人狼議事


62 あの、夏の日

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[マリアの手に落書きしながら、後ろから聞こえてきた笑い声に振り返って。
見れば、前髪をねじ上げられたユリシーズの姿。フリルのシャツと、目玉と、星のクリップ。それが急に、よく体育館裏でヤンキー座りしていた姿に重なって―――、]

 ――――……ぶうっ!!!

[思わず思いっきり噴き出していた。]

 くっ、ははは……!
 いいよ、メアリー。それはいい!
 ユリシーズ、喜ぶんじゃないかなあ。ふふっ……!

[眠っている面々を起こさないようにと笑い声を抑えようとするけれど、どうにもツボに入ってしまったらしい。自分にしては珍しく、腹から思いっきり笑ったのであった。]


メモを貼った。


ははー!
参りましたぁ!

[印籠代わりの携帯にぺこりと頭を下げる。
おろおろする黄門様がおかしくて笑っていたら、再びその頭に小さな兜が乗る。
それが嬉しくて、大量に届いた紙ナプキンを一枚取ると、今度は自分用に兜を折って彼と同じように頭に乗せた。]

黄門様ご一行は同じ兜を被ってないと、ですよね。
あとは格さんがいてくれたらなー……

[誰がいいかなと見渡しつつ、テッド[[who]]へと視線を向けた。]


いえ、大丈夫です。
ちょっとディーン先輩に悪戯をと思っていたところで。

[顔を覗き込む先輩は、とても優しく笑いかけてくれている。それに笑顔で応えて頭を振れば、髪がさらさらと揺れた。]

へへ、なんだか学生に戻ったみたいですね。
コイバナみたいで!

[きゃー、と大げさに顔を覆い、手を退かしてにやりと。ヤニクが席に戻っても、しばらくは一人でにやにやしていた。]


ねっ、ねっ、いいですよね!

[盛大に吹き出したヤニクに、ぱちぱちと手を叩き上機嫌。寝ることで醒めた酔いが再び回ってきて、自分でも驚くほど大胆になっている。]

……よし、出来た。
格さんはテツ先輩に決定です。

[ヤニクと、そして自分とお揃いの紙ナプキン兜をテツの頭に乗せた。]


メモを貼った。


[紙ナプキンを器用に折り始めた姿を興味津々に覗き込む。
出来上がった兜に、小さく拍手。てっきり誰かに乗せるものだと思っていたら、それを彼女自身の頭に乗せるメアリーに、目を丸くして。
彼女が周囲をきょろきょろと見渡し始めると、こっそり眉間に手を当てて、ぎゅっと強く目を瞑る。]

 うん、良い。素敵だ。
 ――……可愛い助さんだね。

[10年前の、水鉄砲を抱えていた彼女がありありと思い出されて、やっぱり目頭が熱くなってしまったのは秘密。
その後新しい兜がテツに乗せられて、再びにっこり笑って喜ぶのだけど。]

 わあ、10年越しの黄門さま御一行結成だね!

[指で大きくマルを作って、楽しげにドラマの主題歌を歌い始める。]


 はは、ディーンに悪戯なんかしたら怒られるよー?
 こーんな、眉間に皺寄せて、さ!

[一瞬感じた張りつめたような空気は気のせいだったかな、とその場は流し、「甘酸っぱい話」を聞いた。
自分の席に入る途中「コイバナ」という単語が耳に入れば、一瞬きょとんとした顔をして。少し考えた後、ああ、と合点する。]

 コイバナなんて、10年聞かなかった響きだよ。
 今「何のこと?」って、一瞬迷っちゃった。

 このトシになると、恋愛話なんて笑えない話ばかりで……。

[自分の恋愛経験を思い浮かべて、声はやや自虐気味。
だからこそ、この仲間たちの「甘酸っぱい」話が、とても新鮮で微笑ましく思える。メアリーと同じにやにや顔を浮かべてグラスを傾けた。]


メモを貼った。


だ、大丈夫です。

[心配して水を頼んでくれたケイトと、担げるというヘクターに返答。
10年前もそうだったが、なんとなく妹のような扱いを受けているような気がする。
いや、ペットのような感覚のような気がしなくもない。]

よくもまあここまで思いつきますよね……

[水を飲めば気持ち悪いのもだいぶマシになる。
辺りを見回せば悪戯の数々。

自分も何かしようと思ったが、先輩に対して悪戯をするというのはなんとなく気が引けた。
もっとも、全然悪戯は思い浮かばなかったのだが。]


もう、煽てても何もでないですよ?

