237 【リアル人狼RP村】蜉蝣の村【半身内】
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全
ー回想ー
[男はとても幸せだった。妻を亡くし稼ぎも少ないが娘の健やかな成長が何よりの幸せだった。世間から見れば男の幸せなど取るに足らないものだったのかもしれない。それでも男は十分幸せだった。それでも男は娘には申し訳なかった。せめて自分が確りとした職につけていたら。もっと収入があれば。妻の病気に気付いてやれれば。もっと同じ時間を過ごせたら。だから男は娘の幸せを奪う事だけはしたくなかった。嫁入りに百万もたせてやって式だってもっと思い通りにできたかもしれない少なくとも新生活の糧になるだろうに。でも一番いけなかったのはここに参加したことで、更にここで殺人者になるワケにもいかず生き残ったところで残酷な世間に呑み込まれる事が予想できるばかり。これでは、娘の幸せまで奪いかねないそれは嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ]
(春江、不甲斐ない父さんですまないお前だけはお前だけは、どうか、幸せに)
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― 回想:レティーシャと>>3:65 ―
[すいません、にもやっぱり答えない。ただ曖昧に微笑むだけ。笑顔を浮かべておいたほうが得だったから、それが癖になっている。
口の端をあげただけの冷え切ったものを『微笑み』と呼ぶかは、また別として。]
…そうですね。ボクも探してみます。 ひとりでいるのは…きっと危ないと思いますし。
[どの口がいうか。]
(10) 2015/08/27(Thu) 19時半頃
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では、ボクはあっちを見てきますね。 お気をつけて―――。
[『当たり障りのない文句』を口から滑らせて。そうして彼が背中を向けて歩き始めたのを、冷めた瞳で見つめていた。 そしてそれが見えなくなったころ、自分は『あっち』―――つまりは彼とは逆方向――――へと歩き出す。目的はもちろんただひとつ。
―――――――自分に宛てがわれた空間。]
(11) 2015/08/27(Thu) 20時頃
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― →自室 ―
[戻ってきた部屋で、深く息を吐く。レティーシャに言ったことは真っ赤な嘘。
だって探してなんになるという?ここから出られない現実に絶望して、また疑心暗鬼に陥るのか?また、感情を摘み取るのか?
そんなこと、やってられるか。]
(12) 2015/08/27(Thu) 20時頃
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[部屋に戻るとき、当然ではあるが他の者の部屋の前を通ることになるのだが。 それが、恐ろしくてたまらなかった。なるべく目をそらして、早足に。
その際リーの部屋の前も通ってきたが、彼にかける言葉は未だ見つからず。ただ通り過ぎてきただけ。やっぱり早足に。
だからやはり自分は知らないのだ。室内で悲しい惨劇が起こっていたことも。彼にかける言葉が見つかったとしても、それをかける相手がこの世にいないことも。
いつだって、物事は自分の知らぬうちに。]
(13) 2015/08/27(Thu) 20時頃
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とりあえず、横になりたい…
[ふらつく足を動かして、ベッドへと移動しようとし―――ふと、足が止まる。
視界に映るはただの客室。少しばかり豪華なそれは、ホテルの一室のよう、なのだけれど。
一瞬、なんの変哲もない自室が真っ赤であるように見えた。彼らの部屋も、似たような作りだったのだなぁ。なんて思えば。 彼が、彼らが息絶えていたあの部屋と自室が、だぶって、見えた。]
(14) 2015/08/27(Thu) 20時頃
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―――、げほ、っ…かは、!ごほごほッ…っ、は
[そんなことはありえないと理性で押さえ込む前に身体が反応を示す。ひゅ、ひゅ、と音を立てる喉。苦しくなる呼吸に、白く染まっていくいく視界。
過呼吸なんて、いつぶりだ。正しい処置は頭の中に入っているが、実践にうつすのは難しく。 霞んでいく思考に抗えない。閉じられる視界、そうして身体の力は 次第に ぬけて い き―――…。]**
(15) 2015/08/27(Thu) 20時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2015/08/27(Thu) 20時頃
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[意識が戻ったのは突然のこと。 頬に当たる冷たい床と痛む身体に、ベッドまで行くこと叶わずに気を失ったらしいことが感じ取れた。]
いきてた
[口から飛び出した自分の声は掠れていた。意識の消失に依る混濁。つかの間の恐怖からの解放。]
生きてる。 生きてる?
