければ、桜の銀をくれた男が破れ傘を手に立っていた。 掛けられた男の言葉に小さく首を降れば、髪にかかった雪が静かに落ちる。
男は、それ以上何も語らず、動かず。 彼女もまた、座ったベンチから腰を上げようとはせず。 どの位そうしていたのか、静かに口を開いた。]
…しばらく、傍にいてもらえますか?
[俯き、弱々しい声でそう言った後、躊躇いがちに男の顔を見上げる。 男が僅かに笑むと、彼女もまたふわり、と笑んだ。]
(96) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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あぁ、そういえば…まだ名乗ってなかったような…。
[男に言われ、ようやく気付く。]
ヨーランダ・七緒・ベイルと言います。
女学生さんはヨーランダさんと呼ぶし、傘屋さんは七緒さんと。
お好きに、呼んでもらえたら。
[男の人懐っこい笑顔につられ、彼女もまた笑う。]
(101) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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