[口元を緩ませ、可愛いと褒められた助さんは指先で空になった皿をいじる。
黄門様ご一行の結成を祝して歌うヤニクにあわせ、陽気に声を重ねて歌った。

悪戯に眉根を寄せる様子を想像して再び隣人の様子を見るも、ディーンの眉間の皺は眠っている今は刻まれていない。]

私も久しぶりに使いました。
本当、そうですよねぇ。
もう若くないなぁって、思っちゃいます。

[ほ、と吐き出す息はほろ苦く。
先程まで見ていた夢に、思いを馳せた。]


メモを貼った。


[メアリーの様子に、不思議そうに首を傾げる。母国では奥手地味ストイックと散々言われているせいか、自分の言葉が恥ずかしいものだとは夢にも思わない。

一緒にごっこ遊びをしてくれる彼女は今も昔も変わらず可愛らしい。
心からそう思ったから、自分の自虐に重ねられた言葉には思わず苦笑した。]

 やめてくれよ、君はまだまだ若いじゃないか。
 今、25……、6?
 あまりに変わらないから、さっきは驚いたよ。

[見せてくれたボディーランゲージ>0:142と夢の中の姿を重ね合わせて、ひとつ、小さく笑う。]


 ……ホリーも悪戯する?

[遠慮しているのか、呆れているのか。相変わらず一歩引いた様子のホリーににやり、笑いかけて。
ヘクターがディーンに握らせた赤サインペンを引っこ抜いて、ホリーに無理矢理手渡した。]

 今夜は無礼講。今だけだよ?
 遠慮しないで、落書きしちゃいなよ。
 何なら僕でもいいけれど。

[どう?と、浅黒い腕を差し出して。]


メモを貼った。


へへ、26歳になりました。

[ヤニクにピースサインを見せつつ唇を噛む。]

そうですか?
皆さん、あんまり変わってないと思い……

[諸先輩方は、結構な変貌を遂げている人もちらほらと。若々しいのは変わらないが、変わっていないと言い切るには少々苦しく。]

た、魂はまだ10代ですよ!
青春真っ只中!

[ピースサインを拳に変えてへらりと笑った。
ボディランゲージをとってしまうのは、癖になっているのかもしれない。]


[先輩がホリーに悪戯の提案をするのを見て、自らもテーブルから身を乗り出した。
赤いサインペンは誰にどんなマークをつけるだろう。]

ホリホリーがんばれ!絶対出来る!
大丈夫、お酒の勢いだって皆さん許してくれるよ。

[彼女を安心させようと、邪気のない笑みでにこりと]



 大丈夫なら良いけどな。
 無理はすんなよ?

[水を飲んでいるホリーの様子を見て、一言だけ言って。]

 コイバナとか……お前等はどうなんだよ。

[小さく溜息を吐きながら、何故か落ちていた輪ゴムを弄り始める。]


コイバナ……

[ヘクターの手元にある輪ゴムに視線を向けながら、口元をへにょりと緩める。]

いい響きですよねぇ、コイバナ。
何かこう、パッションを感じます。若いっていいなあって。

[答えになっていない気がしたのは気のせいではないだろう。]


[メアリーの慌てた返答にくすり、と笑う。
確かに外見・性格・立場・言葉遣い。劇的な変貌を果たした仲間も多々あれど]

 本当にみんな、魂は変わってないと思うよ。

[ぽつり、懐かしむように呟いて。]

 こうやって寝てる所見ると、余計にそう思うんだ。
 10代の子供みたいな寝顔して……。
 今頃、どんな夢を見ているんだろうね。

[隣のマリアの表情を覗き込んで、にっこりと。]


[コイバナなんて単語が耳に届けば、自分はどうだったかと考える。
話を振られても適当にごまかすばかりだったと思い出す。
子ども扱いされることが多かったので、なんとなく自分にはまだ早いものだと思っていたのだ。

とかそんな感じのことを考えながら辺りを見回していると、ヤニクから悪戯の誘い]

無礼講……
じゃあ、ちょっとだけ。

[メアリーからの応援?もあったので、何かしてみることにする。
誰にしようかと見回し、ベネットにターゲットロック。
あの肝試しの日に談話室の扉を叩いて驚かされたことをまだ根に持っていた。
色々と悪戯をしてきた彼にならば、という思いもあった。

何を書こうか少し考え込んで……
腕に『YNK3UP』と適当に文字列を書き込んでみた。]


[ヘクターの問いには正直焦る。]
 
 あ、えー……。

[ちらりとメアリー、ホリー、そしてケイトを見た。女性の前でも語れるような話を思い出そうとして……一切思いつかず。
苦笑いを浮かべて宙を見て、指先は紙ナプキンをいじる。]

 いやぁ、僕は……相変わらずのもてない君だからさ。
 メアリーだろう、こういうのは。10代の魂で語ってよ。

[にこっと笑って誤魔化して、メアリーにトス。]



 ヤニク、お前もてないとか嘘吐くな。
 つか、ホリーは人気あったろ。バスケ部の連中とか。

[主に、ちっさいマスコット的な意味で。
手遊びしていた輪ゴムで、テッド[[who]]を狙ったが。]

 いや。誰かこれでヨーランダの髪でも結んでやれ。
 起きたら多分貞子になるぞ。

[ポンと輪ゴムを放って女性陣に頼む。]


あれだけどんちゃんしてたのが、今はぐっすりですからね。
ふふ、本当に子どもみたい。

[優しい顔をする先輩に微笑み、まだ眠る面々へ目を向ける。一部吹き出しそうになったのを、なんとか堪えた。]

わ、ホリーが悪戯してるー!