[身体を動かす気力はない。うつ伏せに倒れていたのを仰向けになおしたら、もうそこで力尽きた。 月並みに天井の染みでも数えようかと思っても、華美な壁紙に隙はなく。
広間に行こうとは思わなかった。渇望していた『生』は広間にないことがもう知れているから。いや、広間だけではない。ここに、この場所に。自分の望む『生』はない。]
(31) 2015/08/27(Thu) 22時頃
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─回想─
[懐からナイフを取り出し握り締めた
レティが手にしているメスを見れば]
あっちのがいいなァ
[などと。しかし食事用のナイフでも
充分に役割は果たすだろう
レティに抉られた脚
なんて魅了的な色、匂いをしている
間近のテカリ頭は汗が走っていたか
更には粗相の臭いもしたか
けれども何時ぞや覚えた嫌悪感などはなく
ただただ 喰べたい]
[彼は脚で自らは腕
また同じ振り分けになったと薄ぼんやり
床に押さえつけた一本にナイフを突き刺し
骨に沿わせるように走らせる
専用には出来ていないから
ギ、ギ、と止まってスムーズに行かない
其れでも力任せに抉れば血が垂れ
肉を削ぎ取ること叶った]
……美味いなァ
[人間の食事はあんなに不味いのに
まるで細胞から書き換えられてしまったよう
コレを喰べる為に産まれてきたみたいだ]
[レティから差し出された腹肉も>>*11
有難く受け取り口に運び味わった
腹が膨れて行くにつれて
飢餓を乗り越え楽になるにつれて
昏い気持ちになっていく
どうしてこんなことをしているんだ
仲間だった筈のいきものを餌に
そう迄して生きて何になる
脳裏に浮かぶは一人の尊い存在
彼に知られてしまったら、己は──…*]
―某出版社の一室―
[人々が忙しなく出入りしたり、パソコンを打ったり、打ち合わせをしていたり。
様々な音で賑やかな部屋の中で二人の男が話していた。]
『おい、今日高杉は?』
「あ、なんかいいネタが掴めそうだからって出張扱いてどっか行ってます。」
『はあ?……でもここにスマホあるぞ?』
「……ああ、なんか潜入取材するからうっかり素性バレて追い出されないように置いてったみたいです。」
『これがここにあるんじゃ連絡もとれないじゃないか!
それに、潜入取材って……ヤバイとこに首突っ込んでないだろうな……?』
「さあ…、おれも聞いたんですけどにやにやするだけで教えなくて。」
『あいつ、変なとこ抜けてるからなー。』
「まずいことになってないといいですけどね……。」
[その会話がなされていたとき。すでに話題の人物はこの世から旅立った後だということを二人は知らなかった。]*
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― >>31 ―
[短時間で負の方向に揺れに揺れた感情は、壊れてしまったのだろうか。それももうわからない。
泣きたいような、笑いたいような。 ―――でも涙を流すことも唇を歪めることも億劫だ。 怖いような、どうでもいいような。 ―――『生』がないなら『死』も同じ。
つまるところ、なにもない。自分の性別と名前と同じように、どうでもいい。『感情』がない。あれだけ疎んでいたのに。あれほど大事にしていたのに。
あぁ、今の自分は『無機物』以外の、何者でもないだろうか。 こんな時でも感じる空腹感が、ただ『侘しさ』を訴える。]
(38) 2015/08/27(Thu) 23時頃
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[再び眠りの淵にでも落ちようかと、目を閉じたその時。自分が今、一番疑っている人物の声>>37が聞こえ。
ひゅ、と鳴る喉。これは『恐怖』? ―――やはりまだ、自分は『生きている』]
おや、『優等生』 点呼かい?それとも、ボクに何か?
[重い扉に鍵はかかっていない。かけた記憶がない。けれど、口から発された声音はおそらく鍵となったろう。察しのいい彼になら、おそらくは。
仰向けに転がったまま、視線は天井に。それでも彼が何かを語りだすならば静かに耳を傾けるし、無言が奏でられたならば、また、それに耳を傾けるだろう。]
(41) 2015/08/27(Thu) 23時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2015/08/27(Thu) 23時頃
ネルは、レティーシャに話の続きを促した。
2015/08/27(Thu) 23時頃
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[嘲るように放った単語には是が返ってきて。天井にやっていた視線を下ろす。開かない扉と、回らないドアノブ。]
ふぅん?