[ベネットをロックオンしたホリーを調子付かせようと煽った。寝ている彼らに施された悪戯も子どものそれだ。]


えぇ!私ですか!?

[聞き手に回るつもりで寛いでいたおかげで、急にトスされたことに大げさに驚いてしまった。]

ヤニク先輩がもてないって、絶対そんなことないに決まってますよ。
ころっと行く女の子多数ですよ絶対。絶対!

[ストレートな表現をさらりとする彼に、何度慌てさせられたことかと深く深く頷き、ヘクターにも「ですよねぇ」と声を飛ばす。]

……私は、なんにもないですよ。
付き合った人はいましたけど、どの人もあんまりうまくいかなくって。

[思い出しても、あまり楽しい思い出はない。]


[ホリーがサインペンのキャップを抜くと、おおっと声を上げて、興味津々といった様子で覗き込む。
枝豆サワーを持ち頭をぐしゃぐしゃにされ腹に落書きされたベネットを選んだホリーはサディストの才能があるのではないか、とこっそり思いつつ、文字が書かれていくのを眺めていたが]

 ……ヤニク・3あっぷ?

[ぽかんとした顔でつぶやいた。
頭の中、並んだのは3つの緑キノコ。]


わは、編み込みしちゃおう。

[飛んできた輪ゴムを手首に通し、ヨーランダの前髪に触れる。貞子状態にならないようにと、長い前髪をサイドの髪に編み込んでいく。]

ヨーラ先輩、髪さらさら!いいなぁ。
よし、これで……

[額の形にそって編み込み、耳の前に一房の細いお下げを垂らした。これで前髪が邪魔にならないだろう。]

できた!

[即席スタイリストは満足そうだ!]


[「もてない」発言をヘクターとメアリーに否定されると、ちょっと驚いた顔をして。]

 ありがとう、2人とも。日本人はお世辞が上手。
 でも、10年前だって彼女なんていなかっただろ?
 今も、こんなに日本に来てたらねぇ。

[恋愛がらみの話はノータッチ、と決めていたので、10年前には誰かから本気で想いを向けられることなど無かったと記憶している。]

 そういえばサイラスが、
「ホリーちゃあああんかわゆいいいい」って叫んでたなあ……。

[サイラスはこの場にいないけれど、時効だろう、と思って口に出してみた。ちなみに彼は少年ヤニクに「俺の嫁」を教えたクラスメイトでもある。]


メモを貼った。


[ひとつ思い出すと次々と思い浮かぶもので。今なら分かるサイラスの悪行を思い出しながら、メアリーの自嘲気味な否定には首を傾げる。]

 ふぅん? 何故だろう、こんなに可愛いのに。
 もしかしてメアリー、失礼だけど……。
 男の趣味が悪い?

[だとしたら勿体ない、と思いつつ、ジントニックを傾ける。]


メモを貼った。


[ヤニクへ呆れたように、]

 お前さ、それ……

[もてないって自分に言い聞かせようとして、もてないように行動してたからじゃねーのか?と言いかけて言葉を飲み込む。
仲良くしているくせに、どことなく距離を取っているように感じていたあの頃のことは、触れない方が良いのかとも思って。
代わりに。]

 サイラス……何か、あぶねーな。

[バスケ部の後輩だった彼を思い出し、溜息を吐いた。]


[投げた輪ゴムはメアリーの手に
即席スタイリストの仕事を見て、感心したように呟く。]

 へぇ。上手いもんだな。
 つか、暑いとか言ってるなら、髪まとめた方が涼しかったんじゃねーの?

 こいつの髪型、本人以外を涼しくさせる効果は抜群だったけど。

[昼間でも、廊下の角でいきなり鉢合わせると怖かった覚えがある。]


 メアリーには、派手な男よりも。
 真面目で大切にしてくれる男が似合いそう。
 そうだなあ……この中だったらディーンとか?

[メアリーの隣で眠るディーンを見遣り、くすっと笑う。
そこでヘクターの何か言いたげな呟きに振り返り、首を傾げた]

 ……ん? 何か?

[誤魔化すようににこっと笑って。]


ええ、しゅ、趣味ですか!?

[失礼だけど、と前置きしたヤニクに何を言われるかとびくびくしていたが、次いでの言葉にぽかんとした。]

ど、うなんでしょうね。
告白されたのをとりあえず受けて付き合ってただけなので……

[それは趣味が悪いというのだろうか、と首を傾げる。]

でも、……
趣味は悪くない、と思います。
だって、今好きなのは――

[最後は、極々小さな声で。
喧しい居酒屋の喧騒に消えた。]


そろそろみんな起きる頃合いかな……?と、見渡して呟く。


え、えっ?
な、何言ってるんですかヤニク先輩!

そ、そんなディーン先輩が困っちゃいますよ!
そんな!
そそそそんな!

[ヤニクの声に弾かれたように顔を上げ
両手で顔を隠した。

もう何度目かわからない白ワインを煽ろうとして
既にグラスは空になっていた――]


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