[彼のどことなく沈んだ声。何かを悟ったような、声。 察したくないけれど察してしまったのは、職業故か。何かあったことは、確かだろう。それが何かまではわからないけれど。
それに『どうかしたか』なんて優しい言葉をかけてやれるほど、自分に余裕はないのだし。『知らぬ振り』だって、立派な手段。これも気まぐれ。
しかしそんな気まぐれと少ない余裕は、続いた言葉に根こそぎ奪われることとなる。]
(48) 2015/08/28(Fri) 00時頃
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――――無事? へぇ、
[動かなかった身体が、動く。さっきまでが嘘のよう。バン、と床を殴りつけて。起き上がったその衝動のまま、扉へと。
板一枚挟んだ先、彼はきっと立っているのだろう。どんな顔をして?そんなの興味ない。]
殊勝な態度ね? 流石『優等生』といったところかしら? [『生』が、『感情』が減っていく。 好きなものが、減っていく。周りからも、自分からも。減っていく無くなっていく。 全然全く、無事じゃない。辛うじて『生きている』のを、無事とは言わない。
鍵はかかっていないのだから、開けれるものなら開けてみろ、と声音に乗せて。目を開いて見てみろよ、私は確かに『生きている?』
まぁ、『怒り』に支配されている自分は、ここに来て一番『生きている』のだろうけど。皮肉なことに。]
(49) 2015/08/28(Fri) 00時頃
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[剥がれかけた『ネル』の仮面。『斎藤 来栖』も通り過ぎて、見えてきたのは『本当の自分』]
(50) 2015/08/28(Fri) 00時頃
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[聞こえた言葉に、ガン、と頭を殴られたような。そんな心地。自分の知らないあいだに、また、摘み取られていく。自分にとって尊いもの。それを、彼が。]
期待?そんなの、端からしてないわ。 勘違いしないでちょうだいな?
[誰だ、誰を?レティーシャとは先ほど会っていて、他の2人″とは会っていない。しかし自分には空白があるから。彼は誰を屠ったか、予想すらつかない。
それに、彼がどうしてそれを知ることができたのか。わからないことは増えていく。現状に、自分の感情に。]
(55) 2015/08/28(Fri) 00時半頃
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褒めて欲しいのなら褒めてあげるわ。
『よくできたわね』 『さすがだわ』 『素晴らしい』
満足なの? ―――――違うでしょう?
[人に成り代わるという傲慢な所業を生業にしている自分だ。今更多少の傲慢も棚上げも、どうってことない。
最初から、感情をひた隠しにする彼が気に食わなかった。隠して隠して、いい顔して。気に食わない気に食わない。
投げかけた言葉に彼は激昂したか。それはわからないが、強く扉を叩く音>>53。走る衝撃、そして開く扉から彼が姿を見せたなら――『生』のこもった瞳で睨みつけた。]
(56) 2015/08/28(Fri) 00時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2015/08/28(Fri) 01時頃
─死に際─
[喉元を圧迫され視界が暗まる最中
彼の事が思い浮かんだか
メスを握り屠り無邪気に笑っていた彼
しかし脳裏に描けるのは悲しげな顔
腹を空かせて大喰らいで残酷でそれでも
ひとりでは踏み切る事の出来なかった
唯一の 仲間]
(独りにしてごめんな)
[置き去りにする道を選んでしまった事
自分だけ解放へと進みながら悔やみ
彼にも安らぎが訪れる事を
彼方から 心から 願う*]
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[違う>>59、との返答に安堵する自分がいる。そうだ、と肯定されたなら…彼を殴ってしまったかもしれないから。その衝動のままに。]
なら、なに? もっと欲しいものでもあるのかしら? 求めてばっかの子どもなのね。
[褒められたがったりとか、認められたがったりとか。可愛らしい欲求。 嫌いじゃない。だってそれも『感情』の一部。
なれば、それを素直に表せばいいものを、と。子どもが背伸びして、取り繕って。求めてないふり、見ないふり。それでも彼がそう言い張るのなら、言及はしないけれど。ただ酷く苛つくだけ。]
(63) 2015/08/28(Fri) 01時半頃
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[開いた先にはやはり彼が。間抜けな問>>60には答えない。だって私は『ネル』じゃないから。 そう告げるため開きかけた唇。しかしそれよりも先に、腕が伸びてきて。]
…っ!
[咄嗟に感じた身の危険。慌てて扉に手をかける…が一足遅く。入り込んできた足に、掴まれた肩。ここまで近いと流石に、体格の違いを見せ付けられる。]
うそだったの、…っえ、?
[今の話は嘘だったのか。油断させて、私を喰らうつもりなのか! 強く強く睨みつけた先。なのに、彼の顔は…酷く不安に揺れていて。思わず毒気が抜かれる。]
(64) 2015/08/28(Fri) 01時半頃
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[彼の口から零れた名前。少しの間悩んでそれがレティーシャのことだと思い当たり。
しかし、なぜ今、彼の名が?]
…ちょ、まちなさい! まって、…っ、この!
[今更『優等生』とか言うつもりはないが。乱暴に引かれる腕、先を行く彼の後ろ頭を強く睨みつけては、転ばぬようにと足を動かした。
目的地は、きっと広場。]
(65) 2015/08/28(Fri) 01時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2015/08/28(Fri) 01時半頃
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